たまに、自分が起きているのか眠っているのか分らなくなる時がある。
そんな時私は迷わずまどろみに身を任せ墜ちて行く、何処までも何処までも。
今この瞬間も私は墜ちて行く。。。。
誰かに身体を揺さぶられて意識が戻ってくる。
「――ん。」
「おはよう、メリー。4分32秒遅刻よ。」
聞き覚えがある声。
「あれ、、蓮子?」
周りを見渡すとそこは、大学構内にあるこじゃれた雰囲気のカフェテラスだった。
そして、向かいの席には2人しかいない不良サークルに所属している宇佐見蓮子が座っている。
因みに、もう1人は私だ。
「メリーが遅刻するなんて珍しいね。」
勝ち誇ったようにそんな事を言い出した。
壁に掛かっている時計を確認する。
「私、30分前から此所にいたわよ?」
「でも、メリーは夢の中に行ってたじゃない。
私、5分ほど待ってたんだけど貴女全然向こう側から帰ってこないから起こしたの。」
全然気付かなかった。。。
「これで、おあいこねメリー。」
「貴女は、ほとんど毎回遅刻してるじゃない。」
苦笑する。
「それは、それ。これは、これよ。」
本当、調子がいいんだから。
「それで話ってなに?」
そう、今日は蓮子が話があるということで呼び出されていた。
「いきなり本題なんて無粋じゃない?」
面倒だなぁ。。
「じゃあ、私の話でも聞いてくれるの?」
「うん、うん、話してみて。」
こちらとは相反して蓮子は興味津津な様だった。
「仕方ないなぁ。。。これは、昨日見た夢の話しなんだけどね。。」
まどろみの中に私は墜ちて行く、
どんどんと深淵へ向ってどんどんと。
何処まで続いているか分らない深淵へ私は墜ちて行く。。。。
「紫様、起きてください。」
聞き慣れた声。
「――ん。」
声を掛けられ意識が戻ってきた。
「藍?」
式の名を呼ぶ。
「はい、起こしに参りました。」
いつもと変わらない床で目を覚ます。
「うーん、、夢を見ていたわ。」
「夢ですか?」
唐突な言葉にもしっかりと返すのは流石というところか。。
「そう、懐かしい夢。私がまだ私でいた頃の。。」
「はぁ。。」
理解できないだろうが構わない。
藍も、もう慣れているだろうし。
「それで、私を起こしにきたという事は何か用事があるんでしょ?」
己の式神のことは手にとるようにわかる。
「あ、はい。幽々子様から伝言などが。」
幽々子が藍を介して私にいちいち伝言なんて珍しい。
「ん、報告しなさい。」
「はい。先日、外部から冥界への干渉があったそうです。
幽々子様が直接確認をしに行った所、外の世界とこちら側が短時間ではありますが重なったそうです。ただ、その痕跡はあったものの空間の歪みは綺麗に修復してあり害は無いだろうとの事。報告は以上です。」
「報告お疲れ様。もう戻っていいわよ。」
藍が驚く。
「え、明らかに外の人間がこちらに干渉しているのに放置するのですか?」
特に害は無いだろう。どうせあの2人がやった事だろうし。。
「大丈夫よ、放っておいても何もしてこないから。」
「分かりました。紫様がそうおっしゃるのなら。。」
納得いかないという感じだったが、これ以上の進言は無駄と思ったのかそれ以上は何も言ってこなかった。
「あぁ、そう言えば私はこれから出かけるからやっぱり貴方も付いてきなさい。」
「御意に。」
「・・・という夢を見たの。」
「へぇ、何か全く理解できない夢ね。」
蓮子は苦笑していた。
「貴女、自分で私に喋らせたのに酷い扱いじゃない?」
「だって、メリーの夢の話って飛躍しているんだもの。」
それはそうだけど。。
「で、本題は?」
やっと、本題に移れる。
「その事だけど博麗神社って知ってる?」
知ってるも何も。。。
「博麗神社ってあの山奥の寂れた神社でしょ。」
「それで、紫様いったい何処に行くんです?」
着替えが終わる。寝間着を藍に手渡しながら。
「あぁ、言い忘れてたわね。博麗神社に行くの。」
「巫女に用でしょうか?」
全く理解していない。
まぁ、理解できるわけ無いだろうが。
「違うわ、私に用があるの。」
ますます、分らん。という顔をしていたが説明する気は最初から無かった。
「まぁ、行けば分かるわ。」
違う世界の同じ2人はこうして再会する。
―夢現まどろみの中で・・・―
「こんにちわ、現の私。」
「こんにちわ、夢の私。」
どちらの同伴者も全く状況を把握できないでいる。
そんな光景を、縁側に座っている博麗の巫女がどうでもよさそうにただ眺めていた。
そんな時私は迷わずまどろみに身を任せ墜ちて行く、何処までも何処までも。
今この瞬間も私は墜ちて行く。。。。
誰かに身体を揺さぶられて意識が戻ってくる。
「――ん。」
「おはよう、メリー。4分32秒遅刻よ。」
聞き覚えがある声。
「あれ、、蓮子?」
周りを見渡すとそこは、大学構内にあるこじゃれた雰囲気のカフェテラスだった。
そして、向かいの席には2人しかいない不良サークルに所属している宇佐見蓮子が座っている。
因みに、もう1人は私だ。
「メリーが遅刻するなんて珍しいね。」
勝ち誇ったようにそんな事を言い出した。
壁に掛かっている時計を確認する。
「私、30分前から此所にいたわよ?」
「でも、メリーは夢の中に行ってたじゃない。
私、5分ほど待ってたんだけど貴女全然向こう側から帰ってこないから起こしたの。」
全然気付かなかった。。。
「これで、おあいこねメリー。」
「貴女は、ほとんど毎回遅刻してるじゃない。」
苦笑する。
「それは、それ。これは、これよ。」
本当、調子がいいんだから。
「それで話ってなに?」
そう、今日は蓮子が話があるということで呼び出されていた。
「いきなり本題なんて無粋じゃない?」
面倒だなぁ。。
「じゃあ、私の話でも聞いてくれるの?」
「うん、うん、話してみて。」
こちらとは相反して蓮子は興味津津な様だった。
「仕方ないなぁ。。。これは、昨日見た夢の話しなんだけどね。。」
まどろみの中に私は墜ちて行く、
どんどんと深淵へ向ってどんどんと。
何処まで続いているか分らない深淵へ私は墜ちて行く。。。。
「紫様、起きてください。」
聞き慣れた声。
「――ん。」
声を掛けられ意識が戻ってきた。
「藍?」
式の名を呼ぶ。
「はい、起こしに参りました。」
いつもと変わらない床で目を覚ます。
「うーん、、夢を見ていたわ。」
「夢ですか?」
唐突な言葉にもしっかりと返すのは流石というところか。。
「そう、懐かしい夢。私がまだ私でいた頃の。。」
「はぁ。。」
理解できないだろうが構わない。
藍も、もう慣れているだろうし。
「それで、私を起こしにきたという事は何か用事があるんでしょ?」
己の式神のことは手にとるようにわかる。
「あ、はい。幽々子様から伝言などが。」
幽々子が藍を介して私にいちいち伝言なんて珍しい。
「ん、報告しなさい。」
「はい。先日、外部から冥界への干渉があったそうです。
幽々子様が直接確認をしに行った所、外の世界とこちら側が短時間ではありますが重なったそうです。ただ、その痕跡はあったものの空間の歪みは綺麗に修復してあり害は無いだろうとの事。報告は以上です。」
「報告お疲れ様。もう戻っていいわよ。」
藍が驚く。
「え、明らかに外の人間がこちらに干渉しているのに放置するのですか?」
特に害は無いだろう。どうせあの2人がやった事だろうし。。
「大丈夫よ、放っておいても何もしてこないから。」
「分かりました。紫様がそうおっしゃるのなら。。」
納得いかないという感じだったが、これ以上の進言は無駄と思ったのかそれ以上は何も言ってこなかった。
「あぁ、そう言えば私はこれから出かけるからやっぱり貴方も付いてきなさい。」
「御意に。」
「・・・という夢を見たの。」
「へぇ、何か全く理解できない夢ね。」
蓮子は苦笑していた。
「貴女、自分で私に喋らせたのに酷い扱いじゃない?」
「だって、メリーの夢の話って飛躍しているんだもの。」
それはそうだけど。。
「で、本題は?」
やっと、本題に移れる。
「その事だけど博麗神社って知ってる?」
知ってるも何も。。。
「博麗神社ってあの山奥の寂れた神社でしょ。」
「それで、紫様いったい何処に行くんです?」
着替えが終わる。寝間着を藍に手渡しながら。
「あぁ、言い忘れてたわね。博麗神社に行くの。」
「巫女に用でしょうか?」
全く理解していない。
まぁ、理解できるわけ無いだろうが。
「違うわ、私に用があるの。」
ますます、分らん。という顔をしていたが説明する気は最初から無かった。
「まぁ、行けば分かるわ。」
違う世界の同じ2人はこうして再会する。
―夢現まどろみの中で・・・―
「こんにちわ、現の私。」
「こんにちわ、夢の私。」
どちらの同伴者も全く状況を把握できないでいる。
そんな光景を、縁側に座っている博麗の巫女がどうでもよさそうにただ眺めていた。
出来れば続きを読みたいですね。
これは続きが楽しみです。
続きがほしいです