Coolier - 新生・東方創想話

生と死について 十六夜 咲夜&レミリア・スカーレット

2004/11/19 09:26:36
最終更新
サイズ
1.49KB
ページ数
1
閲覧数
966
評価数
0/44
POINT
1460
Rate
6.60
「咲夜…あなたは『死』というものは恐い?」
突然レミリアは咲夜に聞いた。
「いったいどうしたのですか?お嬢様?」
「いいから答えて…」
レミリアの一声に咲夜は答えた。
「私は…『死』は恐くありません」
咲夜は言い切った。
「なぜ?」
「ここに来る前は毎日が死と隣あわせの生活でした」
「他人を殺してでも食料や金を奪い取り、私を捕らえに来るものは能力を使い殺していました」
「…」
「『死』というものは常に隣あわせにあるものです、今私がナイフを自分に突き立てたら…」
「…」
「私は簡単に『死』を迎えるでしょう」
「咲夜…あなたは私と会えた事をどう思っているの?」
「お嬢様を最初に見たときは背筋が凍りつきました」
「この人にはかなわない…私の直感がそう言い聞かせました」
「でも…お嬢様は…」
「私に仕えなさい…と、言ったのよね」
「はい…」
「あの頃はね…私も人を狩っていたの…」
「お嬢様…」
「人を狩るのはおもしろかったわ…でも…咲夜を見たとき…」
「私を…?」
「人も愚かな事をする…咲夜のほうがその辺の人より優れているのに気付かない」
「咲夜を見て、私は人を見てから狩るようにしたの」
「そうしたら今は人なんて一人も狩らないわ」
「あなたのおかげよ…咲夜」
「お嬢様…そうだったのですか…」
「私は今を生きているのがとても幸せです」
「今を…これからもでしょ?咲夜?」
「はは…そうでしたね」
「咲夜は…これからも私に仕えてくれる…?」
「はい…もちろんです」
「もう…どこにもいかないでね」
レミリアは咲夜に抱きついてきた。
そして、眼にはうっすらと涙が浮かんでいた。
「お嬢様…私はお嬢様の傍を離れません」
「どんな時がこようとも…私はお嬢様の味方です」
「咲夜…」
二人は共に過去を知った事により絆が深く刻まれた。
二人の絆は誰にも邪魔はできない…
カシス
[email protected]
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.1460簡易評価
0. コメントなし