※事前注意
・特に魔理沙の人格を大部分変更しております。
・年齢制限を設けるほどではないと思いますが、一部性表現がございます。
二点に寛容な心を持って頂いた方に、本文章を楽しんで頂ければ幸いです。
「魔理沙って、男っぽいわよね」
霊夢はそんなことを紫に聞く。
ここは博麗神社、居間。いつものように霊夢がゆっくりしていると、いつものように
スキマ妖怪が現れ、紫がいつものように机に置いてあった蜜柑を勝手に剥き始め、
いつものように霊夢が文句を言う、そんな日常の茶飲み話だった。
「そう?」
と紫は返事を返す。どうでも良さそうだった。
「なんていうか、口調だけじゃなくて、行動ががさつというか……」
「あなた人のことなんて気にしないじゃない」
「うるさいわね。ただの茶飲み話じゃない」
霊夢は何でもないように言葉を返す。紫はそのまま話を続けることにした。
「そうねー。あれは男っぽいというよりも、男になりたいって感じね」
「男に?」
「男に」
霊夢がはっと驚いた表情をする。
よくもまあコロコロと食いつくものだ。紫は少し口元を歪ませる。
「誰だって違う性の一部分が羨ましいって思ったりしない?
女の方がちやほやされるとか、男の方が力が強くて羨ましいとか」
「魔理沙もそんなものだってこと?」
「うーん、そうね、ひょっとしたら魔理沙は、自分が女だってことに
満足していないんじゃないかしら。
生まれたときから自分が女であることが嫌で堪らない、かな」
よくわからないという霊夢の表情が実にわかりやすい。
「人の中にはそういう方がいるのよ。男であればこんな事が出来たのに。
立ってトイレが出来るのに。外を目一杯暴れ回るのに。それに……」
「女の子を好きになれるのに?」
なにやら霊夢が食いついた。紫はにやにやと霊夢の顔を眺める。明らかに
楽しんでいる紫の表情に霊夢は気付き、すぐに無関心を取り繕う。
「そうかもねー。そんなの本人に聞かなきゃわからないわ。
楽しませて貰ったわ。それじゃ」
そんなことを言い残して紫はスキマへと帰っていった。何やら急なお帰りでは
あったが、無表情を取り繕った霊夢は考え事に集中し始めていて、気に留めてもいなかった。
「……リード、してくれるのかしら……」
そんなことを呟きながら。
私は空を飛んでいる。目的地はいつもの場所。
大好きなアイツの元へ一直線だ。
周りなんて気にしていられない。
「よう、香霖!元気やってるかー」
「……スカートの中身を気にしない程に君は元気だね。見えてたよ」
「なんだ、欲情したか?悩ましいポーズでも取ってやろうか」
「……魔理沙はそのままで十分魅力的だから止めといてくれ」
「つまらないぜ」
霖之助はいつものように呆れた顔をしながら、魔理沙を迎え入れる。
つまらないお世辞を言いながら。
違う。
私はお前に、男としての私を見て貰いたいんだ。
私の男に魅力を感じて欲しいんだ。私が男であることに興奮して、愛して欲しいんだ。
歪んでいるのは分かっている。けど、私の中の男はお前にすっかりお熱なんだぜ。
私が香霖のモノを勝手に持っていくのも、好きなヤツに嫌がらせしたい、てヤツだ。
こう見えても私は子供っぽいところ、あるんだぜ。いつかあの出不精が、私の家に
モノを取り返しに来るときがあれば。
全身全霊で、お前を愛してやるよ。お前の大好きな事を増やしてやる。
「なんだよ、いつも通りの品揃えの悪さだな」
「君に盗まれるのは敵わないからね」
「借りてるだけだって」
いつものやり取り。勿論魔理沙に返すつもりはない。
私はお前に抱かれたいんじゃない、お前を抱いてやりたいんだ。私の舌と指で、
お前のその細身の肉に触れていない場所をなくしてやる。それくらいに愛して、
撫で回して、舌を這いずり回して、可愛がってやりたい。
お前の耳はどんな味だろう。お前の足指は?背中は?首は?ゆっくり、
丁寧にお前がいじられたいトコを探してやる。
残念ながらお前を喜ばせるブツには私についていない。
代わりに私の指でも何でもお前の尻に突っ込んで、ヒィヒィ喘がせてやる。
お前のソレをじらして、いじめてやりたい。どうしても使うというのなら、私の忌々しい
性器なんかじゃなく、尻を使わせてやる。
お前の小便が私の腹に溜っていくのを考えるだけで、ブッ飛びそうだぜ。
お前のその鬱気味に沈んだ、整えられた顔がたまらない。苦痛に歪んでいた顔が、
どんな風に滔々とした顔へと変わっていくのだろう。
「これ借りてくぜー」
「全く、もっと落ち着いたらどうだい?
せっかく可愛らしい顔をしているのに」
またお世辞だ。やれやれ。こんな事を言う奴じゃないと思っていたのに、今日は脳が膿んでるんじゃ
ないのか?魔理沙はそう思った。
――違うぜ、違うんだ。
お前に可愛いなんて言われたって嬉しくない。全く、香霖は何もわかってないぜ。
――お前は、男としての私の格好良さに惚れるべきなんだ。
魔理沙が帰ったあと、霖之助は茶を淹れようとして、茶葉の残りが少ない事に気が付いた。
「やれやれ、そろそろ霊夢が来る頃だろうし、仕入れなければならないな」
出不精な霖之助は立ち上がり、玄関へと向かう。
その口元が、少し綻んでいる。
・特に魔理沙の人格を大部分変更しております。
・年齢制限を設けるほどではないと思いますが、一部性表現がございます。
二点に寛容な心を持って頂いた方に、本文章を楽しんで頂ければ幸いです。
「魔理沙って、男っぽいわよね」
霊夢はそんなことを紫に聞く。
ここは博麗神社、居間。いつものように霊夢がゆっくりしていると、いつものように
スキマ妖怪が現れ、紫がいつものように机に置いてあった蜜柑を勝手に剥き始め、
いつものように霊夢が文句を言う、そんな日常の茶飲み話だった。
「そう?」
と紫は返事を返す。どうでも良さそうだった。
「なんていうか、口調だけじゃなくて、行動ががさつというか……」
「あなた人のことなんて気にしないじゃない」
「うるさいわね。ただの茶飲み話じゃない」
霊夢は何でもないように言葉を返す。紫はそのまま話を続けることにした。
「そうねー。あれは男っぽいというよりも、男になりたいって感じね」
「男に?」
「男に」
霊夢がはっと驚いた表情をする。
よくもまあコロコロと食いつくものだ。紫は少し口元を歪ませる。
「誰だって違う性の一部分が羨ましいって思ったりしない?
女の方がちやほやされるとか、男の方が力が強くて羨ましいとか」
「魔理沙もそんなものだってこと?」
「うーん、そうね、ひょっとしたら魔理沙は、自分が女だってことに
満足していないんじゃないかしら。
生まれたときから自分が女であることが嫌で堪らない、かな」
よくわからないという霊夢の表情が実にわかりやすい。
「人の中にはそういう方がいるのよ。男であればこんな事が出来たのに。
立ってトイレが出来るのに。外を目一杯暴れ回るのに。それに……」
「女の子を好きになれるのに?」
なにやら霊夢が食いついた。紫はにやにやと霊夢の顔を眺める。明らかに
楽しんでいる紫の表情に霊夢は気付き、すぐに無関心を取り繕う。
「そうかもねー。そんなの本人に聞かなきゃわからないわ。
楽しませて貰ったわ。それじゃ」
そんなことを言い残して紫はスキマへと帰っていった。何やら急なお帰りでは
あったが、無表情を取り繕った霊夢は考え事に集中し始めていて、気に留めてもいなかった。
「……リード、してくれるのかしら……」
そんなことを呟きながら。
私は空を飛んでいる。目的地はいつもの場所。
大好きなアイツの元へ一直線だ。
周りなんて気にしていられない。
「よう、香霖!元気やってるかー」
「……スカートの中身を気にしない程に君は元気だね。見えてたよ」
「なんだ、欲情したか?悩ましいポーズでも取ってやろうか」
「……魔理沙はそのままで十分魅力的だから止めといてくれ」
「つまらないぜ」
霖之助はいつものように呆れた顔をしながら、魔理沙を迎え入れる。
つまらないお世辞を言いながら。
違う。
私はお前に、男としての私を見て貰いたいんだ。
私の男に魅力を感じて欲しいんだ。私が男であることに興奮して、愛して欲しいんだ。
歪んでいるのは分かっている。けど、私の中の男はお前にすっかりお熱なんだぜ。
私が香霖のモノを勝手に持っていくのも、好きなヤツに嫌がらせしたい、てヤツだ。
こう見えても私は子供っぽいところ、あるんだぜ。いつかあの出不精が、私の家に
モノを取り返しに来るときがあれば。
全身全霊で、お前を愛してやるよ。お前の大好きな事を増やしてやる。
「なんだよ、いつも通りの品揃えの悪さだな」
「君に盗まれるのは敵わないからね」
「借りてるだけだって」
いつものやり取り。勿論魔理沙に返すつもりはない。
私はお前に抱かれたいんじゃない、お前を抱いてやりたいんだ。私の舌と指で、
お前のその細身の肉に触れていない場所をなくしてやる。それくらいに愛して、
撫で回して、舌を這いずり回して、可愛がってやりたい。
お前の耳はどんな味だろう。お前の足指は?背中は?首は?ゆっくり、
丁寧にお前がいじられたいトコを探してやる。
残念ながらお前を喜ばせるブツには私についていない。
代わりに私の指でも何でもお前の尻に突っ込んで、ヒィヒィ喘がせてやる。
お前のソレをじらして、いじめてやりたい。どうしても使うというのなら、私の忌々しい
性器なんかじゃなく、尻を使わせてやる。
お前の小便が私の腹に溜っていくのを考えるだけで、ブッ飛びそうだぜ。
お前のその鬱気味に沈んだ、整えられた顔がたまらない。苦痛に歪んでいた顔が、
どんな風に滔々とした顔へと変わっていくのだろう。
「これ借りてくぜー」
「全く、もっと落ち着いたらどうだい?
せっかく可愛らしい顔をしているのに」
またお世辞だ。やれやれ。こんな事を言う奴じゃないと思っていたのに、今日は脳が膿んでるんじゃ
ないのか?魔理沙はそう思った。
――違うぜ、違うんだ。
お前に可愛いなんて言われたって嬉しくない。全く、香霖は何もわかってないぜ。
――お前は、男としての私の格好良さに惚れるべきなんだ。
魔理沙が帰ったあと、霖之助は茶を淹れようとして、茶葉の残りが少ない事に気が付いた。
「やれやれ、そろそろ霊夢が来る頃だろうし、仕入れなければならないな」
出不精な霖之助は立ち上がり、玄関へと向かう。
その口元が、少し綻んでいる。
…ところで霊夢さんが女の子同士の恋愛のついてなにやら食い付いてますが思い人がいらしゃるんでしょうかw
やっぱり目の前のスキマ妖怪?
霊夢→魔理沙→香霖→霊夢なのかな?
なんというトライアングラー
折角の題材なので、異常性欲の実行まで貫いた方がより深みがでて面白くなったのでは、と思いました。
……でもそれだとあちら行きになっちゃうか。
なぜ魔理沙が性倒錯に至ったか、今後の霊夢との関係はどうなるのか、最終的に彼女たちはどこに
至るのか、と関心をそそられる部分が多いだけに、内容を太くしたり、続きを書いてほしいなと思いました。
簡単にまとめると、あなたの作品をもっと読みたいからまた作品をぜひ書いて投稿してください。
楽しみに待ってます。
それと、男役魔理沙最高。
あと細かいことなのですが、
>私はお前に抱かれたいんじゃない、お前を抱いてやりたいんだ。私の舌と指で、お前のその細身の肉に触れていない
> 場所をなくしてやる。それくらいに愛して、撫で回して、舌を這いずり回して、可愛がってやりたい。
ここの『触れていない』と『場所』の間の改行は外した方が読みやすくなるのでは?
非常に面白い発想です。
しかし、これだけでは作品として未完成でしょう。
起承転結の『起』のみ、という印象。
> 私が香霖のモノを勝手に持っていくのも、好きなヤツに嫌がらせしたい、てヤツだ。
すると、この魔理沙はアリスやパチュリーからはモノを勝手に持っていかないのですね?
公式設定で泥棒の魔理沙ですから、その辺りまで描写しないと「彼女にとって霖之助は
特別な存在なのだ」ということが伝わってきません。
作品が未完成に見えるので評価はフリーレスとしようかと思いましたが、発想の秀逸さを
考慮して点数を入れさせていただきます。
続きに期待。
中々に難しいお題ですね。
一概にそれが良いとも悪いともいえないし、かといってそれが
賛同されるのかといえばそうでもなかったりしますしね。
この微妙な三角関係はどうなるのでしょうか?
ちょっと中途半端気味に終わってしまっているのが残念。
続きがあるのなら期待したいです。
男は度胸な魔理沙さんにはニヤニヤさせていいただきましたよw
ただ、率直な感想はもったいないでした。
上の方も言っているようにこれは「起」ですね。これから展開される物語の前フリです。
魔理沙は何故こうなったのか、どうやって男になるのか、男になった魔理沙を霖之助はどう受け止めるのか
疑問が尽きない、興味のそそられる作品だと感じました。
次の作品への期待をこめてこの点数で。
こーりんが蹂躙されるさまを見たくないようでちょっと見たいw