Coolier - 新生・東方創想話

双月夜 -前編-

2004/08/27 16:24:39
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 湖を渡る風は涼しく、日も落ちようかというこの時間になると、孤島の洋館に最も穏やかな時間をもたらしてくれる。
 緑の美しい島に建つ館は、外壁は赤く、窓が妙に少ない。が、それでいて不思議な調和を醸し出し、緑の中の赤という組み合わせに違和感を感じさせない。
 館はいつも静かだった。
 わざわざ湖を渡ってこの館まで来る者はほとんどおらず、島には鳥も動物もほとんどいない。だが、もし訪れた者は気付くだろう。その異様なまでの静けさは、外界から隔離された孤島という立地だけがもたらしているものではないことに。
 湖面はこの時間、霧が出てぼんやりとしていたが、太陽と入れ違いに姿を見せた満月の姿は見て取る事ができた。
 静かに、昼の明るさが消え行こうとしている。
 幻想郷全体が、ありえないほど本当に静かなこの晩も、孤島の洋館はそれを知らない静けさに抱かれていた。

  -1-

 夢を見ていたような気がする。
 ベッドから身体を起こし、暗い室内を見渡す。そのまま、シーツを纏うようにして身体に巻き付けると、窓際に歩み寄ってカーテンを開いた。
 薄暮の残滓が射し込み、見事な銀色の髪と、透き通るような白い肌、彫像のように美しい体躯を赤く染め上げる。身体は大人の女性のそれに間違いはなかったが、その横顔は女性と呼ぶにはまだ少女っぽさが抜け切っていない。均整の取れた目鼻立ちに、睫の長い大きな瞳。目を伏せて物憂げな表情で、赤く染まった地平の彼方を見つめるその様は、どこか悲しげに見えた。
 何の夢だったか。
 多分、人間達の世界で暮らしていた頃の事だ。あまり思い出したくない事が多い。
 彼女──十六夜咲夜には、常人にはあってはならない不思議な力があった。忌まわしいその力のせいで蔑まれ、疎まれ、この館に来るまでの自分は、どうやったら同胞に受け入れて貰えるのかばかりを求め続けていた。
 だが、この館に来て、館の主に仕えるようになってからは、もう人間の同胞に受け入れて貰うために執着すること自体が馬鹿馬鹿しく思えるようになり、どうでもよくなってしまっていた。 この館──紅魔館の主は、人間でありながら異能の持ち主である咲夜を受け容れてくれたばかりか、彼女の事を必要としてくれている。主は言葉少なく、感情を表に出す事もあまりなかったが、それでも自分を信頼してくれていることだけは伝わってくる。
 館の仕事は忙しく、休みもあまりないし給金もない。人間としての感覚であれば、それは酷く無駄なことに従事しているものと思われるだろうが、彼女はそう考える事自体がもう馬鹿馬鹿しいものと決め付けていた。自分を信じ、必要としてくれる人の下に居ることがどれほど幸せな事か。たったそれだけのことを求め、手にするまでに、長い時間を費やしたような気もする。
 自嘲めいた笑いを漏らすと、咲夜はガラスの戸を押して窓を開けた。
 館の周りには森が茂り、その向こうには大きな湖が広がっている。覗くと、門から玄関に至る石畳の小道を手持ち無沙汰でぶらぶらと歩く、赤い髪の少女が目に止まった。この紅魔館の門番である紅美鈴だ。
 咲夜はもう一度、軽く笑った。どうやら、今日も平和な夜になりそうだ。
 門番が必要だと思った事はあまりないし、実際問題として、玄関に呼び鈴でも取り付ければ事足りる。客は滅多なことではやって来ないし、もし来客があったりすれば、メイド長である自分のところに真っ先に報告が入るであろう大事件であるし、実際にも来客は緊急事態として報告される。が、それでもやっぱり門番は必要だ。咲夜がメイドとして必要とされているように、現実的に必要という意味合いではなく、この紅魔館に必要という意味でだ。
 美鈴自身はどうなのだろうか。彼女は自分の事を話さないので、咲夜もなぜ彼女がこの館で門番をしているのかまでは詳しく知らない。でもやっぱり、咲夜は美鈴も自分と同じではないのかな、と思うのだ。
 湖の上はに月が昇っていた。
 昼間の月は、どこが場違いな所に居るような気がする。孤独な月は、やはり夜の空にこそ相応しい。夜空が月の本当の居場所なのだ。誰でも自分の居場所を見つける事ができたら、それはどんなに幸せな事だろう。
 この紅魔館には、自分の居るべき場所がある。それだけで、満ち足りた平穏な日々とささやかな幸せを自分にもたらしてくれる。
 もうそれ以上は望むまい。
 咲夜は静かに窓を閉めた。

  -2-

 シーツをベッドに放り、部屋の入口脇に設けられている洗面所で顔を洗う。
 戻って、物が少ない部屋の数少ない家具である鏡台の前に座ると、櫛で銀色の髪を梳く。何度か櫛を通しただけで、まるで予め形が決まっているかのように綺麗に整っていった。
 それから軽く化粧をする。あまり必要とは思えないが、メイドとしての身だしなみは大切だ。メイドが至らぬようでは主が軽く見られる事へと繋がるし、それは絶対に許されない。自分はいつも完璧でなくてはならないと、咲夜は常に自分を戒め、またほかのメイド達にもそうあるように求めてきた。
 口紅はつけない。赤は、この館では二人にしか許されていない、最も気高い大切な色だ。従者の身でつけてはいい色ではない。そうでなくとも、従者というのは主の側に控えているものであって、そのような華美な装飾など不要である。
 完璧で、なお且つ瀟洒な従者であることが自分とって必要なものだ。

 ふと、置かれていた懐中時計を手にする。蓋を開くと、精巧な作りの針が時を刻み続けていた。いろいろと思い出深い時計なのだが、特徴的なのは月齢表示機能が備わっている事である。
 時刻はもう夕方と呼べる時間をとうに回っている。
 今日の月齢は、丁度満月である。確認するまでもない。月の満ち欠けは、主の健康管理をも預かる咲夜にとって把握しておかねばならない重要事項だからだ。もう日は沈み、月が昇っているから、彼女の主もそろそろ起きる頃のはずである。
 別段、紅魔館ではおかしい時間でもなんでもない。なにしろ、この館の主は夜に活動するのがほとんどなので、必然的に主に仕える従者も昼間に寝て夜に起き出す格好になってしまう。
 もっとも、館に勤めている者が全員そうした昼夜逆転の生活をしているわけではない。例えば洗濯は日の出ているうちにしかできないし、人間の里に出て買い物をしてくる事も夜にはできない仕事のひとつだ。交代制で、ほぼ一日中誰かが動き回っているのがこの紅魔館なのである。
 だが、住んでいる者の人数に対してあまりに広すぎる館はいつも閑散としていて、ここで働いている咲夜自身にも寂寥感を与えずにはおかない。少し残念なことだが、これでも最近は客が来るようになった。
 いや、見方によっては客とは呼ばないかもしれない。大体、初めて会った時は騒々しい闖入者に過ぎず、しかも不覚を取ってあろうことか主の部屋にまで立ち入る事を許してしまった。
 机の上に並べられた、銀のナイフを手にする。鋭利な刃は鏡のように磨き上げられ、研ぎ澄まされ、持ち主を映して冷たい光を放つ。
 招かざれる客をこのナイフで仕留め切れなかったのは、あの時が初めてだった。自分の力を限界近くまで使ったのに、失態もいいところである。が、そのおかげで主に知己が増えたというのは喜ばしい事だった。今では、その乱入者もよく遊びに来るようになっているし、主も尋ねて行く事がある。まったく、世の中何が幸いするのか分からないものだと、つくづく思う。
 が、いつもそうだとは限らないし、また招かざれる客が来ないとも限らない。
 銀の刃は、死を知らないはずの彼女の主を殺す事すらできる。その危険な武器を携えた彼女を側に置いていること自体、主が彼女に信頼を寄せている事の証でもあった。その信頼と温情に報いる事が、自分がここに居る理由の全てであり、この身を捧げて守り抜かねばならないものだ。
 だから、あのような失態を演じるような真似は金輪際許される事ではない。

 唐突に咲夜の手が動いた。
 ナイフの刃を持って宙に放り、手を翻して掴むと同時に、目にも止まらぬ速さで薙ぎ払うように振る。勢い良く飛んだナイフは、刃を震わせて部屋の壁に突き立った。
「……しまった。」
 唇を噛んでちょっとだけ後悔する。
 いったい自分は何をやっているのか。思いっきり壁に穴を開けてしまったではないか。
「まあいいわ、誰か来るわけじゃないし、後で直しておこう。」
 頬を掻いて独り言ちると、立ち上がってナイフを引き抜き、机の上にもう一度戻した。それからクローゼットを開け、制服でもあるエプロンドレスを取り出す。
 咲夜と刃を交えた者で、彼女がいったいどこからナイフを取り出したのか、理解した者はいない。
 理解することなどできはしない。
 できるはずがないのだ。ナイフを繰り出した事を理解する瞬間は、すなわち絶命の瞬間と同義である。
 もっとも、咲夜は本当に相手の命まで奪った事はないので、この表現は必ずしも正確ではない。だが、その気になれば、それこそ彼女がナイフを取り出したことを相手が知るよりも前に、胸に銀の刃を突き立てることなど造作もない事だった。
 もし、気が付くと咲夜がナイフを握っている様を見たのなら、それはまるで手から生まれたように見える事だろう。それこそ魔法のように、何もないところからナイフが出てきたように見えるはずだ。
 だが、彼女にとっては魔法と思われることは心外だった。咲夜は魔法使いではないし、手品が得意なただのメイドに過ぎない。『ただのメイド』という言葉には些か語弊がありそうだが、少なくとも咲夜自身はそう思っている。
 魔法だったら何の面白味もない。なにしろ、魔法というのは無から有を生むための技にほかならないからだ。
 そんなの全然不思議でも何でもない、と咲夜は常々思う。
 可愛らしいレースのガーターリングに脚を通す。スカートに隠れているが、見えないところにお洒落をするのが本当の女性のというものだ。
 実はそれはぜんぜん違ったりする。
 ナイフホルスターである。
 にわかには信じ難いが、そちらの方が事実だ。
 やや小振りのナイフを何本か挿し込む。鋭いナイフを、よりにもよって腿に付けるなど危険すぎることこの上ないというか、常識では考えられない行為なのだが、忙しく屋敷内を走り回る日々の間にも、咲夜は脚に傷をつけたことなどついぞなかった。
 そして腕にリストバンドのようなものをつける。やっぱりそれもナイフホルスターであり、こちらにも何本かナイフを挿す。
 要するに、彼女は単にナイフを隠し持っているだけに過ぎないのである。
 種と仕掛けがあるから手品なのであって、それが分からないから面白いし不思議なのだ。それが分かったら手品にならないし、だいいち手品の種を明かすなんて無粋もいいところである。咲夜はこの手品の仕掛けを他人に教えたりはしないし、だからすべからく誰もが彼女がナイフをどこから出したのか理解できないのである。
 もっとも、腿に隠してあるナイフを取るときは、当然のことながらスカートを捲らなければいけないわけで、当然のことながら誰かに見られるなんていうことは絶対にあってはならない。そんな事はありえないのだが、もし──あくまで仮定の話だが──、もし見られたりしたら、その時は本当に相手の胸に銀の刃が突き刺さる時なのだろう。
 ブラウスの袖に手を通し、ナイフを覆い隠してカフスを留める。袖口を留めたらどうやってナイフを引き抜くのかと思われそうだが、それが手品の仕掛けである。
 エプロンをつけ、その裏にもナイフを隠す。立ち居振舞いはあくまで優雅に、それでいてなおかつ主を守るべき武器を忍ばせておく。完璧で瀟洒な従者の条件のひとつだと、咲夜は勝手に思っている。
 最後に、懐中時計をエプロンのポケットに入れ、美しい銀色の髪にヘッドドレスをつけて装備──もとい、身支度は完了だ。

  -3-

 不意に、咲夜は何かを思い出して笑った。
 そういえば、春先に故あって訪れた場所──たくさんの美しい桜が咲き乱れ、花びらが雪のように舞う古い楼閣で、久し振りにいい腕の持ち主と刃を交えた。馬手に長刀、弓手には短刀という二刀を携えた、まだ年端もいかない少女だった。些か風変わりな型だったが、相当な修練を積んだと見えて、繰り出される斬撃は文字通り必殺と呼ぶに相応しい刃風だった。
「あれはいい闘いだったな…。」
 誰ともなく呟く。
 桜吹雪の下で、命を奪い合った少女の姿が浮かぶ。
 少女はおそらく、まだまだ実戦経験には乏しかったのだろう。咲夜はナイフを手に、もう片手では投げることもあるという、二刀のそれ以上に風変わりな型である。型破りという言葉は、咲夜を形容するためにある言葉なのかもしれない。
 大多数の人は、長刀相手にそんな刃渡りの短い得物では勝負にならないと考えているらしいが、それは剣で戦った事がない者の思い込みに過ぎない。ナイフは、動きもスピードも間合いも長刀同士の戦いのそれとはまったく違う。受けたりはせず、流し、躱して間合いを詰め、急所への一撃必殺が身上だ。切り返しの速さも、長刀とは比較すべくもない。
 加えて、たった今、刃を交えていた得物を相手が投げたらどうだろう。自分から武器を手放すような相手など、少女には初めての経験だったに違いない。しかも、投げる瞬間を見る事はできないのだから、少々酷だったかもしれない。
 そして再び咲夜の手にはナイフ。階段の上側に位置しているという足場は、一対一の闘いでは絶対の地の利があった筈だが、さぞ闘い辛かったことだろう。
 でも、咲夜があの闘いの事を鮮明に記憶しているのは、その少女の太刀筋のせいだ。
 少女は、自分と同じく、大切な者を守るために剣を振るっていた。咲夜のような風変わりな剣筋の相手でも、その太刀筋には微塵も迷いはなかった。踏んだ場数の違いだけが勝敗の行方を決定的に分けることとなったが、相手の命を奪うという事実が、死というものがどういうものなのか半分だけ理解していた筈のあの少女にとって、自分が考えている以上に重いものだったのかもしれない。少女は、そこまで冷酷にはなり切れていなかった。
 だからこそ、あの闘いは、本当にいい闘いだった。
 たしか名前は──。

「咲夜~!咲夜いないの~!」
 回想は、突然の黄色い声によって中断した。
 意外な声に少しだけ驚き、急いでドアを開けると、咲夜よりもずっと背の低い少女が立っていた。柔らかなウェーブのかかった金髪に、フリルとリボンで飾った真っ赤なジャンパースカートが可愛らしい容貌をより一層引き立て、年相応の無邪気な笑みを向けている。ともすれば、けばけばしい派手さしか感じられない筈の赤い服だったが、少女にはまるでそれ以外の色は似合わないと思わせるほど、鮮やかな調和を見せていた。
 だが、深紅の双眸が、彼女が人間ではないことを静かに告げていた。
 この紅魔館で、赤を纏う事が許されている者は主のほかには一人だけ。咲夜は恭しく一礼する。
「これはフランドール様、お早いのですね。このような場所にお越しとは、いかがなさいましたか?」
 館の主の妹、フランドール・スカーレットは、思い出したように少し怒り顔になってまくし立てた。
「あのねー、起きがけにメイドと遊んでいたのに、ひどいんだよー!途中でどこかへ行っちゃったんだよー!だから咲夜に遊んでもらおうと思ったの。」
「それは困りましたね、私が後で言い聞かせておきましょう。でも私は先にお嬢様にご挨拶をしなければなりませんので、申し訳ないのですが。」
 ええー、とフランドールはあからさまに不満そうな顔をした。
「今晩は綺麗な月夜のようですので、いかがでしょう、テラスでお茶でも?」
 にっこりと笑って咲夜が申し出ると、途端にフランドールは破顔した。表情のコロコロ変わる子である。ひょっとして、現在進行形の事柄以外はもう記憶から抹消しているのかもしれない。微笑ましい光景に思えるが、実は咲夜のほうがずっと年下だったりもする。
「ケーキもある?!」
「ええ、フランドール様の大好きなケーキを焼かせましょう。」
「やったー!お姉様も一緒に連れてきてねー!」
 それだけ言うと、フランドールは手を振ってパタパタと廊下を元気に駆けて行った。もうテラスに行って待っているつもりなのかもしれない。いったい何をしに来たのかよく分からないが、彼女の行動原理は理解しようと思っても無駄なことが多いので、それ以上は詮索しないほうが無難だ。というか危険だ。
 手を振り返して見送っていた咲夜だったが、赤い影が廊下の向こうに消えるのを見届けると、少し困った顔をした。あまりに館が広いので、有能なメイド達は各員が独自に仕事にあたっている事が多く、点呼を取るとなるとそれもひと苦労である。
「…さて誰がいなくなったのやら。」
 頭を掻いて嘆息する。フランドールが何をやって遊んでいたのかは語るまい。
「…せめて、分かりやすいところだといいんだけど。この間みたいに、次元の狭間とかに押し込まれていたらひと苦労だわ。」
 仕事が増えたなと思いながら、咲夜は主の元へ向かうべく、反対側へ廊下を歩いて行った。


(-つづく-)
プロローグの手前勝手な解釈+α、その2は禁呪組に続いて紅魔組です。
すみません、ゴメンナサイ、許してください。私的解釈どころか、やり過ぎました。ぜんぜん東方っぽくないです。
ゲーム本編では最弱と言われている紅魔組ですが…いいのか、これ。

話がまとまるのかどうか不安になってきました。すみません、深く突っ込むのだけは勘弁してください。

(8.28追記)
なんか某所の掲示板で、「話がマジすぎてレスしづらい…」とか言われたからというわけではないのですが、ちょっと余談です。
実は咲夜の着替えシーンは も う 少 し 細 か く 書 い て い た のですが、なんか違う方向に進みそうな気配だったので 全 部 削 除 し た という経緯が(笑)。
ガーターリングというのは、ストッキング留めを兼ねるガーターベルトとは違う、単なる太腿のアクセサリーです。本来は(笑)。
あと、フランドールの服は、ワンピースなのかビスチェドレスなのか。私はジャンパースカートと書きましたがどうなんでしょう?フリルブラウス+バックリボンフリルスカートなのか?!
MUI
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コメント



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8.70ういうい削除
凄すぎ。凄い作品です。というか咲夜のあまりのカッコよさに驚きました(笑)。
もう最強無敵のメイドさんって感じですね。そして妖夢まで…妖夢はゆゆ様のわがままに振り回されて戦いに行ったことを忘れてしまいそうです(笑)。
それにしても本当に上手い文章です。細かく巧みな描写もそうですが、シーンチェンジが絶妙のように思います。
おっしゃるように東方シリーズのほのぼのとした印象とは違うのですが、そこは二次創作のSS。ギャグやパロディのSSはたくさんありますし、それとは正反対にここまで徹頭徹尾シリアスなSSがあってもいいのではないでしょうか。私は大アりだと思ってます(笑)。
後編にも激しく期待してます!