たぶんこれはクオリティの低さと共に、内容的にも苦手な人が多いと思います。(キャラ崩壊等)
と言うわけで、この先はそういうのに抗体がある方ののみお読みください。
ふぅ、これで終わった……。私は日記を閉じると、窓から空を見上げた。いつもの様に星が輝いている。
そういえば大抵の星は自分では輝かず、太陽みたいな光星から光をもらってるんだと、何処かの日陰魔女が言っていた。
一人では輝けないか、まるで私のようだ。私はライブでまったく目立たない。どれだけ動いてもまったく目立たない。
姉さんたちのお陰でステージに上がると拍手がもらえる。でもソロで演奏すると、キーは間違えるやら何やらで演奏にならない。
やっぱり私は駄目なのかな……。私は机に突っ伏した。
しばらくすると、部屋のドアがガチャリと開いて。姉さんが入ってきた。
「リリカ、明日は白玉楼でライブだから楽器のチューニング忘れないでね」
そう言って、姉さんは私のほうへ歩み寄ってきた。
「どうしたの? リリカ元気が無いなぁ」
いつもへらへらしてる姉さんが珍しく心配そうに言ってくる。
「うん、ちょっとね……」
「さては恋の悩みだな!? どれどれ、お姉さんに話してみな」
「違う」
そのままの体勢で淡々と答える。やっぱり姉さんは姉さんだ。
「うぅっ、リリカが冷たい」
効いたのか姉さんにはかなりのダメージを与えたみたいだ。目には見えないけど、きっと漫画なら後ろにどよーんと書いてあるはずだ。
まさかここまで凹むとは……。
姉さんはしばらくうじうじ何かを言っていたが、しばらく後、私に向き直った。
「そういえば結局何の悩みなの?」
「気になるんだ…」
姉さんに相談して良くなるわけが無いけど、何もしないよりかはましか。私はとりあえず説明してみた。
「ふーん、私はリリカはリリカで良いと思うけどなぁ」
「そうかなぁ」
それでも私は駄目だと思う。でも何が足りないんだろう…
「足りないと言えば……、インパクトね!!」
姉さんは力強く言った。インパクトかぁ、確かに足りない気がする。でもどうすればインパクトが大きくなるんだろう……
「まずはあれよ! 萌え。萌が大事だわ!」
「もっ、萌えですか!?」
「そうよ、まぁ最初はメイド服かしらね」
「無理! 絶対無理!」
とんでもない事を言い出した姉さんの発案をきっぱり断る。メイド服なんて着たら恥ずかしい。
「いいからいいから、着てみなって! ほらぁ」
「えっ、ちょっ、いやぁ!」
姉さんに半ば強引に着替えさせられる。その前にいつから姉さんはこんなものを持ってたんだ?
無理矢理着替えさせられた私を見て、姉さんは満足そうにいった。
「さすが私! 身長も3サイズも1ミリのくるいも無いわね」
「いやっ、なんで私の事そこまで知ってるのかが分からないんだけど……」
私は上目使いに姉さんを見る。姉さんは偉そうに咳払いをする。
「あなたの事は何でも知ってるわよ! 身長154cm、体重36k、バストはむぐっ…」
私はあわてて姉さんの口を塞ぎ、あたりを確認する。一応家の中だけどいつ文屋が盗撮に来てるか分からない。
手を離すと、姉さんは軽く咳き込んだ。
「別にいいじゃないの家の中なんだし、まだ誰にも言ってないよ」
まだがついてるって事はいつかは言うつもりだったんだ……。
私がメルラン抹殺計画について想像してると、姉さんはなめ回すように私をじろじろと見てきた。
「バニーガールも合いそうねぇ……」
「えっ!?」
またもやとんでもない事を言い出した。流石にそれは無理だ。駄目絶対、きっぱりと断る。
姉さんは少し考えると部屋から出て行き、どこからとも無く大量の衣装を持ってきた。
「それじゃあスクール水着は? ビキニは?」
「絶対無理!」
心なしかどんどん露出度が高くなっていく気がする。これだと終いには――
「いっその事全裸でライブに出たら?!」
私が考えていた最悪の結果を大声で口に出した。全身に鳥肌が立つ。姉さんは私の肩に手を掛けた。その姿は小動物を狙う獣のようだ。
そして姉さんの息が少しずつ荒くなっていく!!身の危険を感じた私は、逃げようとするが逃げられない。
「さぁて、どこから脱がそぉかぁ……はぁはぁ」
「ひっ、ラメェェェ!」
後日談
「てゐ~、昨日渡した薬知らない?」
「あぁ、鎮静剤? あれなら昨日配っておいたよ。確かプリズムリバー2号が買って行ってたっけ」
「えっ! 売っちゃったの?」
「いけなかった?」
「あれは欲望を爆発させる薬なのよ……、間違って調合しちゃって」
個人的には悪くないと思います。
内容よりはそこがマイナスですね。
>>12
原作では文屋のはずだが・・・