Coolier - 新生・東方創想話

件の話をしましょうか

2009/10/11 21:15:05
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スキマ妖怪、八雲紫はその式、八雲藍に話しかけた


紫「件の話でもしましょうか」

藍「どうしたんですか?いきなり」

紫「いいから聞きなさい」


件 くだん

災害を予知することができる半人半牛の妖怪
様々な災害を予知することができる。
雄は予言をし、雌がその災害を回避する方法を教えてくれるという説もある。

件の予言は必ず的中し




件は死ぬ









紫「昔の…とある村でのお話よ…」



* * *



件はある村に着き、予言をした。


「明後日、この村は大地震が起きます」




「件の予知は絶対らしいからなぁ、非難した方がいいかもなぁ」
「でもよぉ、ここ何百年とちっとも災害なんて起きなかったぜ、そんな急に地震なんかおきねぇよ」

村の男達は信用しなかった



「いくら地震がおきるって言ったって…先祖代々続いた土地を手放す訳には行かないし…」
「もし起きなかったらねぇ…」

村の女達も信用しなかった



件は困惑した

村の人達を助けなければいけないのに
誰も件を信じてはくれなかった

何故助けなければいけないのか
件もその理由は分からなかった

しかし助けなければ
一人でも多くの命を助けなければと


件は二日間、村の人達を一人一人助けに行き、説得を試みた


だが


誰も信じてはくれなかった




ついに地震が起きてしまった

地が揺れ、多くの家が倒れていく、たくさんの人が死んでいく、
その様子を見ながら件は、私も死のう、ここで、村の人と一緒に死のう

それが誰も助けることが出来なかったせめてもの罪滅ぼしだと


だが件は死ななかった

死ぬことができなかった

動く物は件しかいなかった

呆然とその場に座り込むしかなかった


その時、空間が歪み、空間に穴が開いた

そこから金髪の長い髪の女性が上半身だけ乗り出して口を開いた

紫「どうなってんのかしらね、これ」


藍(紫様が出てきてるじゃないですかぁ)
紫(黙って聞いてなさい)


件の少女は驚いた

この場で自分以外に生きている者がいること
地震が起きたことを知っていること

そして何より

空間から突然人が出てきたことに驚いた


紫「まぁ、こういうこともあるのかしら、件が生き残るなんてことも」

「あなたは…?」

件の少女は怯えながら聞く、

紫「人に名前を聞くのならまず自分から名乗ったら?」

「なまえ…サ…ク…何故か分からない…けど、私の名前はサク」

紫「そう、サクと言うのね、私の名前は八雲紫、スキマ妖怪よ」

サク「紫…さん、教えてください…私はこれからどうしたらいいんですか…」


紫「私にも分からないわ、こんなこと初めて見る物」

サク「そう…ですよね…」

件の少女は項垂れる

紫「分からなければ生きなさい、分かるまで生きていなさい、自分がどうしたらいいかなんて、生きていればその内わかるわ」



紫「あなたはこれからどうするの?」

サク「わかりません…でも今私ができることは…」

紫「何?」

サク「この村の人達のお墓を作ってあげることだと思います」



* * *




紫「といったお話よ」

藍「何ですかそのお話、結局その件はどうなったんですか」


紫「あら?今日の新聞見てなかったのかしら」

藍「紫様のせいで忙しくて見れませんでしたよ、それに件の話とは関係ないですよね?」

紫「見ればわかるわよ」

藍「はぁ・・・」



藍は新聞を読み、驚いた


藍「人里に件のお萩屋開店、主人の名前は八重垣…サク!?」







紫「今日のおやつはお萩かしら?」

スキマ妖怪は楽しそうに首を傾げた…
初投稿になります。初めまして

ご指摘などありましたらよろしくお願いします

ここって何を書くといいんだろう…
仲田チラス
[email protected]
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コメント



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1.60図書屋he-suke削除
とりあえず初投稿おつかれさまです
面白い切り口だと思います

やはりタイトルは某ラノベを意識しているのでしょうか?

この手の話は増えていいですよね
もちょっと長くしたほうが形になるような気もします
2.50名前が無い程度の能力削除
ううん。内容としては悪くはないけれど、長さや文章にもう少し力を入れて見てはいかがでしょう?
それと、会話は台本的にならない方が良いと思います。
あくまで素人の意見ですが