私、雲山。花もたじろぐ女子高生!
趣味は瓦割りで、得意料理は目玉焼きのどこにでもいる普通の入道。
だけどドジなところもあって、いつも遅刻すれすれ。コンクリートの道路に足跡を残しながら、どたどたと毎日全力疾走してるの。身体が大きいってのも考えものだよね。
でもいくら身体が大きくても、おっちょこちょいな所は治らない。足下を見ていれば良かったのに、私はうっかり曲がり角で誰かとぶつかってしまった。
なにしろ私の身体は推定でも十メートルは超えてしまう。そんな巨体と普通の人間がぶつかれば、怪我じゃ済まない。
だから私は大慌てでぶつかった人を起こそうと思ったんだけど、
「ん、なに気にするな。これぐらいじゃ傷一つ負いやしないよ」
なんて格好いい事を言って、額から角を生やした人は去っていった。
その制服は、私が通うところの男子生徒が着ているものと同じ。でも、あんな格好いい人は見たことがない。ひょっとして転校生なのかなと考えているうちに、時間はすっかり過ぎてしまった。
いつも以上に力を籠めて走ったら、地震が起きてしまったらしい。仕方ないよね、入道だもの。
息を切らせながら、私は玄関前で身体を縮める。本当は登校する時から小さくなればいいんだけど、それだと遅刻してしまう。もっと早く起きられれば良いんだけど、義母の一輪は放任主義なので目覚ましの代わりはしてくれないのだ。
チャイムとの競争に勝ち、今日も私は遅刻を免れた。乱暴に鞄を机に放り、窓際の席に腰を降ろす。
「相も変わらず遅刻と縁が深いの、お主」
後ろの席の妖忌が、からかうような口調で言ってきた。皺の見える肌とセーラー服との組み合わせは、いつ見ても殺人的な威力を秘めている。
「儂を見習って、もっと早く起きるよう精進せよ」
それはあなたがお年寄りだからじゃない。喉元まで出かかった言葉を飲み込み、無言で教科書を仕舞い込んだ。妖忌は何で高校に通ってるのか分からないぐらいの爺なのだが、剣術の腕は校内どころか国中でも三本の指に入るほどの達人らしい。
迂闊な事を言えば、その瞬間に首と胴が離れておるわ、と冗談混じりに言っていた。怖くて、私は笑い返せなかったけど。
「ほら、お前らチャイム鳴ってるぞ。席着けー」
騒いでいた生徒を追い払うように散らし、ぶっきらぼうな仕草で一輪さんが出席簿を広げた。義母の一輪さんは教師をやっているのだ。だからこそ、遅刻しようもなら説教が帰宅しても続く。
親類が教師ってのは、何とも辛いものがある。
「はーい、今日は皆さんに嬉しいお知らせがありまーす。我がクラスに転校生がやってきました」
ようやく落ち着いたと思った息が、今度はさっき以上に早くなる。こういう展開、漫画やドラマでよく見るじゃない。
もしかして、もしかして。
期待に胸膨らませて扉を見る。
「ほら、入ってきて」
開かれた扉から現れたのは、紛れもない朝の彼。
一輪さんが黒板に書いた文字を視界の隅に追いやりつつ、私は彼の顔を真っ直ぐ見ていた。
「星熊勇儀君だ。みんな、仲良くするように」
そこでふと、彼も私に気付いたらしい。さばさばした笑みを浮かべ、気さくな感じで手をあげる。
「よお、朝の奴じゃないか」
私の心の奥底まで覗き込むような、一点の曇りもない眼。思わず私は動きを止めて、彼のその目に見入ってしまった。
鏡の前に移った自分は、いつも通りとは言い難いほど間抜けな顔だった。寝癖が悪いことは自覚していても、自由に跳ねた髪の毛や、顎に見え隠れする涎の後を見せつけられては気も滅入るというものだ。
一輪は丁寧に身だしなみを整え、歯磨きをしながら部屋へと戻る。不意に雲山の部屋を通りかかった時、珍しいものを見つけて驚いた。
雲山が起きていたのだ。あの朝に弱く、いつも叩き起こさなければ目を覚まさない雲山が。蛸壺のような壺から出てきて、腕組みをしながら鏡を見ている。
さすがに聖輦船の中では巨大化するわけにもいかず、肩に乗る程度の大きさになっているのだが、今更そこを気にしているわけでもあるまい。かといってお洒落に目覚めたとも思いにくい。なにせ、あの雲山だ。
「何してるの、雲山」
鏡との睨めっこに興じていた雲山が、目を見開いてこちらを振り返る。今にもビームが飛んできそうで、慣れ親しんだ一輪ですら多少の躊躇いを覚えた。しかし、実際に接してみれば彼ほど純情な妖怪もいない。
案の定、雲山は強面の表情を崩そうともしないくせに素直な態度で全てを一輪に話してくれた。
「……変な夢を見た? それはどんな?」
雲山の話を聞くにつれ、段々と顔が強ばっていく。古今東西の悪夢を並べ立てても、彼の見た夢に勝つことはできないだろう。夢枕に立っていたご先祖様だって、総立ちもせずに逃げ出すはずだ。
それにしても雲山のセーラー服。思わず想像してしまい、甘い歯磨き粉に苦い何かが混じって顔をしかめる。所詮は夢だと頭を振って追い払い、気持ちを切り替えた。
「雲山、全ては夢よ。早く忘れることをお勧めするわ」
これが連日連夜に上映されるようなら、聖にでも相談する必要があるけれど。聖だってこんな事を話されては、さすがに対処方法に困るだろう。いや、聖のことだ。案外、実際に着てみたらどうですかと雲山にセーラー服を勧め……。
形容しがたい光景が脳裏に凱旋してくる。お前の帰るべき場所は此処じゃないのよとテープを投げつけ、縄を外して無理矢理に出航させた。
「まったく……朝からとんでもない頭痛の種を植え付けられた気分だわ」
腹いせに伸びた手が、せっかく整えた髪の毛をボサボサの状態に戻してしまい、それもまた一輪の頭痛を促進させた。溜息をついて、部屋を出ようとしたところで足を止める。
雲山はまだ腕組みをして、鏡と睨めっこをしていた。強烈な夢を忘れられないのは理解できるけれど、早く気持ちを切り替えることが人生において何よりも重要なのよ。一輪はそう説こうとしたのだが、どうにも雲山の様子がおかしい。
無論、セーラー服を着ているわけではない。姿形はいつもの雲で、大きさとて普通の人間の頭程度のものだ。
おかしいのは表情。厳めしい顔の中にも、どこか戸惑いと躊躇いの色が見て取れる。それこそ長年の付き合いがある一輪にしか分からない感情で、きっと気づいたのは一輪だけだろう。
口の中に溜まった唾液と歯磨き粉をどうしたものか少しだけ考え、洗面台へ戻ることにした。相談するにしても、まずは口の中を整えてからだ。
「おはようございます」
爽やかな挨拶と共に出迎えてくれる星の隣では、ムラサが何やら訳の分からない行動をしていた。あれが歯に当てられているのなら歯磨きをしているのだろうと言うのだが、鼻に当てられているのだから意味は不明だ。
雲山以上に朝が苦手なムラサであるが、船長という立場上、いつまでも寝ているわけにはいかないらしい。そんな些細な事を気にする奴など、この聖輦船には乗っていないのに。何とも律儀な彼女には、いつだって頭が下がる思いだ。
口の中をゆすぎ、再び雲山の部屋へと戻る。
「やあ、おはよう一輪さん」
「ああ、おはようナズ公」
廊下で出くわしたナズーリンと、いつものやり取りを経て、いつものように短針のような針で脇腹を刺される。彼女はいたくナズ公という呼び方を嫌っており、一輪がその単語を口にする度に針を突き刺してくるのだ。
さして重症になるほどの傷ではないものの、痛いことに代わりはない。止めれば良いと分かっているのに、何故か一輪は毎日のように彼女をナズ公と呼んでいた。自分でも、その理由は定かでない。
「まだ悩んでいたのね、雲山」
部屋の中では置物のように、雲山が先程と全く同じポーズで鏡に向き合っていた。
「何を悩んでいるの、一輪さんに話してご覧なさい」
多少の茶目っ気を交えてみたが、雲山の反応はない。これがナズーリンだったら一笑にふし、年を考えてみたらどうだいと応酬してくれるのに。幾ばくかの寂しさを胸に秘め、黙りこくる雲山の背中にそっと手を添えた。
ふわふわとした雲の感触が相変わらず気持ちよく、これで顔が優しければ子供達からの人気も高くなるだろう。子供が怖がって逃げ出すのだと泣きそうになっていた在りし日の雲山を思い出し、ふと微笑みが漏れる。
「……はぁ、夢の中に出てきた勇儀さんが?」
雲山は勇儀が問題なのだと言っているけれど、それ以上はお茶を濁したようにはっきりとしない。
鬼の存在は聞き及んでおり、実際にこの目で何度か見たことがある。特に萃香と勇儀の名前は知れ渡っており、地上では萃香。地下では勇儀の名前を知らない奴は妖怪の世界に疎いというレッテルを貼られるぐらいだ。もっとも実際は好き勝手やっている奴が多く、そんな名前など知らない妖怪の方が圧倒的に多いのだが。
「その勇儀さんがどうしたの?」
人差し指同士をぶつからせ、唇を尖らせる。無口ではあるけれど意見は曲げずにはっきり言う雲山にしては、何とも煮え切らない態度。
確か以前、こういう態度をとる人間を見たような気がして、一輪は記憶の引き出しを高速を開いては閉じていく。それを何度か繰り返したところで、目当ての思い出を見つけることができた。
しかし、これは。
推測が正しいのか間違っているのか、確かめる為に口を開く。
「雲山。ひょっとして、その勇儀って鬼に恋をしてる?」
ウンともスンとも言わず、雲山は無言は頬を赤らめた。
可能性は決して高くないが、かといって低くもない。
並の妖怪ならば雲山の顔に怯えてしまうけれど、鬼ならばむしろ酒の余興だと愉しむことが出来るだろう。うっかり巨体になったとしても、むしろ圧倒されかねないのが鬼という種族だ。
雲山の相手としては、これほど相応しい者もいまい。
しかしなのだ。相手は星熊勇儀である。
酒と喧嘩をこよなく愛し、惚れた腫れたとは無縁の鬼だ。仮に雲山を受けいれられる度量を持っていたとしても、そもそも恋をするつもりがないのなら無用の長物。むしろ変な望みがあるだけに、余計タチが悪い。
雲山を部屋に残して、単身地下へと降りてきた雲居一輪。地上の空気とはやっぱり違うなあと感心しながら、星熊勇儀の姿を探す。見つけたところで二人の仲が進展するわけでもないが、後退ぐらいはするかもしれない。
一輪は雲山をサポートする為ではなく、その望みを打ち砕く為に地下へと降りてきたのだった。
淡い期待を抱くならば、いっそ早めに打ち壊してしまった方が良い。どうせ雲山のことだ。恋心を抱くだけで、実行に移すことはしないだろう。
ならば自分が代わりに思いを伝えて、ある意味で事態を進展させようというのだ。お節介どころか迷惑に近いけれど、いつまでも側でうじうじされるよりはマシだ。生暖かい吐息が耳にかかる度、背筋がぞっとするのだから溜まったもんじゃない。
「ふむ、それにしても……」
歩きながら辺りを見渡す。
地獄という名前の割には、何とも活気に満ちあふれた街道ではないか。軒先からは酒屋の呼び込む声が聞こえ、向かい側の居酒屋からも誘う声がこちらまで届く。酒に関連した店が多いのは、やはり鬼に関係しているのだろうか。
機会があれば、聖輦船の連中と飲みに来るのも悪くはない。だったら今の内にめぼしい店を探しておこうかと思ったところで、自分の目的を思い出した。
そうだ、勇儀だ。
星熊勇儀だ。
飲み会の場所を探している場合ではない。いや、そちらも同じぐらい重要となったのだが。今は勇儀の方を優先すべきだろう。
しかし、そう決意したところで簡単に見つかるはずもない。旧地獄街道は限られた空間であるけれど、それにしたって鬼捜しには不適切なぐらいの広さがあった。呼び出しのチャイムがあるわけでもなし、そうそう手早く見つかるとも思えない。
聞き込みをすれば、あるいは早く会えるかもしれないけれど変な警戒心を抱かせる恐れがあった。地下の妖怪は忌み嫌われて封じられているようなものだと聞く。迂闊な発言は彼らの怒りを買い、下手をすれば聖輦船との全面戦争を引き起こす可能性だってある。
さすがにそれは大袈裟に言い過ぎかもしれないが、用心するに超したことはない。飲み会の会場も、やっぱり地上で済ませておくべきか。
考え事に熱中したせいか、前への警戒が疎かになっていた。立ち飲み屋の暖簾をくぐり、飛びだしてきた奴とぶつかってしまう。
「きゃっ!」
「おっと」
可愛らしい悲鳴をあげて、倒れそうになる一輪。その腰を掴み、抱きかかえるような姿勢で止まる彼女の額には、燦然と輝く一本の角があった。最早名前を訊くまでもなく、彼女が星熊勇儀なのだと分かる。
そして、雲山が惚れた理由も一発で理解した。実直で男らしくて正々堂々とした者を好む彼ならば、この勇儀という鬼を好いても不思議ではない。
現に一輪ですら、不覚にも多少のときめきを覚えたぐらいだ。慌てて勇儀から離れ、解けかけた頭巾を整える。
「どうやら大丈夫みたいだね。いやぁ、悪い悪い。ちょっと前を見てなかったからさ、本当すまないね」
「い、いえ、こちらこそ不注意でした」
気さくな鬼だと話には聞いていたが、まさかこんなに明け透けだとは思わなかった。話せば話すほど、雲山が惚れた理由も分かっていく。
こちらに怪我が無いことを知り、そのまま勇儀は立ち去ろうとしたので一輪は咄嗟は止めた。ここで逃しては地下まで来た意味がない。
「あの!」
「ん?」
こちらを振り返る勇儀。しかし一輪は何を言えばいいのか考えておらず、一瞬にして頭の中が真っ白になった。
だが何か言わなくてはならないという衝動が彼女の口をこじ開け、強引に言葉をひねり出す。
「す、好きです! 付きあってください!」
告白である。突然の。
これには思わず自分もビックリ。雲山の為とやってきたのに、心の奥底ではそんな思いが渦巻いていたのか。
そんなわけがない。単に混乱して、雲山の気持ちがさも自分のもののように口から出てしまっただけである。
しかし、言った言葉を取り消すのは難しい。
「違っ、間違えました!」
訂正したところで、それは照れ隠しゆえのものとしか思って貰えず、勇儀の顔には苦笑が零れていた。
「どういうわけか、私は女性から告白されることが多くてね。困ってたんだけど、まさか初対面の奴からいきなり告白されるとは思ってもみなかったよ」
「だから違うんです。好きなのは私じゃなくて友達……みたいな奴で……」
言い訳すればするほど、何故か泥沼に填っていくような錯覚を覚える。
「まぁ、あんたの気持ちは嬉しいんだけど生憎と私は酒と喧嘩が趣味みたいなもんでね。そっちの方面に手を伸ばすつもりはないんだ。悪いけど」
予想通りの答えが返ってきた。雲山にしろ一輪にしろ、結局は結末が同じなのだ。誤解を解くのも難しそうだし、このまま勘違いして貰った方が楽かもしれない。
迂闊に訂正して鬼を騙したのかと言われたら、一輪とて抗戦せざるを得ないのだ。そして鬼と戦った場合、勝率は非常に低いだろう。せめて雲山がいれば話は別なのだが、一輪単体で鬼と勝負できるはずもなかった。
そうですか、と安堵の溜息を漏らす。それが勇儀には落胆のように見えたのか、僅かな温情が施された。
「ただし、私に勝ったっていう条件があれば付きあうのもやぶさかじゃないね。そんな強い奴となら、隣にいても文句は言わない」
温かみのある瞳に、僅かだが熱気が籠もっていく。苦笑していた口元には、いつのまにか不敵な笑いが顔を覗かせていた。
「あんたなら、その面白い喧嘩が出来そうなんだけど?」
ピリピリと、肌を焦がすような殺気が叩きつけられる。思わず反応してしまいそうになるが、ここで動けば鬼の思うつぼ。慌てず騒がず、嵐が通り過ぎるのを待つ他ない。
必死に耐える一輪の背後では、殺気に当てられた妖怪共がばたばたと路上に倒れていた。
やがて飽きたのか勇儀は殺気を引っ込めて、代わりにまたあの気さくな微笑みを携える。
「うーん、やっぱり私の勘は当たったようだ。どうだい、一戦やってかないかい?」
「遠慮しておきます。今の私は完全ではありませんから」
「ほお、そいつは面白いことを聞いた。つまり、完全ならやってくれるんだね?」
ここまで挑発されておいて、逃げるのは一輪の矜持にも傷がつく。だが雲山抜きでは勝てる見込みなど殆どない。なれば、次に会った時こそ。雲山が背中を守ってくれる時に会ったのならば、その時は容赦なく彼女に喧嘩を売ろう。
そう、一輪は心に決めたのだった。
だから返事はシンプルに。
「ええ、勿論」
勇儀は愉しそうに笑い、あんたなら隣にいても良さそうだ、と言いながら街の奥へと消えていった。
雲山の恋は破れ、飲み会の場所決めも満足に終わっていないのに。
決闘の予定は埋まってしまったようだ。
高ぶった気持ちは聖輦船へ戻る頃には治まり、代わりに申し訳ない気持ちが罪悪感となり一輪の心臓を刺し貫いていた。
いつのまにか雲山の告白などそっちのけで、自分の都合を優先してしまった。そもそも、雲山の代わりで勝手に告白をしたのが間違いだったのかもしれない。あるいは雲山も奮起して、これから勇儀に挑もうとしていた可能性だってゼロではないのだ。
自分はそれを摘み取って……しまったのか?
改めて考えると、告白したのは結局自分だ。勇儀にしたって今は恋になど興味がないというだけで、彼女に勝てば付きあっているも同然。ならば雲山の望みはむしろ、叶いかけていると言っても過言ではない。
失敗どころか始まっていないのだと悟り、自然と一輪の足取りも速くなる。
聖から廊下を走ってはいけませんと窘められても、ナズーリンからパンツ見えてるぞと脅されても、一輪は速度を落とすことを選ばなかった。
「雲山!」
まだ鏡と対峙している雲山が、びっくりしたような顔でこちらを振り向く。興奮冷めやらぬ熱気を携え、一輪は雲山の手をとった。
「あなたにもまだチャンスはあるの! だから私と勇儀を倒しにいきましょう!」
真摯な瞳は雲山を射抜き、彼はその大きな顔を上下に振……ると思っていた。
しかし雲山は申し訳なさそうな顔で俯き、こっそりと一輪に耳打ちをする。
勇儀も好きだけど、それ以上に好きな人が出来たのだと。
頭痛が酷くなるのを堪えながら、一輪は訊いた。
それは誰だと。
雲山は答えた。
風見幽香。
後日、一輪の決闘相手が二人に増えたのは言うまでもない。
一通り話した終えたところで、私は妖忌と向き合った。
こことは全く違う、まるで別世界のような夢。彼こと星熊勇儀と出会ってから、そんな夢を頻繁に見るようになったのだ。
どうしてなのか、それは分からない。
だからこうして妖忌に話してみたのだけれど。
妖忌は肩に湿布を貼りながら、皺だらけの頬を緩ませる。
「お前さん、そいつは恋じゃ」
こ、恋!?
突然の告白に、私の視線は自然と彼を追った。
転校生なのにクラスの中心に溶け込み、爽やかな笑顔を見せる勇儀。
確かに嫌うところはないけれど、それにしたって恋だなんて。
いくらなんでも唐突すぎやしないかしら。
顎から垂れる白い髭を握りしめながら、私は高鳴る鼓動を抑えきれずにいた。
もう、一体これからどうすればいいのよ!
( ゚ Д゚)
食っていたカレーがモニターまみれになったじゃないかwww
もはやツッコミを入れる隙さえ見つけられませんでした。
誤字っぽいの
>だから私は大慌てて
>慣れしたんだ一輪ですら
>やがて飽きたのか勇儀を殺気を引っ込めて
そして4にも不意打ちを喰らわされたwww
1行目のアレは、東方SSで印象に残った台詞としてずっと僕の頭の中に残り続ける事でしょう……
あと>>4にも笑わされたww
勇儀姐さんにゆうかりん、東方屈指の武闘派に恋とは…さすが漢、雲山だぜ!
ようやく雲山主役のSSが出たか
はて一輪さんはあったかな・・・
でもそんなことはもうどうでもいいのでした
病院いけ!
なぜだ…なぜこうなった…?
無限ループって怖いねwww
これは…
いったい…
>さすがにそれは大袈裟に言い過ぎかもしれないが、用心するに超したことはない。
用心するに越したことはない、ではないでしょうか?
幽香とはどんな出会いがあったんだ
面白かったですが気になった点を一つだけ
場面の転換はスペース空けて欲しかったです
夢から現実に切り替わるところで少し混乱したので
1行目で100点余裕でした。
とりあえず100点
( ゚ Д゚)
>>4想像したらモニター吹いた
( ゚ Д゚)
内容でガリガリと削られ後書きで腹筋ブレイク
そして>>4で死亡
これはひどい。ひどすぎる。最高だ。
( ゚ Д゚)
( ゚∀゚)彡 女子高生!女子高生!
⊂彡
_, ._
( ゚ Д゚)………
( ゚ Д゚)
でも女子高生はないだろ常識的に考えて……
とりあえず名前出た全員のセーラー服姿想像してみました
_, ._
( ゚ Д゚)
/;:"ゝ 三三 f;:二iュ 三三三
三 _ゞ::.ニ! ,..'´ ̄`ヽノン
/.;: .:}^( <;:::::i:::::::.::: :}:} 三三
〈::::.´ .:;.へに)二/.::i :::::::,.イ ト ヽ__どうしてこうなるまで放っておいたんだ!
,へ;:ヾ-、ll__/.:::::、:::::f=ー'==、`ー-="⌒ヽ
. 〈::ミ/;;;iー゙ii====|:::::::.` Y ̄ ̄ ̄,.シ'=llー一'";;;ド'
};;;};;;;;! ̄ll ̄ ̄|:::::::::.ヽ\-‐'"´ ̄ ̄ll
中身見て腹筋崩壊。
仕方ないよね、入道だもの。の時点でもう駄目だった・・・。
( Д ) ゚ ゚
( ゚ Д゚)これはひどいww100点を入れざるを得ないww
_, ._
( ゚ Д゚) なにこれ。
>私、雲山。花もたじろぐ女子高生!
_, ._
( ゚ Д゚)
/ / ポーン!
( Д )
_, ._
( ゚ Д゚)
みんな落ち着いて!病院は此処よ!
あまりにも惚れっぽい雲山と後書きに持ってかれたカオスww
( ゚ Д゚)
爆笑させてもらいましたw
( ゚ Д゚)