注意:微グロを連想させるものがあります。嫌な人は退散。
「さ、咲夜さぁあ~~~ん!!」
今日も、中国こと紅美鈴の叫び声と吹き飛ばされる音が聞こえてくる…そんな紅魔館。
「怖い話?」
パチュリーは読んでいた本から視線を外して魔理沙にへと向ける。魔理沙はコクコクと頷く。その隣では呆れた表情のアリスもいる。
「幽霊に妖怪がいるこの場所で、今さら怪談も何もない」
パチュリーはそういって再び本を読み始める。
「だからいってるじゃない。怖いって言ったらあなたの、窃盗能力のほうが現実的に怖いって」
アリスもパチュリーに同意見のようで深く頷く。パチュリーは本を読んでいる最中に、なにか思い出したように読んでいた本を置くと、小悪魔に何かを告げる。
「どうしたの?」
「…幽霊とかではないけど、この屋敷は広くて、まだ使ってない部屋が幾つもあるとレミィから聞いたことがある」
「そりゃー面白そうだぜ!」
小悪魔が古びた本を持ってくる。パチュリーはそれをあけて、屋敷内の図式を見せる。
「へぇーここってこんなに部屋があるのね」
アリスも紅魔館の全体図を見るのは初めてなので、興味深々に眺めている。
「私たちがいる場所はここ…。そして、建物の一番上の階はほとんど使われていない」
指を差した場所は紅魔館の最上階である。紅魔館は見た目以上に広く、人間では一度足を踏み入れたが最後、出てこれないということも珍しくない。
「よっしゃ!!そういうことなら話は早いぜ!私たちがいってみてきてやる」
魔理沙はその本を持って拳を握って叫ぶ。
「…いってらっしゃい」
そういうアリスの体を引きずりながら箒に乗る魔理沙。
「気をつけて…。そこにはレミィもフランも、咲夜も入ったことがない場所だから」
「オッケー!なんかあったら…霊媒師の霊夢つれてきてくれよな!」
そういうと相変わらずの速度で魔理沙とアリスは扉を突き破って出て行く。小悪魔はまた治さなくてはいけないのかと溜息をつく。パチュリーは開いた扉を見ながら、自分を連れて行ってはくれないんだ…と少し残念そうな顔をしていた。
魔理沙とアリスは箒に跨り、紅魔館の屋敷内を飛び回る。いつもの紅魔館の館内とは違う場所を飛んでいることに魔理沙はわくわくした気持ちで飛んでいく。アリスはというと、あんまり紅魔館にくることもなく、しかもどこか不気味な感じがして、いい気はしない。
「もしかして、怖がってるのか?」
「そ、そんなこと…あ、あるわけないでしょ!」
「これでも?」
魔理沙がアリスのほうを見るとそこには不気味な女の姿が…。
「きゃぁああああああああああ!!!」
思わず悲鳴をあげて、倒れてしまいそうになるアリス。
そんなアリスを見てゲラゲラ笑う魔理沙。
「あ、あんたねぇ…」
「悪い悪い。こんなにアリスが怖がりだとは知らなかったぜ」
「ち、違うわよ!だいたい、ここにいるのは妖怪や幽霊ばかりじゃない…今さら幽霊っていわれてもぴんとこないわよ」
「まぁーまぁーそういうなって。だいたい紅魔館に誰もいった事がない場所があること自体が凄いことだろ?きっと物凄い宝があるに決まってるぜ」
「…あ、結局そこにつながるのね」
アリスは魔理沙のその聞いているところはしっかりと聞いているところに呆れるしかない。
屋敷の階段を上っていき、やがて最上階に辿り着いた。
あたりは赤い月に照らされ、どこか生温かく、そしてどこか嫌な匂いを感じることが出来た。アリスは魔理沙の服を掴みながら箒を降りて歩いていく。
「…確かに、誰もきてはいないみたいだな、廊下が汚いぜ」
廊下には誇りが溜まっており、誰も掃除や手入れをしていないことがよくわかる。魔理沙とアリスは部屋をひとつひとつあけてみていくことにした。
「誰かいますかー?」
魔理沙は扉をあけるが、そこには誰も当然いない。もしかしたら誰かがいけないことを…していたりとかしていなかったりとか…。
アリスは扉を開けるたびに、緊張と不安と安堵を繰り返していた。
「それにしても…金目のものは何にもないな」
魔理沙はあたりを見ながら、大きく溜息をつく。部屋の中は埃だらけであり、ベットや家財道具はあるのだが、それ以上のものは見つからない。
「ここが最後の部屋か」
魔理沙はその部屋の取っ手に手をかける。
「う、あかねーぞ」
「鍵がかかってるんじゃない?」
「ってことは、ここには何か貴重なものがあるってことだな!」
魔理沙は取っ手から手を離すと、スペルカードを取り出して構える。
「ちょっと!ぶち壊す気!?」
「だって中、気になるじゃん!」
魔理沙はアリスの忠告を聞かずに…
「マスタースパーク!!」
爆音と煙の中、扉が開く。
その瞬間、中からは猛烈な匂いがくる。
「な、なんだ…この匂いは…」
「わからないけど…気味悪い」
部屋の中は真っ暗であり、中の様子がわからない。
魔理沙が部屋の中を覗き込もうとすると、黒い人影が姿を現して手を伸ばし、魔理沙の腕を掴む。
「ぬわぁああ!!!」
「きゃぁぁあああ!!」
魔理沙の叫び声に反応して、アリスもまた悲鳴をあげ、箒に乗り込むと急いでその場から脱出する。
「……勿体無いことしたな」
図書館にて魔理沙は紅茶を飲んで落ち着いてから溜息をついて、そうつぶやく。その向こうではアリスがガクガク震えている。パチュリーは相変わらず本を読み続けている。
「あいつの正体を知りたかったんだけど」
「魔理沙?」
パチュリーは本を閉じて魔理沙を見る。
「世の中には知らなくてもいいことがある。あんまり深く知りすぎると……たとえ魔理沙、あなたでも帰れなくなるかもしれない」
いつにも増して真剣な表情のパチュリーに魔理沙は冷や汗をかきながら頷くことしか出来なかった。
紅魔館…。
そこはレミリア、フランドールのスカーレット姉妹が住む場所。
咲夜と紅美鈴。そしてパチュリー、少人数の小悪魔がすんでいる。
魔理沙は知らないかもしれないが、幻想郷においては未だに、人間を食べる習慣が存在する。それはレミリア、フランドールだけではなく、他の幻想郷の住人もそうだ。霊夢は、これについては見て見ぬ振りをしているのが現状である。
「…だから、そのためには隠れた場所が必要なのよ、調理の」
「さ、咲夜さぁあ~~~ん!!」
今日も、中国こと紅美鈴の叫び声と吹き飛ばされる音が聞こえてくる…そんな紅魔館。
「怖い話?」
パチュリーは読んでいた本から視線を外して魔理沙にへと向ける。魔理沙はコクコクと頷く。その隣では呆れた表情のアリスもいる。
「幽霊に妖怪がいるこの場所で、今さら怪談も何もない」
パチュリーはそういって再び本を読み始める。
「だからいってるじゃない。怖いって言ったらあなたの、窃盗能力のほうが現実的に怖いって」
アリスもパチュリーに同意見のようで深く頷く。パチュリーは本を読んでいる最中に、なにか思い出したように読んでいた本を置くと、小悪魔に何かを告げる。
「どうしたの?」
「…幽霊とかではないけど、この屋敷は広くて、まだ使ってない部屋が幾つもあるとレミィから聞いたことがある」
「そりゃー面白そうだぜ!」
小悪魔が古びた本を持ってくる。パチュリーはそれをあけて、屋敷内の図式を見せる。
「へぇーここってこんなに部屋があるのね」
アリスも紅魔館の全体図を見るのは初めてなので、興味深々に眺めている。
「私たちがいる場所はここ…。そして、建物の一番上の階はほとんど使われていない」
指を差した場所は紅魔館の最上階である。紅魔館は見た目以上に広く、人間では一度足を踏み入れたが最後、出てこれないということも珍しくない。
「よっしゃ!!そういうことなら話は早いぜ!私たちがいってみてきてやる」
魔理沙はその本を持って拳を握って叫ぶ。
「…いってらっしゃい」
そういうアリスの体を引きずりながら箒に乗る魔理沙。
「気をつけて…。そこにはレミィもフランも、咲夜も入ったことがない場所だから」
「オッケー!なんかあったら…霊媒師の霊夢つれてきてくれよな!」
そういうと相変わらずの速度で魔理沙とアリスは扉を突き破って出て行く。小悪魔はまた治さなくてはいけないのかと溜息をつく。パチュリーは開いた扉を見ながら、自分を連れて行ってはくれないんだ…と少し残念そうな顔をしていた。
魔理沙とアリスは箒に跨り、紅魔館の屋敷内を飛び回る。いつもの紅魔館の館内とは違う場所を飛んでいることに魔理沙はわくわくした気持ちで飛んでいく。アリスはというと、あんまり紅魔館にくることもなく、しかもどこか不気味な感じがして、いい気はしない。
「もしかして、怖がってるのか?」
「そ、そんなこと…あ、あるわけないでしょ!」
「これでも?」
魔理沙がアリスのほうを見るとそこには不気味な女の姿が…。
「きゃぁああああああああああ!!!」
思わず悲鳴をあげて、倒れてしまいそうになるアリス。
そんなアリスを見てゲラゲラ笑う魔理沙。
「あ、あんたねぇ…」
「悪い悪い。こんなにアリスが怖がりだとは知らなかったぜ」
「ち、違うわよ!だいたい、ここにいるのは妖怪や幽霊ばかりじゃない…今さら幽霊っていわれてもぴんとこないわよ」
「まぁーまぁーそういうなって。だいたい紅魔館に誰もいった事がない場所があること自体が凄いことだろ?きっと物凄い宝があるに決まってるぜ」
「…あ、結局そこにつながるのね」
アリスは魔理沙のその聞いているところはしっかりと聞いているところに呆れるしかない。
屋敷の階段を上っていき、やがて最上階に辿り着いた。
あたりは赤い月に照らされ、どこか生温かく、そしてどこか嫌な匂いを感じることが出来た。アリスは魔理沙の服を掴みながら箒を降りて歩いていく。
「…確かに、誰もきてはいないみたいだな、廊下が汚いぜ」
廊下には誇りが溜まっており、誰も掃除や手入れをしていないことがよくわかる。魔理沙とアリスは部屋をひとつひとつあけてみていくことにした。
「誰かいますかー?」
魔理沙は扉をあけるが、そこには誰も当然いない。もしかしたら誰かがいけないことを…していたりとかしていなかったりとか…。
アリスは扉を開けるたびに、緊張と不安と安堵を繰り返していた。
「それにしても…金目のものは何にもないな」
魔理沙はあたりを見ながら、大きく溜息をつく。部屋の中は埃だらけであり、ベットや家財道具はあるのだが、それ以上のものは見つからない。
「ここが最後の部屋か」
魔理沙はその部屋の取っ手に手をかける。
「う、あかねーぞ」
「鍵がかかってるんじゃない?」
「ってことは、ここには何か貴重なものがあるってことだな!」
魔理沙は取っ手から手を離すと、スペルカードを取り出して構える。
「ちょっと!ぶち壊す気!?」
「だって中、気になるじゃん!」
魔理沙はアリスの忠告を聞かずに…
「マスタースパーク!!」
爆音と煙の中、扉が開く。
その瞬間、中からは猛烈な匂いがくる。
「な、なんだ…この匂いは…」
「わからないけど…気味悪い」
部屋の中は真っ暗であり、中の様子がわからない。
魔理沙が部屋の中を覗き込もうとすると、黒い人影が姿を現して手を伸ばし、魔理沙の腕を掴む。
「ぬわぁああ!!!」
「きゃぁぁあああ!!」
魔理沙の叫び声に反応して、アリスもまた悲鳴をあげ、箒に乗り込むと急いでその場から脱出する。
「……勿体無いことしたな」
図書館にて魔理沙は紅茶を飲んで落ち着いてから溜息をついて、そうつぶやく。その向こうではアリスがガクガク震えている。パチュリーは相変わらず本を読み続けている。
「あいつの正体を知りたかったんだけど」
「魔理沙?」
パチュリーは本を閉じて魔理沙を見る。
「世の中には知らなくてもいいことがある。あんまり深く知りすぎると……たとえ魔理沙、あなたでも帰れなくなるかもしれない」
いつにも増して真剣な表情のパチュリーに魔理沙は冷や汗をかきながら頷くことしか出来なかった。
紅魔館…。
そこはレミリア、フランドールのスカーレット姉妹が住む場所。
咲夜と紅美鈴。そしてパチュリー、少人数の小悪魔がすんでいる。
魔理沙は知らないかもしれないが、幻想郷においては未だに、人間を食べる習慣が存在する。それはレミリア、フランドールだけではなく、他の幻想郷の住人もそうだ。霊夢は、これについては見て見ぬ振りをしているのが現状である。
「…だから、そのためには隠れた場所が必要なのよ、調理の」
廊下に誇りが→埃が
とりあえず、
>魔理沙は知らないかもしれないが、
それはない
>幻想郷においては未だに、人間を食べる習慣が存在する。
普通に人間は(一部の場所を除き)襲われます。幻想郷はそういう場所です。
カニバリズムという意味か?
「これでも?」
魔理沙がアリスのほうを見るとそこには不気味な女の姿が…。
全体的にそうだが特にここの描写がよくわからない。