「なんだこれ?」
湖の畔で何時もの様に親友の大妖精こと大ちゃんと遊んでいたチルノは、地面に埋められた一つの缶バッチを見付けた。
缶バッチは土で汚れてはいたが、錆付いてはいなかった。
「きっと良い物に違いない!」
何の根拠もなく自信満々に言い放ったチルノは、湖で缶バッチの泥を落とし、自分の服に着けた。
綺麗な模様が描かれた丸い缶バッチが、太陽の光に照らされて美しく輝く。
「あたいったら最強ね!」
チルノはビシッとポーズをとって、お決まりのセリフを宣言する。
「ふーん。最強になりたいのね」
「ん? 誰の声?」
突然聞こえた声に、チルノは辺りを見回す。
「ふふ、ここよここ」
声は缶バッチから漏れていたのだ。
「お前誰だ?」
「わたし? そうね~最強を証明する者、かな」
おどけた口調で言い放つ缶バッチ、普通の相手だったなら取り外されてまた地面に埋められていただろうが、チルノは違った。
「本当! じゃあ、やっぱりあたいが最強だってことね」
チルノは嬉しそうに、そして誇らしげに胸を反らすが、反らし過ぎて後ろに倒れてしまった。
「あら駄目よ。まだあなたは最強を証明していないもの」
「そうなの?」
上半身を起したチルノが缶バッチに話しかける。
遠目からはどう見ても自分のお腹と話すイタイ光景にしか見えず、実際遠目からチルノを発見した大ちゃんは、慌ててチルノに飛び寄った。
「どうしたのチルノちゃん? お腹でも痛いの?」
妖精でもたまに病気になったりする事はある。特にチルノは平気で騙されるので、よく悪い物を食べてお腹を痛くしていた。
「大ちゃん! これからあたいは最強を証明しに行って来る!」
そう高らかに宣言したチルノは「とう!」と掛け声を上げて飛び上がった。
「ま、待ってよチルノちゃん!」
何時もの事とはいえ、心配になった大ちゃんも後に続く。
「でも急にどうしたの?」
「こいつが最強である事を証明するためにある物を手に入れろって言ったの。それを手に入れれば最強なんだって!」
「そうそう最強よ」
「わっ喋った」
突然喋った缶バッチに、大ちゃんは驚きで目を見開いた。
「そう言えば名前を聞いてない」
「そうね~、みっちゃんでいいわ」
「わかった! それじゃみっちゃん、まずは何を手に入れればいいの?」
「まずは……あそこね」
缶バッチことみっちゃんが行き先を告げた瞬間、そのあまりにもな場所に、大ちゃんは驚愕の声を上げた。
「う~、来ちゃったよ」
花を誰よりも愛する妖怪、風見幽香の家の前で、大ちゃんはビクビクと震えながらチルノの立つすぐ傍の木に隠れていた。
幽香は花畑を荒らさなければある程度は友好的な妖怪である事は大ちゃんも知っていたが、今回は弾幕を撃ち合いに来たのだ。
幽香が戦いの時は物凄く残虐で非道な行いをするのを見た事がある大ちゃんは、最後までチルノを止めたのだが、
「あたいったら最強だから大丈夫!」
「そうそう。わたしもいるしね~」
そう言って聞く耳を持ってはくれず、そのチルノは現在、幽香の家の前で彼女を大声で呼んでいた。
「ユーカー! 弾幕ごっこしーよー!」
三度目にしてようやく幽香が家から出て来る。
「五月蠅いわよ。静かにしないと文字通り消すわよ」
幽香は静かに、しかしはっきりと殺意の籠った眼差しと言葉でチルノを威嚇するが、流石幻想郷一の怖いもの知らずと言われるチルノ、不機嫌そうな顔を何の遠慮もなく指差して高らかに宣言した。
「あたいが最強である事を証明するために幽香の傘を貰いに来た! 傘を賭けて勝負だ!」
「へ~わたしの傘をね。取れるものなら取ってみなさいよ」
幽香はそんな事は絶対に無理だと言いたげに小馬鹿にした表情でチルノを見下ろした。
「へっへ~んだ。昔の部下に逃げられたくせに~」
「なっ!」
突然チルノの身につけていた缶バッチのみっちゃんの言葉に、幽香が動揺する。
「そうなの?」
「そうよ~昔はもっとファンシーな寝巻でお人形なんて抱いていたのよ~」
「ぎゃああ! お前もしかして!」
顔を真っ赤にした幽香は、みっちゃんに向かって手を突き出してまるで口を押さえる様に両手で押え付けた。
「ほほほ、無駄よ無駄! さ~早く傘を差し出さないともっと恥ずかしい過去をばらすわよ」
「くっお前……」
忌々しげにみっちゃんを睨んだ後、幽香は家の中に戻ると傘をチルノに差し出した。
「ほら。予備の傘の一つをあげるから、さっさと帰りなさい」
「わーい! やっぱりあたいったら最強ね!」
「そうそうチルノは最強よ!」
実際に何かした訳でもないのに自分の手柄の様に振舞うチルノと、まるで調子付かすように褒め称えるみっちゃん。
「さ! 次はアリスの所よ!」
「わかった!」
みっちゃんに促されたチルノは、今度はアリスの家に向かって飛んで行く。
「ま、待ってよチルノちゃん!」
隠れていた大ちゃんもすかさず後を追う。
「はぁ~やれやれ、彼女ったら変わらないわね」
みっちゃんの正体を知っている幽香は、その行動理念を思い出して顔を顰める。
「わたしの次がアリスって事は、最後はあの子の所かしら」
幽香は部屋から傘を一本持ち出し、ある場所に向けてゆっくりと歩き始めた。
「人形が欲しい?」
「うん! 最強を証明するために」
「なんでまた人形が最強の証明になるんだ?」
アリスの家に辿り着いたチルノとみっちゃんの前に、困惑した表情の魔理沙と、魔理沙との時間を邪魔されて不機嫌なアリスが立ちはだかる。
「あらあら、魔理沙も居るなんて丁度いいわね。チルノ、ついでにもう一つの証明でもある魔理沙の箒も手に入れましょう」
「わかった!」
「お? わたしの箒が欲しいとは聞き捨てならないぜ。こいつは魔女にとって必須アイテムだからな。それより、もし私が勝ったらその変な缶バッチくれよ」
魔理沙が懐からスペルカードを取り出して構える。
「二対一よチルノ。いくら馬鹿なあなたでも無理だって分かるでしょ?」
「馬鹿って言うな! あたいは最強だから大丈夫なんだ!」
チルノが後先考えず飛び出す。
「やれやれ相変わらずだぜ」
つまらなそうに呟いた魔理沙が、隙だらけのチルノに向かってスペルを発動しようとしたその時――
「うふふ、わたし魔法少女! うふふ、うふふ」
「なっ!」
顔を真っ赤にした魔理沙は手元が狂い弾幕を外し、その魔理沙目掛けてチルノの普段なら当たらないスペルが当たり、魔理沙を吹き飛ばす。
「魔理沙!」
「くらえぇ!」
チルノは間髪入れずにアリスにもスペルを放つ。
「よくも魔理沙を!」
容易く弾幕を回避したアリスがチルノに肉薄するが、
「アリス淋しいよ~。会いたいよ~おか~さ~ん」
「ちょっ!」
魔理沙と同じく顔を赤くしてアリスの動きが止まる。
「今よ!」
「ええい!」
流石にほぼゼロ距離からの弾幕は避けられなかったのか、アリスも魔理沙同様吹き飛ばされる。
「あたいったら最強ね!」
「…………なぁアリス、やっぱりあれって」
「そうね。間違い無いでしょうね」
二人は心底嫌な物でも見たかのように顔を顰めてから、ゆっくりと立ち上がった。
「しょうがない。取り敢えず箒を取って来るから待ってろ」
「はぁ、じゃあ試作のシャンハイでもあげましょう。魔力を充電すればずっと動く筈よ」
溜息交じりに二人はそれぞれ要求された物を差し出した。
「これであたいが最強!」
片手に傘、片手に箒、そして傍には魔力で動いているシャンハイ人形。
「う~ん残念! あと一人倒さないといけないのよね」
みっちゃんは全然残念そうじゃない、むしろ嬉々とした声でそう答える。
「そうなの? じゃあ後は何を手に入れればいいの!」
ここまで全戦全勝のためか、チルノの鼻息は荒く、その様子を見たみっちゃんのテンションもさらに上がる。
「いい意気込みよ! 最後は博麗神社の年中脇だし巫女の霊夢よ!」
「わかった!」
そして幽香の時と同じように颯爽と飛び去って行くチルノと、慌てて追いかける大ちゃん。
「あ~あ。あいつも可哀想にな」
「そうね。同情するわね」
飛び去ったチルノ達を見詰めながら、二人は過去の事を思い出して溜息を吐いた。
「あら? 予想通り景気の悪そうな顔をしているわね」
「あんたは……」
チルノが博麗神社の鳥居前に着いた頃、空は茜色に染まり、霊夢は山に沈んでゆく夕陽を眺めながら境内で最後の掃除をしていた。
「はぁ~今日も参拝客がゼロだった。やっぱりお守りくらい作らないとダメかしら。あれって木さえ入れておけば良い訳だし、布は……アリスから貰いましょう」
「霊夢~!」
なんとも罰当たりな事を考えていた霊夢の頭上から、チルノの声が響く。
「なにチルノ? わたし今日はもう疲れたから遊ばないわ――」
気だるそうにチルノの声がした方を見上げた霊夢は、あまりにも想像と掛け離れた光景に絶句してしまう。
宙に浮いているチルノは、箒に跨って右手に傘を持って左肩にシャンハイ人形を座らせた、なんとも奇抜な出で立ちで霊夢を見下ろしていた。
「ちょ、チルノ? 何よその変な格好」
「変じゃい! これはあたいが最強である為の証なのだ!」
「そうよチルノ! 後は霊夢をやっつけるだけよ~」
「ん? この声って」
缶バッチからの聞えたみっちゃんの声に、霊夢が眉を吊り上げる。
「霊夢! 巫女服を賭けて勝負だ!」
チルノがやはり後先考えず特攻を仕掛けて来る。
「ホント、今日は最悪な一日だわ」
疲れ果てた表情で懐から一枚のスペカを取り出した霊夢が、なんの予告も無く弾幕を放つ。
「傘よ!」
「うん!」
みっちゃんの助言を受けて傘を開いたチルノは、その傘で弾幕を弾く。
「次はシャンハイ!」
「行け!」
「シャンハーイ」
チルノの意思を読み取っり、シャンハイ人形が霊夢に向かって飛翔する。
因みに、シャンハイ人形の声は、河童のにとりが作った音声認識装置によって放たれた声で、音声の提供はアリス自身である。
「そんな人形一つじゃ」
「甘いわね霊夢!」
シャンハイとは逆サイドからチルノが特攻を仕掛ける。勿論そう助言したのはみっちゃんである。
「これがあたいの最強スペカだ!」
チルノの周囲から数多の氷柱が発動し、霊夢の周囲から襲いかかる。そしてその隙間を埋める様に、シャンハイ人形と箒から弾幕が放たれる。
「ちょっと! 箒から弾幕ってずるくな、きゃあぁ!」
爆音と共に霊夢が境内の奥まで吹き飛ばされる。
「やったーあたいの勝ち!」
地面から起き上がった霊夢は、歓喜の舞を踊るチルノをやはり同情するように見詰めたあと、溜息を吐いて両手を上げた。
「しょうがないわね。今回だけは負けてあげるわよ。ちょっと待ってなさい」
そう言って霊夢が神社の一室に戻ると、一枚の巫女装束の上の部分の着物をチルノに着せてあげた。
「これであたいが最強!」
「ええ。あなたが最強よ! さぁ! 今度はあなた自身で強敵を倒すの」
「今日のあたいなら吸血鬼も倒せそうな気がする!」
「そうね。きっとやれるわ。でもね、残念だけどわたしはここまでなの」
「え?」
全然残念じゃなさそうに呟くみっちゃんに、チルノは困惑した表情で缶バッチを見詰めた。
「もうこのバッチに宿った魔力は限界なの。だから充電するためにわたしは暫く眠りにつくわ。だからこれからはあなた一人で頑張るのよ。そして戦利品を持ち帰って来て」
「みっちゃん……うん! あたい頑張る!」
そう言ってチルノは目尻に溜まった涙を拭い、紅魔館へと向かった。
勿論大ちゃんも一緒に。
「…………な~にが眠りにつくよ。この嘘吐き祟り神」
「あはは、やっぱりバレてた」
すぅっと霊夢の横に足の無い女性、博麗神社に憑いている魅魔が、意地悪な笑みを浮かべて姿を見せた。
「お、やっぱり師匠だったぜ」
「おー魔理沙、それにアリスに幽香も」
石段を登り終えた三人が、霊夢と魅魔に近付く。
「それにしても今日のは一体なに? 馬鹿をからかって遊んでたの?」
「う~んいやね、昔わたしが無くした声を飛ばす缶バッチをあの子が拾ったのよ。それでまぁ、ちょっと暇潰しに」
「ホント、あなたって最悪ですね」
アリスが嫌悪するように魅魔から距離を取って睨む。
「まあまあ、どうせ紅魔館でやられて現実を知るって。それもまた最強になる為に必要なプロセスなのだよ。うんうん」
取って付けた様な説明をして頷く魅魔を眺めていた四人は、やはり今回玩具にされたチルノに軽く同情した。
「そういえば。なんでわたし達から道具を奪ったの?」
霊夢が気になって魅魔に尋ねると、
「え? 別に意味無いよ。戦利品みたいなもん?」
と事も無げに言い放ったので、霊夢はとりあえず一発殴る事にした。
それを見て、他の三人も殴る蹴るの暴行を繰り広げる。
「ちょま! 痛いって、いくら霊体でも実体化してる時は痛いのよ!」
「このくらいしないと、またやりかねないでしょ」
「うう、昔はみんなあんなに可愛かったのに」
よよよと言いながらその場に崩れ落ちる魅魔を、誰一人として慰める者はいなかった。
「ちょっと~誰か突っ込んでよ~」
暫く泣き真似をしていたが、自分を無視して話し込む四人を見て、いい加減飽きた魅魔が、ゆっくり立ち上がる。
「まったく。もうちょっと敬いなさいよ。一応神って役職に就いてるんだから……ん?」
全員が同じ方を向いている事に気付き、魅魔も振り返る。
振り返った先には、小さな二人の妖精の姿が確認できた。
「箒に乗ってないみたいだし。こりゃボロ負けかな」
魔理沙が苦笑しながら、見詰めていると、
「ねぇ、なんかあの二人、頭になんか付けてない」
とアリスが横から告げ、
「本当ね。なんだか頭が二回り程大きい気が」
もう日が落ちてしまったためによく見えないのか、幽香が目を細めてよく見ようとすると、
「ええぇぇぇ!」
一早くその違和感の正体に気付いた霊夢が驚きの悲鳴をあげる。
「ただいま!」
「えええぇぇ!」
他の三人も声を上げて驚く。それもそのはず、チルノと大ちゃんの頭には、それぞれ紅魔館で過ごしている主要人物達の帽子が乗っていたのだ。
あまりの事に魅魔は呆然とその様子を眺めた。
「どど、どうしたのよそれ!」
霊夢が駆け寄って真相を確かめようとする。
「あたいが最強って事よ! よーし明日も頑張るぞ!」
「えあその、それじゃ失礼します!」
そう言って二人は湖のある方に飛び去ってしまい、状況が分からない五人はその様子を呆然と見詰めていたその時、魅魔がぷるぷると震えだし、
「わ、わたしって超すげー! 最強育成トレーナーになれるんじゃね!」
と興奮のあまりよく解らない言葉遣いでガツポーズを決める。
「あー! わたしのシャンハイ! どうせ後で取り返せると思って渡したのに持ってなかった!」
「あ~そういや箒も無かったよな。まぁあれは古いやつだからいいけど」
「わたしの傘も無かったわね。は~、また香霖堂で仕入れて貰わなきゃ」
「ちょ、あんたらまだ取り返しつくけど! わたしの巫女服は思い出の品なのよ! どうしてくれるのよ!」
霊夢は傍で有頂天状態の魅魔に駆け寄り、頬を思いっきりはたき飛ばした。
二日後、射命丸が配った新聞のお陰で真相が明らかになった。
新聞には、シャンハイに楽しそうに愚痴を漏らす美鈴の姿と、傘をひろげて嬉しそうに庭を駆け回るフラン、小陰で箒に跨って飛ぶ練習をするパチュリーに、巫女服を着たレミリアと、それを恍惚の表情で見つめる咲夜の姿が克明に映し出されていた。
「なるほど、物々交換した訳か」
「まったく正直焦ったわよ」
「な~もういいでしょ。許してよ~」
割烹着姿の魅魔が、縁側でゆっくりする霊夢と魔理沙に恨めしそうに呟く。
「だーめ。今回の罰なんだから、ちゃんと掃除しなさい」
「う~酷い! 酷過ぎる!」
愚痴りながらも、特殊なお札を貼られてしまっている魅魔は、その札を剥がして貰う為にせっせと働く。
そんな魅魔の様子を見た霊夢が苦笑を浮かべると、突然頭上が陰り、不思議に思って見上げると、空を誰かが飛んでいた。
「あれって、チルノじゃない?」
「お、本当だ。おーいチルノ!」
魔理沙が大声で呼びかけると、声に気付いたチルノが方向転換して二人の前に降り立つ。
「いっ!」
その異様な姿に、二人は二日前と同じように絶句する。
チルノは背中に盃を背負い、頭に帽子とカチューシャをして、腰には綺麗な白い糸の束を巻き付け、右手にロボットみたいな筒を、左手に水晶みたいに輝く髑髏を持っていた。
「ど、どうしたのかなそれ?」
「これ? えっとね、地下に住んでた妖怪を倒した証明!」
チルノは嬉しそうに語るが、二人は余裕無く続きを尋ねる。
「へ、へ~今度は何処に行くんだ?」
「山の神様を倒しに行って来る!」
そう言って何時もの様に元気良くチルノは飛び去って行った。
「……萃香がね、昨日盃が欲しいってぼやいていたの。あと、射命丸が珍しい物を取材したがってた」
「奇遇だな。わたしも昨日神社の三人が気分を変えたいから帽子とか欲しいってぼやいてたのを耳にした。あと、椛が捕縛用の頑丈な紐が欲しいって」
「ついでに言うと、河童が新しいアイディアのためにあのお馬鹿な鴉のからくりを見たいってぼやいていたわね」
山に飛び去ったチルノを暫し眺めていると、唐突に魅魔が呟いた。
「運も実力の内」
二人が大きく肩を震わせて、お互いを見詰める。
「あ、あははは、さーてと、ちょっと弾幕の練習でもしようかしら」
「お、おおそうだぜ、たまには一緒に練習しようぜ」
二人は境内の広い場所まで早足で向かった。
「ふふ、はてさて、このまま戦わずして幻想郷全員を倒した証明を集めてしまうのか。また楽しみが一つ増えたわね」
縁側に残されたお菓子をつまみながら、魅魔はチルノが飛び去って行った方角を、戻って来た霊夢に怒られるまでずっと眺め続けた。
そして魅魔様www何してるんだwwwwwww
発想の勝利
お願いします続きを書いてください。
面白かったですけども。
しかし碌な神様いねえなwww
黒歴史の語り部かwww
>だからこれからはあたな一人で頑張るのよ。そして戦利品を持ち帰って来て。」
あなた、とあたなで誤字?
直しました。御指摘ありがとう御座います。
やはり信じる者は救われる、といったことでしょうか。
自分が最強と信じることが勝利を呼び寄せる。我々は⑨に学ぶべきかもしれない。
運的な意味で