※この作品は同作品集の「魔法少女マジ狩るフラン!?」のまさかの続編になります。ご了承ください。
強大で身に余る私の異能。
吸血鬼にとってもあまりにも巨大な力は、私の手をもてあました。
その事実を隠すように新たに手にした魔法の力。
人助けをしようとしても、なれないことで失敗ばかり。
時には挫けそうで、時には泣いてしまいそうになった。
けれど、私はあきらめない。立ち止まらない。この力に意味があると信じているから。
新たに現れたもう一人の魔法少女。
彼女の悲しい瞳に何が宿っているのか、私にはわからないけれど。
魔法少女マジ狩るフランA's
「始まりまそっぷ!?」
素っ頓狂な悲鳴と共に、小悪魔の体が宙高く打ち上げられた。
ぐるんぐるんと宙返り。転回する視界。程なくして大地と熱烈なキスをした彼女は直立の状態のままピクリとも動かなくなった。
「やんないって言ってるでしょ」
獲物を見定めた肉食獣のごとく細めた冷め切った視線のまま、妙なプロローグを語っていた小悪魔を殴り飛ばした張本人は心底不機嫌な声をこぼしていた。
その張本人、フランドール・スカーレットは小さくため息をこぼすと、用事で訪れていた守矢神社の縁側に座り込む。
隣に座る東風谷早苗はどこか微笑ましそうな表情。フランはなんだか気恥ずかしくなって、差し出された紅茶に口をつけた。
「もうやらないんですか? 魔法少女」
「うん。皆にもこっぴどく怒られちゃったからね。もうちょっと自分に何が足りないのか考えるつもり」
「そうですかぁ、かわいかったのに残念ですねぇ」
すっかりと帳の落ちた夜空を見上げながら、早苗はぽつりと言葉をこぼす。
その言葉がやっぱり恥ずかしい。前回の騒動で彼女には自分の恥ずかしい姿を見せてしまっただけに、余計に恥ずかしくて顔を真っ赤にするフランであった。
「こぁ~っこぁっこぁっこぁっこぁっこぁっこぁっこぁ!! どうですか妹様、早苗さんもあぁおっしゃっていますし、もう一度やってみませんかこぁ?」
「やんないっていってるじゃん! ていうか腹立つって言ってるでしょその笑い方!!」
「こぁ~っこぁっこぁ!! 何を言ってるこぁ、妹様ってば照れちゃってこぁ」
「何その語尾!!? というかさっきからその語尾とその笑い方、もしかして気に入ったの!!?」
「気に入っちゃったこぁ☆ 取っちゃ嫌こぁ☆」
「誰も取らないよそんな変な喋り方!!」
あっさり復活した小悪魔と口論するフラン。前回、彼女の口車に乗せられてもう色々と懲りているのである。
自分の我慢が足りなかったということを差し引いても、彼女の裏切りが色々と彼女の心を磨耗させた原因には違いない。
しかし、この小悪魔という少女、この程度の口論で打ち負かすことができるほど程度は低くない。むしろ力の弱い彼女はこういった言葉こそが本分である。
「まぁ、冗談はさておきまして。このまま諦めてしまうんですか、妹様?」
「う……、だってさぁ。やっぱり、私は外に出るのは向いてないよ」
さっきまでふざけていたくせに、急に真顔になって真剣な様子で語り始めた小悪魔に、フランは気難しそうな表情を浮かべるとぽそりと一言。
何しろ、前回危うく地球を滅ぼすところだったのである。
確かに、早苗の能力で幸い死人こそ出なかったし、八雲紫やパチュリーのおかげで地球も元に戻せはした。
だがそれ以上に、自分の力の危険性というものを再認識することになったのだ。
自分の力の制御の出来なさもそれに拍車をかけているあたり、外に出ることの不安をよります結果となってしまった。
「妹様、確かに私たちは前回失敗してしまいました。けれど、一度の失敗であきらめてしまうのですか?」
「でも、私は……」
「諦めないでください、妹様。前へ進まなければ、何も始まらないのですから。それに、私は妹様と一緒に遊びに行きたいです。
一緒に、自由に笑って、怒って、時には泣いて、一緒にあなたの心を感じさせてください」
「小悪魔」
その言葉は何処までも温かくて、ふわりとフランの心を包み込んでくれる。
それが何処までも暖かくて、どこか安心してしまいそうな心地よさ。
本当に、いつもはとことんふざけているくせに、こんな時だけまじめになるなんてひどいじゃないか。
そう思っていたフランに、早苗が続けるように言葉をつむぎだす。
「私も手伝いますよ、フランさん。一人で駄目だった。二人でも、足りなかった。でも、三人ならきっと大丈夫です。
私たち、チームになれると思いませんか?」
「早苗……」
目尻に熱いものがこみ上げてくる。涙が流れそうになったのを眼を擦って誤魔化して、フランはゆっくりと立ち上がって夜空を見上げた。
不安は、ある。また自分の力が暴走してしまったら、誰かを傷つけるのかもしれないと思うと手が震えてしまいそう。
だけど、彼女たちと三人なら。もしかしたら何とかなるかもしれない。
しり込みしたって何も始まらない。自由は向こうからやってはきてくれない。
だから、前へと進むしかないのだ。自分の力を制御することが出来なければ、それこそ自由なんて夢のまた夢。
一人じゃ無理かもしれない。二人でも駄目だった。けれど、三人ならきっと。
「うん、やろうか魔法少女。本当は、まだちょっと怖いけど」
フランの言葉に、早苗と小悪魔が顔を見合わせて優しく微笑んだ。
その二人の反応がどこかこそばゆくて、フランは照れくさそうに「えへへ」と苦笑する。
それにつられたかのように、早苗も小悪魔も楽しそうに苦笑すると。
『計画通り』
「だと思ったよコンチクショウ!!」
色々台無しな言葉を二人そろって口にしたのであった。マル。
▼
かくして、その日から再びフランドールの魔法少女生活は始まった。
マスコットに小悪魔、サポートに早苗を控え、小さい事件や困った人々を助けるために奔走する。
最初こそ不安に思っていたフランドールだったが、成果は順調そのもの。
時折、小悪魔がゴスロリ衣装のフランを見てハァハァ言ったり、早苗が通りすがりの小傘を弄ったり、鴉天狗が盗撮したりと色々アレな事件が頻繁したがおおむね平和である。
そんなある日の夜。フランは今日も幻想郷の夜空を飛び回っていた。
「うーん、思ったよりも順調だね」
「そうですね、妹様。こういうときって、大抵障害が立ち塞がるものなんですけどねぇ」
「小悪魔さんの言うとおりですね。大体こういうときはライバルって言うのが王道ですよ」
「ライバルねぇ、魔理沙とかアリスかな?」
そんな暢気な会話を交わしながら、三人は夜空の散歩を楽しんでいる。
今日は特に騒ぎもなく、おおむね平和。何かあろうものなら吸血鬼の魔法少女が現れて解決してくれるという妙な噂が立っているが、三人はそれを知らずに笑いあっていた。
だんだん、このゴスロリ衣装にも慣れてきたフランは幾分か余裕が生まれていたのだ。それはある意味、小悪魔のこのみょうちきりんな提案のおかげといえるかもしれない。
しかしまぁ、噂をすれば何とやらというのは今日という日のことを言うのだろう。
「待ちなさい、そこの三人組!」
「誰!!?」
その気配に気づいて、フランがその声に反応する。
立ち止まった彼女の傍には、小人の大きさになった小悪魔と、サポート要因の早苗が注意深く辺りを見回している。
その彼女たちの眼前の空間が、ぱっくりと切り裂かれて。
「世のため人のため、怪しき蝶が夜空を舞う。さぁ、とくと御覧なさい卑しきものよ。魔法少女マジカルゆかりん☆!! ただいま参上!!」
ビシッと、世界に皹が入ったような気がした。
一体、それはどのような感覚か。まるで時が凍りついたと表現すればいいのだろうか。
冬でもないのに身も凍るような寒さが三人を襲う中、ふりふりフリルでいろいろな場所がきわどい衣装に魔法の杖らしきものを持った目の前の大妖怪は、三人のただならぬ様子に慌て始める。
「……え、あれ? ちょっと、あなたたち?」
夜空に吹く風が冷たい。目の前の自称魔法少女(笑)が何かを言っているが、三人は何も語らずに固まったまま。
やがて、たっぷり10分はたったであろうか。三人が最初に発した言葉はというと。
『……うわぁ』
ものっそいドン引きの言葉だった。しかもかわいそうなものを見る視線のオマケつきである。
「な、何よ!! あなただって魔法少女なんてやってるじゃない!!」
「妹様はいいんですよ。見た目は文字通り少女なんですから!!」
「そうです!! それに引き換えなんですか紫さん!! あなたの外見と年齢ではどっちにしろ魔法少女はキッツイです!!」
「情け容赦ないね二人とも!!?」
涙目になって顔を真っ赤にして文句を言う紫だったが、そこは多勢に無勢。小悪魔と早苗という口達者な二人が畳み掛けるように言葉の暴力を投げかける。
そのあんまりな発言にフランが突っ込みを入れるのだが、フランもさすがにアレはないと思っているためか特に否定はしなかった。
「きぃぃぃ!! 何よ何よ!! 私だって乙女なの、少女なの!! 時にはこういった戯れに手を出したいのよ!!」
『いや、それでも魔法少女としてその格好はないです』
「……あなたたち打ち合わせでもしたの?」
反論する紫。息がぴったりな小悪魔と早苗。その二人を見て冷や汗を流すフランドール。
なんともカオスなこの空間。動物たちの気配がここら一体から消え去っているような気がするのは気のせいではあるまい。
やがて落ち着きを取り戻したのか、紫は不敵な笑みを浮かべて彼女たちを見下ろした。まだ若干口元が引きつっていたが、そこは指摘してあげない心優しいフランであった。
「それなら、あなたと私、どちらが魔法少女としてふさわしいか決着をつけましょう!!」
『望むところです!!』
「あれ、本人のあずかり知らぬところで話が進んでない!!?」
一体いつの間に決闘の流れになったのやら、ノリノリな紫と小悪魔と早苗が勝手に話を進めてフランの知らないところで話が決まってしまったらしい。
「さぁ、妹様!! 魔法少女といえばライバル。それらしくなってきたじゃないですか!!」
「私、あんなケバい魔法少女がライバルってすごく嫌なんだけど」
「まぁまぁ、魔法少女にライバルとパワーアップはつきものですよ。さ、ついでにパワーアップもしちゃいましょう。新しい杖を用意させていただきました!」
「うわー、こんなあっさりなパワーアップって見たことないなぁ」
小悪魔と早苗、二人の言葉にしっかりとツッコミを入れつつ、小さくため息をつくフランドール。
もう魔法少女暦もそれなりになりつつある今、彼女たちの扱いにも色々となれたものだ。
要するに、彼女たちを御するのは諦めようという一種の現実逃避なのだが、それはそれ。それもひとつの解決法であることには違いない。
諦めたような表情で、フランは早苗がバックから取り出した袋を受け取って中を覗き込み。
その鈍く光る重金属のギミックに、思わず言葉を無くして立ち尽くすのであった。
「……あの、早苗さん。これ、何?」
あんまりにもあんまりな杖(?)が眼に入ったからか、錆びた扉のような軋んだ音を鳴らして早苗に振り返るフラン。何ゆえか敬語である。
そんな彼女の視線の先にいたのは、無論、サポート要因のはずの早苗であった。彼女は自信満々に胸をはり、ぴんと人差し指を立てると得意げに言葉をつむぎ始めた。
「何って、電動ノコギリですよ! バ○オでは敵の使用する即死兵器、サイ○ント・ヒルでは最強近接兵器、某RPGでは神すらも一撃で抹殺する素敵武器です!!」
「杖じゃないよねこれどう考えても!!? ていうか物騒極まりないよ!! 嫌だよこんな物騒な武器振り回す魔法少女!!?」
「え、気に入りませんか? それじゃあ、後は一兆度の火球が出る杖しかないんですけど……」
「こっちで良いですスンマセンでしたっ!!」
なんかさらに物騒なモンを取り出そうとした早苗に謝って紫に振り返って杖という名の電ノコを構える。
後でキュッとしてドカンであの杖は破壊しておこうと心に誓う。ふとした拍子で太陽系が消滅したら洒落にもならないし。
そんなフランの心情など露知らず、構えを取ったことを確認した紫は、ぱちんと指を鳴らしてスキマを開く。
そしてスキマから現れたのは、彼女の式である八雲藍である。
一方、その藍はというと突然の呼び出しに首をかしげている最中だった。
目の前には最近巷で噂の魔法少女の吸血鬼。藍の溺愛している式の橙も彼女に助けられたことがあるようで、近々御礼に行こうかと思っていたところだった。
しかし、今の状況は一体どういうことなのだろうか。主に呼ばれたということは、十中八九戦闘に借り出されるとは思うのだが、そこに至った経緯がさっぱりだった。
まぁ、どうせ主である八雲紫の気まぐれだろうと小さくため息をつくと、彼女は主に振り返り。
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 眼が、眼がやられたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
あんまりにもアレな主の姿に、彼女の眼は現実に耐え切れず焼きつぶされたのであった。
眼に襲い掛かる激痛にごろごろと空中で器用にのた打ち回る藍。当然、紫にしてみれば面白いはずもない。
「ちょっと、どういう意味よ藍!!? あなたまでそんなことを言うわけ!!?」
「ブラックジャック先生お金はないんです!! でもどうか私の記憶を消してくださいぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「そこまで言うの!!? 主人の私にそこまで言っちゃうのあなたは!!?」
ギャーギャー騒がしくなった幻想郷の空。一体どうしたものかと考えあぐね始めたフランドールご一行。
いっこうに収拾がつきそうにない目の前の光景をしばらく眺め、フランはやがて。
「禁忌「レーヴァテイン」!!」
丸ごと吹っ飛ばして全力で見ないことにしたフランたちであった。
▼
あの後、早苗と別れたフランと小悪魔はゆっくりと帰路についていた。
今日はなんだか色々と騒がしい一日だったが、平和だったことには変わりない。
最初こそは恥ずかしかったが、こうやって回を重ねるごとにそれはだんだんと薄れていった。
それには、助けた人間、妖怪、時には妖精からの「ありがとう」という言葉があったから。
それが、こんなにもうれしいものだとは思わなかった。いつの間にか自分から進んで魔法少女なんてやっていて、いつの間にか楽しくなってきている自分がいる。
なんだか小悪魔に乗せられたような気がしてちょっと悔しいけど、それはそれでいいとそう思える。
お礼をつむごうと、フランが口を開きかけたその瞬間。
甲高い悲鳴が、幻想郷の夜空を駆け巡った。
「妹様!!」
「わかってる!!」
小悪魔の呼びかけよりも早く、フランはすでに動き出していた。
フランの肩には小悪魔が必死でつかまり、彼女を振り落とさぬよう、けれど急ぐように速度を上げていく。
彼女の耳にはいまだに悲鳴が聞こえてくる。その発信源にたどり着いて眼下に視線を向ければ、そこには香霖堂がある。
悲鳴は、あの中から聞こえてくる。
「まさか、魔理沙が?」
以前、親しい間柄の人間の魔法使いに聞いたことがある。
香霖堂の店主、森近霖之助とは見知った間柄であり、今でもちょくちょく顔を見せて他愛もない話に花を咲かせるのだとか。
この時間にこの店を訪れる人物を、フランは一人しか知らない。
「見損なったよ森近霖之助!!」
ギリッと歯軋りをして店に突貫。着地するのも面倒だといわんばかりに、体当たりで店のドアを吹き飛ばした。
粉塵が店内に舞う。肩に止まっていた小悪魔が咳き込んだが、フランは視界をせわしなく動かし。
「魔理沙!! 無事―――」
その光景を見て、飛び出しかかった言葉がきれいさっぱり掻き消えた。
確かに、悲鳴の出所は香霖堂だった。それに間違いはない。ないんだけれど……。
「きゃあぁぁぁぁぁぁ! た、助け、たすけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」
悲鳴を上げていたのは森近霖之助。そして彼を押し倒すようにのしかかっているのは……フランの記憶が正しければ確か雲山……だっただろうか?
霖之助の背中にのしかかる雲山。その様子はまるでどこぞのお代官。
ここで雲山に声があったのならば、ア○ゴ君のような渋い声で「よぉいではないか! よぉいでぇはないかぁ!!」と口にしていたかも知れない。
よく見ると、すぐ傍には雲山の相棒でもある少女、雲居一輪が恍惚の表情を浮かべていたが、フランは目の前の光景に思考が追いつかず放心状態。
やがて、彼女ははかなげな優しい笑みを浮かべた。それはもう、誰もが見ても見惚れるようなきれいな笑みを浮かべた魔法少女はただ一言。
「お楽しみのところ失礼しました」
それだけを口にして回れ右。小悪魔も何も言わずにそのまま二人は香霖堂を後にした。
世の中、見てはいけないものも実在する。おせっかいがただの不幸にしかならないということもあるのだ。
きっと、あそこは自分の知ってはいけない世界だったのだと思い込む。そうでなければあの光景を悪夢に見そうだったから。
魔法少女は今日も夜空を翔ける。厳しい現実と向き合いながら、今日も魔法少女は日々成長していくのであった。
▼
後日、香霖堂の店主が一輪と雲山に疲れた体のマッサージを頼んでいたことを知り、自分のアレな勘違いにひたすら死にたくなったフランドールであった。
強大で身に余る私の異能。
吸血鬼にとってもあまりにも巨大な力は、私の手をもてあました。
その事実を隠すように新たに手にした魔法の力。
人助けをしようとしても、なれないことで失敗ばかり。
時には挫けそうで、時には泣いてしまいそうになった。
けれど、私はあきらめない。立ち止まらない。この力に意味があると信じているから。
新たに現れたもう一人の魔法少女。
彼女の悲しい瞳に何が宿っているのか、私にはわからないけれど。
魔法少女マジ狩るフランA's
「始まりまそっぷ!?」
素っ頓狂な悲鳴と共に、小悪魔の体が宙高く打ち上げられた。
ぐるんぐるんと宙返り。転回する視界。程なくして大地と熱烈なキスをした彼女は直立の状態のままピクリとも動かなくなった。
「やんないって言ってるでしょ」
獲物を見定めた肉食獣のごとく細めた冷め切った視線のまま、妙なプロローグを語っていた小悪魔を殴り飛ばした張本人は心底不機嫌な声をこぼしていた。
その張本人、フランドール・スカーレットは小さくため息をこぼすと、用事で訪れていた守矢神社の縁側に座り込む。
隣に座る東風谷早苗はどこか微笑ましそうな表情。フランはなんだか気恥ずかしくなって、差し出された紅茶に口をつけた。
「もうやらないんですか? 魔法少女」
「うん。皆にもこっぴどく怒られちゃったからね。もうちょっと自分に何が足りないのか考えるつもり」
「そうですかぁ、かわいかったのに残念ですねぇ」
すっかりと帳の落ちた夜空を見上げながら、早苗はぽつりと言葉をこぼす。
その言葉がやっぱり恥ずかしい。前回の騒動で彼女には自分の恥ずかしい姿を見せてしまっただけに、余計に恥ずかしくて顔を真っ赤にするフランであった。
「こぁ~っこぁっこぁっこぁっこぁっこぁっこぁっこぁ!! どうですか妹様、早苗さんもあぁおっしゃっていますし、もう一度やってみませんかこぁ?」
「やんないっていってるじゃん! ていうか腹立つって言ってるでしょその笑い方!!」
「こぁ~っこぁっこぁ!! 何を言ってるこぁ、妹様ってば照れちゃってこぁ」
「何その語尾!!? というかさっきからその語尾とその笑い方、もしかして気に入ったの!!?」
「気に入っちゃったこぁ☆ 取っちゃ嫌こぁ☆」
「誰も取らないよそんな変な喋り方!!」
あっさり復活した小悪魔と口論するフラン。前回、彼女の口車に乗せられてもう色々と懲りているのである。
自分の我慢が足りなかったということを差し引いても、彼女の裏切りが色々と彼女の心を磨耗させた原因には違いない。
しかし、この小悪魔という少女、この程度の口論で打ち負かすことができるほど程度は低くない。むしろ力の弱い彼女はこういった言葉こそが本分である。
「まぁ、冗談はさておきまして。このまま諦めてしまうんですか、妹様?」
「う……、だってさぁ。やっぱり、私は外に出るのは向いてないよ」
さっきまでふざけていたくせに、急に真顔になって真剣な様子で語り始めた小悪魔に、フランは気難しそうな表情を浮かべるとぽそりと一言。
何しろ、前回危うく地球を滅ぼすところだったのである。
確かに、早苗の能力で幸い死人こそ出なかったし、八雲紫やパチュリーのおかげで地球も元に戻せはした。
だがそれ以上に、自分の力の危険性というものを再認識することになったのだ。
自分の力の制御の出来なさもそれに拍車をかけているあたり、外に出ることの不安をよります結果となってしまった。
「妹様、確かに私たちは前回失敗してしまいました。けれど、一度の失敗であきらめてしまうのですか?」
「でも、私は……」
「諦めないでください、妹様。前へ進まなければ、何も始まらないのですから。それに、私は妹様と一緒に遊びに行きたいです。
一緒に、自由に笑って、怒って、時には泣いて、一緒にあなたの心を感じさせてください」
「小悪魔」
その言葉は何処までも温かくて、ふわりとフランの心を包み込んでくれる。
それが何処までも暖かくて、どこか安心してしまいそうな心地よさ。
本当に、いつもはとことんふざけているくせに、こんな時だけまじめになるなんてひどいじゃないか。
そう思っていたフランに、早苗が続けるように言葉をつむぎだす。
「私も手伝いますよ、フランさん。一人で駄目だった。二人でも、足りなかった。でも、三人ならきっと大丈夫です。
私たち、チームになれると思いませんか?」
「早苗……」
目尻に熱いものがこみ上げてくる。涙が流れそうになったのを眼を擦って誤魔化して、フランはゆっくりと立ち上がって夜空を見上げた。
不安は、ある。また自分の力が暴走してしまったら、誰かを傷つけるのかもしれないと思うと手が震えてしまいそう。
だけど、彼女たちと三人なら。もしかしたら何とかなるかもしれない。
しり込みしたって何も始まらない。自由は向こうからやってはきてくれない。
だから、前へと進むしかないのだ。自分の力を制御することが出来なければ、それこそ自由なんて夢のまた夢。
一人じゃ無理かもしれない。二人でも駄目だった。けれど、三人ならきっと。
「うん、やろうか魔法少女。本当は、まだちょっと怖いけど」
フランの言葉に、早苗と小悪魔が顔を見合わせて優しく微笑んだ。
その二人の反応がどこかこそばゆくて、フランは照れくさそうに「えへへ」と苦笑する。
それにつられたかのように、早苗も小悪魔も楽しそうに苦笑すると。
『計画通り』
「だと思ったよコンチクショウ!!」
色々台無しな言葉を二人そろって口にしたのであった。マル。
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かくして、その日から再びフランドールの魔法少女生活は始まった。
マスコットに小悪魔、サポートに早苗を控え、小さい事件や困った人々を助けるために奔走する。
最初こそ不安に思っていたフランドールだったが、成果は順調そのもの。
時折、小悪魔がゴスロリ衣装のフランを見てハァハァ言ったり、早苗が通りすがりの小傘を弄ったり、鴉天狗が盗撮したりと色々アレな事件が頻繁したがおおむね平和である。
そんなある日の夜。フランは今日も幻想郷の夜空を飛び回っていた。
「うーん、思ったよりも順調だね」
「そうですね、妹様。こういうときって、大抵障害が立ち塞がるものなんですけどねぇ」
「小悪魔さんの言うとおりですね。大体こういうときはライバルって言うのが王道ですよ」
「ライバルねぇ、魔理沙とかアリスかな?」
そんな暢気な会話を交わしながら、三人は夜空の散歩を楽しんでいる。
今日は特に騒ぎもなく、おおむね平和。何かあろうものなら吸血鬼の魔法少女が現れて解決してくれるという妙な噂が立っているが、三人はそれを知らずに笑いあっていた。
だんだん、このゴスロリ衣装にも慣れてきたフランは幾分か余裕が生まれていたのだ。それはある意味、小悪魔のこのみょうちきりんな提案のおかげといえるかもしれない。
しかしまぁ、噂をすれば何とやらというのは今日という日のことを言うのだろう。
「待ちなさい、そこの三人組!」
「誰!!?」
その気配に気づいて、フランがその声に反応する。
立ち止まった彼女の傍には、小人の大きさになった小悪魔と、サポート要因の早苗が注意深く辺りを見回している。
その彼女たちの眼前の空間が、ぱっくりと切り裂かれて。
「世のため人のため、怪しき蝶が夜空を舞う。さぁ、とくと御覧なさい卑しきものよ。魔法少女マジカルゆかりん☆!! ただいま参上!!」
ビシッと、世界に皹が入ったような気がした。
一体、それはどのような感覚か。まるで時が凍りついたと表現すればいいのだろうか。
冬でもないのに身も凍るような寒さが三人を襲う中、ふりふりフリルでいろいろな場所がきわどい衣装に魔法の杖らしきものを持った目の前の大妖怪は、三人のただならぬ様子に慌て始める。
「……え、あれ? ちょっと、あなたたち?」
夜空に吹く風が冷たい。目の前の自称魔法少女(笑)が何かを言っているが、三人は何も語らずに固まったまま。
やがて、たっぷり10分はたったであろうか。三人が最初に発した言葉はというと。
『……うわぁ』
ものっそいドン引きの言葉だった。しかもかわいそうなものを見る視線のオマケつきである。
「な、何よ!! あなただって魔法少女なんてやってるじゃない!!」
「妹様はいいんですよ。見た目は文字通り少女なんですから!!」
「そうです!! それに引き換えなんですか紫さん!! あなたの外見と年齢ではどっちにしろ魔法少女はキッツイです!!」
「情け容赦ないね二人とも!!?」
涙目になって顔を真っ赤にして文句を言う紫だったが、そこは多勢に無勢。小悪魔と早苗という口達者な二人が畳み掛けるように言葉の暴力を投げかける。
そのあんまりな発言にフランが突っ込みを入れるのだが、フランもさすがにアレはないと思っているためか特に否定はしなかった。
「きぃぃぃ!! 何よ何よ!! 私だって乙女なの、少女なの!! 時にはこういった戯れに手を出したいのよ!!」
『いや、それでも魔法少女としてその格好はないです』
「……あなたたち打ち合わせでもしたの?」
反論する紫。息がぴったりな小悪魔と早苗。その二人を見て冷や汗を流すフランドール。
なんともカオスなこの空間。動物たちの気配がここら一体から消え去っているような気がするのは気のせいではあるまい。
やがて落ち着きを取り戻したのか、紫は不敵な笑みを浮かべて彼女たちを見下ろした。まだ若干口元が引きつっていたが、そこは指摘してあげない心優しいフランであった。
「それなら、あなたと私、どちらが魔法少女としてふさわしいか決着をつけましょう!!」
『望むところです!!』
「あれ、本人のあずかり知らぬところで話が進んでない!!?」
一体いつの間に決闘の流れになったのやら、ノリノリな紫と小悪魔と早苗が勝手に話を進めてフランの知らないところで話が決まってしまったらしい。
「さぁ、妹様!! 魔法少女といえばライバル。それらしくなってきたじゃないですか!!」
「私、あんなケバい魔法少女がライバルってすごく嫌なんだけど」
「まぁまぁ、魔法少女にライバルとパワーアップはつきものですよ。さ、ついでにパワーアップもしちゃいましょう。新しい杖を用意させていただきました!」
「うわー、こんなあっさりなパワーアップって見たことないなぁ」
小悪魔と早苗、二人の言葉にしっかりとツッコミを入れつつ、小さくため息をつくフランドール。
もう魔法少女暦もそれなりになりつつある今、彼女たちの扱いにも色々となれたものだ。
要するに、彼女たちを御するのは諦めようという一種の現実逃避なのだが、それはそれ。それもひとつの解決法であることには違いない。
諦めたような表情で、フランは早苗がバックから取り出した袋を受け取って中を覗き込み。
その鈍く光る重金属のギミックに、思わず言葉を無くして立ち尽くすのであった。
「……あの、早苗さん。これ、何?」
あんまりにもあんまりな杖(?)が眼に入ったからか、錆びた扉のような軋んだ音を鳴らして早苗に振り返るフラン。何ゆえか敬語である。
そんな彼女の視線の先にいたのは、無論、サポート要因のはずの早苗であった。彼女は自信満々に胸をはり、ぴんと人差し指を立てると得意げに言葉をつむぎ始めた。
「何って、電動ノコギリですよ! バ○オでは敵の使用する即死兵器、サイ○ント・ヒルでは最強近接兵器、某RPGでは神すらも一撃で抹殺する素敵武器です!!」
「杖じゃないよねこれどう考えても!!? ていうか物騒極まりないよ!! 嫌だよこんな物騒な武器振り回す魔法少女!!?」
「え、気に入りませんか? それじゃあ、後は一兆度の火球が出る杖しかないんですけど……」
「こっちで良いですスンマセンでしたっ!!」
なんかさらに物騒なモンを取り出そうとした早苗に謝って紫に振り返って杖という名の電ノコを構える。
後でキュッとしてドカンであの杖は破壊しておこうと心に誓う。ふとした拍子で太陽系が消滅したら洒落にもならないし。
そんなフランの心情など露知らず、構えを取ったことを確認した紫は、ぱちんと指を鳴らしてスキマを開く。
そしてスキマから現れたのは、彼女の式である八雲藍である。
一方、その藍はというと突然の呼び出しに首をかしげている最中だった。
目の前には最近巷で噂の魔法少女の吸血鬼。藍の溺愛している式の橙も彼女に助けられたことがあるようで、近々御礼に行こうかと思っていたところだった。
しかし、今の状況は一体どういうことなのだろうか。主に呼ばれたということは、十中八九戦闘に借り出されるとは思うのだが、そこに至った経緯がさっぱりだった。
まぁ、どうせ主である八雲紫の気まぐれだろうと小さくため息をつくと、彼女は主に振り返り。
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 眼が、眼がやられたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
あんまりにもアレな主の姿に、彼女の眼は現実に耐え切れず焼きつぶされたのであった。
眼に襲い掛かる激痛にごろごろと空中で器用にのた打ち回る藍。当然、紫にしてみれば面白いはずもない。
「ちょっと、どういう意味よ藍!!? あなたまでそんなことを言うわけ!!?」
「ブラックジャック先生お金はないんです!! でもどうか私の記憶を消してくださいぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「そこまで言うの!!? 主人の私にそこまで言っちゃうのあなたは!!?」
ギャーギャー騒がしくなった幻想郷の空。一体どうしたものかと考えあぐね始めたフランドールご一行。
いっこうに収拾がつきそうにない目の前の光景をしばらく眺め、フランはやがて。
「禁忌「レーヴァテイン」!!」
丸ごと吹っ飛ばして全力で見ないことにしたフランたちであった。
▼
あの後、早苗と別れたフランと小悪魔はゆっくりと帰路についていた。
今日はなんだか色々と騒がしい一日だったが、平和だったことには変わりない。
最初こそは恥ずかしかったが、こうやって回を重ねるごとにそれはだんだんと薄れていった。
それには、助けた人間、妖怪、時には妖精からの「ありがとう」という言葉があったから。
それが、こんなにもうれしいものだとは思わなかった。いつの間にか自分から進んで魔法少女なんてやっていて、いつの間にか楽しくなってきている自分がいる。
なんだか小悪魔に乗せられたような気がしてちょっと悔しいけど、それはそれでいいとそう思える。
お礼をつむごうと、フランが口を開きかけたその瞬間。
甲高い悲鳴が、幻想郷の夜空を駆け巡った。
「妹様!!」
「わかってる!!」
小悪魔の呼びかけよりも早く、フランはすでに動き出していた。
フランの肩には小悪魔が必死でつかまり、彼女を振り落とさぬよう、けれど急ぐように速度を上げていく。
彼女の耳にはいまだに悲鳴が聞こえてくる。その発信源にたどり着いて眼下に視線を向ければ、そこには香霖堂がある。
悲鳴は、あの中から聞こえてくる。
「まさか、魔理沙が?」
以前、親しい間柄の人間の魔法使いに聞いたことがある。
香霖堂の店主、森近霖之助とは見知った間柄であり、今でもちょくちょく顔を見せて他愛もない話に花を咲かせるのだとか。
この時間にこの店を訪れる人物を、フランは一人しか知らない。
「見損なったよ森近霖之助!!」
ギリッと歯軋りをして店に突貫。着地するのも面倒だといわんばかりに、体当たりで店のドアを吹き飛ばした。
粉塵が店内に舞う。肩に止まっていた小悪魔が咳き込んだが、フランは視界をせわしなく動かし。
「魔理沙!! 無事―――」
その光景を見て、飛び出しかかった言葉がきれいさっぱり掻き消えた。
確かに、悲鳴の出所は香霖堂だった。それに間違いはない。ないんだけれど……。
「きゃあぁぁぁぁぁぁ! た、助け、たすけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」
悲鳴を上げていたのは森近霖之助。そして彼を押し倒すようにのしかかっているのは……フランの記憶が正しければ確か雲山……だっただろうか?
霖之助の背中にのしかかる雲山。その様子はまるでどこぞのお代官。
ここで雲山に声があったのならば、ア○ゴ君のような渋い声で「よぉいではないか! よぉいでぇはないかぁ!!」と口にしていたかも知れない。
よく見ると、すぐ傍には雲山の相棒でもある少女、雲居一輪が恍惚の表情を浮かべていたが、フランは目の前の光景に思考が追いつかず放心状態。
やがて、彼女ははかなげな優しい笑みを浮かべた。それはもう、誰もが見ても見惚れるようなきれいな笑みを浮かべた魔法少女はただ一言。
「お楽しみのところ失礼しました」
それだけを口にして回れ右。小悪魔も何も言わずにそのまま二人は香霖堂を後にした。
世の中、見てはいけないものも実在する。おせっかいがただの不幸にしかならないということもあるのだ。
きっと、あそこは自分の知ってはいけない世界だったのだと思い込む。そうでなければあの光景を悪夢に見そうだったから。
魔法少女は今日も夜空を翔ける。厳しい現実と向き合いながら、今日も魔法少女は日々成長していくのであった。
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後日、香霖堂の店主が一輪と雲山に疲れた体のマッサージを頼んでいたことを知り、自分のアレな勘違いにひたすら死にたくなったフランドールであった。
魔法少女マジカルゆかりん☆(CV田村ゆかり)ですね?わかります。
香霖堂からの悲鳴。こーりんが顔を両手で覆い、泣き崩れているところしか想像できませんでしたが、まさかの雲山www
そういえば星キャラと紅キャラの絡みは初めて見たかも。
書くペース早くて凄いな~~
フランは良いよフランはね。
見た目が子供だし。
しかしゆかりん…おまえさん、やっちまったな。
流石にねーよwww
何気に藍が一番酷い。
後、武器のチェーンソはヤバイよ。
神様一撃だしね。
もう一個の方は更にやばいけどwww
しかし結果的にフランが良い方向へと成長して言ったのが悔しいかも。
最初は小悪魔を爆殺してしまえ、どうせ二秒で元に戻るからなんて思ってたけどねwww
今回も楽しませていただきました。
眼がァ!眼がァァァァァァァァア!!!
そしてフランちゃんドンマイ
ゆかりんを元に戻して!
らんららららららー♪
そしてSts・Vivit・Forceへと続くのですねw
藍さまのリアクションが最高だったw
フランちゃんの力の暴走よりも小悪魔と早苗さんの暴走のほうがよっぽど問題だよねこのシリーズw
チェーンソー使ってねぇwwwとか
一兆度の火球ってwwwゼットンwwwとか
他にも色々突っ込みたいけど目が、目があぁぁぁぁぁっ!
でも一輪さんなんで恍惚の表情なんてしてんすかwwwwwww
あとゆかりん幼女になれるのになぜ普段の見た目のままやったwwwwwwwwwww
もう突っ込みどころが多すぎて何が何やらwwwww
シリーズ頑張ってくださいw
とりあえず、早苗さんとこぁは一遍閻魔様のお説教をマジで受けるべきだと思う。
また続編が出たらうれしいですけど・・・・・・今度もまた新しい魔法少女なライバルが登場すんですかね?
「天が呼ぶ、雨が呼ぶ、人が呼ぶ!私に驚き求めてる!!卑しきものよ、今こそ正義の傘(ステッキ)でお仕置きだよっ!!・・・魔法少女マジカルこがにゃん、ここに推参っ!!!」
・・・サーセン、何故だか小傘ちゃんて魔法少女とか似合いそうだな~・・・と思ってたら、ついこんなんが・・・orz
これは空の出番があるに違いない!w
早苗さん、あなた魔法少女+科学兵器は否定していたんじゃ・・・
次はユニゾンが出てくるはず! 誰と合体するんd(ry
余談ですが、某同人アニメ版だと霊夢の声ティ○ナでしたよね……頭、冷やされるんですかwww?
某ゲームのメモの最後にマルを付けるキャラが頭から離れない
フランちゃん う ふ ふ。
幕張かいww
ゆかりんは香霖堂verになればいいと思うよ!
そして目がぁ、目がああああああああああああああああ!!
フランちゃんばっさり切り捨てたなあwwww