Coolier - 新生・東方創想話

博麗神社のとある日

2008/09/04 05:17:24
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「れーむぅ、お酒ちょーらぁい」
「…………」
 私の隣でちびっ子呑んだくれが相変わらず酔いに酔っている。
 朝っぱらから呑んでるんじゃねぇよ!うらやま……いや、妬まし……でもない……違う、私も呑みテェ!!!!
「そんなに呑みたいならこの惨状、どうにかしてよ!」
 雲ひとつとない晴れやかな天気の中、
 いつも通り、博麗神社は閑散としている。まぁいつも通りであっちゃあ困るんだけどね。
 だけどこれがいつも通りなんだから仕方がない。来るのはお金を落としていかない妖怪ばかり。
「むぅ……惨状っていわれてもいつも通りだしなぁ」
 言われた!!!言いやがった!!!こんなにも言いづらいことを!!!!!!!
 そのすばらしい能力を神社(私)のために使わないって言うのなら
 フフフ、丁度イイ……食い扶持も減るし、殺るしか……
「しかたがないなぁ」
 な……
「なら私が参拝者集めようかぁ?」
 ……い?
 集めてくれるって本当!!
「使えるじゃない! この穀潰し幼女めが!!!」
「………………」
 しまった!! 本音が出てしまった!!!!
 ロリッ子の冷たい視線攻撃、霊夢は萎縮した。
 霊夢の反撃、もとい抵抗、ごまかす攻撃。
「失礼噛みました」
「違う、わざとだ!!」
「噛みまみた」
「わざとじゃない!?」
「魔理沙みた?」
「見てない。てゆーか話が変わりすぎ!」
 ふ、甘いつっこみね。
「おーっす来たぜー」
「「タイミング良すぎ!!!」」



 突然の魔理沙の来訪のおかげで何とかごまかすことが出来た?ようね。
 つるぺたが仲間になりたそうにこちらを見ているが、それは私の気のせいなのだろう。
 うむ、剣呑剣呑。あんまり使わない言葉だしもう一回言っておこう。
 剣呑剣呑。
 ……………………剣呑剣呑
 やばい、剣呑剣呑って言いまくってたらなんだかゲシュタルト崩壊を起こしそうになったわ。
 ところで使い方あってたっけ?
「どうした?」
「な、なんでもないわ」
「? まぁいいや本題に入るとするか。ほらよ」
 どん! と置かれた包みの中からなんだかかぐわしき謎のにほひが漂ってきている。形からしてビンが入っているようだけど……
「なんか凄まじいにおいがするけど……これなに?」
 魔理沙はガッサゴッソと包みの中からビンを一本取り出した。それのラベルにはこう表記されている。

『意外っっ、これは酒?』 
 
 …………しるか!!! 私に聞くなっ!! 
「いやぁー結構前に取ったキノコがさぁ、いい感じに醗酵?してたから
 お酒をそれっぽく作ってみたんだぜ。んで、数多く出来たからおすそ分けしに来た」
「『結構前』?『キノコ』?『醗酵?』? 『それっぽく』?」
 たかが二行の文章なのにつっこみどころが多すぎるのはなぜ……
「はぁ、それがお酒ってことはわかったけど……ん」
 絶壁がはんぱなく目をキラキラさせて『それ』見ている。
「……呑むか?」
「呑むーーー♪」
 むしゃぶりつくように異様なにおいのする酒?を呑み始めた。
「ちなみに……ためし飲みした?」
「いや?」
 バタン
「バタン?」 
 ……………………ゴゴ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「このいぶきすいか、酒と名を冠するものに
 呑まれて、浮かれて、のぼせて、酔いしれて、飲み潰れるものか!!………………ぅぐ」
 駄目でしたーーーーーーーー。

 

「さて、このお酒? なんだけど」
 後ろのほうでつるぺったんが倒れているが気にしないで話を進めていく。
「わたしはいらないからあげるぜ、というかそのつもりで持ってきたんだぜ」
 いやいやこんなバイオハザードなもの置いていかれても非常に困るんだけど……!!
 せめて置いていくなら有意義なもんを! またはお賽銭ぶちまけていきなさいよ!!!
「魔理沙こそどうぞ、ていうか作った本人でしょ!? ちゃんと処理しなさいよ!
 多く作りすぎたからって人に擦り付けちゃ駄目じゃない」
「よしそれならゲームで決めようじゃないか」
「また唐突な、何でゲームでしなきゃならないのよ」
 ふむぅ、と魔理沙は考え込む素振りをする。
 そして、すっと懐に手を入れる。
「私が負けたらお賽銭入れてやるからよぉ」
 お賽銭!? ちょーだいよ!! お賽銭!!! おさいせーーーーーん!!!
 osaiseeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeen!!!
 O・S・A・I・S・EEEEEEEEEEEEEEEEEEE・N
 私の命! 原動力! 根源の渦! 素敵アイテム!!!  

 っはぁはぁはぁはぁ………………
 まてまて、霊夢。落ち着きなさい、ここは乗せられたら負けよ! 冷静に状況を観察しなさい。
  
 ん、魔理沙が手にもってひらひらさせているあれは…………
「乗った!!!!」
『諭 吉』だ!!



 何でこうなることが読めなかったのだろう。
 私と魔理沙の前には、大杯がひとつずつある。
 もちろん、いうまでもないが中身はあの『意外っっ、これは酒?』である。 
 そう、勝負は『一気飲み』
 魔理沙は勝負と言う形で、このバイオハザードを処理しようとした。
 一蓮托生、運命共同体。
 まさに、毒をくわばら皿まで、である。
 毒を食らわば皿まで、である。 

 んー、何? 噛んだろって?
 噛んでないよ。 
 噛んでないよ!!
 ゆっくりしているからそう聞こえたんでしょう!!
 ゆっくりしていた結果がこれだよ!!!
 
 まったく、難しい言葉使うんじゃなかったわ。
 使い方あってるよね? 
 
「でだけど、本気なの?」
「あぁ、本気も本気、大本気さ!!」
 おぉう、やる気満々のようね。
 私は全くと言っていいほど、やる気と呼ばれるものが体の中から感じられないんだけどね。
 勝負をする前から負けフラグがびんびんにたってるわ。
「さて、勝負の方法だが、交互に酒を飲み干していく。
 それで、先に飲めなくなったほうの負け、だ」
「呑めなくなったら負け、非常にわかりやすいルールね」
 おいしいお酒なら良かったんだけど、中身がこれじゃあなぁ……
 待て、待て待て待て、霊夢、待つんだ。思い出せ。
 この異臭のする酒? に惑わされるんじゃない。
 その『先』に何があるか思い出しなさい!!
 

『諭  吉』


「ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!みなぎってきたああああああああああああああああ」
「なんだなんだ? 飲む前から壊れたか?」
「残念だったわね、この勝負私の勝ちよ」
「勝負する前から勝ち宣言とは……これは期待していいってことだな」
「期待しないで負けなさい」
「ふふ、うふふふふ、そうこなくちゃな!!!」
「「勝負っっ!!!」」




結果
 
 
 両者共に一口でKO

 あたりまえである。あの呑んべぇですら倒れたのだから。
 


後日談
 魔理沙はあのお酒? は全部廃棄した。
「自然に帰す」
 そういって、魔法使いの森の木々に与えたらしい。


 魔理沙の家周辺の木々が心を持ったかのように動き出したのはこの時期からである。 
 



 ちなみにまだ西瓜は倒れたままだ。 
初作品がこれとか……びっくりですよね。
タイトル決めるのが苦手すぎてこまっちゃんだぜ。
勢いのみで書いた作品ゆえ、次の作品を書くのは難しい……
ていうか確実に需要がない。 

西尾維新大好き、比呂緋子でした
比呂緋子
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コメント



0.380簡易評価
2.80名前がKYである程度の能力削除
な、なんぞこれwwwwww(←褒め言葉です)
とりあえず魔理沙は自分でラベルも作ったのかと呆れつつ、そんな異物を親友に飲ませようとするそのアバウトさに惚れました。
ただ霊夢よ・・・・・・おまえはそこまで金がほしいのかと問いたい、問い詰めたい、小一時n(ry

西尾維新は好きです。でも、IOSYSはもっと好きです。
4.60名前が無い程度の能力削除
なかなかの崩壊ぶり、お見事です
ただオチがあっさりすぎた感じがありますね
とりあえず、俺は次に期待しますよ

>「噛みまみた」
>「わざとじゃない!?」
某擬人化web漫画のネタ吹いた
10.10名前が無い程度の能力削除
二次ネタばっかりで作者の味がありません

あと西瓜って誰?
13.50名前が無い程度の能力削除
上の方も仰ってますが、二次創作になおかつ二次ネタ詰め込むだけってのはどうなんだろう、と思います。最近はそういうの増えてるし、笑えると言えば笑えるかもしれないけれど、それは果たして作品が面白いからなのか、と訊かれると?と首を傾げざるをえないというか。取りあえず次に期待です。
17.無評価名前が無い程度の能力削除
オリジナリティがなさすぎて途中で読むのが嫌になりました。