注意
オリキャラ《そこそこ強い》が出てきますが名前は読んでる方がご自身の好きな名前を入れていただけるように○○としています。
設定では、不思議な術を操り、本人にしか見えない存在の加護を受けて人外的な力を使えるという設定です
それらの事を踏まえて大丈夫だと言う人だけ、この先へどうぞ。
幻想郷
その名前を聞いて、久しぶりに心が躍った
「そうだ。 ○○にとっても良い事だと思うが」
なんでも、俺みたいな特異能力を持っている奴がごまんと居るらしい。
そして、そういった不思議という存在が、当たり前の様に信じられているという。
そこに行くと言われた時は流石に驚いたけど、正直楽しみの方が遥かに大きい。
今の世界ではろくに力も使えないし、使ったとしても信じようとしない奴が多過ぎる。
だったら、自由に力を使える幻想郷とやらの方がよっぽど楽しそうだ。
それに、幻想郷に行かなければならない理由も有る。
あまり考えずに、その提案を二つ返事で了承した。
その次の日には、俺は見知らぬ土地に立っていた。
それから数日は、幻想郷の生活レベルに合わせるのに精一杯だった。
水道も電気も通ってなく、店が有るという人里まではかなり遠い。
ほんの数日で落ち着けただけでも十分頑張った方だと思う。
その過程で、幻想郷を外の世界から隔離していたのは、博麗神社という所のまだ若い巫女だという話を聞いた。
まさか、俺より若い奴が一国の主の様な立場でやっていけるはずがない。
少し呆れはしたが、それ以上に興味を持つ事が有った。
翌日、俺は博麗神社に向かった。
幻想郷を管理する少女というのを一目見ておきたかったのと、
あわよくば…とも考えていた。
結局、いくら話しても無駄だった。
どれだけ話しても、暖簾に腕押しの様な手応えの欠片も無い対応だった。
結局何も出来ないまま家に帰り、何か作戦が必要だと考えて、少しの間鳴りを潜める事にする。
だが、まさか巫女の方から俺の家にやって来るとは。
「こんな所に有ったのね」
妙な御札やら針を手に持って、博麗霊夢は俺の家にまで飛んで来た。
少し前、近くで相当暴れていたのは見たが、まさかこんな所にまで来るとは。
だけど、目的はなんとなく分かる、勝手に居付いた事を罰しにでも来たんだろう。
「此処は俺の家だ、ここは俺達が頂く」
「ここは……また随分と派手な事したわね」
「まあな。 俺は○○、外の世界では珍しい、術を使う…所謂魔法使いみたいなもんだ」
そういえば、この前博麗神社まで行っておきながら、名前を言ってなかった。
この巫女は大して気に留めていなかったようだが。
「それで、何をしに来たんだ?」
「悪い事する人を懲らしめに来たのよ」
別に悪い事をした覚えは無かったけど、巫女そんな事はお構いなしに戦う気で居る。
それに力を使うのは悪い気はしないし、第一若い女程度に負ける気がしない。
俺は、自分の能力には自信が有る。
「そうか。 なら俺の力を見て考え直すんだな!」
―――結果は、散々なものだった。
俺の攻撃は一度として当てる事は出来ず、一方的に撃たれ続ける事しか出来なかった。
「強い……」
やはり幻想郷を管理している巫女だというのは、伊達ではなかった。
見た目なんて、まるで当てにならない。
「もう一人居るでしょう、そっちにも会わないと」
…まさか。
「お、お前の目的って……」
巫女は何も言わずに、俺を残して飛び去ってしまった。
結局、俺達は一人の巫女によって打ち負かされた。
その後色々有って和解は出来たのだが、
それにしても、和解の方法が宴会って。
ただ、此処に来て分かった事が有る。
俺の思っている以上に、幻想郷の奴等は強くて厄介だという事。
そして、俺程度の力は大した事が無いという事だ。
それにしても、どうも幻想郷の奴等は喧嘩っ早いのが多い。
そこら中に居る妖怪や妖精も弾幕勝負が好きらしく、よく撃ち合っているのを見かける。
あの紅白の巫女も、幻想郷の管理者という割には随分手が出るのが早かった。
もしかして、幻想郷ではそれが普通なのだろうか。
別に勝負自体は嫌いではない。
むしろ自由に能力を使って試せるのなら、こちらから望む所だ。
「…なるほど」
つまり、そういう事なんだろう。
この幻想郷では、弾幕勝負というスリリングな遊びが日常的に行われている。
それなのに、人里に行けば普通に生活をしている人間も居る。
便利さこそ無かったが、心地良い暖かさを持った物語の中の様な町並みだ。
流石幻想郷、外の世界の幻想が流れ着く場所だ。
楽しい事この上無い。
それから暫くは、修行に明け暮れた。
力自体は子供の頃から持っていたけど、幻想郷では幻想郷のルールが有る。
その戦闘に慣れるためには、経験しか無い。
幸いにも、近所の妖怪がよくやって来るので、相手には事欠かない。
新しいスペルカードの開発、弾の見切り方、俺なりの戦術等、学ぶ事は多い。
外の世界で、こんなに自由な時間は有っただろうか。
学校やら法律といった厳しい規律は無く、善意のみで回っている世界、
それがここまで美しく、楽しいものだと、初めて知った。
そんなある日、あの巫女がまたやって来た。
こんな珍しいチャンスを逃す気は無い。 すぐさま勝負を挑み、新たな技を持って巫女と対峙する。
勝負に入る直前のこの高揚感、外の世界では到底味わえない。
外の世界の何よりも楽しい事を経験出来ている俺は、幸せだ。
結果としてはまた俺の負けだったが、悪い気はしなかった。
更に時は経ち、大分幻想郷での生活にも慣れて来た。
既に近場の妖怪では物足りなさを感じ始める程に、弾幕勝負も強くなった。
「○○も人間だ、一度妖怪退治でもやってみるか?」
それが関係有るのか無いのか、そんな提案をされた。
なんでも、幻想郷で弾幕勝負の出来る人間は、大抵が妖怪退治を経験しているらしい。
あの巫女もそういった妖怪退治の専門家で、過去に妖怪が起こした異変も巫女が解決に当たっている。
幻想郷では、定期的に大きな事件が起こり、人はそれを異変と呼ぶ。
そして今、幻想郷で異変と思われる出来事が起きていた。
なら、俺が妖怪退治に出ても文句は言われまい。
築き上げてきた自分の力と、いつもの加護を受けて、俺は妖怪退治へと旅立った。
「――――!!!」
強烈な不快感を覚えて、東風谷早苗は目を覚ました。
もっとはっちゃけた○○さんを見せてくれれば、尚好みだった。
○○さんが結構好青年に見えてしまったのが逆に惜しい。
こういうのは自重すべきではないですぜ!
自分の名前を入れたらほらあなたの投影に東方キャラが優しくしてくれますよ
という発想は正直あなたの自我を疑います
名前が俺だろうが○○だろうが名無しさんだろうが、そこに自己を過不足無く投影できるのは
日本で只一人しか有り得ないのではないですかね
オリキャラの出し方って難しいですよね。
俺が解釈を誤ってなければこの作品はトラウマが…!