最近、とみに運動不足を実感する古明地さとりです。
趣味は、トラウマ発掘です。
小指、ささくれ、口内炎等お好みをお選びください。
開発も、吟醸酒一升から承ります。
いかがでしょうか?
飽きたら灼熱地獄に放り込みますが。
本題です。
先日ちょっと死体運びをしたところ、腕が棒のように。
お燐がサボったせいね。
寝床にたまねぎを設置することが決定。
閻魔もびっくりな即決具合。
自称地底トップブリーダーとしては、時に厳しい躾も辞さないのです。
飴と鞭。
飴を与えた覚えもありませんが。
まぁ、突然運動をしたって疲れるだけなので、久しぶりに旧都に降りることにします。
地霊殿から旧都まで、それなりの距離があります。
往復もすれば、それなりの運動になるはずです。
散歩は、嫌いじゃないですし。
一応水と、おにぎりなんか持っていこうと思います。
せっせっせ。
そういえば昔、腋おにぎりとかいう訳の分からないトラウマをお持ちの方がおりました。
あれはなんだったのでしょうか。
今となっては、灼熱の塵です。
そんな間にも、おにぎりが出来ました。
梅、梅、梅。
うふ。
大好きです。
それでは、れっつごー。
小洒落た言い方をすれば、ハイキングとかピクニックとか言うらしいです。
それは、どこまでいっても真っ暗闇の地底でも適用されるのでしょうか。
私も、夜目は一応ききますが蝋燭持ちです。
心の目で見ろ?
めんどいです。
第三の目も風景は見えません。
見えてアルファ波程度です。
和み電波です。
ゆんゆん。
ゆーん!
取り乱しました。
見えても意味ありませんし。
何故か、私をじろじろ観察してから和む人は苛々します。
ちょっと背が高いだけじゃない。
うらやまし。
オウ、シット。
……。
そこらの岩陰から、何故か視線を感じます。
でも、心を読みたくないので振り向きません。
禍々しい気配なら感じますが。
トラウマなら発掘しますが、負の感情に強いわけではないのです。
心だってあっさりと折れますよ。
先にこっちが折りますが。
そんなことを考える間に、旧都に着きました。
おにぎり食べる暇もなかったです。
案外、近いものですね。
とりあえず休憩するとしましょう。
おにぎりはお土産にします。
夜食とも言う。
「らっしゃい!」
適当なお店に入りました。
居酒屋だったようで、鬼の皆様がわいわいやってます。
開いてるカウンター席に腰掛けます。
よっこいせ。
「おう嬢ちゃん! 飲んでるか!」
今来たばかりで鬼に絡まれました。
酒臭い。
あ、店員さん。
地獄鶏の竜田揚げと熱燗一本ください。
「もっと食わないと大きくなれんぞ!」
ほっとけ。
下心満々じゃないですか。
癒しにだって下心はあるんです。
なんのこっちゃ。
……。
こいつ、お尻触ろうとしてますね。
トラウマ~。
「ぎゃあああああ! 鰯の頭あああああ!」
ざまあみるといいのです。
店主さん、あの方食い逃げじゃないんですか?
「おいおい、穏やかじゃないなあ。親父、冷やで三つ」
うわあ星の熊さんだー。
きゃー。
たくましい角よぉー。
「ぎゃおー」
すいません、よくわかりません。
ノリのよい星熊勇儀さんです。
旧都の顔役みたいになってます。
出会い頭のものは、やってみたかっただけです。
他意はヒトサジくらい。
お好みで舌打ちのサービスもあります。
そう言いながら、ごっごっと煽る星熊の勇儀さん。
頭の中は花畑。
そんなに嬉しいですか。
「かあ~!」
親父くさいです。
うわぁ、追加注文まで。
私のことを忘れて飲んでます。
…………。
いわしのあたま~。
「……」
お?
やはり鬼には有効なんでしょうか。
鰯の頭と炒り大豆。
「親父、ツマミに鰯ないかい?」
えー。
食い気が勝ちますか。
流石は四天王の食。
「違う」
うあああ笑顔で頭握らないでください。
割れる割れる。
まさか私を食べる気ですか。
おいしくないですよ。
ほーら腕なんかこんなにガリガリですよー。
え?
骨までしゃぶる?
鬼ですか貴女。
「鬼だよ」
ですよねー。
……本心から痩せてると思わないでください。
地味に傷つきます。
これだから、ばいんぼいんは。
ちょっとは、スレンダーの良さにも気づくべきです。
……苛々してきました。
いりだいずー。
「……痒い」
弱点あるんですか貴女。
「酒が怖い」
帰れ酔っ払い。
とかやっていると、唐揚げが運ばれてきました。
時々の外食が楽しみな私です。
さくっ。
うま。
主菜を食べながら、酒を呑むのが私の楽しみ方です。
「……」
なんですか。
あげませんよ。
さくさくさくさくさく。
けふ。
おいしかったです。
「そういや、ペットとか妹はどうしたい」
妹は放蕩、ペットは地上に誘拐されました。
もうちょっと、あの子達は家庭を省みるべきなのだ。
と思ったりするわけです。
「そうか。まぁ一献」
あ、どうも。
ぐび。
強くないですか、これ。
「水みたいなもんだ」
あーそうですか。
で、ですねえ。
私だって寂しいわけですよ。
もうちょっと、こう家族団欒的なものを望むわけですね。
こいしは目閉じちゃって、正当な覚は私だけですしー。
お燐は外猫化しらうしー。
空なんかわけわらんない鳥と融合されちゃいますしー。
どうらってんれすかねぇ~。
「うん。絡み酒だな」
あはははは。
何言ってんれすかぁ。
え? なんれすかこの壜。
おにころり?
「一発でへべれけになるとは思わなんだ」
てれんてれですよぉ。
もう勇儀さんが私の家に泊まりに来るしかありませんねぇ。
「お、行くか?」
いいれすよぉ。
じゃあ、おんぶしてくらさい。
「おー」
うわったかっ。
この目線だと、頭叩きやすいれすね。
ぺちんぺちん。
鬼さんはここれすよー。
むぅ。
眠くなってきました。
「おう寝ろ寝ろ。めんどくさい酔い方してるからな」
勇儀さんの背中広いですねぇ。
お母さんみたいです。
「お前は鬼子か」
どうでしょうねぇ。
旧いですからねぇ。
お言葉に甘えて寝ることにします。
あれ?
お会計しましたっけ?
「ツケた」
ヤの付く鬼ですか貴女は。
ぐぅ。
おはようございます。
朝のようです。
頭がぐわんぐわんしますが気のせいでは……ありません。
勇儀さんから一献頂いた後から、記憶がありません。
そして、何故私の横に服をはだけた勇儀さんが寝ているのでしょうか。
見回しても、ここは間違いなく地霊殿。
…………。
え、一夜の過ちとかないですよね。
そんな馬鹿な。
新たなトラウマが発生した模様です。
青ざめる私。
酒臭い部屋。
転がる一升瓶。
経験したことがない状況で、困惑の極みであります。
きっと、これを混沌と呼ぶのでしょう。
この状況の打開策は……!
呑気に寝返りを打つ勇儀さん。
そうですね。
鼻に大豆詰めたらどうなるのでしょうか。
……勢いよく飛び出て、天井に穴が開きそうなのでやめました。
私のトラウマが追加されてしまいます。
布団に改めて、飛び込みました。
二度寝と洒落込みましょう。
さらに寝返りを打った勇儀さんによって、その後窒息しかけました。
柔死。
復讐か。
豊満な体は炙られてしまえばいいと思います。
乙
趣味は、トラウマ発掘です。
小指、ささくれ、口内炎等お好みをお選びください。
開発も、吟醸酒一升から承ります。
いかがでしょうか?
飽きたら灼熱地獄に放り込みますが。
本題です。
先日ちょっと死体運びをしたところ、腕が棒のように。
お燐がサボったせいね。
寝床にたまねぎを設置することが決定。
閻魔もびっくりな即決具合。
自称地底トップブリーダーとしては、時に厳しい躾も辞さないのです。
飴と鞭。
飴を与えた覚えもありませんが。
まぁ、突然運動をしたって疲れるだけなので、久しぶりに旧都に降りることにします。
地霊殿から旧都まで、それなりの距離があります。
往復もすれば、それなりの運動になるはずです。
散歩は、嫌いじゃないですし。
一応水と、おにぎりなんか持っていこうと思います。
せっせっせ。
そういえば昔、腋おにぎりとかいう訳の分からないトラウマをお持ちの方がおりました。
あれはなんだったのでしょうか。
今となっては、灼熱の塵です。
そんな間にも、おにぎりが出来ました。
梅、梅、梅。
うふ。
大好きです。
それでは、れっつごー。
小洒落た言い方をすれば、ハイキングとかピクニックとか言うらしいです。
それは、どこまでいっても真っ暗闇の地底でも適用されるのでしょうか。
私も、夜目は一応ききますが蝋燭持ちです。
心の目で見ろ?
めんどいです。
第三の目も風景は見えません。
見えてアルファ波程度です。
和み電波です。
ゆんゆん。
ゆーん!
取り乱しました。
見えても意味ありませんし。
何故か、私をじろじろ観察してから和む人は苛々します。
ちょっと背が高いだけじゃない。
うらやまし。
オウ、シット。
……。
そこらの岩陰から、何故か視線を感じます。
でも、心を読みたくないので振り向きません。
禍々しい気配なら感じますが。
トラウマなら発掘しますが、負の感情に強いわけではないのです。
心だってあっさりと折れますよ。
先にこっちが折りますが。
そんなことを考える間に、旧都に着きました。
おにぎり食べる暇もなかったです。
案外、近いものですね。
とりあえず休憩するとしましょう。
おにぎりはお土産にします。
夜食とも言う。
「らっしゃい!」
適当なお店に入りました。
居酒屋だったようで、鬼の皆様がわいわいやってます。
開いてるカウンター席に腰掛けます。
よっこいせ。
「おう嬢ちゃん! 飲んでるか!」
今来たばかりで鬼に絡まれました。
酒臭い。
あ、店員さん。
地獄鶏の竜田揚げと熱燗一本ください。
「もっと食わないと大きくなれんぞ!」
ほっとけ。
下心満々じゃないですか。
癒しにだって下心はあるんです。
なんのこっちゃ。
……。
こいつ、お尻触ろうとしてますね。
トラウマ~。
「ぎゃあああああ! 鰯の頭あああああ!」
ざまあみるといいのです。
店主さん、あの方食い逃げじゃないんですか?
「おいおい、穏やかじゃないなあ。親父、冷やで三つ」
うわあ星の熊さんだー。
きゃー。
たくましい角よぉー。
「ぎゃおー」
すいません、よくわかりません。
ノリのよい星熊勇儀さんです。
旧都の顔役みたいになってます。
出会い頭のものは、やってみたかっただけです。
他意はヒトサジくらい。
お好みで舌打ちのサービスもあります。
そう言いながら、ごっごっと煽る星熊の勇儀さん。
頭の中は花畑。
そんなに嬉しいですか。
「かあ~!」
親父くさいです。
うわぁ、追加注文まで。
私のことを忘れて飲んでます。
…………。
いわしのあたま~。
「……」
お?
やはり鬼には有効なんでしょうか。
鰯の頭と炒り大豆。
「親父、ツマミに鰯ないかい?」
えー。
食い気が勝ちますか。
流石は四天王の食。
「違う」
うあああ笑顔で頭握らないでください。
割れる割れる。
まさか私を食べる気ですか。
おいしくないですよ。
ほーら腕なんかこんなにガリガリですよー。
え?
骨までしゃぶる?
鬼ですか貴女。
「鬼だよ」
ですよねー。
……本心から痩せてると思わないでください。
地味に傷つきます。
これだから、ばいんぼいんは。
ちょっとは、スレンダーの良さにも気づくべきです。
……苛々してきました。
いりだいずー。
「……痒い」
弱点あるんですか貴女。
「酒が怖い」
帰れ酔っ払い。
とかやっていると、唐揚げが運ばれてきました。
時々の外食が楽しみな私です。
さくっ。
うま。
主菜を食べながら、酒を呑むのが私の楽しみ方です。
「……」
なんですか。
あげませんよ。
さくさくさくさくさく。
けふ。
おいしかったです。
「そういや、ペットとか妹はどうしたい」
妹は放蕩、ペットは地上に誘拐されました。
もうちょっと、あの子達は家庭を省みるべきなのだ。
と思ったりするわけです。
「そうか。まぁ一献」
あ、どうも。
ぐび。
強くないですか、これ。
「水みたいなもんだ」
あーそうですか。
で、ですねえ。
私だって寂しいわけですよ。
もうちょっと、こう家族団欒的なものを望むわけですね。
こいしは目閉じちゃって、正当な覚は私だけですしー。
お燐は外猫化しらうしー。
空なんかわけわらんない鳥と融合されちゃいますしー。
どうらってんれすかねぇ~。
「うん。絡み酒だな」
あはははは。
何言ってんれすかぁ。
え? なんれすかこの壜。
おにころり?
「一発でへべれけになるとは思わなんだ」
てれんてれですよぉ。
もう勇儀さんが私の家に泊まりに来るしかありませんねぇ。
「お、行くか?」
いいれすよぉ。
じゃあ、おんぶしてくらさい。
「おー」
うわったかっ。
この目線だと、頭叩きやすいれすね。
ぺちんぺちん。
鬼さんはここれすよー。
むぅ。
眠くなってきました。
「おう寝ろ寝ろ。めんどくさい酔い方してるからな」
勇儀さんの背中広いですねぇ。
お母さんみたいです。
「お前は鬼子か」
どうでしょうねぇ。
旧いですからねぇ。
お言葉に甘えて寝ることにします。
あれ?
お会計しましたっけ?
「ツケた」
ヤの付く鬼ですか貴女は。
ぐぅ。
おはようございます。
朝のようです。
頭がぐわんぐわんしますが気のせいでは……ありません。
勇儀さんから一献頂いた後から、記憶がありません。
そして、何故私の横に服をはだけた勇儀さんが寝ているのでしょうか。
見回しても、ここは間違いなく地霊殿。
…………。
え、一夜の過ちとかないですよね。
そんな馬鹿な。
新たなトラウマが発生した模様です。
青ざめる私。
酒臭い部屋。
転がる一升瓶。
経験したことがない状況で、困惑の極みであります。
きっと、これを混沌と呼ぶのでしょう。
この状況の打開策は……!
呑気に寝返りを打つ勇儀さん。
そうですね。
鼻に大豆詰めたらどうなるのでしょうか。
……勢いよく飛び出て、天井に穴が開きそうなのでやめました。
私のトラウマが追加されてしまいます。
布団に改めて、飛び込みました。
二度寝と洒落込みましょう。
さらに寝返りを打った勇儀さんによって、その後窒息しかけました。
柔死。
復讐か。
豊満な体は炙られてしまえばいいと思います。
乙
彼女の会話の内容など面白いですね。
さとりの調子がそうさせたのか、話がとても
のんびりとしているような感じを受けます。
勇儀との色々な絡みも良かったです。
私も勇儀の胸で窒息しかけてみたいなぁ。
面白かったですよ。
姐さん良い味出してんなぁww
俺は勇さとがかなり好きなんだと自覚した!!
というか、寂しいのかさとりん。ならもっとペットに構ってあげなさい。
藤村流氏リスペクト、というのは、「稗田の手記」辺りでしょうか。
あの毒吐きあっきゅんを見た時と同じなごみ方をした。
面白いなぁ。何度でも読みかえしたくなります。
あの店に行った方か…
キタキタw