ぷかぷかと浮かんだ雲が眼下をのんびりと横切っていく。
ここは幻想郷ブルジョワジーの巣窟、皆様ご存知・天界。
――うんざりするほど耳慣れた酒宴の喧騒を遠くに聞きながら、比那名居 天子は溜め息を吐きつつ下界を見つめていた。
「あーあ、今日もなんだかつまんないなあ……」
地震騒ぎを起こしてからというものの、衣玖によって天界へ連れ戻された天子は当然の如く大目玉を喰らい、外出禁止を言い渡されていた。
まあ事が事だけに、仕方のない展開ではあった。
周囲では相も変わらず飲めや歌えの騒ぎが飽きもせず繰り広げられていたが、どうにもそこへ混ざる気になれない。
混ざったところで、不良天人だの何だのと陰口を叩かれて浮いてしまうのは目に見えている。
……ここに、自分の居場所はない。
それは常日頃から感じていたことだったが、自由に身動きが取れない今はなおさら地上で出会った人妖たちの姿が活き活きと思い出された。
仕方なく、天子は数少ない話し相手である衣玖に愚痴を垂れ流す冴えない日々を送っていたのである。
「ねえ、衣玖。何か面白い話とか無いの?」
恒例になりつつあった無茶振りを受けて、幻想郷屈指のエアリーダー・永江衣玖は苦笑した。
「総領娘さま。そういった振りを受けて始まる話は、大抵そんなに面白くないと相場が決まっておりますよ」
「そうは言うけどさー、しょうがないじゃない。つまんないものはつまんないんだもん」
「ふう、困りましたねえ……」
二人の眼前を、ゆったりと流れていく雲の群れ。
衣玖はふっと息を吐くと、ではこんな話はどうでしょう、と語り始めた。
「では――こんな話があります。その昔、練習に励んでいたオーケストラメンバーのところへ強盗が押し入りました」
「……舞台設定的にしょっぱなから無理がない? それって」
「まあまあ、最後まで聞いてくださいな。強盗はナイフを手に、彼を羽交い絞めにしたのです」
「ほほう、それでそれで?」
「とっさに大声を上げて部屋の外へ危険を知らせようとした彼の首筋に、強盗はナイフを押し当ててこう凄んで見せたのです――」
にやり、と口の端を歪めて、一拍置いてから衣玖はこう続けた。
「てめえ、オーボエ出したらどうなるか分かってんだろうなぁ!?」
……ちゅんちゅん。
(♪ヒーリング的な天界SEをお楽しみください)
「……あら?」
「…………」
「面白く、ありませんでした?」
「えっ、今の話はどこが笑いどころだったの?」
どうやら天子の笑いのツボには小指の先ほども掠らなかった様子。
はあー、と深い息を吐いて衣玖が一言。
「だから申し上げたではないですか。面白い話ないの? と言われて出てくる話は、たいてい面白くないと」
「そうねえ……」
「やるせないですねえ……」
外出禁止を言い渡されてから、もう一週間になる。
具体的な期間は言い渡されていなかった気がするが(実際には天子がほとんど説教を聞き流していたためだが)、
もうそろそろどこかへ行ってもお咎めなしで良いのではないか、という気がしてくる。
また地上へ行って、あの賑やかな連中とドツキ合いがしたい。
そんな思いが、その他色んな鬱憤と重なって天子の中で爆発寸前になりつつあった。
「ねえ、衣玖――」
「ダメですよ」
「まだ、何も言ってないのに」
「もう地上へ降りても良いでしょ? とか、おおかたそんな事を仰るつもりだったのでしょう?」
「うー……」
「総領娘さま。何度も言うようですが、今回起こされた事件は本当にとんでもない事だったのですよ?
例えるならあれです、バリバリのキャリアウーマンの息子(幼稚園入りたて)が
ボク構ってもらえなくてさびしいでちゅー! と駄々をこねて母親の勤める会社のビルに白昼堂々ダイナマイトを仕掛けてしまう、
そんな類の愚かしくも悲しい出来事だったわけですよ」
「私、ときどき衣玖の表現センスが分からなくなるわ」
「私の事は理解頂かなくとも結構ですが……総領娘さまはまず、ご自分の心を理解して落ち着いた行動を取ることを心掛けてはいかがかと」
「自分のこと?」
「その通りです。“我知無知”という言葉をご存知ですか?」
「がちむち? 何、それ」
「己を知っているかと言われると、みな案外そうでもないという事です。まずは己を知れ、という先人の有り難いお言葉です」
「自分のこと、か……」
「こう言ってはアレですが……まず総領娘さまは、自分が自己中な構ってちゃんであるということを自覚なさるべきです」
ひどい言われようだ。
「……衣玖、私の事嫌いでしょ」
「(少々の間)そんなことは、ありませんよ」
衣玖としては、普段からあれこれ困らされていることへのちょっとした仕返しのつもりだったのだが……。
天子はそこまで汲み取ってはくれなかった。
空気も他者の心もいまいち読めない彼女は、こう受け取ってしまったのだ。
……やっぱり。衣玖は私のこと嫌いなんだ! いつも仕方なく付き合ってるだけなのね。
こんなことならカマなんてかけるんじゃなかった……。
想像を絶する悲しみが天子を襲った。
「今、ちょっと考えたじゃない!」
「それは勘繰りすぎというものですよ」
「ひどい! やっぱり衣玖も、ほんとは私の相手なんか面倒臭いと思ってるんでしょ? 私のことが嫌いなのね!」
「(さっきより長い間)……まあ、落ち着いて」
「もういいわ! みんな嫌いよっ。どうせ陰で私の悪口言ってバカにしてたんでしょ!」
「内心でしばしばバカにしてはいましたが、嫌いじゃないですよ。むしろどうやって更正させようかと考えると燃えてきます」
「プラスマイナスゼロじゃないの。やってられないわ……もういい、死んでやるー!」
行きたい所へ行けないストレスやその他諸々が積もり積もって、些細なことから爆発してしまったようだ。
天子は涙目になってすっくと立ち上がると、猛スピードで飛び去ってしまった。
「……まったく、感情に手足が生えたような方なんですから」
ワンテンポ遅れて立ち上がる衣玖。
誰に語りかけるでもなく、ポツリと呟くのであった。
「私……そこそこ空気読めてましたよね?」
♪ちゅんちゅん(いや、そうでもない)。
衣玖の問いに答えるのは、のどかな小鳥のさえずりだけだった。
「まあ、私としては言いたいことは言えたし……ぼちぼち探しに行くとしましょうか」
――――――――――――――
ついカッとなって啖呵を切って飛び出したものの、これと言って行くあてなどない。
途中、すれ違った天人たちがぎょっとして引き止めようとして来たが(当然の事ではあるが、天子が起こした騒ぎとその処遇は
他の天人にも知れ渡っている)、振り切って地上まで降りてきてしまった。
こんな事が知れたら再び大目玉を食らうのは確実だろうが、もうどうでも良い。
こうなったら長期間の家出に踏み切ってやる。
これといった目的地もなくふらふらと飛んでいく。
神社のそばを通ったような気もするが、立ち寄る気にはなれなかった。
あの巫女のまわりは妙に賑やかだから、見ているとなんだか落ち着かない。
それに、かつて神社を倒壊させた張本人がいけしゃあしゃあと「泊めろ」と言いに行くのも何だかよろしくない気がする。
とりあえず、今はひとりになりたいのだ。
天子の気分的には幸いなことに、当て所なく飛び続ける道中で誰にも出会うことはなかった。
だから気付かなかった。
“その場所”へ近づくにつれて、不自然なまでに他者の気配が減っていたということに――
――――――――――――――
見渡す限り、一面の黄色。
人間も妖怪もいない。ただ無数の向日葵だけが、風に吹かれて揺れている。
視界に強烈に飛び込んでくる色彩に吸い寄せられるようにして、天子はその中に降り立った。
向日葵の間をぶらぶらと歩きながら進む。
こんなに綺麗な場所を見つけられたし、やっぱり家出(?)して正解だったな。
少しだけ心が和んだ、その瞬間。
背後に何者かの気配を感じた。
「…………?」
「こんな所に何の御用かしら? 可愛いお嬢さん」
涼やかな、それでいて聞く者の心を底冷えさせるような、美しい声。
天子は、自分の足が竦んだように固まっていることにようやく気が付いた。
壊れかけのからくり人形のようにぎこちない動きで、ゆるゆると振り返ろうとして――
「……可愛いお嬢さん、お名前は?」
「そ、そういうあなたこそ誰?」
「質問を質問で返すなあーっ!! 疑問文には疑問文で答えろと学校で教えているの? 私が“名前は?”と聞いているのよッ!」
「ちにゃ」
天子のリアクションに突如態度を豹変させた女(相手が女性であることは流石に確認できたが、そこまでだった)のグーパンチが、
光の如き速さでボディに突き刺さった。
こうして、二人の出会いは物騒な形で早々に幕を閉じたのである。
珍妙な悲鳴を発して崩れ落ちた天子。
力なく転がる小さな身体を見下ろす謎の女……と、ここまで引っ張ったところですでに正体はバレバレであろう。
出会い頭に初対面の相手にグーパンチをぶち込むその心意気、まさしくUSA(アルティメット・サディスティック・アニマル)。
そう、彼女こそは“幻想ワンマンアーミー”“お花畑の喧嘩番長”などの物騒な二つ名を欲しい侭にするおっぱい蛮族、風見幽香その人であった。
……まあ、人ではないけども。
「お前初めてか? ここは。力抜けよ」
確かに天子にとって初めての向日葵畑ではあったが、もはや事態は力を抜く云々の段階を通り越している。
リラックスを超えて、デッドリーと言っても過言ではない領域に足を踏み入れてしまったようだ(意識は無い。手足はだらしなく弛緩している)。
そんなことにはお構いなしに、白目を剥いて横たわる天子の傍らにしゃがみ込んで、ほっぺたを容赦なく指先で蹂躙する幽香。
アーティスティックな方向に手足を折り曲げた身体が、振動を受けてビクビクと痙攣する。
ぷにぷに。
「おお……適度にモイスチャー……」
哀れな子羊のほっぺたを思うままに弄ぶUSA。
ふと、帽子にくっ付いた瑞々しい桃が目に付いた。
幽香は当然の如く“肉食獣”系列にカテゴライズされる心の持ち主ではあるが、美味しそうなデザートにも目が無いのだ。
「あら、こんなところにフルーツ(笑)」
どこぞの風祝が聞いたら怒り出しそうな感想を口にしつつ、桃に手をかけた幽香だったが――
ここで天子が動いた。
地に伏してからさほど時間も経っていないというのに、大した回復力である。
まだ意識が暗い淵を彷徨っているのか、うなされるようにして天子は力なく頭上へ手を伸ばした。
そしてあろう事か、幽香の胸を鷲掴みにしたのである。
「!?」
「……うう……い、いくぅ……衣玖……なの?」
「いくではございませぬ!!」
反射的にリアクションを取る幽香。
イクとやらが誰だか知ったことではないが、顔ではなく胸で判別されているのだとしたら何とも気の毒な話だ。
幽香がそんな考えを巡らせたとき、天子は存外にしっかりとした声でこう続けた。
「……あ、やっぱ違うわね。衣玖より少し小さい」
「なん……だと……!?」
♪どぉぉぉ……ん(重々しいSE)♪
特殊攻撃「こころないてんし」が発動。
幽香のHPは1になってしまった!
そしてあろう事か、プロポーションに対するプライドが揺らいだその隙を狙ったかのように天子が立ち上がったではないか。
「隙ありよっ、どすこーい!」
「くっ! この……絶壁娘がぁぁぁぁぁ!!(なにげにしっかりチェックしていたようだ)」
天子が突き出したタケノコドリルが幽香の鳩尾にめり込む。
だが、負けじと幽香が反射的に繰り出した拳も天子の顔面を捉えた。
二つの影が向日葵の海で重なり合い――そして一瞬ののち、もつれるようにして崩れ落ちた。
平和的でまともな挨拶ってのができないんでしょうかね、この二人は。
――――――――――――――
一方その頃。
天子のハートに言葉のナイフを軽く突き刺した張本人・永江衣玖は、博麗神社を訪れていた。
「あら、こんちは。また地震でも起きるの?」
「いえいえ、今日は警告抜きのお話があるのです。実は……」
縁側でお茶を啜っていた霊夢に事情を語る衣玖。
「……なるほどねえ。それであいつが怒ってどっか行っちゃったから探してると、そういう事ね」
「はあ。で、どうでしょう。総領娘さまはここへ来られたのでしょうか?」
「来てないわよ。今のところ、客はあいつらだけね」
霊夢が指差すほうを見てみると、境内ではアリスと魔理沙がどこで拾ったのか判然としないチンケな木刀でフェンシングを繰り広げていた。
どういった意味合いなのかさっぱり解らないが、互いにステップを踏みながら「ショイ! ショイ!」と奇声を発している。
流石はびっくり人間と妖怪の巣窟・デンジャラスゾーン幻想郷である。
都会派魔法使いの野生化は順調に進行しているようだ。
アホ毛の束をも超えるたくましさを宿したその姿に、きっと母君も感動するに違いない。
「なるほど……そうですか。流石に、自分が壊した家の家主のところへ真っ先に転がり込むほど厚顔無恥ではなかったようですね」
しれっとした表情で、なかなかに辛辣なコメントをする衣玖。
「馬鹿は馬鹿なりに、他人に気を遣うことを多少は覚えた、ということでしょうか……いささか遅い成長ではありますが」
「ねえ、衣玖」
「なんでしょうか?」
「あんた、もしかしなくてもあいつのこと嫌いでしょ」
「(数秒の沈黙)そんなことはありませんよ」
「今、ちょっと考えたじゃない」
「てんこあいしてる」
「よそ見しながら言っても説得力ないわよ」
「うわぁーい、てんこちゃんとちゅっちゅしたいよお?(理由も無く高速でフィーバーダンスをしながら)」
「衣玖……ねえ、衣玖ったら落ち着いて……いやあああああああー、誰か来てえー!!」
「ショイ! ショイ!(アリスと魔理沙のフェンシングに乱入したようです)」
溜まりに溜まったストレスの影響か、エアリーダー永江衣玖の心は暗黒のフォースに魅せられつつあった。
彼女の内的宇宙(コスモ)にサディストダイアモンドが輝く日は刻一刻と迫っている。
あやうし天子! なかよし博麗神社!
待て次号!
――――――――――――――
タケノコドリルを下腹部に突っ込まれて(←こう書くと妙に卑猥に見えるのは何故だろうか)倒れた幽香。
不覚を取ったことを悔やみつつすぐさま立ち上がったが、ここで彼女は周囲の光景に違和感を覚えた。
見慣れた風景――視界一面に広がっていたはずの向日葵が、どこにも見当たらない。
すぐそばに倒れていたであろう絶壁娘の姿もない。何が起きたのだろうか?
見渡す限り、荒涼とした大地が広がっているばかりである。
「どういうことなの……」
当惑しながらも周囲を見渡す幽香。
そんな彼女に、どこからか語りかける声があった。
「――ようこそ。貴女がここへ来るのを待っていましたよ」
「何奴!?」
「私は貴女のすぐそばから語りかけている。しかし、その姿が貴女の眼に映ることはないでしょう……
何故なら、私は物質界にある存在ではなく……SMという概念そのものだからです」
「SM? 概念? 何を言っているの……?」
「混乱されるのも致し方ない。ですが、どうか警戒しないで話を聞いて頂きたいのです。
これは真のドSとして、新たな高みに至りつつある貴女への神聖なる天啓なのですから――」
「さっきから意味解んないことをベラベラと……何を企んでるの? つべこべ言わずに姿を見せなさい!」
「おお、こわいこわい……ですが、今ので確信しましたよ。やはり貴女は特別な資質をお持ちのようだ。
真のドSとして、高みに上り詰めるに足るものを十分に備えている――幻想SM界の総意に選ばれるだけのことはありますね」
「資質、ですって?」
荒涼とした大地には、ただ悲鳴のような風が吹き渡るばかりだ。
“SMという概念そのもの”さん(以降、面倒なのでこのキャラの名前は“SM先生”と表記させて頂く)は言葉を選んでいるのか、
少しばかりの沈黙が訪れた。
幽香は風の音に耳を澄ませる。
冷たい風の流れに乗って、どこからか音が聞こえてくる――
びゅおおお……
――ピシィ!……Oh……ピシャッ!……Ahh……
その音が、幽香には皮の鞭が唸りを上げる音のように思われた。
気のせいだろうか、やたらとディープな喘ぎ声も微かに聞こえるような気がする。
幽香は急に心配になった。
自分が倒れていた間に、見知らぬ誰かにいかがわしい場所へ連れ込まれたのではないか、と。
まあそれならそれで、力ずくで脱出すれば良いだけのことだが。
「ちょっと確認したいんだけど」
「む、何でしょうか?」
「ココって、その……いわゆるいかがわしい店とかじゃないわよね?」
「疑り深いのですね。ですが、そんなところもステキですよ。
断言しましょう。この私も、そしてこの場所も……いたってKENZENです」
まったくもって信用ならない。
「そもそもですね、SMを不健全と決め付ける姿勢自体に問題があると思うのですよ。
サディズムに手足が生えたような貴女になら、きっと解るはず。解りますよね。解るよ。
――解るかい、解るだろう、Oh?」
「……(めんどくせえテンションだなコイツ)そうね、まあ解るわよ」
「でしょう? いやあ、私達は気が合うみたいだなあ――」
この一言が命取りだった。雉も鳴かずばなんとやら(微妙に用法がおかしい気もするが)。
SM先生の気さくな言葉を耳にしたその刹那、USAの双眸にひどく凶悪な光が宿ったのだ――
SM先生が、自らの手で“死亡”と大きく書かれた旗を掲げてしまうというミステイクに気付いた時には、もはや全てが手遅れだった。
「へえ、そう……」
「???」
「私ゃあ合わないわねこのクソボケがァッ!! お前何様のつもりだ?
今のはただの社交辞令に決まってんだろうがこのダラズ……親しき仲にも礼儀ありってな言葉もあんのに
初対面のてめえに礼儀を尽くす理由がどこにあんだ!? こっちは面倒臭えてめえに合わせてやってんだよ……ッ!
そんな事もわかんねーのか!! お袋の腹ん中からやり直して来いや××♂×野郎! ◎すぞ!」
「ほひゃ……ほひゃ……(バッドステータス付着:恐怖 / 効果……数ターン間、全ての行動が不可能になる。相手は死ぬ)」
「イヤオオッー!!(裂昂の気合い+元祖マスパ)」
「え、なに? ちょっ、ひゃぶ!! はう!! あおおえ、へげえっ!?」
――SM先生は――
二度とまともなSSの中へは戻れなかった……。
概念と「5秒の思いつきで生まれたオリキャラ」の中間の生命体となり、
永遠に二次創作世界をさまようのだ。
そして起承転結を上手く形にしようと思ってもひどく眠いので
――そのうちしかばねは考えるのをやめた。
お馴染みの傘を片手に決めポーズを取っていた幽香だったが、急に自分のしていることが空しくなり(気付くのが少々遅い)、
溜め息を一つ吐いてその身を翻した。
彼女ほどの女傑でも、自己嫌悪に陥ることはあるのだ。
まあ、それはさておき。
先ほど放った元祖マスパはどうみても直撃だった。
相手の姿が見えずとも、手応えは感じられる……もうここにいる理由もなかろう。
「……アホらし。帰ろ」
「――試すような真似をしてしまった事、まずは詫びておきましょう……貴女は合格です」
「え? え?」
「先ほどの会話で、もしも貴女が“そうね、気が合うわね”と応えていたなら……
その時はまことに残念ですが、ここでの貴女の記憶を全て消し去り、向日葵畑に戻すつもりでした。
以前にこの世界を訪れた女性……確か名を八意なんちゃらと言いましたか。
彼女はここで私と普通に会話をしてしまい、惜しくも選考漏れとなったのです」
いや、むしろ是非そちらの選択肢を選んで欲しかった。
洛陽の西の門の下とかでも構わない。このまぬけ時空でさえなければ、
文句など一言も言わずにどこかへ飛ばされる自信があったのに。
幽香は狼狽しつつ心中で涙した。
それから永琳ちくしょう羨ましい。私も選考漏れしたかった……!!
ハンケチーフ噛んじゃうくらいにジェラシー!!
今なら地霊殿の2ボスもやれる。
「どうしたのです、そんなに狼狽して。だらしねぇな?」
「いや、あの……ちょっと待って。さっきの一撃、確かに当たったはず――」
「ドSエネルギーを敢えて受けることによりSとMに我慢強さっぽいものが備わり最強に見える」
「話聞けよ」
「安心しましたよ、風見幽香さん。貴女になら幻想郷のドS界を担う“東方SS(ストロング・サディスト)”の称号を迷い無く与えられる」
「え、東方SSですって?」
「そう。幻想郷に潜伏しているDMC(デンジャラス・マゾヒスティック・クリーチャー)たちに対抗できるのは、
貴女が率いる選ばれしUSA戦士たちだけ……ごめんね、素直じゃなくて。
どうかDMCたちの魔手を逃れて、どっかの噴火口に指輪を捨てて来てください。夢の中なら言える」
「……どういうことなの……」
「あ、そろそろ時間ですね。私の事はどうか忘れてあげて下さいね。冷たくされるのも案外好きなんですよ……。
では、選ばれし戦士よ。最後にこれだけは言っておきたい。
SにせよMにせよ、その根底に宿すべきは“愛”。愛のないSMなど、児戯同然のごっこ遊びに過ぎません……
さあ、行くのです。幻想郷の新たなる夜明けのために――――貴女にとっての宿命のライバルが、そこで待っているはずです。
宿命の決闘場へ、今から貴女をお送りしましょう(強制)。思考回路はショート寸前」
「おい、やめろ馬鹿。このSSは早くも終了ですね! もうやだ、向日葵畑に帰りたい!」
ドS界の明星のハートは、案外あっさりと砕けた。
しかし幽香よ、君はどこへ帰るというのだ。
運命の称号を授けられてしまったその身が安らぐ場所は、もはや血風吹きすさぶ戦場以外にはないというのに――
――――――――――――――
あまりに理不尽な展開に諦念を抱きながら、幽香は謎めいた空間の歪みへと吸い込まれた。
そして辿り着いた場所。
そこは……見慣れた向日葵畑でも、先ほどの荒涼とした大地でもなかった。
目に映るもの全てを郷愁たっぷりに包み込む、オレンジの暖かな光。
そして、頭上を飛び交うカラスたち。
――夕暮れである。
翳りつつある光を受けて、流れる水面が火花を散らすように輝く。
土手の上を、子供達の自転車がギコギコと音を立てながら駆けていく。
フェンスの向こうの町並みから響いて来る音は、豆腐屋のラッパだろうか。
そう、ここは宿命の好敵手だけが殴りあうことを許される、古来からの神聖なるバトルフィールド“夕日射す河川敷”。
沈み行く夕日を見つめて目を細めた幽香は、ふと尋常ならざる気配を感じて振り向いた。
一陣の風が吹き抜けた、その先――
逆光の中に佇む、小柄な影がある。
視線が重なった、その瞬間……幽香は悟った。
己が生まれた理由、いま存在する理由、戦い続ける理由、
ついつい誰かをいぢめちゃう理由、そしてこれから目の前の相手と歩むことになるであろう、長い長い修羅道の存在……それらの全てを。
「――来たわね。あなたがここへ来たということは……やはり垣間見たのね、“あの世界”を」
「ふ、ふん……また会ったわね、絶壁娘。てっきりベソかいて帰ったもんだとばかり思ってたわ」
「黙りなさい、賤しい地上の乳袋。私はかの大地でとある御方と出会い、偉大なるドMの教えを受けたわ。
そしてこう言われたのよ……“貴女は今日、宿命の好敵手と出会うことになる。これぞ運命”と」
「あらそう。悪いことは言わないから、お家へ帰ってバストアップ体操でもやってなさいな。
できれば面倒臭そうなこの場所からさっさと帰りたいところなんだけど、私」
川面を吹き抜ける風に揺られて、葦の茂みがざわざわと音を立てた。
「先に名乗っておくわ。この私の口から直々に名を聞く光栄、墓まで持っていくことね。
私の名は比那名居 天子。幻想郷のドM界の明日を担う“東方MM(ミラクル・マゾヒスト)”の称号をSM先生から与えられた天人よ」
「私も名乗っておきましょう……この私に挑んだ無謀、土の下でも悔やみなさい。
私は風見幽香。いつの間にか幻想郷のドS界の明日を担う“東方SS(ストロング・サディスト)”の称号をSM先生から与えられちゃった者よ」
「えっ、ちょっと待って。いまSM先生って言ったかしら?」
「ペチャパイがフカシこいてんじゃないわよ。SM先生とやらと話したのは私よ」
「「……あれ?」」
双方ともに沈黙。
しばしの黙考ののち、二人は同じ結論に辿り着いた。
そうか……これはSM先生が仕組んだ粋な計らいだったのだ。
恐らく、「ドSエネルギーを敢えて受けることによりSとMに我慢強さっぽいものが備わり最強」っぽい力でSM先生は平行次元に同時に存在したのだろう。
幽香にドSの道を説こうとした“陽”のSM先生。
そして、天子にドMの道を説いたであろう“陰”のSM先生。
SM先生は正反対の道を歩む二人にそれぞれ教えを与え、ここで戦わせることにより志の強さを測るつもりなのだ。
これを愛と言わずして、何と言えば良いのか。
「……なるほど、そういうことね。仕方ないね」
「へえ、あいつも味な真似をするじゃない。いいわ、ここまで来たら乗ってやるわよ」
川縁の茂みが風に揺られるざわめきが、頭上を飛び交うカラスの声を掻き消さんばかりに高鳴る。
いつの間にか二人は、互いに示し合わせたわけでもなく睨み合ったままに歩き始めていた。
「風見幽香……あなたは馬鹿すぐる。天人が強いのは当然に決まっている。
身体が丈夫になる桃を食べた天人が傘装備の妖怪に遅れをとるはずは無い。
確実に天子はひそうのつるぎを装備したら高確率で一番最強になる!」
「それはどうかしら? どうもあんたは妖怪を甘く見ているようね。
後で命乞いしても無駄よ? 死にたくなければ……はやくあやまっテ!!」
視線を合わせたままに間合いを計る二人の歩調が、次第に早まっていく。
まさしく空気は一触即発。
薄氷の上を歩むが如き緊張感が膨れ上がり、そして――
きーんこーんかーんこーん……
「ガキはとっとと家へ帰れ」のチャイムが鳴り響いた。
天子の瞳が、幽香の瞳が、ギラギラとした情念に燃え上がる。
二人が駆け出したのは、ほぼ同時であった。
滑るように地を駆ける天子。
風を切る緋想の剣が唸りを上げる。
幽香は素早く視線を走らせて太刀筋を見極めると、これを傘で防いで見せた。
手に伝わる心地よい痺れが、ドSのハートを奮い立たせる。
「へえ、口だけじゃなさそうね。だけどまだまだ軽いわ……そぉい!」
上半身の攻防に意識を傾けていた天子の隙を突くようにして、鋭い蹴りを繰り出す幽香。
天子はすかさず要石を出し、衝撃を相殺した。
天子もまた、この一瞬のやり取りで相手の力量を測らんとしていた――
要石が震えるほどのキレと衝撃が、ドMのソウルに火を点ける。
「本当につよいやつは強さを口で説明したりはしないものよ。
口で説明するくらいなら私は桃をむくでしょうね……
私パンチングマシンで100とか普通に出すし!!」
「強がってるのが見え見えよ!」
激しくぶつかり合う、緋想の剣とお洒落なパラソル。
凄まじい死合いの気迫に、土手の上を走っていた少年達のチャリンコが次々と横転し吹き飛んでゆく。
ひらりと身を翻して時間を稼いだ天子は、攻勢に打って出んと剣を掲げた。
「開眼――“無念無想の境地”。全ての痛みをシャッタアウト!」
「無駄ァ!!」
凄まじい勢いで繰り出された、傘による刺突が薄い胸板に迫る。
幽香は無意識のうちに、唇の端を歪めていた……タイミングを読んで放ったこの一撃、避けることは適うまい。
――――仕留めた。
ぽぃん
「やった! 勝ったッ!! 仕留め……あら?」
「心頭滅却すれば火もまた涼し」
馬鹿な。
今しがた放った一撃、狙いもタイミングも申し分なかったはず。
いや、何より……この目で確かめた。
刺突は間違いなくヒットしていた。
それなのに……今の感覚は何なのだ?
(ごちゃごちゃ考えるのは性に合わないわ。こうなったら!)
――手数と力で押し切るのみだ。
一瞬で体勢を立て直し、猛烈な速さで連続突きを繰り出す幽香。
あまりのスピードに、肩から先は無数の腕の残像しか見えない。
「シャアラアアアーッ! ヘドぶち吐きなッ!」
ぽぃん、ぶすっ、ぐさっ、ぽぃん、どすっ、ぽぃん……
「うう……っ。流石にドS界のホープというだけのことは……あるわね。キモチいい……っ。笑いが止まらないわ!」
「くっ、何がどうなってるの!?」
雨あられと繰り出される攻撃の中、天子はうずくまることさえなく幽香に向かって接近してくる。
しかも恐ろしいことに――――笑っているではないか。
今まで幽香が対峙して来たどんな相手とも違う。
博麗の巫女のようにのらりくらりと受け流すでもなく。
白黒魔女のように「当たらなければどうと言うことはないぜ」と速さで押し切るでもなく。
謎のメイドのように時間を止めてチャンスを作るでもなく。
攻撃を避けるという発想を持たぬかの如き前進。
身体の痣は増えていくばかりだというのに――――笑っている。
心の底から、幸福そうに――――比那名居 天子は笑っているのだ。
「……っ。何なの、このガキ……!」
「ぬぅん!」
全ての刺突をその身に受けながら平然と突き進んだ天子は、幽香が突き出した傘を片手で握り締めた。
「な――」
「一つ覚えは馬鹿の芸、という言葉をご存じないのかしら……マジで親の要石の結婚指輪のネックレスを指にはめてぶん殴るぞ!」
「何を言っぱぶ! あひゃお!!」
幽香の頭が大地震。
側頭部に凄まじい衝撃を感じた次の刹那には、幽香の身体は草木を薙ぎ倒しながら川に突っ込んでいた。
冷たい水の感触で、飛びかけた意識がなんとか呼び戻される。
びしょ濡れの身体を起こしつつ、幽香は川縁を見やった。
天子がこちらを見つめている。
(比那名居 天子……どうやら私は認識を改めなくてはならないようね。
今まで相手にしてきた連中は、大抵がちょいと小突けば逝くか血相を変えて逃げるかだったけれど……こいつは違う。
決して怯えだけではない挑戦的な光をその目に宿しているわ。
さらには攻撃を受けても平気で前進し……大きな岩でドタマをかち割るという殺人級の攻撃を平然とやってきやがる……!)
ゆらりと立ち上がった幽香は、傘を勢い良く一振りして水を跳ね飛ばす。
選ばれしSとM、両者の視線が再び交錯した――
「やるじゃない(ニコッ!)」
「それほどでもない」
天子は謙虚な天人であった。
その返答を聞いて得心したように頷くと、幽香はざぶざぶと水を分けながら天子へ向けて歩み始めた。
「――ここまでゾクゾク来る相手には、久方ぶりに出会ったわ。
始めは乗り気じゃなかったけれど、あんたほどの逸材に出会えたこと、SM先生に感謝しないと。
今日、向日葵畑で出会ったこと……確かに運命だったのかもね」
「………………」
天子は無言でその言葉に耳を傾け、視線を逸らすことなく幽香を見つめている。
「私は今、最高に興奮してるわ……Win版シリーズに返り咲けると聞いたときの感情の昂ぶりさえ、
この瞬間の気持ちには敵わないでしょう。
あまり詳細に描写するとこのお話をKENZENな場所に出せなくなるから、一言だけ言っておくわ。
――――私のアソコが情熱大陸!!」
びしっ、と傘を突き出し、天子に向ける幽香。
天子もまた緋想の剣を掲げ、切っ先を幽香に向けて見せた。
「イイわ、すごくイイ……地震騒ぎで怒った電車おばさんや巫女でさえ、ここまで私を熱くさせることはなかった。
SM先生の言葉は正しかったのね……こうなったらとことんヤりましょう。
――――本来あなたは一級天人の私の足元にも及ばないパンピー妖怪。
その妖怪が一級天人の私に対して挑発的なプレイをすることで私の興奮が有頂天になった。
このときめきはしばらくおさまる事を知らない!」
満面の笑みを浮かべながら、両者が再び駆け出す。
壮絶な死闘の再開を祝福するかのように、夕焼け空に豆腐屋のラッパが鳴り響いた。
――――――――――――――
一方その頃。
天子のハートに言葉のナイフを意図的に突き刺した張本人・永江衣玖は、まだ博麗神社でフェンシングをしていた。
――――――――――――――
――傘と緋想の剣がぶつかり合うたびに、その衝撃で草木がすっぽ抜けて吹き飛んでゆく。
河川敷は激闘の余波を受けて荒れ果て、いたる所で地肌が露出している。
もはやそこは長閑さなど欠片もない、血生臭い異界にしか見えなくなっていた。
二人のプレイの激しさが解ろうというものである。
(↓途中でカメラが壊れたので音声しか拾えませんでした)
「ヤヲヲヲーッ!!」
「ああ……イイ……!!」
「くそっ、こうかっ! ここがええのんかっ!?」
「ああーっ!! 興奮しすぎてお国が分からなくなっちゃうッ!! 私っておかしいのかしら?」
「見事なドMだと感心はするがどこもおかしくはない」
「M! そのすてきな性癖が天子を興奮させたッ!」
「たちまち私と天子は強敵(とも)になり 二人はプレイに夢中になったッ!」
「(ビシィッ)あおおーっ!!」
「コイツ……天子はたたけばたたくほど成長するタイプだ!」
(倫理的に問題ある描写が多いので中略)
「私のハートを受け止めてぇっ! 天・地・開・闢!!」
「いいわ、来なさいよ……マスタァァァァァァァァァァ……スパアアアアアアアアアアアアアアアアクッッ!!!」
(ここでカメラ復帰)
――一面の焼け野原に立つ二つの影。
双方共に満身創痍らしく、幽香は傘で、天子は緋想の剣でどうにか身体を支えて立っているという有様である。
凄まじい激闘……いや、充実したプレイだった。
その証拠に、傷だらけであるにも関わらず両者の顔には穏やかな笑みが浮かんでいる。
「私はね……幽香。もとから天人だったわけじゃないの。
出自のこととか、いろいろあって……天界で、自分の居場所も、進むべき道も見出すことが出来ずにいた。
でも……今日あなたと出会って、私はやっと見つけたわ。己の行くべき道を」
幽香は穏やかな表情で、告白に耳を傾けている。
そして、天子に答えるようにして自らも言葉を紡いだ。
「私は……あらゆるものに対して揺らぐことのない、絶対的な“強さ”が欲しかった。
強くなければ生きていけないと思ったから。
今までの生き方だって、悪気があったわけじゃないの。
ただ、向日葵畑へ来た通りすがりの面々に強制スパーリングを申し込んでいたら、全員再起不能になっただけで……」
「……それって、一方的な虐殺じゃないの?」
「そうとも言うかしら」
ツッコミに返ってきた言葉に、天子はぞくりと身震いした。
やはり彼女こそが運命の相手だ。
意識や意図など関係なしに――生き方そのものがドSとして成立している。
下心や性癖を超えた高みを、ただ孤高に歩むもの。
風見幽香、彼女こそナチュラル・ボーン・サディストだ。
「天子。今の闘いで、私はようやく気付くことができた……。
大地があって空がある。
影があるから光がある。
悪があるから善がある。
ボケがあるからツッコミがある。
そして――
MがいるからSがいる。
Sが輝いて、初めてMも輝くのね……。
どちらか片方だけではダメなのよ!」
夕日は完全に沈まんと地平線にその身を隠し、オレンジに染まっていた空は宵闇に飲まれつつあった。
間もなく月と星々が太陽に取って代わるだろう。
幽かな光が浮かぶ中、幽香は天子に手を差し出した。
「これは本気のお願いよ。――天子、私と一緒に来ない?(意訳:丈夫なサンドバッグが欲しい)」
……願ってもない申し出だ。
すでに心は決まっている。
天子は満面の笑みを浮かべて、幽香の手を取っ――
ぎゅうううううううううう(握りすぎ)。
「あぎゃー! 痛たたたたたたたたたた!!」
「うふふふふ……イイわ、その声。やっぱり最高よ!」
「何するのよ!?」
「何って……お近づきのしるし」
「もう、幽香ったら……知らない!」
「あら、怒っちゃった?」
「痛かったけど、悪くなかったわよ。さあ、さっきの言葉が本気なら私を捕まえてみせて!」
「わーい。天子、待て待てー!」
「おほほほほ、捕まえてごらんなさいー」
「てんこあいしてるー!」
……追いかけっこを始めた二人の頭上で、ねぐらへ帰るカラスたちが気の抜けるような声で鳴いた。
“Free Your Soul” is End.
笑えたけどよww
この筋肉痛は三日ほどおさまる事を知らない
ちょwwwwwwww
そして出会った「偶然もチャンスに変える生き方が好きよ」…………ってこれなんてミラクル・ロマンスですか。
はっ、まさかプチ創想話の『セー〇ー8』の魔の手g(ry
映画、ミュージカル、実写ネタは分かりませんが原作とテレビ版は少し分かります。
不意打ちすぎて噴くわ、こんなもんwww
追っかけっこをする二人の聖地はお花畑だと古来から決まってるんだ!
…あ、天界もひまわり畑もお花畑だった。
この時間泥棒さんめ!
>――――私のアソコが情熱大陸!!
バカスw
大変おっきしました。
あなたは次なるステージに進む資格がある。
つネチョwiki
この疑問形ダメだw
自重しろと言えるかどうかの勝負になってたんだけどそれは私の負けみたいです