Coolier - 新生・東方創想話

自立人形への愛情

2009/10/10 19:20:52
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 ※このお話は、『自立人形への探求』の続きに当たる物です。
このお話単体では理解できない設定等ありますので
先にそちらをお読み下さいませ。





 私の名前は紅美鈴!紅魔館の門番をやっています!
 最近の幻想郷は晴れ続きで、私の心同様、とても爽やか!
 え?何か嬉しいことでもあったのか?ですって?
 実はそうなんですよ!聞きたいですか?では、聞かせてあげましょう!
 そう、あれは今から一ヶ月程前のこと……。










 私はその日、レミリアお嬢様に呼び出され、お叱りでも受けるのかとビクビクしていました。
「紅美鈴、只今参上致しました」
 膝を付いてお嬢様を見上げると、楽しそうに笑っておりました。
 呼び出しの用件は、長く仕えれば仕える程限られていくもので。
 ……特に私のような門番には、特別任務など言い渡されるはずもなく。
 となれば、もしかして、クビなんじゃなかろうか!?昔は結構あったんだけどなぁ、特別任務……あはは。
「楽にして良いのよ?……今回は貴女にプレゼントをするために呼んだのだから」
「……はい?」
 私は耳を疑った。
 ……お嬢様が私にプレゼント?いやいや、そんな、馬鹿な。
 今日は何かの記念日だったかな?……いや、それはない、普通の日だ。
 お嬢様は私の様子を見てクスリと笑った。
「……紅美鈴」
「は、はい!」
 フルネームで呼ばれて、直立不動になる。
「貴女の下で働かせたい子が居るの」
 な、なんですと!?
 私に部下!?私の部下!?
 後輩という位置付けではない、正真正銘の。
「ほ、本当ですか!お嬢様!?」
「ええ、本当よ。……ただし、三ヶ月間だけ」
 がくん!私は盛大にずっ転けてしまった。
「……その子は、最近こっちに来た、外の世界のメイド。……病で先が長くないことを主人に知られて、暇を出された哀れな女。……紅魔館は、最後まで誰かに仕えていたいという彼女の思いに応えてあげることにしたわ。……精々こき使ってあげなさいな」
 お嬢様は、そう言って微笑むと、鈴を鳴らして咲夜さんを呼んだ。
「お呼びで御座いますか?お嬢様」
 音もなく、咲夜さんが現れた。
「話は終わったわ……あの子を此処に」
「畏まりました」
 咲夜さんは一礼すると、姿を消す。
「お嬢様、一つ……よろしいでしょうか」
 ぽんぽんと話が進んでいるが、疑問が一つある。
 三ヶ月間というのは、パチュリー様の見立てか、お嬢様の運命視だろうから、とやかく言うことではないが。
 果たして病魔に冒された女が、この幻想郷で暮らすことが出来るのか。
「何かしら?美鈴」
「直属の部下を持たせて貰えるのは嬉しいですが、果たしてその女は、この場の環境に適応できるのでしょうか?」
 妖々跋扈のこの場所で、普通の人間、ましてや死にかけの女が、適応できるとは思えない。
「貴女も、会ってみれば分かるんじゃないかしら?……死にかけになったぐらいで、普通の人間がこの地に流れ着くと思う?」
 私のそんな疑問を、お嬢様は笑って一蹴してしまった。
 まあ、お嬢様が言うのなら間違いはないか。
「お嬢様、件の娘を連れて参りましたわ」
 扉の向こうから、咲夜さんの声が聞こえた。
 ……よし!取り敢えず私は覚悟を決めたぞ!老婆でも構わない!私の部下!
「どうぞ」
 お嬢様の一声で、扉が開くと、紅魔館の主要メンバーが顔を揃えていた。
 妹様、パチュリー様、小悪魔さん……私の部下一人に、随分と大掛かりな。
 まあ、派手好きのお嬢様らしいか。
 咲夜さんの隣に黒髪の少女がいた。

 一つ!短めの艶のある黒髪!

 一つ!黒髪とのアンバランスさがまたそそる!空色の瞳!

 一つ!少し背が小さく、可愛らしさを纏った雰囲気!

 一つ!年若い少女とは思えない、熟練された立ち居振る舞い!

 おおぅ、パーフェクト!流石元メイド!これじゃあ私の方が部下に見えるんじゃないですか!?
 少女がゆっくりと一歩を踏み出して一礼するのを見て、様々な思考が私の頭を駆け巡った。
 まさに、雷に打たれたような感覚だ。
「本日から、紅美鈴様付けのメイドになりました、イリスと申します。……皆様、どうぞ末永くよろしくお願い致します」
 少女の声を聞いて、私の思考が現実に引き戻される。
 果たして目の前の少女は、どんな気持ちで『末永く』と言ったのか。
 改めて目の前の少女、イリスを見ると、非常に強い力を感じた。
 果たしてそれは、彼女自身の力か、生命力か。何にせよ、確かに異常だった。
「紅魔館へようこそ、イリス。……私達紅魔館の面々は、貴女の誇り高い決断を尊重するわ。……不完全燃焼で死なないように死ぬ気で働きなさい」
「……はい、レミリアお嬢様のお慈悲に報いる覚悟です」
 お嬢様からお言葉を貰って、イリスは一礼する。
 自分の現状を知っての上、ここまでするのは従者の鏡だ。お嬢様も、その気高さを気に入ったのかも知れない。
 妹様と咲夜さんはイリスと少し言葉を交わして部屋を出て行った。
 話を終えたイリスが、私の方に向き直って微笑む。
「美鈴様も、私の病のことはお気になさらず、どうぞこき使って下さいませ」
「うん、よろしくお願いね」
 こうして、私達二人は出会ったのです。










 美鈴達が居なくなった部屋では、こんな会話が交わされていた。
「果たして、何時まで騙し通せるんでしょうね」
「……さあ?美鈴もアレで勘は鋭いし、フランなんてもう気付いているしね。最後まで気付かないのは咲夜くらいじゃないかしら?」
「アリスが必死になって創った物なのに……吸血鬼の凄さを改めて思い知らされるわね」
「完成品が出来たら、紅魔館で一体買いましょうか。……あれは退屈しないわ」
「是非!是非お願いしますお嬢様!」










「と、言うお話しだったのさー」
「うぉぉぉん!いい話だなぁ!……美鈴ちゃん、今度その娘さ連れておらんとこ来い!極上の蕎麦ぁ食わせてやるから!」
 私の目の前で号泣している人は、人里の蕎麦屋の大将さん。美味しいと評判の店で、人里での人気も高いらしい。
 最近は良く夜雀の屋台で鉢合わせするので、結構な話友達になっていた。
「ありがとうございます!でも、正直いつ行けるか分からないので、お気持ちだけ」
「ああ、そうかぁ……美鈴ちゃんは門番さんだからなぁ……ま、機会が有れば寄ってくれな。……んじゃ、おらもう行くわぁ……またな美鈴ちゃん!」
 去っていく大将に手を振る。いい人だなぁ。
 私は雲一つ無い空を見上げて、ううん、と身体伸ばした。
「今日も良い天気ですね、美鈴様」
 後ろからイリスの声がする。
 ああ、部下を持つって良いなぁ。
「イリス、美鈴様は止めてと前から言っているでしょう。花壇の水やりは終わったの?」
「申し訳ありません、美鈴様。……水やりを終えて時間が余りましたので、メイド長に許可を頂いてクッキーを焼いて参りました」
 ニッコリ。
 イリスは私の言うことをよく聞いてくれるのに、名前だけはこれである。
 イリスの家事は完璧で、その方面だけで言えば咲夜さんが二人居るようなもの。荒事も人並み以上に対処できるが、如何せん特殊能力がないので見劣りする。
 一ヶ月共に働いてみて、感じた印象は良好だった。
「イリスのおやつは美味しいねぇ。……咲夜さんのも美味しいんだけど、あの人はたまに変な物入れるからなぁ」
 私はクッキーを食べながら、どうしたらもっと砕けた感じになるのか、考える。
 無理矢理にでも言わせてみようか。
「イリス!太陽燦々って十回言ってみてくれる?」
「は?……はあ。……太陽燦々太陽燦々太陽燦々太陽燦々太陽燦々太陽燦々太陽燦々太陽燦々太陽燦々太陽燦々。……はい、言えました」
「はい!私を呼んで!」
「……美鈴様」
 おおぅ、引っ掛からないか。
 命令して聞かせても意味がないしなぁ。
「……ふふっ……美鈴様?私と貴女は上司と部下です。……その調子でこの先、部下に軽く見られても知りませんよ?」
 いや、そもそもそんなに頻繁に部下は増えないから。
 それにイリスは、部下と言うよりも側付きのようなものじゃないか。
 ああ、それだと尚更まずいのか。
「何してるの?二人とも、楽しそうじゃない」
 突如、背後から聞き慣れた声が!
「げぇ!咲夜さ……ってあれ?アリスさんも一緒ですか」
 アリスさんは最近、パチュリー様とよく会っているようだ。
 なんでも、イリスに紅魔館を紹介したのはアリスさんらしい。魔法の森で倒れていたところを拾ってくれたのだとイリスから聞いたことがあった。
 アリスさんも何だかんだで心配らしく、一週間に一回は紅魔館にやってきて、イリスの様子を見て帰るのだ。
 ……と言うのはやっぱり、そう言うことなんでしょうね。
 始めの頃は、病魔に冒された身体から生命力が抜け出ているのだと思っていたが。混ざりすぎて分からなかった気の正体が、最近やっと分かってきた。
 あれは……パチュリー様の賢者の石だ。
 アリスさんと談笑するイリスを、複雑な気持ちで見つめていた。
「あれってやっぱり……そう言うことなんでしょうかねぇ、咲夜さん」
 つまり、イリスはアリスさんが創った人形で。
 実験段階だから、アリスさんが頻繁に様子を見に来ている、と。
「え?どういう意味かしら?」
 ん?もしかして咲夜さん気付いてない?
「いや、だからほら……アリスさんとイリスを見てると、そうなのかなぁって」
 私がそう言うと、咲夜さんは苦笑した。
「ああ、そうねぇ……いかにもアリスが好きそうな雰囲気しているしね、あの子」
 そう言う言い方をされるとどの意味で取ったらいいのか分からなくなる。
 天然か?それとも狙っているのか?……読めない、この気の美鈴の目を持ってしても!
「まあ、貴女はいつも通りにしてれば良いんじゃないかしら?」
 勿論そのつもりであった。お嬢様が外の世界のメイド、と紹介した以上は、私もそのように扱う。
 それに、普通に見ても全然人形には見えないので、変な演技もいらないのだ。
「さぁってと!イリスと日課の太極拳でもしましょうかねぇ!」
 細かいことは気にせずに、いつも通りの日々を!










 早いもので、イリスが紅魔館に来てからもう二ヶ月になる。
 その間にあったことと言えば、イリスが妹様に呼ばれてボロボロになって帰ってきたり、優しい蕎麦屋さんが屋台を引っさげて紅魔館を訪れてくれたりと、割と平和な日々を過ごすことが出来た。
 そんなある日、イリスがこんな事を言ってきた。
「美鈴様は、気を操ることが出来るんですよね?」
 ゆるゆると太極拳をしながら、イリスが横目で私を見る。
「……ええ、そうですね」
 私は門に寄り掛かって、ボーっとしていた。
「じゃあ、大気から気を取り込んで、活力にすることも出来る?」
 勿論出来る。……今やってるじゃありませんか。
 ……と、冗談言うところではないか。
「出来ますよ。……もしかして、死ぬのが怖くなりましたか?」
 怖いのだろうか?賢者の石の魔力が切れて、止まってしまうのが。
 動力源を自分で確保できるようにして、完全な自立人形を創る。
 パチュリー様とアリスさんの狙いは、恐らくこれなんだろう。
「……お恥ずかしい話ですが、やはり怖いですね」
 それは果たして、本心からか。それとも、私に教わるためにプログラムされたものか。
 私が黙っていると、イリスは悲しそうに笑った。
「……本当はもう、お気付きになっているのでしょう?……私がにん「イリス」……はい、何でしょうか」
 それは、言わなくても良いことだ。
 私は、病に冒されたメイド、イリスが最後まで万全の状態で働けるように、力を貸す。
 これで良いだろう。
「よろしい、教えてあげましょうか!まずは……自然と一体になるために、シエスタです!」
 そう言ったら、イリスにこっぴどく怒られてしまった。
 シエスタも大事なのに……。










 そこからの一ヶ月は、ひたすら呼吸法を覚えさせるようにした。
 用は人が息をするのと同じ事を、イリスに覚えさせる。
「ハイ吸ってー…………吐いてー…………もっと力を抜いてー」
「すぅー……はぁぁぁー……すぅぅぅー…………はぁぁぁー…………」
 私がイリスの口元に手を近付けると、空気は循環しているので、呼吸自体は出来るのだろう。
 何のために付けた機能なのだろうか?……この為だけに付けているのなら、責任重大である。
「よーし、良いわよ。……気は巡っているから、後はそれを吸収できるようにリラックスしてー」
 イリスは呼吸法を覚えることが出来るだろうか。
 もし出来るのなら、その方がいい。イリスが居ると仕事が楽だし、何より賑やかで退屈しない。
 妖怪にとって退屈は天敵だ。
 ただでさえ、門番なんて言う退屈しやすい仕事をしているのに。
「頑張って、イリス!……応援してるわ」
 私の言葉を聞いてイリスは微笑む。
「はい……美鈴様」










 今日は、イリスが紅魔館に来てちょうど三ヶ月を迎える日だった。
 イリスの動きは少しずつ鈍くなっていたが、呼吸法の方は身体に微量の気が残るようになるまで成長していた。
「ありがとうございます、美鈴様。……これで私に学習能力があることが証明されました」
 イリスは優雅に一礼した。……多少のぎこちなさはあるが、見逃せる範囲で。
「いいよ、お礼は。……じゃあ、今日もやりましょうか!」
「はい……なお、今の私は味覚、嗅覚、皮膚感覚が働いておりませんので、何か粗相がありましたら、ご容赦下さいませ」
 機能を幾つか止めてまで動いていると言うことは、今日が最後なのかも知れない。
 少し悲しいが、私は妖怪……きっとアリスさんが完成型を創るまで、生きていられるだろう。
「そう……じゃあ、今日は止めましょうか?」
「いいえ、やらせて下さい」
 イリスはそう言って、呼吸を整え始める。
 私はそれをじっと見ていた。気は確かにイリスの体内に停滞し、少しずつ浸潤している。
「うん、良いんじゃないかな。……合格よイリス」
 これならば、後はアリスさんが何とかするだろう……と言うより、してくれなければ困る。
 イリスはふーっと息を吐いて、笑った。
「……ありがとうございました、美鈴さん……また、いつか」
その言葉を最後に、唐突に動きを止めてしまう。
「……またね。……お休みイリス」
 こうして、アリス、パチュリーによる自立人形は、少し長い眠りについた。










 百年後、紅魔館の門前には仲良くシエスタをする二人の姿がありましたとさ。
 
 
 
 
 
はい、和菓子炬燵です。
今回の話は、よくある話を自分なりに書き上げた物です。
冗長になりやすい話なので、読みやすいように所々をカットしてます。
お前!この話カットしちゃいかんだろ!と言うのもあるかとは思いますが
読者様の想像力で、色々と妄想して頂けたらと思います。
作中の自立人形、イリスですが、彼女の名前はそのまんま、花から取りました。
花言葉も愛に溢れた物ばかりなので、人形に愛情を注ぐアリスらしいかな、と。
最後で気を吸収するのに成功しているので、あまり引っ張らず
唐突に止まらせたりしましたが、最後に幸せになっているので許して下さい。
最後の百年後、と言うのは、百年間動き続けていますと取るか
製作に百年近く掛かりましたと取るか、自由に解釈して下さいませ。
拙い作品ですが、楽しんで頂ければ幸いです。
和菓子炬燵
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コメント



0.890簡易評価
8.90名前が無い程度の能力削除
うん、普通に面白かったけど、分けないで投稿してもよかったかな、と思います。この長さなら。
10.70名前が無い程度の能力削除
話自体は面白かった。
でも4コマでいう「転」なところがほしかったかも・・・
3ヵ月の間にイリスの中で大変な問題が起こるとか、
フランが暴走して美鈴かばって壊れちゃうとか(ベタ
これは俺の趣味だからスルーしてくれていいんだけど、転があればもっと面白くなったかなとは思います。
12.90名前が無い程度の能力削除
面白かった。
ただ、もう少しアリスや咲夜達との絡みが見たかったかも。
14.30名前が無い程度の能力削除
これは残念、前半で起動するのに割り振った文章量に比べてその後が短すぎるので非常に物足りないです。
もう少し何かイベントを盛り込めばずっと面白くなりそうなだけに残念です。
15.無評価和菓子炬燵削除
8様、コメントありがとうございます。
今回二つに分けた理由としましては、前半と後半で視点が完全に移ることと
タイトルを分けて書きたかったという自分の欲望が合致した結果なので。
……もう少し工夫すれば良かったのかも知れませんね。

10様、コメントありがとうございます。
うーむ、もっと冒険してがっつり書ききる方が良かったですか。
長く話を書いていくと、大丈夫なのかこれ、と不安になってしまうことが多いのでorz
未熟者だなぁと自分でも思います。

12様、コメントありがとうございます。
ただ一言、力不足で申し訳御座いません。……精進致します。

14様、コメントありがとうございます。
ちょうど迷っていたオチが決まったのが、前編を書き上げた頃なので。
よし、後は走り抜けろ!の勢いで行きましたが、私の場合どの作品でも
走りすぎるのが問題ですね。……後半をもっとじっくりねっとり書くべきでした。
書くことに対する恐怖心なんて持っていたら、書き手としては三流だなぁ。
……精進致します。
19.80名前が無い程度の能力削除
面白い。
でもまあ、やっぱりもう少し書いて欲しかった。
想像するにしても、核になるエピソードがないと少し厳しいかな。
次に期待。
20.無評価和菓子炬燵削除
19様、コメントありがとうございます。
やっぱり削りすぎですか。もっとキッチリ書けるように精進します。
21.60名前が無い程度の能力削除
面白い作品をありがとうございました。
ただ,もしこれで終わりにするのなら,ちょっと勿体ないし,物足りないかな。というのが正直な気持ちです。
読みやすく,前編のつかみが好印象だっただけに少々残念に思います。

もしも...
機能停止したイリスがアリスに引き取られて調べられている間に,
気の力を纏いつつ再起動して,前編でパチェが言ってた不測の事態となって
騒動を起こしながら,その存在を皆に知らしめて,幻想郷メンと仲良くなったが,
最終的には,身体を構成する物の寿命とか,何かを救うために犠牲となって,
惜しまれながら物質に帰る。
なんてのを勝手に想像して,その後のアリスの完璧な自立人形を求める
モチベーション強化になるかも知れないとか,妄想してしまいました。
22.無評価和菓子炬燵削除
21様、コメントありがとうございます。
読みやすくするために所々を削ってスリムにする、と言う方法自体は
やって良かったな、とは思っていますが。……ちょっとやりすぎたかな、と。
せめて後半で作中にでてきた話を一つは書いて、核にした方が良かったかな、と自分でも思います。

そこまで妄想して頂けるとは……嬉しいです、ありがとうございます。
前半でのパチュリーの発言も、例えばこういう話にも出来るよ?と自分に問い掛けながら
書いておりました。で、伏線潰しを自分でやっちゃったと。