Coolier - 新生・東方創想話

夢の丸薬

2008/12/10 02:04:45
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ぼふ、というみじめな音が響いた。
それはそれは、見事な転倒だった。
これが魔理沙や霊夢ならば驚くまい。
レミリアや妖夢ならば尚更だ。

しかし、今倒れているこの女性は、
そう簡単に転けて良いような立場に居る者ではなかった。
女性は無言で起きあがると、ぱん、ぱん、と裾を払った。
そして、やはり無言で一歩を踏み出そうとし、また見事に転んだ。
その際、足が妙な方向に曲がるのを青年は見ていた。
妖怪の山からはるばる買い物に訪れた強大極まりない神、八坂神奈子は見事に足をくじいたのだった。





「面目ないわ。
ああ、もう。このまま死んでしまいたい気分よ」

くるくると包帯で応急処置を施された神奈子は片手で顔を覆って深く溜息を吐いた。
やはり恥ずかしいのだろう、心なしか頬が赤く染まっている。
霖之助は苦笑して包帯を棚に戻す。

「神でも怪我をするものなのか。
まあ、死の概念もあるのだし、怪我くらいはするのだろうね」

顔を伏せたまま神奈子はぶつぶつとそれに対して言葉を返す。

「信仰がもう少し集まれば、これくらいの怪我はたちどころに治るのだけれど。
それに、神社に居ればまた少し違うのよ」

「無い物ねだりをしても仕方がないね」

一々鋭いところを突いてくるので神様はむぅ、と唸って黙り込むしかない。
この決まりの悪さを彼女としては何とかしたいのだが時既に遅く、
香霖堂店主は山の神様を尊敬すべき対象から、
親しみやすい存在へと格下げしてしまったらしかった。

親しみやすい「神様」であるのならば神奈子とて文句はない。
だが、霖之助にとっての神奈子は親しみやすい「客」である。
このままではよくない、何とか言い訳をしようと神奈子は頭を捻るのだが、
なまじ彼女は聡いだけに、この店主を納得させるような詭弁は存在しないだろうという結論に行き当たってしまう。
何か言えば恥の上塗りになるだけである。

分かってはいる。
分かってはいるのだが、それでもやはり神奈子はこの気恥ずかしさをどうにかしたかった。
そんな彼女の心労などどこ吹く風と店主は淡々と何やら作業を行っているようだった。
やがて戻ってきた彼はその手に温かな湯気を立てる茶の入った湯飲みを持っていた。

「飲むと良い。焦っている時ほどのんびりとするのは重要なことだよ。
掃いて捨てる程居るとはいえ神ほどの高位の存在ならば尚更だ。
僕のことなど構わず大きく構えていてくれ」

霖之助の渡した茶は温度に気を使ったのだろう、
手で湯飲みを握っていても熱すぎず、かといって温くもない絶妙な温かさを保っていた。
人をもてなすことに慣れているのかも知れない。
愛想はないが、技量はなかなかのものだ。
それとも、と神奈子は小さく笑って茶を啜る。

「こういう細かな心配りは、あの子達に教えられたのかしら?」

霖之助は背中で問い返す。

「おめでたい紅白と、縁起でもない黒白の事かい?」

「勿論」

他に誰が居るというのだろう。
何度撃退してもしつこく食い下がってきたので、
博麗霊夢と霧雨魔理沙の二人について、神奈子は少し詳しくなっていたのだった。
話によると、紅魔館の吸血鬼なども執拗に攻撃を受けたらしい。
そして次第にスペルカードのパターンを覚えられて、負けてしまう、と。
こちらも楽しませて貰ったので不満は全くないが。

霖之助は外の様子を眺めながらどうでも良さそうに言う。

「茶くらい淹れられなくては香霖堂店主は務まらないさ。
正直、君よりも厄介な舌の持ち主が居るものでね。
館の紅茶は不味いのだからせめてここで美味しいのを飲まねば気が済まない云々。
ここを何だと思って居るんだろうね、全く」

憤慨した様子の霖之助を見て、神奈子はこの店が思いの外繁盛していることを知った。
天狗の新聞にも何回か掲載されていたようであるし、そこそこメジャーなのかも知れない。

「あなたの事が新聞に掲載されていたのだけれど、
香霖堂は色んな意味で大人気だそうじゃない。
うちの早苗も行きたいって言っていたわ」

話題を振ってみるものの、そうかい、と霖之助は大して興味のない様子だ。

「だが君の所の巫女が来なくて良かったよ。
最近の若い連中は金を持たずに店に入ってくるから困る」

失礼ね、と神奈子は口に手を当てて少し笑った。

「うちの巫女はちゃんとお金と愛嬌くらい持ってくるわよ?」

それは凄い、と霖之助は両手を挙げて喜びを表明するが、顔は無表情だ。
むしろその言葉を聞いてがっくりとしてしまったようにも見える。

「うちの巫女はそういう人の良いところを見習おうとしない子だからね」

「あの子は誰も見習おうとはしないと思うわよ?
絶対に縛られないで、自由にふわふわ」

違いない、と霖之助は溜息を吐く。
だがその顔には不満というよりも、ある種の好意的な苦笑が浮かんでいた。
口も悪く性格も褒められたものではないが、人としての情くらいは持っているらしい。
ところで、と霖之助はカウンターに背を預けて神奈子に尋ねる。

「幻想郷にはいい加減もう慣れたかい?」

とうの昔に、と神奈子は気楽に答える。

「今では参拝客も山のように増えて嬉しい悲鳴よ」

それはそれは、と彼は笑った。
話を聞きながら霊夢の事でも考えていたのだろう。

「参拝客が増えるだなんて、幻想郷にはあり得ない事だと思っていたよ」

そもそも既にあの神社は神社としての機能を果たしていないからね、と霖之助は付け加える。
それでも外にある博麗神社よりは立派な作りなのだが。
神奈子はぶらぶらと足を揺する。

「その参拝客のためにもこういう無様はさらしちゃいけないんだけどねえ」

霖之助はにやりと笑う。

「フランクな神は人気なんだろう?」

「……皮肉かしら?」

「どうだろうね」

読めない男だ、と神奈子は思う。
確かに切れ者のようだがしょせんはただの人妖である。
強大な能力は何一つ持たない。
何をもってしてここまでの自負としているのだろう。
それともただの傲慢な青年なのだろうか。

神奈子の内心の困惑を知ってか知らずか霖之助は飄々としたものである。
彼は客に対していつも通りに振る舞っているに過ぎない。
ただ、そのいつも通りの振る舞いがやや無愛想なだけだ。

「全く、あなたからは何年経っても崇められそうにないわねえ」

感慨深げにそう言うと、霖之助も小さく頷いた。

「特定の神を信仰するとなると客層に影響が出るかも知れないからね。
まあ、君が幻想郷の大多数の人間や妖怪に信仰されるようになったならば話は別だが」

ふうん、と神奈子は試すように目を細めた。
対する霖之助は変わらぬ仏頂面である。
彼女は小さな笑みと共に尋ねる。

「それじゃあ、私が妖怪達全ての信仰を得たら、あなたは崇めてくれるのかしら?」

「いいや、断るよ」

霖之助は静かに首を振った。

「なら、人間たち全ての信仰を得たならばどうかしら?」

「いや、不十分だね」

神奈子はそれを聞いて少し嬉しそうに頷いた。
しかし、霖之助はやや不機嫌そうだ。

「香霖堂は人と妖怪の双方に開かれた店だ。
当然の事を尋ねないで欲しいね」

馬鹿にしたつもりはないのだけれど、と神奈子は苦笑して言う。

「当たり前の事が当たり前のように行われることが何より重要だとは思わないかしら?」

下らないね、と霖之助はそれを切り捨てて言った。

「香霖堂はそんなどこにでもあるような店ではないよ。
君が言っているのは最低限必要な条件であるに過ぎない。
そこにプラスアルファをいくら加えられるかで店主としての格が問われるんだ。
必要条件を満たせないような店など、存在する価値もない」

「辛辣ね」

「誇りだよ。そして矜持でもある」

矜持――自分の能力を信じ、それを誇りに思う事。
なるほど、と神奈子は思った。
霖之助のこの異様な自信は、まさに矜持という一文字に集約されているようだ。

幻想郷に住まう者としてはまだ若いだろうに立派なことだ。
しかし、そのような頑なな心はえてして折れやすい。
心の折れた人間ほど弱々しいものはない。
そして、そのような人間は信仰に縋るものだ。

この青年にはそうはなって欲しくないな、と神奈子は老婆心ながら思った。
神である自分に対してもいつもの態度を決して崩しはしないこの青年を見ていると、
彼のこの店に対する意識、誇りが伝わってくるようだった。

この店を訪れる誰に対しても差別はしない。
妖怪も、人間も、そして神ですら客だ。

店主は執拗に語りはしないが、言外にそれが伝わってくる。
良いことだ、と神奈子は思う。
本当に良いことだ。
この男ならば、何があってもきっと挫けないだろう。

神奈子はそっと外を見た。
ふわふわと雪が舞っていた。
この量ならば積もることはないだろう。

「綺麗ねえ」

そう呟くと、霖之助は小さく頷いた。
本当に綺麗だ、と彼は神奈子の言葉に追従した。

「こういう時には皆で鍋を囲うのも一興なんだが……」

その彼の言葉に、神奈子は人間くささを感じて思わずからかいの言葉を零す。

「無い物ねだりをしても仕方がないのでしょう?」

やれやれ、と霖之助は溜息を吐く。

「誰も彼も迷惑ばかり持ってきて、
僕が望む時にはどこかで遊びほうけているのだから呆れるね。
少しはいたわってくれてもいいだろうに」

ぶつぶつと愚痴をこぼす様はまるで老人である。
まだまだ青いその風貌に似合わぬ様に、
笑って良いものか、嘆いて良いものか、神奈子も判別しかねた。
霖之助はしばらくしゃべり続けたが、やがて言葉を切って。

「どうだい、足の調子は?」

と静かな調子で尋ねた。
先程は鍋でも突きたいと言っておきながら、
もう人を追い出したくなったのだろうか。
変わった男である。
神奈子はそう思い、ゆっくりと立ち上がった。
ずきん、ずきん、と断続的に痛みが走るのを感じる。
何かを言う前に、霖之助はやれやれと首を横に振った。

「座っているといい。
その調子なら完治までもうしばらくかかるだろうさ。
何か温かいものを用意するよ」

そう言って、彼は店の奥へと消えていった。
猫背で歩くその姿はまるで古い古い駄菓子屋の老店主のようでもある。
子供達は何も考えず、にこにこと笑いながら菓子を買っていき、
店主もそれを微苦笑と共に見送る。
その心情とはいかばかりのものなのだろうか。
寂寞ばかりが残っているのか、
若さへの憧憬があるのか、
それともやはり微笑ましい、という思いが先立つのか。

――不思議な店主だ、と神奈子は思った。


















彼が持ってきたものはおじやだった。
挑戦心の塊のような男である。
湯気を立てるそれを見下ろしながら、霖之助は告げる。

「君の得意料理が粥と聞いたものだからね」

彼の得意技をまねるようにがっくりと肩を落として神奈子は言う。

「誰に聞いたのよ。そんな与太話。まあ、想像は付くけれど」

だろうね、と霖之助は少しだけ楽しそうに笑う。
自身もおじやを食べるつもりらしい。
二人の椀に盛られたものは同じものであるようだった。

奥の間に招待されるというのも不思議な気分だ、と神奈子は思う。
それも、店主の肩を借りながら、である。
参拝客たちもこのような気持ちで神社を訪れているのだろうか。

霖之助は一度だけ手を合わせると、それから黙々と食事に取りかかった。
古いストーブが、ちちちち、と音を立てている。
そのストーブの上では、やかんが湯気をくゆらせていた。

穏やかで少しだけ薄暗い照明も相まって、
とても温かで和やかな空気が流れている。
良いものだな、と神奈子は思った。

箸を手に取り、おじやを啜る。
あたたかなものが抵抗無く、喉の奥へ奥へと流れていく。
ずずず、と音を立てる度に何故か小さく心が躍った。
神奈子は一度、息を吐いて、それから霖之助を見た。
彼は自信に満ちた表情で尋ねる。

「どうだい、味の方は」

新聞に載っていた通りだ、と神奈子は笑いを抑えた。
最近の香霖堂店主は、
訪れる客に食べ物を振る舞っては、
味はどうだったか、と尋ねるらしい。
料理の楽しみにでも目覚めたのだろうか。
ならば少しだけ苛めてやるのも悪くない。
神奈子は神に特有な、傲慢で、そして決して崩れることのない笑みを浮かべた。

「そうね。早苗の作ったものの次くらいには美味しいかしら」

霖之助はむっとするだろうか。
そう思ったのだが、反応は神奈子が思っていたものとは少しだけ違った。
店主は傷ついた様子もなく、言う。

「やはり、家庭の味には勝てそうにないな。
僕の味はどこでも二番手三番手が関の山らしい」

それでも、と霖之助はおじやをずずず、と啜ってから苦笑する。

「自分では、自信作のつもりなのだけれどね」

それにつられて、神奈子も一口、二口と口に運ぶ。
味付けは、塩と、そして醤油をほんの少し垂らしただけのシンプルなものだ。
それが香霖堂の味なのだろう。

「好ましい味ではあるのだけれど」

そう付け足す彼女に、霖之助は曖昧な笑みで返した。
やはり何事にも自信を持って取り組む店主のことだ、
一番になれねば口惜しいのかもしれない。
そう思うと微笑ましいものである。

食事は、和やかに進んだ。
異変のこと。
最近の妖怪の山のこと。
紅魔館のこと。
エトセトラ、エトセトラ。
話題は尽きなかった。
あっという間に時間は流れ、
気が付けば酒など酌み交わしたりしていたのだが、
しばらくしてようやくこの小さな宴も終幕へと近づいてきた様子だった。

一升瓶を卓袱台に置き、神奈子は少々紅くなった顔に満足げな笑みを浮かべて立ち上がった。
その足には、もう弱々しさは感じられなかった。
霖之助は一瞬きょとんとした様子だったが、やがてそのまま残念そうな様子もなく尋ねる。

「そろそろ行くのかな」

ええ、と神奈子は頷いた。

「いい加減帰らないと色々うるさいのよ。神も大変でねえ」

それはいい、と霖之助も立ち上がろうとしたが、
見送りは結構、と神奈子が言うので立ち上がるのはよした。

「それにしても、久しぶりに馬鹿みたいに呑んで騒げたわ。
天狗どもはへこへこし過ぎてつまらないのよ」

その話は何度も聞いたよ、と霖之助は小さく吹き出した。
酔っていたのかも知れない。
神奈子は少々気恥ずかしく思い、頬を掻いた。

「まあ、酒が呑みたいのなら遊びに来ると良い。
財布さえ持ってきてもらえるならば、香霖堂はどのような客でも大歓迎だ」

ふふ、と神奈子は正直な思いを乗せて笑う。

「良い店じゃない」

霖之助はそれに対して、彼らしい不遜な表情で返す。

「当然だよ。店主が優れているからね」

まったく、話していて飽きない男である。
しかしいつまでもそうして語り合っているわけにもいかない。
こちらも暇ではないのだ。
それじゃあ、と神奈子は片手をあげてゆっくりと背を向けた。

「また来るわ。今日の話の続きをまたその時にしましょう」

そうだね、と霖之助は頷いた。
それで終わりだった。
別れの挨拶はなく、八坂神奈子は去っていった。
ちちちち、とストーブの音が空しく響く。
彼女が温かだと思っていた部屋は、いつのまにかとても冷え込んでしまっていたようだった。
霖之助は、大きく溜息を吐き、両手を畳についた。

「まさか、神が遊びに来るとはね。
香霖堂も立派な店になったものだよ」

しいん、と。
部屋は静まりかえっている。

「しかし、妖怪の山はずいぶん開放的になったものだ。
あれほどまでに他者の侵入を拒んでいたというのにね」

天狗も変われば変わるものだ、と霖之助は小さく何度も頷いた。
そして、立ちあがると、箪笥の方へとゆっくり歩いていく。

「この調子だと、来春あたりには件の大瀑布を眺めながら酒でも呑めるかもしれないな。
それを楽しみに、これからは――」

霖之助は、言葉を切った。

ちちちち、とストーブの火が爆ぜる音がする。
卓袱台の上には、一升瓶や、食べ散らかした肴などが無造作に散らばっていた。
彼は力無く腕を垂らして、そして苦笑する。

「独り言が……増えたな」

そう呟いて、霖之助は布団を敷いた。
終始、音を立てるものはなにもなかった。
明かりを消す前に、霖之助はそっと、神奈子のお椀を手に取り、箪笥の上段を見上げた。

「僕の料理が、一番美味しい……か」

もう寝よう。
そう呟いて、霖之助は明かりを消した。




彼が見上げた先、箪笥の上には、古い古い、写真立てがあった。
そこには、肩を組んで笑顔を見せる、紅白の巫女と、黒い魔法使いの写真があった。
セピア色の風景の中で、彼女達はいつまでも、いつまでも微笑み続けていた。
夢の丸薬を飲んだのは、一体誰なのでしょう。
やはり、店主なのでしょうか。
それとも、ちょっとした戯れに神様が飲んだのでしょうか。

いえいえ、もしかしたら。

丸薬を飲んだのは、絶対に知ることの出来ない未来を幻視しようと試みた、
二人の少女だったのかもしれません。
与吉
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コメント



0.9530簡易評価
3.100名前が無い程度の能力削除
与吉さんの書く香霖堂は、確かに駄菓子屋の空気を感じさせます。
長居する訳でも無いけど、何処か居心地の良い空間。
幼少の頃に足繁く通った近所の店の事を、少し思い出しました。

相変わらず居心地の良さと食欲を刺激される、良い一編でした。
次回作も楽しみにさせて頂きます。

最後になりますが。
>「おめでたい紅白と、演技でもない黒白の事かい?」
演技→縁起、かと思われます。
とりあえず御報告までに。
11.100名前が無い程度の能力削除
まぁ何よりも執筆ペースに驚きなんですがw

前の作品より度々霖之助が想像していた
騒がしいがきんちょ共がいなくなった香霖堂
やっぱ寂しいものですね
17.100名前が無い程度の能力削除
これはまた素晴らしい作品を・・・
19.100名前が無い程度の能力削除
上手いなぁ…
読切った後にちょっぴり切なくなりました
20.100名前が無い程度の能力削除
題名のセンスが素晴らしい。
そして、こういう「締め」+「著者の言葉」には弱いです。
24.100名前が無い程度の能力削除
ああああもう! ああああああああああ、もう! 
ちくしょうそーゆーことかよぉ!

「そうね。早苗の作ったものの次くらいには美味しいかしら」

が強烈に効いてきますねこれ。
25.100名前が無い程度の能力削除
レミリアや妖夢ならば尚更だ。

なにげに辛辣な評価ですねオイ。
霖之助らしいといえばらしいのか。笑いましたが。
26.100名前が無い程度の能力削除
実家に帰った気分にさせられます。
和むけど、ほんのりさみしいというか
執筆速度と作品の質ともにウルトラですね!!
28.100名前が無い程度の能力削除
very nice
30.100名前が無い程度の能力削除
寂しさのなかに温かなものを感じる作品でした。
神奈子と霖之助が酒盛りするってのはめずらしい場面だなあ、と思いつつも、読み終わってみれば
ああ…なるほど。と染み入るものがありました。
「館の紅茶がまずい」にひっかかりを覚えていましたが、やはりそういう…。
33.100名前が無い程度の能力削除
与吉さんの香霖堂シリーズで一番好きになりました。
最後まで読んで、読み返してようやく理解。
早苗や霊夢、魔理沙についての話は過去形で描かれているのですね。
最後の霖之助のセリフからすると、某動画サイトの「ろうそくの炎」がモチーフでしょうか。

神と誇り高い店主の会話も、お互い媚びることなく嘘が無く、とても素敵な雰囲気だったと思います。
51.100名前が無い程度の能力削除
やられたあw
こういう話は途中で気づくもんなのに、最後までまったくわからなかった。
読み返してみてわかる伏線、もう完璧でしたw
53.100名前が無い程度の能力削除
演技でもない→縁起でもない ですね

大切な味のするお話でした
59.無評価与吉削除
何という凡ミスをしてしまったのでしょうか私は。
今まで読んで下さった方々には平謝りです。
本当に申し訳ありませんでした。
誤字訂正ありがとうございます。
以後はさらに綿密な推敲を重ね、更に良い作品作りに生かしていきたいと思います。
それでは。
65.100GUNモドキ削除
いやいや、いつものごとく美味しい話を有難うございます。
こういう生きたキャラっていうのは、大変勉強になります。
でも、やはりこういうのは書けないんでしょうねぇ・・・(パルスィー)
71.100名前が無い程度の能力削除
暖かいですね~

どのキャラを書いてもキャラが生き生きしていてすごい良いです。
この暖かさを保ってもう少し長いじっくり煮詰めた作品が見たいです。
75.80名前が無い程度の能力削除
大人のつきあい方がすてきですねえ

でも、神奈子様、足くじいていても飛んで帰ればいいのにwと思ったのは秘密
76.100名前が無い程度の能力削除
ああ、そういう事か…
77.100名前が無い程度の能力削除
考えたくはないが、やはりいつかはこういう日が来るんでしょうね。
与吉さんの霖之助はじつにいい。
78.100名前が無い程度の能力削除
素晴らしい
79.100名前が無い程度の能力削除
なるほど、館の紅茶はまずい、か。
85.100名前が無い程度の能力削除
読み返すと所々にそれを示唆する言い回しがあるね
しっとりと染み渡るいい話でした
86.100名前が無い程度の能力削除
何故、百点よりも上の評価がないのか。

ありがとう。と言わざるを得ない。
89.100名前が無い程度の能力削除
うわあ、やられた。
いい話でしたと素直に言えます。
90.100名前が無い程度の能力削除
畜生、この話が俺に一番だ
91.100名前が無い程度の能力削除
そこに在るべき光景か……遠い遠いお話でした
94.100名前が無い程度の能力削除
おいしくない館の紅茶
二人の会話
独り言

切ない…。ニコニコ動画で申し訳ないですがろうそくの火、という動画に同じセリフありましたね。
97.100名前が無い程度の能力削除
これは一本取れられた。
まさか回想とは、最後まで気付かなかった。
なるほど改めて読んでみると伏線がありますね
98.100名前が無い程度の能力削除
さて、今度友人誘って鍋でも食うか……
112.100名前が無い程度の能力削除
まったく、感服です。
113.100名前が無い程度の能力削除
うわ、そういう事かこれ・・・。
何かこう切ない感じが・・・、GJです。
119.100名前が無い程度の能力削除
>館の紅茶は不味いのだからせめてここで美味しいのを飲まねば気が済まない云々。
>古い古い、写真立てがあった。
1度最後まで読んでようやく意味がわかった。
本当に毎回作者さんの文章を読んで思うが、お見事。
この一言に尽きる。
128.90名前が無い程度の能力削除
これはよい
130.100名前が無い程度の能力削除
「そうね。早苗の作ったものの次くらいには美味しいかしら」

「僕の料理が、一番美味しい……か」

これはくる
紅茶の味といい、読み返してみると伏線がちらほら…
年月が経って人間組が死んだ後の話は多いけどこれが一番好きかもしれない
132.100名前が無い程度の能力削除
今日はちょっと手の込んだ料理を作ろう……
136.100シリアス大好き削除
あえて露骨な死の表現をせず、さり気なく話の伏線でコッソリと表現する…
見事にやられましたよ…GJ!
霖之助の周りを賑わせた人が居なくなり、静けさを醸し出す店内…
願わくば、次の周りを賑わす世代の子らが現ん事を…
137.100名前が無い程度の能力削除
よかったです
138.100名前が無い程度の能力削除
やられたー。
153.100名前が無い程度の能力削除
てっきり神奈子と交流する暖かいストーリーかと思いきや・・・

読み直すと涙が出てきそうになった・・・
写真の中の霊夢と魔理沙がどんな笑顔だったのかを想像するだけでもう・・・もう!
154.100名前が無い程度の能力削除
何気ない世間話かと思いきやこれは・・・
確かに不味い紅茶とか言うのであれ?と思ってたが最後で納得した
これは感服だ
155.100名前が無い程度の能力削除
いつか来るかもしれない、いや、やってくる未来。
ほんのりとした切なさが染み渡る、いい作品でした。
158.100名前が無い程度の能力削除
あー、これはしんみりかつあったかい。
よかったです。
161.100右足を挫く程度の能力削除
途中いくつか「?」の浮かぶ場面があったのですが、最後まで読んでやっと理解できました。
居ないことを悲しんで涙を流すのではなく、現実のものと受け止め、そして懐かしむ。
寂しさと暖かさが見事に伝わってきます。これは素晴らしい。
思わず香霖堂へ行ってみたくなる、そんなお話でした。
171.100名前が無い程度の能力削除
そういうことか・・・切ないな
183.100時空や空間を翔る程度の能力削除
>夢の丸薬を飲んだのは、一体誰なのでしょう。

簡単な事さ・・・
このSSを読んだ私たちだとね。
190.100名前が無い程度の能力削除
なんか、こう、静かな心地になるものでした
199.100名前が無い程度の能力削除
とてもいいですね
もう一度読み返したくなる作品です
204.100名前が無い程度の能力削除
無いモノねだりをしてもしょうがない、お見事
210.100みなも削除
とてもよかったです.
228.100名前が無い程度の能力削除
うわぁ……上手いなぁ。
最後でピースがはまった。
229.100名前が無い程度の能力削除
oh…
234.100名前が無い程度の能力削除
見事、見事。
237.100名前が無い程度の能力削除
見事 これ以外の評価は思い当たりません。
遠く、そして近い未来の出来事ですか···
240.100dai削除
古い古い、写真立てがあった。
この文でようやく意味がわかりました。
半妖や神にとってはそう遠くない未来の話なんでしょうね…
244.100名前が無い程度の能力削除
咲夜が名前上がらなかったのはそういう…
250.100名前が無い程度の能力削除
与吉さんを知ったきっかけがこのお話でした。
紅茶の部分で違和感を感じ、セピア色の写真に納得するとともに、
なんとも言えない寂寥を感じたのを覚えています。
コメント183さんが仰っているように、
夢の丸薬を飲んだのは読者である我々なのかもしれませんね。