生と死について 博麗 霊夢＆八雲 紫

「紫…あんた、死について考えたことある？」
霊夢は紫に聞いた。
「死？そんなもの考えたこともないわ」
そっけない答えが返ってきた。
「でもね…考えたことがないのは嘘ね…考えないことにしているの」
「どういうこと？」
「霊夢は私の能力知っているでしょ？」
「うん…境界を操る程度の能力でしょ」
「そのことを考えてみて…」
「…あ」
「そういうこと、私は幻想郷と共に生まれ幻想郷と共に終わるの」
「だから…考えないことにしてるんだ」
霊夢は俯いてしまった。
「なーに悲しそうな顔してるのよ。いくら私でも博麗大結界を操れるわけじゃないんだから」
紫が霊夢のおでこをつついて言う。
「あなたは博麗大結界を私は他の境界を…それぞれつかさどればいいのよ」
「紫…ごめんね、変な事聞いちゃって…」
「ううん、いいのよ。こういうこと話したの久々だし…」
紫が遠い所を見ながら言う。
「久々って誰に話したの？」
「ちょっと前に幽々子とね…」
（まあ…ちょっと前っていっても霊夢にしたら相当前なんだけどね…）
紫は味の悪そうな感じで笑った。
「まあ、そんなことはいいとして…霊夢、あなたはどうなの？」
「私は…今は考えないことにしてるわ」
「今は？」
「私は人間だからせいぜい生きても８０～１００歳程度…妖怪に比べたらすぐの命よ」
「たしかに人間の命は儚いわね…でもそれだからこそ今を強く生きているんじゃないの？」
「どういうこと？」
霊夢は頭に？マークを浮かべて聞いた。
「長年生きているとね、人間と妖怪の区別がすぐにわかるの」
「見た目だと分かりにくい奴もいるしね」
「妖怪はだらだらしているけど…人間は今を強く生きようとしているの」
「毎日が真剣勝負ってこと？」
「そうね」
「私はそうでもないんだけど…」
「それはあなた自身の考え…周囲の人々は『頑張っているな』と思っているわよ」
「そうなのかな…」
「そうよ」



「久々にゆっくり話したわね…」
「そうね…あなたとゆっくり話す事なんてあまりなかったから」
「うん…ありがと！変なこと聞いちゃってね」
「いいえ…こんなことはめったにいわないから…レアものよ」
紫は笑いながら言った。
「これからも境界の管理宜しくね！」
「あなたこそ博麗大結界をちゃんと見てなさい」
二人はそれぞれの誓いをたてた。

こんな話は普通しないと思うのですが…
思いついたので少々ですが書いて置いときます