※CAUTION※
原作(東方Project)での設定を軽く無視している箇所があります。
2次設定全開で書いている箇所があります。誇張表現している部分もあります。
さらに、小悪魔がパチュリー様大好きですって叫んでいます。若干暴走もします。
それだけで読む気が失せた方は、このまま戻るボタンを押してください。ごめんなさい。
とある日常を記録したものでなので、つまらない会話がダラダラ続いています。
そんな駄文を読んでやろうという方は、このまま読み進めてください。
耐え切れない、そう思ったら迷わずに
ブラウザの戻るや、BackSpaceボタンを押しちゃってください。申し訳ない。
※CAUTION※
パチュリー・ノーレッジは今日も本を読んでいる。
魔女の身である彼女は食事や睡眠を必要としないため、外から干渉されなければ倒れるまでずっとである。
彼女は本を読むことで知識を蓄え、その知識を使って新たな魔法を生み出し、その魔法を本に著す。
彼女が著した本は魔力を持つ本であり、一種の魔道書である。
曰く、覚悟無く読むとこの世のものではない法則に支配され、死に至る。
曰く、使いこなせば精霊を操り使役することが出来、世界を滅ぼすことができる。
曰く、世から滅しようとすると本そのものが抵抗し、周囲全てを不届き者として攻撃する。
彼女が生きている限り、この世は常に滅びと隣りあわせなのである。
しかし、果敢な者達は必ず存在するものだ。彼女に挑んだものも多数いるという。
その者達曰く
――傍の明かりが火をふき――
――雨に混じって雹が降り――
――森に潜めば枝に襲われ――
―どこからとも無く刃が現れ―
――恐れ逃げても地面が割れ―
――新月でも魔法は衰えず――
――太陽を投げつけてくる――
それを目撃した者は、みな生きて帰らなかったという。
我等になす術なし。何か手は無いものか……
ゴホッゴホ…ゴホ……
見たであろうか。
いかに彼女が恐ろしくとも生きている身、やはり弱点が存在するのだ。
彼女は喘息……激しい運動はないということだ。魔法も唱えきれないということだ。
これならば、集団で襲い掛かれば討ち取ることが出来るではないか。なぜ討ち取らないのか人間よ。
……とある書物によると、彼女は危険な魔道書には封印を施し、図書館の奥深くに保管しているという。
これらの書物は世に存在するだけで害をなすといわれ、彼女の魔道書などとは比べ物になら無いらしい。
つまり、彼女がいなくなるとこれらの封印が解け、世界は滅びへ歩み始めるのだ。
生かしても滅び、死しても滅ぶ。嗚呼、人間はこのまま滅びを待つことしか出来ないのか……
「あら」
嗚呼、魔女が魔法を思いついてしまったらしい。
これでまた、世界は滅びへ一歩……何よ衣玖、今いいところなんだから邪魔しないでよ。
せっかく盛り上がってるのに水をささないでくれる?
空気を読む程度の能力なんでしょ? 本当に勘弁してほしいわね。
そういえば衣玖、この前のパチュリーって子みたいに指を立てて天に向けてくれない?
そうそう。で、手を腰に当ててちょっと胸を張る感じ。いいじゃない別に、誰も見ちゃいないわよ。
で、雷を指先に落としてみて頂戴。なによ、この前は平気でやってたくせになんでできないのよ。
あの子はそれで火を出せるのに、あなたは何も出せないんでしょう?
火の代わりに見慣れたつまらない雷で我慢してあげてるのよ。これくらいの空気読みなさいよ。
まったく、これだから深海ドリル魚(小)は……いえなんでもないですごめんなさい。
その腕に巻いた羽衣は何に使うの衣玖さん、あぶないじゃない。
そんな怖い顔しないでよ、あなたには笑顔がお似合いよ?
嫌ね衣玖さん、そんなに帯電したら近づけないじゃない。でもそんなあなたに痺れる憧れる!
そんなこと言って無いわよ、リュウグウノツカイって可愛いじゃない。あ、もちろんあなたも素敵よ?
別に小さくは無いわよ…私より大きいんだから、気にしちゃだめよ。ほら、ここだって……いたっ!
あはは、衣玖ったら帯電してるんだったわ……私ったらお茶目さんね。
あは、は……ほら、笑いましょう?
……一緒に、笑いましょう……?
何気なく外の世界の本を眺めていると、気になるものを見つけてしまった。
それによると、小悪魔は私より前から図書館に住みついていたとのこと。
つまり、私の知らないことを知っているかもしれないのである。
こうなるともう、本を読むどころではなくなってしまう。気になって仕方が無いのだ。
信憑性を疑うより先に、好奇心でいっぱいになってしまった。
「小悪魔、いるかしら?」
はーいと遠くから声が聞こえて、まもなくパタパタと近づいてくる音が聞こえてくる。
さて、聞いてすぐ話してくれるだろうか……とりあえず聞いてみればわかるだろう。
「お待たせしました。なにか御用でしょうか?」
「大した事じゃないわ。あなたの過去に興味がわいたから、ちょっと教えてもらおうかと」
「ちょっとでは済まなそうなことを、大したこと無いなんて……」
困った顔で髪をいじり、可愛らしく誤魔化そうとする小悪魔……ふふ、我が従者ながら可愛いわね。
一体誰から学んだのかしらね。可愛い賢く逃げるその狡賢さ、昔のあなたには無かったわよ。
「どれくらい時間を潰せればいいのでしょうか?」
「そうね……レミィのお茶の時間まででいいわ」
とりあえず適当に答えておく。偶然だが、話を聞くのに丁度いい時間であった。
本当は時間潰しじゃなくて知的好奇心を満たすためなんだけど、あえて言わない。
最近の小悪魔は、ほしい時にほしいものを与えてくれない。
どうでもよくなってきた頃に、思い出したように与えてくれるのだ。
昔のあなたは可愛かったわ、なんでも言うことを聞いてくれて……リセットなんて出来たりしないのかしら。
「それはまた、いきなり中止になってもおかしくないようなものを……」
……わが親友ながら、下の者にまでこういう風に見られているのは不憫ね。
吸血鬼だから仕方ないけど。
「その時はその時、適当にレミィで退屈をしのぐわ。」
退屈しのぎに突拍子も無いことをやって痛い目を見る親友と、それを眺めて笑いからかう私。
少なくとも、お互い退屈に感じることはない。
「この館の主ですよ?」
「一応、その主の親友ですから。」
そう、それが許されるのは、心を許された親友の私のみ。
小さく高貴な吸血鬼のすぐ側で笑える、数少ない者。
たまに喧嘩することもあるけど、次会う時はお互い笑っている。
今思えば、なかなか希有な関係ではないだろうか。
なんて一瞬気を緩めるていると、見抜かれたのか小悪魔はクスクス笑っている。頭の羽まで笑ってる。
「わかりました。本を4,5冊片付けてからでもよろしいでしょうか?」
「えぇ。あと、お茶もお願いね。この前魔理沙がおいていったのでいいわ。なるべく早くお願いね」
口早に言ってごまかすも、なんだか恥ずかしい……
頭の中が恥ずかしさでいっぱいになり、思わず読んでいた本と膝を抱えて行儀悪く座ってしまう。
早くこの場を離れさせないと……
「かしこまりました。では、少々お待ちください」
子悪魔は足早にこの場を去っていったが、頭の羽がまだ笑っていた。この心まで見抜かれてしまったのだろうか……うー。
今のうちに思考を戻しておかないと、からかわれてしまうわね……
深く息を吸って吐き出して、また吸って……いる途中で咳が出始める。
普段は疎ましく思う持病も、こういうときは役に立ってくれる。
苦しくて、あまりに苦しくて、頭が……ゴホ……
……うん、これで大丈夫。
さて、どうやって聞き出そうかしら……
お湯を沸かす時、咲夜さんに会ったのはラッキーでした。大分楽になります。
自分で持って行くことはできるんですけど、妖精メイドが飛び出てきてこぼしちゃうんです。
運が良ければ大事には至らないんですけど、大抵お湯がその妖精メイドにかかってしまいます。
別に、いたずらでお湯をかけるのは特になんとも思わないんです。
けれども、自分の意図しない方法でかかってしまうのはなんていうか……
従者としてのプライドが許さないんです。一種の不手際じゃないですか。
……む、なんかバカにされた感じがします。
私だって未熟でも悪魔なんですから、これくらい当然です。
いつかパチュリー様やレミリア様を超えてみせる、そんな野望だって持ってるんですから。
それはさておき、さっきのパチュリー様は少し厄介な状態でした。
別に、可愛いって意味ではありません。確かにさっきのパチュリー様は可愛かったですけど。
たまに魔法以外のものに興味を持つんですが、そういうときのパチュリー様は微妙に話が通じないんです。
熱心になりすぎて無駄に頭を働かせてしまってる感じです。
こういうときは目的の物をあえて遠ざけて、熱が冷めた頃にそれとなく教えるのが一番。近所の大妖精さんが言ってました。
そういえば、今回は私の過去の話を聞きたいらしいんですけど……どんな目的があるんでしょう。
大したことない内容ですが、簡単にしゃべってはいけない気がします。大妖精さん、私頑張ります!
さてさて、どうやって誤魔化していきましょうか……
と、そういえば咲夜さんにレミリア様の様子を聞き忘れてました。
でも、あんまりパチュリー様を待たせるわけにはいかないし……
メモに書いてトレーにおいておけば気づいてくれるでしょうか?
......少女移動中......
さて、ここからが正念場です。
話題を逸らしつつパチュリー様を満足させなければいけません。
「お待たせしました」
「あら、早かったわね」
「お湯は咲夜さんが用意してくださったので……ありがとうございます」
トレーに音もなくポットがおかれました。瀟洒なメイド長は、今日も健在です。
柄にもなくパチュリー様もありがと、なんて言ってます。
……あれ、なんか少しだけ目が赤くなってますね。何かあったんでしょうか?
「全く、あなたの仕事でしょうに。あとで改めてお礼を言わないとね」
「ということは、この後の話をレミリア様の前でもすることになるのでしょうか?」
「もちろんよ。何か聞かれたらまずいことでもあるのかしら?」
なるほど、私の過去を聞きだし、そこからレミリア様の過去を聞きだし……これは主の座を狙っていますね。
そして途中にある大きな犠牲に耐え切れず、涙してしまったと。こういうことだと思っておきましょう。
これは、大変なことに巻き込まれてしまいそうな予感がします。
「いえ、そんなことは無いですが……少し話題を選ばないといけなそうだなと思っただけです」
「あら、レミィは他人の昔話を聞くのも好きみたいよ?」
それなら問題ないのですが、パチュリー様の背中からとてつもない気迫を感じます。
……なんてふざけるのも限界ですね。かなり咳を我慢しているようです。
私がいない間に少し咳き込んだようです。さぞ苦しかったことでしょう。
あら、パチュリー様の後ろにちょうどいいものが。
お茶を渡した後、喘息を抑える香をそれとなく焚いておきましょう。
すぐ側のものに気がつかないくらい苦しんでいるのは、見ていて忍びないです。
「それはそれで不思議な感じがしますよね。運命をみれば済むと思うのですが」
「確かに、知るという意味ではそうかもしれないわね。でも、それだと楽しみに欠けるんじゃないかしら」
といって、本の山から本をぷかぷか浮かべてみせるパチュリー様。
あれはたしか、百科事典という外の世界の本です。
見れば何でも載ってるとかなんとか…臭いです。
いえいえ、今焚いた香のことですよ。
私の手にとられても読まれなかった本第1号には変わりありませんけど。
「調べれば、知ることは出来る。でも、他人から話してもらえれば……それが正しいとは限らないけど、知識以外にも得るものがあるわね」
そういって、浮かせたまま百科事典のページをパラパラ送るパチュリー様。
あたりに漂う香の煙効果もあり、魔女としての威厳を感じる瞬間です。
でも、中身が「自称:何でも分かる」というものでなければ100倍くらいすごかったと思います。
外の世界にはなんであんな本があるんでしょう……ただの自己満足でしょうか?
なんにしても、世の全てを本に残すなんてことが、人間なんかに出来るわけありません。
我々魔族や神ですら知らぬことがあるというのに、全てを知るなんて……傲慢としか言いようがありません。
「その人の感情や経験を感じることが出来る。そしてそこから、その人自身を知ることも出来る」
あれ、パチュリー様が柄でもないことを言っています。
意図はよくわかりませんが、私もおおむね同じ意見です。今のパチュリー様は少しアレです。
「いつも見ている姿とは違う一面を見せてくれたら一興。いつも通りだったとしても、それもまた一興。そして……」
「ようするに、退屈な時間を楽しむ方法のひとつってわけですね?」
「……まぁ、そんなところかしら」
パチュリー様、少しご立腹の様子。今の貴方に出来る善行はおとなしくすることです、なんて閻魔様の真似でも。
あなたのためならば、魔理沙さんのマスタースパークの盾にもなる覚悟はしていますから、お許しください。
……咲夜さんの銀ナイフは無理ですけどね。何かしらパチュリー様に原因があると思いますので。
それに、銀で出来た傷は微妙に治りが遅くて困りますし。
「さて、このお茶は……グリーンティーというんでしたっけ?」
話題転換のコツは、相手の知識を引き出すこと。紅魔館において、この方法は絶対です。
パチュリー様はもちろん、レミリア様やフランドール様にも有効な手段なのです。
咲夜さんや美鈴さんにはこんな気遣い必要ありません。同僚のようなものですから。
「正確には緑茶。さらに細かく言うと、煎茶というものね」
「緑茶は体にいいというのを聞いたことがありますが、喘息に効果があるものは無いんですか?」
「……残念ながら、そういう効果は無いみたいね」
少し塞ぎこんでしまいました。
咳き込んでいるわけではないみたいなので、ひとまず安心です。いつもならもっと可愛がるんですが……
そして、一度咳き込んだその後も興味が尽きていないことを考えると、とても厄介です。
いつもなら後に続くパチュリー様の尋問に泣くことになっていたことでしょう……いつもなら、ですけど。
実は、今回は少しラッキーなんです。悪運が強いんでしょうか? 悪魔なだけに。
「魔理沙さんの置いていったものなら、少しは効くんじゃないですか?」
「そういう魔法的な要素も含まれていないみたいね。そもそも、そんなのがあったらとっくに治ってるわ」
「それもそうですね」
そういう意味ではなかったんですけど、少し立ち直ったみたいです。
その後もなんてことない話をしながら、2つの湯のみにお茶いれます。
そして、パチュリー様と一緒に一服。パチュリー様と一緒に一服。
……一緒にお茶なんて、久しぶりだったんです。
「……すみません、ちょっと渋かったですね」
久しぶりの一服はとても苦い(渋い?)味でした。
うぅ、私としたことが……不甲斐ないです。
「別にかまわないわ。紅茶と同じ淹れ方だと渋くなるというのは分かっていたから」
パチュリー様、それは遠まわしに無能と言っているんでしょうか?
小悪魔ショックです。
「勉強不足でした。緑茶に詳しい本は……置いて無いようですね。パチュリー様、心当たりありませんか?」
「あなたに無いのに私にあるわけ無いじゃないの。でも、そうね……」
紅魔館はいわゆる西洋の文化が強く出ているわけですから、東洋の文化に当たる緑茶の資料は非常に少ないのです。
図書館司書として、蔵書の分野が偏っているのは少し寂しいところです。
しかし今は昔と違い、色々な本が集まるようになってきましたので、将来に期待といったところです。
もしここに来たことの無い方は、是非いらしてください。
外の世界では消えてしまった本が読めるかもしれませんよ?
大図書館ほぼ全ての蔵書を把握している私、小悪魔がご案内いたします。
外来の人間様には特別サービスもございますよ? ふふっ……
「人里ならこのお茶を飲んでるでしょうから、白沢なら詳しいんじゃないかしら?」
白沢というと、寺子屋の先生である上白沢慧音さんのことでしょうか。
レミリア様の起こした異変のことで呼ばれて以来、まともに話したことがありません。
普段人里に行かないから、色々話が弾んでしまいそうです。
「では、今度外出する時に寄ってきますね。……楽しみです」
「外に出るのが楽しみなんて、考えられないわ。髪が痛むだけじゃないの」
そうでした、パチュリー様は極度のひきこも……いえいえ、インドア派なんでした。
引きこもりだ紫もやしだといった類の言葉はここでは禁句です。
あれはお友達以上親友未満の関係でないと許される言葉ではありません。
もし口が滑ってしまったら、もれなくロイヤルフレアです。
あの時はレミリア様にも容赦ありませんでした……側にいたフランドール様が震えていらしたのは可愛かったです。
いえ、お可愛そうでした。
私はもちろん、従者でお友達で悪友って感じですから問題ないのですが、やっぱり気をつけてはいます。
……あんな仕打ちをされても笑いあってたレミリア様が、少しだけ羨ましいです。
「パチュリー様は少し閉じこもりすぎなんですよ。あんまり外に出ないと、髪の色が薄くなりますよ?」
「体の成長は止まってるから問題ないわ。そもそも、部屋にいても髪の色が薄くなることは無いわよ?」
陽の光を浴びないと髪の色素が無くなる、みたいなことを何かの本で読みました。何の本でしたっけ?
「またまた、そんな根拠の無いことを。そんなに太陽がお嫌いですか?」
「あなたの言ってることも根拠が無いわね。あと、陽よりも月を好むのは人外の特徴よ」
確かに間違ってません。私も太陽より月のほうが好きですから。
……あ、思い出しました。外の世界の本が情報源でした。ちょっといい加減な情報でしたね。
しかし、これはまた話の流れがいい感じです。
私にかかれば、即席で「初めての読書 ~ろくに読まないあなたに勧める66冊~」なる講座を開くことが出来ます。
やばいです、66冊に収めきることが出来るでしょうか。
あの本とこの本は必須です。あそこにある本は候補に挙げておきましょう。
借りて以来私物と化している本もこの際です一気に返して……しまうと大変な量になりますね、どうしましょう。
ふふふ、楽しくなりそうです……
「そんなことはありません。陽を好む妖怪も髪の色が薄くなるのも、外の世界の本にちゃんと書いてあります」
「……一体どんな本を読んだのか気になるけど、触れないでおくわ。話し始めたらきりがなさそうだもの」
「それは残念です。この話であれば、1日じゃ足りないくらい時間を潰せると思いますよ?」
これは本当です。
しゃべりながら50冊選んだので、あとは候補の中から直接絞り込むだけだったんですが……非常に残念です。
「知識の押し売りは遠慮するわ。特に、あなたのそういう知識はあまり役に立たないから」
このあたりがパチュリー様と分かり合えないところです。
漫画は読むのに深い知識が無いといけないわけでもなく、気楽に談議できるものだと思うのですが……
「退屈しのぎの時間潰しにはなりますよ?」
「……そうね、そんな機会があったら是非お願いするわ」
「それは楽しみです」
これは心の声がそのまま出た感じです。
あなたに心をさらけ出しますから、たまにはあなたの心も……なんてね。
パチュリー様の機嫌が大分良くなってきました。体の具合も大分良くなったようです。
このまま順調にいけばレミリア様のお茶の時間まであっという間に……
「さて、そろそろあなたの話を……」
きました。機嫌が治ったとたんにこれです。
それがあなたの心の声なのですか?
小悪魔は悲しいです。よよよ……
なんて泣いてる場合じゃありません。
紅魔館のためにも、パチュリー様のためにも、話すわけには行きません。
一時の感情に流されていては、紅魔館の頭脳「動けない大図書館」とまで呼ばれるパチュリー様のためになりません。
なんて声に出したらお仕置きされてしまうので、心と頭の中だけにとどめておきます。
……「動かない大図書館」でしたっけ?
ついさっきまで元気に動いてた大図書館(妖怪)が急に引きこもった(パチュリー様)的な表現ですよね。
あれでも、それであってるような気もしないでもない?
後で一度、この二つ名について考えてみる必要がありそうですね……
今は本題に触れられないよう会話を進める方法を少しでも考えておきたいところです。
「そういえばパチュリー様、今日は魔理沙さん来ないですね」
困った時の魔理沙さん。対パチュリー様専用兵器の登場です。
専用ではなさそうですけど、ここでの余分な思考はカットしちゃいます。非常に長いので。
「……そうね、この前もって行った本から察するに、かなり面倒な実験をしていると思うわ」
「この前の朝もそんなこと言ってましたが、その夜にまた本を持っていかれましたよね」
2,3日前の朝もそんなことを言っていたのですが、見事その日の夜、追加でテイクアウトしていきました。
いつも「もってかないでー」なんて言ってますけど、心の中ではどんな実験をしているのかとか色々考えているみたいですね。
魔理沙さんがねたましいえ羨ましいです。
「それも含めて面倒なのよ。でも、前回持って行った本があれば、実験のキーを引き出すことが出来るわ」
「ただし、魔理沙さんの力が足りていれば、ですよね?」
そう、魔道書は読む人の力が足りなければ、得体の知れない文字の塊になってしまいます。
物によっては自衛魔法で返り討ち、最悪の場合死に至ることもあるのです。
私は悪魔なので、人間に比べると大して抵抗されずに読めるんですが……あれ、別に変じゃないですよ。
知識を独占しようとする心や純粋に危険だから読ませたくない、我が力を欲するなら力を示せ等々、これらの想いは悪魔の力の源ですから。
想いが強ければ強いほど、それを読もうとする私も強くなるんです。それなりに。
ですが、それでも何度か危険な目にあってます。魔道書はとても危険なものなんです。
まぁ、魔理沙さんは本能的に危険なものを避けてるみたいなので、今のところ大きな問題は起こってませんけど……
ところで、危険なものほど近づきたくなるのは人間の性なんでしょうか。
この点に関して外の人間はほとんど進歩していないみたいですね。
それゆえの外の技術力なのかもしれないので一様に悪いといえないんですけど、本を読む限りこういう誘惑に弱いみたいですね。
人間は本当に面白い生き物です。見ていて飽きません。できれば直接見てみたいものです。
でも、パチュリー様はもっと素敵です。出来ることならあなたの全てを知りたいです。
正確なスリーサイズだけでなく、あんなことやこんなことまで……
駄目ですパチュリー様、フランドールお嬢様が見てます。
あぁでも、パチュリー様より長く生きてるから問題ないのでしょうか。この際一緒に……
「……魔理沙もそろそろ、気づいてほしいんだけどね」
「努力がまだ足りないということですか?」
「あの子は人の身で十分努力しているわ。それはきっと、どんな魔法使いが見てもそういうはず」
いけないいけない、またトリップしてしまいました。
非常に魅力的な絵でしたが、それはあとでこっそり思い出して楽しみましょう。
パチュリー様の機嫌がいいと、私の気分も高まってしまいます。
と、パチュリー様の言ってることが確かなら、アリスさんもそう見ているのでしょうか?
気になるところですが、触れないでおきましょう。
「足りないのは、そうね……実験に求める効率や、起こった事象を正確に記録して取り出す術といったところかしら」
「でも、ページがびっしり埋まるくらい色々書いてありましたよ?」
「書くだけじゃ駄目なのよ。必要な時に必要な情報が得られるようにしないと、書き留める意味が薄れてしまうわ」
「パチュリー様の書き方を教えればいいんじゃないですか?」
「私は文字そのものに魔力を込めているから、あまり参考にならないわね」
「魔理沙さんもたまに真似しているみたいでしたけど、それでは駄目なんですか?」
以前こっそり盗み読みした時、パチュリー様のと似たような感じの魔力文字が書いてある箇所がありました。
よく見ようと集中しだしたら……バレて箒で叩かれてしまったんでしたっけ。
あの時は耳まで真っ赤になった魔理沙さんで満足してしまいましたが、惜しいことをしたものです。
「どんな魔力を込めているかによるわね。その文字だけを強調するとか、そういった類なんじゃないかしら?」
「私には出来ないことですから、どんな用途かまでは流石に分かりません。パチュリー様は違うんですか?」
「あなたに話しても意味無いじゃない。魔理沙が聞いてきたとき、一緒に聞いていなさい」
……パチュリー様の本心がようやく出てきたようです。
本を読む魔理沙さんとそれを見守るパチュリー様は、傍から見ると姉妹のようです。
私なんてどう見ても魔女に仕える小さな悪魔ですから、魔理沙さんが本当に羨ましいです。
変な電波を受信してしまいそうです……パルパルパル……
「……そんな日が早く来るといいですね」
「……そうね、少しは私に……いえ、私達に頼ってくれてもいいのに。強情なんだから……」
なんで言い直したのか気になりますが、また機嫌を損ねてしまうので触れないでおきましょう。
でも、からかいたくはなります。
「困った後輩ほど可愛がってあげたくなるのは、人間じゃなくても同じのようですね」
「可愛がるというより、本を持っていかれるのが困るのよ。環境が変わると防御壁の効果が……」
「防御壁の効果が薄れるんですよね。いつも言ってるじゃないですか」
いつもの口癖です。
この図書館にある本には、状態を保つために防御壁の魔法をかけているんです。
その効果が環境の変化に敏感だから、もっていかれたら云々。
でも実際は、閉じた状態であれば紅茶がこぼれようと、例え雨の中に放り投げようと、汚れることはありません。
魔理沙さんのマスタースパークでも、本に魔力を注げば表紙が少し焦げる程度、それくらい頑丈なんです。
ただ、魔力をもつ液体は防げなくて……以前誰かがこぼした、血の入った紅茶とかは、中まで染みない程に弱ってしまうんです。
それでも十分といえば十分なんですけどね。
本は中身さえ無事であれば、本来の役割を全うすることができます。
……汚された本は不満でしょうけど、読む側としては問題ありません。
「……それなら似たような話をしないで頂戴。いちいち言うのも疲れるわ」
「それは気が利かず申し訳ありません。ですが、その度に私もこう言っているはずです」
持って行く時は乱暴に持っていくのですが、実は保護の魔法をパチュリー様の防御壁に重ねてかけているみたいなんです。
ずいぶん前に本を直接取りに行った時、本は全くの無傷でした。風呂敷に詰められていた物だったのにです。
他の本も無事か確かめたかったのでうまく言いくるめたところ、他の本も見せてもらえました。
あの時の本は、本を管理する者として見ても問題ない状態でした。返してもらえたら申し分なかったです。
「魔理沙さんは本を大切に扱ってくれています、と。ちょっと、ほこりをかぶったりはしてますけど……」
ついでにきのこの胞子もついていたみたいですけど、魔理沙さんの防御壁が張られていたので気にしなくて大丈夫でしょう。
本の気持ちからすれば、図書館で読まれず置いていられるより心地いいのではないでしょうか?
若くて可愛い女の子に大事にされて幸せにならないわけがありません。
それもいいなぁ……
「それが駄目なんじゃない」
そんな、人の趣味を否定しないで下さい。立ち直れないぐらい落ち込んでしまうじゃないですか。
そもそも能力を持っていないんですから、あんまりいじめないで下さい。これくらいの自由はあっていいはずです。
……そういえば、外の世界には能力を開発することができる世界もあるとか。
そんな世界にいけば、わたしも能力を持てるのでしょうか?
今度管理人さんに会ったらお願いしてみたいところですが、異変の後以来会ってありませんね。
下々の者とはお話にならないのでしょうか?
「いえいえ、ここのだってほこり位かぶってます。流石に多くて広すぎて多すぎて、管理し切れませんから」
「それなら、魔理沙だって管理し切れていないと言えるんじゃないかしら?」
「私や妖精メイド、たまに咲夜さんにも手伝ってもらいながら管理してる本達と大差ない状態ですよ?」
「それは実質、あなただけで管理してるようなものじゃないの。咲夜はここのことほとんど分からないんだから……ちゃんとしなさい」
いつの間にか叱られています。すみませんと謝ってもいいのですがここだけは流石に譲れません。
これ以上ちゃんとしようとすると、図書館の外まで管理しないといけなくなってしまうんです。主に妖精メイドを。
妖精メイドのいたずらをやめさせるなんて、妖精じゃない私には到底無理なお話なんです。
件の大妖精さんにコツを教えてもらって、図書館では静かにさせるので限界です。
かといって無理だと言うとまた叱られてしまうので、必殺の一言。
「前向きに検討します」
外の世界ではこの言葉で大抵その場が収まるとかなんとか。
複雑な社会なのに単純なんですね。実際この目で見てみたいものです。
そしてパチュリー様は、無言でこちらを見つめてきます。
言葉の効果は幻想郷でもあり、といったところでしょうか。
……あれ、効果が出たってことは、外の世界ではもう……
「さて、そろそろあなたの……」
またきました。興をそがれたら思い出した的な雰囲気です。
「お茶のおかわりはいかがですか?」
「……いただくわ」
とっさに言ってしまいましたが、大丈夫だったでしょうか。
とりあえず、お茶を注いでる間に探さないといけない物が……
「………………」
パチュリー様、無言で私を見つめる図。
本棚に囲まれた空間にある本の山、趣きあるテーブル、お茶を注ぐ音、無言で私を見つめるパチュリー様。
至福のときです。……いつもなら。
今回はちょっと緊張します。
何しろ紅魔館や私の将来に関る可能性のある問題ですからうかつに喋るわけには……あ、ありました。
「「………………」」
二人して無言、そして見つめあう図。
パチュリー様はお茶を一口、一瞬顔をしかめてそのまま私をじと目でにらみつけて……
私はお茶をゆっくり飲みつつ、先程見つけたものをちらっと再度確認。
そろそろ大丈夫そうです。
「さて、あなた……」
きました。一息つくまで待ってくれたあたり、パチュリー様の優しさを感じます。
「そういえばパチュリー様」
そう、さっき探していたのは、大きめな振り子時計。
「そろそろレミリア様とのお茶の時間ですが、大丈夫ですか?」
確認したのは、今の時間。
見間違えたら困るので、二回ほど。
「え、もうそんな時間?」
あ、あわてて時計を探すパチュリー様も可愛いかも。
今度位置をずらしておきましょう。
「……騙したわね。まだ早いじゃないの」
えぇ、いつもよりかなり早いです。
それよりも、ぶすっとした顔のパチュリー様……怖いけど可愛いです。
「もうごまかせないわよ? さあ、あなたの話を聞かせてもらいましょうか」
語尾を強めて迫力満点で迫ってきましたが、それでもまだ可愛さが勝ってます。
もう少し楽しんでいたいのですが……残念です。
「仕様がありませんね、それでは……」
「お楽しみのところ失礼致します。パチュリー様、レミリアお嬢様がお茶でもどうだとお聞きしていますが、如何なされますか?」
時間切れです。咲夜さんの時間管理は幻想郷一ですから。
「……そう、すぐ行くと伝えて頂戴。場所はどこかしら?」
「ロビーにテーブルを浮かべたそうです」
「それはまた、妙な場所に浮かべたものね」
確かに、ロビー以外にもいい場所はたくさんあるはずです。
そもそも室内に浮かべるより、室外に浮かべたほうがいいはずです。
「人の来る気配はありませんが、少し風が出ています。せっかくの夜ですが、屋内で済ませることになりました」
それなら納得です。風というのは厄介なもので、色々なものを運んできてしまうのです。
木の葉や氷精、烏天狗など、大小様々です。
「それと、フランドールお嬢様もお呼びになるそうですわ」
「なるほど、いざとなったらその場で弾幕合戦というわけね」
パチュリー様は嬉しそうな面倒そうな、複雑な顔です。
咲夜さんも複雑な表情を浮かべているので言う必要はありませんが、これが一番の理由のようです。
フランドールお嬢様は、まだお茶会の雰囲気を楽しむことが出来ないようなのです。
会話がなくともお茶を楽しめるようになるには、まだ少し時間が必要のようです。
やることがなくなったらもちろん……つまんない、弾幕しようといって暴れはじめるわけです。
駄々をこねる可愛い妹は非常に可愛いもので、そのあまりの可愛さについ本気で弾幕してしまうとか。
前に直接相談されたこともありましたが、相談する相手を間違えていると言わざるを得ません。
パチュリー様にお任せしましたが、どうなったのでしょうか?
そのまま押し倒しちゃえなんて言っちゃったんでしょうか?
悪乗りしたレミリア様がこの前それをやってしまい、二人では気まずくなってしまって……
今回、私達を巻き込もうとしているのでしょうか。なるほど、いいセンスだ。
是非お供させていただきたいところです。
こんな混沌としたカオスな情事、世間に知られたら大変なことになりますね。
「そうならないことを切に祈ります」
「私も同意いたしますわ。それでは、先にロビーでお待ちします」
瀟洒なメイド長は流石です。私の考えを見抜いた上で返事をしています。
そしてさらに、消える前に冷めたポットのお湯を一瞬で温めてくれました。
今日の夜はこのポットのように熱く燃えることになるのを示唆しているのでしょう。
……こう言ったほうがすごいことのように聞こえますよね?
「悪魔なのに、何に祈るんだか……」
パチュリー様は微妙なところに突っ込んでくれました。それでこそパチュリー様です。
ようやくいつも通りのパチュリー様に戻って下さいました。
「あなたの話、聞きそびれちゃったじゃないの」
してやられたという顔のパチュリー様、頭を抱きかかえたいです。
「また、退屈になった機会にでも。それはそうと……」
そんなことをしたら約一週間賢者の石の刑なので、ここはこらえどころ。
「フランドールお嬢様に読んでいただく本はございますか?」
軽い言葉で適当に言ってますが、これは結構重要です。
フランドールお嬢様がわからないところを、レミリア様やパチュリー様が優しく教えるという雰囲気作りにもってこいです。
今日のお茶会はいつもとは一味もニ味も違うので、結構どころじゃありませんね。かなり重要です。
「そうね……絵本は一通り読んでもらったし、何かいいものは無いかしら?」
フランドールお嬢様は本をとても気に入っています。
紅魔館にあるのはもちろん、人里や魔理沙さん、アリスさんや文さんから届いた本。
果ては迷い家、白玉楼、永遠亭の方々にまで協力していただき、その対応に追われたこともありました。
このとき文さん達と一悶着ありましたが、これもいい思い出です。おかげで仲良くなりました。
「外の世界の漫画などいかがでしょうか?」
そして今回、更なる発展として、漫画を推めます。
今まではただ読むだけのものでした。しかし、そこはもう卒業してもいいでしょう。
聞くところによると、弾幕は発想の勝負……常識にとらわれてはいけないそうではないですか。
それならば、漫画などまさに型破りの常識破りのなんでもあり。
さらに人間の求めている理想の強さまで分かってしまい、人間付き合いも良くなりそうです。
これはもしかして、妖怪における弾幕の教科書としてしまっても問題ないのではないでしょうか?
「それは却下ね。あなたを見ていると、どうもよく無い影響がありそうよ」
「そうですか、それは残念です。錬金術関連のものもあったのですが……」
「あら、それは初耳ね。興味があるから、それを一式用意して頂戴」
いつかパチュリー様に漫画のよさを語る為、魔法に関係する書籍は特別スペースに分けてあるんです。
魔法関連であれば、パチュリー様も興味を持っていただけると思いましたから。ふふ、計画通り!
今日のを読んで漫画のすばらしさに目覚め、私を話し相手にしていただけるとうれしいのですが……
そんな思いも知らず、これを機に魔法関連の知識なんかを教えてみるのもいいわね、なんてつぶやくパチュリー様。
実際に漫画を読んで、パチュリー様はどう反応するのでしょうか?
私は最初、くだらないと思いました。
しかし読みすすめていくとなかなか、娯楽として優秀なだけでなく……
「基礎になりそうな本の場所をなるべく多く覚えておいて頂戴。細かく指示できないから大変だろうだけど、お願いできる?」
残念、語る間もなく難題を突きつけられてしまいました。
どのあたりまでを基礎と見るのか分からない以上、大雑把に覚えるしかなさそうです。
もっとも、場所自体は覚える必要がないので、通路の安全性を確保するといったところがメインになりそうですけど。
「かしこまりました。いってらっしゃいませ」
「同じ館の中なんだけど。まぁ、いってきます」
パチュリー様が図書館を出て行かれるときに必ず言う、送り出しの言葉。
一番言いたい言葉は結局言えませんでした。
「私もご一緒します」の一言は火を消す息で吹き飛ばし、言葉の想いは煙にのせて散らせましょう。
……さて、作業に取り掛かりましょうか。
もしかしたら、途中でお呼ばれするかもしれませんし。
もし呼ばれなくても、今日は十分楽しく過ごしました。また次の機会に期待しましょう。
戻って来られたら、楽しいお茶会の話を聞かせていただきましょう。
今宵のお茶会はいつもより少しだけ華やかになると思いますので、私も楽しみです。
小悪魔は……面倒くさそうに、けれども楽しそうに話をするあなたが大好きです。
今日も紅魔館は、いつもとほんの少し違うけど、いつも通りの時間が流れていたとさ。
別の会話を出して聞けないようにしたり、後書きのメモで咲夜さんに
お茶会を早めてくれないか協力を願ったりと、話も読みやすく面白かったですよ。
初投稿でこれだけの作品が書ける作者様にパルパルパルパル
厳しい意見で埋まりつくしていないかビクビクしていたので、とりあえずほっとしています。
そして、恐る恐る返信させてもらっちゃいます。
>>12,13さま
いい意味でも悪い意味でも未熟な悪魔なので、こんな感じじゃないかなと思ってます。
本当はもっと色々抑えて活躍させたかったんですけど、作者の力が足りず暴走させてしまいました。
>>14さま
初投稿ゆえ、文章を修正するだけで2週間以上時間をかけていたりします。
(会話を3日、肉付けで8日だったので、半分以上修正作業)
しかも改めて読み直すとおかしい部分がちらほら見える出来だったりしますので、パルパルしないでやってください。
>「~~少し話題を選ばないといけ無そうだなと思っただけです」
>>「無そう」ではなく、これは助動詞で「なそう」が正しいのでは?たぶん。
魔導書の防御壁に関する記述
>~~中まで染みない程に弱ってしまうんです。
>>意味は前後の文脈から推せるけど言い回しとしては微妙かも。自分は理解するのに数瞬かかった。
>ずいぶん前に本を直接取りに言った時、本は全くの無傷でした。
>>誤字です。
修正に二週間とはすごいですね。初心忘るべからず、こだわりを持てる裡が花です、きっと。