Coolier - 新生・東方創想話

その夢を醸して

2009/02/02 18:54:13
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この作品は二次創作です

お酒が登場します。

酔った勢いでなにかをやらかすかもしれません。



2/4 追記

物語の描写に対する作者の解釈を、
あとがきにて語っています。

あなたのこの物語に対する感想、印象、
謎かけに対する解釈によっては、
著しく不快になる可能性があります。


それでもいいよ、という方はお進みください。






















「はい。これが注文の糸。・・・でこっちが布。」
「あぁ。助かるよ。・・・うん。やはり君は良い仕事をしているな。」


森近霖之助はアリス・マーガトロイドとしばしば取引をする。

主に彼女が作る人形用に使われるはずの糸と布だが、

人間サイズの仕様にもできるものを、アリスに作ってもらうのだ。

香霖堂には定期的に糸と布を消費する予定があるため、補充する必要がある。

自分で作ってしまってもよかったが、それではただの布、ただの糸になってしまう。

魔法使いであるアリスが作る糸、布はただのそれとは格の違う出来なのである。

自分も魔法具を仕立てる身だ。彼女から作る術を学ぼうとしたこともあったが、

手先の器用さにかけてはアリスは幻想郷屈指のものだ。



やってみせられてもちんぷんかんぷん。

言って聞かされてもちんぷんかんぷん。

させてみせられ恥をかくその前に、料金を支払うことを決意した。

アリスは話を続ける

「あんまり褒めないで欲しいわね。布はいつもどおりなんだから。
 でも、今回の糸は、目立たなさを重視してみたわ。どんな色の布にも適合するはずよ。」

「どんな色にも。ねぇ」
「・・・・・・あのね」
「いや、言わなくてもいい」


目の前の布の隣においてあるはずの糸は、確かにどんな色にもあうだろう。

なにせほぼ透明である。まるで水をそのまま糸にしたかのようだ。

実際に触れなければ存在の確認ができないのではなかろうか。

透き通る糸は、すっかりカウンターの木目に溶け込んでいた。

これでは風でも吹いたらどこにいったかわからなくなる。

霖之助は売れない商品の一つである薄布を適当に切り取り、糸をくるんだ。

余った布は、適当にポケットの中に突っ込む。


「これでいいだろう。ところで今回の代金なんだが。・・・・・・君、酒は飲むかい?」
「え?ええ。少しは」
「それじゃあ、これでどうだろう」


霖之助は大瓶をカウンターの下から取り出す。



「日本酒ね?・・・・・・でも銘がないわね」

「そうなんだ。僕でも名前が読み取れない。」

「へぇ。珍しい。そういうこともあるのね」

「そもそも酒における名前とは」
「わかった。ためになったわ香霖堂さん。」

少年のような目をして語る青年に、少女が割り込む。

アリスはため息をつき、霖之助は少々肩を落とす。

「でも、これが酒であることと、代金になるほどの味だということは、保障しよう。
 昨日、毒見した。かなりいいものだ。」

「もしまずかったら?」

「ありえない・・・・・・がそのときは代金を払おう。
 ・・・・・・酒分の金額を引くなんてことはしないぞ。」

そう。と、魔法使いは満足したのか立ち上がる。

出口に向かいながら人形二体がかりで瓶を持たせると、

少女は出口の扉を開けて振り返る。

「明日の人形劇の支度があるから、今日はもうお暇するわ。
 ・・・・・・もしお酒がまずかったら・・・・・・」

たん。扉がしまってしまった。


どうやら文末を聞かせるつもりはなかったようだ。

万が一、アリスにあの酒があわなかったらどうなるというのか。

香霖堂に人形が襲撃をかける様子を想像し、霖之助は身震いした。

そのあとはいつものように、本を開き、文字を追った。





アリスの後、客も来ることがなく、日が暮れると共に、いつものように店を閉じた。









香霖堂店主としては、今回の取引は内心喜ばしいことだ。今月、香霖堂は現金が不足している。

主に、茶葉、茶菓、その他商品を掠め取る二人のおかげである。涙が出そうだ。

糸も布も、主にその二人のためだというのに。代金の支払いは僕ときている。

異変に対してよく活躍するからと、甘やかしすぎだろうか?


そんなことを考えながらカウンターの下へと視線をやる。


カウンターの下には、アリスに渡したものと同じ酒が丸々十本残っている。

実は自分の寝室にも一本。こちらは半分ほど減ってはいるが。

アリスは、この酒は一本しかないのか、など、本数については言及しなかった。

香霖堂は嘘はつきません。事実を言い忘れることはあります。








そういえば、今日は満月である。







久しぶりに、月見酒といこう。










「・・・晴れたな」



霖之助は縁側の柱を背に独り言を呟いた。

夜空にぽっかりと浮かぶ満月を見上げた。明るすぎて星が見えない。

夜を照らす月はそれだけでも良い肴である。

朱塗りの盃に酒を注ぐ。


とく とく とく とく


まず一献。何も考えずに、口の中へと放り込む。

口の中には酒特有の、燃えるような凍えるような、他に形容しがたい感覚が走る。

昨日も呑んだが、酒には強いはずの自分ですらも酔っていると自覚できてしまえる。

透き通っている。しかしふと見れば濁っている・・・。

これは不思議な酒である。間違いなく美味。しかしその色、その香り・・・。


辛い?甘い?苦い?


呑むほどにわからなくなっていく。確実に思考が弱まっていく。

なにか泣き出したくなる。一方で笑い出したくなる。


これは一体何から出来ている酒なのか?

自分の能力を使っても名前がわからない、この酒は?

いまさらだが、そもそも酒であるのかどうかすら怪しく思える。

神の一部か?いいや違う。これには名前がある。

しかし、僕の能力をもってしても、なにかに塗りつぶされたように、名前が見えないのだ。

もしかしたら猛毒で、今自分は永遠亭で治療を受けている真っ最中なのかもしれない。



そんな憂いをよそに、盃は液体を湛えている。


酒呑みはその匂いを、味を、自分を魅了するものとして称えるのだ。


称えた後に唇に、舌に、喉に、流す。

舌が踊る。喉が焦げつく。内臓が熱に妬かれる。次の瞬間に全てが失せる。

ほう、と頭までもが酒に浸され緩くなっていく。


これを飲み干せば酔わずにはいられまい。狂わずにはいられまい。


しかしそれこそが酒宴。


アリスは酒がまずかったら、といった。それは間違っている。

まずい酒などありはしない。苦い。甘い。辛い。

ただ、その場、その人に「あう」酒、「あわない」酒があるのみ。

ただ、それだけのこと。


酒には不思議な力がある。


彼女はまだ、酒呑みとしては成熟していないのだろう。


酒を呑んだら、力が強い酒には呑まれてしまうだろう。


それもまた、きっと一興。



それこそが、酒宴の本質に近づく方法なのだろうから。












「・・・・うん?」

突然、月が「もや」にかかってしまったかのようにぼやけてしまった。

ただの霧だろうか?目を凝らす。もやがどんどん濃くなってくる。

妖怪だろうか?だとすれば危険だが?


それにしてももう酒も残り少ないし肴もないぞ。


もう時分もいいころだしそろそろ寝るか。

妖怪だろうか?だとすれば危険だが?

ばかをいうな。

それはついさっき思考したぞ!

もう酔いがまわったか!

僕はこれを知っているだろう!





「・・・萃香だろう?月がよく見えない。降りてくれないかな。」


もやとも霧ともいえないものが一瞬のうちに集中した。

それはツノの生えた子供のような姿・・・鬼の姿を形取り





霖之助めがけてつっこんできた。


「り~ん~の~すけぇっっ!!」

名前を呼ばれた小鬼の、両手を開け広げた、まばゆい、輝く笑顔。

小さな子供と親が、笑顔の再会をしたときの子供の表情はきっとこんなふうなのだろう。

霖之助も悪い気はしない。



「やぁ、こんばん・・・」

ただ惜しむらくはその速さである。

はたして、自動車並みの速度で親にダイブできる子供など外の世界にいるのだろうか。




霖之助の胸のあたりに萃香が体当たりする。

声を上げる暇さえなく霖之助は小鬼のぶちまかしを食らい、仰向けに倒れた。

食らった今度は声を上げることが困難になった。


「ぐぁっ・・・・!はぁっ・・・・!」

「ずるいぞ、ずるいぞ!霖之助!こんないいものを一人で飲もうなんて!」

ずいぶんな挨拶のあと、馬乗りになって霖之助の肩をつかみ、揺るがす萃香。やめてくれ。

「おっ・・・萃香、降りてくれ・・・さすがに・・・きつい」

小鬼はぱっと手を離し、霖之助の腹から降りる。

「おぉ!ごめんよ!でも、あんまりにもうまそうな匂いだったからさぁ・・・」

体の無事を確かめながら、起き上がる。なんという奇跡。負傷していない。

「げほっ・・・酒なら、神社にだってあるだろうに・・ごほっ。誰から聞いたんだ?」

「聞いたわけじゃないよ!」

萃香はめいっぱい笑って答える。

「たまたま夜の散歩をしてたら、いいにおいがしてきてさぁっ!」

「酒はそんな遠くまで匂いはとどかないだろう・・・」

「とにかく!これもらうぞっ!」

まて。呑んでいる自分がいうのも変だが、それは何でできているのかわからない。

そう言うが早いか、呑むが早いか。


小鬼は残り少なくなった、名の見えない酒を飲み干した。


「~くはぁっ!いい酒だなぁっ、これっ!霖之助っ、まだあるんだろ?!」

どうやって嗅ぎつけたのか。もはや酒の気配でも感じているのか?

全く。疑いとか、そういう類のものとは無縁の笑顔である。

出されるに違いない。もっと呑めるに違いない。そういう確信の笑顔である。

なんとも、応えたくなる。

「ああ・・・うん。わかったよ。いま持ってくるよ・・・」

「やたっ!やったっ!いっしょに呑もう霖之助!」

からっぽの瓶を持ってばんざいをする。

「元々僕の酒だよ・・・」


酒をカウンターから取り出しながら霖之助は考える。


鬼といっしょに酒を呑む?冗談ではない。

天狗以上に酒の席で同席したくない相手だ。

つぶされるまで呑まされるのがオチである。しかし。

「呑もうじゃないか・・・・。たまには」


今日は自分が、なんだかわからない。が、いい気分なのである。

こんな日は、いつもと違うことをやってもいいだろう。

どう考えても普段の僕の判断ではない。

もうすでに呑まれているのかもしれない。

それもどうでもいいことになっていく。



たまには狂ってみようじゃないか。




酒には不思議な力がある。

もしかしたら成熟した酒呑みなど、僕の妄想でしかなく。

そんなやつは、外にも幻想郷にも、いないのではないのか・・・。





「霖之助っ!はやくはやくっ!」

「そう急かすなよ・・・・・・酒がこぼれる」


客人に主が酒を注ぐ。

客人は敬意と感謝をこめて、お酌を返す。

縁側から庭へと足をぷらぷらと投げ出した萃香が、呑みながら問う。

「霖之助、このお酒どこから手に入れたんだ?」

「無縁塚だ。岸に埋もれるようにしてあったんだが。名前が読み取れなくてね。
 気になってもってきたんだが・・・こんないい酒とは思わなかった。」

にへら、と霖之助に笑いかける。

「そうか!じゃあ、外の世界の酒なんだな!」

さぁどうだろう、と霖之助が返す。


言葉を交わす。呑み交わす。


「昼間にアリスが来てね。代金代わりにこの酒を一瓶渡したんだ。
 ・・・今思えば、こんな強い酒を彼女に渡すべきじゃなかった気がするよ。
 彼女は別段、酒に強いわけではなかったはずだ」

「だいじょうぶだいじょうぶっ!馬鹿じゃなけりゃ、分ってもんをわきまえるさ!」

「ははは・・・酒にその理論が通用するかね」

「あっ・・・それは・・・わかんない!」



かんら、からから。小鬼が笑う。

さらり、くすくす。青年は抑えた笑い。




良い酒は水に似ているとはよくいったものである。

ちびちびと飲む霖之助に対して、

まるで水のごとくに、萃香は酒を飲み干していった。

らんらんと目を輝かせ、この不思議な酒と月に賛辞を惜しみなく。

霖之助の肴は満月から移り、いい呑みっぷりをみせる小鬼へと。

十本残っていたはずの酒は残りいつのまにやら七本になってしまった。















「ん・・・・どうした?」

「・・・・・・・」

萃香が突然黙ってしまった。

「霖之助・・・ちょっと」

第三の肴、月見団子を一人で食べつくした萃香がふらふら立ち上がる。

「どうした・・・・・・っと。」

胡坐をかいていた霖之助がふらつき倒れそうになった萃香を抱きとめる。

霖之助も足元がおぼつかない。

萃香に押されてバランスを崩し、そのまま後ろの柱に背中を思い切りぶつけてしまう。


「いたたた。おい、萃香・・・・・・」


萃香は霖之助の胸の辺りの服を強くつかんでいる。

顔は下を向いている。伺い知ることができない。

ぽた。ぽた。液体がこぼれおちる。

「・・・・・・萃香?」

「り・・ん・・の・・・すけ」

聞いたことのない声だった。



いつも酔っている、笑っている鬼、萃香の、涙声。




唖然とした。霖之助は何も出来ない。



その間に萃香は霖之助の肩口に顔を埋めた。


腕を首に回して霖之助を抱きしめた。泣きじゃくる萃香。


「ううっ、うええ、ひぐっ、うえぇぇぇ・・・・・・」


抱きしめる力がどんどん強くなる。このままではまずい。

ショックから復帰した霖之助は、ひとつだけ方法を思い出す。

泣き出した子の、あやし方。

霖之助は萃香の背中に手を回した。




そして親が我が子にするように、やさしく、たたく。

とん とん


「りんのすけ・・・わだ・・・わたし・・わた・・・・」


何かを伝えようとする萃香。

とん  とん


「どうした、萃香・・・・・・だいじょうぶ、だいじょうぶ・・・・・・」


言葉にならない萃香の言葉を、霖之助は受容する。


とん  とん



「・・・・・・うん・・・・・・」


とん  とん


萃香の抱きしめる力が弱まり、少し楽になった。


「だいじょうぶだ・・・・・・萃香・・・・・・だいじょうぶ、だいじょうぶ・・・・・・」


とん  とん


とん  とん






「・・・・・・・・すぅ・・・・」




どれくらい時間がたったのだろうか。

やっと泣き声が収まったかと思ったら、どうやら小鬼は寝てしまったらしい。

安定した寝息を確認して、霖之助はほっと息をつく。

首の骨が砕けるような事態は防げたようだ。



しかし、萃香はいったい、どうしたというのだろうか。

伊吹萃香といえば、幻想郷の超一級の実力者として知られる、数少ない鬼の一人である。

幻想郷全体に関わる事件、「異変」を実際に起こしたこともある。

名の知れた、宴会好き。素面を見た者がいないほどの、酒好き。

その彼女が涙する理由とは。なんだろうか。


とん  とん



とん  とん





背中をたたく。

やさしく。やさしく。

親がわが子にするように・・・

彼女が悪夢をみませんように・・・




とん  とん


とん  とん






















「・・・・んんぁ・・・・」

萃香が目を覚ましたようだ。

「あ・・・ごめん」

萃香が首に巻きつけていた腕を放す。霖之助の膝に座りなおす。

楽になった・・・。面を合わせて霖之助は萃香に微笑む。

「僕はだいじょうぶだ。萃香はもう、だいじょうぶかな?」

「・・・・うん・・・・」

ぐしぐし、と寝ぼけ眼をこする。・・・涙やら酒やらで顔が汚れているのに。

「あぁ・・・だめだ、だめだ。ほら。」

霖之助は昼間の、ポケットにつっこんでいた布を取り出し、萃香の顔を拭く。

「わたし・・・どれぐらい寝てた?」

「そんなには寝ていない・・・二時間くらいかな。」

いつのまにか出ていた雲が、満月を半分ほど隠していた。

「に、二時間?・・・ご、ごめん、霖之助」

「なんだ、僕を心配しているのか?気にしなくていい。
 鬼から見れば弱いかもしれないが、僕は妖人。体の丈夫さにかけては妖怪並みさ。
 心配するな。
 ・・・しかし、萃香が酒に呑まれるとはね。珍しいものをみた・・・」


ふと萃香を見る。言葉が途切れる。萃香は霖之助を見つめていた。

紅の頬。

潤む瞳。

酒に酔って、緩んだ表情。

霖之助はその表情を見続けることができず、目をつぶって笑顔を作った。

「あー・・・どうかしたか?」

「私の背中・・・あったかい」

「熱が残ってしまったかな。僕が背中をたたいていたからだよ。とん、とんと。」

「二時間も・・・・・・ずっと?」

「まあ、そうだ・・・萃香が悪い夢をみませんようにと、まじないをかけながらね。」

霖之助は指で宙を切る。
魔法の杖を使ったならば、きっとそんなふうになる、とでもいいたげに。

「わたし・・・泣いてた」

「うん・・・・・・そうだな。」

さぁっ。夜風が吹き付ける。

「・・・・・・あのお酒」

「うん?」

「あのお酒を、飲んでたらさ・・・・・・昔のことを思い出したんだ」

霖之助は萃香を見据えて、ただうなずく。

「昔・・・同胞がいっぱいいたころのこと。鬼は騒ぐのも、酒も好きなんだ。
だから、よく宴会をする。外の世界でも、幻想郷にきてからも・・・・。」


「でも、今は外にも幻想郷にも、昔ほど鬼はいない・・・いろいろあって。
 みんなどこかへいってしまったんだ・・・・。
 外の世界じゃない。幻想郷でもない。私の知らない別の世界へ・・・。」

萃香の瞳が潤む。涙がたまる。

「わたしは・・・幻想郷が好きだから。みんなに戻ってきて欲しかったんだ。
 またみんなでお酒を飲んで、食って、騒げたら、って・・・
 だから鬼をあつめたりもしたんだけど・・・。」


ぽろ。ぽろ。涙が溢れる。


「結局・・・だめになっちゃった。だめなんだ。もう昔みたいにはならない・・・
 わかるんだ。もう戻れない・・・戻せない。私の夢は叶わなかったんだ。
 昔の鬼たちは、今の幻想郷を受け入れてくれなかった。
 今の宴会も、楽しいけど・・・昔の宴会の楽しみは、また別なんだ。」


ぼろ。ぼろ。涙がこぼれる。


「その楽しみが・・・閉ざされてしまったんだ。なんとなく、わかる。
 もしまたあつめることができても、もうそれは昔の宴会とは違うんだって。
 ずっとまえからわかってたはずなのに、今日、どうしてかわかんないけど、
 急に考えてしまって・・・そしたら・・・そしたら・・・。
 なんか・・・なんだか・・・・悲しくて・・・さびしくて・・・・だから」


「萃香。おいで」


霖之助は、言葉をうまく紡げない萃香の手を引いた。そして、自分の胡坐の上に座らせる。


萃香を包むように、やさしく抱きしめる。
らしくない自分の行動に、ああ、やはり酔っていると確信する。

「・・・・そういう感情は、時折、突然襲ってきてしまうんだ。前触れはない。
 年や種族も関係ない。それに襲われてしまったら、もうどうしようもない。
 人でも、鬼でも、妖でも。神だってそうさ。
 心が揺らぐ。不安定になる。
 考えたくもないことを考えてしまったりする。
 賢さも経験もそれ以外の感情も全て置き去りにしてしまう・・・・・・」


「・・・うん」涙交じりの萃香の声。

くしゃくしゃと、頭を撫でてやる。


「夜の散歩・・・か。嘘は心によくないよ。
 大方、自分らしくないからって、走りまわっていたんだろう?
 つかれはてれば、きっと眠れるとね・・・。
 だから良い酒を嗅ぎ付けたんだな。不安を少しでも紛らわせたくて。」

たぶん。と萃香が言う。

「萃香。酒ではごまかせないんだ。走ったって逃げ切れない。
 自分の心の内のことなんだから。」

「・・・じゃあ。じゃあ!どうすればいいの?!つらいよ・・・苦しいよ!
 こんなの、こんなの・・・!」

「そんなとき、どうすればいいか・・・。」

霖之助は微笑みかける。

「思う存分、泣く。」



せきをきったように、萃香は泣きじゃくる。

霖之助は、親がわが子にするように、背中を優しくたたいてやる。

とん  とん

とん  とん

こういうことは、言葉では解決できない。

泣きたいだけ、泣くがいい。涙に年も種族も関係なし。

泣いて、泣いて、泣きつかれたら、ぐっすり眠ればいい。

きっと明日には、また笑顔にもどれるだろうから。





萃香はそのあとも何度も泣いた。そのうち涙も枯れた。

枯れたら酒を飲んで、また泣いた。

何度だって泣くがいい。


その話を、酒の肴にできるよう。



散った夢が、酒になるまで・・・



しかし、鬼の体力はすさまじい。さっき眠ったからか、泣きつかれて眠りはしない。

どうやらまだまだ寝る気にはならないらしい。

付き合うことにした霖之助も、この不思議な酒も残り六本か、と酒を取り出したあとは、

さすがに話すこともなくなってきて、

一度黙ってしまった後は、ゆったりと夜風に当たることにした。







沈黙を破ったのは萃香だった。

「・・・・なぁ霖之助」

萃香は霖之助の肩をつかむ。

紅に染まった頬は、ますます色を濃くしている。

潤む瞳は、ますます艶やかさを醸しだしている。

霖之助は今度は負けん。と視線を外さない。

「ちょっと頬が赤いね。なにかな、萃香」

「霖之助ってさ、すごいよね」

「なにをいっているのかな」

ふふん。とふんぞりかえる。

「僕はいつだってすごい」

「それに、すっごくやさしいし」

「たまたま今回は僕が近かっただけだな。萃香になら誰だってやさしいさ。」

萃香は首を横に振る。

「そんなことない・・・・。それに、お酒うまかった・・・」

「大瓶を四本も開けた甲斐があった、というものだな。
 鬼にそこまで評価されれば、あの酒も満足だろう」

萃香が似つかわしくない、くすくす笑いをする。

「・・・萃香?」

少し萃香の様子がおかしい。
なにか熱っぽい気がする。

「なぁ、霖之助」

「なんだい」

「酒の・・・酌を返したいんだ。霖之助、酒に強いし、これでもだいじょうぶだよね?」

そういって萃香は自前の瓢箪を取り出す。

無限に酒が湧き出るという、伊吹の瓢箪。中の酒は鬼に合わせた強さだという。

「鬼の酒は、呑んだことがないからな・・・あの酒より強いのか?」

霖之助は不思議な酒の瓶を指す。首を振る萃香。

「あの酒には敵わないかも・・・でも、私がいつも呑んでる酒だから・・・」

そういって、味を確認するようにくい、と瓢箪を傾ける。

「ああ・・・そうか。じゃあ、少し。盃は・・・」

ふと周りを見る。さっきまであった酒瓶がない。盃も。
・・・どこへいってしまったのか?

「萃香。盃がないんだ。新しいのをもってくる・・・から・・・」

目の前の萃香を見なければよかった。



かの鬼は人をさらうとき、自らの妖艶さで人を誘うこともあったと聞く。

目の前の鬼はまさにそれだった。



ほんのりと紅に染まった頬。


潤んだ瞳。



唇からこぼれた酒を、なめとる舌。


においたつ・・・むせかえる・・・なにかが・・・



「・・・萃香。盃がどこかへいってしまったんだ。新しいのをとってくる。
 ちょっとどけてくれないかな」

「・・・。いっちゃだめ。」

霖之助の首に、萃香が腕を絡める。

姿勢が胡坐のため、萃香がどけてくれないと立ち上がることができない。


萃香が言う。

「霖之助に、瓢箪の酒を呑ませたいんだ・・・」

「・・・じゃあ・・・瓢箪から・・・直接」

途切れ途切れになる。きっと酔いが回っているのだ。あの不思議な酒の。

「それもダメ・・・。これ、呑むのにちょっとコツがいるんだ。」

くぴり、とまた少し呑む萃香。

顔が近づく。吐息を感じる。

「鬼にしか飲めないんだ。なぁ、霖之助・・・」

はー。ためいきをつく霖之助。同時に普段の、パリッとした感覚も取り戻す。

「萃香。瓢箪から直接もだめ。盃をとりにいくのもだめ。手に受けろというのか?」

「ちがーう・・・こうだよ・・・」


萃香は瓢箪を傾けて酒を口に含んだ。


潤んだ瞳で霖之助を見つめる。


酒は呑まずに、口の中に留めていることがすぐにわかった。



霖之助の心は警鐘を鳴らす。その場より脱出を試みるべきだと。


よくない。非常によくない。逆らうべきだ。それはほとんど本能の判断。


立ち上がれないうえに、左右を萃香に抑えられているため後ろにずれることしかできない。


その抵抗もむなしく、ほんの少ししずれただけで、柱にぶつかってしまった。


霖之助の足を、はさむように膝立ちする萃香。

霖之助の目を、少し上から覗く萃香。

萃香の唇が、霖之助の唇を目指してゆっくりと降りてくる。

その頬はほんのりと紅色に染まっている。

その瞳は、星よりもきらめいている。


「ちがう・・・だめだ、だめだ・・・萃香」


霖之助は最後の抵抗に顔を横に向けた。しかし相手は小さくても鬼である。

鬼の腕力で、萃香がやりたいことに最も適した角度、位置に霖之助をあわせる。

「萃香たのむ。やめ」

霖之助の唇に、柔らかな感触が伝わる。

口の中に、どこまでもあつい感触が流れ込んでくる。あぁ、舌が踊る。

流れ込むのに失敗した液体が、頬を、顎を伝い、ぼた、ぼたと、服を濡らす。

流れ込むのに成功した液体が、喉を焦げつかせる。内臓を妬く。次の瞬間に全てが失せる。



萃香は液体を呑みこむのを確認するまで、霖之助の唇を離さなかった。

呑みこんだのを確認すると離れたが、名残おしそうに萃香は自らの唇をなめる。

頭ががんがんする・・・どこがあの酒には敵わないというのだ?

「す・・・萃香。うまい酒だね。さすが鬼の酒だ。もう、もういい・・・」

息もたえだえになった霖之助。

「・・・やだ・・・もっと呑もうよ。霖之助・・・」

萃香は再び瓢箪の酒を口に含み、むなしく抵抗する霖之助の唇を奪う。

霖之助の口に、再び流れ込む液体。







舌が踊り・・服が濡れ・・喉が焦げ・・臓が妬かれ・・次の瞬間・・・






霖之助が液体を呑む込む音を聞いて、萃香は唇を離す。


酒とは違う液体の糸が、霖之助と萃香の間でつぅ、と伸び、切れる。


「萃香・・・たの、むか・・ら・・・もう・・・」


霖之助はもう息が荒く、目がチカチカしている。

両腕は力なく転がり、傍目にみても抵抗することは出来ないことがわかる。


萃香ははっきりと霖之助を見据えている。


「霖之助・・・もっと・・・もっと呑もうよ・・・」


三度、唇は結ばれ、液体が流れ込む。






舌が踊る


服を濡らす


喉が焦げ付く


内臓が妬かれる


次の瞬間。




霖之助はついに意識までもを手放した。






萃香が唇を解放し、霖之助から手を離すと、



意識を手放した霖之助は、ばたんと、廊下側へ倒れこんでしまった。

眼鏡が倒れた衝撃で弾かれ、縁側を滑っていく。



「あれ・・・?霖之助・・・?」



残された萃香はぺしぺし、と霖之助の頬を叩く。うぅ・・とうめく霖之助。


霖之助は既に十分に酔っていたのに、


規格外の強さである鬼の酒を呑まされ、耐え切れずにダウンしてしまったのだ。


「お~ぃ~・・・りぃんのぉぉぉすけぇぇ~・・・。」

倒れた男。その脇に座る小鬼。


「そんなぁ~・・・つまんないぞぉ~・・・もっとのもうよぉ~・・・おきろぉ~・・・」

揺さぶっても、一向に起きる気配のない男。

萃香はさっきまでとは違う、眼鏡が外れたその顔を見て、



にひっ




と笑った。





再び二人の輪郭が重なるのを見ていたのは、夜空に煌々と浮かぶ満月。




それだけである。






















翌日。





伊吹萃香はいつも以上に、はしゃぎまわっていた。そのうえいつも以上に酔っていた。
・・・・そして、いつも以上に笑っていた。



森近霖之助は、ひどい頭痛と嘔吐感に悩まされていた。
おまけに自分が昨日、
誰と話し、何を売り、何を買い、何を飲み、何を食い、
いつ、どこで眠りについたのか思い出せなくなっていた。
なぜ二日酔いなのかもわからない有様だ。






なお、今日開演予定だったアリス・マーガトロイドの人形劇は中止となった。

原因はアリスに起きた事件である。

第一発見者は、アリスが劇を急に休むことを不信に思った霧雨魔理沙。

証言は以下の通り。

『ともかく、「乙女の威厳」を保つため、細かい情報は省くが、

 発見者がアリスの自宅に踏み込んだときには、もうすでに

 中身が入った大瓶とコップが床に転がり、アリス本人はテーブルに前のめりに倒れていた。』らしい。





瓶の中身がアリスが倒れた原因と見られている。


瓶の中身、原材料は、なんだったのか。



判明するのは、きっと数日後のこと。











<>
<>
<>
<>







<了>
初投稿となりました。クシキと申します。

文字間など、自分の好みをふんだんに取り入れたらこうならざるを得ませんでした。どうかご容赦下さい。
霖之助と萃香は共に「名前をいってはいけないあの人(個人情報的な意味で)」の化身だと、小耳に挟んだ気がします。その際降って沸いたSSです。

もし、思考がお好きな場合は、作中の不思議な酒の原料について、考えてみてください。
それこそが作者の企んだことなのです。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

2/2 誤字修正。本文改稿。あとがき修正。

これ以下、ネタバレです。
原料や作中描写の解釈を思考したい方は停止願います。

2/4 本文、あとがき 追記

数日後となりました。不思議な酒の原材料他、ネタバレを発表させていただきます。






限りなく正解に近い方が複数いらっしゃいます。
作者として、とてもうれしく思っております。
作者が用意した正解は、『夢』。タイトルそのままですね。
正確には『叶わないまま、忘れさられた夢』です。
いろんな夢の集まりですので、名前が読み取れません。様々な味や、煽られる感情が倒錯しているのはそのためです。霖之助の能力で説明すれば、
名称:(文字が重なり過ぎて読めない)用途:酔う。 となります。夢100%。アルコールにではなく夢に酔うのです。

霖之助は自分の身の程を知っているために、夢の塊である不思議な酒も、霖之助なりに味わい、楽しめるのです。
しかし萃香は、最も最近、本気で目指した夢を散らされた、という設定です。よって、不思議な酒が仲間(散った夢)を求めて呼び寄せたのです。突然昔(夢の始まり)を思い出したり、まだ酒があることがわかったのはそのためです。また、萃香に対する作中の霖之助の予測は外れです。
アリスは、まだ散っていない夢を持っています。身の程を知っているわけでもありません。よって、夢の塊を飲んでしまったら、夢に溺れざるを得ないのです。決して急性アルコール中毒で倒れたわけではありません。

なお、霖之助の二日酔いはたった三口の鬼の酒が原因です。鬼の酒恐るべし。

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ここに言及する方がいるとは思いませんでした。少し意味深にしすぎたようです。たとえば、見えない糸で服を縫え、といわれても困りますよね。それでも突っ返したりせず、布で丁寧につつんでおく(あとでちゃんと使う)、という霖之助の余裕ある人柄の描写のための存在でした。

作者の企みとはつまり、
『夢の酒を飲めるのか、飲まれるのか、溺れるのか、それとも・・・』という問いに、読者を陥れることでした。
それが叶わなかったのはひとえに作者の力量不足です。

長々とお付き合いいただきました。
この不思議な酒の物語を、楽しんでいただければ幸いです。
クシキ
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コメント



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1.90名前が無い程度の能力削除
初投稿とは思えないほど素晴らしい作品で、楽しく拝見させていただきました。
萃香との絡みが少々犯罪臭が漂いそうな感じでしたがw 
しかもアリスさん良いとこ全くないしw
2.100名前が無い程度の能力削除
天才
8.100名前が無い程度の能力削除
子供らしくも妖艶な萃香にぐっときました。文句なしに面白かったです。
霖之助と萃香の飲んだ酒は、酒というより、外の世界の人が酒を飲んだ時に一緒に飲み込んだ人生の辛さ、苦さ、楽しさ、あるいは郷愁などが思い出からも消え去って幻想入りしたのかなと思ったりです。
いや、なんとも良い作品をありがとう。
ちょっと気になったのは、アリスがもってきた透明な糸はお酒の正体に関わる伏線だったりするんですかね? だとすると、糸の説明にあった「どんな色の布にも適合するはずよ」あたりがヒントになるかな。などとクシキさんの企みにどっぷり嵌り、思考してる自分がいたり。
18.100煉獄削除
これは面白いですね……。
霖之助と萃香の酒の話、だけどそのなかにも萃香の過去に対する
想いや悲しさがあって霖之助が慰めてというのはとても様になっていました。
雰囲気も良いですよね。 酒に酔って騒ぐわけでもなく静かに、楽しく
だけど少し、昔のことで悲しくなったり。
酒というものを見事に使っていたように思います。
面白いお話でした。
19.80名前が無い程度の能力削除
いいね酒
これほど酒が呑みたくなる作品もめずらしい

えろいな鬼さすが鬼えろい
20.100名前が無い程度の能力削除
ご馳走様でした
21.100名前が無い程度の能力削除
香霖は 襲われるのが よく似合う

くそー原材料がわからない……
24.100名前が無い程度の能力削除
香霖今すぐ俺と変われwwwモニターの前で悶えましたよ、ええ。
後半布出てきたシーンでだめー!と叫びそうになりました。
25.100名前が無い程度の能力削除
この作品、酒と犯罪の臭いが酷いw
27.90名前が無い程度の能力削除
萃香と香霖のからみは珍しいですね
しかし、いやはや素晴らしい

さてこの酒は一体なんだったのか
32.100名前が無い程度の能力削除
原材料……郷愁とかそんな感じかな?
ご馳走様でした。
35.100名前が無い程度の能力削除
酒わかった
ヒントはタイトル

このエロスイカを夜伽でも見たいなあ!見たいなあ!!
44.100名前が無い程度の能力削除
なんとエロい萃香よ
酒の原料は思い出かそれとも夢なのか
51.100名前が無い程度の能力削除
初投稿とは思えぬ素晴らしい作品でした
52.100名前が無い程度の能力削除
けしからん もっとやれ!!
54.100名前が無い程度の能力削除
初投稿・・・だと・・・
素晴らしい作品をありがとうございました
58.100名前が無い程度の能力削除
萃香の過去に対する想いで涙するところが凄くいい
酒の魔力は素晴らしいですよね
しかしこの体格差でこれはやばいw
61.100名前が無い程度の能力削除
\すげぇ/
65.100名前が無い程度の能力削除
\えろい/
68.30名前が無い程度の能力削除
なんの脈絡も無く好かれてて、しかもやたらに優しい。
なんだろうねコレ。
70.100名前が無い程度の能力削除
すごく・・・・エロイです
72.100名前が無い程度の能力削除
こーりんころ…あれ?逆なんとやら、ですね。
88.90名前が無い程度の能力削除
\もっとやれ/
90.60名前が無い程度の能力削除
酔いつぶれて昨日を忘れた香霖が
ただの布で来るんだ透明な糸に気付けるか
そんなことが心配になってしまった。

米を醸せば酒になる
夢を醸せば何になるのかね
94.100名前が無い程度の能力削除
いやー。面白かった。あんたすげぇよ。
95.100名前が無い程度の能力削除
よしスイカ俺と代われ
100.90名前が無い程度の能力削除
※95
スイカとあんたをチェンジ?
ってことは※95×こーりんでアッー!
でFA?
102.100名前が無い程度の能力削除
95じゃないが、それで一向に構わん!
105.100名前が無い程度の能力削除
95じゃないが、むしろそれで良い!
112.100名前が無い程度の能力削除
良いもの見させてもらいました。
120.100名前が無い程度の能力削除
スイカさん・・・悲しいけど、エロいってどういうことw
121.100名前が無い程度の能力削除
なんという大人のSS・・・たまらん
126.100長文になるけど…削除
>なんの脈絡も無く好かれてて

クレーマー君、一々『知り合って好意を持つ過程』を書かなきゃ投稿しちゃいかんの?てか露骨に好かれてる描写ないし。
口移しだって『お礼の気持ちから』と『そういう雰囲気』からってのもある行動だろう。
後、自分の霖之助像よりも優しいからって、それだけで文句つけてるし…慰めた事が優し過ぎるって?では、あの状況でどうしろと?
てか「二次創作」だから些細な点くらい見逃してやれよ。
些細な事で低い点付きのクレームをつける妙な輩がいると、投稿者が萎縮するだろ。
作者も作者で、冒頭とか後書きで下手に出過ぎかな。「二次創作です」、「不快にさせるかも」ってのはクレーマーのコメント見て書き足したのか…
クレーマーは調子に乗るから下手に出ちゃ駄目。原作者が関わってないモノは総て「二次創作」だって事はクレーマー以外の人達は理解してるよ。
良い作品なんだから下手に出ずに普通にしてほしい。むしろ堂々としてもいいくらいのレベルの作品。

期待したいが、この作者は2月以降作品を投稿してないんだよね…こういう作品を書けるんだからもちっと投稿しててもおかしくないと思うけどなぁ
127.100名前が無い程度の能力削除
少しエロいけといい話だ
128.100名前が無い程度の能力削除
ホラーだと勘違いして戦々恐々として読んでました。
これは出来たSSですね
134.100名前が無い程度の能力削除
途中からの萃香の一つ一つの動きが
ドキドキして、引き込まれる展開に辛抱たまりませんw

凄くいいものを見ました、ありがとう!
135.100名前が無い程度の能力削除
なんて妖しい幼女なんだ……
137.100名前が無い程度の能力削除
初投稿と思えない文章力だった
無く萃香ってのもいいね
140.100名前が無い程度の能力削除
さすが妖怪だ……妖しすぎる……!
144.50名前が無い程度の能力削除
酒より糸の考察の方が疑問
彼に関して分かった上でこういう考えになったか疑問
155.100名前が無い程度の能力削除
何回も読みました。
その度に「見たくねぇ」と言いながら読んでます。
(萃香がエロい口付けをしてるから)
酒とは違う液体って、エロいよ!
霖之助、そこを替われ!(涙