Coolier - 新生・東方創想話

幻想郷のある一日 ~魔理沙の視点~

2004/10/11 00:09:50
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どうもおかしい。
いつものように神社にお茶でも飲みに来たんだが、霊夢の機嫌がやけにいい。
あまりにも気になるから訊いてみたんだが、何も答えないでニコニコしているだけだ。
まぁ、機嫌が良くて困る事も無いので深くは考えないでおこう。


「魔理沙、お昼にするけど食べるでしょ?」
ん?そういえばそんな時間だ。
にしても、やっぱり普段と調子が違う。
ってまた昼からえらく気合を入れて作ってるな。
これは何かよほどいい事があったに違いないぜ。
相変わらず何があったのかは訊いても答えないので不明のままだが。
うむ、さすがに気合が入っている分うまいぜ。


さてと、食後のお茶も飲んだことだしそろそろ図書館に行くか。
「あら、もう帰るの?それじゃあね。」
普段なら聞くことの無い言葉だな。
「今度はお茶菓子の一つでも持ってきなさいよ」
が普段のパターンだ。
まぁ、ここに来る時は3回に2回は手ぶらだからだろうけどな。

にしても、いつもと同じルートで紅魔館まで行っても面白くないな。
今日はちょっと違うルートを通ってみるか。
とりあえずいつもは湖の東側を通っているから西の方に行ってみることにしよう。
あんまりそっちには行かないから何か発見があるかもしれない。


早速何かが生えているのを発見、どこかで見たような花だな。
おお、あれはこないだ読んだ本に載っていた薬草じゃないか。
確か煎じて飲むと疲れ目に効くんだったな。
暗いところで本ばっかり読んでるあいつにはピッタリだ。
どうやらこの一帯に自生しているみたいだな、これなら多少採っても問題ないな。
探せば他の薬草もあるかもしれないな…今度じっくり探索してみよう。
にしても、こうして見ると紅魔館は目立つな。
湖岸からならどこにいても判るな、あれは。

相変わらず門番の…美鈴だっけか?は仕事熱心だな。
私が入ろうとする度に阻止しようとするんからな。
もういい加減恋符で吹き飛ばされるのにも飽きてきただろうに。
まぁ、仕事をさぼっていれば咲夜にお仕置きされるんだから熱心にもなるか。
そういえば霊夢のやつはレミリアから許可が出ているらしくすんなり通っているな。
何で私には許可が出ないんだ?
今度フラン辺りにでも訊いてみるか。

「また来たの?」
図書館の扉を開けてすぐにいつものジト目でいつもの言葉だ。
「今日はちょっとした物を持ってきたぜ、ほれ。」
と、いつもの調子でいつもとは違う言葉を返してみる。
お?あのパチュリーが何か判断しかねているな。
ここの本に載っていたんだが、どうやらまだ読んでいない物だったらしい。
「これって疲れ目にいいっていう薬草ですよね?」
どうやら小悪魔は知っていたらしい。
それもそうだ、写本のために一度ぐらいはざっと目を通しているはずだしな。
パチュリーは読むのに忙しくて写本作業はしていないはずだし、読んでいない本の内容は知らないはずだよな。
とりあえず小悪魔に渡しておいて、本の物色でもするか。
この辺りの本は大体読んだから…あっちの方を見てみるか。
どうもこんにちは、オクスタンです。

今回は魔理沙の視点で書いてみました。
イメージとしては、こんな日常ではないかと思われます。
紫様の予想とは違い、霊夢の機嫌に魔理沙は関係ありませんでした。

それぞれの視点を組み合わせて、最後に全貌が分かるようになっている…はずです。
オクスタン
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