「す、諏訪子様ぁ!!これはどういう事ですか!」
「何って早苗の下着ついでに洗っておいただけだけど…」
「諏訪子様…これ洗濯板で洗いましたよね…」
「え?いけなかった?」
「もーう!ブラジャーは優しく手洗いしないといけないんですっ…もうっ…ワイヤーが身生地を破っちゃってるじゃないですかぁ…」
「ああっ…早苗、ごめんごめん…」
「うーん…気に入ってたのに…」
「じゃ、早苗、これで新しい下着買っておいでよっ…」
そう言うと諏訪子は早苗にいくばくかのお金を差し出した。
「でも幻想卿に可愛い下着を扱ってるお店なんてあるのかな…」
「うーん…庵の巫女に聞いてみたら?」
「そうですね!霊夢さんならここでの生活もずいぶん長いですし…」
そう言うわけで、早苗は霊夢の元を訪れることにした。
~博麗神社 ~
霊夢はいつものごとく縁側でお茶を飲んでいた。
「霊夢さんこんにちは。」
「あら、珍しい顔じゃない。どうかしたの?」
「実は…つかぬことを伺うのですが、霊夢さんはどこでブラジャーを買ってらっしゃるんですか?」
「えっ…ブラジャー?なにを聞くのかと思ったら…うーんそうねぇ…私はサラシ派だからねぇ…」
「えっ、霊夢さんはブラジャー付けないんですか?しかもサラシで押さえるなんて…寂しいバストがより寂しくなるじゃないですか!」
霊夢は口に含んだお茶を吹き出しそうになった。
「余計なお世話よ!…ブラジャーといえば…今日ちょうどいい奴が来てるわ。」
すると何もない空間に裂け目が生じ、中から妖怪が現れた。
境目の妖怪、八雲紫である
「なぁに?私のこと?」
「初めてまして。私は山の神社で巫女をやってる東風谷早苗です。あの…早速伺いたいんですが…幻想卿で可愛いブラジャーを売ってるお店をご存知無いでしょうか?」
「そうねぇ…ここにあるお店のブラジャーはあいにく、今の外の世界から比べるとは随分古い型の物が多いわねぇ…一応妖怪達が作って売ってる店もあるみたいだけど、サイズも少ないしデザインも今一つなのよね…」
「じゃあ、今はどこのブラを使ってるんですか?」
「私はここから…」
そう言うと空間の隙間を広げて見せた。
「あのぅ…私も同じルートで購入させてもらえないでしょうか?」
「まぁ、別に良いわよ。サイズは?」
「D70です。」
「ディー!?」
霊夢が声を上げる。声が少し裏返っている。
「あらあら、霊夢、悔しいのぅ?」
紫がからかう。
「べ、別にぃ!胸なんてそこまで気にしてないから!胸なんてただの脂肪の塊よ!」
「ふふっ。霊夢たら可愛いわねぇ」
霊夢はすねてそっぽを向いてしまった。
「さて、デザインはどんなのが良いのぉ?」
「そうですね…白で肩紐にフリルがついた可愛いブラが良いですね。」
早苗は今回駄目にしてしまったブラジャーに近いデザインの物を頼んだ。
「解ったわ…ん…こんなのどうかしら?」
紫がスキマから一本の白いブラジャーを取り出した。
ハートのレースにハートのモチーフが施され、肩紐にフリルのついた可愛いブラジャーだった。
「あっ!それ可愛いです!それ、頂けませんか?…えっと、お金はこれで良いですか?」
早苗は諏訪子から貰ったお金を差し出した。
「十分よ。はい。」
「ありがとうございます!おかげで助かりました!」
そう言うと早苗は足早に神社を後にした。
「全く、お金もらって良いわけ?」
霊夢がブツブツという。
「別に良いんじゃない?」
飄々とした態度で紫は答える。
「ところで霊夢もいる?可愛いブラとショーツのセット♪」
「べ、別に私は…」
「まぁまぁ」
そう言うと紫は白地にピンクのチェック柄の可愛いブラジャーとショーツのセットをスキマから取り出し、霊夢に手渡した。
「べっ…別にいらないって…あっ!」
霊夢が下着に気を取られてるうちに、紫はスキマからどこかに消えてしまった。
その頃、守矢神社
「諏訪子様~帰りました♪」
「お帰り、早苗~。あれ?機嫌よさそうじゃん。と言う事は、良いのが見つかった?」
「はい、とっても気に入りました♪ だから諏訪子様っ、私のブラジャーはちゃんと私が洗うので避けておいてくださいね!」
「うん、ごめんね早苗。」
「もう良いですから♪さて、夕飯の支度しますね~♪」
早苗は鼻歌を歌いながら自室へ戻っていった。
~夜~ 博麗神社
姿見を見ながら紫から貰った下着を恥ずかしそうに、頬を赤らめながら付けている霊夢の姿があった。
恥ずかしそうに鏡の前でポーズをとっている。
もちろん、紫はこっそりとその様子をスキマから眺めていた。
内容は解るけどこれでは赤点です。もう少し心理描写などに肉付けをして再考してみてはいかがだろうか?
残念賞の60点です。
このSSの全てがここに詰まっている
>姿見を身ながら
誤字?
だから、俺も障子の隙間から見て来ます。
それは兎に角、感想をば。
プロットをそのまま投稿したような印象を受けました。肉付けが出来てない、と言いますか……。
地の文も無味簡素なイメージがあります。見たままの状況を伝えているだけ、に見えました。
それから、5の方が仰られているように、心理描写などにも気を配った方が良いと思います。
私自身、何か書いてる訳ではないので、うまいアドバイスは出来ませんが……読者の一意見として、お気に留めて下さると幸いです。
これからのあなたに期待します。では。
ブラジャーの正しいつけ方はですね、先達にきちんと教わらなきゃいかんわけですよ。
次回はゆかりんが霊夢にファーストブラステップアップレッスンですねハァハァ