博霊神社で鬼が寝ている。 それだけならば珍しくもない光景だった。 しかし、この時の私はどうかしていたのだろう。 目の前の鬼、いや、女から目を離せずにいた。 酒の匂い しっとりと汗の滲む肢体 悩ましげな表情 私は心がドキリとするのを感じた。 そして思った、目の前の女に触れたいと。 伊吹萃香が寝ている、それだけなのに私の心は何故、こうも高まるのだろう...。 頬をつついてみる すると、悩ましげな表情で女は、う~んと唸り身を捩る。 起こしてしまったのだろうか。 起こしてしまったら、この私の幸せな一時は失われてしまうのだろう。 私がしばらく立ち尽くしていると、スースーと寝息が聞こえてきた。 良かった、起こしてしまわなかったようだ。 しかし、これ以上の事をしたら起こしてしまうだろう..。 だが、私はもう止まらなかった。 私は鬼の寝転がる縁側に上がると、そっと座り優しくその角の生えた頭を持ち上げ膝に載せた。 「ん、ん~?」 目覚めると差し込む光ぼやける視界に映る微笑む顔 汗ばむ額を撫でる手 「...お母さん?」 その母の様な人は優しくフフフと微笑むと、もう少し寝てていいのよと言った。 私はまた眠りについた。 きっと、優しい夢を見れるだろうと想いながら。
違う意味で斬新
いよいよ離陸かな?と思ったら着陸しちゃった気分。
見事!
ただ、改行はして欲しいかな(それも作風の一つ?
>6.
トップ読め!!
申し訳ありません。
次回、投稿等の際には良く注意します。
ご指摘、感想、評価等ありがとうございました。
あと、全体的に改行だけでなく『、』と『。』も(半角スペースを使ってるところもあるようですが