Coolier - 新生・東方創想話

Will

2004/12/23 04:38:34
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大切な場所            いつでも、私は そこにいる。




   大切な時間            いつでも、私は 本を読む。




      


        ・・・大切な 人           いつでも、私は・・・彼女を待っている。
















月曜日――――       月明かりに浮かぶ、貴女の寝顔。 
                 窓から差し込む やわらかな光。
                 私は そっと 本を閉じ、天使のような寝顔を―――見つめ続ける。









火曜日――――       得意げに―――火力を振り絞る貴女。             
                 標的ごと、山々を消し飛ばす――――純白の光輝。
                 それは、彼女の穢れないこころのようで、・・・とっても綺麗。










水曜日――――       紅魔の湖。生き生きとした顔で、氷精をからかう貴女。
                 沈めても 沈めても浮かび上がる氷精を、その度に湖底に沈める彼女は・・・
                 羨ましいぐらい、無邪気で――――可愛らしい。










木曜日――――       木陰で互いに背をもたらせながら・・・私たちは、本を読む。
                 吹き抜ける風のように、私のこころに入り込む貴女。
                 貴女と過ごす、この時間。 百年にも勝る、至福の・・・ひととき。










金曜日――――       真剣な表情で、錬金釜を覗き込む貴女。
                 怪しい色の煙が立ち込める。 ぼん と吹き出た煙に巻かれ、
                 苦しげに咳き込む様子は、ぞくぞくする程――――刺激的。













土曜日――――       魔女である私。 人間である彼女。
                 ・・・寒い 寒い、冬の日だった。
                 傍らで冷たくなっていた、貴女のからだ。
                 書机には、一通の・・・手紙。

                 ―――湖のほとり。
                 深く掘った 暗いあな。 眠る貴女に・・・安らぎを。
                 紅魔の嬢が見守る中、静かに雪は降り続ける。
                 黒い土に混じる、白い結晶。
                 誰の手も借りず、私は彼女を埋葬する。
                 土を掛けるたびに、こぼれる雫。
                 拭うこともせず、何度でも  何度でも
                 貴女が   きちんと    ・・・旅立てるよう
                 ――――祈りを込めて、やり遂げ、る。


















日曜日――――       よく晴れた日。
                 永遠など、消えて亡くなればいい。
                 貴女がいない・・・・この世界。
                 最期に交わした、残酷で やさしい約束。
                 いままで、私は――――――――守り抜いた。









         ねぇ、もういいわよね。・・・・・・・・・・・・・魔理沙。





                 いまから、逝くわ。




              貴女の――――――――もとへ














パチェ。
しん
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コメント



0.1560簡易評価
5.無評価名前が無い程度の能力削除
表現方法を工夫する前にもう少しストーリーの構成や基本的な文章力をつけるべきだと思います
8.40名前が無い程度の能力削除
問題ある場所なんぞ特に見当たらないけどな
あとこの表現方法こそ俺がしん氏の作品好きな理由の1つだし、
土曜日の下二行なんかは特にいいなと思た
締めが今ひとつ物足らない気はしたけど

死ぬ前に魔理沙がパチュリーに託した『Will』を考えて胸が痛くなった…
生きていて欲しい人は死を望む、矛盾した願いの結末は
10.50F.文月(何で体験版にパチェ居ないかなぁ)削除
一週間魔女(私は五行+日月かなー、とか思ってますが)の更に二百年後、
あたりでしょうか。

問題提起に応じて素人なりに「粗探し」をするとすれば、
「火」「水」パートにやや(七文字を揃える為の)無理が見受けられるか、と。
しかし全体の纏まりは流石としか。

名無しさん(12-22 22:39:12)の意見「締めが物足りない」は、
「土」パートを思いっきり長くしたらインパクトがあってより良かったかも、
という感想として同感です。

Will……魔理沙の「遺志」。パチュリーの「意思」。二人の「希望」。
さて。いかに如何に……
14.60七死削除
最初いろいろと書きましたが、それは全て私の我侭でした。
パチェ。 そのたった一言の後書きに、今はただ、ただ静かなる黙祷を。
18.無評価しん削除
コメント参考にして、少し改変しました。 (土曜日。

火と水>New電波、来ませんでしたorz

続くつもりはなかったんですが、意見を見てる内に・・・電波きました。
よかったら、どうぞ。