さとりちゃんは ちれいでんに すんでいる 女の子。
さとりちゃんには 妹の こいしちゃんが いました。
けれど、こころを よむことが できる こいしちゃんは、お外に出ないで、へやに
ひきこもってばかり。
さとりちゃんは こいしちゃんのために なにか いいこと してあげたいと
思いました。
え本をよんで あげようか。
だんまくごっこ してあげようか。
それとも ちょっと いたずらしちゃおうかな。
でも もっと もっと いいことないかしら。
こいしちゃんが たちまち 元気になるようなこと。
さとりちゃんは いっしょうけんめい かんがえました。
「あっ、そうですね。おいしい サラダを 作ってあげましょう。元気になる
サラダを 作ってあげましょう」
さとりちゃんは サラダを 作りはじめました。
きゅうりは とん とん とん、
きのこは ぱす ぱす ぱす、
もやしは しゃ しゃ しゃき、
と 切って 大きな おさらに のせました。
すると かしゃが のっそり 入って来て 言いました。
「サラダに かつおぶしを いれるといいですよ 元気になりますよ。はりやま
だって 上手によけれる。いがくてきこんきょは ありませんけどね」
「おしえてくれて、ありがとう」
さとりちゃんは さっそく かつおぶしを サラダにかけました。
すると まどに じごくがらすが とまって 言いました。
「さとりさま。こいしさまが 元気でないんですって。それはたいへん。わたしの
かくエネルギーを あげましょう。かくがあれば 元気百ばい。きっと お家を
とび出すくらい 元気になりますよ」
「おしえてくれて、ありがとう」
さとりちゃんは サラダに かくエネルギーを いれました。
すると こんどは はしの下に すんでいる みずはしさんが やってきました。
「こいしちゃんが ひきこもって、それで さとりちゃんに サラダを作って
もらっているのね。まあ、なんて ねたましいのかしら」
みずはしさんは しっとしながら さとりちゃんに 言いました。
「サラダを作るなら、この グリーンアイドモンスターを あげるわ。なんだか
よく分からない ものだけど、きっと けんこうに いいはずよ。みどり色だし」
「まあ、ありがとう」
すると のそのそと つちぐもが やってきました。
「さとりちゃん、やっぱり サラダには にんじんが ぜったい ひつようよ。
こいしちゃんの ために わたし もってきたの」
「にんじんですか。なんだか おもしろみが ないですね」
「んー、それじゃあ ついでに わたしの もっている びょうげんきんも あげ
ましょう」
「つちぐもさん。なにから なにまで ありがとう」
「さあ、これで できあがり。こいしちゃん、サラダができましたよ」
さとりちゃんは 大きな声で いいました。
そのとき、
チャーンラー チャララ チャラララー
はなのさかづきおおえやまの びーじーえむと ともに おにが どっしりと
やってきました。
「いやー まにあって よかった よかった。どれ、ひとつ てつだって やろう
じゃないか」
「おことばは うれしいのですが、でも もう できあがって しまいましたよ」
さとりちゃんは言いました。
「いやいや なにを言ってるんだい。このサラダには、まだ さけが はいって
ないじゃないか。さけは ひゃくやくのちょう。のまなきゃ 元気になんて なれや
しないさ」
おには、サラダにさけをいれました。
それも、よってるせいか、ドバドバと いれました。
「これで、本とうに かんせいですね」
さとりちゃんは 言いました。
こいしちゃんのために、ちかの みんなで 作ったサラダ。
これを たべれば、こいしちゃん、きっと お外に 出てくれるよね。
「さあ、こいしちゃん。めし上がれ」
さとりちゃんはいいました。
こいしちゃんは サラダを たべると、たちまち おうちを 出ていきました。
それが いえでで あったのは、言うまでも ありません。
○ かしゃ
どうみてもサラダの域を超えている件。こんなカオス料理出されるならこいしも家出するわなw。
中途半端な空白がちょっとアレでしたので、その分差し引いた点数に。
さとりさん、あんたはサラダに何を求めているんだwww
○ じごくからす
× はなのさかずきおおえやま
○ はなのさかづきおおえやま
お空は八咫烏を食べて核エネルギーを手に入れただけで、種族としては地獄鴉ですよ。
グリーンアイドモンスターって実体あったのか……
(永遠亭・八意診療所なう)
あたまから袋をかぶった へんたいさんが言いました。
「さいこうだ。もっとやってくれ」