Coolier - 新生・東方創想話

月夜に咲く紅

2009/02/08 03:13:59
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ここは幻想郷の湖の近くにある吸血鬼の館、紅魔館
そこには人間、妖怪、吸血鬼、妖精、多種多様な種族が住んでいた。




この館唯一の人間、そしてメイド長である十六夜咲夜は今日も館の掃除にいそしんでいた。
ふと、廊下を歩いているこの館の主、レミリア・スカーレットの姿が目に入った
普段余り部屋から出ることのないレミリアが珍しく廊下をふらふらと徘徊している、まるで誰かを探すように
「あの、お嬢様?」
見るに見かねた咲夜は意を決して話しかけた。
「あら咲夜、ちょうどいいわ、ちょっと聞いていいかしら?」
どうやら探していたのは咲夜だったようだ。
「はい、なんでしょう」
「あなたは何か・・・ん、やっぱりいい、なんでもないわ」
レミリアは何かを言いかけたが途中で言葉を切った、そして暗い顔で自室へと戻っていった。
咲夜には謎しか残らなかった、彼女が何を言いかけたのか、そしてなぜ暗い顔をしていたのか。

咲夜はこの数日ずっと疑問に思っていた、レミリアの誕生日はいつなんだろう、それが分かればお祝いもできるのに、と。

なぜ咲夜が突然誕生日のことを考えるようになったのか。
紅魔館に来てそれほど長くない咲夜はレミリアの側近といえどあまり彼女のことをよくは知らない。
さすがに人(?)の内面まで踏み込むのは無粋であるし、なにより知られたくない事だってあるのだろう。
そう思ってずっと聞けずにいたが、最近心なしか彼女が落ち込んでいるようにも見える。
だからそれを元気付けるためにもなにかしたかったのだ。
そうこう悩んでいるうちに思いついたアイディア、それが彼女の誕生日。
そうして咲夜の悩みが解決したかに思われたがさらに浮上した悩み、その肝心の日が分からないという事。よって今に至るわけだ。
「この館に私よりも先にいて、かつ、お嬢様の誕生日を知っていそうな人・・・」
紅魔館で彼女と深く関係している人物はそう多くない、知っているとしたら
とりあえず誰かしらに尋ねてみようと咲夜は歩き出す。



そうして屋敷の入口へ向かう
そこにいる門番に尋ね・・・
「・・・zzz」
そこにいた頼りなき門番、真昼間だというのに熟睡中である。
いや、彼女の場合昼だから寝ているのだろう。
「こら、起きなさい」
なんとも無防備な寝方をしている門番を揺すり起こす。
「・・・ほぇあ?」
まだ寝ぼけ眼の美鈴を再度揺らし聞いた。
「ちょっと聞きたいことがあるのだけど、いいかしら?」
「はっ!これは咲夜さん、申し訳ありません!ほんのちょーっとだけウトウトしていただけで・・・」
「別にあなたが寝ていた件を聞いているんじゃないわ、それに3時間前からぐっすりだったのも知っているわよ」
「も、申し訳ありません・・・、えっと、それで、聞きたいことというのは?」
「実は―――」
咲夜はレミリアが最近元気がないということ、誕生日のお祝いがしたいということ、その誕生日のこと、全て包み隠さず聞いた。

「はぁ、そういうことでしたか」
「分からないかしら」
「うーん、私もここに来たのは最近ですからね、それにお嬢様とあまり話す機会がないんですよ」
「そう、悪かったわね、ありがとう」
「あ、もしかしたらパチュリー様ならご存知かもしれません」
「なるほど、行ってみるわ、それと、真面目に門番をやること」
「わ、分かりました・・・」



再度屋敷に戻り、パチュリーのいる図書館へと向かう。
その途中で妖精メイドがあわてた様子で、咲夜を見つけるとそこまでやってきた。
「咲夜様、大変です!!お嬢様がどこにもいないんです!!」
「え!?」
「先ほどなにやらきょろきょろと周りを見回しているお嬢様を見つけたものですから、後から気になってお部屋をのぞいてみたところ・・・」
「分かったわ、探しに行ってきます、あとよろしく」
話を最後まで聞かずに走り出す咲夜
「え!?あ、はい」
咲夜はそのままの格好で外に飛び出すとそこらじゅうを探し回った。
しかし外に出て「レミリア・スカーレットを知りませんか?」などと聞くわけにもいかず
結局見つけることができずに紅魔館に戻ってきた。

別に彼女のことだ、心配などするだけ無駄だというもの。
しかし咲夜には落ち込んだレミリアの顔がどうしても頭から離れず、焦るしかできなかった。

「咲夜、夕飯にして頂戴」
「はい、お嬢様、って!?」
「どうしたの?」
「あ、あの、お嬢様、いつ帰ってこられたのですか!?」
「帰ってくる?私今日は一歩も外に出てないけど」
「はい?」
どうも話が合わない、するとさっきの妖精メイドがあわてて説明にやってきた。
「私は説明しようとしましたよ、しかし咲夜様が話を最後まで聞かずに館を飛び出してしまったものですから・・・」
「どういうことなの!?」
さっきから気が立っていた咲夜はすさまじい形相でにらみつける。
「す、少し落ち着いてください」
「分かったわ、説明してくれる?」
焦っている心を落ち着かせるために咲夜は一度深呼吸をする。
「あの後の話ですが、お嬢様の部屋をのぞいてみたところ『庭にいる』というメモがあったんですが庭に行ってみても誰もいなかったものですから、それで・・・」
「そのとき私は庭のテラスで紅茶を飲んでいたわ」
そうしてようやく自分の間違いに咲夜は気づいた。
「ごめんなさい、私の早とちりだったようですね・・・」
「咲夜は私のことをそんなに心配してくれてたのかしら?」
「主を心配するのは従者として当然の勤めですから」
「いい心がけね、でも、固いわよ、咲夜、もう少し冷静に行動なさい、貴女らしくないわ」
「申し訳ありません、お嬢様」
「私も誤解を招くような言い方をして申し訳ありませんでした」

こうして一時的なギスギスした時間も終わり夕食の時間を迎えた。
咲夜はその間も、レミリアが無事だったことにほっとしつつ、誕生日について考えていた。

夕食が終わり方付けを一通り済ませた後に昼に行く予定だったパチュリーの元へと向かう。
「あの、少しよろしいでしょうか」
「あら、咲夜、何か探しもの?ちょっとまってね、こぁ、こぁ」
「あ、いえ、探し物があるのはそうですが本ではないんです、少し聞きたいことがありまして」
「なにかしら」
「あの、パチュリー様はお嬢様の誕生日ってご存知ですか?」
するとパチュリーは驚いたかのように読んでいた本から顔を上げた。
しかしすぐにあわてたように本に目を戻した。
咲夜はそのことに不信感を覚えながらもあえて触れずに回答を待った。
「レミィの誕生日・・・たしか明後日じゃなかったかしら」
「明後日・・・あ、本当ですか?ありがとうございます」
一瞬何かが引っかかった。
が、誕生日がいつなのかが分かった嬉しさと、もう一つの問題、何を上げたら喜ぶのか、そのことしか考えていなかったため次第に忘れていった。
「それでは、お嬢様は何をもらったら喜んで下さると思いますか?」
「うーん、やっぱり血じゃないかしら、あなたの血でもあげてみたら?」
「・・・」
「冗談よ、そうねぇ、紅茶なんかどうかしら、普段は飲まないような珍しいやつとか」
「珍しい紅茶・・・」
「例えば、外の世界の紅茶とか」
「いいですね、そうします、ありがとうございました」
「いいのよ、ふふ」
礼儀正しく深々と頭を下げて図書館を後にする。
「咲夜」
「はい」
出ようとしたときにパチュリーに声をかけられた。
「突然レミィの誕生日だなんて、どうしたの?」
そういえば彼女には理由を伝えていなかった。
「それは、最近お嬢様に元気がないような気がして・・・それでなにかできないかと思ったときに思いついたんです」
「そう、昨日私のところに来た後、私が見た限りではかなり機嫌がよかったみたいだけど」
「そうでしたか」
「まぁ、がんばりなさい」
「はい、ありがとうございます」



翌日、咲夜はこの幻想郷唯一の、外の世界の物を売る店を訪れていた。
「いらっしゃいませ、お?これは珍しい、何か探し物ですか?」
「ええ、外の世界の紅茶などおいてますか?」
「紅茶ですか、ちょっと待ってくださいね」
香霖堂の店主、森近霖之助は無造作に積まれた山の中をごそごそと探しだした。
やがてそこから小さい朱色の小箱を取り出し咲夜に差し出した。
「ありましたよ、これですね」
その小箱の中には白い小さな紐つきの紙袋がいくつも入っている。
咲夜は始めてみるその袋を一つ取り出して、物珍しそうに眺めている。
「なるほど、この中に紅茶の葉が入っているんですね、試飲してもよろしいですか?」
「ああ、どうぞ、1つだけですよ」
そして咲夜はその紙袋の上の部分を手で破った。
「ポットを貸していただけません?」
「あの・・・、それは『ティーバッグ』といってですね、その袋を破ってはいけないんですよ」
「え?あ、ごめんなさい、あ・・・あ・・・どうしましょう・・・」
普段クールな咲夜もこのときばかりは慌てふためいている。
本来破ってはいけないものを破ってしまったのもあるが、一番はこれでは紅茶の味を確かめらないということ。
もしもこれがあまり美味しくない紅茶で、レミリアが気に入ってくれなかったらせっかくのプレゼントも意味がないということになってしまう。
かといってここで買わなければほかにどこで買うというのか、最悪プレゼントがなくなってしまう可能性もある。
「仕方ないですね、これは差し上げます」
そんなこんなで青い顔をしていた咲夜を見かねた霖之助が咲夜に小箱を手渡した。
「え、でも・・・」
「すごく真剣な顔をしてましたからね、とても大事なことに使うんでしょう?でしたら、構いませんよ」
「本当ですか?ありがとうございますっ」
「ただし、一つ条件があります」
「なんでしょう・・・?」
霖之助が急に真面目な顔をしてこう言った。
「ちゃんと入れ方を覚えてから持って行ってください」

そうして霖之助の『ティーバッグ』の紅茶の入れ方講座が始まった。
とはいったものの、物はティーバッグ、カップに入れてお湯を注ぐだけ、熱湯にさえ気をつければ子供でもできる難易度。
しかしポットに葉を入れてお湯を入れる、そこから何分待って・・・そういうゴールデンルールに則った入れ方しか知らない咲夜にとっては衝撃だった。

「まさかこんな簡単に紅茶が入れられるなんて・・・、しかも美味しい・・・」
「覚えましたか?それではこれも一緒に」
「えっと、これは?」
朱色の小箱とは別に渡された少し大きめの箱、それは奇麗にラッピングされていてとても華やかなものだった。
「誰かに贈るんでしょう?その方に渡すときまで開けずに、このまま渡してください」
「なぜ、それを?」
「それはあなたの行動を見てれば大体察しがつきます、ありがとうございました、あ、どこかにぶつけたりしないように気をつけてくださいね」
そうして咲夜は二つの包みを抱えて香霖堂を後にした。
紅魔館に帰るまでその包みの中身がどうしても気になった、箱自体はそれほど大きくないのだがややずっしりと重みを感じる。
もやもやした気分のまま部屋に戻った。



「開けてしまおうか・・・いや、でもこれはお嬢様に・・・、でも中身の分からないものを渡すわけには・・・、いや、でもそうしたら・・・」
咲夜は葛藤に駆られていた、この謎の包装物をどうするか、しかし親切な霖之助を信じていないわけではない。
ただ不安だったのだ、レミリアがこれを気に入らずにまた暗い顔で過ごすようになってしまったら、そう思っていた。
結局開けずにその日は終わった、いよいよ明日が当日。
咲夜は窓から差し込んでくる満月の光を見ながら、明日レミリアが喜んでくれることだけを願っていた。




その日咲夜はいつもよりも気合いを入れて働いた、今日の仕事を全て終わらせてレミリアの元に向かうため。
朝食や昼食時にもすました顔で黙々と仕事をしていた。
しかし内心では時が進むにつれて緊張がいやおうなしに高まってくる、それこそ時を止めてしまおうかと思うほどに。
でも延ばせば延ばすほど逆に緊張するだけだと、それはしなかった。
「夕食後、絶対に」
咲夜は、夕食が終わった後に皆のいる前で渡す、そう心に決めていた。

夕食、今夜はパチュリーも図書館ではなく食堂で食べるらしい、しかし会話という会話がなくナイフとフォークの音だけが響いていた。
その沈黙が逆に咲夜の緊張を余計に高まらせる、その動揺が行動に出ないように、自らもただ黙々と食事を進めた。

そして食事が終わる、ここで渡さなければならない、自分の足元においてある二つの小箱を。
レミリアが席を立ちそのまま部屋へと戻っていく。
引き止めなきゃ、言わなきゃ、渡さなきゃ、そう心で叫んでいてもなかなか行動に移せない。
緊張してうまく呼吸ができない、手足が震えてくる。
そうしているうちに、もうレミリアは出口まで後5歩もない。

だめだ、言えない・・・

咲夜はもうあきらめていた。

渡す時間ならまだまだある、ただ渡すと決めていた時に怖気づいて行動できなかった自分への罪悪感がつのる。

自分で思いついたのに、手助けをしてくれた人だっていたのに、なにより彼女に日々感謝しているのに。

そんな思いも伝えられずに、誕生日を祝ってあげることもできずに、何一つできずに・・・

「咲夜」
そんなとき出口の前で立ち止まったレミリアが咲夜の名前を呼んだ。
「はい・・・」
「片付けが終わったら私の部屋にきなさい、なるべく早くね」
「・・・分かりました」
なんの偶然だろう、咲夜はもう一度チャンスを与えられたような気がした。
さっきまであれほど絶望していたのに、またやってみようという気になった。
咲夜はそのときに少しだけ分かった気がした。

ただ紅茶を渡すだけ、それだけのことでここまで悩んで、苦しんで

でも

それだけ

「私はお嬢様が、好きなのね」

うなだれていた顔を上げて、時を止めて、夕食の後片付けをする。
日々の仕事で時間を止めて作業をすることなどない、でも、『なるべく早く』、それが主の命ならば。

そうして足元の小箱を抱え小走りで部屋へと向かう。
静まり返った廊下、目の前にはレミリアの待っている扉。
咲夜はそれを静かにノックした。

コンコン

乾いた音が廊下に響く。
「入ってちょうだい」
中からの声にこたえるようにゆっくりとノブを回し扉を開ける。
「早かったわね」
「そう、おっしゃられましたから」
そうしてその手に抱いていたものを差し出す。
「誕生日、おめでとうございます」
言えた、咲夜はもう緊張なんてしていなかった。
あるのは、目の前の主への感謝の気持ちだけだった。
レミリアは少し驚いた顔をすると、こう言った。
「ありがとう、開けてもいいかしら」
返事の変わりに静かにうなずいた。
レミリアはまず朱色の小箱のふたを開けた。
「これは、なにかしら、紅茶のにおいがするわ」
「外の世界の紅茶です、『ティーバッグ』というらしいです」
「外の世界の・・・へぇ~、あとで入れてみせてくれるかしら?」
「もちろんです」
そうしてもう一つの箱を開け始める。
咲夜自身もその中身を知らないため、彼女も少し楽しみだった。
「奇麗に包装されているわね、少しもったいないわ」
そういって丁寧に包装をはがしていく。
そして箱だけになったそれのふたを開ける。
そこに入っていたのは
「咲夜、これ」
そこに奇麗に収まっていたのは2つのおそろいのティーカップ。
「これも外の世界のものなの?」
「分かりません、これも一緒に、と渡されたものですから」
「いいものね、その紅茶、これにいれてくれるかしら」
「そうですね、これを使いましょう」
そういって外に置いておいたポットからお湯を注ぐ。
咲夜が紅茶を入れているのを見ながらレミリアはただ嬉しそうにしていた。
その様子を見た咲夜も嬉しさで胸がいっぱいだった。
そして二人おそろいのティーカップで紅茶を飲んだ。

ふと、レミリアが窓の外の月を見ながら言った。
「咲夜、昨日の月は見た?」
「はい、素晴らしい満月でしたね」
「私はね、満月も好きだけど、今日の月のほうが好きなの」
「お嬢様の誕生日の月ですものね」
「違うわ」
月を見ていたレミリアが咲夜のほうへと向き直る。
「昨日は“十五夜”の満月、今日は“十六夜”の月だからよ」
咲夜はハッとした、パチュリーに『明後日』といわれて引っかかっていたのはこのことだった。
「今日はあなたがちょうど紅魔館に来た日、忘れてたのかしら?」
「・・・はい」
「まぁいいわ、そろそろね、ついてきて」
そういってレミリアは部屋を出た。咲夜もそれに続く。
向かった先は、パチュリーの図書館であった。
「パチェ、扉を開けてくれ」
「いよいよね、私も楽しみだわ」
そしてパチュリーが壁に手をかざすと何もないはずの場所に扉が現れた。
「咲夜、入って」
言われるがままその扉に入る。

そこには特に何もなくただの暖かい部屋だった。
あるものといったら部屋の真ん中に花壇がある。
そこに紅いつぼみの花が一つ。

するとその花びらがだんだんと開いていく。
「すごい・・・」
咲夜は感嘆の息をもらした。
そしてそれは一輪の大きな紅い花になった。
「これはハイビスカスといって、温かい地方で夜に咲く花らしいわ、だからパチェに無理言ってこの部屋を作ってもらったのよ、今日、この時のために」
「夜に・・・咲く・・・」
「そう、紅くて夜に咲く花、まるで私たちのようだと思わない?」
「はい」
咲夜の声が心なしか震えていた。
「だからこれは、咲夜へのプレゼントよ」
レミリアはそういって咲いたばかりの花を摘み取り咲夜の髪につけた。
「ちょっと凝ったものにしようと思って、ずっと悩んでいたのよ?」
「そうか、それでお嬢様の顔が暗く見えたんですね」
「暗く見えたかしら?」
「はい、だから私はお嬢様に何かしようと思って誕生日のプレゼントを・・・」
「そうだったの、ありがとう咲夜、とっても嬉しかったわ。じゃあ私も聞くわね、初めてのプレゼント気に入ってもらえたかしら?」
「はい、とっても、ですがお嬢様、お忘れですか?」
咲夜が問いかける。
「忘れる?」



「私はこの日お嬢様から“十六夜咲夜”をいただきました―――」














この日から数日が過ぎたころ、ハイビスカスの花は散ってしまった。
咲夜ならば時を止めて永遠にできる、だけどそうはしなかった。
「咲夜、お茶を持ってきてちょうだい」
「はい、ただいま」
けれど咲夜は今もここにいる、そしてこれからもずっと。

紅茶の注がれたティーカップが二つ、ずっと並んでいるように。
はい、ありがとうございます。
今回は思いついてから筆をとるまでが早かったですね、PCですけど(苦笑)
実際学校の授業中に思いついて原文ノートに書きまくってましたから筆といっても間違いじゃないかも・・・

えー、今回、前回から指摘のあった地文に『。』をつける。やってみました。変だったらごめんなさい・・・
そして、物語の伏線をいろいろ入れてみたんですけど、こじつけすぎて変だったらごめんなさい・・・
もう、謝ってばっかりだな、ごめんなさい(ぁ

こんな時間にカチャカチャ打ってるもんだからね、体調がものすごく悪いです。
エアコンのつけすぎで乾燥してますからね、あ、唇切れた!!!
唇から血が出てるよ、お嬢様に吸ってもらいたいぜ!!唇から直接・・・おっと鼻からも血が・・・

と、いうわけで、誤字脱字、表現、キャラの違和感などなどありましたら指摘お願いしまーす。
はい、次回もよろしくお願いします。
ALICE
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コメント



0.480簡易評価
4.90煉獄削除
良いですねぇ……二人の雰囲気がとても良いですよ。
咲夜さんとレミリアがお互いを想って行動するのは素敵でした。
二人にはずっと幸せでいて欲しいですね。
良いお話でした。
6.100名前が無い程度の能力削除
いやぁ、凝ってますねぇ!!夜に咲く紅の花、まさにハイビスカス!!!そしてこれはハイクオリティ!!!
そうですね、満月の日を十五夜と言いますね、その翌日が十六夜、うーんなるほど、一見意味のない描写がそのまま繋がってくる伏線に読み終わってから気づきましたよw
10.100削除
今回はちょっと長めですね、今回も楽しませていただきました。非常に良かったと思います。
あわあわしてた咲夜さんがツボにはいってたのは内緒。
次回作も期待しております、それでは。
11.70名前が無い程度の能力削除
なんとなく咲夜さんの態度が初々しいというか乙女な感じでしたが
もう少しさっぱりした性格でも良かったんじゃないかなと思いました。

話は全体的に強引な感じがしないでもありませんでしたが、雰囲気は出ていたと思います。
次に期待しています。