Coolier - 新生・東方創想話

東方X7

2009/11/12 12:36:54
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東方X戦記



第7話「ずっと僕の活躍!4号の罠オンパレード!」
「・・・・・・ここか・・・・・・祭りの場所は・・・・・・。」
そう呟きながら、地霊殿の鬼、勇儀はどでかい建物を見た。
どうやらあそこが自分達のクローンであり、北方勇者帝国の幹部である「勇者」がいるのだ。気を引き締めていかなければ。
後ろにはキスメが心配そうに見ている。その視線を受けて勇儀は振り返り、言う。
「キスメ、心配するな。あたしがついている・・・・・・だから何があっても離れるなよ・・・・・・。」
「・・・・・・うん。」
「よし・・・・・・失ったものの代償を・・・・・・払わせてやるかぁ!!」
そう勇敢に言い、キスメを抱えて飛び出す勇儀。目指すはあのバカでかい建物・・・・・・拠点№4へ・・・・・・。



幻想郷。そのとある池―――チルノが住んでいる所―――に1人の少女が降り立った。闇の巫女、博麗霊牙だ。
「この辺りだな・・・・・・やはり相変わらず、見えない所で我を監視しているとは・・・・・・。」
そう呟くといきなり、誰もいないのに怒鳴る。
「お見通しと言う訳か・・・流石だと言いたいが・・・・・・甘いぞ、紫!とっとと我と勝負をしろ!」
沈黙が漂う。その沈黙を破るかのようにフッと霊牙が笑う。
「無視か・・・・・・余程、我と戦いたくないようだな・・・・・・だが、嫌でも闘わせてやるぞ・・・・・・。最後のチャンスだ、もし断れば、貴様が最も嫌う言葉を連呼してやろう・・・・・・!」
霊牙は息を大きく吸い込み・・・・・・そして・・・・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・ヴァバァァァ―――――――――――――!!!」
叫んだ。紫が最も嫌う死語(?)を。
「ヴァバ―――――!!何処にいる、返事をしろ―!無視すれば、この幻想郷中に叫びまくってやるぞ!ヴァバ―――!!ヴァバ―――!!とっと我と勝負するがいいグータラのタヌキヴァバ―――!!V・A・B・A・A、ヴァバ―――!!ヴァ・・・!」
その時、突如として弾幕が霊牙の周りに設置され、襲いかかる!それを楽々とかわす霊牙。そして爆発。
霊牙は分かっていた。あの弾幕はやはり・・・・・・。
「・・・・・・ず、随分と言いまくっているじゃないの、闇の巫女・・・・・・!!」
幻想郷で最強と言われるスキマ妖怪・・・八雲紫だった。
余程、激怒を隠しているのに必死だろう。ピクピクと笑みの顔が引きつり、体中が震えていた。
「・・・・・・ふぅむ、貴様は人間、否、並の妖怪以上に長生きしているではないか?その事実を言ったまでだ。」
「な、何を言っているかしら貴方・・・・・・実は私以上に長生きしている方がいるから私などまだ・・・・・・!」
「成程、大神か・・・・・・で?現れたからには、我と決着をつけたいようだな、加齢臭の紫・・・・・・。」
ブチン!紫の中で何かが切れた。
「っ!!??そうね・・・・・・その減らず口も久しぶりだし、決着を着けようかしら・・・この少女臭のゆかりんが!!」
「ふぅむ、面白い・・・・・・久々に貴様に邪神を見せてやる・・・・・・!」
「所で、私も1つ言わせておくわ・・・・・・。」
「何だ?」
「『ヴァバ』じゃなくて『ババア』よ。」
「っ!?うぅぅぅぅるさいっ!そんなものはどうでもいい!」
「全く・・・・・・行くわよ、闇の巫女!」
「来い、紫!」
かくして幻想郷最強と言われるスキマ妖怪と幻想郷に闇をもたらそうとする闇の巫女。
今、ここに何百年ぶりの戦いが行われようとしていた・・・・・・。



拠点№4の内部でとりあえず機械人形を片づけた勇儀は腕をブンブン振りまわし、辺りを見回す。
キスメも勇儀が主に戦っていたので無事だし、問題は・・・・・・。
「・・・・・・問題は、どこに進めば良いのやら・・・・・・。」
そう、勇義達は拠点内で迷ったのである。これはどうもままならない。
何せ、迷路の様に入り組んでおり、歩きまわるだけでも方向感覚がなくなってしまう代物である。
どうすれば、いいのか・・・・・・そう考えているその時、
ズゴゴゴゴ・・・・・・!何処からもなく、大きな音が辺りに響く。それを聞き、警戒する勇儀。
「な、何だ・・・・・・?」
「??」
2人が音のする方を凝視すると、何と・・・・・・

大きな岩の塊と洪水の様に流れる水、更には蜂の大群とまさに最悪のオンパレードが2人に襲いかかったのだ!
「!!!???」
「でぇぇぇ!?」
勇儀はその恐ろしい光景に驚き、硬直しているキスメを抱え、猛ダッシュで逃げる。
しかし、逃げても、逃げても、その3つは勇儀を追い掛けるかのようになかなか消えない。
まるで、「これって罠ですけど、何か?」みたいなシーンだ。
「何なんだこりゃ~~~!!?」
勇儀はそう叫びながら、キスメを抱えて走りまくった。



「ん~気持ちいいな~♪」
古臭いけど、最初の罠に慌てふためいている勇義達のモニターを見て、勇者4号は上機嫌だった。
全く、あんな愉快な反応を見せてくれるなんて旧式の幻想郷の住人達も面白いな。
主のZもそいつらの遺伝子を使って、戦争に利用する理由が少し分かったような気がする。
そして、あの2人はこれから起こる事には気づいていない・・・・・・死ぬまで。
それにしてもザリクと美優があんな奴等にやられるなんてある意味ガッカリだな。
あんな奴ら、楽勝なのに。まぁ、今は2人の運命を左右できるかもしれないし、とりあえずは・・・・・・。
「せっかくだから、楽しんじゃおうか♪」
そう4号は無邪気な事を言って、目の前にあるボタンを連打した。『DANGER』と書かれたボタンを。



ようやく、3つの罠から逃げ切れた勇儀はキスメを降ろして少し考えていた。
「(さっきのやつ、明らかに私等を追いかけ続けていた・・・・・・て事は、私等をずっと見ていると言うのか?)」
勇儀がそう考えつつ、辺りをグルグル回ると・・・・・・。
ビー・・・・・・。突如、目の前に壁と壁に青い線が1本現れ、こちらに向かって行った。
「お、おい・・・・・・まさか・・・・・・。」
「・・・!?・・・」
かつて、香霖堂でちょっと借りた恐怖動画(ホラー映画)の記録装置(DVDらしい)の内容と同じ事が起こっている事に気付き、勇儀は青ざめた。同じく、それを見たキスメもその現象に理解する。
青い線が2人に近づき・・・・・・。
「やばっ、飛ぶぞ!」
キスメにそう言い、勇儀はキスメと共にジャンプし、青い線を乗り越える。
青い線は勇義達を通り過ぎ・・・・・・近くにあった消火器を切り裂いた。
やっぱりそうだ・・・・・・と言う事は・・・・・・。勇儀がそう考えると、またもや青い線が現れた。
しかも、数秒後で上下に延び、網目の如く広がる。これでは逃げ目がない。
勇儀はそれを見、天井にある換気口を見つけてキスメと共にそれに飛び込んだ。まさに間一髪。
「・・・・・・たく、バ○オハ○―ドの真似するなんて、どこのハリウッドオタクだ?」
そう呟くと、今度は・・・・・・。
ボォォォッ!!
今度は炎がこちらに向かって吹きあげて来たのだ。全く、次から次へと驚かせる事態だ。
「やややヤヴぁいって!」
とりあえず下へと降りると待っているかの様に左右から鎌が。
「危なっ!」
避けきれたと思いきや、刃の付いたローラーが転がったり
「あぎゃぎゃぎゃ!」
更には、豆が機関銃の如く飛んで来たり、
「節分はまだ早いよ!」
何とか逃れると思ったら、今度はアイスが・・・・・・。
「お?な、何だ、明らかに・・・・・・。」
「~♪」
勇儀がそんな事を考える中、キスメはちっとも怪しまずにそれに近づき、食べ始める。
「あ、おいキスメ!粉バナナ!じゃなかった、これは罠だ!」
慌てて、勇儀は止めようとするが、キスメ本人は当に完食していた。
「?・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
突如、キスメはお腹に手を当て、ピョコンピョコンとご丁寧にあるトイレへとダッシュした。
「やれやれ・・・・・・。」
「・・・・・・勇儀お姉ちゃん・・・・・・。」
「ん?何だ?まぁ、アイスの事は別に・・・・・・。」
「ない・・・・・・。」
「あ?」
「紙がない・・・・・・。」
その時、勇義の思考は約10秒停止した。
え?何?髪?と言う事は今まではヅラだったと言うのか?それとも神?荒ぶる神のポーズ??神か悪魔か?
いや、この場合の「かみ」はまさか・・・・・・トイレットペーパー?
「・・・・・・ないのか、トイレットペーパー?」
「・・・・・・うん・・・・・・。」
その時、勇儀は思考を停止してしまった自分を恥ずかしく思った。
「・・・・・・ちょっと待て。こう言う時の為にポケットティッシュがあるから。」
[少し省略・・・・・・]
とまぁ、こんな風に数々のトラップを何とか潜り抜けた勇儀とキスメの2人。とにかく大変だった。
あちらこちらに埋めてある地雷原を抜け、頭上に降ってくる爆弾と槍と金たらいを避け、途中で休憩しつつ、2人はありとあらゆるトラップを抜けるのはあまりに人間離れしていた・・・・・・いや、2人は鬼と盥の妖怪だからか?
とにかく、苦労しつつも罠を回避しつつも前進している中、2人はとあるドアを見つける。
「ここが勇者のいる所か・・・・・・一応、気を引き締めなくては・・・・・・。」
そう言い、勇儀はドアを一気に開ける。その時、勇儀の目の前にあるのは・・・・・・。
『残念だったね♪』
そう表示してある看板と・・・・・・部屋内に大量に敷き詰められていたダイナマイトが待ち構えていた。
「・・・・・・え?」
勇儀達が理解してから数秒後、その部屋は吹っ飛んだ。嗚呼、無常。



「うぅ・・・・・・。」
湖の近くで紫は倒れていた。全身は至る所に傷だらけ、血だらけとなり、今はもう立てる気力がない。
回りには木々が無残にも倒れ、地面もえぐれていた。それだけでも戦いの激しさを物語っていた。
「ま・・・・・・まさかあんなチートな能力で・・・・・・私のスキマやスペルを無効にするなんて・・・・・・。」
油断していた。まさか、こんな時にあの闇の巫女が復活するなんて・・・・・・。T‐Jや北方勇者帝国よりタチが悪い。
もし、今の彼女を放置すれば、この幻想郷のみならず外の世界も闇の世界へと変えてしまう。一刻も早く・・・・・・。
「一刻も早く・・・・・・何とかしないと・・・・・・。」
でもどうする?自分は今、こんな状況だし、第一に魔理沙達は外の世界へと赴いている・・・・・・。
「何とかしないと・・・・・・。」
「・・・・・・おや、どうかしましたか?」
「え・・・・・・?」
声が聞こえ、紫は声のする方へ目を向ける。そこには・・・・・・。
「ナズーリン達が見当たらないので、どうかしたのかと思って探しましたが、まさか貴方に会うとは・・・。」
それはまさに地獄に仏だった・・・・・・いや、実際に仏様の代理だが。



勇者4号はそろそろだと思い、ダイナマイトを仕掛けた部屋にある隠しカメラを起動した。幸い、カメラは無事だ。
至る所にヒビだらけで侵入者である勇義達の死体すら見つからない。あれだけ大量なら粉々は当然だが。
「う~ん、これにて一件落着・・・・・・かな♪」
意外と呆気なかった。あんな罠で倒せるなんて旧式も間が抜けていると言うか何というか・・・・・・。
こんなんでやられるザリクも美優も情けないな、本当。今度、自慢してやろ。
と、勇者4号がそう考えていると、突如、この部屋の床が盛り上がり・・・・・・。
「びっくりした―――――!!」
「・・・・・・あれ?」
勇義とキスメが床下から現れたのだ。



それは爆発の数分前に遡る・・・・・・。
「げぇっ!またバナナ!じゃなかったまた罠だ!」
「!!??」
そのダイナマイトだらけの部屋に驚きを隠せない2人。しかし、勇儀は慌てながらもある行動に出る。
「!?あそこは・・・・・・?えーい、面倒だ!おりゃ―――!!!」
勇儀はふと、ダイナマイトの敷いてない場所を偶然ながらも発見し、ダイナマイトが誘爆しないように拳を叩きつける。
すると、そこはパカッと割れ、中を見ると空洞になっている。これが偶然にも勇者4号の部屋に繋がる通気口だったのだ。
回想終了・・・・・・



取りあえず難を逃れた勇儀は辺りを見回し、呆然としている勇者らしく人物を発見するが・・・・・・。
「角が・・・・・・3本だと!?」
そう、勇義の様な星の模様付きの額の角に加え、萃香の様な角が頭部の横側にあるのだ。
眼はおっとりとしていて、体のスタイルはナイスバディの勇儀とロリの萃香の中間ぐらいか?
そして周りには空の酒瓶が転がっている。顔を見るとまだ酔っていないようだ。
「旧式の鬼娘・・・・・・どうして君がここにいるの・・・・・・?」
その勇者が呆然としつつ尋ねる。
「いやな、確か・・・・・・あ、あんたが仕掛けたのかい、今まであたし等を追い詰めた罠を!?」
「驚いたね・・・・・・まさか君達がここまで来るとは僕も驚きだよ・・・・・・けど、君は所詮、旧式。新しく生まれたこの僕に勝てると思っているの?」
「うっさい!あんたのせいでパルスィが・・・・・・相棒が・・・萃香が・・・・・・!!」
「ふぅん、仇打ちか~?よくとまぁご苦労だね~。でもいいよ、僕が直々に相手をするよ・・・・・・鬼神勇者・スィガがね♪」
今、勇者スィガと勇儀の戦いの火蓋が切って落とされた・・・・・・!



「先手必勝!一気に行くぜ!!」
そう言うや否や、スィガに攻撃を仕掛ける勇儀。しかし、彼女の攻撃をスィガは難なくかわす。
「そんなんじゃ、僕に勝てる訳ないだろう?」
「うっさい!ちょろちょろ動き回って!」
「あ、怒った?んじゃ、僕だって凄い所、見せてやるぞ~!」
そう言うや否や、スィガは大量のスペルカードを発動する。無論、萃香と勇儀のと同じスペルカードだ。
「くっ・・・・・・あたしと萃香のスペルカードじゃないか・・・・・・!人のスペルパクリやがって!」
「だって僕、君達のクローンだも~ん♪君等のスペルカードと同じなのは当たり前じゃん?」
「馬鹿にするな!」
そう叫び、勇儀は地面から岩の塊を取り出し、スィガに投げつけるがスィガの拳によって砕かれる。
「あたしと同じ、パワータイプと言う訳か・・・・・・!?」
「うん、そうだよ。まぁ、あとは霧になる事もできるよ―。」
「萃香と同じ能力か・・・・・・!このままでは・・・・・・。」
「ねぇ、勇儀と言ったけ?君に尋ねたい事があるんだ。」
「っ!何だ!?」
「僕等を倒しに来たのは本当に仇打ちだけかな?」
「いや・・・・・・この・・・・・・外の世界や幻想郷を守る為にあんた等と戦うんだ!」
「この世界と幻想郷を守る為?・・・・・・プッ、あはははは!」
「何がおかしい!?」
勇儀の答えに思わず吹き出し、笑うスィガだったがやがてキッとなって勇儀に言い捨てる。
「自分の故郷である幻想郷はともかく、この世界を守る・・・・・・?笑わせる!」
「なっ・・・・・・!?」
スィガの言葉にショックを受ける勇儀に対し、スィガは言い続ける。
「いいかい?そもそもこの世界・・・・・・君等が言う外の世界が存在するから、君の仲間が死なずに済んだんだよ。僕等の様な君等のクローンも生まれなかったんだよ。だったら、どうしてこの世界を守るのかな?」
「・・・・・・だ、だが!外の世界があるからこそ、幻想郷とのバランスが・・・・・・!?」
「また~?第一、幻想郷っていうのはね、忘れたものが流れ着く世界・・・・・・言わば、古いもの達の世界だよ。事実、この世界の技術が進んで行くにつれ、自然や妖怪とかの人間以外の生物・・・あと大切な心を失っていくんだよ。そんな世界を守ってどうするの?現に、自然破壊や戦争、大飢餓、凶悪犯罪にオタク等・・・・・・もはやこの世界の人間達は自ら破滅へ向かっているんだよ。」
「・・・・・・!?」
スィガの言葉に勇儀の動きは止まる。あたしが外の世界を守る理由・・・・・・?それは一体、何だ?
「それにね・・・・・・君の様な鬼と言う種族は幻想郷でも見られなくなっているでしょ?ようするに、君は・・・・・・仲間外れ♪」
仲間外れ・・・・・・その言葉に勇儀は思い出す。嫌な記憶を。萃香と出会う前を。
星熊の一族。角に星が付くのは不吉。破滅の鬼。小さい頃のトラウマが蘇る。
「黙れ・・・・・・黙れ黙れ黙れ――――――!!!」
小さい頃の記憶を振り払い、勇儀はスィガに殴りかかる。スィガ自身はからかいながら避ける。
「あんたのせいで萃香が・・・・・・あんたのせいで皆が・・・・・・パルスィがぁぁぁぁぁ!!!」
「またそれ~?この世界を守る理由はまだなのに仇打ちと言う理由は駄目ったら駄目!」
そろそろからかうのに飽きたのかスィガはスペルカードを取り出す。スィガ特製のスペルカードだ。
「行くよ・・・・・・臆病者で薄汚い旧式の鬼っ子!鬼符・・・『鬼神の嘲笑』!!!」
そう言い、発動するスィガ。怒りでその事を忘れた勇儀はスペルをかわす時間はなく・・・・・・。
「しまっ・・・・・・!?」
爆発した。



「勇儀お姉ちゃん・・・・・・!?」
離れた所でキスメは震えていた。煙が晴れると勇儀は何とか立っているがもうズタボロの状態だった。
「ふ~ん、鬼なのか結構、頑丈だね~♪」
「くっ・・・!?」
「そうだ!せっかくだからここまで来れたご褒美にあれを見せようかな?可哀想だからさ♪」
そう言って、スィガはある物を取り出す。それは小さな箱で何やら輝いている。
「この箱には君が言う・・・・・・萃香だっけ?僕の元となったDNAが入っているんだよ。それで君の友達も生き返るかな~?」
「何っ!?それは本当か!?」
「うん。この世界の科学力なら何とか可能だよ。」
「な、なら、そいつをこっちに渡せ!」
「どうしよかな~?よし、可哀想だから上げようかな~?」
それを聞いて勇儀はホッとなるが・・・・・・。
「そんな訳ないじゃないか~♪僕達は敵同士だよ、早く続けようよ~♪」
「っ!?」
「欲しかったら奪って・・・・・・うわわっ!」
それを聞く否や、何とキスメがスィガに飛び掛かり、小箱を奪ったのだ。これには流石のスィガも予想外だ。
「勇儀お姉ちゃん、これさえあれば、天照さんの力で・・・・・・!」
そう言い、勇義の元へ向かうキスメ。その時。
「も~、確かに奪ってもいいって言ったけど、そんなやり方はないだろ~!もう知らない!」
そう言い、スィガはキスメに手を向ける。それを察知した勇儀だが・・・・・・!?
「お休み♪」
そして爆発が起きた。そして・・・・・・見た事のある盥が飛び出し、地面に激突するや否や、壊れた。
それは見た事のある盥だった・・・・・・。勇義の眼にはそれが映り・・・・・・。
「っ!?・・・・・・・・・・・・っうわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
絶叫した。


続く



次回:「スィガの冷酷非情なやり方に勇儀の怒りが爆発した。だが、勇儀もスィガも知らないのだ。キスメが何故、盥に籠っているのかを。今、たった一つの妖怪の封印が解かれ、伝説の夢想技が蘇る!次回、『大江山ジャイアント夢想技』お楽しみに!」
お久しぶりです、ZRXです。
第7話、8話完成するのに凄い時間がかかりました。
これからも頑張って最終話まで書きます。
次回は勇義の反撃のターン!
ZRX
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コメント



0.390簡易評価
9.無評価名前が無い程度の能力削除
前回の「ググレカス 同上」には少し引きましたが、とりあえずお帰り~(" ・ω・)ノ
10.無評価名前が無い程度の能力削除
また帰ってきたか・・・てっきり13日の金曜日に投稿するのかと思ったぜ。
まあ文章も多少はマシになったのかな?
でも・・・あの時は忘れはしない、前に約束したよな?もしまた残酷なシーンを書くようなら容赦はしないと。
最終回で俺が判断を下してやるよ。もし許せる内容なら許してやる。
許せない内容なら俺がケリをつける。お前を二度と立ち上がれないように叩きのめすと。
最終回でみんなが納得できないようなら決闘場所を伝えておく。
これ以上・・・東方ファンを失望させるなよ・・・これは最後の忠告だ。
16.無評価名前が無い程度の能力削除
まず筆を折れ
話はそれからだ
23.無評価名前が無い程度の能力削除
まだ書いてたんですね