「どうか、夫をお返し下さい。唯ひとりの働き手なのです」
「おとうちゃーん、おとうちゃーん」
子供達が泣きじゃくり、女が取りすがる手を払って、鬼は笑いました。
「お前達ヒトは約束を破るのか? 勝負に勝ったら宝をやる、負けたら攫われる。古来より鬼とヒトとの間の取り決めじゃないか。今更何を」
乳飲み子を抱えた女の哀訴する姿は如何にも同情を惹く様な風情でした。が、鬼は関係のない事、とばかりに頑なに女の懇願を拒むのでした。
夫を帰して欲しいなら、勝負するかい?
勝負して勝ったなら、夫は帰してやろう。勿論、何で競うかはそっちが決めればいいし、心配せずとも下駄を履かせてやる。何がいい? 藁打ちかい? 縄ないかい? それともノリ作りかい?
からからと笑いながら妖怪の山へと帰っていく鬼達の背中を、里人は茫然と唯、見守っているより他はありませんでした。
妖怪の山に鬼が陣取ってより幾星霜、幻想郷の人里からはひとり、またひとり男手が減っていきました。皆鬼の挑発や誘惑に乗っては勝負を挑み、又脅迫や恐怖故に勝負を挑まれて、敗北を舐め、いずこかへ攫われていったのです。
男達は帰ってきませんでした。人々は、男達は皆鬼に喰われたのだと噂し合い、そのうち村中が鬼に喰われてしまう日が来るのを怖れました。鬼退治に挑む剛の者もありましたが、その殆どが返り討ちに遭い、二度と戻らなかったのです。
畑を耕す人手も足りず、貯えも底が見え始めておりました。
人々は博麗神社の巫女に頭を下げましたが、巫女でさえ妖怪の山の天狗や河童をも従える鬼にはしばしば手を焼いており、さて、どうしたものかと首を捻るばかりでした。勝負で勝っても鬼は人攫いをやめようとはしませんでした。彼女らは、それが人と鬼との約束事だから、と巫女にさえも決して譲ろうとはしませんでした。
父親を攫われた子供が一人、百度参りに来ておりました。
父親が戻ってきますように。母が元気になりますように。
空しい願いと知ってはいても、乳飲み子と下の妹、そして自分を抱えた片親が生きていくのは、今とは違ってなかなか辛いことだったのです。
寒い日でした。階段を上がると白い息がひっきりなしに零れました。
逢魔が時と呼ばれる、妖が動き出す危険な刻でした。子供の足はもつれ気味で、さぞかし疲れ、足も悴んでいたことでしょう。その子は足を引っ掛けて、階段に前のめりに転んでしまいました。
立ち上がろうとした少年の手許に、影が射しました。
目の前には狩衣姿の美しい少女が佇んでおりました。金の髪に紫の瞳、その姿は紛う方なき、妖の姿。
少年は怯えていましたが、少女は少年の手を取って、優しく微笑むのでした。
「私が怖い? 大丈夫、お前を食べたりはしないわ」
少年は安堵したのか立ち上がって膝小僧を払いました。
「見てたのか」
「ええ、ずっと」
少年は気まずげに少女を睨め付けましたが、少女は相変わらず涼しい笑みを口元に敷くばかりでした。
「もう一度、聞くわね。本気かしら?」
少年は頷きました。
「このままじゃ、村は死に絶えるって里の長老も言ってた。あんた、鬼を、退治できるのか……?」
「出来ないわ。でもね、貴男がそうしたいなら、願いを叶えてあげてよ。さあさ、こんなに手を冷たくして。それに、足もすりむいているじゃないの。今の時間は危ないわ、里まで送ってあげましょう」
少女妖怪は少年に、これを持って行きなさい、と木箱を一つくれました。
少年が家に却って木箱を開けると、中には盃が入っておりました。
盃は漆塗りの立派なもので高さは五寸直径十寸余り、大盃と言っていい大きさで、縁に書かれた小さな目の様な模様を除けば、ごくありふれた色形の物に見えました。
妖怪は言いました。
この盃で、鬼と呑み比べをなさい。
必ずこの盃を使うこと、そして、盃に口を付ける時、必ずこの目の様な模様に口を付けてお酒を飲みなさい。さすれば必ず鬼に勝てましょう、と。
少年が盃を箱にしまい直し、お礼を言おうと家から出ると、妖怪の姿はどこにもありませんでした。
百鬼夜行の夜がやってきました。
鬼達は我が物顔に村を闊歩し、人々に勝負を挑みます。しかし、鬼達との勝負を買って出る者はいませんでした。皆固く戸締まりし、表に出ようという者はおりません。
不甲斐ない人々に、鬼達の間には半ば失望めいた空気が流れ始めておりました。
「待った! 勝負受けてやる」
白けた空気を遮ったのは、年端もいかない男の子でした。手には盃を持っています。
「この盃で飲み比べをしよう。買ったら父ちゃんを返せ」
鬼達はどっと笑いました。
「何だ、この間の子供じゃないか」
「こんな小さな子供と飲み比べかい? 幾ら下駄を履かせたって間に合わないよ」
「親父がいないのに、お前までいなくなったら母ちゃんが泣くだろう、お家にお帰り」
鬼達は一向に取り合おうとしません。見た目だけなら少年と同じ位の鬼達は、人の子を完全に見下していたのです。少年は悲しいやら悔しいやらで、今にもくじけてしまいそうでした。
ふと、少年の肩を叩く手がありました。
少年は思わず振り返りましたが、誰もいません。気の所為かと向き直ります。
「本当は怖がってるんだろう、って言ってやりなさい」
風に紛れて、あの妖怪の声が聞こえたのです。
少年は勇気を振り絞って叫びました。
「本当は、俺が怖いんだろ!」
こう言われては鬼の誇りにかけて黙ってはいられません。少年は父を負かして攫っていった鬼を指差し、鬼も承諾して里の広間で呑み比べが始まりました。
少年は持ってきた盃に酒を注いで貰い、目の模様に恐る恐る口を付けます。微かな酒の臭いが鼻を突きますが、えいやっと構わず、目を瞑って一気に酒を飲み干します。
喉を潤したのは、ただの水でした。しかもほんの少し、胃の腑にすら落ちたと感じさせない程の。
これで、父が帰ってくる。母が元気になる。妹や弟が笑ってくれる。
失われた物を取りかえそうと、少年は次々酒を飲み干しました。
呑み比べを初めて半時程経ったでしょうか。鬼の顔色は茹で蛸同然でしたが、それでもぺろりぺろりと舐める様に酒を平らげます。少年も顔色一つ変えずにお代わりを貰います。少年がちっとも顔色を変えないので鬼は少年を怪しむ様になりました。
「なら、飲んでみるといい」
少年は鬼に盃を渡します。内心、鬼が目玉の模様の処から口を付けないか心配でしたが、鬼が受け取った方から口を付けたのでほっと一息付きました。鬼は少年の盃を飲み干して何ともない、と少年に盃を返そうと立ち上がり、そのままばったり倒れて鼾をかき始めました。
「この勝負、お前の勝ちだ!」
「では、お前の父親を帰してやろう」
しかし、少年が見たのは、変わり果てた父親の姿でした。
ぼろぼろに朽ち果て、痩せこけて、一気に年老いてしまったかの様でした。
父は覚束ない足取りで歩み寄りましたが、我が子を腕に抱く前にばったり倒れて、そのまま動かなくなりました。
儚い勝利でした。
少年は取りすがり、泣きじゃくりました。二度と戻らぬ父を想うて、涙枯れるまで。
百鬼夜行は終わり、物言わぬ父は帰ってきましたが、少年の呪詛は消えませんでした。
少年は大人になり、嘗て妖怪の賢者に教えられた様に、鬼を退治し、騙す術を身に着け、編み出し、又人々に教えました。鬼は人々の巧みな詐術に惑わされ、敗北し、やがて人に愛想を尽かして幻想郷を去っていったのでした―――。
鬼は己の敗北を人の所為にしました。
弱い上に嘘を吐く卑怯な人間が全ては悪い、と。
しかし、知恵は弱い者・愚かな者にこそ宿るもの。弱い者こそがこの世の理を知る者、世界を支配する者なのです。
外の世界では妖の世は終わり、人の世が到来しようとしています。
しかし、鬼は強すぎるが故に慢心し、時の流れを読むを怠った。
鬼の世が終わるのは、歴史の必然でした。
「―――どう、なかなか面白い話でしょ」
「その妖怪少女ってアンタのことなんでしょ。萃香が聞いたらどう思うことやら」
博麗神社の縁側で、巫女と妖怪が酒を酌み交わしておりました。満月とは行きませんが、静かな夜、月影さやかな夜、ゆるりゆるりと時は過ぎて行きます。
「あら、これは昔話よ。本当の事なんて誰も言ってないじゃない。霊夢ったら純情なのね」
「何その純情って」
「ま、霊夢はどちらかというと人よりは鬼寄りよね、色々と」
「アタシは人間だっての。鬼と一緒にしないで頂戴」
「そうね」金の髪の妖怪は薄い笑みに酒を溶け込ませ、呟くのでした。
「人は妖怪を退治し、妖怪は人を食らう。それが幻想郷の理ですものね」
「おとうちゃーん、おとうちゃーん」
子供達が泣きじゃくり、女が取りすがる手を払って、鬼は笑いました。
「お前達ヒトは約束を破るのか? 勝負に勝ったら宝をやる、負けたら攫われる。古来より鬼とヒトとの間の取り決めじゃないか。今更何を」
乳飲み子を抱えた女の哀訴する姿は如何にも同情を惹く様な風情でした。が、鬼は関係のない事、とばかりに頑なに女の懇願を拒むのでした。
夫を帰して欲しいなら、勝負するかい?
勝負して勝ったなら、夫は帰してやろう。勿論、何で競うかはそっちが決めればいいし、心配せずとも下駄を履かせてやる。何がいい? 藁打ちかい? 縄ないかい? それともノリ作りかい?
からからと笑いながら妖怪の山へと帰っていく鬼達の背中を、里人は茫然と唯、見守っているより他はありませんでした。
妖怪の山に鬼が陣取ってより幾星霜、幻想郷の人里からはひとり、またひとり男手が減っていきました。皆鬼の挑発や誘惑に乗っては勝負を挑み、又脅迫や恐怖故に勝負を挑まれて、敗北を舐め、いずこかへ攫われていったのです。
男達は帰ってきませんでした。人々は、男達は皆鬼に喰われたのだと噂し合い、そのうち村中が鬼に喰われてしまう日が来るのを怖れました。鬼退治に挑む剛の者もありましたが、その殆どが返り討ちに遭い、二度と戻らなかったのです。
畑を耕す人手も足りず、貯えも底が見え始めておりました。
人々は博麗神社の巫女に頭を下げましたが、巫女でさえ妖怪の山の天狗や河童をも従える鬼にはしばしば手を焼いており、さて、どうしたものかと首を捻るばかりでした。勝負で勝っても鬼は人攫いをやめようとはしませんでした。彼女らは、それが人と鬼との約束事だから、と巫女にさえも決して譲ろうとはしませんでした。
父親を攫われた子供が一人、百度参りに来ておりました。
父親が戻ってきますように。母が元気になりますように。
空しい願いと知ってはいても、乳飲み子と下の妹、そして自分を抱えた片親が生きていくのは、今とは違ってなかなか辛いことだったのです。
寒い日でした。階段を上がると白い息がひっきりなしに零れました。
逢魔が時と呼ばれる、妖が動き出す危険な刻でした。子供の足はもつれ気味で、さぞかし疲れ、足も悴んでいたことでしょう。その子は足を引っ掛けて、階段に前のめりに転んでしまいました。
立ち上がろうとした少年の手許に、影が射しました。
目の前には狩衣姿の美しい少女が佇んでおりました。金の髪に紫の瞳、その姿は紛う方なき、妖の姿。
少年は怯えていましたが、少女は少年の手を取って、優しく微笑むのでした。
「私が怖い? 大丈夫、お前を食べたりはしないわ」
少年は安堵したのか立ち上がって膝小僧を払いました。
「見てたのか」
「ええ、ずっと」
少年は気まずげに少女を睨め付けましたが、少女は相変わらず涼しい笑みを口元に敷くばかりでした。
「もう一度、聞くわね。本気かしら?」
少年は頷きました。
「このままじゃ、村は死に絶えるって里の長老も言ってた。あんた、鬼を、退治できるのか……?」
「出来ないわ。でもね、貴男がそうしたいなら、願いを叶えてあげてよ。さあさ、こんなに手を冷たくして。それに、足もすりむいているじゃないの。今の時間は危ないわ、里まで送ってあげましょう」
少女妖怪は少年に、これを持って行きなさい、と木箱を一つくれました。
少年が家に却って木箱を開けると、中には盃が入っておりました。
盃は漆塗りの立派なもので高さは五寸直径十寸余り、大盃と言っていい大きさで、縁に書かれた小さな目の様な模様を除けば、ごくありふれた色形の物に見えました。
妖怪は言いました。
この盃で、鬼と呑み比べをなさい。
必ずこの盃を使うこと、そして、盃に口を付ける時、必ずこの目の様な模様に口を付けてお酒を飲みなさい。さすれば必ず鬼に勝てましょう、と。
少年が盃を箱にしまい直し、お礼を言おうと家から出ると、妖怪の姿はどこにもありませんでした。
百鬼夜行の夜がやってきました。
鬼達は我が物顔に村を闊歩し、人々に勝負を挑みます。しかし、鬼達との勝負を買って出る者はいませんでした。皆固く戸締まりし、表に出ようという者はおりません。
不甲斐ない人々に、鬼達の間には半ば失望めいた空気が流れ始めておりました。
「待った! 勝負受けてやる」
白けた空気を遮ったのは、年端もいかない男の子でした。手には盃を持っています。
「この盃で飲み比べをしよう。買ったら父ちゃんを返せ」
鬼達はどっと笑いました。
「何だ、この間の子供じゃないか」
「こんな小さな子供と飲み比べかい? 幾ら下駄を履かせたって間に合わないよ」
「親父がいないのに、お前までいなくなったら母ちゃんが泣くだろう、お家にお帰り」
鬼達は一向に取り合おうとしません。見た目だけなら少年と同じ位の鬼達は、人の子を完全に見下していたのです。少年は悲しいやら悔しいやらで、今にもくじけてしまいそうでした。
ふと、少年の肩を叩く手がありました。
少年は思わず振り返りましたが、誰もいません。気の所為かと向き直ります。
「本当は怖がってるんだろう、って言ってやりなさい」
風に紛れて、あの妖怪の声が聞こえたのです。
少年は勇気を振り絞って叫びました。
「本当は、俺が怖いんだろ!」
こう言われては鬼の誇りにかけて黙ってはいられません。少年は父を負かして攫っていった鬼を指差し、鬼も承諾して里の広間で呑み比べが始まりました。
少年は持ってきた盃に酒を注いで貰い、目の模様に恐る恐る口を付けます。微かな酒の臭いが鼻を突きますが、えいやっと構わず、目を瞑って一気に酒を飲み干します。
喉を潤したのは、ただの水でした。しかもほんの少し、胃の腑にすら落ちたと感じさせない程の。
これで、父が帰ってくる。母が元気になる。妹や弟が笑ってくれる。
失われた物を取りかえそうと、少年は次々酒を飲み干しました。
呑み比べを初めて半時程経ったでしょうか。鬼の顔色は茹で蛸同然でしたが、それでもぺろりぺろりと舐める様に酒を平らげます。少年も顔色一つ変えずにお代わりを貰います。少年がちっとも顔色を変えないので鬼は少年を怪しむ様になりました。
「なら、飲んでみるといい」
少年は鬼に盃を渡します。内心、鬼が目玉の模様の処から口を付けないか心配でしたが、鬼が受け取った方から口を付けたのでほっと一息付きました。鬼は少年の盃を飲み干して何ともない、と少年に盃を返そうと立ち上がり、そのままばったり倒れて鼾をかき始めました。
「この勝負、お前の勝ちだ!」
「では、お前の父親を帰してやろう」
しかし、少年が見たのは、変わり果てた父親の姿でした。
ぼろぼろに朽ち果て、痩せこけて、一気に年老いてしまったかの様でした。
父は覚束ない足取りで歩み寄りましたが、我が子を腕に抱く前にばったり倒れて、そのまま動かなくなりました。
儚い勝利でした。
少年は取りすがり、泣きじゃくりました。二度と戻らぬ父を想うて、涙枯れるまで。
百鬼夜行は終わり、物言わぬ父は帰ってきましたが、少年の呪詛は消えませんでした。
少年は大人になり、嘗て妖怪の賢者に教えられた様に、鬼を退治し、騙す術を身に着け、編み出し、又人々に教えました。鬼は人々の巧みな詐術に惑わされ、敗北し、やがて人に愛想を尽かして幻想郷を去っていったのでした―――。
鬼は己の敗北を人の所為にしました。
弱い上に嘘を吐く卑怯な人間が全ては悪い、と。
しかし、知恵は弱い者・愚かな者にこそ宿るもの。弱い者こそがこの世の理を知る者、世界を支配する者なのです。
外の世界では妖の世は終わり、人の世が到来しようとしています。
しかし、鬼は強すぎるが故に慢心し、時の流れを読むを怠った。
鬼の世が終わるのは、歴史の必然でした。
「―――どう、なかなか面白い話でしょ」
「その妖怪少女ってアンタのことなんでしょ。萃香が聞いたらどう思うことやら」
博麗神社の縁側で、巫女と妖怪が酒を酌み交わしておりました。満月とは行きませんが、静かな夜、月影さやかな夜、ゆるりゆるりと時は過ぎて行きます。
「あら、これは昔話よ。本当の事なんて誰も言ってないじゃない。霊夢ったら純情なのね」
「何その純情って」
「ま、霊夢はどちらかというと人よりは鬼寄りよね、色々と」
「アタシは人間だっての。鬼と一緒にしないで頂戴」
「そうね」金の髪の妖怪は薄い笑みに酒を溶け込ませ、呟くのでした。
「人は妖怪を退治し、妖怪は人を食らう。それが幻想郷の理ですものね」
こんな話もあったのかもしれませんね。
でも自分は後書きでの下ネタがちょっとなぁ・・・と
思ってしまったり。
そんな露骨にいうのは止しましょうよ。
けどシモネタはきらいです
決して目出度し目出度しで終わらぬ御伽噺と、それを幻想郷ならではの視点でくるりと包んだ構成。
短編ながら、筆者独自の解釈が小気味よく織り込まれた良作でした。
でもエロスは程々にと云う事でw
次回作も楽しみにさせて頂きますね。
シモネタも大したこと無いんじゃないでしょうか?
話は楽しめたけど、その時スイカがどうしてたとかがあるとよかったかなぁ
萃香がその時どうしていたかは書くと冗長になることが予想出来た等々の理由で、当初予定から予定変更で描写はしませんでした。御了承下さい。
それにしてもサラリと読めるのに心に残る。
せっかくの二次創作なんだ、自由に原作で引っかかったところに自分の創造力の枝葉を伸ばせばいいと思うなあ。