この作品を構成している成分:自分への挑戦
この作品は『内容の繋がっている3部作:1部ごとにジャンルが違う奇跡』
となっております。
「シリアスはシリアス!」「ギャグはギャグ!」などというまともな思考を持った方には受け付けないかもしれません。気をつけるんだぞ!
心を無にして読むのが正しい読み方。
以下本編
「貴女の髪って凄く綺麗よね」
「お天気雨は私も好きで……はい?」
咲夜から不意に出た言葉に、私は首を傾げた。今のお天気雨について話していたつもりだったのだが。
「だから、美鈴の髪。これよこれ!」
そう言うなり私の髪を引っ張る。ぐいぐいと。
「痛いです痛いです」
頬を膨らませながら咲夜が髪から手を離す。
もっと触れていたい、と言うように少し手のひらが泳いだ。
「その紅いのとか生まれた時からなの?…………良いなぁ」
何気ない言葉。
しかし美鈴はその言葉を否定する。
「生まれつきじゃ……ないですよ。でもありがとうございます。綺麗、だなんて照れますけどね」
そう言って自分の髪を見る。
「照れなくて良いのよ。本当に綺麗だもの」
「あのさー!」
咲夜が笑顔で言った言葉の語尾に重なるように、幼い声が割って入った。酷く苛立っているような声だった。
「お嬢様?どうなさいました?」
「どうなさいましたも何もないでしょう!?此処は私の部屋!なのに何で私が居辛い空気を味あわなきゃならないの!?いちゃつくんなら外でやれ!」
一気にそこまでまくし立てると紅魔館の主、レミリアはふてくされたように布団に潜った。太陽に向けて(窓がないので壁に向けてだが)舌打ちするのを忘れずにしてから。
部屋を追い出された二人はそれぞれの仕事に戻った。
美鈴は門へ、咲夜はキッチンへ。
―――――でも珍しいわね。
咲夜はふと思う。
美鈴は普段何を褒めても否定してしまう。もしかしたら素直に褒められてくれたのは初めてかもしれない。
生まれつきじゃないですよ
元は紅とは違った色だったのだろうか。
「驚いたなぁ…髪を褒められるなんて」
自分の髪を手のひらに掬って、その紅を見る。
雨に濡れて光が乱反射。それが小さなプリズムのように輝く。
「私はまだ、妖怪ですよ」
呟く声は、誰にも聞こえない。
美鈴はある国のある村に住む一妖怪だった。
既に1000年近く生き、人間とは近くはなく、しかし遠くもないそんな位置に居る妖怪だった。
人間に裏切られて人間から離れ、人間に救われて人間に近付き、また裏切られ離れ、――――という繰り返しの生活が物心ついた頃から続いていた。
美鈴にとって心の落ち着くものは己自身を強くする武術。
自分を救ってくれた人間に教えてもらったのが始まりで、以来ずっと続けている。
「珍しいですね」
「誰!?」
その日も自己練習をしていた。森の中で、木々を、自然の気を相手にして。
自然に向けて気の塊を放てば分散させて違和感を消してから元の場所に返す。
自然が一度に処理しきれない大きさで放てばそれは複数の塊が自分に返ってくる実にシンプルな特訓だ。
そんな特訓の最中、彼女は現れた。紅色の髪の彼女は。
「怪しいけど別に大した者じゃないですよ?」
彼女は笑っていた。馬鹿にされているのかとも思ったが少し違う。
誰でも持ちうる感情。探し物を見つけた時のような、そんな喜びの笑みだと感じた。
「珍しいですよ。この辺で武術をされる方は多くない。ましてや自己鍛錬だなんて」
「何の用?」
明らかに怪しい。
ここは森の奥地だ。ここで偶然出会うなどそうそう考えられる事ではない。
だとすれば。
彼女は私に会いに来た?何のため?それに何より彼女は何者?彼女の気は人ではない妖怪でもない。なら?
「更に珍しい事に武術をしているのが妖怪ですから」
一瞬で距離を詰めて右拳を放った。
彼女は難なくそれをかわし、反撃の脚を上げる。それをいなしてもう一度距離を取る。
「ああびっくりした」
「こっちの台詞」
私を妖怪と知っているのは今の時代には居ないはずだ。
40年程前に私の事を知っていた最後の人間は死んだ。妖怪の知り合いなんていない。
「退治でもしに来たの?」
「違うわ。貴女に会いに来たの」
そう言うと彼女は私に手を差し伸べた。
「私の弟子にならない?」
***
今思ってもあの人(人じゃないけど)は無茶苦茶だった。
それが良いところだとも思うけど、勘弁して欲しい。せめて初対面位は。
「隊長ー!お客様ですー!」
「おお?お嬢様に?」
私は身なりを整えて、その来客を出迎えに向かった。
2
「弟子?」
「そう。武術のね。貴女、究めたいんでしょう?」
「本当の要件を言ってくれる?」
「これが、要件」
「なら断るわ。得体の知れない相手とは関わらないのが私のルールなの」
遠慮なく言った。
聞いた相手が腹立たしく思って帰るであろう位は。
しかし彼女はだろうねー、などと言って動かない。
「でも私もあんまり退けないんだよね」
その表情、ふざけたような笑みとは一転、真剣な声色に興味が湧いたのは事実だ。だから言ったのだから。
「話くらいは聞くわ」
「簡単に言えば、」
「時間がかからなくて私が助かる」
「…………簡単に言えば、私はもうすぐ消滅する存在。だから、継いで欲しいのよ」
「継ぐ?武術を?」
「違うわ。――――神を、よ」
「は?」
神と言ったか?
何を考えているんだ?
「私は紅。クレナイっていうの。虹の七神の一柱。私はもうすぐ居なくなるの。でも神は欠けることが赦されない。だから、次の神を選出する必要がある。分かるわよね?」
「ま、まあ、ね」
彼女は、紅は続ける。
「紅の神は即ち血肉と通ずる紅の神。魔術も何も要らぬ、力を誇れる者がその座に付かなくてはならない。私は強力な力を探して、貴女を見つけた」
「私に…神になれと?」
「嫌なら……強制は出来ない」
いやにあっさりとした返事。ここまで来ておきながら強制はしない、と。
よほどその内容に利益があると自身があるのだろうか。しかし、それならお断りだ。
旨い話なんてものはこの世に存在しない。それが私の生きてきた中で得たものだから。
「神になったら何かお得なおまけがあるって訳?」
「いいえ?何も」
もう何が何だか分からない。いや、このクレナイという女は本気で私を勧誘しているつもりなのだろうか。
いや、ないな。
もう馬鹿にされてるようにしか思えない。
「馬鹿にしてるようなら帰って欲しいんだけど」
「おや?おまけが欲しかったの?違うよねぇ?」
クレナイの笑い方は確信しかない、その上での笑み。
必ず正しいという確信に基づいた笑み。そしてその確信は正しいから、何も言えない。
「私が本気かどうかの確認なら必要ないわ。私は本気。神であるという証拠が見たいのならそれも可能よ?」
そう、別におまけが欲しい訳ではないのだ。
ただ私は、平穏に暮らせればいい。武術は出来る環境が良いけど。
「私は平和に暮らしてさえいれば良いの。神になったら仕事とか多いんじゃない?お断りね、やっぱり」
だが神になって仕事があったりするだけでは割に合わない。
それならおまけくらいあって欲しいものだ。ボランティアを受けてあげるほど私は優しい妖怪じゃない。
「勘違いしてる人や妖怪は多いわ。別に神に仕事なんてない。強いて言うなら『居る事』が仕事なのよ」
「は?」
「神っていうのは存在の象徴みたいな物なの。つまり、居なくなってしまう事は許されないけど後はどうって事ないわ」
「じゃああんたが今消えたら…?」
「紅い色が象徴する物の存在が不安定になる。例えば血という存在が危ぶまれ生命は危機に陥り、炎は熱を持たず、爆破スイッチは他の色になる。たぶん黄色」
「何言ってんのあんた」
というか爆破スイッチって何だ。爆破するのか。
「ふざけてる様に思うかもしれないけど、大切な事なのよ」
「ふざけてるようにしか見えなかったけど。ちょっとまとめさせてよ……じゃあ私は名前だけ継いで後はそのままってこと?」
「そう、だけど少しだけ違うわ。神になってから100年間位、天上の世界で暮らしてもらう事になるの」
天上の世界。
つまり、
「神の、世界?」
「そゆこと」
私の意思はその言葉で一瞬にして固まった。
「神、継いであげるわ」
「ありゃ?自爆スイッチが魅力的だった?」
「違うわ馬鹿」
神の世界に行ける。
それはつまりこの世界から離れる事が出来るという事。
私にはそれが一番の『おまけ』になる。
この、醜い世界から、離れる事が、出来る。
一言一言、頭の中で反芻してみると、それはとても良いアイディアに思えた。
武術の腕を磨けて、この居るだけで疲れる世界から離れられて、特別何かしなくてはならない事はない。
勿論クレナイが嘘をついている可能性は考えてはいたが、それなら途中で止めればいい。
今の私にはそのおまけが輝いていた。
「今なら自縛スイッチをおまけにあげるけど」
「何か違うよね」
こうして何事もなかったかのように私はクレナイの弟子という立場になり、武術を教わりながらの暮らしが始まった。とりあえず思ったのは。
確かに神様は仕事してない。ということ。
「ねえクレナイっ!」
「んー?」
右、右、下、上、上、下、――――――――――
コマンド入力ではない。クレナイから放たれる変幻自在な拳や脚の連激が来る方向である。
「何でっ!私を選んだの!?」
クレナイと出会ってから1カ月が過ぎた。
私にとってクレナイは『意味の分からない相手』から『師』へと変わっていき、またそれに合わせて彼女との修行の時間も長くなっていった。もう彼女を特別疑ってはいなかったし、時折クレナイの家に来る他の虹の神とも顔見知りになって、かつてないほどに充実した日々を送っていた。
「何故貴女かって…、そりゃ武術派な妖怪なんてなかなかいないのよ。西洋には吸血鬼なんていう肉体派妖怪もいるみたいだけど私の活動範囲外だし」
「この引き籠り!」
「ま、何より貴女が武術に対して真剣だったからね」
ぱしん、と乾いた音と共に掌と拳がぶつかる。
「悪い癖よ!そこは円運動しちゃ駄目だって!」
「あいたっ!」
「何度言っても分からないんだから………」
「仕方ないでしょ…」
私の知っていた武術は円運動を多用するものだったのだ。しかし彼女はあらゆる武術を総合して一つの武術として昇華した極めて難しい戦い方をしている。勿論それはあらゆる武術の良い所を吸収した最善ともいえるものだが、相応に難しいのだ。逆にこれをマスターすれば、という大きな目標にもなる訳だが。
「そらもう一丁!!」
私はすぐに立ち上がる。少しでも強くなって、彼女に追い付きたい。
不毛だった毎日は、目標に向かって動く日々に変わっていた。
「明日ね」
「は?」
「明日、私は消えるから」
「は?」
ある夜だった。修行を始めてから50年、私は彼女と互角に戦う事が出来るようになって、修行といえるものは終わっていた。ただ、彼女のふざけた性格や他の神との話は面白いものだったから、私はずっと彼女との生活をしていたのだが。
そんなある日のことだった。
「自分の事は分かるものよ。私は消える。でもね、それですぐに貴女が天上に行く訳ではないわ」
「あのさ、そういう大事な事は早くに言わない?」
死に際……消え際だろうか。そんな時になっても彼女は全く普段と変わらない。
ああ、今日も東から日が昇るわねえ、みたいな事のように当たり前の事として言っている。
「寂しいの?」
「まさか」
嘘はなかった。
今更会えない事に寂しがるような間柄ではなかったし、言うような事は全部言ってきたようなものだ。
そしてそういうものなのだろう、その場に集まった彼女の友神達も平気で酒を飲み交わしていた。
「そうねぇ、私が消えてから天上に残った私の力が消えるまで、ざっと500年程度かしら?」
「そんなもんだろ」
神の1柱が答える。
「ま、大体そんくらいしたら貴女は天上に送られるわ。それから神様ライフを満喫して頂戴」
「ずっとここで暮らしてると神様ライフも今更って感じね」
天上に居るような面々が毎日の様に自分の周りで酒を飲んでいるのだ。
「天上で100年の生活を終えたらあとは地上も天上も行来き自由だから」
「あーそう。私はもっと早く天上に行けると思ってたんだけど」
「残念でした!」
「ったく」
翌朝、私はまた一人になった。
彼女が消える時、私にも異変が起こっていた。
「何これ!?」
「ああ、正当な紅の後継者として貴女は認められた。そういう事よ。そういえば、名前に『紅』の文字が要るわねぇ…『クレナイメイリン』?語呂が悪いわ…」
「ねえちょっと!勝手に話進めないでよ!」
私が慌てていたのも当然だろう。
私の髪が紅色に染まっていったのだ。
「ちょっと!?似合わなくない!?大丈夫!?ねえ!?」
「師が消える時に似合ってるかだなんて、薄情な子ね」
「うっさい!全く、大事な事は先に言えと!」
「大事じゃないわよ、別に。それに、―――――似合ってるわよ」
最後の声は少しだけ小さい声で、大した余韻もなく彼女は消えた。
「全く、……クレナイメイリンじゃ確かによくないわね。でもこの国では、読み方があるのよ。丁度いい感じじゃないかしら?」
涙は流れなかった。
でも、―――――少しだけ寂しさを覚えたのは、本当。
3
「私はまだ、妖怪ですよ」
心の中で小さく呟く。
あの後、紅魔館に招き入れられ、そして咲夜に出会い、幻想郷に来た。
かつての特訓がなかったら紅魔館には来る事が無かった、とも思っているが、しかし今は迷ってしまう。
私は今も、天上に行きたいのだろうか。
あれからもう明日で500年になるのだ。
ともなればいつ自分の体が天上の世界にあってもおかしくない。
しかし、一度行ってしまえば次に降りてこられるのは100年後なのだ。
つまり、
「咲夜さんには、――――会えない」
レミリアもフランドールもパチュリーも小悪魔も、100年やそころでは姿すら変わらないだろう。
しかし咲夜は違う。人間だ。100年も生きれば恐ろしいほどの長寿な人間だ。
これから100年では間違いなく会う事は叶わないだろう。
「いけないいけない。お客様を出迎えるのに」
頬を叩いて、目を覚ます。
客、は女性で、フードをかぶっていた。暑そうだ。
「はい、お待たせしました。主に何かご用でしょうか?」
「いえ、紅魔館の主への用ではありません」
「……?メイド長でしょうか?」
レミリア以外の者への来客などこの館には滅多にない。
在るとすれば行商の方が咲夜さんにだったり、よく見るスパークな人とかが図書館を荒らしたりする程度だ。
「貴女ですよ、紅美鈴」
「え?」
そう言って客はフードを外す。
「久し振りね、ホンメイリン。確かにクレナイ、よりずっと良い響きね。語呂も良い」
「誰でしたか?」
「おいいいいいい!私よ私!クレナイ!忘れたとは言わせないよ!」
「あははは、覚えてますってば」
そこにいたのは、クレナイだった。
「って何で居るの?」
「字面だけ見るとかなり酷い言い方よね…」
わざとらしく凹んでみせると、クレナイは私に一気に顔を近付けた。
「消えなかったのよ」
「うん、意味分かんない」
「つまりね!私、消えてから100年くらいして、虹の神に昇格になったのよ!」
「死に損ない」
「酷っ!」
酷いだのと言いつつクレナイは懲りずに話を続ける。
「で、私は虹と紅と、二つを兼任する事になったから、貴女もう用済みね」
「あのさ、言ったよね私」
「何を?」
「大事な事は先に言えって!!もうあったまきた!」
「怒っちゃ駄目よ!神を継ぐ者は全てに優しく!」
「用済みなんだろうがっ!!」
「美鈴ー、お茶持ってきたけど飲むー?って何これえええええええええ!!」
咲夜の絶叫が門の前で響く。
美鈴と見知らぬ女が憤怒の形相で肉弾戦ガチバトルを繰り広げていたのだから仕方ない。
「咲夜さん!お茶は飲みます!あと5分待って下さい!」
「あら言うじゃない!後5分も私と闘えるつもりなのかしら!?」
「それは申し訳なかったですね!咲夜さん!3分も要らないです!」
「…………………………」
「おんどりゃあああああああ!!!!」
「JAOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」
二人の拳がぶつかりあいその反動で地面に叩きつけられる。
「ふふふ、美鈴、貴女も強くなったじゃない……」
「はっ……まだまだ………」
「でも残念だわ。貴女もそこのメイドさんも私の奥義には気付けなかった!既に私はこの館に昨日忍び込んでいてある仕掛けをしていたのよ!」
「仕掛けですって!?」
「咲夜ー……あら?何かしらこれ」
レミリアは呼んでも来ない咲夜にしびれを切らし、咲夜の部屋に入った。
「入るわよー、っていないし」
ちなみに咲夜は目の前の戦いの騒音でレミリアの声が聞こえていない。
「全く……ん?何かしらこれ」
部屋の入口には廊下に向かっての紅い矢印が書かれている。
レミリアはそれを踏みつけて辿る。するとまた進行方向に矢印が。右を差している。
いちいち踏みつけて辿る。何となく踏みつけたくなるのだ。こういうものは。横断歩道と同じで。
こうして次々と矢印を辿ると最後、レミリアは行き止まりに着いた。
「何なのよこの矢印……」
最後は矢印の代わりに丸。
「ピリオドって事?」
最後も同じように踏みつけると、
「!?」
その丸はカチっと音を立てて凹み、
「何を仕掛けたんですか?」
「もうそろそろだと思うんだけど……」
紅魔館は光を放ちながら爆発した。
「へ?」
「やったー!大成功!!」
「…………」
門番妖精を含めてその場にいた全員が呆気にとられる。
大きな音を立てながら紅魔館は瓦礫の山となった。
「やっぱり夢があるわよね、自爆スイッチ」
この作品は『内容の繋がっている3部作:1部ごとにジャンルが違う奇跡』
となっております。
「シリアスはシリアス!」「ギャグはギャグ!」などというまともな思考を持った方には受け付けないかもしれません。気をつけるんだぞ!
心を無にして読むのが正しい読み方。
以下本編
「貴女の髪って凄く綺麗よね」
「お天気雨は私も好きで……はい?」
咲夜から不意に出た言葉に、私は首を傾げた。今のお天気雨について話していたつもりだったのだが。
「だから、美鈴の髪。これよこれ!」
そう言うなり私の髪を引っ張る。ぐいぐいと。
「痛いです痛いです」
頬を膨らませながら咲夜が髪から手を離す。
もっと触れていたい、と言うように少し手のひらが泳いだ。
「その紅いのとか生まれた時からなの?…………良いなぁ」
何気ない言葉。
しかし美鈴はその言葉を否定する。
「生まれつきじゃ……ないですよ。でもありがとうございます。綺麗、だなんて照れますけどね」
そう言って自分の髪を見る。
「照れなくて良いのよ。本当に綺麗だもの」
「あのさー!」
咲夜が笑顔で言った言葉の語尾に重なるように、幼い声が割って入った。酷く苛立っているような声だった。
「お嬢様?どうなさいました?」
「どうなさいましたも何もないでしょう!?此処は私の部屋!なのに何で私が居辛い空気を味あわなきゃならないの!?いちゃつくんなら外でやれ!」
一気にそこまでまくし立てると紅魔館の主、レミリアはふてくされたように布団に潜った。太陽に向けて(窓がないので壁に向けてだが)舌打ちするのを忘れずにしてから。
部屋を追い出された二人はそれぞれの仕事に戻った。
美鈴は門へ、咲夜はキッチンへ。
―――――でも珍しいわね。
咲夜はふと思う。
美鈴は普段何を褒めても否定してしまう。もしかしたら素直に褒められてくれたのは初めてかもしれない。
生まれつきじゃないですよ
元は紅とは違った色だったのだろうか。
「驚いたなぁ…髪を褒められるなんて」
自分の髪を手のひらに掬って、その紅を見る。
雨に濡れて光が乱反射。それが小さなプリズムのように輝く。
「私はまだ、妖怪ですよ」
呟く声は、誰にも聞こえない。
美鈴はある国のある村に住む一妖怪だった。
既に1000年近く生き、人間とは近くはなく、しかし遠くもないそんな位置に居る妖怪だった。
人間に裏切られて人間から離れ、人間に救われて人間に近付き、また裏切られ離れ、――――という繰り返しの生活が物心ついた頃から続いていた。
美鈴にとって心の落ち着くものは己自身を強くする武術。
自分を救ってくれた人間に教えてもらったのが始まりで、以来ずっと続けている。
「珍しいですね」
「誰!?」
その日も自己練習をしていた。森の中で、木々を、自然の気を相手にして。
自然に向けて気の塊を放てば分散させて違和感を消してから元の場所に返す。
自然が一度に処理しきれない大きさで放てばそれは複数の塊が自分に返ってくる実にシンプルな特訓だ。
そんな特訓の最中、彼女は現れた。紅色の髪の彼女は。
「怪しいけど別に大した者じゃないですよ?」
彼女は笑っていた。馬鹿にされているのかとも思ったが少し違う。
誰でも持ちうる感情。探し物を見つけた時のような、そんな喜びの笑みだと感じた。
「珍しいですよ。この辺で武術をされる方は多くない。ましてや自己鍛錬だなんて」
「何の用?」
明らかに怪しい。
ここは森の奥地だ。ここで偶然出会うなどそうそう考えられる事ではない。
だとすれば。
彼女は私に会いに来た?何のため?それに何より彼女は何者?彼女の気は人ではない妖怪でもない。なら?
「更に珍しい事に武術をしているのが妖怪ですから」
一瞬で距離を詰めて右拳を放った。
彼女は難なくそれをかわし、反撃の脚を上げる。それをいなしてもう一度距離を取る。
「ああびっくりした」
「こっちの台詞」
私を妖怪と知っているのは今の時代には居ないはずだ。
40年程前に私の事を知っていた最後の人間は死んだ。妖怪の知り合いなんていない。
「退治でもしに来たの?」
「違うわ。貴女に会いに来たの」
そう言うと彼女は私に手を差し伸べた。
「私の弟子にならない?」
***
今思ってもあの人(人じゃないけど)は無茶苦茶だった。
それが良いところだとも思うけど、勘弁して欲しい。せめて初対面位は。
「隊長ー!お客様ですー!」
「おお?お嬢様に?」
私は身なりを整えて、その来客を出迎えに向かった。
2
「弟子?」
「そう。武術のね。貴女、究めたいんでしょう?」
「本当の要件を言ってくれる?」
「これが、要件」
「なら断るわ。得体の知れない相手とは関わらないのが私のルールなの」
遠慮なく言った。
聞いた相手が腹立たしく思って帰るであろう位は。
しかし彼女はだろうねー、などと言って動かない。
「でも私もあんまり退けないんだよね」
その表情、ふざけたような笑みとは一転、真剣な声色に興味が湧いたのは事実だ。だから言ったのだから。
「話くらいは聞くわ」
「簡単に言えば、」
「時間がかからなくて私が助かる」
「…………簡単に言えば、私はもうすぐ消滅する存在。だから、継いで欲しいのよ」
「継ぐ?武術を?」
「違うわ。――――神を、よ」
「は?」
神と言ったか?
何を考えているんだ?
「私は紅。クレナイっていうの。虹の七神の一柱。私はもうすぐ居なくなるの。でも神は欠けることが赦されない。だから、次の神を選出する必要がある。分かるわよね?」
「ま、まあ、ね」
彼女は、紅は続ける。
「紅の神は即ち血肉と通ずる紅の神。魔術も何も要らぬ、力を誇れる者がその座に付かなくてはならない。私は強力な力を探して、貴女を見つけた」
「私に…神になれと?」
「嫌なら……強制は出来ない」
いやにあっさりとした返事。ここまで来ておきながら強制はしない、と。
よほどその内容に利益があると自身があるのだろうか。しかし、それならお断りだ。
旨い話なんてものはこの世に存在しない。それが私の生きてきた中で得たものだから。
「神になったら何かお得なおまけがあるって訳?」
「いいえ?何も」
もう何が何だか分からない。いや、このクレナイという女は本気で私を勧誘しているつもりなのだろうか。
いや、ないな。
もう馬鹿にされてるようにしか思えない。
「馬鹿にしてるようなら帰って欲しいんだけど」
「おや?おまけが欲しかったの?違うよねぇ?」
クレナイの笑い方は確信しかない、その上での笑み。
必ず正しいという確信に基づいた笑み。そしてその確信は正しいから、何も言えない。
「私が本気かどうかの確認なら必要ないわ。私は本気。神であるという証拠が見たいのならそれも可能よ?」
そう、別におまけが欲しい訳ではないのだ。
ただ私は、平穏に暮らせればいい。武術は出来る環境が良いけど。
「私は平和に暮らしてさえいれば良いの。神になったら仕事とか多いんじゃない?お断りね、やっぱり」
だが神になって仕事があったりするだけでは割に合わない。
それならおまけくらいあって欲しいものだ。ボランティアを受けてあげるほど私は優しい妖怪じゃない。
「勘違いしてる人や妖怪は多いわ。別に神に仕事なんてない。強いて言うなら『居る事』が仕事なのよ」
「は?」
「神っていうのは存在の象徴みたいな物なの。つまり、居なくなってしまう事は許されないけど後はどうって事ないわ」
「じゃああんたが今消えたら…?」
「紅い色が象徴する物の存在が不安定になる。例えば血という存在が危ぶまれ生命は危機に陥り、炎は熱を持たず、爆破スイッチは他の色になる。たぶん黄色」
「何言ってんのあんた」
というか爆破スイッチって何だ。爆破するのか。
「ふざけてる様に思うかもしれないけど、大切な事なのよ」
「ふざけてるようにしか見えなかったけど。ちょっとまとめさせてよ……じゃあ私は名前だけ継いで後はそのままってこと?」
「そう、だけど少しだけ違うわ。神になってから100年間位、天上の世界で暮らしてもらう事になるの」
天上の世界。
つまり、
「神の、世界?」
「そゆこと」
私の意思はその言葉で一瞬にして固まった。
「神、継いであげるわ」
「ありゃ?自爆スイッチが魅力的だった?」
「違うわ馬鹿」
神の世界に行ける。
それはつまりこの世界から離れる事が出来るという事。
私にはそれが一番の『おまけ』になる。
この、醜い世界から、離れる事が、出来る。
一言一言、頭の中で反芻してみると、それはとても良いアイディアに思えた。
武術の腕を磨けて、この居るだけで疲れる世界から離れられて、特別何かしなくてはならない事はない。
勿論クレナイが嘘をついている可能性は考えてはいたが、それなら途中で止めればいい。
今の私にはそのおまけが輝いていた。
「今なら自縛スイッチをおまけにあげるけど」
「何か違うよね」
こうして何事もなかったかのように私はクレナイの弟子という立場になり、武術を教わりながらの暮らしが始まった。とりあえず思ったのは。
確かに神様は仕事してない。ということ。
「ねえクレナイっ!」
「んー?」
右、右、下、上、上、下、――――――――――
コマンド入力ではない。クレナイから放たれる変幻自在な拳や脚の連激が来る方向である。
「何でっ!私を選んだの!?」
クレナイと出会ってから1カ月が過ぎた。
私にとってクレナイは『意味の分からない相手』から『師』へと変わっていき、またそれに合わせて彼女との修行の時間も長くなっていった。もう彼女を特別疑ってはいなかったし、時折クレナイの家に来る他の虹の神とも顔見知りになって、かつてないほどに充実した日々を送っていた。
「何故貴女かって…、そりゃ武術派な妖怪なんてなかなかいないのよ。西洋には吸血鬼なんていう肉体派妖怪もいるみたいだけど私の活動範囲外だし」
「この引き籠り!」
「ま、何より貴女が武術に対して真剣だったからね」
ぱしん、と乾いた音と共に掌と拳がぶつかる。
「悪い癖よ!そこは円運動しちゃ駄目だって!」
「あいたっ!」
「何度言っても分からないんだから………」
「仕方ないでしょ…」
私の知っていた武術は円運動を多用するものだったのだ。しかし彼女はあらゆる武術を総合して一つの武術として昇華した極めて難しい戦い方をしている。勿論それはあらゆる武術の良い所を吸収した最善ともいえるものだが、相応に難しいのだ。逆にこれをマスターすれば、という大きな目標にもなる訳だが。
「そらもう一丁!!」
私はすぐに立ち上がる。少しでも強くなって、彼女に追い付きたい。
不毛だった毎日は、目標に向かって動く日々に変わっていた。
「明日ね」
「は?」
「明日、私は消えるから」
「は?」
ある夜だった。修行を始めてから50年、私は彼女と互角に戦う事が出来るようになって、修行といえるものは終わっていた。ただ、彼女のふざけた性格や他の神との話は面白いものだったから、私はずっと彼女との生活をしていたのだが。
そんなある日のことだった。
「自分の事は分かるものよ。私は消える。でもね、それですぐに貴女が天上に行く訳ではないわ」
「あのさ、そういう大事な事は早くに言わない?」
死に際……消え際だろうか。そんな時になっても彼女は全く普段と変わらない。
ああ、今日も東から日が昇るわねえ、みたいな事のように当たり前の事として言っている。
「寂しいの?」
「まさか」
嘘はなかった。
今更会えない事に寂しがるような間柄ではなかったし、言うような事は全部言ってきたようなものだ。
そしてそういうものなのだろう、その場に集まった彼女の友神達も平気で酒を飲み交わしていた。
「そうねぇ、私が消えてから天上に残った私の力が消えるまで、ざっと500年程度かしら?」
「そんなもんだろ」
神の1柱が答える。
「ま、大体そんくらいしたら貴女は天上に送られるわ。それから神様ライフを満喫して頂戴」
「ずっとここで暮らしてると神様ライフも今更って感じね」
天上に居るような面々が毎日の様に自分の周りで酒を飲んでいるのだ。
「天上で100年の生活を終えたらあとは地上も天上も行来き自由だから」
「あーそう。私はもっと早く天上に行けると思ってたんだけど」
「残念でした!」
「ったく」
翌朝、私はまた一人になった。
彼女が消える時、私にも異変が起こっていた。
「何これ!?」
「ああ、正当な紅の後継者として貴女は認められた。そういう事よ。そういえば、名前に『紅』の文字が要るわねぇ…『クレナイメイリン』?語呂が悪いわ…」
「ねえちょっと!勝手に話進めないでよ!」
私が慌てていたのも当然だろう。
私の髪が紅色に染まっていったのだ。
「ちょっと!?似合わなくない!?大丈夫!?ねえ!?」
「師が消える時に似合ってるかだなんて、薄情な子ね」
「うっさい!全く、大事な事は先に言えと!」
「大事じゃないわよ、別に。それに、―――――似合ってるわよ」
最後の声は少しだけ小さい声で、大した余韻もなく彼女は消えた。
「全く、……クレナイメイリンじゃ確かによくないわね。でもこの国では、読み方があるのよ。丁度いい感じじゃないかしら?」
涙は流れなかった。
でも、―――――少しだけ寂しさを覚えたのは、本当。
3
「私はまだ、妖怪ですよ」
心の中で小さく呟く。
あの後、紅魔館に招き入れられ、そして咲夜に出会い、幻想郷に来た。
かつての特訓がなかったら紅魔館には来る事が無かった、とも思っているが、しかし今は迷ってしまう。
私は今も、天上に行きたいのだろうか。
あれからもう明日で500年になるのだ。
ともなればいつ自分の体が天上の世界にあってもおかしくない。
しかし、一度行ってしまえば次に降りてこられるのは100年後なのだ。
つまり、
「咲夜さんには、――――会えない」
レミリアもフランドールもパチュリーも小悪魔も、100年やそころでは姿すら変わらないだろう。
しかし咲夜は違う。人間だ。100年も生きれば恐ろしいほどの長寿な人間だ。
これから100年では間違いなく会う事は叶わないだろう。
「いけないいけない。お客様を出迎えるのに」
頬を叩いて、目を覚ます。
客、は女性で、フードをかぶっていた。暑そうだ。
「はい、お待たせしました。主に何かご用でしょうか?」
「いえ、紅魔館の主への用ではありません」
「……?メイド長でしょうか?」
レミリア以外の者への来客などこの館には滅多にない。
在るとすれば行商の方が咲夜さんにだったり、よく見るスパークな人とかが図書館を荒らしたりする程度だ。
「貴女ですよ、紅美鈴」
「え?」
そう言って客はフードを外す。
「久し振りね、ホンメイリン。確かにクレナイ、よりずっと良い響きね。語呂も良い」
「誰でしたか?」
「おいいいいいい!私よ私!クレナイ!忘れたとは言わせないよ!」
「あははは、覚えてますってば」
そこにいたのは、クレナイだった。
「って何で居るの?」
「字面だけ見るとかなり酷い言い方よね…」
わざとらしく凹んでみせると、クレナイは私に一気に顔を近付けた。
「消えなかったのよ」
「うん、意味分かんない」
「つまりね!私、消えてから100年くらいして、虹の神に昇格になったのよ!」
「死に損ない」
「酷っ!」
酷いだのと言いつつクレナイは懲りずに話を続ける。
「で、私は虹と紅と、二つを兼任する事になったから、貴女もう用済みね」
「あのさ、言ったよね私」
「何を?」
「大事な事は先に言えって!!もうあったまきた!」
「怒っちゃ駄目よ!神を継ぐ者は全てに優しく!」
「用済みなんだろうがっ!!」
「美鈴ー、お茶持ってきたけど飲むー?って何これえええええええええ!!」
咲夜の絶叫が門の前で響く。
美鈴と見知らぬ女が憤怒の形相で肉弾戦ガチバトルを繰り広げていたのだから仕方ない。
「咲夜さん!お茶は飲みます!あと5分待って下さい!」
「あら言うじゃない!後5分も私と闘えるつもりなのかしら!?」
「それは申し訳なかったですね!咲夜さん!3分も要らないです!」
「…………………………」
「おんどりゃあああああああ!!!!」
「JAOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」
二人の拳がぶつかりあいその反動で地面に叩きつけられる。
「ふふふ、美鈴、貴女も強くなったじゃない……」
「はっ……まだまだ………」
「でも残念だわ。貴女もそこのメイドさんも私の奥義には気付けなかった!既に私はこの館に昨日忍び込んでいてある仕掛けをしていたのよ!」
「仕掛けですって!?」
「咲夜ー……あら?何かしらこれ」
レミリアは呼んでも来ない咲夜にしびれを切らし、咲夜の部屋に入った。
「入るわよー、っていないし」
ちなみに咲夜は目の前の戦いの騒音でレミリアの声が聞こえていない。
「全く……ん?何かしらこれ」
部屋の入口には廊下に向かっての紅い矢印が書かれている。
レミリアはそれを踏みつけて辿る。するとまた進行方向に矢印が。右を差している。
いちいち踏みつけて辿る。何となく踏みつけたくなるのだ。こういうものは。横断歩道と同じで。
こうして次々と矢印を辿ると最後、レミリアは行き止まりに着いた。
「何なのよこの矢印……」
最後は矢印の代わりに丸。
「ピリオドって事?」
最後も同じように踏みつけると、
「!?」
その丸はカチっと音を立てて凹み、
「何を仕掛けたんですか?」
「もうそろそろだと思うんだけど……」
紅魔館は光を放ちながら爆発した。
「へ?」
「やったー!大成功!!」
「…………」
門番妖精を含めてその場にいた全員が呆気にとられる。
大きな音を立てながら紅魔館は瓦礫の山となった。
「やっぱり夢があるわよね、自爆スイッチ」
なんだか妙な味わいがw
良く分からないですが、何となく気に入ってしまったのでこの点を進呈しますw
楽しく読ませていただきました。
きっと、美鈴はもう神になってます。
クレナイもオリキャラだとは思えない、元から東方世界の住人なんじゃないかと思うほどしっくり。
こんな物語、いつか書けるようになりたいです。
意図していたのなら、申し訳ないのですが……
最後で思いっきりギャグに行きましたがww
なんか和みました
でも全体としては展開が速くて読みやすかったです。美鈴が天上に行かなくて良かった良かった
1>
ありがとうございまs(違
本当、不快にさせてしまいましたら申し訳ありません。
2>
良い話…なのか?私にだって分からない。きっと「よく分からないけど気に入って」頂けた事で変な良い話になった気がします。必ずしも美談ではない。
みょんな味わいを楽しんで頂ければ嬉しいです。
3>
流れ流れてあんなオチ。
こんなご時世、笑ってないとね!時には勢いも大事。
むらさきかもめ 様 >
髪と脚が好きな楼閣さんが書きました。
クレナイさんを構成しているのは楼閣さんの勢いとノリ。それから理不尽さ。
本家キャラ達のような雰囲気は大好きなので少しでもあんな雰囲気を感じて頂けたら幸いです。
6>
自爆スイッチは紅。古からのお約束なのですよ。
黄色の出番は周りの黄色と黒の四角い囲いだけ!
12>
意図したとおり…と言いたかったのですが半分くらい私の文章力故でした。
ここまでごちゃごちゃだと読みづらかったかもしれません。気を付けて書こうと思います。ご指摘ありがとうございます。
16>
シリアスなお話はところどころに笑いをもっていかないと気が済まないたちなのです。
でもやりすぎるとシリアスさを壊しちゃうので気を使います。美鈴みたいに。
最後は爆発。私の中の自爆スイッチが押されたようです。和め~!(何ぞ?
22>
前述の通り、読解力の所為じゃないのぜ…!すみません。
アップテンポスペシャルスピードッ!!良かった良かった……筈なのに何なんだ!この違和感っ!
24>
このグダグダ感…?作者の日常のテンションさ!(駄目な子
テンションがいたって正常だといつもこんな変な思考をしています(本当
27>
クレナイ「あー、八雲って紫の事?彼女とは昔『意味不明・胡散臭さ頂上決戦』で争った事も…」
多分お友達。幽々子のマイペースさに負けそうなタイプ。
本当、こんな自分が好き勝手楽しんだ話で誰かにも楽しんで頂けるっていうのは凄く嬉しいです。
これからもこんな事ばっかりやってると思いますがよろしくお願いします。
ありがとうございました!
32>
美鈴は苦労人。紅魔館でも、その外でも。
頑張れ美鈴!私は君に苦難を与えてはいるが応援もしているぞ!
34>
自爆スイッチ、絶対にやってやるの勢いが大事。
うん、物事は考えすぎるのも考えもの。
ありがとうございました~!