「あら、イナバは?」
永遠亭の主人、蓬莱山 輝夜がペットを探す。
「鈴仙なら部屋で薬の勉強中ですよ」
輝夜の友人、永琳が答える。
「ううん、てゐの方」
「どうせ、遊んでるんじゃないですか?」
あなたは今、竹林の中に居ます。
日があまり差さない薄暗い竹林です。
竹に負けないくらい木々も生えています。
数日前、宝の地図を見つけ、
老人に話を聞き、
宝を求めて旅に出た。
ただ、
地図の三分の一が虫食いで穴が開いていたり、
話をしてくれた老人が多少ボケていたり、
逆の方角に向っていた事をいまになって気がついた。
まぁ、宝が見つかれば万事OKだ。
そして3日が過ぎた。
ガサガサ
ん?
動物か?
ガサッ!
・・・・・女の子?なんでこんな場所に?
白い服の女の子の後姿です。
あなたは、此処がどこなのか聞こうと話しかけようとしました。
トットットットットッ
ガサガサガサ
女の子は気がついていないのか走り出しました。
その頭に、白く長いものが見えました。
しかし、あなたは気がつきません。
今は追う事が先決です。
ま、待ってくれ!
トットットットットッ
ガサガサガサガサ
女の子はやけに足が速いです。
見失わないように必死で追いかけます。
追いかけている途中、竹の花が咲いているのを見ました。
何という幸運!
120年周期とか70年で咲くとか聞いたことがあるけれど、
結局、一生に一度しか見れないという貴重な体験をしたのだ。
これを幸運と言わず何と言うのだろう?
いけない!見失うところだった。
少し遅れてしまった。
花の重みで竹が手の届く範囲まで垂れ下がっている。
手早く切り取ると鞄に入れて女の子を追いかけた。
トットットットットッ
ガサガサガサガサガサ
はぁ、はぁ、はぁ、
やばい、息が、あがって、きた。
遂に立ち止まってしまう。
はぁ、はぁ、はぁ
ちくしょう、どうすれば・・・ん?
ふと見ると、木の根元に壷が2つある。
一つは割れていて、中が見えた。
・・・宝石だ!
正に宝!
こんな場所で宝を見つけるなんて!
と、とにかく鞄に詰め込もう。
詰め込んでいるあなたは気がついていません。
その木の裏側に、白骨死体があることを。
さて、詰め込んだ事だし、そろそろ此処から出る方法を考えよう。
・・・・・・・
女の子は確かこっちに走って行った様な・・・・
ザッザッザッザッ
あなたは適当に歩き出しました。
感覚で1時間ほど経ちました。
お腹も空いてきます。
ぐ~っと鳴ったその時、
ガサガサガサガサガサ
ピョン!
・・・・白い兎?
真っ白な兎です。
目は真っ赤です。
こちらを見て、鼻をヒクヒクさせて
ピョン、ピョン、
お腹も空いたし、残りの食料も少ない。
兎くらいなら捕まえて食べれる。
と、とにかく追いかけよう。
ガサガサガガサガサ
ぴょんぴょんぴょん
く、背中の宝石の入った壷が重い。
がしゃん
運良く壷は割れなかった。
半分あれば十分だ。
兎を追いかけます。
はぁ、はぁ、はぁ、
ガサガサガガサガサ
ぴょんぴょんぴょん
くぁ、割れた壷も、重い。
仕方ない。
がしゃん
今度は、壷が割れた。
鞄も捨ててしまいたかったが、残り少ないが食料と水が入っている。
兎を追って走っていると、不意に兎が脇の藪に入っていった。
あなたは兎を追い、藪に入っていきました。
ガササ、ガサ、バキ、ガサ、ガササ
ぐい、
しまった、足を取られた。
どてッごろごろごろ、べしゃ
坂になっていたようで、すこし転げ落ちた。
いたたっ、は!う、兎は?
あなたは周りを見渡します。
木々や竹は無く、明るい空、草原と舗装されて無い土の道路。
なんと、あなたは竹薮から脱出していました。
おぉ、なんという幸運だ。
兎を追いかけていたら竹林から出れた。
あなたは後ろを振り向き、竹林を見ながら出られた幸運をかみ締めながら残り少ない食料を食べる事にしました。
あなたはこの後すぐ、
鞄の中に数個の宝石が入っていることを発見し、さらに幸運と感じるだろう。
そんな人間の姿を見ている少女がいました。
「・・・・にんげん、ばかみたい、」
あの程度で幸運だ!などと言い喜ぶのだから。
いつかの人間は、宝石を見つけたのを喜びながら竹林の中で死んだっけ。
この頭に兎の耳を生やした少女、因幡てゐは
人間がこの竹林で迷うと、わざと後を付けさせてその反応を楽しむのが趣味だった。
そう呟くと宝石の入った壷を回収して自分の家に帰りました。
「・・・ただいま」
出迎えてくれたのは、割烹着を着た八意 永琳だ。
月の人間で、小難しい事を言ってくる。
たまに変なクスリの実験をしてる。
そして、今はご飯の準備のようだ。
「あら、てゐ、また迷い人をからかってきたの?」
「・・・ん」
返事もそこそこに、冷蔵庫に向う。
この冷蔵庫という物、いろんなものを冷やしてくれる。
遊んだ後の冷えたミルクは格別だ。
ミルクはてゐの好物である。
人参とミルクさえあれば食に関しては文句は無い。
冷蔵庫の前には鈴仙がいた。
彼女は月の妖怪兎だ。
手に持っているのは
ミルク!
「あ、てゐ、飲ませてもらってるよ。」
ゴクゴク
「・・・・」
「いやぁ、私もミルク飲んでイロイロ成長しようかなって」
あはははっと笑う鈴仙。
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「・・・れいせん、」
鈴仙を見上げる。
首が ギ ギ ギ って鳴った様な気がした。
「ひぃ!」
鈴仙の笑い顔が一瞬で凍りつく。
「・・・わたしの、ミルク!!」
ポカポカポカポカポカ!
「ちょっと位いいじゃないー、いた、いたいって!てゐ、イタイ」
たまらず逃げ出す鈴仙。
「・・・れいせん、まて!」
それを追いかけるてゐ
「こら!暴れないの!」
そして、二人を叱る永琳。
そんなドタバタ劇をひょっこり覗く輝夜。
「フフッ」
その表情は至福の笑みだった。
あなたにとって「幸せ」はなんですか?
希少な物を得る事でしょうか?
貴重な物を得る事でしょうか?
命が助かった時でしょうか?
好物を食べている時でしょうか?
それとも、笑っている時でしょうか?
永遠亭の主人、蓬莱山 輝夜がペットを探す。
「鈴仙なら部屋で薬の勉強中ですよ」
輝夜の友人、永琳が答える。
「ううん、てゐの方」
「どうせ、遊んでるんじゃないですか?」
あなたは今、竹林の中に居ます。
日があまり差さない薄暗い竹林です。
竹に負けないくらい木々も生えています。
数日前、宝の地図を見つけ、
老人に話を聞き、
宝を求めて旅に出た。
ただ、
地図の三分の一が虫食いで穴が開いていたり、
話をしてくれた老人が多少ボケていたり、
逆の方角に向っていた事をいまになって気がついた。
まぁ、宝が見つかれば万事OKだ。
そして3日が過ぎた。
ガサガサ
ん?
動物か?
ガサッ!
・・・・・女の子?なんでこんな場所に?
白い服の女の子の後姿です。
あなたは、此処がどこなのか聞こうと話しかけようとしました。
トットットットットッ
ガサガサガサ
女の子は気がついていないのか走り出しました。
その頭に、白く長いものが見えました。
しかし、あなたは気がつきません。
今は追う事が先決です。
ま、待ってくれ!
トットットットットッ
ガサガサガサガサ
女の子はやけに足が速いです。
見失わないように必死で追いかけます。
追いかけている途中、竹の花が咲いているのを見ました。
何という幸運!
120年周期とか70年で咲くとか聞いたことがあるけれど、
結局、一生に一度しか見れないという貴重な体験をしたのだ。
これを幸運と言わず何と言うのだろう?
いけない!見失うところだった。
少し遅れてしまった。
花の重みで竹が手の届く範囲まで垂れ下がっている。
手早く切り取ると鞄に入れて女の子を追いかけた。
トットットットットッ
ガサガサガサガサガサ
はぁ、はぁ、はぁ、
やばい、息が、あがって、きた。
遂に立ち止まってしまう。
はぁ、はぁ、はぁ
ちくしょう、どうすれば・・・ん?
ふと見ると、木の根元に壷が2つある。
一つは割れていて、中が見えた。
・・・宝石だ!
正に宝!
こんな場所で宝を見つけるなんて!
と、とにかく鞄に詰め込もう。
詰め込んでいるあなたは気がついていません。
その木の裏側に、白骨死体があることを。
さて、詰め込んだ事だし、そろそろ此処から出る方法を考えよう。
・・・・・・・
女の子は確かこっちに走って行った様な・・・・
ザッザッザッザッ
あなたは適当に歩き出しました。
感覚で1時間ほど経ちました。
お腹も空いてきます。
ぐ~っと鳴ったその時、
ガサガサガサガサガサ
ピョン!
・・・・白い兎?
真っ白な兎です。
目は真っ赤です。
こちらを見て、鼻をヒクヒクさせて
ピョン、ピョン、
お腹も空いたし、残りの食料も少ない。
兎くらいなら捕まえて食べれる。
と、とにかく追いかけよう。
ガサガサガガサガサ
ぴょんぴょんぴょん
く、背中の宝石の入った壷が重い。
がしゃん
運良く壷は割れなかった。
半分あれば十分だ。
兎を追いかけます。
はぁ、はぁ、はぁ、
ガサガサガガサガサ
ぴょんぴょんぴょん
くぁ、割れた壷も、重い。
仕方ない。
がしゃん
今度は、壷が割れた。
鞄も捨ててしまいたかったが、残り少ないが食料と水が入っている。
兎を追って走っていると、不意に兎が脇の藪に入っていった。
あなたは兎を追い、藪に入っていきました。
ガササ、ガサ、バキ、ガサ、ガササ
ぐい、
しまった、足を取られた。
どてッごろごろごろ、べしゃ
坂になっていたようで、すこし転げ落ちた。
いたたっ、は!う、兎は?
あなたは周りを見渡します。
木々や竹は無く、明るい空、草原と舗装されて無い土の道路。
なんと、あなたは竹薮から脱出していました。
おぉ、なんという幸運だ。
兎を追いかけていたら竹林から出れた。
あなたは後ろを振り向き、竹林を見ながら出られた幸運をかみ締めながら残り少ない食料を食べる事にしました。
あなたはこの後すぐ、
鞄の中に数個の宝石が入っていることを発見し、さらに幸運と感じるだろう。
そんな人間の姿を見ている少女がいました。
「・・・・にんげん、ばかみたい、」
あの程度で幸運だ!などと言い喜ぶのだから。
いつかの人間は、宝石を見つけたのを喜びながら竹林の中で死んだっけ。
この頭に兎の耳を生やした少女、因幡てゐは
人間がこの竹林で迷うと、わざと後を付けさせてその反応を楽しむのが趣味だった。
そう呟くと宝石の入った壷を回収して自分の家に帰りました。
「・・・ただいま」
出迎えてくれたのは、割烹着を着た八意 永琳だ。
月の人間で、小難しい事を言ってくる。
たまに変なクスリの実験をしてる。
そして、今はご飯の準備のようだ。
「あら、てゐ、また迷い人をからかってきたの?」
「・・・ん」
返事もそこそこに、冷蔵庫に向う。
この冷蔵庫という物、いろんなものを冷やしてくれる。
遊んだ後の冷えたミルクは格別だ。
ミルクはてゐの好物である。
人参とミルクさえあれば食に関しては文句は無い。
冷蔵庫の前には鈴仙がいた。
彼女は月の妖怪兎だ。
手に持っているのは
ミルク!
「あ、てゐ、飲ませてもらってるよ。」
ゴクゴク
「・・・・」
「いやぁ、私もミルク飲んでイロイロ成長しようかなって」
あはははっと笑う鈴仙。
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「・・・れいせん、」
鈴仙を見上げる。
首が ギ ギ ギ って鳴った様な気がした。
「ひぃ!」
鈴仙の笑い顔が一瞬で凍りつく。
「・・・わたしの、ミルク!!」
ポカポカポカポカポカ!
「ちょっと位いいじゃないー、いた、いたいって!てゐ、イタイ」
たまらず逃げ出す鈴仙。
「・・・れいせん、まて!」
それを追いかけるてゐ
「こら!暴れないの!」
そして、二人を叱る永琳。
そんなドタバタ劇をひょっこり覗く輝夜。
「フフッ」
その表情は至福の笑みだった。
あなたにとって「幸せ」はなんですか?
希少な物を得る事でしょうか?
貴重な物を得る事でしょうか?
命が助かった時でしょうか?
好物を食べている時でしょうか?
それとも、笑っている時でしょうか?
確かにてゐは、こういうちょっとしたイタズラが好きなのかも。私的に、かなり子供なイメージがあります。
私にとっての幸せねぇ……。
なんつーか、まず表には出来ませんね(何だそれ)。
・・・しかし、この光景を別のどこかで見たことがあるような気が・・・
あ、ヴェ○ンとアーテ○ーだ。
ネタがマイナーでごめんなさいですorz
>いち読者さん
てゐはイタズラしても、不幸にならないのがいいですねぇ。
誰かてゐ1匹分けてくだs(ry
>名前が無い程度の能力さん
永琳はご飯当番の時は割烹着だと思うのですよ!(力説)
>nagiさん
ネタがわかりません、すみません_| ̄|○
一応自分の作品のてゐは全部ひらがな喋りです。
てゐって永琳には軽くあしらわれて(騙されて)そうですね。