あるところに『第一回幻想郷枕大会』と書かれた看板がありました。
その看板の前に3人の人間(と妖怪と亡霊)がいました。
一人の不老不死の蓬莱人です。
一人はスキマから体を半分出した妖怪です。
一人は亡霊の姫君です。
最初に蓬莱人が語りはじめました。
慧音は今日も妹紅の家に来ていました。
妹紅が永遠の時の中で少しでも寂しくならないようにと、毎日のように一緒にいてあげるのです。
「おーい、妹紅ー」
台所で慧音がなにやら妹紅を呼んでいます。
しかし、返事はありません。
「妹紅ー、どうしたんだー……?」
慧音が台所から出てきました。あたりを見回しています。
そして、見つけたのはお腹を出して寝息をたてる妹紅の姿でした。
「……!」
慧音は思いました。今なら妹紅を襲えるのではないか、と。
(駄目だ!自分を抑えるんだ上白沢慧音!)
なんとか踏みとどまったようです。押入れから毛布を持ってきて妹紅にかけてあげます。
そして、妹紅が首を痛めないように、自分の膝の上に妹紅の頭を乗せます。
(もこたぁぁぁぁん!何でそんなにかわいいんだぁぁぁぁ!)
慧音は身悶えします。しかしあまり動くと妹紅がおきてしまうので、控えめでした。
慧音がぶつぶつ何かを唱え始めます。それを見計らった妹紅が片目をうっすらと開けました。どうやらずっと起きていたみたいです。
「ん……けぃ、ね……ぇ」
そんな慧音を見て妹紅は意地悪したくなりました。
今の一言で、座っている妹紅でもわかる位慧音の心臓が跳ね上がりました。
(もももも、もこたん!?もしかして夢に出てくるほど私のことがすきなのか!?)
慧音が心の中で叫びます。
「けぃね……大好き……」
妹紅の会心の一撃。慧音は力尽きました。
蓬莱人が語り終わりました。
次に口を開いたのは日傘をさした妖怪です。
紫は今日も自宅で寝ていました。
自分が一番落ち着ける場所はベットの上です。何人たりともこの境界の中に足を踏み入れることは許されません。
「紫様ー、おきてくださーい」
襖を開いて藍が入ってきました。大変です。境界に足を踏み入れたものは許されないのです。
「うるさい……」
紫は起きるつもりなんてありません。今日はベットの上で過ごすと決めたのです。
「紫様、おきてください」
藍が紫を揺さぶります。危険です。
「うるさい……!」
怒った紫が、自分をゆする腕を掴んで投げ飛ばしました。
そして、宙に浮いた藍はそのまま紫に突っ込みました。
「きゃっ……」
紫の上にのしかかる藍。二人はベットの上で絡み合う形になりました。ちょっぴりえっちです。
「痛た……紫様?」
藍は自分の尻尾に体重がかかっていることに気づきました。
見ると、後ろで主がしっぽに頭を乗せて寝息を立てています。
「紫様――」
起こそうとして藍は踏みとどまりました。
いつも年増としか考えていなかった紫が、とっても可愛く見えたからです。
(紫様……萌え……)
紫の会心の一撃。藍は力尽きました。
日傘を差した妖怪が語り終わりました。
最後に口を開いたのは亡霊の姫君です。
幽々子は今日も白玉楼で妖夢を苛めていました。
「ゆゆこさまぁー、返してくださいよー」
幽々子が持っているのは半透明のふわふわした物体です。おそらくは妖夢の半身でしょう。
「ぁんっ、そこは…、は、ふ、離してくださいっ!」
幽々子は半身を指でいじって、妖夢の反応を楽しんでいます。
そして、何かを思いついたように突然その指を止めました。
「妖夢ー、これ枕に借りるわねー」
そういって幽々子は寝室に向かおうとします。
「だだだだだ、駄目ですっ!」
妖夢が走って追いかけてきます。幽々子は後ろを振り向いて両腕を広げました。
ぽふっ、と妖夢が幽々子に抱かれます。
「ゆ…ゆゆこさま?」
「うふふ、可愛いわ、妖夢」
妖夢がお姫様だっこされました。半身は開放されてふわふわ浮かんでいます。そのまま寝室に連れて行かれます。
「は……離してくださいっ!」
「だーめ♪」
妖夢が布団の上に投げ出されました。
その妖夢に幽々子が抱きつきます。
「みょん……」
「半身が駄目なら妖夢は抱き枕になってくれるわよね?」
きゅっ、と妖夢抱きしめる幽々子。
「みょん……。ちょっとだけなら」
幽々子の会心の一撃。妖夢は力尽きました。
優勝は幽々子!
蓬莱人とスキマ妖怪は完敗しました。
その看板の前に3人の人間(と妖怪と亡霊)がいました。
一人の不老不死の蓬莱人です。
一人はスキマから体を半分出した妖怪です。
一人は亡霊の姫君です。
最初に蓬莱人が語りはじめました。
慧音は今日も妹紅の家に来ていました。
妹紅が永遠の時の中で少しでも寂しくならないようにと、毎日のように一緒にいてあげるのです。
「おーい、妹紅ー」
台所で慧音がなにやら妹紅を呼んでいます。
しかし、返事はありません。
「妹紅ー、どうしたんだー……?」
慧音が台所から出てきました。あたりを見回しています。
そして、見つけたのはお腹を出して寝息をたてる妹紅の姿でした。
「……!」
慧音は思いました。今なら妹紅を襲えるのではないか、と。
(駄目だ!自分を抑えるんだ上白沢慧音!)
なんとか踏みとどまったようです。押入れから毛布を持ってきて妹紅にかけてあげます。
そして、妹紅が首を痛めないように、自分の膝の上に妹紅の頭を乗せます。
(もこたぁぁぁぁん!何でそんなにかわいいんだぁぁぁぁ!)
慧音は身悶えします。しかしあまり動くと妹紅がおきてしまうので、控えめでした。
慧音がぶつぶつ何かを唱え始めます。それを見計らった妹紅が片目をうっすらと開けました。どうやらずっと起きていたみたいです。
「ん……けぃ、ね……ぇ」
そんな慧音を見て妹紅は意地悪したくなりました。
今の一言で、座っている妹紅でもわかる位慧音の心臓が跳ね上がりました。
(もももも、もこたん!?もしかして夢に出てくるほど私のことがすきなのか!?)
慧音が心の中で叫びます。
「けぃね……大好き……」
妹紅の会心の一撃。慧音は力尽きました。
蓬莱人が語り終わりました。
次に口を開いたのは日傘をさした妖怪です。
紫は今日も自宅で寝ていました。
自分が一番落ち着ける場所はベットの上です。何人たりともこの境界の中に足を踏み入れることは許されません。
「紫様ー、おきてくださーい」
襖を開いて藍が入ってきました。大変です。境界に足を踏み入れたものは許されないのです。
「うるさい……」
紫は起きるつもりなんてありません。今日はベットの上で過ごすと決めたのです。
「紫様、おきてください」
藍が紫を揺さぶります。危険です。
「うるさい……!」
怒った紫が、自分をゆする腕を掴んで投げ飛ばしました。
そして、宙に浮いた藍はそのまま紫に突っ込みました。
「きゃっ……」
紫の上にのしかかる藍。二人はベットの上で絡み合う形になりました。ちょっぴりえっちです。
「痛た……紫様?」
藍は自分の尻尾に体重がかかっていることに気づきました。
見ると、後ろで主がしっぽに頭を乗せて寝息を立てています。
「紫様――」
起こそうとして藍は踏みとどまりました。
いつも年増としか考えていなかった紫が、とっても可愛く見えたからです。
(紫様……萌え……)
紫の会心の一撃。藍は力尽きました。
日傘を差した妖怪が語り終わりました。
最後に口を開いたのは亡霊の姫君です。
幽々子は今日も白玉楼で妖夢を苛めていました。
「ゆゆこさまぁー、返してくださいよー」
幽々子が持っているのは半透明のふわふわした物体です。おそらくは妖夢の半身でしょう。
「ぁんっ、そこは…、は、ふ、離してくださいっ!」
幽々子は半身を指でいじって、妖夢の反応を楽しんでいます。
そして、何かを思いついたように突然その指を止めました。
「妖夢ー、これ枕に借りるわねー」
そういって幽々子は寝室に向かおうとします。
「だだだだだ、駄目ですっ!」
妖夢が走って追いかけてきます。幽々子は後ろを振り向いて両腕を広げました。
ぽふっ、と妖夢が幽々子に抱かれます。
「ゆ…ゆゆこさま?」
「うふふ、可愛いわ、妖夢」
妖夢がお姫様だっこされました。半身は開放されてふわふわ浮かんでいます。そのまま寝室に連れて行かれます。
「は……離してくださいっ!」
「だーめ♪」
妖夢が布団の上に投げ出されました。
その妖夢に幽々子が抱きつきます。
「みょん……」
「半身が駄目なら妖夢は抱き枕になってくれるわよね?」
きゅっ、と妖夢抱きしめる幽々子。
「みょん……。ちょっとだけなら」
幽々子の会心の一撃。妖夢は力尽きました。
優勝は幽々子!
蓬莱人とスキマ妖怪は完敗しました。
俺に会心の一撃。俺は力尽きました
俺に(物理的に)会心の一撃!
俺は血の海に沈みました。
点とか入らんやろw