「東方X戦記」
第2話「帰って来た先生!今がその時だ!」
外の世界。そのとある場所にポツンと城が建っている。そこに幻想郷を攻撃した船がフヨフヨとやって来た。
それに待ち構えるかのように城の門が開き、船は次々とそこに入る。
そう、こここそが霊夢達の敵、キリュウ率いる北方勇者帝国の本拠地なのだ。
船の甲板から不機嫌な顔でチルノが出てくる。それに続き、機械人形もゾロゾロと続く。
チルノは不機嫌になっていた。あと少しで憎き霊夢を倒せるのに、退却命令が出たからだ。
「(紅姉ちゃんは何の為にあたいを戻したのかしら・・・・・・。あと少しで勝てたのに・・・・・・!)」
イライラしてもしょうがない。取り敢えずはムカつくけど、師匠的存在であるキリュウに会いに行った。
途中で壁にある絵を見る。絵はどんなのかは暗くて見えないが、それをみたチルノはため息をつく。
「・・・・・・いつかあたいも勇者の証であるマント付けられるかな・・・・・・?」
霊夢には嘘を言ったけど、チルノは勇者ではなく、現在では未だ見習いなのだ。
『氷の魔剣士妖精』という称号をもらったのは嬉しいが、どうせなら最強の証である勇者の座が欲しい。
だけど、キリュウはもとより、勇者の8人もチルノを1人前とは認めてくれなかった。
そう考えながら会議室へ着き、ドアノブに手を伸ばそうとしたら、怒鳴り声が聞こえた。
「手緩いっ!!うちのチルノなら霊夢すら敵ではないのに、何故奴は退却命令を出したのだ!」
今言ったのはキリュウだ。かなり怒っている。その時、勇者達の声が聞こえた。
「ふん、あの馬鹿が幻想郷で強い博麗霊夢に勝てるなんて無理な事だ。ま、私なら別だが。」
次は3号だ。あいつが1番、いつも自分を馬鹿にしているので腹が立った。それに合わせて、他のも続く。
「君の悪い癖だ・・・・・・事も急ぐと元も子もなくしますよ、キリュウ。」
そして、5号。頭が良くて、チルノも彼女が出す問題に手こずっていた。
「う~ん・・・・・・フライドチキンが・・・・・・10個分かな?」
そう言うのは8号。ちょっと変な奴で少し怖い。
「今の彼女では、Aアーマーの全てを発揮できないからだ・・・・・・冷静に考えてくれキリュウ。」
今言ったのは1号。皆のリーダーみたいな役割で、小うるさいのが欠点だ。
「彼女が納得できない事もあるかもしれません・・・・・・しかし、私は退却命令の件を否定しません。」
ズズズと麺類をすすりながら、7号も続く。悪食でハロウィン好きな奴だ。
「チルノは確かに強くなった。だが、相手は博麗霊夢。余程の事がない限り、勝てる見込みはないな。」
そして6号も言う。あのカッコいい乗り物、いつか自分も欲しいと思った事もあったっけ・・・・・・。
「・・・・・・要は、決着はまだだという事だ・・・・・・少し落ちつけよ。」
ボソッと言ったのは2号。無口でクールなのがかっこよく、チルノの憧れの存在になっていた。
「また~?キリュウはチルノを甘やかしすぎだよ。今の彼女じゃ、あの巫女に勝てないよ。」
あ、4号だ。少々、ムカつく上に腹黒いから2番目に嫌な奴と思っている。
その8人が言った後、キリュウはフンと鼻を鳴らす。
「ふん・・・・・・初めからぬしらも出撃すれば、幻想郷の者如きに出し抜かれずに済んだのじゃ~♪」
「・・・・・・かつて我が主・Zの情報収集に協力してくれた河童が我々を探りに来たのです。」
「何!?」
「(え?あの河童が?)」
いつも魔理沙と仲良しな河童、にとりを思い出すチルノ。一方のキリュウは驚いている。
「じゃ、じゃあぬしらは・・・・・・?」
「ああ、私達は河童の追跡で手が離せなかったんだ。」←1号
「奴は?」
「撃破しました。」←5号
そう言ったやり取りを見ているチルノ。勿論、夢中のあまり背後の存在に気づかず・・・・・・。
ドーン!!
「あわわっ!」
ドアごと吹っ飛ばされたチルノはすってんころりんと転がった。
キリュウ以下、他の勇者もチルノとドアにいる者を凝視していた。
「いたたた・・・・・・あ、軍事隊長・・・・・・。」
チルノの後ろにいたのは北方特殊隊の軍事隊長であった。彼女も多くの戦いを潜り抜け、勇者並みの実力を持っているらしい。
彼女は勇者の前に立ち、言う。
「撃破したと言ったが、死体はどうだ?」
「うーん、血がホットドッグのケチャップなみにこびり付いただけだけど、死んだかも?」
8号がノホホンな事を言うと、軍事隊長は呆れた声で再度尋ねる。
「・・・・・・死体はあったかと聞いているんだ・・・・・・。」
「いなかったが、私達の攻撃受ければ、死んだ筈だ。」
6号が答えるが、軍事隊長はきっぱりした口調で言う。
「・・・・・・思い込みは重大な危機に繋がる。我々も奴等の反撃に備えなくてはならない・・・・・・完全にな。」
言うだけの事を言って、軍事隊長は去る。残るのはキリュウと8人の勇者、そしてチルノだった。
「も~覗き見なんてチルノも何やってんだよ~。」
4号が呆れたように言う。その言葉にチルノがハッとなる。
「全く、そうやって無駄な事をやっているから未だに半人前なのだ・・・・・・。」
そして3号の言葉にカチンときてしまう。
「・・・・・・あたいが霊夢にやられるとでも・・・・・・!」
「まずい・・・・・・チルノがブチ切れ寸前だ・・・・・・!」
6号の呟きを無視して、チルノは言う。完全に頭に血が上っている状態だ。
「さぁな?主が造った鎧無しでは、今頃は溶けているだろうな・・・・・・。」
ブチッ!チルノの中で何かが切れた・・・・・・そして彼女は『ゼウス』を持ち、
「・・・・・・亜米利加牛の様に凍らせて、粉々にしたろうかぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「・・・・・・ふん、面白い・・・・・・。」
3号の挑発を受け、チルノは3号に斬りかかるが1号に羽交い絞めされる。
「うがー、離せ!離せ!HA☆NA☆SE!!」
「落ち着けチルノ!勇者はもとより、どんな時でも冷静に対処するのが戦士として大切だ!」
「うぐ・・・・・・。」
1号にそう言われ、言葉を失うチルノ。要は⑨-ル(クール)になれという事らしい。
「・・・・・・ふん、じゃぁ私は持ち場に戻るか・・・・・・誰かさんと違って、こっちは忙しい身でな。」
「だね♪じゃ留守番のチルノ、行ってきま~す♪」
「そろそろハロウィンの準備をしなくては・・・・・・けど、お金が・・・・・・。」
「・・・・・・と言う訳で、キリュウは必要な時だけ、機械人形を出せばいいのです。現場では我々の仕事です。」
そう言って出始める勇者達に対し、キリュウの怒りが爆発した。
「ぬぬぬ・・・・・・ぬしらぁ!わしがこの帝国で一番偉い者じゃぞ!忘れるなぁ!!」
すると5号は振り返り、言う。
「勿論。君が“紅”に対して、頭が上がらない事も主・Zが作った失敗作と言うのもお忘れなく・・・・・・。」
そう言い、勇者達は去っていく。そうした中、1号はチルノを開放する。
「全く・・・・・・チルノもやたらと挑発に乗ってはいけないではないか。」
「けど・・・・・・。」
「気持ちは分かるが、君はまだAアーマーを制御しきれていない。力に頼り過ぎると、とんでもない目にあうぞ。」
そう言い、後ろに振り向くが、「それと」と思い出したように言う。
「やたらと“紅”の所に行ってはならない・・・・・・彼女は危険すぎる・・・・・・怪物と言っても過言ではない・・・・・・。」
そう言うや否や、1号は去った。それを見送るチルノ。
「・・・・・・くそう、青二才どもめが・・・・・・チルノ、わしは暫く総帥室へ戻る。ぬしは休んでおれ。」
そしてキリュウも出て、残るのはチルノのみになってしまう。
「・・・・・・何よ・・・・・・皆であたいを半人前扱いして・・・・・・。」
チルノは悔しかった。涙が溢れて止まらない。1年前はこんな惨めな気持ちにならなかったのに・・・・・・。
ふと、チルノにハンカチを渡す手が。見ると知らない少女だ。こんな奴いたっけ?
「あの・・・・・・どうぞ・・・・・・。」
「・・・・・・誰よ、あんた?」
「あ、あの・・・・・・今日から配属することになりました亜魅です・・・・・・。これを・・・・・・。」
「・・・・・・あんた、あたいの事をかっこ悪いとか思っているんでしょう?」
「いえ・・・・・・今は焦ってはだめだと思います・・・・・・いつか頑張れば、勇者さんになれると思います・・・・・・。」
「っ!」
そうだった。あたいは強くなりたい。その為には勇者になることが重要だ。
絶対1人前になって、皆を認めさせて、紅姉ちゃんに褒められたい。
チルノはそう決断した。絶対に超・最強の勇者になってやる。その想いと共に・・・・・・。
博麗神社。入口には「会議中」と書かれた張り紙が張ってあった。中には霊夢達が相談していた。
しかしここは幻想郷の住人達。ロクに会議できるわけでもなく、まさに雑談に等しい状態だ。
「まずいわね・・・・・・。情報が少ない・・・・・・。」
「霊夢、こいつはやばい事になったぜ・・・・・・。相手はこっちの事を知っているが、こっちは何の情報もない。つまりだ、相手は何処で、どんな能力者がいるかが分からないという事だ・・・・・・。」
「そうね・・・・・・これでは第1話で決断した意味がない・・・・・・。」
そう言い、一行はうーむとシンキングタイムになる。このままでは、敵には勝てない・・・・・・。
「ここは一つ、外の世界での情報収集はどうだろうか?」
「せっかくの所だけど、無理ね・・・・・・。」
ナズーリンの提案に紫が却下を下す。
「何故?」
「外の世界の人間はそう知らない人に情報を与えるほど、親切じゃないわ。それに今は私達の様な妖怪はいないのよ。」
「つまり、妖怪とかが出ると、外の世界の人間はパニックになるのね?」
たたらの言う通り、現代の外の世界は妖怪とかは空想ものだと思っている。これでは無理である。
「・・・・・・そうです・・・・・・R島ですよ・・・・・・。」
「「「え?」」」
早苗の言葉に皆は首を傾げる。早苗は続ける。
「もしかしたら、キリュウさんはR島に拠点を作っていると思います。あの人にとってあそこは故郷みたいですし。」
「そうですね・・・・・・一部は壊滅したとはいえ、まだ使える所もあります。」
「・・・・・・要はR島に行く事は敵陣へ突っ込むという事ね・・・・・・。霊夢はどうする?」
咲夜の質問に霊夢は考える。確かにR島なら誰にも見つけられずに忍びこめる。何より・・・・・・。
「考えても私らしくないし・・・・・・よし、皆行くわよ!目標はR島!爆裂的に鎮火するわよ!!」
「「「オ――――――――!!!」」」
「だから何、爆裂的にって!?しかも今回は鎮火!?火事じゃないのに!?」
「「カジトケンカハエドノハナ―!!」」←上海、蓬莱
アリスのツッコミなどを無視して、一同は気合十分だった。全てはキリュウと決着をつく為に・・・・・・その時、
「・・・・・・待ってくれ、霊夢・・・・・・。」
ふと、そんな声が聞こえた。どこかで聞いた事のある懐かしい声。振り向くと・・・・・・。
「っ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・う、嘘でしょ・・・・・・・・・?生きていたの・・・・・・?」
霊夢が絶句する。他の面々もだ。何と入口に立っていたのは・・・・・・。
「・・・・・・いや、一度は死んだのだ・・・・・・生き返ったのには訳がある。」
上白沢慧音だった。彼女は1年前、T‐Jの手によって死んだ筈では・・・・・・。
「それより霊夢、待ってくれ・・・・・・。永遠亭の医者と妹紅は何処だ?」
「そ、それは・・・・・・。」
慧音の言葉に霊夢が口をつぐむ。永琳と妹紅は・・・・・・。
「・・・・・・師匠は月の都で恐らく、監禁されたと思います・・・・・・妹紅さんは分かりません・・・・・・。」
「っ!妹紅・・・・・・そうか、分かった・・・・・・誰か怪我の手当てができる者はいないか?」
鈴仙の言葉に驚いたが、慧音はすぐに落ち着き、ある人物を連れて行く。それは・・・・・・。
「っ!にとり!」
「ひどい怪我!一体誰が!?」
それはにとりだった。傷だらけで、服も血まみれになっている。直ちに永琳の弟子である鈴仙が治療した。
「慧音・・・・・・これは一体・・・・・・?」
「私が神社に行く途中で倒れているのを見つけたんだ。永遠亭に連れて行こうとしたら、神社に連れて行けと言ってな。」
しばらくして、にとりが目を覚ます。霊夢達を見るや否や、一気に話しだす。
「霊夢、魔理沙無事だったの!?良かった・・・・・・それより大変よ!慧音が!」
「生き返ったんだろ?理由は分からないが、心底生きていたのは嬉しいぜ。」
「あ、知ってったんだ・・・・・・それより、R島には行っちゃ駄目よ!」
にとりの言葉に驚く霊夢一行。すかさず、勇儀が尋ねる。
「どういう事だ?そんなに北方勇者帝国ってのはヤバいのか?」
それに対しにとりは黙っていたが、やがて言う。
「・・・・・・キリュウには8人の幹部みたいな勇者がいて・・・・・・。」
「その8人は私達のクローンなのよ・・・・・・そしてチルノも⑨人目として加わっているわ・・・・・・。」
「「「・・・・・・え?」」」
その言葉に皆は驚いた。8人のクローン勇者?しかも元は私達?
「信じられないと思うけど、本当なの・・・・・・1年前、Zに任務を説明する前に何か異常はなかった?」
「・・・・・・確か、起きた時は左腕が痛くて、目がチカチカしていたわ・・・・・・。」
霊夢は言うと、にとりは続ける。
「やっぱり・・・・・・ZはT‐Jと戦う前に、自分の野望がばれる時の保険として最初から私達の遺伝子を取っていたの。」
にとりの説明によると、ここ1年間、彼女はR島でキリュウの様子を見、そこで信じられない情報を発見した。
1年前、Zはまず、寝ている霊夢達に強力な麻酔ガスで眠らせ、そこから遺伝子を取っていたのだ。
左腕に注射を刺して血液を取り、特殊な機械で霊夢達の記憶を記録したのだ。
しかし、それでは不完全すぎる。そこで死体としての完全なサンプルを手に入れる為に、T‐Jに殺させたのだ。
無論、Zは霊夢の手によって死に、そのサンプルはキリュウのものとなった。
元々は失敗作として捨てられたクローン・キリュウだったが、Zが死ぬと今はR島を支配していた。
そして、キリュウは先程取ったサンプルを利用してクローン戦士を生み出したのだ。
何より特徴なのは、能力が複数あるという事だ。例えば、レミリアの能力とフランの能力を同時に持っている様に。
「・・・・・・そこで霊夢達に知らせようとしたら、そいつらに襲われて、何とか逃げ切れたの・・・・・・。」
「まさか、最初から遺伝子が取られていたなんて・・・・・・!」
「ふざけた奴だぜ・・・・・・!」
怒りを露わにする霊夢と魔理沙。ふと、一輪が言う。
「ですが、記憶を取り出すなんて無理ですよ・・・・・・いくらなんでも・・・・・・。」
「いや、それは外の世界の魔法で可能になっているらしい。」
と、霖之助が言う。手には小さくて薄い箱が。
「こーりん、何なのそれ?」
「これかい?『シックスディ』と言う物語さ。何でも、特殊な機械で人間の記憶を小さな式(ディスク)に記録して、それをクローンに植え付けるんだ。そうすれば、個人から見れば死だけど、周りからすればまだ生きているという事なんだ。『ター○ネーター』と同じ顔の主人公がその陰謀に巻き込まれるという架空ものだけど、もしかしたらそのZというのは完成しているかも・・・・・・。」
成程、あれだけチートに強いT‐Jを作り上げたZの事だ。記憶を取り出す事は朝飯前だろう。
と言う事は霊夢達は自分と・・・・・・死んだレミリア達の分身と戦う事になる・・・・・・。すぐに絶望オーラが漂う。
「そんなの無理よ・・・・・・いくら偽物でもお嬢様そっくりなのとは戦いたくない・・・・・・。」
咲夜が小さな声で言う。
「私もです・・・・・・私と同じのはともかく、幽々子様と同じ能力となると・・・・・・。」
「それに、それだと八坂様と諏訪子様を殺す事になります・・・・・・あのお2人と同じ方を殺すなんてできません・・・・・・。」
咲夜に続き、次々と情けない声を出す仲間達。確かに、かつての仲間と同じ者と戦うなんて気が引ける。
そんな中・・・・・・
「・・・・・・諦めるの?」
そんな声が聞こえる。見ると憮然とした表情の夢美だった。
「貴方達、幻想郷の住人でしょう?クローン位どうしたって言うの?いいこと、去年の事は残念に思う・・・・・・けど、このまま諦めたら死んだ面々に申し訳ないでしょう!旧作の私達を差し置いて人気を取っている貴方達は今、幻想郷の唯一の希望なのよ!」
夢美がそうハッキリ言う。傍らではちゆりがウンウンと頷く。
「私としても同感ね。警官として、あの者達の悪行を許す訳にはいかない・・・・・・。」
続いて小兎姫も言う。それだけで霊夢達は再び決心した。
「そうね、レミリア達の無念を晴らす為にも・・・・・・これ以上キリュウの好きにはさせない!行くしかないのよ!」
「霊夢・・・・・・。」
「大丈夫よ、にとり。今の私ならできると思う・・・・・・皆といればきっと頑張れる・・・・・・。」
「ま、待ってくれ霊夢!」
そう言った中、慧音が慌てて止める。そうだった、問題は何故、慧音が生き返ったという事だ。
「・・・・・・とりあえず、闘う気持ちは分かるが、皆に連れて行きたい所がある・・・・・・。」
「どこなの?」
「来れば分かる・・・・・・。」
森の中、慧音を先頭に霊夢達は奥深くへと進んだ。生き返った事と関係はあるかどうかは知らないが、ついて行くしかない。
ずんずんと進む中で、思いがけない人物と再会する。
「・・・・・・っ!阿求!阿求じゃないの!」
「慧音先生?今までどちらに?それと皆さんどうかしたんですか?」
「そう言う阿求こそ何故?」
「・・・・・・ここは私も知らないのですが、何故か私を呼んでいる気がしまして・・・・・・そう、初代の時からの付き合いでしょうか?」
とにかく、何かが呼んでいる気がしたのですと説明する阿求。
という訳で、阿求も加わり、霊夢達はようやく目的地らしき場所についた。
そこは綺麗な石があちらこちらにあり、木々もどこか違う雰囲気を持っている。と、慧音が言う。
「・・・・・・大神・天照・・・・・・博麗霊夢を連れてきました・・・・・・あ、キスメ。そこに座るのはいけないぞ。」
「?」
慧音にそう言われ、首を傾げるキスメ。その時、
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・!ズバァン!!
「!!??」
「キスメ危ない!」
突如、キスメの座っている地面から木が突き出したのだ。勇儀が慌ててキスメを回収する。
そして木が2つに割れ、出てきたのは・・・・・・光輝く女性であった。
幼い顔だが大人びている体つきであり、顔には刺青がある。そして尻尾が狐の様に広がっている。
「っ!ま、まさか・・・・・・伝説の大神、天照!?」
紫が驚いた声で言う。天照と言うのは豊穣を司る神様だ。静葉とは比べ物にはならない程。天照はニコッとほほ笑む。
『ご苦労様です、慧音・・・・・・。博麗霊夢ですね?』
「は、はい。」
『未だに分からない事もあると思いますが、1つ言わせておきます・・・・・・今の貴方達では紅には勝てません。』
その言葉に霊夢は驚いた。紅というのは・・・・・・。
(くっ・・・「紅」姉ちゃんがあたい達に撤退しろと言っているのね・・・・・・。)
あの歌声。そしてチルノが言ったあの言葉。紅とは一体?
『紅とは、全てを司る者として人が作り出した「絶対神」・・・・・・その力は神をも上回るとも言われます・・・・・・。』
「そ、そいつとキリュウとどういう関係が?」
『はい、そのキリュウも紅を生み出す為に作られた者・・・・・・。』
その言葉に霊夢達は絶句した。まさか、そんな奴が背後にいるなんて・・・・・・。そして天照は続ける。
『私は皆さんの為に死んだ方達を生き返らせようとしました・・・・・・。』
「え!?じゃ、じゃあレミリア達も!?」
『いえ・・・・・・この幻想郷と外の世界は近くの様でも遠いものなのです。今の私には3人しか生き返らせる事ができませんでした・・・。』
「それに加え、魂が遠すぎてはっきりしないせいかその3人が誰なのか不明なのだ・・・・・・そのうちの1人は私だが。」
天照に続き、慧音が言う。天照の能力はどうやら限度はあるものの、死んだものを生き返らせる能力らしい。
『ですが、1つだけ紅に勝てる方法があります・・・・・・伝説の夢想技です。』
「「「伝説の夢想技??」」」
その言葉に一同は首を傾げる。伝説の夢想技とは・・・・・・?
『夢想技・・・・・・かつて、博麗神社の巫女が邪悪なるものと戦う為に作られ、封印してある驚異の力なのです。』
「じゃ、じゃあそれさえあれば勝てるって言うのか!?」
「教えて天照!その夢想技の居場所を!」
霊夢が言うと、天照は首を振り、こう答える。
『いえ・・・・・・それは私でも分かりません・・・・・・。』
「そんな・・・・・・。」
『ですが、こう言い伝えられます。正しき者が世界と守るべき者の危機に陥った時、それは奇跡の様に発動する・・・と。』
霊夢達はその言葉に理解しようとした。場所が分からない伝説の力・・・・・・だが、それは賭けに近いものだった。
『阿求・・・・・・。』
「は、はい?」
天照に呼ばれ、戸惑う阿求。
『話逸らしますが・・・・・・思えば、何十年ぶりでしょうか?貴方を転生させるのはこれで9回目ですね・・・・・・。』
「っ!で、では貴方が・・・・・・。」
その言葉に阿求は驚いた。阿求は実は初代稗田家の生まれ変わりである。
その彼女を転生させたのが天照だと言うのか?
「天照様・・・・・・何故、私を・・・・・・?」
『貴方には使命があるのです・・・・・・この幻想郷の全てを記録するという役割が。事実、貴方は初代の時から生まれ変わっても、幻想郷の記録していたものを覚えているでしょう?それは、未来の者達に幻想郷の事を伝えるためなのです・・・・・・。』
そうだったのか・・・・・・阿求にそんな使命があったなんて・・・・・・。
『その力を発揮するのは、まずは外の世界で北方勇者帝国の拠点を叩くことです・・・・・・。』
「?どうしてなの?」
『外の世界は今や彼女達に侵略されつつあります。このままでは、弱き者が苦しむ事になるでしょう・・・・・・。そこで、貴方達はその拠点を叩き、外の世界の人達を救うのです。』
つまりだ、伝説の夢想技を発揮するには俗にいう経験値が必要だ。
その経験値集めとして北方勇者帝国が支配している場所へ行き、闘わねばならない。
すると、天照は隣の木に指差すと中から巻物が現れ、その巻物は紫の手に。
「これは・・・・・・?」
『これは貴方達が言う、勇者達がいる場所です・・・・・・。これを使って、八雲紫の力で転送するのです。』
「ちょ、ちょっと待ってよ!あんたはどうなの!?あんた、こんなに凄い力があるのに・・・・・・。」
すかさず、ミスティアが文句言うが、慧音が説明する。
「大神・天照の能力は人を癒す能力であって、闘う能力ではないからだ・・・・・・。」
『慧音の言う通りです・・・・・・。それに私はこの清らかなる場所でしか活動できないのです・・・・・・。』
成程、だから外の世界とは遠いと言うのか。要はここから動けないという訳だ。
『そして霊夢・・・・・・貴方に今から試練を与えます・・・・・・。』
「し、試練・・・・・・?」
『はい・・・・・・。いくら伝説の夢想技があってもそれを受け入れる者が中途半端では意味がないのです。』
「っ!」
その言葉に霊夢は確信する。自分が強くならなくては扱い切れない程、凄いのかその技は・・・・・・。
「確かに、鍛えなくてはいけないわね・・・・・・でも・・・・・・。」
けど今から?それではキリュウ達はどうなるのだ?力がつくまで放っておくのか?
「・・・・・・霊夢、ここは私達に任せろ・・・・・・。」
そう悩んでいる時、声が聞こえた。魔理沙だ。
「魔理沙・・・・・・。」
「勇者だがなんだか知らないが、私達にかかればイチコロだぜ。」
「魔理沙・・・・・・。」
「そうね・・・・・・貴方に賭けてみるわ・・・・・・お嬢様もそう望んでいたに違いない・・・・・・。」
「私もその刀にかけて、外の世界の人々を救って見せます!」
「私もいつまでも霊夢さん達に頼ってばかりはいられません・・・・・・。」
「私も姫様や師匠の為に戦います。」
「皆・・・・・・。」
皆の意志に霊夢は目頭が熱くなった気がした。こんなにも信じあう仲間がいるなんて・・・・・・。
「だから、霊夢。貴方は自分の修行に専念しなさい・・・・・・。」
紫にそう言われ、霊夢は決断する。
「・・・・・・分かったわ・・・・・・皆、あとを頼むわ・・・・・・。」
そして皆に激励するかの様に言う。
「その代り・・・・・・あらゆる異変を爆裂的に沈下しなさいよ!!」
「「「オ――――――――――――!!!」」」
「だから何、爆裂的にって!?しかも今度は沈下で漢字違うし!」
「シズミマスシズミマ―ス。」←上海
「ブクブクブクブク・・・・・・。」←蓬莱
「アリスちゃん、世の中には知ってはいけない事もあるのよ・・・・・・。」←神綺
アリスの悲痛(?)な突っ込みを無視し、霊夢達は一致団結した。全ては打倒、キリュウの為に・・・・・・。
外の世界。静かすぎる街にマントを全身に纏い、1人の少女がいた。やがて、口を開く。
「ここが外の世界・・・・・・Zの言う通り、幻想郷にも自然現象でできたスキマがあったのね・・・・・・。」
彼女は着ているマントを脱ぎだす。服の胸には目と思わせるものがあり、右足には奇妙な靴を履いてある。
「この世界でさとり様も死んだ・・・・・・お隣も死んだ・・・・・・。」
白いマントを鳥の様に広げて、その眼差しは怒りと悲しみが混じってある。
「勇儀の馬鹿・・・・・・!こうなったら、1人で・・・・・・この世界に復讐してやる!!」
さとり様達の仇打ちの為今、お空は右手の制御棒をはめ、飛び立った。復讐心を心に満たして・・・・・・。
続く
次回;「亡き主と友の仇を討つ為、外の世界に攻撃を仕掛けようとするお空!だが、そこには北方勇者帝国の支配地№3とそれに虐げられる人々だった。外の世界の人間の苦しみに戸惑うお空。これが主達を殺した外の世界の人間なのか?そして、戸惑うお空を見張る勇者3号とは一体、何者なのか!?次回、『何故だ、外の世界の争い!?悲しい瞳で愛を責めないで』にご期待ください!」
第2話「帰って来た先生!今がその時だ!」
外の世界。そのとある場所にポツンと城が建っている。そこに幻想郷を攻撃した船がフヨフヨとやって来た。
それに待ち構えるかのように城の門が開き、船は次々とそこに入る。
そう、こここそが霊夢達の敵、キリュウ率いる北方勇者帝国の本拠地なのだ。
船の甲板から不機嫌な顔でチルノが出てくる。それに続き、機械人形もゾロゾロと続く。
チルノは不機嫌になっていた。あと少しで憎き霊夢を倒せるのに、退却命令が出たからだ。
「(紅姉ちゃんは何の為にあたいを戻したのかしら・・・・・・。あと少しで勝てたのに・・・・・・!)」
イライラしてもしょうがない。取り敢えずはムカつくけど、師匠的存在であるキリュウに会いに行った。
途中で壁にある絵を見る。絵はどんなのかは暗くて見えないが、それをみたチルノはため息をつく。
「・・・・・・いつかあたいも勇者の証であるマント付けられるかな・・・・・・?」
霊夢には嘘を言ったけど、チルノは勇者ではなく、現在では未だ見習いなのだ。
『氷の魔剣士妖精』という称号をもらったのは嬉しいが、どうせなら最強の証である勇者の座が欲しい。
だけど、キリュウはもとより、勇者の8人もチルノを1人前とは認めてくれなかった。
そう考えながら会議室へ着き、ドアノブに手を伸ばそうとしたら、怒鳴り声が聞こえた。
「手緩いっ!!うちのチルノなら霊夢すら敵ではないのに、何故奴は退却命令を出したのだ!」
今言ったのはキリュウだ。かなり怒っている。その時、勇者達の声が聞こえた。
「ふん、あの馬鹿が幻想郷で強い博麗霊夢に勝てるなんて無理な事だ。ま、私なら別だが。」
次は3号だ。あいつが1番、いつも自分を馬鹿にしているので腹が立った。それに合わせて、他のも続く。
「君の悪い癖だ・・・・・・事も急ぐと元も子もなくしますよ、キリュウ。」
そして、5号。頭が良くて、チルノも彼女が出す問題に手こずっていた。
「う~ん・・・・・・フライドチキンが・・・・・・10個分かな?」
そう言うのは8号。ちょっと変な奴で少し怖い。
「今の彼女では、Aアーマーの全てを発揮できないからだ・・・・・・冷静に考えてくれキリュウ。」
今言ったのは1号。皆のリーダーみたいな役割で、小うるさいのが欠点だ。
「彼女が納得できない事もあるかもしれません・・・・・・しかし、私は退却命令の件を否定しません。」
ズズズと麺類をすすりながら、7号も続く。悪食でハロウィン好きな奴だ。
「チルノは確かに強くなった。だが、相手は博麗霊夢。余程の事がない限り、勝てる見込みはないな。」
そして6号も言う。あのカッコいい乗り物、いつか自分も欲しいと思った事もあったっけ・・・・・・。
「・・・・・・要は、決着はまだだという事だ・・・・・・少し落ちつけよ。」
ボソッと言ったのは2号。無口でクールなのがかっこよく、チルノの憧れの存在になっていた。
「また~?キリュウはチルノを甘やかしすぎだよ。今の彼女じゃ、あの巫女に勝てないよ。」
あ、4号だ。少々、ムカつく上に腹黒いから2番目に嫌な奴と思っている。
その8人が言った後、キリュウはフンと鼻を鳴らす。
「ふん・・・・・・初めからぬしらも出撃すれば、幻想郷の者如きに出し抜かれずに済んだのじゃ~♪」
「・・・・・・かつて我が主・Zの情報収集に協力してくれた河童が我々を探りに来たのです。」
「何!?」
「(え?あの河童が?)」
いつも魔理沙と仲良しな河童、にとりを思い出すチルノ。一方のキリュウは驚いている。
「じゃ、じゃあぬしらは・・・・・・?」
「ああ、私達は河童の追跡で手が離せなかったんだ。」←1号
「奴は?」
「撃破しました。」←5号
そう言ったやり取りを見ているチルノ。勿論、夢中のあまり背後の存在に気づかず・・・・・・。
ドーン!!
「あわわっ!」
ドアごと吹っ飛ばされたチルノはすってんころりんと転がった。
キリュウ以下、他の勇者もチルノとドアにいる者を凝視していた。
「いたたた・・・・・・あ、軍事隊長・・・・・・。」
チルノの後ろにいたのは北方特殊隊の軍事隊長であった。彼女も多くの戦いを潜り抜け、勇者並みの実力を持っているらしい。
彼女は勇者の前に立ち、言う。
「撃破したと言ったが、死体はどうだ?」
「うーん、血がホットドッグのケチャップなみにこびり付いただけだけど、死んだかも?」
8号がノホホンな事を言うと、軍事隊長は呆れた声で再度尋ねる。
「・・・・・・死体はあったかと聞いているんだ・・・・・・。」
「いなかったが、私達の攻撃受ければ、死んだ筈だ。」
6号が答えるが、軍事隊長はきっぱりした口調で言う。
「・・・・・・思い込みは重大な危機に繋がる。我々も奴等の反撃に備えなくてはならない・・・・・・完全にな。」
言うだけの事を言って、軍事隊長は去る。残るのはキリュウと8人の勇者、そしてチルノだった。
「も~覗き見なんてチルノも何やってんだよ~。」
4号が呆れたように言う。その言葉にチルノがハッとなる。
「全く、そうやって無駄な事をやっているから未だに半人前なのだ・・・・・・。」
そして3号の言葉にカチンときてしまう。
「・・・・・・あたいが霊夢にやられるとでも・・・・・・!」
「まずい・・・・・・チルノがブチ切れ寸前だ・・・・・・!」
6号の呟きを無視して、チルノは言う。完全に頭に血が上っている状態だ。
「さぁな?主が造った鎧無しでは、今頃は溶けているだろうな・・・・・・。」
ブチッ!チルノの中で何かが切れた・・・・・・そして彼女は『ゼウス』を持ち、
「・・・・・・亜米利加牛の様に凍らせて、粉々にしたろうかぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「・・・・・・ふん、面白い・・・・・・。」
3号の挑発を受け、チルノは3号に斬りかかるが1号に羽交い絞めされる。
「うがー、離せ!離せ!HA☆NA☆SE!!」
「落ち着けチルノ!勇者はもとより、どんな時でも冷静に対処するのが戦士として大切だ!」
「うぐ・・・・・・。」
1号にそう言われ、言葉を失うチルノ。要は⑨-ル(クール)になれという事らしい。
「・・・・・・ふん、じゃぁ私は持ち場に戻るか・・・・・・誰かさんと違って、こっちは忙しい身でな。」
「だね♪じゃ留守番のチルノ、行ってきま~す♪」
「そろそろハロウィンの準備をしなくては・・・・・・けど、お金が・・・・・・。」
「・・・・・・と言う訳で、キリュウは必要な時だけ、機械人形を出せばいいのです。現場では我々の仕事です。」
そう言って出始める勇者達に対し、キリュウの怒りが爆発した。
「ぬぬぬ・・・・・・ぬしらぁ!わしがこの帝国で一番偉い者じゃぞ!忘れるなぁ!!」
すると5号は振り返り、言う。
「勿論。君が“紅”に対して、頭が上がらない事も主・Zが作った失敗作と言うのもお忘れなく・・・・・・。」
そう言い、勇者達は去っていく。そうした中、1号はチルノを開放する。
「全く・・・・・・チルノもやたらと挑発に乗ってはいけないではないか。」
「けど・・・・・・。」
「気持ちは分かるが、君はまだAアーマーを制御しきれていない。力に頼り過ぎると、とんでもない目にあうぞ。」
そう言い、後ろに振り向くが、「それと」と思い出したように言う。
「やたらと“紅”の所に行ってはならない・・・・・・彼女は危険すぎる・・・・・・怪物と言っても過言ではない・・・・・・。」
そう言うや否や、1号は去った。それを見送るチルノ。
「・・・・・・くそう、青二才どもめが・・・・・・チルノ、わしは暫く総帥室へ戻る。ぬしは休んでおれ。」
そしてキリュウも出て、残るのはチルノのみになってしまう。
「・・・・・・何よ・・・・・・皆であたいを半人前扱いして・・・・・・。」
チルノは悔しかった。涙が溢れて止まらない。1年前はこんな惨めな気持ちにならなかったのに・・・・・・。
ふと、チルノにハンカチを渡す手が。見ると知らない少女だ。こんな奴いたっけ?
「あの・・・・・・どうぞ・・・・・・。」
「・・・・・・誰よ、あんた?」
「あ、あの・・・・・・今日から配属することになりました亜魅です・・・・・・。これを・・・・・・。」
「・・・・・・あんた、あたいの事をかっこ悪いとか思っているんでしょう?」
「いえ・・・・・・今は焦ってはだめだと思います・・・・・・いつか頑張れば、勇者さんになれると思います・・・・・・。」
「っ!」
そうだった。あたいは強くなりたい。その為には勇者になることが重要だ。
絶対1人前になって、皆を認めさせて、紅姉ちゃんに褒められたい。
チルノはそう決断した。絶対に超・最強の勇者になってやる。その想いと共に・・・・・・。
博麗神社。入口には「会議中」と書かれた張り紙が張ってあった。中には霊夢達が相談していた。
しかしここは幻想郷の住人達。ロクに会議できるわけでもなく、まさに雑談に等しい状態だ。
「まずいわね・・・・・・。情報が少ない・・・・・・。」
「霊夢、こいつはやばい事になったぜ・・・・・・。相手はこっちの事を知っているが、こっちは何の情報もない。つまりだ、相手は何処で、どんな能力者がいるかが分からないという事だ・・・・・・。」
「そうね・・・・・・これでは第1話で決断した意味がない・・・・・・。」
そう言い、一行はうーむとシンキングタイムになる。このままでは、敵には勝てない・・・・・・。
「ここは一つ、外の世界での情報収集はどうだろうか?」
「せっかくの所だけど、無理ね・・・・・・。」
ナズーリンの提案に紫が却下を下す。
「何故?」
「外の世界の人間はそう知らない人に情報を与えるほど、親切じゃないわ。それに今は私達の様な妖怪はいないのよ。」
「つまり、妖怪とかが出ると、外の世界の人間はパニックになるのね?」
たたらの言う通り、現代の外の世界は妖怪とかは空想ものだと思っている。これでは無理である。
「・・・・・・そうです・・・・・・R島ですよ・・・・・・。」
「「「え?」」」
早苗の言葉に皆は首を傾げる。早苗は続ける。
「もしかしたら、キリュウさんはR島に拠点を作っていると思います。あの人にとってあそこは故郷みたいですし。」
「そうですね・・・・・・一部は壊滅したとはいえ、まだ使える所もあります。」
「・・・・・・要はR島に行く事は敵陣へ突っ込むという事ね・・・・・・。霊夢はどうする?」
咲夜の質問に霊夢は考える。確かにR島なら誰にも見つけられずに忍びこめる。何より・・・・・・。
「考えても私らしくないし・・・・・・よし、皆行くわよ!目標はR島!爆裂的に鎮火するわよ!!」
「「「オ――――――――!!!」」」
「だから何、爆裂的にって!?しかも今回は鎮火!?火事じゃないのに!?」
「「カジトケンカハエドノハナ―!!」」←上海、蓬莱
アリスのツッコミなどを無視して、一同は気合十分だった。全てはキリュウと決着をつく為に・・・・・・その時、
「・・・・・・待ってくれ、霊夢・・・・・・。」
ふと、そんな声が聞こえた。どこかで聞いた事のある懐かしい声。振り向くと・・・・・・。
「っ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・う、嘘でしょ・・・・・・・・・?生きていたの・・・・・・?」
霊夢が絶句する。他の面々もだ。何と入口に立っていたのは・・・・・・。
「・・・・・・いや、一度は死んだのだ・・・・・・生き返ったのには訳がある。」
上白沢慧音だった。彼女は1年前、T‐Jの手によって死んだ筈では・・・・・・。
「それより霊夢、待ってくれ・・・・・・。永遠亭の医者と妹紅は何処だ?」
「そ、それは・・・・・・。」
慧音の言葉に霊夢が口をつぐむ。永琳と妹紅は・・・・・・。
「・・・・・・師匠は月の都で恐らく、監禁されたと思います・・・・・・妹紅さんは分かりません・・・・・・。」
「っ!妹紅・・・・・・そうか、分かった・・・・・・誰か怪我の手当てができる者はいないか?」
鈴仙の言葉に驚いたが、慧音はすぐに落ち着き、ある人物を連れて行く。それは・・・・・・。
「っ!にとり!」
「ひどい怪我!一体誰が!?」
それはにとりだった。傷だらけで、服も血まみれになっている。直ちに永琳の弟子である鈴仙が治療した。
「慧音・・・・・・これは一体・・・・・・?」
「私が神社に行く途中で倒れているのを見つけたんだ。永遠亭に連れて行こうとしたら、神社に連れて行けと言ってな。」
しばらくして、にとりが目を覚ます。霊夢達を見るや否や、一気に話しだす。
「霊夢、魔理沙無事だったの!?良かった・・・・・・それより大変よ!慧音が!」
「生き返ったんだろ?理由は分からないが、心底生きていたのは嬉しいぜ。」
「あ、知ってったんだ・・・・・・それより、R島には行っちゃ駄目よ!」
にとりの言葉に驚く霊夢一行。すかさず、勇儀が尋ねる。
「どういう事だ?そんなに北方勇者帝国ってのはヤバいのか?」
それに対しにとりは黙っていたが、やがて言う。
「・・・・・・キリュウには8人の幹部みたいな勇者がいて・・・・・・。」
「その8人は私達のクローンなのよ・・・・・・そしてチルノも⑨人目として加わっているわ・・・・・・。」
「「「・・・・・・え?」」」
その言葉に皆は驚いた。8人のクローン勇者?しかも元は私達?
「信じられないと思うけど、本当なの・・・・・・1年前、Zに任務を説明する前に何か異常はなかった?」
「・・・・・・確か、起きた時は左腕が痛くて、目がチカチカしていたわ・・・・・・。」
霊夢は言うと、にとりは続ける。
「やっぱり・・・・・・ZはT‐Jと戦う前に、自分の野望がばれる時の保険として最初から私達の遺伝子を取っていたの。」
にとりの説明によると、ここ1年間、彼女はR島でキリュウの様子を見、そこで信じられない情報を発見した。
1年前、Zはまず、寝ている霊夢達に強力な麻酔ガスで眠らせ、そこから遺伝子を取っていたのだ。
左腕に注射を刺して血液を取り、特殊な機械で霊夢達の記憶を記録したのだ。
しかし、それでは不完全すぎる。そこで死体としての完全なサンプルを手に入れる為に、T‐Jに殺させたのだ。
無論、Zは霊夢の手によって死に、そのサンプルはキリュウのものとなった。
元々は失敗作として捨てられたクローン・キリュウだったが、Zが死ぬと今はR島を支配していた。
そして、キリュウは先程取ったサンプルを利用してクローン戦士を生み出したのだ。
何より特徴なのは、能力が複数あるという事だ。例えば、レミリアの能力とフランの能力を同時に持っている様に。
「・・・・・・そこで霊夢達に知らせようとしたら、そいつらに襲われて、何とか逃げ切れたの・・・・・・。」
「まさか、最初から遺伝子が取られていたなんて・・・・・・!」
「ふざけた奴だぜ・・・・・・!」
怒りを露わにする霊夢と魔理沙。ふと、一輪が言う。
「ですが、記憶を取り出すなんて無理ですよ・・・・・・いくらなんでも・・・・・・。」
「いや、それは外の世界の魔法で可能になっているらしい。」
と、霖之助が言う。手には小さくて薄い箱が。
「こーりん、何なのそれ?」
「これかい?『シックスディ』と言う物語さ。何でも、特殊な機械で人間の記憶を小さな式(ディスク)に記録して、それをクローンに植え付けるんだ。そうすれば、個人から見れば死だけど、周りからすればまだ生きているという事なんだ。『ター○ネーター』と同じ顔の主人公がその陰謀に巻き込まれるという架空ものだけど、もしかしたらそのZというのは完成しているかも・・・・・・。」
成程、あれだけチートに強いT‐Jを作り上げたZの事だ。記憶を取り出す事は朝飯前だろう。
と言う事は霊夢達は自分と・・・・・・死んだレミリア達の分身と戦う事になる・・・・・・。すぐに絶望オーラが漂う。
「そんなの無理よ・・・・・・いくら偽物でもお嬢様そっくりなのとは戦いたくない・・・・・・。」
咲夜が小さな声で言う。
「私もです・・・・・・私と同じのはともかく、幽々子様と同じ能力となると・・・・・・。」
「それに、それだと八坂様と諏訪子様を殺す事になります・・・・・・あのお2人と同じ方を殺すなんてできません・・・・・・。」
咲夜に続き、次々と情けない声を出す仲間達。確かに、かつての仲間と同じ者と戦うなんて気が引ける。
そんな中・・・・・・
「・・・・・・諦めるの?」
そんな声が聞こえる。見ると憮然とした表情の夢美だった。
「貴方達、幻想郷の住人でしょう?クローン位どうしたって言うの?いいこと、去年の事は残念に思う・・・・・・けど、このまま諦めたら死んだ面々に申し訳ないでしょう!旧作の私達を差し置いて人気を取っている貴方達は今、幻想郷の唯一の希望なのよ!」
夢美がそうハッキリ言う。傍らではちゆりがウンウンと頷く。
「私としても同感ね。警官として、あの者達の悪行を許す訳にはいかない・・・・・・。」
続いて小兎姫も言う。それだけで霊夢達は再び決心した。
「そうね、レミリア達の無念を晴らす為にも・・・・・・これ以上キリュウの好きにはさせない!行くしかないのよ!」
「霊夢・・・・・・。」
「大丈夫よ、にとり。今の私ならできると思う・・・・・・皆といればきっと頑張れる・・・・・・。」
「ま、待ってくれ霊夢!」
そう言った中、慧音が慌てて止める。そうだった、問題は何故、慧音が生き返ったという事だ。
「・・・・・・とりあえず、闘う気持ちは分かるが、皆に連れて行きたい所がある・・・・・・。」
「どこなの?」
「来れば分かる・・・・・・。」
森の中、慧音を先頭に霊夢達は奥深くへと進んだ。生き返った事と関係はあるかどうかは知らないが、ついて行くしかない。
ずんずんと進む中で、思いがけない人物と再会する。
「・・・・・・っ!阿求!阿求じゃないの!」
「慧音先生?今までどちらに?それと皆さんどうかしたんですか?」
「そう言う阿求こそ何故?」
「・・・・・・ここは私も知らないのですが、何故か私を呼んでいる気がしまして・・・・・・そう、初代の時からの付き合いでしょうか?」
とにかく、何かが呼んでいる気がしたのですと説明する阿求。
という訳で、阿求も加わり、霊夢達はようやく目的地らしき場所についた。
そこは綺麗な石があちらこちらにあり、木々もどこか違う雰囲気を持っている。と、慧音が言う。
「・・・・・・大神・天照・・・・・・博麗霊夢を連れてきました・・・・・・あ、キスメ。そこに座るのはいけないぞ。」
「?」
慧音にそう言われ、首を傾げるキスメ。その時、
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・!ズバァン!!
「!!??」
「キスメ危ない!」
突如、キスメの座っている地面から木が突き出したのだ。勇儀が慌ててキスメを回収する。
そして木が2つに割れ、出てきたのは・・・・・・光輝く女性であった。
幼い顔だが大人びている体つきであり、顔には刺青がある。そして尻尾が狐の様に広がっている。
「っ!ま、まさか・・・・・・伝説の大神、天照!?」
紫が驚いた声で言う。天照と言うのは豊穣を司る神様だ。静葉とは比べ物にはならない程。天照はニコッとほほ笑む。
『ご苦労様です、慧音・・・・・・。博麗霊夢ですね?』
「は、はい。」
『未だに分からない事もあると思いますが、1つ言わせておきます・・・・・・今の貴方達では紅には勝てません。』
その言葉に霊夢は驚いた。紅というのは・・・・・・。
(くっ・・・「紅」姉ちゃんがあたい達に撤退しろと言っているのね・・・・・・。)
あの歌声。そしてチルノが言ったあの言葉。紅とは一体?
『紅とは、全てを司る者として人が作り出した「絶対神」・・・・・・その力は神をも上回るとも言われます・・・・・・。』
「そ、そいつとキリュウとどういう関係が?」
『はい、そのキリュウも紅を生み出す為に作られた者・・・・・・。』
その言葉に霊夢達は絶句した。まさか、そんな奴が背後にいるなんて・・・・・・。そして天照は続ける。
『私は皆さんの為に死んだ方達を生き返らせようとしました・・・・・・。』
「え!?じゃ、じゃあレミリア達も!?」
『いえ・・・・・・この幻想郷と外の世界は近くの様でも遠いものなのです。今の私には3人しか生き返らせる事ができませんでした・・・。』
「それに加え、魂が遠すぎてはっきりしないせいかその3人が誰なのか不明なのだ・・・・・・そのうちの1人は私だが。」
天照に続き、慧音が言う。天照の能力はどうやら限度はあるものの、死んだものを生き返らせる能力らしい。
『ですが、1つだけ紅に勝てる方法があります・・・・・・伝説の夢想技です。』
「「「伝説の夢想技??」」」
その言葉に一同は首を傾げる。伝説の夢想技とは・・・・・・?
『夢想技・・・・・・かつて、博麗神社の巫女が邪悪なるものと戦う為に作られ、封印してある驚異の力なのです。』
「じゃ、じゃあそれさえあれば勝てるって言うのか!?」
「教えて天照!その夢想技の居場所を!」
霊夢が言うと、天照は首を振り、こう答える。
『いえ・・・・・・それは私でも分かりません・・・・・・。』
「そんな・・・・・・。」
『ですが、こう言い伝えられます。正しき者が世界と守るべき者の危機に陥った時、それは奇跡の様に発動する・・・と。』
霊夢達はその言葉に理解しようとした。場所が分からない伝説の力・・・・・・だが、それは賭けに近いものだった。
『阿求・・・・・・。』
「は、はい?」
天照に呼ばれ、戸惑う阿求。
『話逸らしますが・・・・・・思えば、何十年ぶりでしょうか?貴方を転生させるのはこれで9回目ですね・・・・・・。』
「っ!で、では貴方が・・・・・・。」
その言葉に阿求は驚いた。阿求は実は初代稗田家の生まれ変わりである。
その彼女を転生させたのが天照だと言うのか?
「天照様・・・・・・何故、私を・・・・・・?」
『貴方には使命があるのです・・・・・・この幻想郷の全てを記録するという役割が。事実、貴方は初代の時から生まれ変わっても、幻想郷の記録していたものを覚えているでしょう?それは、未来の者達に幻想郷の事を伝えるためなのです・・・・・・。』
そうだったのか・・・・・・阿求にそんな使命があったなんて・・・・・・。
『その力を発揮するのは、まずは外の世界で北方勇者帝国の拠点を叩くことです・・・・・・。』
「?どうしてなの?」
『外の世界は今や彼女達に侵略されつつあります。このままでは、弱き者が苦しむ事になるでしょう・・・・・・。そこで、貴方達はその拠点を叩き、外の世界の人達を救うのです。』
つまりだ、伝説の夢想技を発揮するには俗にいう経験値が必要だ。
その経験値集めとして北方勇者帝国が支配している場所へ行き、闘わねばならない。
すると、天照は隣の木に指差すと中から巻物が現れ、その巻物は紫の手に。
「これは・・・・・・?」
『これは貴方達が言う、勇者達がいる場所です・・・・・・。これを使って、八雲紫の力で転送するのです。』
「ちょ、ちょっと待ってよ!あんたはどうなの!?あんた、こんなに凄い力があるのに・・・・・・。」
すかさず、ミスティアが文句言うが、慧音が説明する。
「大神・天照の能力は人を癒す能力であって、闘う能力ではないからだ・・・・・・。」
『慧音の言う通りです・・・・・・。それに私はこの清らかなる場所でしか活動できないのです・・・・・・。』
成程、だから外の世界とは遠いと言うのか。要はここから動けないという訳だ。
『そして霊夢・・・・・・貴方に今から試練を与えます・・・・・・。』
「し、試練・・・・・・?」
『はい・・・・・・。いくら伝説の夢想技があってもそれを受け入れる者が中途半端では意味がないのです。』
「っ!」
その言葉に霊夢は確信する。自分が強くならなくては扱い切れない程、凄いのかその技は・・・・・・。
「確かに、鍛えなくてはいけないわね・・・・・・でも・・・・・・。」
けど今から?それではキリュウ達はどうなるのだ?力がつくまで放っておくのか?
「・・・・・・霊夢、ここは私達に任せろ・・・・・・。」
そう悩んでいる時、声が聞こえた。魔理沙だ。
「魔理沙・・・・・・。」
「勇者だがなんだか知らないが、私達にかかればイチコロだぜ。」
「魔理沙・・・・・・。」
「そうね・・・・・・貴方に賭けてみるわ・・・・・・お嬢様もそう望んでいたに違いない・・・・・・。」
「私もその刀にかけて、外の世界の人々を救って見せます!」
「私もいつまでも霊夢さん達に頼ってばかりはいられません・・・・・・。」
「私も姫様や師匠の為に戦います。」
「皆・・・・・・。」
皆の意志に霊夢は目頭が熱くなった気がした。こんなにも信じあう仲間がいるなんて・・・・・・。
「だから、霊夢。貴方は自分の修行に専念しなさい・・・・・・。」
紫にそう言われ、霊夢は決断する。
「・・・・・・分かったわ・・・・・・皆、あとを頼むわ・・・・・・。」
そして皆に激励するかの様に言う。
「その代り・・・・・・あらゆる異変を爆裂的に沈下しなさいよ!!」
「「「オ――――――――――――!!!」」」
「だから何、爆裂的にって!?しかも今度は沈下で漢字違うし!」
「シズミマスシズミマ―ス。」←上海
「ブクブクブクブク・・・・・・。」←蓬莱
「アリスちゃん、世の中には知ってはいけない事もあるのよ・・・・・・。」←神綺
アリスの悲痛(?)な突っ込みを無視し、霊夢達は一致団結した。全ては打倒、キリュウの為に・・・・・・。
外の世界。静かすぎる街にマントを全身に纏い、1人の少女がいた。やがて、口を開く。
「ここが外の世界・・・・・・Zの言う通り、幻想郷にも自然現象でできたスキマがあったのね・・・・・・。」
彼女は着ているマントを脱ぎだす。服の胸には目と思わせるものがあり、右足には奇妙な靴を履いてある。
「この世界でさとり様も死んだ・・・・・・お隣も死んだ・・・・・・。」
白いマントを鳥の様に広げて、その眼差しは怒りと悲しみが混じってある。
「勇儀の馬鹿・・・・・・!こうなったら、1人で・・・・・・この世界に復讐してやる!!」
さとり様達の仇打ちの為今、お空は右手の制御棒をはめ、飛び立った。復讐心を心に満たして・・・・・・。
続く
次回;「亡き主と友の仇を討つ為、外の世界に攻撃を仕掛けようとするお空!だが、そこには北方勇者帝国の支配地№3とそれに虐げられる人々だった。外の世界の人間の苦しみに戸惑うお空。これが主達を殺した外の世界の人間なのか?そして、戸惑うお空を見張る勇者3号とは一体、何者なのか!?次回、『何故だ、外の世界の争い!?悲しい瞳で愛を責めないで』にご期待ください!」
ところで、ネットは分からない事を調べられるのがミソだと思うのですが、ホームページの作り方はお調べにならないのですか?
それができるあなたは凄いと思う。
ですが、ただ書き続けるだけでは意味が無いです。
読み手に楽しんでほしいという気持ちがこもっていない作品はただの自己満足になるのですよ。
貴方が、読み手の皆さんのコメントとちゃんと見ている事を祈って、
次の作品に期待しています。
偉そうな長文失礼しました。
そこを考えてほしいと思います。
とりあえずここまで書いたのに30点です。
ホームページはヤフー!のジオシティーズでもお使いになられたら良いのでは?
新着見て、中身みて「またかよ」の気分にさせられるのはもう勘弁です。
これは「こういうSSは個人のHPで書いて、ここに投下するのは自重したら?」という意味であり、HPの作成予定や掲載予定の期待をして聞いている訳ではありませんよ。
貴方は、この程度の言い回しすら理解できないような残念な人でしょうか?
それとも、それを理解した上で、レスをネタにしておちょくって楽しむような最低な人でしょうか?
どちらにしてもSS職人には向いてないと思いますよ。
とりあえず間を空けるのならもう少し工夫しろよ
キャラも無駄に詰め込みすぎだし、会話文のとなりに矢印で名前とかもそう
つーかニコネタとかそんなのりでしたいのならニコでやれそっちのほうが叩かれなくて済むし叩かなくて済む
ニコだと案外うけるんじゃねーの?
まぁ……がんばってください。
こういった場に、思いつくままに書き殴ったものを載せるのは、いかがなものでしょうか
他のひとの目に触れる場に、自分の文章を載せるときは、読みやすさや書き方など試行錯誤していくものだと考えます
たとえば、創作に慣れていない風なひとの書いたものであっても、そうしてあれこれ工夫して書いた文章というのは、そうと分かりますし、そういった作品は好ましく、将来的にも期待をもてるものですが…
あなたの創作は、自分さえよければ…といった感が強く、そういった意識が感じ取れません
ほかのひとの作品に目を通すなりして、文章や作品の書き方について、研究されたほうがよいかと思います
……ネットを介して、作者を直接ぶん殴る事が出来たらどんなに良いか、と、心底思いました。
ここは東方projectのSS投稿サイト「東方創想話」であって、VIP板じゃありません。
作品投稿する振りをして、東方を叩きたいのなら、どうぞ他所を当たって下さい。
あと、T・Jとかシックスデイズとか、シュワちゃんネタが多いのが気になるんだが、
もしかして作者は社会人?それもおそらくは30代かそれ以上の。
いい人生だな(笑)