*ご注意*
このお話は
作品集63「星熊勇儀の鬼退治」
作品集64「エンゲージ~続・星熊勇儀の鬼退治~」
作品集65「おにごっこ~星熊勇儀の鬼退治・参~」
作品集65「温泉に行こう!~星熊勇儀の鬼退治・肆~」
作品集67「そらのしたで~星熊勇儀の鬼退治・伍~」
作品集72「貴方が妬ましい~星熊勇儀の鬼退治・陸~ 」
の流れを引き継いでおります。
使用人に渡された毛布をレミリアにかける。
もぞもぞ動きはするが、抗う様子は無い。完全に眠ってしまっているようだ。
「……ふぅ」
ここはレミリアの自室。宴会の後に呼ばれて二人で呑んでいた。
見るからに大物のレミリアのことだから地下の様子を訊いてくると思っていたのだが……
結局他愛のない世間話に終始した。
「困ったお嬢様だわ……」
酔いが回って私と勇儀の馴初めなんてのをしつこく訊いてくるし。
早々に酔い潰れてくれて助かった。
それでも疎ましく思ったりできないのは……人を惹きつける何かがあるから、かしら?
「……ん」
少し、頭がくらくらする。レミリアに付き合って呑み過ぎたみたい。
自分のペースはわかっていたつもりだったけど……やっぱり付き合って呑むのは難しい。
風にでも当たろうか。
窓から射す月明かりは外に誘っているようで、その誘いは体の熱さも相まって抗いがたい。
ごちゃごちゃ考えるのも難しい。
まずは、酒気を抜かないと……
ずれていた毛布をかけ直しレミリアの部屋を辞す。
布団まで運んだ方がいいかもと思ったが、部屋の前に立っていた使用人がどうにかするだろう。
どのドアが寝室に繋がっているのかもわからないし。
長くて広い廊下を歩く。
レミリアの部屋に向かう途中で見かけたテラス。
そう遠くはなかったはずだが……こんなに遠かったっけ?
なんか、廊下がぐにゃぐにゃうねってるような気がしてくる。
悪酔い、かな。
距離感がさっぱり掴めない。記憶と現実の光景が一致しない。
来る時はあの燭台置いてあったかしら。
壁にもたれかかろうとして、ガラスの感触に思いとどまる。
あ――ここだ、テラス。
「――ふぅ」
冷たい風が心地よい。
さっぱりとはいかないが火照った体にいい塩梅だ。
手摺に肘を突いて風を浴びる。
湖から吹いているからだろうか、風には水の匂いが混じっていた。
――いい風だ。
空を見上げる。黒の中に黄色がぽつんと浮かんでいる。
……月。
酔った目では判然としないが、満月に近い形に見える。
「百年ぶりか……見方も忘れちゃった」
再び地上に出るなんて思わなかったから、月のことなんて記憶の片隅に仕舞い込んでしまった。
それでも――新鮮と云うわけじゃない。
ただ漠然と、懐かしい。
忘れたつもりだったけど、忘れられるものじゃないってことかな。
視線を下す。
酒の次は月に酔ってしまいそうだった。
丁度よく下ろした視線の先には酔いの醒める光景が広がっている。
勇儀が大暴れした跡。
抉れ崩れ砕けた門の前。門自体ひしゃげて離れた場所に転がってるし。
……月明かりに照らされて見るとまた酷い有様だ。
「畑にでもした方がいいんじゃないかしら……」
「それもいいかもしれませんね」
予期せぬ相槌に驚いた。
声の主は――この光景を作り出したもう一人の犯人、紅美鈴。
「こんばんは」
柔和な笑み。
誰もが警戒心を抱かないだろうそれに、私は逆に警戒心を煽られる。
我ながら捻くれ者だとは思うが……
「……こんばんは」
自然、応える声は硬くなった。
「酔い覚ましにはいい風ですね」
そんな私の様子に気づいていないように振舞われる。
……こういう手合いは知っている。拒絶しようがないと知っている。
攻め手こそ違えど、勇儀と同じタイプだ。
人の領域に簡単に踏み込んでくる。誰が相手だろうと自分のペースに引きずり込む。
こういうタイプと相性が悪いというのは勇儀の時に嫌と云うほど味わった。
「――そうね」
逆らうだけ無駄だし……酒気の抜けきっていない今は、抵抗する余力もない。
仲良くするつもりはないけど、適当に付き合おう。
「あなたも酔い覚まし――には見えないわね」
なるべく穏やかに言ったつもりだったが、苦笑される。
「あはは。身構えられちゃってますね」
「警戒は解いたつもりだけど。ごめんなさいね、生来の小心者だから」
それでも、去る様子はない。
――まぁ適当にやり過ごそう。
「怪我はもういいの?」
「頑丈さが取柄ですから」
怪我の回復というのは頑丈さの範疇なのだろうか。
実はこいつも鬼なんじゃないだろうか。角は見当たらないが。
「お嬢様はもうお休みに?」
私がレミリアに呼ばれたことに気づいていたのか。
完全に酔い潰れて意識は無かったように見えたのに。
「ええ、酔いが回ったみたい」
「ふふ……」
「なに?」
「あ、失礼。お嬢様が羽目を外すのは久しぶりで、嬉しくて」
中々自由に振る舞えない方ですから、と呟く。
大物故の――苦悩と云うやつだろうか。私には、わからない。
わがままを通す力を持ちながら、その力故に責任を負わされる者の気持ちなどわからない。
あんな小さな体で、紅魔館の主なんていう身分を与えられてしまった重圧など想像もできない。
「……同情は、しないけどね」
不憫かもしれない。哀れかもしれない。
だが、それでも……レミリア・スカーレットは気高く生きている。
そんな彼女に憐れみなど、侮辱以外の何物でもない。
称えることにも意味は無い。彼女はあるがままを受け入れ、その上で己を誇っている。
強くあることは彼女にとっては当然のこと。憐れみも称賛も雑音以上の意味は持たないだろう。
だから私は、その強さから目を逸らさない。
ふと見ると、横に立つ門番は満足げに微笑んでいた。
「パルスィさんは、お姫様でしたっけ?」
「は?」
妙な質問に、間抜け面を晒してしまう。
「あ、いえ……まぁ、橋姫をやっているけど……世間一般で云うところのお姫様じゃないと思う、けど」
「そうなんですか? 随分気品と云うか――誇り高い言動が目立つな、と思ったんですけど」
えーと……褒められてるのかしら?
「そんなところをお嬢様は気に入られたと感じたんですけどね」
……わざわざ自室に招いてくれたんだから、それなりに気にかけてもらったとは思うが……
「考え過ぎじゃないかしら。毛色が珍しいから声をかけただけじゃない?」
「じゃあそういうことにしておきましょう」
謙遜が下手ですね、と微笑まれる。
……訂正。勇儀より苦手だわこいつ。柔和な分抵抗しづらい。
「それで、なにか用なの?」
話を切り上げたくて、答えの出ないだろう問い掛けをぶつける。
ちょっとしか話してないけど、ある程度はわかっている。
彼女は用などなくても話しかけるタイプだ。
お人好しが服を着て歩いてるようなものだ。
私が一人で居るのを気にかけて話しかけてきたに決まっている。
これで「用は無いのね。さようなら」と逃げれる。
内心胸を撫で下ろすと、
「そうそう。用があって探してたんでした」
想定外の答えが返ってきた。
「宴会の時、あまり食べてなかったでしょう。付き合いません?」
「え、付き合うって?」
「ちょっと小腹が空いたので夜食でも作ろうかと」
……予想以上のお人好しっぷりだった。
というか、どうやって見てたんだろう。完全に酔い潰れてたのに。
しかし、断りにくい。
色々あったんで食べてないのは事実だし、完全に好意だ。
仕方ない。腹を括ろう。自分のおなかは誤魔化せないし。
…………洒落みたい。
美鈴について歩く。
紅魔館の中は見かけよりも広く複雑で、私一人じゃ迷いそう。
「ここが厨房ですよー」
通された先も、また広かった。
これだけ大きなお屋敷なんだから当然と云えば当然だが……やはり圧倒される。
一度に何人前の料理が作れるか想像もつかない。
「こんなものかな」
ぼけっと眺めてる間にも美鈴は食材を用意していた。
凄い量だ……あんなに食べてたのに……
「あはは。大食いなんですよ私。体動かすのが趣味だからかな」
顔に出てたらしい。
「ご無礼」
茶化して誤魔化すことにする。
それにしても意外だ。見かけ細いのにこんなに食べるなんて。
勇儀もよく食べるけど、あいつはかなり筋肉ついてるし。
……筋肉がすごいってほどでもないのよねこの人。見方を変えてみても細い。
「そこらに――あったあった。そこの椅子にでもかけててください。ぱぱっと作っちゃうんで」
「あ、うん」
素直に座る。
「…………」
することもないので美鈴を眺める。
「よっと」
さっと髪をまとめてエプロンを身につける。
そのままざっと手を洗って食材を切り始めた。
手際いいな。慣れてるっていうか、動きに淀みがない。
門番だって話だけど、料理人も兼ねてるのかしら。
思えば――他人が料理しているのを見るのは久しぶりだ。
ずっと自分で作っていたし……勇儀は料理しないし。
美鈴は油をひいた大鍋に材料を放りこむ。豪快に見えるけど雑には見えないというのが不思議。
肉と野菜の焼けるいい匂いがしてくる。
……あんなに背が高いのに……料理してるのが様になるなんて妬ましいな。
「ん?」
なにか、見慣れないものが鍋に入れられた。
「それはなに?」
「これですか? 豆板醤という調味料です」
「とう……ばんじゃん?」
「なんていうかな。あー……ある程度調理されてる香辛料って云えばわかりますかね?」
「……なんとなく」
輪郭程度は掴めたような気がしないでもない。
大きく鍋が振られて中身がちょっと見えた。
……随分凶悪な色をつける香辛料ね。真赤なんだけど。
「そんな警戒しなくても大丈夫ですよー。豆板醤も私が作ったものですから」
私の方見てないのによく気づくな。
……まぁ、毒を出すタイプじゃなさそうだし、変なのを押し付けるタイプにも見えないから……
心配は杞憂、かな。
「はい、できましたよー」
早っ。
ちょっとまだ覚悟決め切れてないんだけど。
……赤い……
「鶏の豆板醤炒めです」
どん、と大盛りの葉っぱも出される。
サラダのつもり、だろうか……ぶつ切りにしただけの豪快な……
「これがね、意外とワインに合うんですよ。咲夜さんにはゲテモノ食いって言われますけど」
「わいん?」
「あなたが呑んでたお酒ですよ。ワイン。葡萄酒です」
言って濃緑のビンから紫色のお酒を注ぐ。
ああ、これは確かに宴会の時に呑んでたわ。へぇ、葡萄味だとは思ってたけど葡萄のお酒だったんだ。
「じゃ、次の作ってますねー」
まだ出るの!? いや材料の割に出てきたのは少ないなぁとは思ってたけど何品作る気!?
うーむ……赤さは気になるけど……正直食欲をそそられる香りだ。
よし、おなかも空いたし、食べよう。
「……んっ……」
辛い。辛いけど美味しい。
箸が進むわねこの味、この風味。
折角出されたのだからワインも一緒に呑むことにする。
美鈴のお勧めだけどどんなものだろう。
「これは……」
辛味が甘さをひき立てて……その逆も然り。
またワインの酸味と、鶏の辛味が意外なほど合う。
「確かに美味しいわ」
最初は辛いから水が欲しいと思ったのに一度味わってしまえばワインが欲しくなる。
「よかったー」
なにかを炒めながら美鈴が嬉しそうに応える。
「ようやく理解してくれる人に会えましたよ。誰もこの良さを理解してくれなくて」
「そういうの人に勧めちゃいけないと思う。美味しかったけど」
「そこはまぁ、ほら。やらないとわかりませんし?」
意外に黒いな紅美鈴。結果オーライだからいいけど。
「そっちもいい匂いね。香辛料?」
「ですよ。中華料理にスパイスは欠かせません」
中華料理……大陸の料理だっけ。言葉としてだけなら聞いたことあるようなないような。
香辛料をふんだんに使う料理か――考えたこともなかったな。香辛料、高いし。
「大きなお屋敷に勤めてると役得もあるのね」
「たまにナイフ投げられますけどね」
穏やかじゃないわね。
というか誰がこんな化け物みたいに強い門番にナイフ投げるのよ。レミリアか?
「というか役得って……香辛料使ってることですか?」
気づいてなかったんだ。流石と云うか、世間ずれしてるわ。
「使いたくても香辛料は高くてね。豆板醤とやらは高いかどうかも知らないけど」
……つい癖で皮肉を言ってしまった。のだ、が。
なんでによによ笑ってるのよ。微妙にムカつくわそれ。
「勇儀さん、山の四天王なんですよね?」
「……そうだけど? なんの関係があるの」
なんで勇儀の名前が出てくるのよ。
うわ、によによ笑い強めないでよ。なんかムカつく通り越してきもいわよ。
「四天王ともなればお金持ちじゃないですかね~」
……まぁ紅魔館に匹敵しそうなどでかい屋敷に住んでるけど……
でも一度も食費払ってくれたことないんだけど。お酒は自分で持ってくるからいいけど。
「勇儀さんにねだればいいじゃないですか~。絶対買ってくれますよ?」
簡単に言ってくれる。まぁ、確かに、ねだれば買ってくれるだろうけど――
「……私そういうの嫌なのよ。借り、作りたくないし」
今更、という気もしないではないけど……やはり超え難い一線と云うものはある。
性分だったり、習慣だったりで色々あるのだ。
……今の、心地好い距離感を……壊したくない、し。
「買ってもらった香辛料で御馳走すればいいんですよ」
「それは」
喜んでくれそう、だけど……でも、やっぱり……
「ぬふふ。甘え慣れてないってとこですね」
「なっ!?」
「気位の高さが災いして甘えることをプライドが許さないって感じですかね~」
「な、な」
「いやいや? 甘えて拒絶されるのが怖いのかな~?」
勇儀や八雲紫、レミリアみたいな大妖怪じゃなさそうなのになんでわかる!?
もしかして私はそんなにも内面が透けて見えてるのか!?
「ふっふっふ。怖がるこたぁありませんよパルスィさん。ただの女のカンです」
怖い。なんかよくわからないけどすごく怖い。
ごとりと真赤な料理の乗った皿が置かれる。
いやちょっと、恐怖感煽る演出しないでほんとに。
これで包丁持ったままだったら腰抜かしてるわよ。おたまでよかった。
「私の料理を褒めてくれたお礼ということで――」
いや、あの、その笑い方、怖い、です。
「おねーさんが恋の手解きをしてあげましょう♪」
……悲鳴も出ないわ。
疲れた。
思いの外時間かかったわ……もう真夜中ね。
窓の外に目を向けると月の光に照らされる湖が見えた。
湖の上になにか――妖精らしき影が飛びまわってるのが見える。
……楽しそうで結構だわ。
「……月を眺めながら寝酒にしようかな」
片手に持たされたワインに目をやる。
これにも合いますから、と太鼓判を押された。
――もう片方の手には豆板醤を使った料理。冷めても美味しいと云う触れ込みだ。
さっきの鶏もこれも全部美鈴の創作料理だと云うから恐れ入る。
厨房でそれなりに食べたし、ちょっと食べ過ぎの気もするけど……これは食べないとなぁ。
無駄にするなんて勿体無いし……責任持って処分しなきゃ。
食べきれるかな、と思いながら宛がわれた部屋の扉を開く。
両手が塞がってるからはしたないけど足で。
「や、宵っ張りだな」
……見られた。
「あなたもね。……酔い潰れて寝てると思ってた」
そうであって欲しかった。希望ってのはいつでも打ち砕かれるものだと知っているけど縋りたかった。
……横着するんじゃなかった……
後悔先に立たずとは人間も上手いことを言うわねチクショウ。
また当の勇儀がなんとも思っていなさそうなのが恥ずかしさを際立たせる。
「こんな美味い酒並べられちゃ寝てらんないさ。久方ぶりの月見酒になったしな」
見れば――窓枠に腰掛け、盃を傾けるその足元には何本かの酒瓶が転がっている。
洋の東西問わず、どころではなく何種類ものお酒。
「こんなちゃんぽんで呑んで味わかるの?」
「鬼を嘗めるなよ? これくらい序の口さ」
褒められるところなのか悩むなぁ。
……ん。封も切ってないお酒がある。
「ワインは呑まないんだ」
「あぁ、どうも肴に合わなくてさ。合うつまみさえあればいけると思うんだが」
珍しく難しそうな顔をする。
呑み慣れてないからどんな風に呑めばいいのかわからん、とこれまた珍しい愚痴。
「面白いもんで酒ってのは肴次第で味が変わる。月や花を肴にしても同じだ」
酒呑みの理論はよくわからないけど……合う肴、ね。
「これ、食べる?」
手にしていた赤い料理を差し出す。
「んん? 見たことない料理だな」
「中華料理だって。美鈴さんが」
「ああ、大陸のか。あー…………千年くらい前だかに食ったような気がするなぁ」
「美鈴さんがね、これとワインは合うんだって」
「ほぅ?」
勇儀の目に興味深そうな色が宿る。
酒呑み故か――行動は早かった。
親指一本でワインの栓を抜き未使用だったグラスに注ぐ。
「さて、まずは酒の前に肴の味をっと」
そして何時の間に用意していたのか箸で食べられる。
……なにか言う間もない。
これは……そう簡単に食べられても困るって云うか……
「美味い、パルスィの味だな」
――言葉を、失う。
「んー。この辛味、いいねぇ」
堪能してもらえるのは嬉しいけど――
「なんでわかるの?」
当然の疑問。確かにこれは美鈴に習って、勇儀に食べさせたら? と作らされた料理だけど……
私はそんなこと一言も言ってない。
似たような料理を作ったこともないし、習ったばかりなのだから私の癖なんて出る筈もない。
問われた勇儀は困ったように頭を掻く。
「なんでって……んー、直感っていうか、なぁ。なんとなくこれはパルスィの料理だって思った」
なんとなくって……わかる、のかな。そんなこと。
「ま、美味いんだからいいじゃないか」
そりゃ、習作だったから、美味しいって言ってもらうのは助かるし、嬉しい、けど。
その、困る。
なにかわからないけどなにかが困る。
だって声が出ない。
顔が熱くてしょうがない。
こんなの、初めてごはんを作ってあげて、美味しいって言ってもらった時以来で――
「ん。この肴には合うね、ワイン」
思わず背を向ける。
そんな私には構わずに勇儀は箸を進めてグラスを傾ける。
気づいてないならそれがいい。こんな顔、見られたくない。
――視線。
見られて、る?
「……んー……肴、多過ぎるかな」
作り過ぎ……だったかな。勇儀でも食べ切れないんじゃ……
シャッ
……? カーテンを閉める音?
「見事な月だがそろそろ食傷気味だしな。美味いのが二つもあるんだから月は余計だ」
勇儀はそう言って私のすぐ後ろに腰を下ろす。
「今夜は、パルスィを肴にいただくとするよ」
くいっと、ワインを呑み干した
食べられちゃうパルスィも勿論あちらで書いてくださるんですよね?
めーりんがとてもかっこよかったです。いいなぁ。
美鈴の作った料理食べたいなぁ……食欲を刺激されます。
パルスィと勇儀の二人も月を見ながらのお酒も、パルスィを肴に
するのでは敵わないようですねぇ。
面白かったですよ。
というか姐さん、料理まで解るとは流石です
勇儀がパルスィを美味しく頂いた話はいつですか?
分解酵素が遺伝的にOFFなってて呑めないが、楽しく飲んでる人を見るのは楽しいもんでして。
この作品見てると美味しそうに飲んでる光景が浮かんでニヤニヤw
ゆうぱるの睦まじさにもニヤニヤw いやもうたまりませんわ。
零のやり取りも好きなので頑張ってくだしあ
やっぱり美味そうじゃないですか