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慣れたはずの感覚が、いつもと異なる。まるで、お風呂に浸かっているような不思議な感覚だ。
アリスは唇を噛んだまま、無言で手のひらに意識を集中させた。
体内を魔力が駆け巡る感覚。
これがいつもなら、水が溢れるように魔力がこぼれ出そうとし、それを束ねるように集めてレーザーを撃ち出すのだが、その”水が溢れる”ような感覚が来ない。
両腕を沿わせ、指を絡めて身体を重ねる魔理沙が魔力のうねりを押さえ込んでいるような、そんな感じなのだ。
普段なら、身体を動かすのと何ら変わりの無いほど、その感覚も一瞬で到来してレーザーを放てるのだが、その分のずれがますます居心地を悪いものにしている。
許容量以上の魔力を溜め込んでしまった身体が熱く、我慢していても顔が赤くなるのが自分でもよく分かった。
アリスが嫌がっていた理由がこれなのである。
一方の魔理沙は違う。
いつもは肩の後ろから腕に突き抜けるような感覚なのだが、それとは微妙に違い、例えるなら背中に突き刺さるような感覚だ。
まるでアリスの身体が壁になって、後ろから前へ抜けることができず、突き刺さったままになっているような、そんな感じなのである。
思わず笑いがこみ上げてくる。
巨大な魔力を縦横に振り回すのが魔理沙のカタルシスなら、許容量を超える魔力が出口を求めて背中と両腕を走り抜けていく様は、鳥肌が立つほどの快感だった。
もちろん、ある意味で可哀想なアリスは、そんな自分の感覚と魔理沙の感覚とが正反対だという事実をまったく知らない。調べても、どこにも書かれていないことだったのだから、無理も無いだろう。
「い、行くわよ!魔理沙!」
「おう、いつでもいいぜ。」
楽しげな魔理沙を忌々しく思い、僅かに顔を引きつらせたアリスだったが、それを今は噛み殺した。
赤く輝く一条の閃光が、夜の闇を切り裂く。
同時に、鋭い発射音と共に青く輝く楔形の魔法弾が、稲妻のように赤い光の道を走り抜ける。
炸裂音と共に、白い獣が耳を突ん裂くような高い吼え声を上げて仰け反り、身体を捻って転げるように傍の木々を薙ぎ倒した。
追うように、重ね合わせた二人の手が同時に動き、合わせてレーザーとマジックミサイルの軌跡も重なったままそれに続く。
「よーし!効いてる効いてる!!」
「ええ!」
アリスのレーザーに魔理沙のマジックミサイルを重畳させ、同一の射線上で重なり合うように撃つ。
それが、二人が偶然見つけた必殺の攻撃だった。
着弾地点を合わせてみたり、手を繋いで撃ってみたり、いろいろ試したのだが、効果を上げることができたのはこの体勢しかない。
魔理沙は、単純に重ねて撃ったから効果が増幅されたものと思っているのだが、先程アリスのレーザーが魔理沙の魔法弾を弾き飛ばして軌道修正したように、それだけでは説明できないことが多い。
アリスは力場の相互干渉とか、魔力共振とか、難解な言葉でいろいろ仮説を立てていたが、とにかく魔理沙とアリスの二人にしかできない魔法なのは確かだ。
弾幕が止むと、手傷を負った怒りか、それとも痛みから来るものか、白い獣は雄叫びのような咆哮を上げ、威嚇するように低く唸る。
爛々と輝く赤い目には、二人の少女を今にも噛み殺さんばかりに殺意が漲っていた。
「へっ、魔法が効くなら怖くなんかないぜ。──見ろよアリス。おあつらえ向きに月も出てきたところだ。」
魔理沙が顎で指し示した方を見やると、道の向こう、倒れた木々のちょうど真中に、雲が切れて半月が顔を覗かせていた。
アリスは沈黙したまま、おもむろにポケットから再び青いカードを取り出す。そしてカードの端を軽く口元に当てると、何時の間にか戻っていたいつものシニカルな澄まし顔で、僅かに小首を傾げる。
不敵な笑いを投げかけてそれに応えると、魔理沙は帽子の鍔を下ろすように目深に被り直し、自分もポケットから白いカードを取り出した。
それが合図だった。
「じゃ行くぜ!アリス!!」
言うが早いか、箒に飛び乗るとカタパルトのように急発進する魔理沙。急激な魔力の放出で、まるで彗星のように白い尾を引きながら白い獣の頭上へと踊り出る。
獣の頭が魔理沙の姿を追い、それと共に地を揺るがすような吼え声が轟き渡った。
だが、鈴の音のような、それでいて凛としたよく通る声が、爆音のような咆哮の中、激流に逆らうようにはっきりと響く。
「あんたの相手は──」
弾かれたように首を下げて正面を見据える白い獣。
砂塵を巻き上げながら、まるで氷の上を滑るようにアリスの姿が白い獣に肉薄する。水平に構えた右手にはスペルカードが輝き、その身体を取り巻くように広がる魔法陣に沿って、七体の人形が白く光りながら、照準を定めるようにオレンジ色の火線を向けていた。
「そっちじゃなくてこっちよっっっ!!」
叫ぶと同時に、振り抜くようにアリスがスペルカードを一閃すると、雷鳴のような音と共に人形たちから一斉にオレンジ色のレーザーが迸る。
急停止するアリス。
その身体の脇をすり抜けるように、だがまるで後ろに引き連れていたかのように、大量の魔法弾が弾き出されるような勢いで白い獣目がけ殺到した。
たまらず、後ろに転がるように退く白い獣。檻のように囲ったオレンジ色の条光にも物怖じせず、強引に突き抜ける。
その半瞬前にいた場所に魔法弾が次々に着弾すると、横一面に爆発して土煙が舞い上がった。
アリスにしては、意外に大味な攻撃だ。白い獣は、先程からの連続攻撃が効いているように見えるにも関わらず、それを少しも感じさせることの無い素早い動きで体勢を立て直し、僅かに距離を置いて身構える。
だが、緻密に計算された攻撃がアリスの最大の持ち味であることを、白い獣は知らない。
さらに、続け様に負わせられた傷と、不意を突くような移動攻撃が咄嗟の判断を遅らせた。
自らがその身にまとう抗魔の力への過信が、本来持っている筈の野生の感覚を鈍らせていたのかもしれない。
それに気がつき、頭上を振り仰いだ時にはもう遅い。
光り輝くスペルカードを高らかにかざす、箒に乗った少女の姿が目に入る。
月が翳った。
月が雲に隠れたのか。いや、違う。
次の瞬間、地面に生まれた光り輝く巨大な六芒星の頂点が煌くと、爆音が轟き渡り、巨大な火柱が天空に向かって吹き上がった。
衝撃で巨体が浮き上がるほどの威力は、鋭い切っ先を持った光の槍が白い獣を刺し貫いたようにも見える。
そして、上空に浮かぶ魔理沙の周りを囲うように、眩い星空が生まれた。
月が翳ったのではなく、まるで辺りを照らし出す月の光を集め、そこに星空を生み出したかのようだ。
六本の火柱の間に漂いながら、勝ち誇ったような笑いを浮かべる魔理沙が手を広げると、スペルカードが光の粉を撒き散らすように霧散する。
それと同時に、周りを取り巻いていた、月の光を集めた必殺の魔法弾が、流星雨のように真下へと降り注いだ。
-6-
爆風と大音響に思わず身を竦める。
眩い光に手をかざしながら見ると、光の中に横たわる巨体がうっすらと確認できた。
大きく息をつくと、手にしたスペルカードを下ろすアリス。何だか無駄に疲れてしまったような気がしてならないが、とにかくやっと蹴りがついたのだ。
ふと見上げると、上空を漂いながら手を振る魔理沙が目に入り、思わず手を振り返そうとして慌てて引っ込めた。別に一緒に戦ったわけではなく、たまたま目標が同じだっただけの話だ、と自分に言い聞かせる。
(危ない危ない…。)
光が徐々に薄れていく。
しかし、相変わらず魔理沙も外連味を効かせないと行動できないのか、とやや憤慨する。
月が出てきた、などといちいち芝居がかった言い回しで告げるあたり、いつもの魔砲にしておけばいいものを。
「何よ、あいつ。私が誘導してやったから当たったのに…。」
光撃は抜群に強力だが、月を背にしないと威力が薄れる上に、前後の隙が大きすぎる。少なくとも、自分ならあんな大雑把な攻撃など簡単に避けられる筈だ。
それにしても──この獣はどこから来て、何者だったのかは結局のところ分からずじまいだ。魔法に強力な耐性があったところをみると、魔理沙の言うように魔獣の類かもしれない。
少し調べてみようかなと思ったアリスだったが、そういえばこの巨体をどうやって始末したものかという問題が脳裏をよぎり、また溜め息をついた。
と、白い巨体が僅かに動いた。
見間違いか。今、尻尾が動いたように見えたが──。
「魔理沙ーーっっっ!!」
直感的に叫ぶアリス。
「え?」
魔理沙がこちらを向いたのを見て、しまったと心の中で舌打ちして激しく後悔したが、遅すぎた。
次の瞬間、動かなくなっていた筈の白い獣が、流れる血が物語る傷を感じさせない俊敏さで跳ね起きると、その口から立て続けに光の弾を撃ち出す。
「うわっ!!」
至近距離から襲いかかって来た突然の魔法弾。
辛うじて、身を捻るように躱した魔理沙は流石だと言えるが、空中では無理のありすぎる体勢だ。
あの砲火を浴びてまだ生きているとは、何という生命力だろう。
アリスは微塵の迷いも見せず、即座にスペルカードを構えた。複雑な紋様と図形、そして魔法使い以外では読めない言葉で綴られた赤い魔法陣が姿を現し、人形たちが魔法陣の上に並ぶように輪を作って、アリスの周囲に白く輝く光の輪が生まれた。
刹那。
風を切り裂く音がアリスの耳に届く。
バランスを崩した魔理沙を目がけて、白い獣の鋭利な剣めいた尻尾が振り上げられる。
それにも反応して躱しに行くが、その体勢では絶望的に無理だ。
アリスの目に、苦痛に歪んだ魔理沙の表情が飛び込む。その左腕から鮮血が舞うのがはっきりと分かった。
ほとんど反射神経だけで身体が動き、反対の手に持っていたスペルカードを解き放つ。二枚のスペルカードを同時に使うことが、どれほどの消耗をもたらすか知らないわけが無いアリスだが、それを考えているような時間は介在しない。
青い閃光が魔理沙の身体を包み込み、弾け飛ぶように炸裂すると同時に、白い獣の尻尾が鋭い音を立ててその身体を横一文字に薙ぎ払った。
真っ二つに切り裂かれた黒のドレスが宙を舞う。
アリスの目が大きく見開かれる。
一拍だけ、異様に大きな自分の心音が聞こえたような気がした。
息ができない。
世界から音が消え失せ、耳鳴りのようなものだけが後に残った。
人形たちを繋ぐように同心円状に巡っていた光の輪が弾け、一斉に、無数の光弾が螺旋を描きながら降り注いだ。
魔法陣の内に満ちた飽和状態に近い魔力がお互いに干渉し、広がる光のフラクタル。
複雑な弾道曲線の軌跡が空中で交差し、万華鏡のように鮮やかな模様を映し出す。
白い獣の絶叫に近い咆哮が響き渡る。
今になって、初めて分かったことなのだが、光の輪のように見えたものは、大量の光り輝く魔法弾が高速に回転していたからそう見えていたのだ。その数たるや、先ほど魔理沙が放った魔法弾の数の比ではない。
光弾が次々と白い獣の身体を貫き、血煙を撒き散らしながら地面にまで達して穴を穿つ。
そして、今や砲台のように絶え間なく弾を撃ち続ける人形たちが作る光の環の、その中心に浮かぶアリスの身体から、陽炎のように真っ白い光が揺らめきながら立ち昇った。
純粋な破壊のエネルギーが、昇華するときに見せる幻光。
スペルカードが生む魔法陣を以ってしても、その内に留めておけないほどの莫大な量の魔力。
赤い光が煌く。
それは、今まで誰も見たことがない。
顔なじみの妖怪も、腐れ縁の人間たちも、そして仲良しの人形たちでさえも。
奥の手はいつも隠したまま、決して誰にも見せることのなかった人形遣いの少女。
顔を上げたアリスの表情は、魔理沙ですら一度も見たことがない激情に支配されていた。
両腕を突き出すと、最後の言葉を紡ぐ。
次の瞬間、蜃気楼のように揺らぐアリスの身体から、赤い光が迸った。
光の雨。
繰り広げられた光景は、それ以外の表現方法が見つからない。
常識を超えた信じ難い量の魔法弾が、白い獣めがけて、目にも止まらない速さでそれこそ豪雨のように降り注いだ。
赤い光が次々と爆ぜ、凄まじいばかりの閃光と炸裂音が折り重なる。
そこに、白い獣の断末魔の悲鳴じみた咆哮が吸い込まれていった──。
-7-
「魔理沙っ!しっかりして!!」
草むらに仰向けに倒れていた黒い姿に駆け寄ると、頭を抱え起こす。
折れた箒と、破れた帽子が傍に転がっていた。
「う……アリス…。はは、…助けて…くれたんだな…。」
苦しげながらも目を開け、無理に笑いながら魔理沙がそう言うと、アリスは少しだけほっとしたような表情を垣間見せ、そしてそれを誤魔化すようにすぐ怒り顔になった。
「そ、そうよ!あんたなんかのために、私の大切な人形に身代わりになってもらったんだからね!」
間に合っていた。
実際、アリス自身も成功したようには見えなかった程だ。
本当に、本当に間一髪の差で、アリスの魔法が魔理沙と使い魔の人形との位置を、空間ごと入れ替えるのに成功していた。
二つのスペルカードを同時に発動した上、そのうちのひとつはアリスにとって切り札としか呼べない最大級の大魔法である。
それをどちらも完成させたのは、アリスの魔法使いとしての才覚によるものもあるだろうが、やはり今回は別な要因が絡んでいたのだろう。
「それに…最後の……、凄かったな。…あんな…、魔法……、使えたの…か…。」
無理矢理搾り出すように、途切れがちの言葉。
「そんなの後で聞くわよ。それより立てる?腕の傷は……うっ……。」
ぬるっとした異様な感触。
何かおぞましい物に触れてしまったような感覚。
手にべっとりとまとわりつく液体。
「っっっ……ぅ…ぁ…!!」
声にならない声を上げて、わなわなと震えるアリス。
ゆっくり、身体を起こそうと、魔理沙の左手にかけた自分の右手を見る。
「あぁ……ぁ…。」
視線だけずらして、周りを見渡す。
草葉に滴る染み。
赤。
赤。
赤い血。
どうして気が付かない。
夥しい量の血が魔理沙の左腕から流れ、その下の草は赤く染まっていた。
「ま、魔理沙!…魔理沙っ!!」
魔理沙は目を閉じていた。そして、今度は何も答えてはくれなかった。
凍りついたように呆然とするアリスの前に、上海人形が舞い降りて激しくバタバタと腕を振る。
「そ、そうよ!早く治療しないと……。」
早く治療しないと──それ以上先の言葉を口にすることができず、言い淀む。
だが、スペルカードを立て続けに使った自分にはもう使える魔力はほとんど残されていないし、並の癒しの魔法では到底及ばない重傷であることは明白だ。
博麗神社。
もともと生まれ持った霊力があり、癒しの術の心得もある霊夢ならどうにかできるか。
いや駄目だ。神社までは距離がありすぎる。たとえ、残った魔力で飛んで行くことができても、間に合うかどうか──。
「…そうだ。」
アリスは魔理沙の右手を掴むと、肩を貸すようにして立ち上がらせる。だらりと垂れ下がった反対の腕から、血が滴り落ちた。
あの時、自分が呼びかけて注意を逸らさなければ、魔理沙なら躱していたかもしれない。それを今考えても仕方の無いことだが。
行くしかない。
ここで何もしないわけにはいかない。
魔法の森に程近いところにある一軒家に、変わり者の人間が住んでいる。異界の知識を持ち、魔法の品を作る技にも長けた、魔理沙の兄のような人だ。
彼なら──あの、穏やかながらも底知れない力を持った青年なら、助けてくれる手立てがあるかもしれない。
僅かな可能性にすがるような思いで、ありったけの力を振り絞って空に駆け出すアリス。
無慈悲で、残酷な月明かりの下を飛んでゆく彼女は、泣いていた。
誰にも見られたくないと思っていた姿を、最も見られたくない人物のすぐ隣にいながら、それを隠そうとはしなかった。
(つづく)
・・・!?
本日の参りました度[■■■■■■■■■■]■■■■バギャァッ!!
おおッ!?限界突破ッ!!
果てしなく何処までも参りました。参りました。参りました。
ほんに、次回が待ち遠しゅう御座います。
そして激昂するアリスとその後の魔理沙を案じるアリスの対比が何とも素晴らしい。
魔法使いであると同時に普通の少女でもあるアリス、良いですよねぇ(*´д`*)
まだかまだかと、続きが来るのを楽しみにしています。
特に魔理沙とアリスが連続でスペルカードを撃つあたりなど、以前にどなたかがおっしゃていたように、その場に居合わせたかのような臨場感と鮮烈さを感じます。
そして、ようやくつながった物語の構成も、素晴らしいとしか言えません。
表しにくいスペルを鮮明に描写。その様に素晴らしいの一言。
話もいよいよと言った感じ。
この後の物語構成が非常に楽しみです。
それはさておき、MUIさんっ!!
マリス砲の下りのアリスと魔理沙の感覚……下手なエロなんかよりも数十倍えちぃと思うのは私だけでしょうかっ(帰れ)
おほん。次に戦闘シーンが、凄く臨場感ありますね。目を閉じると、シーンが脳裏に浮かぶくらいです。なおスペルカードの名前を言わない、というのは実は私も自作で挑戦してみたんですよ。……極めて難しいんで途中で挫折しましたが(泣)
かなりしっかりそこが描かれていて、感服いたしました。さらに最後の〆。やー、私なんかより話の切り方凄く上手いです。しかし魔理沙は――っ!?(汗)
まさに素晴らしい話でした。第4話期待しておりますー。
魔理沙がやられた時のアリスが何とも言えず。
戦闘シーンも魔理沙が血を出しているシーンもリアル感があって最高でした。
次回はどうなるのか楽しみに待たせてもらいます。
マリス砲から怪人まで、全て描写だけで伝わってきちまいました。
あとがきで補足する必要無しです。
特にラストワード。
あの怒涛の弾幕をここまで文字で再現することが出来るのは、作者様を置いて他に幾人おられるでしょうか?
前回の霊夢といい、作者様の戦闘シーンは私の大好物でございます。
大変美味しゅうございました。ご馳走様です。