いつの間に博麗神社に帰って来たんだろう。
いつもと違うかんじ。魔理沙がいない。帰ってこない。戻ってこない。
大きな悲しみが心を覆う。
時間がとても長く感じる。
「なにしけた面してんだ、霊夢?」
「魅魔…」
「魔理沙の事か?」
「…」
「魔理沙を助けたいのか?」
「魅魔!…なにかいい方法でもあるの!?」
「ある事はある…が」
「どんなことでもする!だから魔理沙を助けて!」
「…」
「魅魔!」
「やれやれ、私もお人好しになったものだな」
「魅魔…」
「霊夢、陰陽玉を使うんだ」
「陰陽玉を…?」
「陰陽玉には持ち主の霊力を吸収して絶大な霊力を放出できる。
それは攻撃にも、防御や回復にもな」
「私、やってみる!」
「待て!」
「?」
「霊夢一人の力では霊力がたりん。だから私が分けてやろう」
「魅魔…どうして…」
「一応、魔理沙は私の部下みたいなものだしな。だまって見過ごすわけにもいかない」
魅魔は霊夢の左手に自分の手を添える。
「!」
「これで私の4ぶんの3は霊夢に与えた。ちょっと疲れたから休ませてもらうよ」
そういうと魅魔は姿を消した。
「ありがとう、私やってみる!」
そういうと霊夢は儀式の巫女装束に着替え、博麗結界の中に立った。
「我が身体にやどりし陰陽玉よ。我が願いを聞き届けたまえ
我が親友霧雨 魔理沙を救うため陰陽玉よ、我が霊力を吸収し、力を!」
霊夢が言い終えた後、陰陽玉から強烈な光が迸る。
「ここは?」
霊夢が目を開けたところは全くの別世界だった。
「これは死者の川…三途の川ね」
霊夢がいた所は生と死の境界…すなわち幽冥楼閣の亡霊少女の治める所だった。
「魔理沙がここに、早く探さないと」
霊夢は飛んだ。探し回った。
「いた!」
霊夢は魔理沙を見つけるとすぐさま向かった。
「魔理沙!」
「霊夢か…」
霊夢は魔理沙の眼に光が無いことを瞬時に見てとった。
「魔理沙、戻りましょう生の世界へ」
「いいんだ、もう。もとの世界に戻っても悲しむ奴なんかいやしない」
「…」
「でも…」
「霊夢…お前はどうなんだ?悲しいのか?」
「…あたりまえじゃない!」
「!」
「私はね、魔理沙がいないと何もできないのよ
魔理沙と一緒だからやっていける、一緒だから素直になれる
私一人だと何もできないただの弱い人間になっちゃうのよ!」
「霊夢…」
「それに、『悲しむ奴がいない』だったら私はこんな所に来ないわよ!
魔理沙の事が心配だから…好きだからここに来てるんじゃない!
魅魔も魔理沙の事心配してたんだから…魅魔のおかげで私はここまで来れたの
それをすべて無駄にする気!?」
「…」
「魔理沙!パチュリーはどうするのよ!あの子をあのままにしといていいの!
紅魔館に囚われたままでいいの!?魔理沙はなんとも思ってないの!?
いいかげん目を覚ましてよ!昔の魔理沙に戻ってよ!」
霊夢が泣きはじめてしまった。
魔理沙への対する感情が爆発してしまった。
「霊夢」
魔理沙の眼に光が戻った。
「そうだよな…私は…ここにいるべきじゃないんだ
生の世界に戻って、パチュリーを助ける!」
「魔理沙…」
「そうと決まったらさっさと脱出だ」
「どうやって?」
「さあ?」
二人で悩んでいると声が聞こえてきた
「どうやらあなた達は死者では無いみたいね」
「そうみたいです、幽々子お嬢様」
「じゃあ、道標お願いね。妖夢」
「はい」
二人は意味深な会話をして近づいてきた。
「これからあなた達を生の世界に戻します。準備はいいですね」
「誰だかしらんが助かったぜ」
「おねがいするわ」
『獄界剣「二百由旬の一閃」』
二人は瞬時に気を失い輝ける大地を駆けていった。
いつもと違うかんじ。魔理沙がいない。帰ってこない。戻ってこない。
大きな悲しみが心を覆う。
時間がとても長く感じる。
「なにしけた面してんだ、霊夢?」
「魅魔…」
「魔理沙の事か?」
「…」
「魔理沙を助けたいのか?」
「魅魔!…なにかいい方法でもあるの!?」
「ある事はある…が」
「どんなことでもする!だから魔理沙を助けて!」
「…」
「魅魔!」
「やれやれ、私もお人好しになったものだな」
「魅魔…」
「霊夢、陰陽玉を使うんだ」
「陰陽玉を…?」
「陰陽玉には持ち主の霊力を吸収して絶大な霊力を放出できる。
それは攻撃にも、防御や回復にもな」
「私、やってみる!」
「待て!」
「?」
「霊夢一人の力では霊力がたりん。だから私が分けてやろう」
「魅魔…どうして…」
「一応、魔理沙は私の部下みたいなものだしな。だまって見過ごすわけにもいかない」
魅魔は霊夢の左手に自分の手を添える。
「!」
「これで私の4ぶんの3は霊夢に与えた。ちょっと疲れたから休ませてもらうよ」
そういうと魅魔は姿を消した。
「ありがとう、私やってみる!」
そういうと霊夢は儀式の巫女装束に着替え、博麗結界の中に立った。
「我が身体にやどりし陰陽玉よ。我が願いを聞き届けたまえ
我が親友霧雨 魔理沙を救うため陰陽玉よ、我が霊力を吸収し、力を!」
霊夢が言い終えた後、陰陽玉から強烈な光が迸る。
「ここは?」
霊夢が目を開けたところは全くの別世界だった。
「これは死者の川…三途の川ね」
霊夢がいた所は生と死の境界…すなわち幽冥楼閣の亡霊少女の治める所だった。
「魔理沙がここに、早く探さないと」
霊夢は飛んだ。探し回った。
「いた!」
霊夢は魔理沙を見つけるとすぐさま向かった。
「魔理沙!」
「霊夢か…」
霊夢は魔理沙の眼に光が無いことを瞬時に見てとった。
「魔理沙、戻りましょう生の世界へ」
「いいんだ、もう。もとの世界に戻っても悲しむ奴なんかいやしない」
「…」
「でも…」
「霊夢…お前はどうなんだ?悲しいのか?」
「…あたりまえじゃない!」
「!」
「私はね、魔理沙がいないと何もできないのよ
魔理沙と一緒だからやっていける、一緒だから素直になれる
私一人だと何もできないただの弱い人間になっちゃうのよ!」
「霊夢…」
「それに、『悲しむ奴がいない』だったら私はこんな所に来ないわよ!
魔理沙の事が心配だから…好きだからここに来てるんじゃない!
魅魔も魔理沙の事心配してたんだから…魅魔のおかげで私はここまで来れたの
それをすべて無駄にする気!?」
「…」
「魔理沙!パチュリーはどうするのよ!あの子をあのままにしといていいの!
紅魔館に囚われたままでいいの!?魔理沙はなんとも思ってないの!?
いいかげん目を覚ましてよ!昔の魔理沙に戻ってよ!」
霊夢が泣きはじめてしまった。
魔理沙への対する感情が爆発してしまった。
「霊夢」
魔理沙の眼に光が戻った。
「そうだよな…私は…ここにいるべきじゃないんだ
生の世界に戻って、パチュリーを助ける!」
「魔理沙…」
「そうと決まったらさっさと脱出だ」
「どうやって?」
「さあ?」
二人で悩んでいると声が聞こえてきた
「どうやらあなた達は死者では無いみたいね」
「そうみたいです、幽々子お嬢様」
「じゃあ、道標お願いね。妖夢」
「はい」
二人は意味深な会話をして近づいてきた。
「これからあなた達を生の世界に戻します。準備はいいですね」
「誰だかしらんが助かったぜ」
「おねがいするわ」
『獄界剣「二百由旬の一閃」』
二人は瞬時に気を失い輝ける大地を駆けていった。