Coolier - 新生・東方創想話

ゆとりこわいこわい

2009/07/12 01:08:28
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「霊夢さーん、いますかー?」


今日もこうして博麗神社へと足を運ぶ。


「あら、今日は随分と早いのね。早苗。」

「えへへ、早めに布教を切り上げて遊びにきちゃいました。」

「へぇ、あの頑固で真面目な早苗がサボりとはね。」


霊夢さんは時々意地悪なことを言うと思う。


「サボりじゃないですよ。休憩です。年中休んでる霊夢さんほどじゃあないですよ。」


「早苗も言うようになったわね・・・まぁいいわ、お茶にしましょう。ちょうど羊羹もあるし。」


そう言って霊夢さんは奥へ下がっていった。

霊夢さんと戦っていたときはまさかこんなに仲良くなるとは思ってなかったなあ。

あの時の私はあんな怠惰巫女なんかに負けるはずないと思っていたのに惨敗して、そこでやっと自分の都合ばかり押し付けていたことに気付いた。

その後の新しい環境での生活は予想以上に困難だった。

人間関係も日常生活も何もかもが違っていて戸惑い困惑していた。

助けを求めようにも知り合いなんかいないし赤の他人に泣きつく度胸もなかった。

そんなときに霊夢さんが来てくれた。

手とり足とり教えてくれてなんとか生活していけるようになった。

今の私の生活があるのは霊夢さんのおかげ。

ここにも大分なれて心の底から楽しいって思えるようになった。

今になって本当の友達ができたんだ。

自分の能力を隠す必要もなく自分自身を素直に表現できる人をみつけた。

毎日が楽しくて仕方がない。今だって飛び跳ねて喜びたい気分。


「何1人でニヤニヤしてるのよ。」


霊夢さんが戻ってきた。。


「霊夢さんとこうして一緒にいられるのが楽しいんです。」


思わず本音が出てしまう。変な子とか思われちゃうかな・・・


「あんたも物好きね。」

「つれないですね。・・・・でも頬が赤いですよ」

「うるさい。帰れ不人気色。」

「ふふ」


………………

…………

……


「じゃあ霊夢さん、また明日。」

「明日はちゃんと働きなさいよ。」

「わかってますよ。さようなら、霊夢さん。」

「ええ、さようなら。早苗。」


霊夢さんとの別れは名残惜しいけど神奈子様や諏訪子様のために夕飯を作らなければ。

あのお二人も今ではこの幻想郷に慣れて楽しく過ごしていらっしゃるようだ。

本当に来てよかったと思う。

博麗神社に近づいてくる人がいる。

魔理沙さんかな?それにしては遅いなあ。

ん・・・・あれはメイドさん?。

確か咲夜さんだったかな。

挨拶しておこう。


「こ、こんにちは。」

「こんにちは。早苗・・・だったかしら。」

「そうです。東風谷早苗です。あなたは十六夜咲夜さん・・・ですよね?」

「そうよ。」

「あの・・・今からどちらに行かれるんですか?」

「ちょっと霊夢のところにね。あの子最近ご飯を食べてないみたいなの。」


呆れた顔をしながら咲夜さんが話す。


「え・・・霊夢さんどこか具合でも悪いんですか?」

「そうじゃないのよ。あの子夏は食欲でないからってご飯抜いちゃうのよ。この前紅魔館で突然倒れて驚いたわ。」

「そう・・・なんですか。」

「弾幕ごっこでは鬼神のような巫女なのにねぇ・・・。」

「わかりました。では。」

「ええ。またね。」


そう言って咲夜さんは博麗神社・・・霊夢さんの所へ向かっていった。

霊夢さんのために料理でも作ってあげるのかな・・・

咲夜さんと霊夢さんが一緒に食事してるところを想像するとなんだか胸が痛い。苦しい。

霊夢さんは私の知らないような表情を咲夜さんには見せているのだろうか。

・・・・・・・・はっ!!私は何を考えているんだ。これじゃあ嫉妬じゃないか。

霊夢さんが人気者なのは周知の事実。

いつも誰かしら引き寄せる人じゃないか。

私は友達になれただけでよかったじゃないか。

早く帰らなきゃ。ご飯をつくらなきゃ。

・・・・・霊夢さん。


………………

…………

……


結局帰宅してもほかのことが手に付かなかった。

夕飯も塩と砂糖を間違えるという古典的なミスを犯してしまった。

お二人は私の具合が悪いと思ったのか、洗い物など支度を全て引き受けてくださった。

今布団に入ってずっと同じことをを考えている。

霊夢さん・・・・

やっぱり自分以上にほかのだれかが霊夢さんと仲良くなるのは嫌だ。

霊夢さんにベタベタひっつ魔理沙さんに嫉妬してしまったことは今まで何回かあった。

でも魔理沙さんはアリスさんのことが好きらしく、霊夢さんとはライバルみたいなものらしい。

宴会でもマリアリは俺のジャスティスと聞いたことがある。。

でも咲夜さんはどうなんだろう。

甲斐甲斐しく世話をするのはメイドさんだからなのだろうか。

そんなわけはない。

きっと咲夜さんも霊夢さんが好きなんだ。

私と同じように霊夢さんのことが好きなんだ。

霊夢さんはどうなんだろう。

私と咲夜さんどっちのほうが好きなんだろう。

私よりも咲夜さんがのほうが霊夢さんに好かれている、そう考えるだけで胸が張り裂けそう。

会いたいなあ・・・・

突然会いに行くなんて迷惑だろうしそんな勇気も出ない。

こんな臆病者の私は霊夢さんにふさわしくないんだろうか。

寝返りを打ってポケットに何か入れていることに気付いた

霊夢さんのかんざしだった。

昼間、遊びに行ったときに髪の話題になってそのときに見せてもらったんだ。

派手ではないけど素朴で霊夢さんらしいかんざしだと思った。

今、私はこれをだしに霊夢さんに会いに行きたいと思ってる。

自己嫌悪に陥りながらも霊夢さんに会えることに喜んでいる。

霊夢さん・・・・好きです・・・


………………

…………

……

もう寝てるのかな?

不安になりながら博麗神社に近づく。

まだ明りは付いていた。


「れいむさ」


声をかけようとしたその時。


「霊夢、どう?おいしい?」


咲夜さんが霊夢さんと向かい合わせで座っている。


「・・・・・おいしいわよ。わかったからそんなに見ないで。」

「あの紅白巫女がほっぺたにソースをつけてるのがかわいくてね。」


咲夜さんが意地悪そうに指摘する。


「・・・・・・」

霊夢さんが恥ずかしそうに顔を拭く。


「まだついてるわよ。」


そう言って咲夜さんが霊夢さんの頬をなめた。


「っ!?」


「自分で作ってなんだけど、おいしいわね」


咲夜さんが微笑みかける。


「帰れこの淫乱メイド!!!変態!!!」


真っ赤になって霊夢さんが叫ぶ。


「ふふふ、まぁ、霊夢が夕食を食べてくれたことだし帰るわね。また明日。」

「もうくんな!!」

「まったく・・・・あの馬鹿メイドめ・・・・」



・・・・・・・え?

こんなの見たくなかった。

キスをなんて見たくなかった。

霊夢さんももっと嫌そうな顔をしてよ。

無理やりされたんですよ。

頬を染めてないで水で洗って下さいよ。

ねぇ、霊夢さん・・・・!!!!


「・・・あら・・・・誰かいるの?」


とっさに隠れてしまった。


「気のせいか。」


「まったく、咲夜め。・・・・・・へへ。」


怒りがわいてくる。霊夢さんのあの満足そうな顔がたまらなく嫌だ。なんで相手が私じゃないんだ。

ああああああああああああ。いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ。

なんでどうしてどうしてなんでれいむさんれいむさん


かえろう。かえって頭を冷やそう。

れいむさんのともだちでいいじゃないか。みんなれいむさんがすきでいいじゃないか。

たとえ咲夜さんほど好いてくれていなくても、霊夢さんが私の友達ならいい。

いいじゃないか。今のままが一番幸せなんだ。

なにか行動を起こして今の関係が壊れるほうがいやだ。

今日はもう寝よう。

明日もいつも通り幸せな日だ。

いつも通りの日課をこなして、霊夢さんと会って夕飯と食べて寝るんだ。

何の心配もない。



………………

…………

……

昨晩は取り乱していたがだいぶ落ち着いた。

いまもこうして布教活動に勤しんでいる。

さて、布教活動に区切りがついた。

いつもならここで霊夢さんのところへ行くのだが・・・・どうしよう。

私はいつもの顔で霊夢さんにあえるかな?

・・・・・大丈夫。昨晩のことはもう忘れた。

純粋に霊夢さんに会いたいのだから、会いに行けばいいじゃないか。

そうして博麗神社に向かう。

霊夢さんはいつものように縁側でお茶を飲んでいた。



「霊夢さん、こんばんは」

「こんばんは、早苗」

いつもの挨拶。


「ーーーーーー」

「ーーーー?-----」

「ーーーーーー!」



いつもの談笑。なんだ、大丈夫じゃないか。


「あら、もうこんな時間ね。」

「なにかあるんですか?」

「いまから紅魔館に行くのよ。」

「・・・・・・・」

「昨日咲夜が食事を作ってくれてね。そのお礼をね。」


いやだ、そんな顔をしてほかの人について語らないで。

なんで恋人のことのようにでそんなこと言うんですか。

嫌なら嫌って言ったらどうです。

有難迷惑なんでしょう?

むりやり押しかけて食事作られたって。

霊夢さんはやさしいから何も言わないだけでなんでしょう?

あああああああああああ。いやだいやだいやいやいや。

もう抑えられない。もう無理。


「・・・・・霊夢さんは私のこと好きですか?」

「何なのよ突然。」

「霊夢さんは私のことすきなんですか?」


いらいらする。


「だからなn」

「霊夢さんは私こと好きですか?」

「・・・・好きよ。いったいどうしたのよ?」

「じゃあ咲夜さんのことはどう思ってますか?」

「早苗・・・いったいどうしたの?」

「咲夜さんのこと好きなんですか?」

「だから」

「好きなんですか?嫌いなんですか?」

「・・・・・・」


自分が抑えられない。


「・・・・・・・そりゃあ好きよ。なんだかんだ言って長い付き合いだし。」

「・・・・・・」

「今日のあなたおかしいわよ。本当、どうしたのよ。」

「じゃあ、どっちのほうが好きですか?」

「・・・・・なんでそうなるのよ。」

「霊夢さんは質問に答えればいいんです。私ですか?あのメイドですか?どっちなんですか?」

「そんなの決めれるわけないじゃない。・・・・・・両方好きよ」

「どっちなんですか?」

「だからそんなこと言われても」

「どっちなんですか!!!」

「!?」


困っている霊夢さん。でももう止められない、止めない。


「やっぱり私よりもあのメイドのほうが好きなんですね」

いらいらする。霊夢さんは質問に答えればいいんですよ。

「なんでそうなるのよ。」


「私みたいな頑固者相手にしても楽しくないですもんね。」

「だから」

「私はこんなに霊夢さんのことが好きなのに。愛してるのに。どうしてわかってくれないんですか。」


本当、霊夢さんはひどい人だなあ。


「・・・・」

「私霊夢さんのためならなんだってできますよ。本当ですよ。」

「私は霊夢さんのためなら命すら惜しくないです。」


そういって私は包丁を自分の首元にあてる。


「早苗!?」

「今ここで死んだら霊夢さんに思われて死ねますよね?霊夢さんの一番になれないまま未練たらしく生きるよりましです。」

「わ、わかったから。早苗が一番好きだから!!だから包丁を離して」


やっぱりそうなんじゃないですか。私にいらない心配させて。

本当、霊夢さんはひどい人ですよ。


「じゃあ約束して下さい。私のことを世界で誰よりも愛すって。あのメイドより私、東風谷早苗を愛すって。」

「・・・・・・わ、わかったから。・・・・包丁を離しなさい」


やった!!!やった!!!やっとわかりあえた。そうだよ。霊夢さんはちょっと言いだしづらかっただけなんだ。


「・・・・・・ふふふ・・・・ふふふふふふふ」


やっぱり私たち両想いだったんですね。


「霊夢さんがわかってくれてよかったです。」

「これで私たちがやっと幸せになれるんですから」

「え、ええ」

「えへへへ、これからは毎日一緒ですね?」

「・・・・・」

「霊夢さんは私さえいればいんですからね。あのメイドも魔法使いも誰とも話してはいけませんよ?」

「霊夢さんは私のもので、私は霊夢さんのものなんですから」

「お互いに嫌なことは避けるべきですよね?」

「・・・・・」

「・・・・ね?」

「え、ええ。そうね・・・・・」







今日のみんなびーはっぴー
わんわんわん



軽い気持ちでゆとりって言葉を使ったらたたかれすぎてワロタwwwww
とくに作品名に意味はないです
いえあいえあ
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コメント



0.810簡易評価
2.70名前が無い程度の能力削除
ゆとり?ヤンデレ?まあともかく早苗さんの壊れっぷりが見事
3.10名前が無い程度の能力削除
ゆとり? 関係ないじゃん。
もっと心理描写多くしないと不自然さが目立ちますよー。
4.60名前が無い程度の能力削除
ん…んん?

ちょっと展開が速くておいてけぼりを食らった感じが…。
取り敢えず早苗さんのドロドロした暗い部分はもっと話の中に落としこんでも良かったのでは、と思いました。
次作に期待します。
5.10名前が無い程度の能力削除
ゆとりが全く関係無い点について聞きましょうか。。
7.100名前が無い程度の能力削除
なにこれ最高すぐる
9.無評価名前が無い程度の能力削除
・・・所謂「ゆとり世代」である私は、どうしても素直に読めませんね。なんというか、非常に不愉快です。
10.無評価名前が無い程度の能力削除
>>9
なんで?
本気でゆとり世代を馬鹿にしてゆとりって使ってるわけでもないじゃん
もうゆとりっていうのはたんなる侮蔑の言葉であってゆとり世代かどうかは関係ない
あほで幼稚って意味で捉えとけ
11.無評価名前が無い程度の能力削除
どこにもゆとりの要素が無い。やんでれだよねこれ。
>>10
受け取る側としては世代そのものを侮辱した単語にしか見えないって事知った方がいいよ。
よく見る言い訳だよ本当に。

あと俺もだけどレス返しは規約違反
12.10名前が無い程度の能力削除
話の内容がゆとりなんじゃなくて作品自体がゆとりなんですね。
13.40名前が無い程度の能力削除
ゆとりっていう言葉はゆとり教育から来る一般教養のレベル低下と
昔では考えられなかったような常識外の行動を取る人や教養の低い頭の悪い人などを結びつけてゆとりと総称する蔑称です
今回の早苗の行動は上でも言われてるようにヤンデレとするのが正しいでしょう
もしもゆとりなキャラクターを演出するのであれば、DQN語みたいな言葉を使わせれば伝わると思いますが、お勧めはしません
上でも言われています通り、ゆとり世代全体に対する蔑称の意味も過分に含まれていますので

作品としては非常に面白かったので、題名との温度差が非常に残念に思えました
17.100名前が無い程度の能力削除
作品読んでもゆとりは感じられなかったな
レス読んだらゆとり臭たっぷりだったが
19.無評価名前が無い程度の能力削除
昨今の青少年犯罪やら何やらを題材にしたけど適当な名称が思いつかなかったってことですか?ヤンデレは昨今も糞もないけど。
21.60名前が無い程度の能力削除
ここは心のゆとりがない人が多いな

ヤンデレ早苗さん最高でした
23.50名前が無い程度の能力削除
ゆとりと言うよりヤンデレって感じですかね?

ヤンデレ早苗さんいいですね
24.無評価名前が無い程度の能力削除
まあ作者がゆとりってことで。
25.無評価名前が無い程度の能力削除
この内容だとタイトルは「やんでれこわいこわい」かと。
26.40名前が無い程度の能力削除
早苗さんマジキチwwwww
ゆとりとは関係ないけど、こういうのも新鮮かもね。パルスィに感化され杉
30.60名前が無い程度の能力削除
早苗さんのヤンデレもいいけど、途中の咲夜×霊夢にも反応してしまったぜw
36.40名前が無い程度の能力削除
ヤンデレが悪いとは言いませんが、もう少しじっくり話しを進めたほうがよいような。
44.70名前が無い程度の能力削除
それより咲夜と霊夢の関係は実際どうなんだ!?
45.60名前が無い程度の能力削除
評論家(笑)が多くなったもんだ。
二次創作なんだから楽しく見たもん勝ちよ、結局。

やっぱ早苗は病んでる方がいい……と思た。
46.80名前が無い程度の能力削除
早苗さん怖いなー。
咲夜と霊夢の関係と、この後の展開が気になるのぜ
51.無評価名前が無い程度の能力削除
昔も今も大して変わってないのにゆとり議論に必死で面白い。
内容は性急でいまいち。いきなり人格壊れすぎ。