Coolier - 新生・東方創想話

中有に少女達のアルカディア (4)

2004/12/14 05:01:15
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「あれ~??」
 羽ばたかせていた翼を止めると、フランドールはふわりと回廊の床に降り立ち、キョロキョロと辺りを見渡した。
 そして腕組みををすると、う~んと唸る。もちろん、特別に何か考え込んでいるわけではないのは説明するまでもない。単に、今どこにいるのか分からなくなってしまっただけの話だ。
 要するに、迷子になってしまったのである。
 無駄にだだっ広い館な上、記憶力が不確かなフランドールが迷子になるのは珍しくもなんともない。誰か見つけて連れ帰ってもらうのは日常茶飯事だ。
 ──いや、訂正。誰かに”見つけてもらって”、連れ帰ってもらうのが日常茶飯事。
 ところが、夜の回廊は静まり返っており、人の気配はどこにも無かった。
「うーん、困ったねー。」
 そう言ってけらけらと笑うフランドールは全然困っているように見えないが、それもいつものことだ。とりあえず、目に付く扉を順番に開けて覗き込んでみるが、どの部屋もきちんと掃除されていることが分かっただけで、やはり人がいる様子は無い。腕利き揃いのメイド達の有能振りはよく分かったが。
 そんなことを繰り返していたフランドールだったが、急に床にしゃがみこみ、さらに這いつくばった。
「あれ~?ここだけ絨毯が青いよ~。なんでかなぁ?」
 その言葉通り、赤ばかりの回廊の絨毯が、なぜかこの一角だけ青いものが使われている。興味を覚えたフランドールは、そのまま青い絨毯に沿って回廊の奥へと歩みを進めていった。
 やがて、長い回廊が下へと向かって緩やかなスロープを描き、その先が開けると、
「うわあ…。」
 と、フランドールが感嘆の声を上げる。
 巨大な空間が眼前に広がっていた。

 ゆっくり下ってきたので、今立っているところは地下一階に相当する筈だ。そして、その今立っている所というのが、バルコニーのようにせり出したエントランスらしく、左右にはそれぞれ長い階段が設けられ、この広大な空間のちょうど底まで続いている。
 つまりは、この空間の底は地下二階で、出入り口は階段で上がったここというわけだ。
 さらに、上を見上げれば、天井までいったいどれくらいあるのか、この紅魔館の屋根まで届くかもしれない。ここまで降りてきたことと、この館の外観とを照らし合わせると、地下二階部分から館の地上部分の全フロアを貫くような構造になっていることが分かるので、その高さたるや相当なものだろう。
 フランドールは手摺りの傍に駆け寄ると、階下を覗き込んだ。
 高い天井からは巨大な燭台が吊り下げられ、その光に照らされて、丸いテーブルと椅子がたくさん並んでいるのが見える。
 左右を見渡すと、驚いたことにこの空間の壁という壁は全部書架──本棚であることに気が付く。所々に長い梯子が立てられた、とんでもない高さの巨大な書架が壁に沿って立ち並び、一面を莫大な量の本で埋め尽くしている。
 そのまた向こうは階層構造になっており、そこからさらに奥に向かって数え切れない程の本棚が並んでいるのが映った。
 至る所に設けられた小さな階段で、各層を行き来できるようになっているようだ。それは、巨大な書架の棚同士を繋いで、床を取り付けたようにすら感じさせる。
 並んでいるというより、各フロアの床を巨大な書架が下から貫くようになっていると言った方が正しいかもしれない。
 いや、むしろ最初にこの巨大な書架があって、そこを覆うように館を作ったのではと錯覚させるほどだ。
 広大なホールは、階下に見えるラウンジを設けるために、館そのものの一部を地下までくり貫いて造ったことが窺い知れるが、どこまで続いているのか知れない奥の書架は、まさしく本の迷宮である。

 そこは、忘れられた知識を集めた場所。
 賢人たちが、人が持つべきではない知識を閉じ込めた場所。
 悠久の昔、この幻想郷が生まれた時に、一緒に葬られた筈の禁断の知識が収められた場所。
 古今東西の希書・奇書・怪書──その大半は、魔導書と呼ばれる類だ。それ以外にも、様々な文献が蔵書として保管されている。
 迫害された異端宗教の教書、狂気じみた錬金術師が遺した実験記録、悪魔崇拝者が記した不可解な詩集、偉大な探検家が持ち帰った古文書の断片、それらを翻訳したもの、そのまた写本、いつの時代か分からない謎の文字が刻まれた陶片に、ひょっとしてこの世界の物ではない可能性がある石版…。
 いつしか、ここは時間と空間とを超越し、時には因果の流れに逆らって、それらの知識が還る場所へと変わっていた。
 それらの知識が、互いに呼び合い、引かれ合うように。
 失われた知識が眠るこの場所は、誰がそう名付けたのか、こう呼ばれている。
 ヴワル魔法図書館──。

「すご~い♪」
 初めて見る図書館の偉容に、驚いているのか嬉しがっているのか、フランドールはぴょんぴょんと飛び回った。この紅魔館の客人として居候しているパチュリー・ノーレッジに、「本がたくさんあるところ」だと聞かされていたが、実際に訪れるのは初めてだったからである。
 同時に、パチュリーは嘘つきだとフランドールは思った。たくさんどころか、数え切れない程の凄まじい量の本だ。
 早速、図書館の探検に出発!
 …と思ったところに、人の気配を感じたフランドールは、素早く扉の影に飛び込んだ。別に隠れなくてもいいと思うのだが。
 顔を覗かせると、ちょうど二人のメイドの少女が入ってくるのが目に映った。一人はリッドをかぶせた銀のトレイを片手にした、幻想郷では滅多に見ない蜂蜜色の肌をした少女。そしてもう一人の少女は、対照的に雪のように白い肌をした髪の長い子で、やはり白いナプキンで覆われたトレイを手にしている。
「お~い!いる~??」
 階段を降りながら、少女が大声で叫ぶと、その声が広大なホールに木霊して奥へと吸い込まれていく。
「は~い。」
 微かにそう声が聞こえると、駆けて来る足音。やがて、奥のフロアに小柄な人影が姿を現した。
「は~い──って、あれれ?どうしたんですかー!!」
 まだ幼さの残る、トーンの高い少女の声。とにかく広いので、大声で叫ばないとうまく届かないようだ。
 少女はフロアを繋ぐ階段を駆け下りると、息を切らせて走ってくる。その小脇には厚い本を抱えていた。
 エントランスの階段を降り切って、ラウンジを歩いてきた二人のメイドは、顔を見合わせて微笑んだ。そして、ようやく奥から駆けて来た少女が二人の前に辿り着いた。
「はあはあ…。どうしたんですか、二人とも。」
「どうした、じゃないよ。夕食の時に顔も出さなかったからさ、まーた本の整理に没頭しているのかなってね。」
 そう言われて、壁際にある古い大きな柱時計を見てみると、時刻は既に深夜を通り越して、未明と呼んでもいい時間に差し掛かりつつある。
「ええっ?!もうこんな時間?!」
「やっぱりねぇ…。だからさ、ほら、夜食持って来たよ。まあ、外の連中に持ってくやつからギってきたんだけどさ。」
 メイドにしては随分とぞんざいな言葉遣いだったが、そう言って片目を瞑りながら笑ってみせた彼女はどこか憎めない。
 なお、彼女が外の警備部隊への差し入れから勝手に拝借して来たことは事実なのだが、その部隊長が諸般の事情により急に非番になってしまったため、上手い具合に帳尻が合って、夜食が貰えなかった可哀想な子はいなかった事を付け加えておく。
「それと、簡単ですけれど、スープを作りましたから。それから、コーヒーもありますよ。冷めない内に召し上がりなさいな。」
 そう言って、もう一人のメイドはテーブルにトレイを置く。こちらの子は丁寧な物腰で、先程の子とは対照的だ。
「えええっっ?!そ、そんな、私なんかのためにわざわざ?!」
 と、大仰に驚く少女に、
「あー、いいっていいって。あんたにはいっつも世話んなってるしさ。こんなことくらいしか、あたしらにはできないからね。」
「そうそう。昨日も、屋根の上にまで登って貰って、助かりましたよ。私たちは飛べませんから、いつも些細な事でお呼び立てしてごめんなさいね。」
 と、二人のメイドは揃って苦笑した。二人とも、言葉遣いもぜんぜん違うし、持っている雰囲気もまったく異っているにも関わらず、どこか似ている。
 いや、その笑顔がよく似ているのだ。

「あれれ~??」
 ラウンジの隅っこにあるテーブルの影で、フランドールは不思議そうな声を上げた。
 何時の間にか階段を降りて移動していた彼女は、テーブルの上に頭だけをちょこんと出すと、三人の姿を覗き見る。ホールが非常に広いため、彼女の声は三人には届かず、どうやら気付かれてはいないらしい。
 そしてフランドールは、三人の中の一人──図書館の奥から現れ、二人のメイドと何事か話し込んでいる小柄な少女を注視する。
 襟元をリボンで飾った白いブラウスに、シンプルなデザインの黒いスリーブドレスというその姿。赤に近い不思議な色合いの髪は、肩くらいで綺麗に切り揃えられている。
 二人のメイドよりもまだ幼い感じで、事実上この館の制服であるエプロンドレスを身に付けていないことから、メイドではないことは一目瞭然だ。
 紅魔館の住人でメイド服を着ていない者は、フランドールの知っている限りでは三人だけ。姉のレミリア、その友人でゲスト扱いのパチュリー、そして館の警備隊長である美鈴だけの筈だ。
 となると、客なのだろうか。だが、先程のやり取りから察すると客という雰囲気でもなさそうだ。
 しかし、フランドールが驚いたのはその少女の容貌である。髪の間から覗いている耳は、人間のそれと同じように見えるが、やや先が尖っている。そして、少女の大きな瞳は、高純度の魔力を生まれつき持っている者しか持ち得ない、金色の輝きを放っていたのだ。
 何よりも気になるのは、頭につけている黒いアクセサリーだった。あれはもしかすると角か何か、小さな翼か何かにも見えるが、とにかく髪飾りなどではなく、彼女の頭に生えているものなのではないか?
 その時、メイドの言葉に少女が何か照れたように笑い、同時に彼女の背中で動いているものがフランドールの目に留まる。
「あっ…」
 フランドールが小さく驚きの声を上げた。
 少女の背中にあったものは、紛れも無く翼だった。畳んでいたのか、それまではっきりと視認出来なかったのだが、黒い二枚の翼がゆっくりと動いている。
 それは少女が人間ではなく、この館を支配している姉妹と同じ、悪魔の眷族に他ならないことを如実に示していた。
(おんなじだ…)
 フランドールは目を細める。孤独の内にある彼女と、世界でただ一人、同じ世界を共有できる唯一の肉親──レミリアと同じ漆黒の翼。
 その、最も敬愛する姉と同じ翼の持ち主。
 フランドールは自分と同じ何かを感じた。それは、自分と紅魔館の住人達との違いが理解できない彼女にとって、初めての感覚である。黒い翼の小さな悪魔の少女が、他のメイド達とどう違うのかはやっぱり分からなかったのだが、自分に近しい存在であることを感じ取ったのだ。
 思わず、テーブルを飛び越えて駆け寄ろうとしたその時、積まれていた本の山にフランドールの肘がぶつかり、一番上の本が床へと落ちる。
 本の背が床に当たり、開いたその瞬間。

「あれ?」

 天地が反転する。
 と同時に、視界が真っ暗になった。

  -8-

 突然、ラウンジの隅から突風が吹きつけ、三人が驚いてそちらを向くと、それ以上に信じられない光景が広がっていた。
 どす黒い瘴気が立ち昇り、何か異形の生き物のような不気味な影が肢体を起こしつつあるところが目に入る。
 それとほぼ同時に、小柄な人影が弾き飛ばされるように宙に舞うのを視界の隅に捉えると、メイドの少女の片割れ──あの蜂蜜色の肌をした元気な少女は、反射的に駆け出していた。
 その人影が、赤い服を着ているのが分かったからである。
 紅魔館で、赤を身に纏う事が許されているのは二人だけ。
 もちろん、メイドは全員許されていない。

 やや遅れてもう一人のメイドの少女が走り出し、小悪魔の少女も慌ててその後を追った。
「あれはいったい何ですか!」
 振り向き様、小悪魔にそう尋ねる少女。
「…あ、あれは整理中の本なんです!著者は不明なのですが、十三世界の珪素生物が信仰している神話と伝承について興味深い──」
「御託と薀蓄はいいから、要点だけ言いなさい!!」
「え、えと…、あ、あれは異世界の化物が封印されている本なんですよ~っっ!!」
「ど、どうしてそんなものがテーブルに無造作に置かれているんですか?!」
 悲鳴じみた小悪魔の声が届いたのかどうかは知らないが、前を行くメイドの少女は、駆けながら右手で床に倒れている人影を指差し、自分は進路を左へと変える。
 頷くと、後ろを追う少女のほうは倒れている姿を目指して右へと進路を変えた。
 言葉が無くても通じ合える二人。
 走路が交差し、二人の姿がその位置を入れ替えた。持っている雰囲気も言葉遣いも、性格もまったく対照的に思えるというのに、不思議な程ぴったりと息が合っている。
 小悪魔は戦慄した。
 二人とも死ぬ気なのか。
 魔法など扱えるわけがないし、警備部隊の者なら暗器の一つや二つは忍ばせているだろうが、二人は武器になるようなものを一切携えていないのである。それにも関わらず、何の躊躇も無く駆けて行く様は、とても正気の沙汰とは思えない。
 だが、それを考えている余裕は無い。
 とにかく、ここはあの化物の棲んでいる世界とは異なるのだから、本が異世界を繋ぐ通路のような役目を果たして、一時的に実体化したに過ぎない筈。不測の事態とはいえ、その蔵書の性格上、この図書館ではたまに起こる事だ。
 何らかの形で動きを止め、開いたままになっている本を閉じれば再封印することができる。この図書館は、こういった事態にも対処するために、紅魔館内の防衛施設よりもさらに強力な魔法設備が多数設置されているのだ。

「ええいっ!私が引き付けます!!本を拾って閉じて下さいっっ!!」
 そう叫ぶと、左右に散ったメイドの少女二人の間を真っ直ぐに駆け抜ける小悪魔。
 両の腕に光が宿り、急激な魔力の凝集で周囲の空気が白い煙のように姿を変えて引き込まれて行く。
 館内での魔法の行使は禁則なのだが、この状況下ではそうも言ってはいられない。何しろ緊急事態である。
 絶対的な悪魔のヒエラルキーにおいて、下から数えたほうが早い下級の悪魔に過ぎない彼女が扱える魔法弾は、明確に狙いを定めて撃てるもようなものではない。
 ありったけの魔力を絞り込んで、それが殺傷能力を持つエネルギーに転化する時の反動を、制御せずに撃ち出すだけだ。正確に言うと自力で制御できないのだが。
 要するに、射角もタイミングも威力もまったく統制が取れないのである。
「くっ…!!」
 小悪魔は舌打ちし、歯を食いしばった。
 距離的に無茶なのは分かっている。
 いくらなんでも、この位置で撃てば二人のメイドに当たってしまうのはほぼ確実だ。制御し切れないとはいえ、弾数だけはかなりの量を撃てるのである。
 それでも、彼女は急ブレーキをかけて体勢を整えると、両腕を構える。
 図書館の秩序を守るという使命感が、彼女の迷いを断ち切らせた。あとは、ヒエラルキーの頂点に立つ紅い悪魔の忠実な従者達──紅魔の館に仕える腕利き揃いのメイド達の身体能力に賭けるしかない。
(頼む、よけて──!!)
 泣き出しそうな顔を一瞬だけ垣間見せた小悪魔だったが、それは一瞬の後に驚愕の表情へと一変した。 


 巨大な魔力の塊がラウンジの片隅に発生した。

 床に倒れていた小柄な姿が、ばねが元に戻るように跳ね起きる。
 フリルとリボンで飾った真っ赤なドレス。
 漆黒の翼。
 眠っているような眼差し。

 溢れるように吹き上がる魔力で、金色の美しい髪が舞い上がり、その小柄な姿──フランドールの身体も宙に浮き上がる。
 その傍を、同じように漂う一枚の赤いカード。
 そこから発せられた、秘紋と神代の言語で綴られた魔力紋様が、幾重もの光の輪に姿を変えて少女の身体を包み込む。

 軽く握られた手の指の隙間から、上下に一条の赤い光が走った。
 刹那の後、竜巻を思わせる凄まじい勢いでその手に魔力が集中すると、稲妻のように赤い閃光と火花とを撒き散らしながら、フランドールの背丈の何倍もの巨大な赤い光の刃が屹立する。

 ゆっくりと目を開くと、フランドールはもう片方の手を添え、紅に光り輝く刃を握り締めた。

 見開かれた双眸は、その刃よりもなお深く、翳りの無い、鮮やかな真紅。

 そして次の瞬間、赤い半月を描いて彼女がその巨大な剣を軽々と頭上に振りかざし、本から出てきた異形の怪物目掛け、その身体ごと急降下するように一気に打ち下ろした。

 眩い光が走り抜け、一撃で怪物の身体が真っ二つに引き裂かれる。
 同時に、真っ赤な魔法弾が虚空に残る真紅の剣の残影を追撃するように、床に叩きつけるような勢いで降り注ぐ。
 魔力の爆発が、水面の波紋が互いに干渉するように、床一面を真っ赤な光の模様で埋め尽くしてゆく。

 再度、Vの字を描くようにフランドールが真紅の光を振り上げ、怪物の身体を今度こそ両断した。
 血で引いたように、赤い軌跡が虚空に刻み込まれる。
 そして、またしてもそれに追いすがるように赤く煌く魔法弾。
 瞬く間に、天井でも次々と赤い光が爆ぜる。

 それはまるで、幾千の人を斬った殺戮の果てに、剣を濡らす血が、その剣を振るう度に飛び散っているようだ。
 ならば、紅の刃を手にした少女は、返り血でその身を染めた悪魔の騎士か。

 だが、赤い光を纏ったフランドールは、人が理外の存在に出会った時にそうであるように、慄然とする美しさを感じさせた。


 そして──。
 床を蹴って、再度、真紅の剣を構えようとしたフランドールは、その動きを止める。
 その身体を、藍と白のエプロンドレス姿の少女が後ろから抱き締めていた。

 赤い光が消失し、それと同時にもう一人のメイドの少女が本を閉じる音が、館内に響き渡る。

 爆音の残響が、どこまで続くのか知れない図書館の奥へと、木霊しながら遠ざかって行く。
 代わりに、ゆっくりと戻ってくる本来の静寂。

 怪物の姿は、もう跡形も無く消え去っていた。

(つづく)
すみません、やっちゃいました(汗)。

私も初見では一刀両断にされました。
フランのスペルは、総じて見映えのするものが多いのですが、ここでやるならきっと彼女の一番のお気に入り(←妄想)スペルであるコレしかない!とばかりに書き連ねました。ですが、あのインパクトを文字にするとなるとやはり難しく、無謀だったとかなり反省。
というか、まったり、ほのぼの、お気楽に書くという当初のプロットはどこへやら(笑)。

それからそれから、本編ではただの中ボスに過ぎない小悪魔については、やはりビジュアル的なイメージを様々な方のイラストから頂きました。特に、絵板で活躍なさっている皆さんと、この東方創想話に小悪魔の物語を投稿なさった作家の方々に感謝致します(なんか一方的&筋違いなのですが)。
そしてお読みくださっている皆さん、本当にありがとうございます。もうちょっとだけお付き合いください。
MUI
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