「もう二度とここへもどってこられぬように祈りますよ。
その道をまっすぐに。
どこまでも
どこまでも…………」
―――藤子F不二雄異色短編集第三巻 「分岐点」
【Subconsciousness】
小鳥の声で、目が覚めた。
あまり掃除をしない窓とくすんだ障子が、薄暗い室内を演出している。
綺麗好きなほうではあるが、掃除をする時間も労力も無い。というか、最後に私の部屋の障子を張り替えたのはいつだっけ。
あまりにも憂鬱な日差しに耐えかねて、眠い目を擦りながら、軽く布団をたたみ、部屋の扉を開けて居間に行く。
どうしようもないほどに食欲が無いけれど、無理してロールパンを押し込む。
そう、胃や腸なんて飾りなのである。医者の偉い人にはそれが分からないのです。
あああ、太陽を明るすぎる星と間違えた。眩しい。あまりにも。
ちょうど一個のロールパンをもきゅもきゅと押し込み終わった時、台所から人影が出てきた。
お母様である。私と同じ、黒髪。
その髪の毛は私と同じで、枝毛だらけ。
見ているとみるみるやる気が吸い取られそうな風貌をしている。
「早苗。朝ごはんは?食べた?」
「う、うん」
見れば分かるだろうに、問いかけてきた。
その口調にちょっとだけ怖気付いた後、すぐに持ち直す。
私は洩矢早苗。
ごく、普通の高校生。……嘘だけど。
「じゃあ、学校に行く前に、昨日教えた神事、復習しましょう?」
「はい」
洩矢、モレヤ。77代の歴史を誇る、日本でも数少ない、奇跡を呼べる現人神。
それが私。
だから、一人前の風祝になるべく、毎日のように練習をしている。
ちなみに、もうすぐ私が風祝になるための仕上げの祭りがあるそうだ。今私がやっている練習は、それの練習。
もっとも、私の役目は、そこにはおそらくないだろう。
誰かが何かをして、終わり。
違和感、と、不和。自分はここにいていいのか?私は、洩矢早苗、か?
チルノ「あたいが来たからにはもう安心だ!」
早苗「チ、チルノちゃん!?」
チルノ「死んねぇええええ! エターナルフォースブリザード!」
母親「ぐえっ!」
早苗「そうよ! 私はもりやさなえよ!」
チルノ「じゃあな!」
早苗・さなえ・神奈子・諏訪子・友人・父親「「「ありがとうチルノ! さようならチルノ!」」」
ここ向きではなかったかもしれない。
これだけきつい感じにするならいじめの方でも
よかったかも。
この話をどう捉えるかは人それぞれだからなんとも。
ただちょっと全体的にきつかったかな?
4番がコメントしてるように、虐待でなく、いじめでも良かった気がします。
あと、こういう話を好きじゃないって読者もいるから、
一応注意書きみたいなのを入れておいたほうがいい気がする。
注意書きが欲しかったです。読みたくありませんでした。
最低限背景世界の描写くらい書いてくれ。
どうもすみません、注意書きなくてもいけるかなーと踏んだのが間違いでした
>>7
いぢめの方……っていうのはもうちょっとこのSSが適してる創想話のようなところがあるのかな……わかりました
>>10
表現作品としての体を……?
あー、その辺の言葉はよくわからないのですが、背景世界は現実世界なので、あんまり細かいことを書くわけにもいかず……
それともまったく違う意味なのかな?よければ具体例とかでアドバイスを頂けたら、なーんて
この作品のリアリティーの程は解らないけど、私にはぐっときた
こういう挑戦的な作品が投稿されるのは凄く嬉しい
とにかく最後の4行が怖い…
慢性的な精神や肉体の暴力は静かに心を壊しますから恐ろしいですよ……
>>15
ありがとうございます、引き込めたならSS冥利に付くというかなんというか
早苗の感じた痛みが文字を超えて突き刺さります。
なんとなく伝わってきました。