「お、もうこんな時間か」
魔理沙がふと時計を見ると、時刻はもう午前一時を回っていた。
「そろそろ寝るか」
読んでいた本に栞を挟み、テーブルに置く。
魔理沙は元々、夜更かしが大好きであったが、前にアリスから、「夜更かしをする子は背が伸びないわよ」と凄まれて以来、できるだけ早く寝るように心がけている。
「っと、寝る前には戸締りをしないと」
魔理沙はそう言って、玄関へと向かう。
魔理沙は元々、戸締りはしたりしなかったりとずぼらであったが、前にアリスから、「寝る時くらいはちゃんと戸締りをしないと、しまっちゃうおじさんが来てしまわれちゃうわよ」と凄まれて以来、毎晩ちゃんと戸締りをするように心がけている。
そうして玄関へと辿り着き、さあ鍵を閉めようと魔理沙がドアに手を伸ばしたときだった。
ギイィと音を立てて、ドアが外向きに開いた。
「!?」
思わず飛びのく魔理沙。
ま、まさか本当にしまっちゃうおじさんが来てしまったのか?
い、いやだ。
私はまだしまわれたくない。
恐怖のあまり、魔理沙の目には涙が浮かぶ。
しかし。
「……魔理沙?」
なぜか怪訝な声を発しながら、開いたドアの隙間から顔を覗かせたのは、アリスだった。
「あ……ありす?」
予想外の人物の登場に、思わず上ずった声を出してしまう魔理沙。
しかしアリスは構わず、当たり前のように玄関に入ってきた。
そして、手慣れた所作でドアを施錠する。
「な、なんで?」
「……魔理沙」
当然の疑問を発する魔理沙に対し、何故かジト目で睨んでくるアリス。
そして、ドスの利いた声で尋ねる。
「……あなた何で、まだ起きてるのかしら?」
「へ?」
「……私、前に言ったわよね。『夜更かしをする子は背が伸びないわよ』って」
「え? あ、ああ……でも」
「デモもヘチマもない」
ごちん。
「きゃう」
アリスの唐突な鉄拳制裁(しかも結構強い)に、魔理沙は可愛い悲鳴を上げた。
「あなたはまだ成長期なんだから、遅くとも十一時までには寝なきゃダメ、って言ったでしょ。めっ」
「……はい。ごめんなさい」
鈍い痛みの残る頭を押さえながら、涙目で謝る魔理沙。
なんかすごく理不尽な気もするが、こういうときのアリスは本気で怖いので逆らえない。
「それで? こんなところで何をやっていたの」
「な、何って……」
なんか普通に話がすり替えられているような気がしたが、また殴られるのは嫌なので、とりあえず魔理沙はアリスの問いに答えることにした。
「戸締り、しようと思って……」
「戸締り?」
「うん。だってアリス、前に言ってただろ。『寝る時くらいはちゃんと戸締りをしないと、しまっちゃうおじさんが来てしまわれちゃうわよ』って」
「ああ、あれ嘘」
「……へ?」
「ちょっと、魔理沙を怖がらせようと思って」
「…………」
あっけらかんというアリス。
対する魔理沙の瞳は、先ほどとは違う理由により潤み始めていた。
「やだ。ひょっとして本気にしてたの?」
「…………」
「もう、魔理沙ちゃんったら、相変わらず可愛いんだから」
「…………ぐすっ」
「あーほら、泣かないの。よしよし」
「……ひどいぜ、アリス……えぐっ」
アリスに頭を撫でられながら、魔理沙はふとそもそもの疑問を思い出した。
「……で、アリス」
「ん?」
「……なんで、私の家に?」
「ああ、それはね」
「うん」
一拍置いてから、アリスは笑顔で言った。
「……魔理沙を、抱きに来たの」
「は……はあぁ!?」
ドン引きして、アリスから飛びのくように離れる魔理沙。
しかし、アリスは動じない。
「やだもう。魔理沙ったらおませさんねぇ」
「い、いや。だ、だってお前、だ、抱くって……」
しどろもどろになる魔理沙。
言うまでもなく、その顔は真っ赤に染まっている。
それに対して、アリスはあくまでも余裕の表情。
「大丈夫。別に、そういう意味じゃないから」
「…………?」
そう言ってニコッと笑うアリス。
魔理沙は非常に嫌な予感がした。
……十分後。魔理沙の寝室。
そこには、ベッドの中で寄り添う二人の姿があった。
……というか、厳密には、アリスが魔理沙を、まるで抱き枕を抱くような形で抱きしめている、といった方が正しい。
アリスは両手両足を使って、仰向けに寝ている魔理沙の身体を、魔理沙の左側から完全に包み込んでいる。
そして魔理沙の頭の上には、ちょうどアリスの顎が乗る形になっている。
「あ、あついぜ……」
全身をアリスにぎゅうっと抱きつかれている魔理沙は、不快そうな声を上げた。
「そう? 私は魔理沙が暖かくて気持ちいいけど」
「…………」
アリスが魔理沙の家に来た理由。
それは文字通りの意味で、魔理沙を『抱く』ためであった。
「いやあ、最近めっきり冷え込んできたじゃない? もう夜なんか厚手の毛布が欲しいくらいに」
「……だったら厚手の毛布を出せよ」
「でもそれは面倒だったから、魔理沙の家に行こうと」
「……意味が分からん上に、話が飛躍しすぎだ」
「別に飛躍じゃないわ。魔理沙は子供で体温が高いから、抱いて寝るにはもってこいなのよ」
「…………」
「あと魔理沙の身体は小さいから、とっても抱きやすいし」
「…………ふん」
魔理沙は頬をぷうっと膨らませると、アリスとは反対の方向へ顔を向けた。
全身はがっちりとホールドされているので、せめてもの抵抗だ。
「もう。拗ねない拗ねない」
そう言ってアリスは、顎を使って魔理沙のつむじのあたりをぐりぐりする。
もちろん、両手両足は魔理沙の全身に絡めたままだ。
「……もうしらん。私は寝る」
魔理沙はふて腐れたように言うと、そのまま目を閉じた。
「あらあら。もう、魔理沙ったらすぐこうなんだから」
「……その台詞、そっくりそのままお前に返してやるぜ」
「ふふ。ま、もう遅いしね。……私も寝るとするわ。おやすみ、魔理沙」
「……ああ、おやすみ」
こうして、場は静寂に包まれた。
正直、全身をアリスに抱きつかれている魔理沙はかなり暑かったが、しかし不思議と不快感は無かった。
その理由を考えるうちに、真上から聞えるアリスの息遣いが、そして腕越しに伝わる彼女の心音が、自分の心を落ち着かせているからだと気付く。
(……ま、たまにはこういうのもいいかな)
魔理沙がそう考えたのと、ほとんど同じとき。
「……ママ……」
ふいに、アリスの声がした。
「……あいたい、よ……」
ほのかに寂寥を含んだ、今にも消え入りそうな声。
「…………」
魔理沙は思う。
普段は飄々と振る舞っているアリスにだって、ふと寂しくなり、枕を濡らす夜があるのかもしれない。
遠く離れた母を想い、涙する夜があるのかもしれない。
美しくも儚げなその表情の裏には、誰にも気付かれることのない哀愁が隠されているのかもしれない。
それならば、と魔理沙は想う。
自分が、それらを全部受け止めてやろう、と。
アリスの持つ寂寥、哀愁、そういったもの全部受け止めて、自分がアリスを守ってやろう。
アリスの腕に包まれながら、魔理沙は一人、決意を燃やすのであった。
「……燃やすのであった」
「……さっきから、何一人でぶつぶつ言ってんだ。アリス」
「いや、魔理沙の内心を代弁しようかと」
「……代弁するのは人形の内心だけにしといてくれ。つか、寝るんじゃなかったのか」
「いやほら、普段と違うベッドって、なかなか寝付けないじゃない?」
そう言って、一層強く魔理沙を抱きしめるアリス。
非常に暑苦しい魔理沙。
「……すごく今更だな。それならいつものベッドで眠ることを強く推奨するぜ」
「魔理沙も一緒に来てくれるなら」
「丁重にお断りするぜ」
「もう。けち」
「あのな……」
魔理沙が呆れ混じりに言うと、ふと、アリスの声のトーンが下がった。
「……でも」
「ん?」
「ときどきは寂しくなるっていうのは、本当よ」
「……え?」
「私だって、ときどきは寂しくなるし、甘えたくなる」
「…………」
「今日魔理沙の家に来たのは、そういう理由もあるのよ」
「…………」
「普段魔理沙は、なかなか甘えさせてくれないから」
「な、何言ってんだ」
いつものからかうような口調ではなく、どこかしんみりとした口調で言うアリスに、魔理沙はうろたえる。
「だって、私たちって、なんか親子みたいじゃない」
「お……親子?」
「うん。私が母親で、魔理沙が子供」
「は、はあ? 私がいつ、お前の子供になったんだよ」
「……何言ってるの、このかわいこちゃんが。ほら、なでなで」
「えへ」
「……ね?」
「はっ!」
思わず声を上げる魔理沙。
知らず知らずのうちに、アリスの術中にはまっていたらしい。
「こんな風な関係だから、なかなか魔理沙に甘えられないのよ」
「……べ、別に、無理に甘えなくたっていいだろ」
「まあね。でも、それでもやっぱり……たまには甘えたくなるのよ」
「…………」
「ダメかしら?」
「…………かってにすれば」
「ふふ。じゃあそうします」
アリスはそう言うと、毛布の中でもぞもぞと動き、自分の頭が魔理沙の胸のあたりにくるように移動した。
そしてそのまま、再び魔理沙にぎゅっと抱きつく。
「えへ」
「……今日だけだからな。まったく」
魔理沙は溜め息を吐いて、アリスの頭を優しく撫でた。
了
魔理沙がふと時計を見ると、時刻はもう午前一時を回っていた。
「そろそろ寝るか」
読んでいた本に栞を挟み、テーブルに置く。
魔理沙は元々、夜更かしが大好きであったが、前にアリスから、「夜更かしをする子は背が伸びないわよ」と凄まれて以来、できるだけ早く寝るように心がけている。
「っと、寝る前には戸締りをしないと」
魔理沙はそう言って、玄関へと向かう。
魔理沙は元々、戸締りはしたりしなかったりとずぼらであったが、前にアリスから、「寝る時くらいはちゃんと戸締りをしないと、しまっちゃうおじさんが来てしまわれちゃうわよ」と凄まれて以来、毎晩ちゃんと戸締りをするように心がけている。
そうして玄関へと辿り着き、さあ鍵を閉めようと魔理沙がドアに手を伸ばしたときだった。
ギイィと音を立てて、ドアが外向きに開いた。
「!?」
思わず飛びのく魔理沙。
ま、まさか本当にしまっちゃうおじさんが来てしまったのか?
い、いやだ。
私はまだしまわれたくない。
恐怖のあまり、魔理沙の目には涙が浮かぶ。
しかし。
「……魔理沙?」
なぜか怪訝な声を発しながら、開いたドアの隙間から顔を覗かせたのは、アリスだった。
「あ……ありす?」
予想外の人物の登場に、思わず上ずった声を出してしまう魔理沙。
しかしアリスは構わず、当たり前のように玄関に入ってきた。
そして、手慣れた所作でドアを施錠する。
「な、なんで?」
「……魔理沙」
当然の疑問を発する魔理沙に対し、何故かジト目で睨んでくるアリス。
そして、ドスの利いた声で尋ねる。
「……あなた何で、まだ起きてるのかしら?」
「へ?」
「……私、前に言ったわよね。『夜更かしをする子は背が伸びないわよ』って」
「え? あ、ああ……でも」
「デモもヘチマもない」
ごちん。
「きゃう」
アリスの唐突な鉄拳制裁(しかも結構強い)に、魔理沙は可愛い悲鳴を上げた。
「あなたはまだ成長期なんだから、遅くとも十一時までには寝なきゃダメ、って言ったでしょ。めっ」
「……はい。ごめんなさい」
鈍い痛みの残る頭を押さえながら、涙目で謝る魔理沙。
なんかすごく理不尽な気もするが、こういうときのアリスは本気で怖いので逆らえない。
「それで? こんなところで何をやっていたの」
「な、何って……」
なんか普通に話がすり替えられているような気がしたが、また殴られるのは嫌なので、とりあえず魔理沙はアリスの問いに答えることにした。
「戸締り、しようと思って……」
「戸締り?」
「うん。だってアリス、前に言ってただろ。『寝る時くらいはちゃんと戸締りをしないと、しまっちゃうおじさんが来てしまわれちゃうわよ』って」
「ああ、あれ嘘」
「……へ?」
「ちょっと、魔理沙を怖がらせようと思って」
「…………」
あっけらかんというアリス。
対する魔理沙の瞳は、先ほどとは違う理由により潤み始めていた。
「やだ。ひょっとして本気にしてたの?」
「…………」
「もう、魔理沙ちゃんったら、相変わらず可愛いんだから」
「…………ぐすっ」
「あーほら、泣かないの。よしよし」
「……ひどいぜ、アリス……えぐっ」
アリスに頭を撫でられながら、魔理沙はふとそもそもの疑問を思い出した。
「……で、アリス」
「ん?」
「……なんで、私の家に?」
「ああ、それはね」
「うん」
一拍置いてから、アリスは笑顔で言った。
「……魔理沙を、抱きに来たの」
「は……はあぁ!?」
ドン引きして、アリスから飛びのくように離れる魔理沙。
しかし、アリスは動じない。
「やだもう。魔理沙ったらおませさんねぇ」
「い、いや。だ、だってお前、だ、抱くって……」
しどろもどろになる魔理沙。
言うまでもなく、その顔は真っ赤に染まっている。
それに対して、アリスはあくまでも余裕の表情。
「大丈夫。別に、そういう意味じゃないから」
「…………?」
そう言ってニコッと笑うアリス。
魔理沙は非常に嫌な予感がした。
……十分後。魔理沙の寝室。
そこには、ベッドの中で寄り添う二人の姿があった。
……というか、厳密には、アリスが魔理沙を、まるで抱き枕を抱くような形で抱きしめている、といった方が正しい。
アリスは両手両足を使って、仰向けに寝ている魔理沙の身体を、魔理沙の左側から完全に包み込んでいる。
そして魔理沙の頭の上には、ちょうどアリスの顎が乗る形になっている。
「あ、あついぜ……」
全身をアリスにぎゅうっと抱きつかれている魔理沙は、不快そうな声を上げた。
「そう? 私は魔理沙が暖かくて気持ちいいけど」
「…………」
アリスが魔理沙の家に来た理由。
それは文字通りの意味で、魔理沙を『抱く』ためであった。
「いやあ、最近めっきり冷え込んできたじゃない? もう夜なんか厚手の毛布が欲しいくらいに」
「……だったら厚手の毛布を出せよ」
「でもそれは面倒だったから、魔理沙の家に行こうと」
「……意味が分からん上に、話が飛躍しすぎだ」
「別に飛躍じゃないわ。魔理沙は子供で体温が高いから、抱いて寝るにはもってこいなのよ」
「…………」
「あと魔理沙の身体は小さいから、とっても抱きやすいし」
「…………ふん」
魔理沙は頬をぷうっと膨らませると、アリスとは反対の方向へ顔を向けた。
全身はがっちりとホールドされているので、せめてもの抵抗だ。
「もう。拗ねない拗ねない」
そう言ってアリスは、顎を使って魔理沙のつむじのあたりをぐりぐりする。
もちろん、両手両足は魔理沙の全身に絡めたままだ。
「……もうしらん。私は寝る」
魔理沙はふて腐れたように言うと、そのまま目を閉じた。
「あらあら。もう、魔理沙ったらすぐこうなんだから」
「……その台詞、そっくりそのままお前に返してやるぜ」
「ふふ。ま、もう遅いしね。……私も寝るとするわ。おやすみ、魔理沙」
「……ああ、おやすみ」
こうして、場は静寂に包まれた。
正直、全身をアリスに抱きつかれている魔理沙はかなり暑かったが、しかし不思議と不快感は無かった。
その理由を考えるうちに、真上から聞えるアリスの息遣いが、そして腕越しに伝わる彼女の心音が、自分の心を落ち着かせているからだと気付く。
(……ま、たまにはこういうのもいいかな)
魔理沙がそう考えたのと、ほとんど同じとき。
「……ママ……」
ふいに、アリスの声がした。
「……あいたい、よ……」
ほのかに寂寥を含んだ、今にも消え入りそうな声。
「…………」
魔理沙は思う。
普段は飄々と振る舞っているアリスにだって、ふと寂しくなり、枕を濡らす夜があるのかもしれない。
遠く離れた母を想い、涙する夜があるのかもしれない。
美しくも儚げなその表情の裏には、誰にも気付かれることのない哀愁が隠されているのかもしれない。
それならば、と魔理沙は想う。
自分が、それらを全部受け止めてやろう、と。
アリスの持つ寂寥、哀愁、そういったもの全部受け止めて、自分がアリスを守ってやろう。
アリスの腕に包まれながら、魔理沙は一人、決意を燃やすのであった。
「……燃やすのであった」
「……さっきから、何一人でぶつぶつ言ってんだ。アリス」
「いや、魔理沙の内心を代弁しようかと」
「……代弁するのは人形の内心だけにしといてくれ。つか、寝るんじゃなかったのか」
「いやほら、普段と違うベッドって、なかなか寝付けないじゃない?」
そう言って、一層強く魔理沙を抱きしめるアリス。
非常に暑苦しい魔理沙。
「……すごく今更だな。それならいつものベッドで眠ることを強く推奨するぜ」
「魔理沙も一緒に来てくれるなら」
「丁重にお断りするぜ」
「もう。けち」
「あのな……」
魔理沙が呆れ混じりに言うと、ふと、アリスの声のトーンが下がった。
「……でも」
「ん?」
「ときどきは寂しくなるっていうのは、本当よ」
「……え?」
「私だって、ときどきは寂しくなるし、甘えたくなる」
「…………」
「今日魔理沙の家に来たのは、そういう理由もあるのよ」
「…………」
「普段魔理沙は、なかなか甘えさせてくれないから」
「な、何言ってんだ」
いつものからかうような口調ではなく、どこかしんみりとした口調で言うアリスに、魔理沙はうろたえる。
「だって、私たちって、なんか親子みたいじゃない」
「お……親子?」
「うん。私が母親で、魔理沙が子供」
「は、はあ? 私がいつ、お前の子供になったんだよ」
「……何言ってるの、このかわいこちゃんが。ほら、なでなで」
「えへ」
「……ね?」
「はっ!」
思わず声を上げる魔理沙。
知らず知らずのうちに、アリスの術中にはまっていたらしい。
「こんな風な関係だから、なかなか魔理沙に甘えられないのよ」
「……べ、別に、無理に甘えなくたっていいだろ」
「まあね。でも、それでもやっぱり……たまには甘えたくなるのよ」
「…………」
「ダメかしら?」
「…………かってにすれば」
「ふふ。じゃあそうします」
アリスはそう言うと、毛布の中でもぞもぞと動き、自分の頭が魔理沙の胸のあたりにくるように移動した。
そしてそのまま、再び魔理沙にぎゅっと抱きつく。
「えへ」
「……今日だけだからな。まったく」
魔理沙は溜め息を吐いて、アリスの頭を優しく撫でた。
了
あんまぁーいw
じゃあちんき様はおばあちゃんですね!
……あんなかわいいババァがいるか!
魔理沙が幼なすぎるwwwだがそれがいいwww
しかしあんたの書くアリス大好きだ!そして魔理沙も!
コメしなかった子もしまっちゃおうね~
マリアリはやはり王道ですよ。
砂糖が大量流出、ゴバァァァァァァ!