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紫様はもう冬眠に入られたのか。もうそんな時期かぁ。今年も早かったなあ。
さて、どうしようかな。紫様が冬眠しちゃうとやることが少なくなるから、ついつい自堕落に過ごしちゃうのよねえ。私だけなら、ご飯も作らなくていいし……あ、大掃除の準備、今年は少し早めに始めておこうかな。早く終えたところでやることは無いけど……。
いちおう仕事はあるにはあるけど、結界の綻びのチェック、と言っても私じゃほとんど簡単なところしかできないしなあ。なんだかんだで本当にまずい事態になったら紫様が起きてきてなんとかしちゃうし。
というか途中でキャンセルできちゃうような冬眠って、何の意味があるのかしら。起きようと思えば起きれるってことは、強大な力に付随するリスクってわけでもないんだろうし。前に温泉から怨霊が湧いた時だっけ、普通に起きてたわよねえ。案外、寝たいから寝てるってだけだったりして。……ありえる、なあ。
うーん、紫様がいないといろんな意味で暇だなあ。疲れないんだけど、ちょっと物足りないわ。橙でも呼びつけて稽古つけてやろうかしら。
ほんと、橙ってば仕方ない奴だからなあ。少し目を離したら修行はサボるし、この調子じゃ一人前になるのはいつになるやら……。
ええ、私が言うなって話ですよね。わかってますよって……あれ? 今、何か変な感じが、
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あら、今年も来たのね。そろそろじゃないかと思って、待ってたわ。
……不思議? この私が、あなたを歓迎してるのが。
ふふ、簡単なことよ。ここに来るあなたは、いつも弱々しい。普段の気色悪い気配も、忌々しい余裕も、すべて剥がれてる。ねえ、それで、いつものあなたが纏っている鎧が消え失せて、何が残ってるのかしらね。
何も残っちゃいない? いいえ、たしかに今のあなたは何者でも無い状態と言えるのかもしれないけれど、同時にあなたでもある。何一つが残らないだなんてことは、ありえないわ。
使命感?
ふふ、ふふふ。お笑い種ね。そんなものがあなたを満たしていると?
ああ、これだからね、今のあなたは、いい。虐め甲斐があるってものだわ。
教えてあげるよ。私に、今のあなたがどんなふうに見えているか。
紫色の、桜。
おや、風にでも吹かれたかしら? ねえ、紫の桜さん? せっかく綺麗な花なのに、少し散ってしまったみたい。
ふふふ、ねえ、分かっているんでしょう? 花の妖怪たる私が、あなたをそうやって感じ取る意味を。
そう、紫色の桜は、罪の意識が咲かすんだったわね。
つまり、今のあなたの中にあるのは……罪悪感、でしょう?
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ああ、やってしまいました。こんなふうに思っても、もう遅いけど。どうして私、あんなこと言ってしまったんでしょう。
でもそれにしたって、神奈子様も神奈子様です。私が少し諏訪子様と遊んだからって、自分もだなんて。
遊びであれなんであれ、やっぱり神奈子様と戦うなんてのは抵抗があります。
どうするべきなんでしょう。
神奈子様からしたら、私の成長を確かめる機会なのかもしれません。それには応えたいです。けれどやっぱり、
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ストーップ! そこまで! 残念だけどうちの神社にあんたの入り込む隙間は無いよ!
……と言って追い返すのもなんだか寂しいもんだからね、せっかく来たんだし、少しだけ私が相手してあげるよ。
ああ、神奈子と早苗はちょっと勘弁してやってよ、今あいつら喧嘩中でさあ。
いやさ、私がちょっと早苗と遊んであげたんだけど、神奈子のやつがそれを羨ましがってねえ。
自分とも戦おうって言ったのよ、早苗にさ。でも早苗も早苗でいろいろ感じるところがあるのかね、拒否しちゃったもんで、普段ならそれで終るんだけど、なんだか今回はどっちも駄々こねちゃって。まあ一晩経ったら仲直りするでしょ。
早苗にとっちゃ、神奈子はほんとに小さい頃からの、信仰と崇拝の対象だからね。戦うってのは、結局は相手に勝とうとする意志あっての行動だから……早苗はまだ、なんだかんだで神奈子の元から離れられないでいるのね。まああの子もだいぶここの空気に馴染んできたし、時間の問題だろうけど。
……私? 私はほら、早苗とは適度な距離感保ってきたもんで、あの子も特に気負うことなく戦ったりできるってわけよ。信仰の対象ではあっても崇拝の対象ではないってね。神奈子より先に早苗と遊ぶくらいはいいじゃない? 神奈子に昔から早苗を独り占めされてたぶんってことで、さ。
ところでさ。あんた、何してるのかな。
いや、何をしてるかはわかってるよ。私たちの意識の共有……ともちょっと違うか、そう、あんたの力を考えるなら、私とあんたの意識の境界を曖昧にしてるとでも言うべき? ううん、私とあんた、じゃないか。私だけじゃなく、幻想郷中の人妖に対してやってるでしょ?
何を、は分かってるから、どうしてこんなことをしてるか興味があるね。まさか、暇潰しに思考を覗き見ってわけでもあるまいし。
あら、黙秘か。
まあいいけどね。いくらか隠蔽施してるみたいだけど、私も神奈子もこのくらいの干渉なら気づけるし。早苗はたぶん気づけないから覗かれっぱなしなのかな? もう私がガードしちゃったけど。
別に何を考えててもいいけど、私たちに害が無い程度にしてね。いや、害があったらあったで悪くないかな。あんたが異変を起こすってのも面白そうだしね。その時はうちの巫女も妖怪退治に行かせるからお手柔らかによろしくー。
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いやはや、この霧雨魔理沙ともあろう者が、話に入れなくて疎外感を味わうなんてな。
……なんであいつらあんなに巨大ロボ好きなんだ。理解できん。
女の子の趣味じゃないだろう、ああいうのは。男の子が小さい頃にのみ抱いてる夢ってやつだ。……と思うのだが、私は間違ってるのか?
それもだ、機械バカの河童や目立ちたがりの吸血鬼とかならともかく、霊夢に、早苗に、アリスときたもんだ。何を考えてるのか分からん妖怪どもがうじゃうじゃいる中じゃあ、どいつもわりと分かりやすい方だと思ってたんだがな。みんな意外な趣味を隠し持ってるもんだぜ。
早苗はまだ分かるんだよ。外の世界じゃこことは違う文化が根付いてるのかもしれん。女の子が巨大ロボ大好きになる文化ってのもよく分からんがな。
アリスもまあ、な。そこに人形があるなら巨大化させるでしょ、なんて言われちゃ頷くしかないし、なんとなく分からんでもない。
しかし霊夢の奴はどうしたというんだ。わりと長い付き合いだが、あんな目を輝かせてるのは初めて見たぞ。そんなに好きか、巨大ロボが。どうして好きだ、巨大ロボが。
あー、いつだっけか紫の奴が言ってたな。外の世界には自分の趣味の領域になると水を得た魚のように話し続ける人種がいるって。つまりあれか、霊夢も早苗もアリスもそれってわけか。なんてことだ、みんな外の世界の住人になってしまったとは。もはや幻想郷でまともな人間は私くらいだな……いや、もともと連中はまともじゃないか。
……うう、空しいぜ。なんだって私は一人でこんなこと考えてるんだ。
うん? まあたしかにロボットも悪くないかもしれないが……いや、あいつらがあんな楽しそうに話してるのを見た後だと、そんなふうにも少しは思うけどな……。
あれ? いま私、誰かと話したか? いや、誰もいな
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あら、この感じは隙間妖怪さん? お久しぶり。相変わらず器用ねえ。
……ちょ、ちょっと、無視しないでってば。しまった間違えた嫌な奴に潜り込んじゃったなーとか、全部こっちに伝わってきてるから。
まあね、実際、こんなふうにあなたがうちの連中に潜り込んだりしてても、私としては別にいいのよ。妨害も口外もしようとは思わないわ。今のところは応援してあげてもいいくらい。
え、輝夜? あの子に入り込んで弄ってもいいのかって? あー、やっぱり輝夜はあなたの術に気づけないのかしら。未熟、ってわけでもないんでしょうけど、少しくらい防御措置を教えてあげといたほうがいいのかなあ……。
ああ、輝夜、輝夜ね。弄れるものなら弄ってみてもいいわよ?
あの子は、変わらないわよ。永遠という性質をその精神に背負って生まれてきたのよ、あの子は。
そうは見えない? まあ付き合いが短いと分からないかもね。あれは表情豊かに見えて、その実、心の奥底では何事に対しても小波の一つ立ってないわ。
何一つ変わらないし、変えられないし、変わろうともしない。魅力的だと思わない? 私があの子に付き合ってるのも、それが……え、惚気はいい? まったく余裕が無いわねえ。その余裕の無さ、らしくないと言ってあげてもいいけど……。
冬眠。冬眠ね。そう、あなたは冬眠している間、こうやって他人と意識を繋げているのよね。
ああ、言ってほしいのかしら、その先を。分かるわよ、繋がっていて、私もそれを認識してるんだから。
罪悪感ね。自身の行いの非道を誰かに認識してもらうことで、痛みを得ることで、少しでも赦しに近づこうとしてる。どんなに自らを傷つけたところで、赦しなど得られるはずも無いと理解していながら。
──どうしようもなく愚かしいけれど、その愚かしさもまた愛おしいといったやつかしらね。ふふ、いいわ。
つまるところ。
あなたのこの行為を認識できる者にとっては、テレパシーのようなものになるけれど。
認識できない者にとっては、勝手に心を覗かれているだけ──ということだけなら、あなたの中にこんなにも罪の意識は無いのでしょうね。
これは、一種の洗脳なのでしょう?
ふふ、ふふふ、そう、思えば。
命名決闘法案だったかしら、流行してるみたいね。
あなた達がここに来る少し前からかしら、竹林の外で流行している決闘法ということで、兎達の間にあのルールが浸透し始めたのは。
まあ、永遠亭に殴り込んできたあなた達がそのルールにのっとって戦う気だったみたいだから、私達もそれで応対してあげたけど。
実際に外に出てみたら、誰も彼もがあのルールに従ってるもんだから驚いたわ。あれじゃ満足できない好戦的な妖怪だっているでしょうに。地上とはほとんど交流が無いはずの地下ですらまかり通っていると聞いたわ。
あなたの仕業なんでしょう?
こうやって意識を共有して覗き込むだけでなく、あなた自身の意識……この小さな楽園を壊すまいとする意志、最低限守るべき規律……そういったものを、あなたの側からも流し込んでいる。この幻想郷という地を続かせてゆくために、できる限りの範囲で、住人の意識のバランスを取っている。あなたの術に気づけない者は、輝夜みたいな一部の例外を除いて、無意識の刷り込みや束縛を受けているんだわ。
あら、少しばかり引っかかりを感じるということは、あなたの罪の意識の、それがすべてというわけでもないのね。
でもご生憎様、私の休憩時間もそろそろ終わりなのよ。暢気に冬眠してられるあなたと違って、医者というのは忙しいのです……ああ、あなたも診るべき相手がまだまだいるんでしたね。
ふふ、それではまた。いい退屈しのぎになったわ。
◆ ◆ ◆
雪。初雪。
もう冬だ。こうやって縁側に腰掛けてるだけでも、それなりに寒い。暖かいお茶が効くといえば効くけど。
アリスや早苗との話は意外に楽しかったけど、もうしばらくあいつらには会えそうにないかな。
冬は、少し退屈だ。ここに来る人も妖怪も、少なくなる。魔理沙は冬でもちょこちょこ来るけど、あいつはロボットに興味無さそうだったしなあ。あの話で盛り上がるのはしばらくお預けかあ。
萃香も最近は、山とか天界とか地下とか行ったり来たりだし。……紫の奴も、冬になると動きが鈍くなるし。
咲夜が少し羨ましい。あの館にいるんなら、退屈しないだろうし。
早苗も少し羨ましい。神様と三人暮らしで、寂しくなることも無いんだろうし。
魔理沙が、少し羨ましい。どこにでも行けるあいつは、退屈にも寂しさにも縁が無いんだろうし。
ここに誰かが来てる間は、こんなことは思わないんだけど。
たまに、本当にたまに、人の流れが途切れた時。博麗の巫女としてここから動かない私を置いて、皆がどこかへ帰っていった時。少し、寂しくなることがある。
皆がここに集まるということは、私はいつも見送る側になるということでもあるから。
ああ、こんなふうに思うのは、よくない。きっとよくない。
──ねえ、魔理沙。
ほら、よくないって。
──あんたみたいに自由だと、こんな寂しくなったりしないのかな。
だめだって、それ以上は。
──私もちょっとだけ、少しの間でいいから、そっち側に、
本当に、行ってみたく
◆ ◆ ◆
いま私はですね、こうやって第三の眼を自分自身に向けることで私の意識と混ぜ合ったあなたの意識を読み取っているんですけどね。
普段は第三の眼で自分のことを見ようとは思わないので気づかなかったのですけど……いま、私はいわば自分の心を読み取っているわけです。
そうすると、自分の思考を読み取っているという思考を読み取っているという思考を読み取っている……みたいな感覚がありまして、少しばかり眩暈がするのですよ。無限ループというやつですね。ああ、恐ろしい。願わくばすぐにでも帰っていただきたいところなんですが、少しばかり言いたいことがありますのでちょっと待ってくださいね。
……え? それで無限ループになるんだったら、さとり妖怪がたくさんいた頃はループ起こりまくりだったろうって?
……考えてみたらそうですね。はて、私達はどのようにしていたのでしょう。
恥ずかしながら、既に遥か遠い感覚になってしまいまして、どうにも思い出せない……当たり前のように心を読みあっていたはずなんですけどね。
そこらへんは上手くやっていたか、あるいは本当にループ起こりまくりだったのかもしれませんね。その感覚を忘れた私が、久々に思い出して中てられているだけなのかも。
さておき。
言いたいことというのはですね、うちの妹についてなんですよ。
今のところ、あなたがこうやって他者の意識に潜り込んでいることに対して、私にはなんら含むところはありません。私に害は無いですし、そもそもさとりという種族が心を見るのとあまり変わりのないことですからね。他者の精神を弄っていることに関しても、まあ、それで妙なことを企んでるわけでもなさそうですし。閻魔様に知られたら怒られるんでしょうけどね。
そう、今のところ特に不満は無いわけです。
ただ。
これはちょっとした思い付きによる仮説なのですが。
他者の有意と溶け合うあなたの能力をもってすれば、有意を捨て去って無意の世界に行ってしまったうちの妹に、何かしら良からぬことができてしまうんじゃないか、とですね。思うわけですよ。
具体的にはそうですね、のっとってみたり、成り代わってみたりだとか。
あなたがそうする理由が見つからなければ、ただの不安や不満で済むんですけどね。その理由に関しても、一つ仮説が浮かんでしまいまして。
他者の、それも大勢の心を読むというのは、わりと大変なんですよね。私は妹と違って今もさとり妖怪をやっていますから、それに関してはよく分かりますよ。
何が大変かって、自分がどこにいるのかわからなくなるんですよね。意識を他者の思考に満たされると、私自身の思考がどこにあるのかが曖昧になりやすい。自分自身を常に見定めていないと、溢れそうになる思考の中で、『自分』がどこに在るのかわからなくなる。
あなたはそもそもそういうことに慣れていない……と言うより、そういうことをするようにはできていないでしょう? だから私達と似たようなことをしてるようでも、負担が大きい。
だからですね、万が一を考えて、どこかに自己の意識を保存……バックアップ、というんですか? まあなんでもいいですが、そういうことをしようと思ったりするんじゃないかなあと。
その発想は無かった? そうですか、それならそれでいいですよ。そういうことをしたら私が確かに気づくということだけを言っておきたかったのですから。
……ええ、そのような行為に出たら、私も少しばかり怒るかもしれませんね。
第三の眼を閉じて、なんだかよくわからないものになってしまいましたが。あれでも妹ですから。
それに、ほら、もし可能性があるなら、やっぱりもう一度やってみたいじゃないですか。無限ループ。
私の言いたいことは、ひとまずこれで終わりなのですけど……ああ、まったく、あなたは意外と仕方ない人、いや妖怪ですね。
そんなに傷つけられたいですか。
その行いを糾弾し、外道と罵ってもらいたいですか。
……そうしたところであなたの罪が軽くなるわけでもなければ、心が晴れるわけでもないでしょうに。何を言われようと、『冬眠』をやめることは無いのでしょうに。
……わかりました。逃げにすらならない自傷行為と理解していて、それでも望むのならば。
心を読む妖怪として、私が知る限り最大である非難を与えましょう。
ええ、気づいているし、知っているのですよ。なにせあの子は、あなたと一緒に、ここに来たのですから。
そう、あなたは。
あなたのことを信じきっている子の心も、壊し変えてしまうのですね。
◆ ◆ ◆
雪。
ちょっと眠ってたか呆けてたかしてたみたい。いつのまにか、雪が降ってる。お茶は冷えてない。そんなに時間経ってないのかな。
なんだろう、ほっぺたが濡れてる。雪、じゃない。なんで泣いてるの私。
泣いちゃうようなこと、何もしてないのに。なんでこんな、ぼろぼろぼろぼろ。ぜんぜん止まらない。私の身体じゃないみたい。
やだよ、泣かないでよ。悲しい。なんで? 謝りたい。誰に? どうして? 何が、
…なるほど、これは確かに残酷な。
幻想郷の維持に携わる存在がなぜ冬眠?と思ったらそんな裏が、と。
壊す側と壊される側。どちらが不幸なんでしょうかね。
紫の優しさ(と感じました)と、望まれてそれを断ずるさとりの優しさ、ふたつの掛け合いがいいですね。
紫の能力設定に対する解釈の幅広さを見せつけられる一篇でした。
なんとなく全体に漂う物悲しさが良いです。
面白かったすがキツイ話です
霊夢が、博霊の巫女の平等さが、元から巫女の持つ異常性ではないということに安心した……
辛いな。頑張れ紫。楽園を守る為に。僅かの危険も排除しなければ。
直接はssと関係ないけど、幻想郷に流れ込む物や妖怪を適当に選別するシステムも同じことが言えるのかもしれんね。閉鎖し過ぎては腐り、解放し過ぎては同化する。どこまで受け入れていいのか、というのは境界の管理者のジレンマではないだろうか。
外の世界と同じになれば人外は生きられぬ、でも時代が流れもうすぐそこまで限界は近づいている。
いつの日か、神様が行動を起こさなくとも電気や技術が幻想入りし、里の住人が人外を理屈で駆逐する……忘れさってしまう。そうなってしまう前に新しい結界のシステムを構築しなければ……幻想郷の守護者は頭も心も痛い。
なるほど…こういう解釈もあるのかぁ。忙しいもんだ、酷いもんだ、幻想郷の守護者も。