貴女は気がついていない。
貴女には境界など無いという事に。
貴女の周りは貴女の寄せ付けないモノを境界と思うでしょうけど、それは違うわ。
境界が無いから近寄れないの。
貴女を求むる者は遭難者。
そして求められる貴女は蜃気楼。
境界が無い故に、境界を作り出す。
そうすれば貴女は蜃気楼ではなくなるわ。
生きとし逝ける者全て、そして世界に境界は存在する。
でも、境界から外れた者の『世界』には何もないわ。すべてが均等化されてしまう。
故に境界のあるもの全てから『浮いて』しまう。
それが、貴女よ。博麗 霊夢。
貴女は全てを平坦化させてしまう。
貴女は全てを自分から浮かせてしまう。
貴女は常に独りぼっち。
何故なら、貴女は持っているから。
そう―――「浮遊」する力を。
でも、私と貴女は力と境遇は似たようなものでも決定的な違いはあるわね。
それは人間と妖怪。人妖の境界。
貴女は人間として境界を無くし、私は妖怪として境界を無くした。
境界が無い故に、境界を作り出し。そして世界に境目をいれた。
そんな妖怪と人間が幻想郷を作り上げた。
博麗の初代、そして現在の貴女に至って全ての者が浮いていたわ。
こういう言葉は嫌いでしょうけど、これも幻想郷が出来た頃よりの運命だったのかも知れないわね。
霊夢。誰も仲間でなくともいいわ。自分独りでも構わない。
でも、時々でいいから考えてみなさいな。
妖怪の私と違って、人間の貴女は1人では生きられないという事を。
貴女が望まずとも周りが貴女を求める。これは、何を意味しているのかという事を。
…あら、もうこんな時間ね。私は規則正しい生活しかしないから、もう帰るわね。
じゃあまたね、霊夢。おやすみなさい。
境界が無い故に、境界を作る。
全てから浮遊し、浮いているから独りぼっち。だけど、それを忌み嫌った事は無い。
何故なら、そこには私しか居ないから。その世界で、独りの私しか居ないから。
でも、人間の私はその世界では生きられない。
だから、私は境界を作りあいつらと同じ世界で過ごす。
そして、何も無い毎日を繰り返す。あぁ、なんて退屈しないのだろう。
―――境界がある世界は。
貴女には境界など無いという事に。
貴女の周りは貴女の寄せ付けないモノを境界と思うでしょうけど、それは違うわ。
境界が無いから近寄れないの。
貴女を求むる者は遭難者。
そして求められる貴女は蜃気楼。
境界が無い故に、境界を作り出す。
そうすれば貴女は蜃気楼ではなくなるわ。
生きとし逝ける者全て、そして世界に境界は存在する。
でも、境界から外れた者の『世界』には何もないわ。すべてが均等化されてしまう。
故に境界のあるもの全てから『浮いて』しまう。
それが、貴女よ。博麗 霊夢。
貴女は全てを平坦化させてしまう。
貴女は全てを自分から浮かせてしまう。
貴女は常に独りぼっち。
何故なら、貴女は持っているから。
そう―――「浮遊」する力を。
でも、私と貴女は力と境遇は似たようなものでも決定的な違いはあるわね。
それは人間と妖怪。人妖の境界。
貴女は人間として境界を無くし、私は妖怪として境界を無くした。
境界が無い故に、境界を作り出し。そして世界に境目をいれた。
そんな妖怪と人間が幻想郷を作り上げた。
博麗の初代、そして現在の貴女に至って全ての者が浮いていたわ。
こういう言葉は嫌いでしょうけど、これも幻想郷が出来た頃よりの運命だったのかも知れないわね。
霊夢。誰も仲間でなくともいいわ。自分独りでも構わない。
でも、時々でいいから考えてみなさいな。
妖怪の私と違って、人間の貴女は1人では生きられないという事を。
貴女が望まずとも周りが貴女を求める。これは、何を意味しているのかという事を。
…あら、もうこんな時間ね。私は規則正しい生活しかしないから、もう帰るわね。
じゃあまたね、霊夢。おやすみなさい。
境界が無い故に、境界を作る。
全てから浮遊し、浮いているから独りぼっち。だけど、それを忌み嫌った事は無い。
何故なら、そこには私しか居ないから。その世界で、独りの私しか居ないから。
でも、人間の私はその世界では生きられない。
だから、私は境界を作りあいつらと同じ世界で過ごす。
そして、何も無い毎日を繰り返す。あぁ、なんて退屈しないのだろう。
―――境界がある世界は。
幻想郷の調停者である博麗の巫女と、幻想郷の境界を守護する紫。
紫は、そんな役割を与えられた少女達を支える様に優しく諭して来た
のかもしれないですね。