Coolier - 新生・東方創想話

どえむてんこ

2009/03/02 20:45:21
最終更新
サイズ
15.71KB
ページ数
1
閲覧数
1235
評価数
9/42
POINT
2180
Rate
10.26

分類タグ


 くるくる くるくる
 まわる まわる
 厄を 集めて 浄化する







「あんたの集めてるその厄、私に寄越しなさい!」



 なに、こいつ……?
 
 それが雛の感想だった。
 あまりに唐突だったためか、反射的に手が出てしまった事を咎める者はいないだろう。
 その、「こいつ」は今地の上で悶えている。
 「痛い!だがそれがイイ!」だの「出会い頭の一撃とは素敵!」だの言ってるようだが、
 何かおかしい気がする。
 とりあえず、相手を観察してみる事にした。
 青く長い髪。
 白を基調とした可愛らしい服。
 帽子には何か桃のようなもの、というか桃そのものがついている。
 少なくとも、こいつは雛の記憶には該当しない存在だった。
 ついでに言えば、とんでもない量の厄を身に纏っている。
 正直、雛が纏うものよりも遥かに多いくらいだ。
 っと、散々悶えていたこいつが起き上がり指を突きつける。
 
「よくもやってくれたわね!だけどこんな程度であきらめると思ったわらばっ!」
 
 とりあえず、もう一発撃ってみたりして。
 苦痛にゆがむ顔、そして先ほどと同じような台詞。
 再び雛は思う、やっぱりおかしい気がする、と。
 さっさと厄を浄化しようとした所で、何か嫌な予感がして手を止める。
 一体こいつは何者だろうか。
 まぁ、何か無駄に頑丈そうだし、色々と考えたい事もあるのでここはさっさと立ち去る事にする。
 三十六計何とやらだ。
 案の定後ろの方で何か声がするような気がするが樹の妖精の仕業だろう。
 
 
 
 雛は厄神である。
 尤も、世間で認知されているような、厄を集めて祟りをなすでもないし、厄を浄化して人々に幸せをもたらすと言うのも少々異なる。
 雛の役目は厄の流れを正しく管理する事である。
 人生楽ありゃ苦もあるさ、の言葉どおり、どんなものも厄から逃れることは出来ない。
 厄を全て取り除き幸福になるなんてことは土台無理な話であるし、仮にそのような世界があったのなら、それは極めて不自然不健全な状態である。
 ただし、放っておけば厄は淀み集まり増殖し、更なる大きな災いをもたらす。
 それは病厄だったり災厄だったり、あるいは強烈な悪意を持った妖怪を生んだりと、あまりよろしく無い状況を招きかねない。
 だから雛は厄がとどまらないように流れを作る。
 集め、浄化する事で世界に還し、巡り巡って再び「厄」として形作られる。
 その繰り返しである。
 
 さて、平時なら高が知れているため問題ないが、時折通常考えられない位の量の厄が発生することがある。
 厄に因らない自然災害であったり、疫病であったり、大きな戦があったりとした場合だ。
 大量の厄は大きな災いに付随して発生するため、早急に処理しなければ負の連鎖となってしまうのだが、管理者たる雛と言えど処理量には限界がある。
 はっきり言って非常に困った事態なのだが、世の中上手く出来ているもので、このような状況に陥るとそれを打開するかのごとく特定の能力を持った人物が現れる。
 老若男女生い立ち職業などてんでバラバラだが、彼らは「本来苦痛として受け取る感覚を快楽として認識している」という共通点を持つ。
 彼らはその特異な能力により、他者の厄を「攻撃」と言う形でその身に受け、「快楽」と言う形に変換することで浄化すると言う簡易浄化装置とでも言うべき役割を果たしてきた。
 周りから見たら理解しがたい性癖、ぶっちゃけ変態そのものだが、雛にしてみれば自分の手に余る仕事を命を懸けて肩代わりしてくれる、感謝しても仕切れない者達だ。
 事実、彼らは過剰とも言える攻撃を自ら進んで受けにいく為、その中で命を落とすものも多かった。
 大事の前の小事と言わんばかりの生贄、世界のためとはいえかくも残酷な話である。
 本人達は幸せだと言うのがせめてもの救いか。
 
 ともあれ、自ら厄を身に受けるような存在があることを雛は十分に承知している。
 力が及ばぬ事を悔い、その犠牲に感謝しながら雛はあり続けてきた。
 翻って、先ほどの少女はどうだろう。
 彼女はこれまで雛が見てきた「彼ら」とは異なっていた。
 「彼ら」には厄が存在しない。
 正確には厄として発生したものを即浄化してしまうため、留まりようが無い。
 対して彼女には厄が纏わりついていた。
 それも尋常で無い量の厄が。
 彼女は浄化装置としての役を果たしていない。
 
 「彼ら」は攻撃を受けると顔をゆがめる。
 快楽に。
 彼女は攻撃を受けると顔をゆがめた。
 苦痛に。
 彼女の言葉は重要ではない。
 「彼ら」と同じなら、苦痛を感じる事は無いはずだから。
 
 「彼ら」が発現するのは雛の手に負えないような厄が発生した時だ。
 だが、雛の感知する限りにおいて、ここしばらくそのような大事が発生したと言う事は無い。
 むしろ、スペルカード導入以降の幻想郷は平和そのものである。
 浄化装置が発生する要因が満たされていない。
 
 最後に、雛には当初彼女の厄を感知する事が出来なかった。
 厄の管理者たる雛に感知できないものがあるとは、由々しき問題である。
 溜まっていた量も尋常ではないため、本来なら早急に浄化すべきだったが出来なかった。
 普段自分が扱っている厄とは全く異質の何かを感じ、危険を覚えたからだった。
 
 感知できず、厄神ですら触れる事を躊躇する厄を纏う少女。
 これまでの知識と記憶から外れたあり方をする少女。
 
 ――調べてみよう
 
 久々に雛は自ら動く事を決心した。
 
 
 
 
 
 
 
 「恐らく比那名居 天子の事だろう。天人で傍迷惑な子だと言うことは聞いているが、詳細は霊夢にでも聞いてくれ」
 
 里の守護者から返ってきた答えだった。
 彼女は極々普通の対応を行ってくれる数少ない常識人であるため、雛はたいそう感謝していた。
 出来れば彼女から詳細まで聞き出したかったが、どうやら博麗の巫女のもとまで出向かなければならなそうだ。
 里の守護者と違い、かなりの非常識、しかも厄のせいか雛のことを快く思って無い節があるため出来れば接触は避けたかったが。
 気が重くなるのを感じながら、守護者に礼を言い雛は神社を目指す。
 
 ――天人ね
 
 なるほど、少なくともこれで雛が厄を感知できなかった事も、触れる事を躊躇った事も理解がいった。
 雛はあくまで地上の厄神なので、地底や天界などは管轄外である
 地底は「焼く」ことで厄を浄化するため厄そのものの管理者は不要、天界は楽園であるためそもそも厄が存在しないから、と言うのがその理由なのだが。
 尤も、後者に関しては雛は疑問に思っていたものだが。
 存在しないはずの厄を身に纏った天人。
 雛は嫌な気配を感じざるを得なかった。
 
 
 
 
 
 「こらー!霊夢ー!天人様がわざわざ来てやったんだからさっさと顔出しなさぎょえー!!」
 
 神社に差し掛かると、都合よくと言うか悪くと言うか、かの天人が巫女針でハリネズミになっているところだった。
 あの針、致命傷には程遠いけどひたすらに痛いところをついてくると言う事を身をもって知っている雛。
 思わずとんぼ返りをしたくなるが、そこは神の威信にかけて我慢。
 
 その後社殿に上がろうとして拒否され、しばかれて地上で悶えているところを、
 奥から出てきた白黒パンダの光学兵器で空のかなたへ吹っ飛んでいく天人。
 一連の流れに全く無駄がなく芸術的とすら言える。
 またしてもくじけそうになるが、これまでの神生の中でも最大級の勇気を振り絞って地へ降り立つ。
 
 ――お母さん。私は頑張りました。ところでお母さんって誰?
 
 
 現れるなり涙を流しながら天に祈り始めた雛に対して臨戦態勢に入る二色二人。
 土下座までして敵意が無いことを示す雛。
 二、三本針を受けてしまったのはご愛嬌。
 
 
 
 
 
 
 
 「天子?なんであの傍迷惑な成り上がりのことなんか調べてるのよ」
 「全くだぜ。もしかしてお前もあの変態の同類なのか?」
 
 なんともまぁ、酷い物言いから始まったものである。
 その後も延々と悪口大会絶賛開催中。
 去り際に二人の顔が妙にすっきりしていたのは気のせいだと思いたい雛。
 結果的に二人の厄も回収できたので、雛本来のあり方で言えば間違っているわけではないが。
 ともあれ、天人に関する情報は色々と集める事が出来た。
 それを基に雛は再び考える。
 
 
 
 
 成り上がり。
 話に聞くと地上人が天人として迎えられたらしい。
 つまり、あの天人ははじめから天人だったわけではないということだ。
 これが雛には驚きだった。
 厄神となったときの雛の知識で言えば、天人は天人であり、他の何かが天人になるなどと言う事はありえない事だった。
 天人は意識してか無意識なのかはわからないが、天人以外の存在を見下しており、それゆえ同胞への意識が強い。
 特に天人達は地上に対しては穢れていると言う認識が強いため、そのような場所から同胞に迎え入れるなどと言うことはにわかに信じがたい事だった。
 尤も、天人として迎えられたと言ってもその地位は末席中の末席、扱いも決してよろしく無いということであったが。
 単に見下すだけなら、天界へ迎え入れる必要は無いはずだ。
 わざわざ自分達の近くに「成り上がり」を置く理由はなんだろうか。
 雛はますます嫌な予感が強くなる事を感じるのだった。
 
 
 
 
 「そこの厄神!今日こそその厄を私に寄越しなさい!」
 
 雛の思考は不意に中断させられる。
 腰に手をあて無意味にふんぞり返っているのはかの天人。
 さてどうしたものか。
 まだまだ思考の途中であったため、自分がどう動くか決めかねていたと言うのに。
 雛としては、せめてもう少し時間が欲しかったところだが、相手は既にやる気満々。
 この手の問題は弾幕ごっこで片付けるのが本分なのだが、剣を構えて力をためている様子からすると、そのような事は微塵も考えてなさそうだ。
 仕方なく、雛は相手に纏わりついている厄を操作する事にした。
 普段扱うものとは質が違うため少々勝手が違ったが、天人の右手に全ての厄が集中する。
 これでまともに剣を振るう事も出来ない、と考える雛の前であわてて右手を振り回し始める天人。
 正直、大人しくしていてくれないと濃密になった厄が何を引き起こすかわかったものじゃない。
 あ、すっぽ抜けた。
 直後爆発。
 
 ――やっぱりね
 
 お約束と言う単語がよぎる中、雛は吹っ飛んでいった天人の後を追った。
 
 
 
 
 恐らく溜まりに溜まった厄による影響なのだろうが、先ほどの爆発は綺麗なまでに天人のみを直撃していた。
 人間はおろか並の妖怪なら命が無いであろう爆発を受けて目を回しているだけ、と言う辺り、言動はともかくさすが天人というところか。
 尤も、本人はともかく纏っていた服はそんな非常識な強度は持ち合わせていなかったようだが。
 少なくとも見た目は美少女、そんなものが肌をさらしたままと言うのはどうかと思い、自らのケープを掛けようとした雛の手が止まる。




 痣 痣 裂傷 痣 また裂傷 そして痣




 やや奇抜ながらも清純を感じさせる衣装の下にあったものは醜い現実。
 出来ることならば違って欲しかったと言う雛の思いは簡単に打ち砕かれた。
 
 
 天界には厄が存在しない。
 雛はそんな事信じていなかった。
 苦楽は共にある。
 両者は表裏一体、比翼の鳥であり片方だけで存在する事は無い。
 全てを満たされたものは、その満たされた状況こそが不幸だと思うようになると言う。
 つまり、どのような「楽」園であってもそこには必ず厄が存在するのだ。
 だが、天界には雛のような管理者も、地底のような業火の釜も存在しない。
 どうやって厄を浄化しているのか。
 
 その答えが目の前の少女なのだろう。
 何のことは無い、地上で厄が溢れた時と同じ。
 厄を一身に受ける存在がいたと言うだけだ。
 地上のそれと違うのは、人為的に生み出されたと言う事と、浄化ではなく滞留させているだけだと言う点だ。
 同族意識が強い天人において、同じ天人にやらせるには問題があったのだろう。
 ゆえに、成り上がりを作り、その役目を負わせる。
 天界は楽園と認識されている以上、あこがれる地上人は多いだろう。
 後は膨大な候補者から適正者を探し出して迎え入れればいい。
 実に理にかなったシステムだ。
 しかし、極端な強度を誇る天人の体にこれほどの痕を残すとは、どれほどの厄を受けてきたのか。
 身に纏うその厄の量と合わせて考えると雛には寒気すら感じられた。
 
 
 「……いったた!全く一体何なのよ……って、うわぁ!」
 
 雛が思考している間に、天人は自力で目を覚ましたようだ。
 自らの格好に気づき慌てたかと思ったら雛に気づき睨み付ける。
 ころころと表情が変わる。
 実体を知る前ならそれは微笑ましいものであったのだろうが。
 
 「な、なんで脱がしてるの!?」
 
 雛にとっては言いがかりもいいところだ。
 誤解を解くために動こうとした雛を前にして、再び天人が口を開き哂った。
 
 「ん?もしかしてあんたもこういうのが好きなの?いい趣味してるね」
 
 
 ――あんた「も」、ね……
 
 雛は天人に告げる。
 ぼろぼろなのは事故のようなもの、自分はその介抱をしようとしていただけだと。
 
 「なーんだ、詰まんないの。ちょっとは期待してたんだけどなぁ」
 
 告げられる。
 
 「蹴って、叩いて、引っ掻いて。それって凄く楽しくてキモチイイことなんだけどねー」
 
 哂いながら告げられる。
 
 「遠慮しなくていいんだよ?形はどうあれあんたは勝者。さらに言えば敗者がそういうの望んでるんだしね」
 
 悲しみに歪んだ笑顔で哂いながら告げられる。
 
 
 
 逆に雛は問いかける。
 
 ――私の厄を集めてどうするつもりだったの?
 
 「これが沢山あるとみんなに殴ってもらえるのよ!だから集めるの!」
 
 ――あまりに集めすぎると、誰も近寄らなくなるわよ?
 
 「それなら今度はもっと大きな異変を起こすまでね!この世界自体を完全に破壊しかねないような」
 
 ――そんな事をしたら、みんな黙って無いわ。最悪殺されてしまうかもしれないわよ?
 
 「本気で殴ってもらえるなんて、考えただけでもゾクゾクするわ!」
 
 
 雛にはわかる。
 天人は既に自力で逃れる事が不可能なところに落ち込んでいる。
 厄は淀み集まり増殖する。
 長く天人に留まった厄は、既に本人の精神に影響を与えるまでになっているのだろう。
 現に他者からの攻撃を求めるのも雛の厄を求めるのも、より大きな厄へと成長するための行動だ。
 本人がどれだけ苦痛にあえごうとも、厄が逃れる事を許さない。
 このまま望まぬ言葉を吐き、望まぬ状況に自らの身を投げ入れていくのだろう。
 
 そして成長した厄は更なる災いを引き起こす。
 このままでは、天人の死か幻想郷の死かの二択となるであろう。
 どちらにしても面白くの無い話である。
 ならば、それに至る前に止めるまでである。
 
 
 雛は告げる。
 私の厄が欲しければ、ルールにのっとって勝負し勝ちなさい、と。
 取り出すはカード。
 危ういこの世界を支える奇跡の産物。
 
 「いいわ!殴って貰えて厄も奪えるなんて最高じゃない!」
 
 膨大な赤が天人に収束し始める。
 巫女は気質と言っていたが、それだけではない。
 溜まりに溜まった厄と融合している。
 直後、雛の体は天高く放り投げられた。
 
 
 
 気がつくと眼下に幻想郷。
 どころか、雲すら遥か彼方に見えるほどの高さ。
 雛は今更ながらに、天人の力を思い知る。
 いや、天人の力だけでは無いだろう。
 厄が気質と同化し、既に攻撃一つ一つが災厄レベルのものとなっている。
 雛の横を巨大な赤光が迸る。
 物理的な力を持つまでに至った厄が激しく地面を削り取っていく。
 
 早まったかな、と雛は思う。
 正直ここまであきれた威力になっているとまでは思わなかった。
 こんな奴を相手に、弾幕戦を行いながら厄の浄化もしようというのだ。
 普段の雛なら近づきもしないであろう。
 だけど、今だけは頑張ってみようと思う。
 幻想郷のため、天子のため。
 そして何より、ここで負けたら自分の厄は全て奪われてしまう。
 それはすなわち、雛の「役」も奪われることに他ならない。
 
 
 ――無理やり作られた紛い物に、本物が負けるなんて、これほど面白くないものは無いわね
 
 
 負けるわけにはいかない。
 己が矜持に掛けて。
 
 
 再び赤光が迸る。
 雛にはそれが、望まぬ境遇に落とされた少女の、魂の叫びに聞こえた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「こらー!霊夢ー!天人様がわざわざ来てやったんだからさっさと顔出しなさいよ!!」
 「朝っぱらからうるさいわね、アンタは」
 「もう日が高いじゃない。こんな時間までぐーたらしてるなんて巫女失格でしょ」
 「ぐーたらするのが巫女の仕事なのよ。とにかくそんなところで声上げてないでさっさと上がりなさいよ」
 「素直じゃないわね。上がって欲しいのなら最初からそういえば言いのに」
 「おお?何かやけにうるさいと思ったらてんこじゃないか」
 「てんこ言うなパンダめ!」
 「誰がパンダだ!」
 「ったー!殴らないでよ!痛いじゃない!」
 「なんだ?てっきり『もっと殴って!ハァハァ』とか言いはじめると思ったのに」
 「何それ。まるっきり変態じゃない。魔理沙ってそういう趣味?」
 「バカいうな!なんとなくお前はそういうの好きそうだと思っただけだぜ」
 「それこそバカいわないでよ。私は痛いのなんて真っ平ごめんよ」
 「どうでもいいけどアンタ、あんましうちに入り浸ってないで天界に帰りなさいよ」
 「冗談よしてよね!あんなつまんないとこ、もう二度と帰るもんか!」
 「それでもいいけど、だったら他のところに行ってよね」
 「なんでよ!もうここに住むって決めたんだから!」
 「はぁ?何勝手に決めてるのよ。私はそんな事了承して無いわよ」
 「嫌ならまた要石ぶっさすだけ…いたっ!ちょ、本気で殴ったでしょ!」
 「当たり前でしょこのバカ!全然懲りてないの!?」
 「魔、魔理沙ー!冗談だったのに霊夢が本気で殴ってきたよ!何とか言ってやってよ!」
 「いや、どう考えても今のはお前が悪いだろ」
 「わーん!二人して天人いじめだ!こうなったらてこでも動いてやらないからね!」
 「はぁ、もうやだこのバカは…」
 「あきらめろ霊夢。どうせ萃香もいるんだ。一人増えようが今更変わらんだろ」
 「アンタは他人事だから!全く、わかったわよ!好きにすればいいでしょ!?」
 「霊夢ー!好き!アイシテルー!」
 「こ、こら!デレるな!ひっつくな!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 くるくる くるくる
 まわる まわる
 厄を 集めて 浄化する
自分にしては長いの書いたら超疲れました。
普段から長いの書ける作者さんはホントに凄いです。

3/4 追記
批評感想並びに誤字の指摘ありがとうございます。
特に名前の表記ミスなどと、明らかな推敲不足であり本当に申し訳ありませんでした。
内容等に関してもよりわかりやすく出来るよう精進いたします。
のっとふぁうんず
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.1440簡易評価
2.70ぷら削除
てんこが何だかヒワイな感じでした…二次設定のイメージが強めでしたね。
誤字報告:最後2箇所ほど魔理「砂」になってますよー。
4.90名前が無い程度の能力削除
そんな天子も僕は好きです。
個人的には天子と雛のバトルをもう少し書いてほしかったです。
11.無評価名前が無い程度の能力削除
いまだに天子Mネタで行こうと思う人っているんだ…
15.80名前が無い程度の能力削除
なるほどねーって思った。
設定のうまさがよく出ていると思いました。
17.60名前が無い程度の能力削除
> 三十六系何とやらだ。
「三十六計」です。

なるほど。二次の天子M設定をこう解釈されましたか。
面白いとは思いますが、ちょっと物足りませんでした。
個人的には本文にある、

> 悲しみに歪んだ笑顔で哂いながら告げられる。
> 雛にはそれが、望まぬ境遇に落とされた少女の、魂の叫びに聞こえた。

こういった部分をもっと強調して、「本音では、こんな役目は嫌なんだ。自分だって普通の女の子でいたいんだ」
というM性の裏側に隠された天子の悲痛さを前面に出してほしかったです。
この作品はハッピーエンドで終わっていますけど、天子は天界に戻ればまた厄を押し付けられるんでしょうね。
そうでないと、天界は厄が溢れて崩壊してしまうから……。
18.100名前が無い程度の能力削除
雛は良い奴!!別に二次設定も気にならなかった。
19.90名前が無い程度の能力削除
これは隠れた名作になる予感
24.70名前が無い程度の能力削除
天子カワイソス………
26.90名前が無い程度の能力削除
19に同じ
37.90名前が無い程度の能力削除
おお、面白い面白い