Coolier - 新生・東方創想話

秋の日の紅魔館

2004/10/02 06:32:55
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銀杏の木が黄色に染まる季節
紅魔館の門の前ではちょっとしたイベントが起きてた



紅魔館の門の前には私、紅美鈴と小悪魔のリトルさん、メイド長の咲夜さんが焚き火に当たってる
「~~♪」
小悪魔のリトルさんがニコニコしながら焚き火の中にあるおイモを棒で突いてる
「リトル、おイモはまだ焼けてないから近づかないほうがいいよ」
「そうですよ、リトルさん煙吸ったら咽ちゃいますよ」
「あ、はい・・・でも、おイモが大好きでつい・・・」
ちょっと、頬を赤く染めて照れるリトルさん
「あと、少しなんだから我慢」
「はい・・・」

「みんなで何してるの?私も混ぜて~」
「おもしろそうなことしてるわね、私も混ぜてもらってもよろしいかしら?」
紅魔館の玄関からひょこと顔を出してきたのは、この館の当主のレミリア様と妹のフランドール様
「はい、よろこんで」
ニコッと微笑む咲夜さん
「ところで、パチュは?」
「パチュリー様は、本の区切りをついてから来るそうです」
「あら、そうなの」
相変わらずね、とつぶやいて焚き火に当たる
「あったかーい、そういえばリトルはさっきからじっーと焚き火を見てるの?」
「あ、え、と、フランドール様、こ、これは」
顔を真っ赤にして俯くリトルさん
「リトルは焚き火の中にある物が楽しみで楽しみで仕方がないのですよ」
咲夜さんはちょっと意地悪な顔して話す
「~~~~~~~っ」
赤い顔をさらに真っ赤にして手をぶんぶん振る
「もの?物ってなんかあるの美鈴?」
「これですよ、フランドール様」
私は手に「気」を入れ、焚き火の中に手を入れて物を取り出す
紙に包まれたものを取り出してフランドール様に見せる
「あ、焼き芋!」
「はい、そうですよ」
焼き芋の皮を剥いてフランドール様に差し出す
「熱いから気をつけてくださいね」
「は~い」
パクッ
「あちち!・・・でもおいしいよ」
にっこり微笑むフランドール様
「はい、お嬢様」
いつの間にやら焚き火から芋を取り出して、更に皮を剥いた状態で渡す咲夜さん
おそらく時間を止めたんだろう
「ありがとう、咲夜」
パクッ
「おいしいわね、たまにはこういうのも良いわね」
「そうですね、お嬢様」
「咲夜も食べてみて」
スッと焼き芋を差し出すレミリア様
「!?」
びくっと体を振るわせる咲夜さん
と、その瞬間の後には地面一面に血の後が・・・
おそらく鼻血だと思われるが・・・一体、時間を止めてる間に何をしてるのやら・・・
レミリア様は笑みを浮かべて
「咲夜、おいしかった?」
「ははははっははははいいいいいいいい!!!それはもちろん!!!!!」
美鈴    (だめだこりゃ・・・)
フランドール(か、確信犯・・・)
小悪魔   (こ、こわい・・・)



「じゃあ、私は焼き芋を持ってパチュリー様のところにいきますね」
そういうとリトルさんはパタパタと図書館へ飛んでいった
結局パチュリー様は来なかった
「お嬢様、ここの後片付けは私と美鈴やりますので先に部屋へ上がってください」
「ええ、わかったわ、咲夜、美鈴楽しかったからまたやりましょ」
「はい、お嬢様」
「うん、お姉様。あ、あと・・・美鈴、咲夜、今日は楽しかったよ」
「あ、ありがとうございます」



「パチュリー様~焼き芋もって来ましたよ~」
焼き芋を机の上にドサッと置いてリトルは嬉しそうに話す
「あら、もうそんなに時間が経ってしまったの?」
机の上に置かれた焼き芋をじっとみて
「り、リトル・・・貴女、こんなにたくさん食べれるの?」
「大丈夫ですよ、私、焼き芋大好きなんです、それに食欲の秋というじゃないですか」
「じゃあ、その後には弾幕ごっこによるスポーツの秋かしら?」
「え”・・・」
「冗談よ」
「あう・・・」
「私も少し頂くわ」
ひょいと焼き芋を取る
「リトル、一緒に食べましょ」
「はい!パチュリー様」





ちなみに秋の終わる頃、
全員、体重が増えたことを気になりだして

「スポーツの秋in紅魔館で弾幕ごっこ!!」

をしたのは外部に秘密である
どうも、こさのばてんちょーです
そんなわけで、ほのぼのとしたものを書いてみました

次回から、少し真面目な話にしようかなぁと思ってますが、いかんせんその表現能力がないこと今更ながら気づく日々です
もし良かったら次回もお付き合いください
こさのばてんちょー
[email protected]
http://page.freett.com/kosanoba/top.htm
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コメント



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21.無評価いち読者削除
 イモ、ですか。思えばもうそんな季節なんですねぇ。そろそろ冷え込みが始まるこの時期、ほのぼのと暖かくさせてくれる作品でした。

>「スポーツの秋in紅魔館で弾幕ごっこ!!」
 しかし何故だろう、この一文を見ただけで、ヒドい目に遭った中国の絵が脳裏に。