むか~しむかし、中国の方に、一匹のサルが居ました。
このサル、暴れん坊でやたら強かったので、何時の間にやらサルの集団のボスになっていました。
でも、地味でした。
美鈴「・・・・・サル扱い・・・。」
そんなある日のことです。
ばた・・・・
美鈴「・・・・どうしたの?」
アリス「ほら、あいつが。」
美鈴「え?」
慧音「うう・・・。私はきもくない・・・。私はきもくない・・・。」
アリス「いつぞ以来、きもいだなんだ言われて、ストレス溜まって倒れたのよ。」
美鈴「ふ~ん・・・・。」
慧音「きもい言うな~・・・・・・。」
一匹のサルが倒れてしまいました。
そのサルは、そのまま死んでしまったようです。
美鈴「命って、儚いわね・・・・。」
アリス「そうねぇ。人間よりは、寿命は長いけどね、私達。」
美鈴「ああいう死に方は、したくないわね・・・。」
アリス「・・・・・・。」
美鈴「な、何よ、その目は・・・・・?」
アリス「名前を呼んでもらえず、憤死・・・・・。」
美鈴「そ、そんなこと無いわよ!あるはずが無い・・・・!」
アリス「ちなみに、仙人になったら、ほとんど不死身になれるらしいわ。」
美鈴「だから、私にそんな必要は無いって・・・。」
アリス「・・・・あなた、名前なんだっけ?」
美鈴「う、うわぁぁぁああああ~~~~・・・・・・・・・・。」
サルのお山の大将は、仙人になるべく修行をしようと、仙人の所へ向かいました。
美鈴「私を弟子にしてください。」
パチュリー「ああ、本の整理を手伝ってくれるなら、いいわ。」
美鈴「頑張ります。」
修行をするにつれてサルは、中国拳法や変な術を使えるようになりました。
サルは、元々強かった上に、さらに強くなってしまいました。
そんなサルに、仙人は・・・。
パチュリー「あなたに、サル以外の名前をつけるわ。」
美鈴「あ・・・。すごく、やな予感・・・・。」
パチュリー「ええと、姓名判断によれば・・・・。」
美鈴「え、あ、よかった~。例の名前以外をつけてくれそうで・・・。」
パチュリー「孫悟空(そんごくう)。」
美鈴「はい!」
孫悟空と名づけました。
が、
パチュリー「と、思ったけど、姓名判断の上では、あんまりよろしくないので・・・。」
美鈴「え?」
パチュリー「命名、中国。」
美鈴「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
パチュリー「う~ん、最高の運勢かつ、外見からもわかりやすい、最高の名前・・・・・。」
美鈴「ち・・・・・。ち・・・・・。ち・・・・。」
パチュリー「中国・・・。中悟空・・。ちゅうごくう?」
美鈴「中国言うなぁ~~~~!!!」
バキィ!!
パチュリー「・・・・・・・ぐふ。」
ぱた・・・・・
美鈴「うわぁあああああああ~~~~~~!!!!」
ドドドドドドドド!!
孫悟空は、師匠である仙人を殴り倒して、逃げて行きました。
その後、悟空は、
美鈴「中国言うなぁ~~~!!」
ドゴォ!
ルーミア「あ~・・・・・。」
武術妖術を駆使して、暴れ放題でした。
そんな、あるときです。
咲夜「中国・・・・・。中国・・・・・。」
美鈴「私は中国じゃないって!」
咲夜「いいから聞きなさい、中国。あなたの悪事、ぜ~んぶ見てました。」
美鈴「あ・・・。げぇ!鬼のようなお釈迦様!」
なんと悟空の前に、お釈迦様が現れたではありませんか!
悟空は、何やらわけのわからない空間にいます。
咲夜「あなたは余程、自分の存在をアピール・・・。もとい、力自慢のようですね。」
美鈴「あ~、いや、その・・・。」
咲夜「そんなあなた、ちょっと世界の端まで逝って来なさい。」
美鈴「は、はぁ・・・・。」
お釈迦様がそう言うので、悟空は世界の端目指して飛んでいきました。
しかし、いくら進んでも、たどり着くことはありませんでした。
美鈴「つ、疲れた・・・・。」
いいかげん疲れてきたところで、お釈迦様の声が聞こえてきました。
咲夜「よく頑張りました。さあ、そこの階段を上がれば、世界の端です。」
突然、階段が現れました。
美鈴「た、助かった~・・・・。」
心底よかったと思いつつ、悟空は階段を上がって行きます。
咲夜「ストップ。」
美鈴「え?」
咲夜「よくぞここまで辿りついた。お前の健闘を褒めてやろう。」
美鈴「?」
咲夜「この咲夜と戦うなら、階段を一歩上がれ。一歩下がるなら、我が配下にしてやろう。」
美鈴「ちょっとちょっと!咲夜さん、それ違うネタ!」
咲夜「さあ、どうする?」
美鈴「ど、どうするって・・・・・。」
突然の、お釈迦様の言葉にびっくりする悟空。
ついつい、一歩下がってしまいました。
が・・・。
咲夜「ほう、上がったな。」
美鈴「え゛!?」
咲夜「このSAKUYAに挑む、と言うか。」
美鈴「そんな馬鹿な!確かに私は一歩下がったはず・・・!って、だから~・・・・。」
それ、違うネタですって。
そう、お釈迦様に言おうとしましたが、
美鈴「あれ・・・?」
お釈迦様は、居ませんでした。
美鈴「ど、何処に行ったの・・・?」
あたりを見回しても、お釈迦様は居ません。
とりあえず悟空にわかることは、
美鈴「次に咲夜さんを見た瞬間、私は間違いなくプッツンするだろう・・・。身体と魂が。」
そう呟いた瞬間。
咲夜「西行妖だ!」
ずず~ん!!
美鈴「ぐえ・・・・・。」
ぷっつん・・・・
お釈迦様が悟空を、でっかい木でつぶしてしまいました。
悟空は、プッツンしてしまいました。
身体と魂を結んでいた何かがが。
咲夜「それ封印は、偉いお坊さんじゃないと解けないから、そのつもりでね。」
それだけ言うと、お釈迦様は消えてゆきました。
・
・
・
さて、それから結構長い年月が経ちました。
でっかい木に潰され、身体と魂がプッツンしていたはずの悟空は、
美鈴「・・・・・死ぬ・・・・・・。」
生きていました。
プッツンはしていなかったようです
こんな状態が、結構長い間続いていたようです。
いい加減、死にそうだと悟空が思っていたそのときです。
かっぽ・・・
かっぽ・・・
何やら、音が聞こえてきました。
馬の蹄の音でしょうか?
妖夢「お、重い・・・・。」
幽々子「しっかり歩きなさい。」
妖夢「何で幽霊のクセに重いんですか~・・・・・。」
幽々子「育ち盛り。」
馬に乗った、偉そうな坊さんが現れました。
美鈴「ああ!ちょっと、そこの偉い坊さん!」
幽々子「なに?」
美鈴「これの封印解いて!」
幽々子「う~ん・・・。これの封印を解くには、大量の春度が必要なんだけど。」
美鈴「そんな~・・・・。」
幽々子「でも、このままじゃ話が進まないわね。妖夢。」
妖夢「はい?」
幽々子「アレを持ち上げて、隙間を作りなさい。その間に、あの子を引っこ抜くの。」
妖夢「いやいや、幽々子様・・・。もとい三蔵法師様、無茶言わないで下さい。」
幽々子「じゃあ、どうするの?」
妖夢「例えば、こういう風に穴を掘って・・・・。」
ざくっ!ざくっ!
妖夢「隙間が開いたところを、引っこ抜く。」
ぽん!
美鈴「あ~・・・・。やっと出れた。・・・偉い坊さんじゃなくても、よかった気がするけど。」
幽々子「よかったわね~。私に感謝すること。」
妖夢「私にもね。」
坊さん、三蔵法師は、悟空をでっかい木から助け出しました。
美鈴「とにかく、ありがとうございました。何か、お礼をしたいのですが・・・・。」
妖夢「どうでもいいけど、暴れ者の孫悟空っていう役割、忘れてない?」
美鈴「私は、そんな柄じゃないの。」
幽々子「そうねぇ・・・・・。それじゃあ、私のお供をしなさい。」
美鈴「お供?」
幽々子「私は天竺まで、有り難いもの盗りに逝くの。」
美鈴「何か、文字がおかしくない?」
妖夢「取りに行く、でお願い。」
幽々子「そんなわけで、ボディーガードとして、私について来なさい。」
三蔵は悟空に、お供になるように命令しました。
美鈴「はぁ・・・・。まぁ、いいけど。」
幽々子「はい、これ。」
かぽ
三蔵は、悟空の頭に何かを被せました。
美鈴「こ、これは・・・・?」
幽々子「@。」
美鈴「@?」
幽々子「これをつけた以上、私からは逃れられないわ。」
美鈴「強制臣従!?」
幽々子「いやいや。ちょっと奴隷になってもらうだけよ。」
美鈴「余計に悪いわよ!こんなもの・・・・!」
悟空は、頭に付けられた@を取ろうとしました。
ぐぐぐぐぐ・・・・!
美鈴「ふぬぬぬぬぬ・・・・!!」
でも、取れません。
幽々子「心配しなくても、それ、呪われてるから。」
美鈴「じゃあ、教会に行かなきゃ・・・。」
幽々子「逃がすと思って?」
三蔵は、手を合わせると。
幽々子「カリスマアガレ~。カリスマアガレ~。」
何やら呪文を唱え始めました。
すると、どうでしょう。
ぎゅううううう!
美鈴「いたたたたたた!!!!!」
@が、悟空の頭を締め付けるではありませんか。
美鈴「痛い!痛いってば!」
幽々子「そういうわけで、あなたは私について来なければいけないのです。」
美鈴「痛い痛い痛い!」
幽々子「わかりましたか?」
美鈴「わかったから!これを何とかして~~!!」
幽々子「よろしい。カリスマサガレ~。カリスマサガレ~。」
呪文で、@の締め付けはおさまりました。
こうして孫悟空は、半ば無理矢理、三蔵法師のお供にされてしまいました。
美鈴「酷い・・・・酷い扱いだ・・・・。」
天竺までは、大変長い道のりです。
その道中には、いろいろな出来事があるもので・・・。
チルノ「ちょっと待った~!」
突然、ブタのような妖怪が出てきました。
幽々子「なに?」
チルノ「何で私が、豚扱いなのよ!」
美鈴「う~ん・・・。まぁ、確かに背はちっちゃいし・・・。」
妖夢「寧ろ、相棒の方が適役・・・。」
幽々子「ああ、きっとあれね。」
美鈴「?」
幽々子「豚のように馬鹿。」
チルノ「むっか~!!そこのノンカリスマ坊主!覚悟しなさい!」
美鈴「そうはいかないわ!一応、ボディーガードとして邪魔させてもらう・・・・!」
ちゃき・・・
妖夢「・・・・・。」
チルノ「ひっ・・・・・・。」
妖夢「・・・・命が惜しくば、我らの奴隷になれ。」
チルノ「わ・・・・・、わかった・・・・・・。」
妖夢「・・・・と、言うわけです。三蔵法師様。」
幽々子「ご苦労、馬。」
チルノ「ふ、ふん!仕方ないわね!ついて行ってあげるわよ。」
幽々子「頼りにしてるわよ。」
チルノ「おまかせよ!」
こうしてブタの妖怪、猪八戒は、一行について行くことにしました。
妖夢「ほんとに、頼りにしてるんですか?」
幽々子「豚と鋏は使い用、よ。」
妖夢「ああ、馬鹿も煽てりゃ、木に登るってやつですか。」
酷い言われようです。
美鈴「・・・・・私の出番は・・・?」
さて、猪八戒を加えた三蔵法師一行。
ふと、川の辺りに差し掛かりました。
すると。
魔理沙「動くと動く。」
妖夢「?」
魔理沙「つまり、そっちが動いたら私も動くというわけだ。」
幽々子「好きなだけ動いてくれて、結構よ。」
魔理沙「いいのか?酷いことになるぜ?」
幽々子「じゃ、ちょっと待って。」
魔理沙「うむ。懸命な判断だ。」
カッパの妖怪が現れました。
魔理沙「あのなぁ、言っておくが、頭の天辺禿げてるから、帽子を被ってるわけじゃないぜ。」
美鈴「誰も聞いてない。」
魔理沙「それはともかく、命が惜しくば、身包みとか色々置いていけ!」
美鈴「そうはいかない・・・・・・。」
幽々子「喝!」
ゴォ!
美鈴「!?」
魔理沙「うわ!・・・・おいこら、ここは三蔵が活躍するところじゃないだろ。」
幽々子「その魂が惜しくば、私達について来なさい。」
魔理沙「無視するな。あと、能力の濫用はやめろ。」
幽々子「デッド、オア、アライブ?」
魔理沙「アライブ。」
幽々子「よろしい。」
カッパの妖怪、沙悟浄も、あっさりお供に加わりました。
魔理沙「まったく・・・。いくら私が人間だからって、手を抜きすぎだぜ。」
美鈴「私の出番・・・・・・。」
三蔵法師と、サル、ブタ、カッパの三匹は、天竺への旅を続けます。
まあ、その道中、何かが起こらないわけがなく、
橙「ちょっと待った~。」
藍「ここから先は、この金角と、こっちの銀角が通さないぞ!」
唐突に、金角、銀角という二人組みの妖怪が現れました。
魔理沙「おお、早速出たな。」
チルノ「よ~し、蹴散らしてやるわ!」
八戒と沙悟浄は、やる気満々です。
藍「まあ、そう慌てるな。」
橙「ところで、そこの黒いの。」
魔理沙「何だ?」
沙悟浄が、そう返事をした瞬間、
ごぉぉぉぉぉぉぉ!!
魔理沙「うお!?」
すぽん!
沙悟浄は、金角が持っていた瓢箪に吸い込まれてしまいました。
藍「はっはっは。他愛ない。」
チルノ「な、な、な・・・・。何があったのよ?」
藍「知りたいかね、チルノとやら。」
チルノ「う、うん・・・。」
ごぉぉぉぉぉぉぉ!!
チルノ「うわぁぁぁぁ~~~!?」
すぽん!
八戒も、瓢箪に吸い込まれてしまいました。
橙「二匹目、ゲットですね。」
藍「ふふん。この瓢箪は、魔法の瓢箪。名前を呼ばれて返事をすると、そいつは吸い込まれてしまう。」
橙「そして瓢箪の中で、美味しいお酒に早変わり。」
藍「さて、次は・・・・。」
二人は、悟空の方を向きました。
藍「おい、そこの・・・・・・・・・・?」
橙「・・・・・・・・。」
二人は突然、黙りました。
藍「(のう、銀角・・・。あいつの名前、知ってる?)」
橙「(し、知りませんよ~・・・。)」
藍「(むう・・・・。)」
金角は、困った挙句、
藍「お、おい、中国!」
適当に名前を言ってみました。
美鈴「・・・・・・・・・・・・・。」
悟空は、黙ったまま、拳を震わせています。
藍「あれ・・・・?違ったか・・・・・。」
美鈴「中国さ言うなぁぁぁぁぁ~~~~~!!!!!」
バキィ!!
ドカァ!!
橙「あ~れ~・・・・・・。」
藍「うわ~・・・・・・・・・。」
ひゅるるるるるるる・・・・
悟空は怒りの余り、二人をぶっ飛ばしてしまいました。
美鈴「いくら展開が読めていたとはいえ・・・・。あんまりだわ・・・・・・。」
幽々子「最初で最後の活躍ね。」
美鈴「酷い・・・。酷過ぎる・・・。しくしく・・・・。」
悟空は、泣き崩れてしまいました。
妖夢「それはそうと、瓢箪に吸われた二人を助けなきゃ。」
ぽん!
魔理沙「あ~、寒いぜ寒いぜ。」
チルノ「仕方ないじゃん。あんな場所で、私と二人になっちゃったんだから。」
そんな悟空は放っておき、馬は、猪八戒、沙悟浄を助け出しました。
そして、悟空が立ち直った頃に、再び一行は、旅を再開しました。
当然、そんな簡単に事が運ぶはずもなく、
魔理沙「あ~、熱いぜ熱いぜ・・・。」
チルノ「いい加減、溶けるわ・・・。」
美鈴「ねぇ、あれ・・・。」
目の前には、大きな山が立ちはだかります。
しかも、ただの山ではありませんでした。
一年中、炎が消えない山だったのです。
幽々子「う~ん、困ったわね~。」
妖夢「何でも、芭蕉扇と言う物があれば、あの火は消えるそうですよ。」
魔理沙「馬のくせに、よくそんなこと知ってるな。」
幽々子「誰か、持ってないの?」
チルノ「無い。」
美鈴「無い。」
魔理沙「むしろ、私が欲しいぜ。」
芭蕉扇なんてものは、誰も持っていませんでした。
幽々子「どうするの?お話が進まないじゃない。」
美鈴「う~ん・・・・・。」
魔理沙「ここは一つ、不思議な力で消すとするか。」
幽々子「不思議な力?」
魔理沙「ああ。一発で仕留めてやる。」
美鈴「いや、生き物じゃないし。」
沙悟浄は、そう言うと。
ガシ!
チルノ「!?」
猪八戒を、がっちりと掴みました。
そして、
魔理沙「覚悟しろ、火の山め。」
チルノ「ちょっとちょっと!!まさかとは思うけど・・・・。」
魔理沙「おっと、そこは、『みんな、さよならなのだ』って言うのが正しいぜ。」
チルノ「誰が言うか~!!」
魔理沙「どっせ~い!!」
ぽい!
チルノ「あああああああ~~~・・・・・・・。」
猪八戒を、炎の中に投げ込んでしまいました。
すると、どうでしょう。
ぷしゅ~・・・・・・・・
山の火は、一瞬にして消えてしまったではありませんか。
魔理沙「よし、これで通れるぜ。」
幽々子「よろしい。早速進むわよ。」
妖夢「・・・南無~・・・・・。」
美鈴「あ~あ・・・・・。」
猪八戒を失った一行は、先へ進みます。
その途中、
ぴか~~~!!
魔理沙「おお!?」
幽々子「眩しいわね~・・・・。」
突然、辺りを光が覆いました。
そして、
咲夜「中国・・・・。中国・・・・・。」
美鈴「げげっ。」
お釈迦様が、現れました。
咲夜「いけませんよ中国。味方を犠牲にしてまで、早く終わらせようだなんて・・・。」
美鈴「いや、あれは私がやったわけじゃ・・・。」
咲夜「言い訳無用。」
美鈴「ひえ~・・・・。」
悟空は、怯えます。
咲夜「まぁ、いいでしょう。今回は、私の力で八戒を復活させてあげます。」
きらきらきら・・・・
何やら光が降り注ぎました。
すると、
レティ「復活~。」
猪八戒が、復活しました。
美鈴「ちょっとお釈迦様!これ、違う。」
レティ「これとか言わないでよ。」
咲夜「気のせいです。それでは、頑張ってください。」
ぴか~・・・・
光とともに、お釈迦様は消えてしまいました。
幽々子「まぁ、復活したからいいか。」
妖夢「ですね。」
魔理沙「だな。」
美鈴「・・・・・・いいの?」
幽々子「じゃあ行きましょう、猪八戒。」
レティ「はい。」
こうして復活した猪八戒は、再びお供に加わりました。
もう少しで天竺です。
ところが、
慧音「ちょっと待て。」
幽々子「誰?」
美鈴「ああ、冒頭で憤死した、サル山のサルです。」
慧音「違う。今は牛魔王だ。」
牛魔王という妖怪が現れました。
強そうです。
慧音「よくもまあ、私たちを無視してくれたな。」
妖夢「たち?」
慧音「本来なら、芭蕉扇を持ってるのは羅刹女で、それを奪うために旦那である牛魔王と戦うんだろう?」
幽々子「そうなの?」
魔理沙「さあな。この手の昔話なんて、曖昧な部分が多いんだよ、いろいろと。」
美鈴「それでも、さっきのアレはどうかと思うけど・・・・・。」
レティ「お釈迦様も現れて、てんやわんやよ。」
慧音「五月蝿い。とにかく、羅刹女役の妹紅は帰ってしまったから、けじめとして私が相手をしてやる!」
美鈴「むむっ!」
悟空は身構えます。
魔理沙「出るか・グレートホーン。」
慧音「・・・私は、ゴールドセ○ントではないぞ。十二宮を守ってるわけでもない。」
魔理沙「そこまでは聞いてないぜ。」
慧音「まずはそこの太いの!」
レティ「太いとか言わないでよ、きもいの。」
慧音「きもい言うな~!喰らえ!旧秘境史!」
どど~ん!
レティ「あ~れ~・・・・・。」
まず、八戒がやられました。
慧音「プレーヤーキャラとして出ているお前にはコレだ。一条戻り橋!」
魔理沙「気合避けか?いやな奴め。」
ひょい!ひょい!
魔理沙「どうした。後ろからとは言え、余裕だぜ。」
慧音「そうかな?油断していると・・・。」
魔理沙「!?しま・・・・。」
どど~ん!
魔理沙「うわ~・・・・・。」
慧音「人それを、詰みと言う。油断すると、すぐに逃げ場がなくなるからな。」
魔理沙「あいたたた・・・。油断したぜ。」
続いて、沙悟浄もやられてしまいました。
慧音「そして、そこの中国には、作者がまだ一回しか取れてない・・・・。」
美鈴「中国言うな~!」
慧音「おっと、殴られる前に発動。新幻想史。」
どか~ん!
美鈴「うわ~・・・・・。」
なんと悟空まで、あっさりやられてしまいました。
慧音「ふん、他愛ない。さて、次は・・・・・。」
牛魔王は、三蔵の方を向きました。
しかし・・・。
慧音「・・・あ~?あいつら、何処に行った?」
見ると、三蔵と馬は、忽然と姿を消していました。
慧音「逃げたかな?何て薄情な奴らだ。」
牛魔王がそう思っていると、
ぎゅ!
慧音「んあ?」
角に、なにやら感触がありました。
慧音「誰だ!?私の角に触るやつは。」
幽々子「大成功ね。」
妖夢「はい。」
牛魔王の後ろには、三蔵がいました。
慧音「おい、何してた?」
幽々子「ん~、ちょっと、@を。」
慧音「@?」
妖夢「はい、鏡。」
慧音「あ~?」
牛魔王は、鏡を見ました。
慧音「な・・・・・、何だこれは~~~!?」
幽々子「だから、@。」
慧音「こんなもんつけるな!」
@をつけられた牛魔王は、びっくり仰天してしまいました。
幽々子「だって、片方リボンだけじゃ、アンバランスじゃない?だから、それを整えるために・・・。」
慧音「だからって、こんなもん・・・。」
幽々子「まあいいわ。それより、@をつけた以上、私の奴隷となって旅のお供を・・・・。」
慧音「ふざけるなよ。何でお前のお供などを・・・・。」
幽々子「カリスマアガレ~。カリスマアガレ~。」
ぎゅううううう!!
慧音「おおおおおおお!!!痛い痛い痛い!!角が!!角が~!!」
美鈴「痛い痛い!!三蔵さん!こっちも痛いって!!」
三蔵は呪文を唱えました。
すると、牛魔王の角の@が、角を締め付けます。
ついでに、悟空の頭も。
幽々子「ついてこなきゃ、こうなるけど?」
慧音「もうなってる!!痛い痛い!!」
幽々子「どうする?」
慧音「わかった!!わかったから、術を解いてくれ!
幽々子「よろしい。カリスマサガレ~。カリスマサガレ~。」
三蔵は、再び呪文を唱えました。
慧音「は~・・・、は~・・・・。」
幽々子「それじゃあはりきって、旅の再開をしましょう。」
妖夢「はい。」
三蔵と馬は、先に進みます。
レティ「まったく、私の活躍なんて、ひとつも無いじゃない。」
魔理沙「まあ、そんな時もあるさ。私なんかは、普段は大活躍なんだけどな。」
猪八戒と沙悟浄は、その後を追いかけます。
美鈴「うう・・・・。私の活躍は・・・・?」
孫悟空も、しょぼんとしながら、後を追いかけます。
慧音「・・・・・・・可愛くない・・・・・・。」
角につけられた@を、鏡ごしに眺めながら、牛魔王も後を追いかけます。
こうして、牛魔王をもお供に加えた三蔵法師ご一行。
その後も、様々な苦難を乗り越え、ついに天竺にたどり着きました。
幽々子「みんな。天竺に到着よ。ご苦労様。」
三蔵は、皆をねぎらいます。
妖夢「あ~、重かった~。」
レティ「結局、何の活躍もなかったわね。」
魔理沙「まあ、時は流れて・・・・。の世界だ。」
美鈴「・・・・出番・・・・・。」
慧音「おい、早くコレをはずしてくれ。」
みんな、様々な反応を示します。
美鈴「それより、天竺についたなら、早くお経を。」
幽々子「え?」
悟空の言葉に、三蔵がみょんな反応を示します。
美鈴「え?って、ここまで、ありがたいお経を取りに来たんでしょ?」
幽々子「知らないわよ。」
妖夢「ちょっと幽々子さ・・・・、三蔵法師さま。そういうお話でしょう?」
幽々子「やぁねえ。お経なんか読んだら、成仏しちゃうわよ、私。」
魔理沙「う~ん、大丈夫のような気もするが。」
レティ「じゃあ、何しにきたのよ?」
幽々子「それはね・・・・。」
三蔵は、後ろを向くと。
幽々子「すいませ~ん、カレーをひとつ~。」
永琳「は~い。」
どんがらがっしゃ~ん!
三蔵は、その辺のお姉さんに向かってカレーを注文しました。
近くでは、何かがひっくり返る音がしました。
美鈴「カ、カレー・・・・?」
幽々子「そうよ。天竺と言えばインド。インドと言えば、本場のインドカレーじゃない。」
魔理沙「私としたことが、見事にずっこけてしまったぜ・・・。」
妖夢「何て、幽々子様らしいオチ・・・・。」
レティ「感動してるの?」
妖夢「呆れてるのよ・・・・。」
幽々子「ああそれと、インドでは牛は神聖な生き物だから、ビーフカレーは無いわ。」
慧音「・・・何故それを、私に向かって言う?」
ひっくり返ったお供の皆さんは、不満タラタラです。
永琳「おまたせ。本場のインドカレー。微妙に薬も入れたから健康にもいいわよ。」
幽々子「いい匂いね。いただきま~す。」
三蔵は、ナンをちぎってカレーにつけ、それを食べます。
幽々子「ん~、流石本場。辛くて美味しい。」
妖夢「幽々子様・・・・。」
幽々子「どうしたの?あなたたちも食べなさいよ。折角ここまで来たんだから。」
みんなにカレーを勧める三蔵。
魔理沙「私はいただくぜ。」
レティ「私も。発汗作用で、もう太っているとは言わせないわ。」
魔理沙「その前に、溶けるんじゃないか?」
レティ「溶けるのは氷と雪。私は、冬の妖怪だから大丈夫。」
猪八戒と沙悟浄は、カレーを食べ始めました。
美鈴「・・・・・どうする?」
妖夢「どうするって・・・。」
慧音「なぁ・・・・。」
困惑する、サル、ウマ、ウシ。
と、そんなとき。
咲夜「あ~、辛いわね、ほんと。」
どてっ!
お釈迦様が、カレーを食べているのを目撃しました。
ずっこける約一名。
美鈴「お、お釈迦様・・・・・。」
咲夜「あ、お疲れ様。美味しいわよ、このカレー。」
美鈴「・・・・・・。」
咲夜「折角だから、食べていきなさいよ。」
お釈迦様にカレーを勧められた悟空は、
美鈴「あ~もう!こうなったら自棄(やけ)食いよ!!お姉さんカレーを一丁!」
永琳「毎度あり~。」
カレーを注文しました。
永琳「おまたせ。特製の薬入りで、辛さ百倍、ハバネロもびっくりよ。」
美鈴「いただきます!」
そして、自棄になって、カレーを貪りはじめました。
ガツガツ!
美鈴「辛い~~~!!負けるか~~!!」
ガツガツ!
美鈴「からい~~!!」
辛いと叫びつつも、美味しそうに食べています。
妖夢「もうここまできたら、自棄になるしかないみたいね。」
慧音「・・・・・そうだな。おい、私達にも、カレーをくれ。」
永琳「は~い。ちょっと待ってね。」
半ば諦めたように、牛魔王と馬も、カレーを注文しました。
こうして三蔵ご一行は、みんなで美味しくカレーを食べてかえりましたとさ。
幽々子「そういえば、『西幽鬼』って言おうと思っていたけど、結局言えなかったわ。」
妖夢「言わなくていいです。」
おしまい。
キャスト
孫悟空 ・・・ 紅 美鈴
三蔵法師 ・・・ 西行寺 幽々子
馬 ・・・ 魂魄 妖夢
猪八戒 ・・・ チルノ、レティ・ホワイトロック
沙悟浄 ・・・ 霧雨 魔理沙
お釈迦様 ・・・ 十六夜 咲夜
金角 ・・・ 八雲 藍
銀角 ・・・ 橙
牛魔王 ・・・ 上白沢 慧音
サル山のサル ・・・ アリス・マーガトロイド
仙人 ・・・ パチュリー・ノーレッジ
カレー屋のお姉さん ・・・ 八意 永琳
このサル、暴れん坊でやたら強かったので、何時の間にやらサルの集団のボスになっていました。
でも、地味でした。
美鈴「・・・・・サル扱い・・・。」
そんなある日のことです。
ばた・・・・
美鈴「・・・・どうしたの?」
アリス「ほら、あいつが。」
美鈴「え?」
慧音「うう・・・。私はきもくない・・・。私はきもくない・・・。」
アリス「いつぞ以来、きもいだなんだ言われて、ストレス溜まって倒れたのよ。」
美鈴「ふ~ん・・・・。」
慧音「きもい言うな~・・・・・・。」
一匹のサルが倒れてしまいました。
そのサルは、そのまま死んでしまったようです。
美鈴「命って、儚いわね・・・・。」
アリス「そうねぇ。人間よりは、寿命は長いけどね、私達。」
美鈴「ああいう死に方は、したくないわね・・・。」
アリス「・・・・・・。」
美鈴「な、何よ、その目は・・・・・?」
アリス「名前を呼んでもらえず、憤死・・・・・。」
美鈴「そ、そんなこと無いわよ!あるはずが無い・・・・!」
アリス「ちなみに、仙人になったら、ほとんど不死身になれるらしいわ。」
美鈴「だから、私にそんな必要は無いって・・・。」
アリス「・・・・あなた、名前なんだっけ?」
美鈴「う、うわぁぁぁああああ~~~~・・・・・・・・・・。」
サルのお山の大将は、仙人になるべく修行をしようと、仙人の所へ向かいました。
美鈴「私を弟子にしてください。」
パチュリー「ああ、本の整理を手伝ってくれるなら、いいわ。」
美鈴「頑張ります。」
修行をするにつれてサルは、中国拳法や変な術を使えるようになりました。
サルは、元々強かった上に、さらに強くなってしまいました。
そんなサルに、仙人は・・・。
パチュリー「あなたに、サル以外の名前をつけるわ。」
美鈴「あ・・・。すごく、やな予感・・・・。」
パチュリー「ええと、姓名判断によれば・・・・。」
美鈴「え、あ、よかった~。例の名前以外をつけてくれそうで・・・。」
パチュリー「孫悟空(そんごくう)。」
美鈴「はい!」
孫悟空と名づけました。
が、
パチュリー「と、思ったけど、姓名判断の上では、あんまりよろしくないので・・・。」
美鈴「え?」
パチュリー「命名、中国。」
美鈴「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
パチュリー「う~ん、最高の運勢かつ、外見からもわかりやすい、最高の名前・・・・・。」
美鈴「ち・・・・・。ち・・・・・。ち・・・・。」
パチュリー「中国・・・。中悟空・・。ちゅうごくう?」
美鈴「中国言うなぁ~~~~!!!」
バキィ!!
パチュリー「・・・・・・・ぐふ。」
ぱた・・・・・
美鈴「うわぁあああああああ~~~~~~!!!!」
ドドドドドドドド!!
孫悟空は、師匠である仙人を殴り倒して、逃げて行きました。
その後、悟空は、
美鈴「中国言うなぁ~~~!!」
ドゴォ!
ルーミア「あ~・・・・・。」
武術妖術を駆使して、暴れ放題でした。
そんな、あるときです。
咲夜「中国・・・・・。中国・・・・・。」
美鈴「私は中国じゃないって!」
咲夜「いいから聞きなさい、中国。あなたの悪事、ぜ~んぶ見てました。」
美鈴「あ・・・。げぇ!鬼のようなお釈迦様!」
なんと悟空の前に、お釈迦様が現れたではありませんか!
悟空は、何やらわけのわからない空間にいます。
咲夜「あなたは余程、自分の存在をアピール・・・。もとい、力自慢のようですね。」
美鈴「あ~、いや、その・・・。」
咲夜「そんなあなた、ちょっと世界の端まで逝って来なさい。」
美鈴「は、はぁ・・・・。」
お釈迦様がそう言うので、悟空は世界の端目指して飛んでいきました。
しかし、いくら進んでも、たどり着くことはありませんでした。
美鈴「つ、疲れた・・・・。」
いいかげん疲れてきたところで、お釈迦様の声が聞こえてきました。
咲夜「よく頑張りました。さあ、そこの階段を上がれば、世界の端です。」
突然、階段が現れました。
美鈴「た、助かった~・・・・。」
心底よかったと思いつつ、悟空は階段を上がって行きます。
咲夜「ストップ。」
美鈴「え?」
咲夜「よくぞここまで辿りついた。お前の健闘を褒めてやろう。」
美鈴「?」
咲夜「この咲夜と戦うなら、階段を一歩上がれ。一歩下がるなら、我が配下にしてやろう。」
美鈴「ちょっとちょっと!咲夜さん、それ違うネタ!」
咲夜「さあ、どうする?」
美鈴「ど、どうするって・・・・・。」
突然の、お釈迦様の言葉にびっくりする悟空。
ついつい、一歩下がってしまいました。
が・・・。
咲夜「ほう、上がったな。」
美鈴「え゛!?」
咲夜「このSAKUYAに挑む、と言うか。」
美鈴「そんな馬鹿な!確かに私は一歩下がったはず・・・!って、だから~・・・・。」
それ、違うネタですって。
そう、お釈迦様に言おうとしましたが、
美鈴「あれ・・・?」
お釈迦様は、居ませんでした。
美鈴「ど、何処に行ったの・・・?」
あたりを見回しても、お釈迦様は居ません。
とりあえず悟空にわかることは、
美鈴「次に咲夜さんを見た瞬間、私は間違いなくプッツンするだろう・・・。身体と魂が。」
そう呟いた瞬間。
咲夜「西行妖だ!」
ずず~ん!!
美鈴「ぐえ・・・・・。」
ぷっつん・・・・
お釈迦様が悟空を、でっかい木でつぶしてしまいました。
悟空は、プッツンしてしまいました。
身体と魂を結んでいた何かがが。
咲夜「それ封印は、偉いお坊さんじゃないと解けないから、そのつもりでね。」
それだけ言うと、お釈迦様は消えてゆきました。
・
・
・
さて、それから結構長い年月が経ちました。
でっかい木に潰され、身体と魂がプッツンしていたはずの悟空は、
美鈴「・・・・・死ぬ・・・・・・。」
生きていました。
プッツンはしていなかったようです
こんな状態が、結構長い間続いていたようです。
いい加減、死にそうだと悟空が思っていたそのときです。
かっぽ・・・
かっぽ・・・
何やら、音が聞こえてきました。
馬の蹄の音でしょうか?
妖夢「お、重い・・・・。」
幽々子「しっかり歩きなさい。」
妖夢「何で幽霊のクセに重いんですか~・・・・・。」
幽々子「育ち盛り。」
馬に乗った、偉そうな坊さんが現れました。
美鈴「ああ!ちょっと、そこの偉い坊さん!」
幽々子「なに?」
美鈴「これの封印解いて!」
幽々子「う~ん・・・。これの封印を解くには、大量の春度が必要なんだけど。」
美鈴「そんな~・・・・。」
幽々子「でも、このままじゃ話が進まないわね。妖夢。」
妖夢「はい?」
幽々子「アレを持ち上げて、隙間を作りなさい。その間に、あの子を引っこ抜くの。」
妖夢「いやいや、幽々子様・・・。もとい三蔵法師様、無茶言わないで下さい。」
幽々子「じゃあ、どうするの?」
妖夢「例えば、こういう風に穴を掘って・・・・。」
ざくっ!ざくっ!
妖夢「隙間が開いたところを、引っこ抜く。」
ぽん!
美鈴「あ~・・・・。やっと出れた。・・・偉い坊さんじゃなくても、よかった気がするけど。」
幽々子「よかったわね~。私に感謝すること。」
妖夢「私にもね。」
坊さん、三蔵法師は、悟空をでっかい木から助け出しました。
美鈴「とにかく、ありがとうございました。何か、お礼をしたいのですが・・・・。」
妖夢「どうでもいいけど、暴れ者の孫悟空っていう役割、忘れてない?」
美鈴「私は、そんな柄じゃないの。」
幽々子「そうねぇ・・・・・。それじゃあ、私のお供をしなさい。」
美鈴「お供?」
幽々子「私は天竺まで、有り難いもの盗りに逝くの。」
美鈴「何か、文字がおかしくない?」
妖夢「取りに行く、でお願い。」
幽々子「そんなわけで、ボディーガードとして、私について来なさい。」
三蔵は悟空に、お供になるように命令しました。
美鈴「はぁ・・・・。まぁ、いいけど。」
幽々子「はい、これ。」
かぽ
三蔵は、悟空の頭に何かを被せました。
美鈴「こ、これは・・・・?」
幽々子「@。」
美鈴「@?」
幽々子「これをつけた以上、私からは逃れられないわ。」
美鈴「強制臣従!?」
幽々子「いやいや。ちょっと奴隷になってもらうだけよ。」
美鈴「余計に悪いわよ!こんなもの・・・・!」
悟空は、頭に付けられた@を取ろうとしました。
ぐぐぐぐぐ・・・・!
美鈴「ふぬぬぬぬぬ・・・・!!」
でも、取れません。
幽々子「心配しなくても、それ、呪われてるから。」
美鈴「じゃあ、教会に行かなきゃ・・・。」
幽々子「逃がすと思って?」
三蔵は、手を合わせると。
幽々子「カリスマアガレ~。カリスマアガレ~。」
何やら呪文を唱え始めました。
すると、どうでしょう。
ぎゅううううう!
美鈴「いたたたたたた!!!!!」
@が、悟空の頭を締め付けるではありませんか。
美鈴「痛い!痛いってば!」
幽々子「そういうわけで、あなたは私について来なければいけないのです。」
美鈴「痛い痛い痛い!」
幽々子「わかりましたか?」
美鈴「わかったから!これを何とかして~~!!」
幽々子「よろしい。カリスマサガレ~。カリスマサガレ~。」
呪文で、@の締め付けはおさまりました。
こうして孫悟空は、半ば無理矢理、三蔵法師のお供にされてしまいました。
美鈴「酷い・・・・酷い扱いだ・・・・。」
天竺までは、大変長い道のりです。
その道中には、いろいろな出来事があるもので・・・。
チルノ「ちょっと待った~!」
突然、ブタのような妖怪が出てきました。
幽々子「なに?」
チルノ「何で私が、豚扱いなのよ!」
美鈴「う~ん・・・。まぁ、確かに背はちっちゃいし・・・。」
妖夢「寧ろ、相棒の方が適役・・・。」
幽々子「ああ、きっとあれね。」
美鈴「?」
幽々子「豚のように馬鹿。」
チルノ「むっか~!!そこのノンカリスマ坊主!覚悟しなさい!」
美鈴「そうはいかないわ!一応、ボディーガードとして邪魔させてもらう・・・・!」
ちゃき・・・
妖夢「・・・・・。」
チルノ「ひっ・・・・・・。」
妖夢「・・・・命が惜しくば、我らの奴隷になれ。」
チルノ「わ・・・・・、わかった・・・・・・。」
妖夢「・・・・と、言うわけです。三蔵法師様。」
幽々子「ご苦労、馬。」
チルノ「ふ、ふん!仕方ないわね!ついて行ってあげるわよ。」
幽々子「頼りにしてるわよ。」
チルノ「おまかせよ!」
こうしてブタの妖怪、猪八戒は、一行について行くことにしました。
妖夢「ほんとに、頼りにしてるんですか?」
幽々子「豚と鋏は使い用、よ。」
妖夢「ああ、馬鹿も煽てりゃ、木に登るってやつですか。」
酷い言われようです。
美鈴「・・・・・私の出番は・・・?」
さて、猪八戒を加えた三蔵法師一行。
ふと、川の辺りに差し掛かりました。
すると。
魔理沙「動くと動く。」
妖夢「?」
魔理沙「つまり、そっちが動いたら私も動くというわけだ。」
幽々子「好きなだけ動いてくれて、結構よ。」
魔理沙「いいのか?酷いことになるぜ?」
幽々子「じゃ、ちょっと待って。」
魔理沙「うむ。懸命な判断だ。」
カッパの妖怪が現れました。
魔理沙「あのなぁ、言っておくが、頭の天辺禿げてるから、帽子を被ってるわけじゃないぜ。」
美鈴「誰も聞いてない。」
魔理沙「それはともかく、命が惜しくば、身包みとか色々置いていけ!」
美鈴「そうはいかない・・・・・・。」
幽々子「喝!」
ゴォ!
美鈴「!?」
魔理沙「うわ!・・・・おいこら、ここは三蔵が活躍するところじゃないだろ。」
幽々子「その魂が惜しくば、私達について来なさい。」
魔理沙「無視するな。あと、能力の濫用はやめろ。」
幽々子「デッド、オア、アライブ?」
魔理沙「アライブ。」
幽々子「よろしい。」
カッパの妖怪、沙悟浄も、あっさりお供に加わりました。
魔理沙「まったく・・・。いくら私が人間だからって、手を抜きすぎだぜ。」
美鈴「私の出番・・・・・・。」
三蔵法師と、サル、ブタ、カッパの三匹は、天竺への旅を続けます。
まあ、その道中、何かが起こらないわけがなく、
橙「ちょっと待った~。」
藍「ここから先は、この金角と、こっちの銀角が通さないぞ!」
唐突に、金角、銀角という二人組みの妖怪が現れました。
魔理沙「おお、早速出たな。」
チルノ「よ~し、蹴散らしてやるわ!」
八戒と沙悟浄は、やる気満々です。
藍「まあ、そう慌てるな。」
橙「ところで、そこの黒いの。」
魔理沙「何だ?」
沙悟浄が、そう返事をした瞬間、
ごぉぉぉぉぉぉぉ!!
魔理沙「うお!?」
すぽん!
沙悟浄は、金角が持っていた瓢箪に吸い込まれてしまいました。
藍「はっはっは。他愛ない。」
チルノ「な、な、な・・・・。何があったのよ?」
藍「知りたいかね、チルノとやら。」
チルノ「う、うん・・・。」
ごぉぉぉぉぉぉぉ!!
チルノ「うわぁぁぁぁ~~~!?」
すぽん!
八戒も、瓢箪に吸い込まれてしまいました。
橙「二匹目、ゲットですね。」
藍「ふふん。この瓢箪は、魔法の瓢箪。名前を呼ばれて返事をすると、そいつは吸い込まれてしまう。」
橙「そして瓢箪の中で、美味しいお酒に早変わり。」
藍「さて、次は・・・・。」
二人は、悟空の方を向きました。
藍「おい、そこの・・・・・・・・・・?」
橙「・・・・・・・・。」
二人は突然、黙りました。
藍「(のう、銀角・・・。あいつの名前、知ってる?)」
橙「(し、知りませんよ~・・・。)」
藍「(むう・・・・。)」
金角は、困った挙句、
藍「お、おい、中国!」
適当に名前を言ってみました。
美鈴「・・・・・・・・・・・・・。」
悟空は、黙ったまま、拳を震わせています。
藍「あれ・・・・?違ったか・・・・・。」
美鈴「中国さ言うなぁぁぁぁぁ~~~~~!!!!!」
バキィ!!
ドカァ!!
橙「あ~れ~・・・・・・。」
藍「うわ~・・・・・・・・・。」
ひゅるるるるるるる・・・・
悟空は怒りの余り、二人をぶっ飛ばしてしまいました。
美鈴「いくら展開が読めていたとはいえ・・・・。あんまりだわ・・・・・・。」
幽々子「最初で最後の活躍ね。」
美鈴「酷い・・・。酷過ぎる・・・。しくしく・・・・。」
悟空は、泣き崩れてしまいました。
妖夢「それはそうと、瓢箪に吸われた二人を助けなきゃ。」
ぽん!
魔理沙「あ~、寒いぜ寒いぜ。」
チルノ「仕方ないじゃん。あんな場所で、私と二人になっちゃったんだから。」
そんな悟空は放っておき、馬は、猪八戒、沙悟浄を助け出しました。
そして、悟空が立ち直った頃に、再び一行は、旅を再開しました。
当然、そんな簡単に事が運ぶはずもなく、
魔理沙「あ~、熱いぜ熱いぜ・・・。」
チルノ「いい加減、溶けるわ・・・。」
美鈴「ねぇ、あれ・・・。」
目の前には、大きな山が立ちはだかります。
しかも、ただの山ではありませんでした。
一年中、炎が消えない山だったのです。
幽々子「う~ん、困ったわね~。」
妖夢「何でも、芭蕉扇と言う物があれば、あの火は消えるそうですよ。」
魔理沙「馬のくせに、よくそんなこと知ってるな。」
幽々子「誰か、持ってないの?」
チルノ「無い。」
美鈴「無い。」
魔理沙「むしろ、私が欲しいぜ。」
芭蕉扇なんてものは、誰も持っていませんでした。
幽々子「どうするの?お話が進まないじゃない。」
美鈴「う~ん・・・・・。」
魔理沙「ここは一つ、不思議な力で消すとするか。」
幽々子「不思議な力?」
魔理沙「ああ。一発で仕留めてやる。」
美鈴「いや、生き物じゃないし。」
沙悟浄は、そう言うと。
ガシ!
チルノ「!?」
猪八戒を、がっちりと掴みました。
そして、
魔理沙「覚悟しろ、火の山め。」
チルノ「ちょっとちょっと!!まさかとは思うけど・・・・。」
魔理沙「おっと、そこは、『みんな、さよならなのだ』って言うのが正しいぜ。」
チルノ「誰が言うか~!!」
魔理沙「どっせ~い!!」
ぽい!
チルノ「あああああああ~~~・・・・・・・。」
猪八戒を、炎の中に投げ込んでしまいました。
すると、どうでしょう。
ぷしゅ~・・・・・・・・
山の火は、一瞬にして消えてしまったではありませんか。
魔理沙「よし、これで通れるぜ。」
幽々子「よろしい。早速進むわよ。」
妖夢「・・・南無~・・・・・。」
美鈴「あ~あ・・・・・。」
猪八戒を失った一行は、先へ進みます。
その途中、
ぴか~~~!!
魔理沙「おお!?」
幽々子「眩しいわね~・・・・。」
突然、辺りを光が覆いました。
そして、
咲夜「中国・・・・。中国・・・・・。」
美鈴「げげっ。」
お釈迦様が、現れました。
咲夜「いけませんよ中国。味方を犠牲にしてまで、早く終わらせようだなんて・・・。」
美鈴「いや、あれは私がやったわけじゃ・・・。」
咲夜「言い訳無用。」
美鈴「ひえ~・・・・。」
悟空は、怯えます。
咲夜「まぁ、いいでしょう。今回は、私の力で八戒を復活させてあげます。」
きらきらきら・・・・
何やら光が降り注ぎました。
すると、
レティ「復活~。」
猪八戒が、復活しました。
美鈴「ちょっとお釈迦様!これ、違う。」
レティ「これとか言わないでよ。」
咲夜「気のせいです。それでは、頑張ってください。」
ぴか~・・・・
光とともに、お釈迦様は消えてしまいました。
幽々子「まぁ、復活したからいいか。」
妖夢「ですね。」
魔理沙「だな。」
美鈴「・・・・・・いいの?」
幽々子「じゃあ行きましょう、猪八戒。」
レティ「はい。」
こうして復活した猪八戒は、再びお供に加わりました。
もう少しで天竺です。
ところが、
慧音「ちょっと待て。」
幽々子「誰?」
美鈴「ああ、冒頭で憤死した、サル山のサルです。」
慧音「違う。今は牛魔王だ。」
牛魔王という妖怪が現れました。
強そうです。
慧音「よくもまあ、私たちを無視してくれたな。」
妖夢「たち?」
慧音「本来なら、芭蕉扇を持ってるのは羅刹女で、それを奪うために旦那である牛魔王と戦うんだろう?」
幽々子「そうなの?」
魔理沙「さあな。この手の昔話なんて、曖昧な部分が多いんだよ、いろいろと。」
美鈴「それでも、さっきのアレはどうかと思うけど・・・・・。」
レティ「お釈迦様も現れて、てんやわんやよ。」
慧音「五月蝿い。とにかく、羅刹女役の妹紅は帰ってしまったから、けじめとして私が相手をしてやる!」
美鈴「むむっ!」
悟空は身構えます。
魔理沙「出るか・グレートホーン。」
慧音「・・・私は、ゴールドセ○ントではないぞ。十二宮を守ってるわけでもない。」
魔理沙「そこまでは聞いてないぜ。」
慧音「まずはそこの太いの!」
レティ「太いとか言わないでよ、きもいの。」
慧音「きもい言うな~!喰らえ!旧秘境史!」
どど~ん!
レティ「あ~れ~・・・・・。」
まず、八戒がやられました。
慧音「プレーヤーキャラとして出ているお前にはコレだ。一条戻り橋!」
魔理沙「気合避けか?いやな奴め。」
ひょい!ひょい!
魔理沙「どうした。後ろからとは言え、余裕だぜ。」
慧音「そうかな?油断していると・・・。」
魔理沙「!?しま・・・・。」
どど~ん!
魔理沙「うわ~・・・・・。」
慧音「人それを、詰みと言う。油断すると、すぐに逃げ場がなくなるからな。」
魔理沙「あいたたた・・・。油断したぜ。」
続いて、沙悟浄もやられてしまいました。
慧音「そして、そこの中国には、作者がまだ一回しか取れてない・・・・。」
美鈴「中国言うな~!」
慧音「おっと、殴られる前に発動。新幻想史。」
どか~ん!
美鈴「うわ~・・・・・。」
なんと悟空まで、あっさりやられてしまいました。
慧音「ふん、他愛ない。さて、次は・・・・・。」
牛魔王は、三蔵の方を向きました。
しかし・・・。
慧音「・・・あ~?あいつら、何処に行った?」
見ると、三蔵と馬は、忽然と姿を消していました。
慧音「逃げたかな?何て薄情な奴らだ。」
牛魔王がそう思っていると、
ぎゅ!
慧音「んあ?」
角に、なにやら感触がありました。
慧音「誰だ!?私の角に触るやつは。」
幽々子「大成功ね。」
妖夢「はい。」
牛魔王の後ろには、三蔵がいました。
慧音「おい、何してた?」
幽々子「ん~、ちょっと、@を。」
慧音「@?」
妖夢「はい、鏡。」
慧音「あ~?」
牛魔王は、鏡を見ました。
慧音「な・・・・・、何だこれは~~~!?」
幽々子「だから、@。」
慧音「こんなもんつけるな!」
@をつけられた牛魔王は、びっくり仰天してしまいました。
幽々子「だって、片方リボンだけじゃ、アンバランスじゃない?だから、それを整えるために・・・。」
慧音「だからって、こんなもん・・・。」
幽々子「まあいいわ。それより、@をつけた以上、私の奴隷となって旅のお供を・・・・。」
慧音「ふざけるなよ。何でお前のお供などを・・・・。」
幽々子「カリスマアガレ~。カリスマアガレ~。」
ぎゅううううう!!
慧音「おおおおおおお!!!痛い痛い痛い!!角が!!角が~!!」
美鈴「痛い痛い!!三蔵さん!こっちも痛いって!!」
三蔵は呪文を唱えました。
すると、牛魔王の角の@が、角を締め付けます。
ついでに、悟空の頭も。
幽々子「ついてこなきゃ、こうなるけど?」
慧音「もうなってる!!痛い痛い!!」
幽々子「どうする?」
慧音「わかった!!わかったから、術を解いてくれ!
幽々子「よろしい。カリスマサガレ~。カリスマサガレ~。」
三蔵は、再び呪文を唱えました。
慧音「は~・・・、は~・・・・。」
幽々子「それじゃあはりきって、旅の再開をしましょう。」
妖夢「はい。」
三蔵と馬は、先に進みます。
レティ「まったく、私の活躍なんて、ひとつも無いじゃない。」
魔理沙「まあ、そんな時もあるさ。私なんかは、普段は大活躍なんだけどな。」
猪八戒と沙悟浄は、その後を追いかけます。
美鈴「うう・・・・。私の活躍は・・・・?」
孫悟空も、しょぼんとしながら、後を追いかけます。
慧音「・・・・・・・可愛くない・・・・・・。」
角につけられた@を、鏡ごしに眺めながら、牛魔王も後を追いかけます。
こうして、牛魔王をもお供に加えた三蔵法師ご一行。
その後も、様々な苦難を乗り越え、ついに天竺にたどり着きました。
幽々子「みんな。天竺に到着よ。ご苦労様。」
三蔵は、皆をねぎらいます。
妖夢「あ~、重かった~。」
レティ「結局、何の活躍もなかったわね。」
魔理沙「まあ、時は流れて・・・・。の世界だ。」
美鈴「・・・・出番・・・・・。」
慧音「おい、早くコレをはずしてくれ。」
みんな、様々な反応を示します。
美鈴「それより、天竺についたなら、早くお経を。」
幽々子「え?」
悟空の言葉に、三蔵がみょんな反応を示します。
美鈴「え?って、ここまで、ありがたいお経を取りに来たんでしょ?」
幽々子「知らないわよ。」
妖夢「ちょっと幽々子さ・・・・、三蔵法師さま。そういうお話でしょう?」
幽々子「やぁねえ。お経なんか読んだら、成仏しちゃうわよ、私。」
魔理沙「う~ん、大丈夫のような気もするが。」
レティ「じゃあ、何しにきたのよ?」
幽々子「それはね・・・・。」
三蔵は、後ろを向くと。
幽々子「すいませ~ん、カレーをひとつ~。」
永琳「は~い。」
どんがらがっしゃ~ん!
三蔵は、その辺のお姉さんに向かってカレーを注文しました。
近くでは、何かがひっくり返る音がしました。
美鈴「カ、カレー・・・・?」
幽々子「そうよ。天竺と言えばインド。インドと言えば、本場のインドカレーじゃない。」
魔理沙「私としたことが、見事にずっこけてしまったぜ・・・。」
妖夢「何て、幽々子様らしいオチ・・・・。」
レティ「感動してるの?」
妖夢「呆れてるのよ・・・・。」
幽々子「ああそれと、インドでは牛は神聖な生き物だから、ビーフカレーは無いわ。」
慧音「・・・何故それを、私に向かって言う?」
ひっくり返ったお供の皆さんは、不満タラタラです。
永琳「おまたせ。本場のインドカレー。微妙に薬も入れたから健康にもいいわよ。」
幽々子「いい匂いね。いただきま~す。」
三蔵は、ナンをちぎってカレーにつけ、それを食べます。
幽々子「ん~、流石本場。辛くて美味しい。」
妖夢「幽々子様・・・・。」
幽々子「どうしたの?あなたたちも食べなさいよ。折角ここまで来たんだから。」
みんなにカレーを勧める三蔵。
魔理沙「私はいただくぜ。」
レティ「私も。発汗作用で、もう太っているとは言わせないわ。」
魔理沙「その前に、溶けるんじゃないか?」
レティ「溶けるのは氷と雪。私は、冬の妖怪だから大丈夫。」
猪八戒と沙悟浄は、カレーを食べ始めました。
美鈴「・・・・・どうする?」
妖夢「どうするって・・・。」
慧音「なぁ・・・・。」
困惑する、サル、ウマ、ウシ。
と、そんなとき。
咲夜「あ~、辛いわね、ほんと。」
どてっ!
お釈迦様が、カレーを食べているのを目撃しました。
ずっこける約一名。
美鈴「お、お釈迦様・・・・・。」
咲夜「あ、お疲れ様。美味しいわよ、このカレー。」
美鈴「・・・・・・。」
咲夜「折角だから、食べていきなさいよ。」
お釈迦様にカレーを勧められた悟空は、
美鈴「あ~もう!こうなったら自棄(やけ)食いよ!!お姉さんカレーを一丁!」
永琳「毎度あり~。」
カレーを注文しました。
永琳「おまたせ。特製の薬入りで、辛さ百倍、ハバネロもびっくりよ。」
美鈴「いただきます!」
そして、自棄になって、カレーを貪りはじめました。
ガツガツ!
美鈴「辛い~~~!!負けるか~~!!」
ガツガツ!
美鈴「からい~~!!」
辛いと叫びつつも、美味しそうに食べています。
妖夢「もうここまできたら、自棄になるしかないみたいね。」
慧音「・・・・・そうだな。おい、私達にも、カレーをくれ。」
永琳「は~い。ちょっと待ってね。」
半ば諦めたように、牛魔王と馬も、カレーを注文しました。
こうして三蔵ご一行は、みんなで美味しくカレーを食べてかえりましたとさ。
幽々子「そういえば、『西幽鬼』って言おうと思っていたけど、結局言えなかったわ。」
妖夢「言わなくていいです。」
おしまい。
キャスト
孫悟空 ・・・ 紅 美鈴
三蔵法師 ・・・ 西行寺 幽々子
馬 ・・・ 魂魄 妖夢
猪八戒 ・・・ チルノ、レティ・ホワイトロック
沙悟浄 ・・・ 霧雨 魔理沙
お釈迦様 ・・・ 十六夜 咲夜
金角 ・・・ 八雲 藍
銀角 ・・・ 橙
牛魔王 ・・・ 上白沢 慧音
サル山のサル ・・・ アリス・マーガトロイド
仙人 ・・・ パチュリー・ノーレッジ
カレー屋のお姉さん ・・・ 八意 永琳
金角銀角はまぁ……、お約束ですからw
カリスマアガレ~のところでは、両手に扇子持って不思議な踊りを踊りながら呪いの言葉をかけるゆゆ様が脳内で再生されてしまいましたよ。しかも何故か二頭身で。
そして、嗚呼雪だるま(つД`)
チルレチ(?)オチや、カレーオチとかで爆笑してしまいましたw 凄くw
連続にネタが来ても吹き出せるのはいいですね~
これを初めとして、いろいろツボに入りまくりです。
次回作も期待してますんでがんばってください!!
今回は中国が主(バキィ「中国言うな~~!!」)
と、とにかく彼女が主役ですがやはり目立たないナァ。(笑)
やっぱり中国はこうでないと!!(彩雨)
咲夜さんや慧音さんの危ないネタ最高!!