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地響きがする、と思って戴きたい。
地響きと言っても地殻変動や其れの類では無い。
魔理沙が箒から落っこちたのである。
「ちょっと待て。その程度で地響きなんかしてたまるか」
「煩いわねぇ。地の文に突っ込まないでよ。少し位いいじゃない」
いいわけあるかッ!と魔理沙がカードを取り出す。
恋符・マスタースパークである。
――今度こそ地響きがした。
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「で、何の用だ。いてっ」
場所は神社の境内である。
縁側に座り、茶をすする巫女の隣で、茶菓子をかすめ取ろうとした魔理沙が手を叩かれる。
「あら、箒から落ちておいて随分な言い草ね。それに用件なら箒から落ちる前に伝えたじゃない」
「ああ、その所為で箒から落ちたんだった。って言うか箒は関係無いだろ」
「どっちよ?」
煩い、さっさと先を続けやがれ、と魔理沙が言った。強引に煎餅を奪い取り、バリバリと音を立て食べ始める。
「少しは落ち着きなさい。ほら、出がらしのお茶。出がらしで良かったわよね。ぬるいから気をつけなさい」
「落ち着かないのは誰の所為だと思ってんだコラ!いい加減にしねぇと何処ぞの兎よろしく皮ァ矧いで海に突き落とすぞテメェ!」
「ほらほら、貴方がそんな怒り方するとファンが怒るわよ」
知った事かッ!と魔理沙がぬるい茶を一気に飲み干し、
むせた。
「げふっ!……いつからこう言うのが私の役目になったんだ?こう言うのは中国の役目の筈だろ」
「アヴドゥルみたいな事言わないの」
「アイツはポストポルナレフかッ!」
「何よ自分で言っておいて……」
そんな事より、と霊夢が続ける。
「用件は何だったか覚えてる?」
「西行寺幽々子を幻想郷中引き回し後成仏の刑に処す、って何の事だ?」
それ以前に手前は巫女だろ。神道が仏教にかぶれてどうすんだこの莫迦、と魔理沙が突っ込む。
「良いじゃない少し位。いっそ伴天連神父でも浚ってきてオールスター夢の共演でもやろうかしら」
ああ夢があって良いわねぇ、楽しいお葬式になりそうだわ、と霊夢が茶をすする。
「葬式に夢託すな罰当たりが。葬式される方も仏になりゃ良いのか救世主のトコ行きゃ良いのか八百万の神の仲間になりゃ良いのか迷うわボケ」
「何処逝くか選べるって考えなさいよ。考え方が暗いわねぇ」
まあまあ、と声がした。
気が付くと、紅魔館のメイド長が霊夢の隣で茶をすすっている。
「出たな伴天連」
「伴天連って……今やメイドは日本が世界に誇るグローバルスタンダードよ」
やかましい、日本語を話しやがれこの隠れ切支丹、と魔理沙が毒づく。
「で、何の用かしら?」
それを綺麗に無視して咲夜が霊夢に尋ねる。
「幽々子を幻想郷中引き回し後、世界宗教夢の共演で悪魔払いするのよ。手伝いなさい。ついでに貴方の屋敷もどうかしら?厄介な悪魔が二匹も居るみたいだけど」
「分かってて言ってるのは知ってるけど、それが私の御主人様よ」
「それで……何で今更幽々子なんだ?」
茶菓子を食いあさっていた魔理沙が、茶菓子を頬ばりながら口を開いた。
「この前の一件が原因に決まってるじゃない」
「ああ、例の……」
例の、とは俗に言う『西行寺脱春事件』である。異変が終わった後にも所春隠しを行っていた幽々子が懲らしめられた事件だ。申告漏れではなく明らかに脱春であった。
勿論、霊夢も巻き込まれた。関係無いのに、と本人は思っているが、巻き込まれたのは自業自得としか言えない。
「あーもう腹立つ!あのアホアホ幽霊は徹底的に懲らしめないといけないわ!」
「落ち着きなさい霊夢。それで、具体的にはどうするの?」
「貴方は邪魔な妖夢を取り除く役割よ、伴天連メイド。妖夢をデートに誘いなさい」
「……デート?」
「うわ……お前伴天連だけじゃなくそんな趣味まであったのか……」
何故かもう伴天連が確定している。と言うかこの際伴天連云々は関係無い。
「な、何で私が……」
「大丈夫、何だかんだ言って妖夢も喜ぶわよ」
「そ、そういう問題じゃ無いわよっ!」
そういう問題だろこの際、と魔理沙が言った。
「ほらほら、早く行くわよ。妖夢さえ消せれば、あとは私と魔理沙で何とかするから」
「う……分かったわ……兎に角、誘い出せれば問題無いでしょう?」
「デートじゃないと駄目よ」
「不自然だしな」
デートの方がよっぽど不自然である。
しかしこうなると霊夢は止まらない。目が逝っている。ついでにこの前の件もそこはかとなしに自分達にも責任があるような気もしないでもない。
仕方無しに咲夜は妖夢をデートに誘う羽目になった。
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「でっ……デデ……うわわわわっ!」
地響きがする、とは思って戴かなくても良いかも知れない。落ちる一歩手前で体制を立て直したからである。
「デート!?」
妖夢は庭木の手入れの為の脚立の上で、素っ頓狂な声を挙げながら意味もなく手を振り回した。
当然と言えば当然かも知れない。誘っているのは咲夜、誘われたのは妖夢で、両者とも女性である。
「って何?」
「知らんかったのかこのボケ娘ッ!」
カーン!
魔理沙の箒が脚立に振り下ろされた音である。
「うわっ!」
ドサッ!
妖夢が落ちた音である。
当然、地響きが……
「手前も何度同じネタを使うつもりだッ!」
ビュン!
と、一瞬前まで霊夢の頭があった空間を箒が通りすぎた。
「危ないわねぇ……当たったらどうするつもりよ」
「……その『大袈裟に驚く→とぼける』って書かれた紙は何だ?」
「妖夢用のカンペよ?」
「この妙な反応は手前の仕業かッ!」
ブンッ!
魔理沙の箒が霊夢目がけて振り下ろされた。
霊夢は其れを華麗に受け止め、反撃した。魔理沙は倒れた。霊夢は格が違ったのだ。
ゴツッ!
「……痛い」
「地の文に嘘書くなコラ。手前あんまり巫山戯てると叩きに叩いて鰈みたいな体にした後捌いて食うぞ」
まあまあ、落ち着きなさい、と咲夜がなだめた。
魔理沙はそれに対して、煩ェ止めんな伴天連、と怒鳴った。
「考えてみりゃ今回の件はコイツが発端じゃねぇか!なのにコイツが巫山戯てる所為で一向に話が進まねェんだよ!ここまでの粗筋なんか下手すりゃ一文で終ンぞ!手抜きしてると思われるだろうが!」
ガシッ!
ボカッ!
「痛い痛い!でもクセになるかも……」
静寂。
遠くで気の早い蝉が鳴いていた。
「………………。妖夢、刀を貸せ」
「嫌だ。汚れる」
「私のナイフも貸さないわよ」
「あ、今丁度鞭持ってるから、これ使う?」
「手前なんでそんなモン持ち歩いてやがるこの破戒巫女がッ!」
箒を振り上げ、
叩こうとして、止めた。
「ぐぬ……ぬぬぬぬ」
「そんな事より何の用事だ?」
「これを『そんな事』で済ますのか手前はッ!」
魔理沙の怒りが妖夢に向く。所請ところの八当たりである。
「落ち着きなさい、魔理沙」
咲夜がなだめる。もう何度目になるだろうか。
そうよ落ち着きなさいよ全く、と霊夢が続けた。
「お、落ち着かんのは誰の所為だ変態がァッ!変態ならそうと最初ッから明確に意思表明しやがれッ!」
「ああ酷い、変態差別よ。まあ私は言葉でなぶられるのも好きだから良いんだけど、他の人はそうじゃないのも居るんだから気を付けなさいよね」
静寂。
蝉の声はもうしなくなっていた。
「……それで、そんな事より何の用事だ?」
「こっ……これを『そんな事』で済ますのか手前はッ!」
魔理沙の怒りが妖夢に向く。俗に言う、八当たりである。
「まあまあ、落ち着きなさい魔理沙。このままじゃちっとも話が進まないわよ」
そうよ落ち着きなさいよ、と霊夢が続く。
「うぎぎぎぎ……」
「まあつまり、お熱いのをぶちゅっとすれば良いのよ。アンタと咲夜が」
「……話が全然見えないんだが」
「ファンサービスよ。いい加減ここらで媚売っとかないと後で絶対叩かれるから」
「………………」
手遅れである。そう魔理沙は思った。
「本当はね……咲夜がどうしても貴方と二人っきりになりたいって」
しれっと霊夢が出鱈目を告げる。
「それは……決闘と言う事か?」
対して、ブシドーとリビドーを間違えて産まれて来た妖夢が勘違いしまくりの台詞を放つ。
「違うわよ。デートよいちゃいちゃすんのよじゃないと萌えが足りないでしょ」
「人が黙ってりゃ調子に乗りやがってやかましいぞこの馬鹿巫女!地響きがする、とか抜かした時点で既に萌えもクソもねェんだよそこら辺をいい加減認めやがれゴルァァァッ!」
魔理沙が爆発した。
「いや、爆発と言うより噴火であろうか。ただでさえ見るも無惨なその容貌は最早人間のものではなく、例えるならば悪鬼がくしゃみをする寸前の顔と言おうか、はたまた……」
と、霊夢が地の文に続ける様に言った。
「コロス……この大馬鹿巫女を一刻も早くコロス……」
「やぁねえ冗談よ冗談」
ぶんぶんと振り回される箒をかわしながら、霊夢がそう言った。
咲夜が溜め息を吐き、妖夢に向かって言葉をかける。
「ともかく、こんなのと一緒に居たら貴女もネタキャラにされてしまうわよ?それでも……」
「そ れ だ け は 絶 対 に 嫌 だ 」
妖夢は『鬼の様な形相で』霊夢を追い掛ける魔理沙を見て即答する。
「では行きましょう。たぶん私たちの出番はもう無いから安心よ」
と、歩き出す咲夜に妖夢が続いた。
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「ぜぇ……はぁ……」
「あらあら、二人とも何でそんなに疲れてるのかしら?二人で何をしていたのかな?かな?」
「キャラが違うぞエロボケ幽霊!ちょっと黙ってろ!……はぁ……ふぅ」
魔理沙と霊夢は追い掛けたり追い掛けられたりしながら幽々子の前にたどり着いた。
二人が息を整えている間にも、目の前の幽霊は見るだけで吐気がする量の団子を次々と腹に納めていく。
「……化物め……」
「よく言われるわ。それと対峙した時、貴方は犬?人間?それとも」
「五月蝿い黙れ」
ブンッ!
箒が幽々子の体をすり抜けた。
「私をどうにかしたければ祝福儀礼の銃剣でも持って来ることね」
「なら……これならどうかしら?」
トン、と。
幽々子の頭に霊夢の御幣が突きつけられる。
「私が寝てる間に外の世界に居る某神主が三日三晩掛けて紫の桜の枝から彫った御幣よ。コレを食らって平気な化物は居ないわ」
「いや手伝えよ。っつーかお前の手柄じゃないのに威張るな」
「……あらあら?」
「さあ、こっちに来てもらいましょうか?」
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薄暗い森である。
微かに揺れる日光が異形の影を映し出して居る様に見えるのは、果たして錯覚なのだろうか。
シャン、と。
音が響いた。
錫杖の音。
真っ黒な法服を纏い、首にチョーカーを掛け、数珠を手にした男が其処に居た。
「折角雰囲気出てたのに……ごちゃ混ぜだぜ」
「仕方ないだろう。僕は無宗教者だ」
と、男が魔理沙に大して仏頂面で答えた。
それにしてももう少しなんとかならないのかと魔理沙は思ったが、幽々子にはコレぐらいで丁度いいのかも知れないと思い直した。
「私は優しいからアンタが死んだら鳥葬くらいはしてあげるわ」
「えーと……何をするのかしら?」
流石の幽々子も微妙に焦っていた。
何しろ霊夢は目が逝ってるし、香霖は何だか異様な雰囲気を醸し出しているし、唯一マトモそうな魔理沙も幽々子を助ける気はなさそうだったからだ。
「もちろん、御祓いよ」
何が勿論なのか分からなかったが、巫女は本気っぽかった。
「あぅあぅあぅ……怖いのです」
ゴツ。
魔理沙が霊夢から奪い取った御幣で幽々子をドツいた音である。
「もう色んなネタ出しすぎだから自重しろコラ」
「ほとんど私が登場する前じゃない~」
幽々子が抗議の声を上げたが、誰も聞いちゃいなかった。
「それじゃ霖之助さん、始めて」
「いやぁ~お~か~さ~れ~る~」
シャン、と。
幽々子の言葉を叩き斬る様に。
澄んだ錫杖の音が鳴り響いた。
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「何故、迷われますか」
違う。
コイツは誰だ。
魔理沙は、こんな霖之助を知らない。
「迷う……?私が……?」
左様、と、静かな声で霖之助は断定した。
喩えるなら、圧倒的な存在感。
幽々子や霊夢すら飲み込む、其処に在ると言う感覚。
世界の中心が其処に在ると言う感覚。
「貴女は迷っておられる。何に迷っているのかを自覚せずに、その迷いを断ち切れずに居る。いや……」
迷いを知らぬからこそ、貴女はそうしておられるのです。
静かな。
静かな声。
「何に迷っているかを、貴女は知らない。その迷いを知れば、貴女はもう迷わなくなる。そう言った迷いが、貴女を此処に留めている」
「それは……一体どのような物かしら?」
「却説……それでは、まずは」
お話をしましょう。
霖之助が黒衣を翻して、人間である霊夢と魔理沙へと向き返る。
「ある所に一人の幽霊が居ました。長らく幽霊としてあった所為かどうかは分かりませんが、彼女は生前の自分を思い出す事が出来ませんでした」
「それは……」
幽々子の事か。
「生前の自分を知らないと言う事は、自分が一体何故こうしてあるのか、それすらも分からないと言う事です」
つまり、
「つまり……何故自分が幽霊となったかをすら、彼女は知らなかったのです」
魔理沙は震えていた。
霊夢ですら、声を忘れている。うっすらと汗が見えた。
「そ、それじゃあ、生前を思い出せなきゃ迷いが晴れる事はないって事か?」
「いいや、それは違うのだよ、魔理沙。彼女もどうも迷いの原因がそこにあると思っているフシがあるがね。彼女が幽霊になった事と、彼女が幽霊であり続ける事とは、最早別の問題になっているのだ」
そう言って、黒衣の男は幽々子の方を見やる。
「迷い、とは過去から到来する物ではない。あの時ああしていれば、等と言うのは後悔だ。迷いと言うのは、今そこにある問題に対する言葉なのだよ」
「幽々子は……悩んでいるの?」
「さて、僕は何処かの幽霊の話をしているだけだからね。しかし、その幽霊は今も迷っている。迷いの原因すら知らずに、迷いを解決しようとしている。それでは永遠に答えにたどり着く事はないと言うのに」
「それは……何なんだ?」
彼女を……幽々子を縛り付けている物は、一体何だ。
「僕はもう答えを言ったよ。彼女を縛り付けているのは、生前の記憶だ」
「……どう言う事だよ。さっき言った事とは違うじゃないか。生前の記憶は無いんだろ?それに、過去に起きた事は迷いに含まれないんだろ?」
「そう、彼女に生前の記憶はない。生前の記憶の中にある後悔もその原因ではない。彼女は、」
自分に生前の記憶が無いと言う事に、迷っているのだ。
シャン、と。
錫杖が、鳴る。
「貴女はどうですか、西行寺幽々子さん」
「私……は……」
「貴女は迷っておられる。貴女には生前の記憶が無い。貴女は……」
生の実感が欲しいのでしょう?
シャン。
「生の……実感……?」
「あの桜を咲かせようとしたのも」
シャン。
「貴女が死を操る事も」
シャン。
「貴女が食べ物に執着するのも」
シャン。
「全て、生へと繋がる出来事だ。貴女は、生に対して迷っている。貴女は、生を渇望しておられる」
沈黙。
それが全てを物語っていた。
だとしたら、
そう魔理沙は考える。
だとしたら、自分達がやっている事はなんなのか。
魔理沙は自問した。
幽々子の望みは罪なのか。
たとえ罪だとして、自分達にそれを邪魔する権利があるのか。
自分達が簡単に触れていいものだったのか。
膝をつく。体に力が入らない。
「ならば……逝きなさい。貴女の魂は輪廻し、やがて生の実感にたどり着けるでしょう」
凛とした声で。
超然とした声で。
霖之助が告げた。
黙ったままの幽々子の体が透けていく。
いつしか日の光が辺りを照らし、その光の中に溶けていく。
「ま……て」
止めなくてはならない。
そうしなければきっと後悔する。
「待って……くれ」
幽々子は魔理沙の声に顔をあげた。
……笑っていた。
「あらあら、二人とも凄い顔ねぇ」
「…………」
その顔を見た瞬間、魔理沙も霊夢も何も言えなくなった。
達観、と表現するのが良いのだろか。
成仏とは仏に成る事である。魔理沙は、今こそその意味を実感していた。
「二人とも、……ありがとう」
日の光が一瞬輝いたかと思うと、次の瞬間には、幽々子は消えていた。
キラキラとした粒子の様な物が辺りを漂っている。
三度、錫杖の音が鳴り響いた。決別するように、霖之助が合掌した。
「御行、奉為」
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「ほらほら魔理沙~」
今日も暑かった。
何故か成仏したハズの幽霊が窓の外に居る気がするが、気の所為に決まっているので無視する事にする。
「お土産の三途の川の石~子供が積んでたの持ってきたわよ~」
「なんつー事してんだテメェはああああああああああああああああああああああああ!!」
魔理沙は人間として耐え切れずに突っ込んだ。
結局、成仏できなかったらしい。
西行妖の所為かも知れないし、役立たずの船頭の所為かも知れない。裁判官の気まぐれと言うか厄介払いの気もする。
とりあえずはどうでもよかった。
「私が寝ている間に外の世界の某神主が一ヶ月ほぼ徹夜で書き上げた御札よ……コレを食らって平気な化物は居ないわ」
「手前も何の前フリもなく来るなッ!!同じネタを使うなッ!!」
「やりなさい妖夢」
「はいはい……」
「テメェらッ!人の家を破壊するんじゃねぇッ!!」
魔理沙がスペルカードを取り出す。そうしながら、この位騒がしい方がいいのかも知れないと思い始めていた。
マスタースパークの発動と共に恒例の地響きがする。
今日も幻想郷は平和だった。
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これが某作家で唯一買って後悔した小説でしたw
そして懐かしい。