Coolier - 新生・東方創想話

夢と幻の悪魔 零章

2009/06/09 01:44:21
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これは独自解釈満載の物語です。
旧作が含まれます。
以上が大丈夫な方は先へどうぞ


















”太古の昔、悪魔が住む土地にて ”
今日新たなる悪魔が誕生した。生まれた悪魔は双子、金色の髪の女子で実にかわいらしい姿であった。

しかし、生まれた子の片割れはある大きな特徴があった。


それは純白の、そう まるで天使のような翼をもっていたのだ。



まわりにいた悪魔たちはひどく驚きそれはもう大騒ぎした。中には「呪われた子だ!今すぐ殺してしまえ!」と言う者まで出てきてしまった。だが、親である悪魔はここらでは名のある悪魔であったため怒声を一言浴びせ、まわりを鎮めた。

そして一言「この子は・・・しばらく様子をみてから判断する。」と言った。

殺さんと言えなかったのはこの親にも動揺があったからなのだろう。





なにせ あまりにも異端 例外 異常であったからだ。堕天した者ならまだしも
悪魔の体から生まれるなど今まで見たことも聞いたことも無かったから。



















コツ コツ コツ

どこかさみしそうな足音が聞こえてくる。

コツ コツ コツ

足音の主の姿が見えてくる。
特徴的な純白の羽根 目立つ金髪 かわいらしい顔 しかし今は俯いている。

コツ コツ コツ・・

足音が止まる。

まわりには・・まるでゴミを見るような視線
それが老若男女問わず向けられていた。

ダッ

いたたまれなくなった彼女は走り出す。
「なんで! どうして!!」
そんな気持ちが彼女を支配する。
当然だ。悪魔といえどもまだ年端もいかぬ女子  嫌に決まっている。

そんな時
「幻月おねえちゃん!」
小さな子供特有の高い声が聞こえる。


「・・・夢月ちゃん・・・・・・・・」



















「どうしたの? って ごめん 聞いちゃって」

どうやら二人は姉妹であるらしい。

「ごめんね。いっしょにいれなくて・・・」
「いいの 夢月ちゃんはあの家の正当な後継者になるためにがんばってるんだから。」

姉である幻月ではなく妹の夢月が後継者?  と不思議に思うが冷静に考えれば
当然だ。名家の当主が異端の悪魔ではいけないのだろう。


「でも・・・」
 
と夢月は言うが、
「大丈夫だって。お姉ちゃんは打たれ強いんだよ!」

と元気いっぱいに言った。

「それに、夢月ちゃんが来てくれたし、もう大丈夫!!」

それでもまだ納得できない夢月であったが幻月が無理やり話を終わらせてしまったので話は締めくくられてしまった。






二人は帰宅して、運悪く母親に出会ってしまった。なぜ運悪くだって? それは

「おかえり 夢月ちゃん。」

そう この母親は夢月しか自分の子と認めていないのだ。
いや、幻月を見ていないようにしている。

だから食事は夢月がわざわざ自分の分を残し持って来る。睡眠は夢月のベッド  
父親は毎日が忙しいから家をかまう時間が無い。

つまり夢月がいなきゃ幻月はこの家で何もできないということだ。






しかし、私はそれでもいいと思っている。

なぜなら夢月ちゃんが困ってないから。 

それだけで私はがんばれる。堪えられる。












一方夢月のほうはというと、
この環境が嫌いだった。

敬愛する自分の姉がなぜ嫌われる?
羽根が白いから?  姿がまるで天使だから?

ふざけるな

たかがそんな理由でおねえちゃんを傷つけるな。

おねえちゃんは自分の方が辛いのにいつも私の心配をしてくれる。私を遠巻きにみてるおまえらとは違うんだ。
そしてお母様・・いや女 なんだその態度は?なぜおねえちゃんをみない?
私と別物で扱うな。
お父様・・おまえはもっと家を見ろ。当主の役目を果たせ。

いいか? 私にとっておまえらの命を全部まとめてもおねえちゃんにおいつかないんだ。


いつもそんなことを思っていた。



















「ねえ 夢月ちゃん。」
夜、私が夢月ちゃんに尋ねる。
「何?」
夢月ちゃんは聞き返す。
「私 夢月ちゃんの考えること分かるよ。」
そう言う。
夢月ちゃんは少し驚いたが私は続ける。
「だからね、あんまりみんなに冷たい感情を持たないで。」
夢月ちゃんはお父様やお母様 他にも多くの人を嫌っている。今は気づかれていないがばれたら夢月ちゃんはいい感情をもたれないだろう。それは嫌だ。
私はそういうことを伝えた。しかし
「いやよ」
夢月ちゃんははっきりと言う。
「ちょっと「だっておねえちゃんを嫌うんだもん」
私は無理にでもきかせるつもりだった。分かってくれるだろうと思っていた。
だが
「私にとっておねえちゃんはすべて。それを差し引いて生きてなんていけない。」
私は驚いた 考えていることが分かるといってもこんなことを思っているなんて露程もわからなかった。
自分のいうことを聞かなくて悲しい反面、わたしはうれしくなった
私はここまで思われているんだ。
ならしょうがないと言わんばかりの笑顔になって、夢月ちゃんは
「どうしたの」
と聞いてきた。だからわたしはふふっと笑ってこういった



















「私たち二人で一人前だね!」
初投稿です。双子の悪魔への愛が抑えきれなくなったのでついやってしまった。
後悔はしていない。文についての反省はしている。

東方幻想郷のみんなが大好きなそんなどこにでもいるひとです。
今回の話はプロローグ的なもので次はもっと軽い話になる予定です。
長引くと思うのでどうかよろしくお願いします
幻想の人
[email protected]
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コメント



0.400簡易評価
1.60名前が無い程度の能力削除
旧作は知らないのでよくわからないけれど、これは今後に期待。
ただ、もう少しまとまってから投稿してもよかったかも。改行の数が多すぎる気がしたので、それを削れば長くもならないでしょうし。

以上を鑑みて、この点数。
7.80名前が無い程度の能力削除
続きをキボンヌww
11.無評価名前が無い程度の能力削除
イイハナシダナー
14.100名前が無い程度の能力削除
ええ子達だなあ・・