巫女が死んだ。
だから私は追いかける。
魔法使いから聞いたその報せは私にとって思いもよらぬ事で、雪が積もる神社に駆けつけた時には既に多くの人や妖怪が集まり涙を流していた。
八意永琳曰く大往生であったらしい。
それを聞いた私はやはり信じられなくて、だって、数日前に、いつもの泰然とした構えで茶を啜る彼女と言葉を交わしたばかりだったから。
水分を失いすっかり縮んでしまった顔が何だかおかしくて、木乃伊みたいだとからかったら、怒った彼女に陰陽玉を思いっきりぶつけられて、その体のどこにそんな力があるんですかと笑いあったのだ。
皺だらけだけど、昔と変わらぬ裏表の無い笑顔。生きている彼女の最後の記憶となってしまったそれは、妖怪の私から見ても魅力的に思えた。
やはり彼女――博麗霊夢は特別な人間だったのだと思う。
人死にと聞けば、いつもの私なら嬉々として文花帖を手に取ったと思うけれど、今回はそういう気分になれなかったのだから。
ここに集った人妖たちもきっと同じような思いだろう。
人間なんて塵同然と考えている連中もちらほら見受けられたが、そんな連中も一様に悲しみを露にしていた。
紅魔の吸血鬼が周りの目も憚らず取り乱し、躯の前で霊夢霊夢と連呼している。
棺を破壊する程の勢いで叫び続ける彼女にそっと手を添える赤髪の従者の頬にも涙が伝い、顎から水滴をぽたぽたと落としていた。
神社と縁の深かった鬼はいつものへべれけよりも顔を赤くし、子供の様に号泣している。
棺の中に花を敷き詰めている緑髪の大妖怪は一見平静を装っているが、その腫らした目から胸の内の悲愁を窺い知る事ができた。
霊夢の無二の親友であった魔法使い。
捨虫の術により長い時を得た彼女は見た目以上に老成しているが、とんがり帽子で顔を覆い、嗚咽を噛み殺す様は見た目相応の少女であった。
霊夢と彼女が同じく少女であった遠く美しい思い出を悼んでいるのだ。
そして、スキマ妖怪。神社に集う面々で最も人情に欠けると思っていた彼女ですら沈痛な面持ちを隠そうとしない。
では、私はどうだろうか。
正直あんまり実感は沸かなかった。横たわる霊夢は数日前見せたような屈託無い笑顔であったから。
もしかしたら私も笑っているのかもしれない。
勿論そうしたい訳ではないけど、へらへらした笑顔は私の顔に張り付いてしまっていて、自分でもどうにも出来ない。
自嘲しようとして突然曇る視界、あれっと思う間も無く私の両目から熱を持った何かが零れ、それは雫となって床を濡らした。
ああ、そっか、涙なんて何百年も流して無かったから忘れていた。これが悲しいという感情なんだ。
博麗霊夢。彼女は所詮、短命で脆い人間の筈であったのに、私が思っていた以上に、私にとっての特別であったようだ。
巫女が死んだ。
だから私は追いかける。
粗末な泥道。まばらな草木が私の風に靡く。
私と彼女との出会いはいつだったか。
書庫の整理で見つけた、ぼろぼろな新聞紙の白んだ写真。それは彼女が博麗を継いだその瞬間を切り取った物だ。
当時は幻想郷の慶事として盛大に報道したものだが、まだ彼女は幼かったし、きっと覚えてはいなかっただろう。
しかし、何にしても私たちの付き合いは古い。
お互い誰かに特別傾倒する様な人柄で無かったから、付き合いの長さの割りに関係は淡白で、しかしその適度な距離感が心地よかった。
多分彼女もそう感じていたと思う。
こっそり跡をつけて取材していた私に、怒って弾幕を撃ち込む彼女。
取材で神社を訪れた私に文句を並べつつもお茶と煎餅を出してくれた彼女。
自分でもびっくりするくらい彼女との思い出は鮮明に思い出せた。
『手加減はしてあげるから、全力で掛かってきなさい!』
そう、確かこれは、私と彼女が始めて真面目に勝負した時の台詞だ。
この頃の私は彼女の実力を正直侮っていたが、私の最初のスペルを彼女が突破した時、それは誤りであると思い知らされた。
時を同じく山に登ってきた魔法使いには悪いけど、彼女は物が違う。
この私が全力で闘って、それでも叩きのめされるかもしれない実力者。しかもそれが人間。
あの時は興奮した、思わず本気の私を受け止めて欲しいとすら思った。
それをすれば全てがぶち壊しになるのは分かっていたから逸る衝動を必死で抑えていたけれど。この時ばかりは無駄に狡い自分の頭が憎らしかった。
かつては眉唾だと思っていた彼女の武勇伝も、この頃には多分彼女の言う通りなのだろうと思い始めていた。
まあ、裏が取れる当ても無かったし、私も少し依怙地になっていたところがあって、結局それが文々。新聞に載ることは無かったけれども。
でも、その後の異変。
例えば天人の気紛れで天気がおかしくなったあの異変。
例えば協力して土の下を調査したあの異変。
それらを特集した記事は、今も大切に保管している。
そして今、机に向かい書いている、彼女の生涯について綴った、私の文章とは思えない程に真面目で殊勝な原稿。
きっと私は、これを後生大切に取っておくのだろう。
巫女が死んだ。
だから私は追いかける。
粗末な泥道。まばらな草木が私の風に靡く。
時は宵闇。斜陽の残滓も間も無く消える。
霊夢の死後、幻想郷は変わった様で変わらなかった。
彼女が築いた快い平穏を誰もが忘れたくないからだ。
勿論、一人一人で見て行くと、完全に以前と同じという訳にはいかないが。
例えば、吸血鬼などは、葬儀の後に紅魔館を訪れても面会させてもらえなかった。
従者が言うに、すっかり塞込んでしまっていて、しばらくそっとしていて欲しいということらしい。
魔法使いも似たようなもので、魔法の森の住居を訪ねた私を迎えてくれた彼女の顔つきは、まるで魂が抜けてしまったかのようだった。
でも、それは時が解決してくれると私は信じている。
彼女たちは強い。
それは何ヶ月先か、もしかしたら何年も先の事かもしれない。でもまたいつか、あの面子で桜の神社に集まり、霊夢との思い出話で酒を酌み交わす日を信じているのだ。
事実、霊夢無き幻想郷で新たな一歩を踏み出した妖怪を私は知っている。
八雲紫――彼女は葬儀の数日後、どこからか人間の幼い少女を神社に連れて来た。
そして今からの博麗はその少女だと宣言すると、その日の内に博麗を継承させる儀式を執り行ったのだ。
私もカメラを片手にその場面に立ち会い、少女が博麗になった瞬間を切り取る事ができた。
黒髪の可愛らしい少女で、何十年も昔に撮影した写真の中の霊夢とよく顔立ちが似ている。
葬儀の後、飄々とした平素の立ち振る舞いをすぐに取り戻した八雲紫であるけれど、その実未練を捨て切れないでいるのかもしれない。勿論邪推でしかないが。
でも、彼女は少女を霊夢に見せても恥ずかしくない博麗に育て上げると言って憚らない。熱の入れ方が少し彼女らしくないようにも思った。
神社の新しい主に、神社の鬼――伊吹萃香は早速興味を持ったようで、まだ一寸ばかり背で勝る少女にお姉さん風を吹かせている。
霊夢の死後、酒も飲まず三日三晩咽び泣いた彼女だが、強く聡い彼女の事、気持ちの整理は付いたのだろう。
きゃっきゃと笑いながら少女と鬼ごっこに興じる今の姿を見るに、もう心配はいらないように思えた。
記念に一枚写真でも撮っておこうかと縁側に置いたカメラに手をかけた私の前で、一際大きな笑い声が響く。
少女が萃香に捕まり、勢い余って押し倒されたのだ。ぼふっと軽い音がして、積もった雪に少女の体が半分ほどめり込む。
その少女に萃香は馬乗りになり、こちょこちょと楽しそうに腋を擽っている。
笑い声を高く響かせて半ば涙目の少女をファインダー越しに見た私は、苦笑しながらシャッターを切った。
――やれやれ、博麗が鬼に負けてちゃだめでしょ。そんな私の呟きは果たして誰かに聞こえただろうか。
彼女を霊夢が同じ年だった頃に比べると、ずいぶん鈍いように思う。稀代の天才であった霊夢と比較するのも酷な話だが。
まあ、しかし、八雲紫の人選だ、潜在能力は素晴らしいのだろう、きっと。
それに極端な事を言えば、今の幻想郷では、博麗に単純な強さは求められないのかもしれない。
スキマ妖怪や目の前の鬼を始め、多くの有力者が彼女の後ろ盾となるだろう。吸血鬼や花の大妖怪、冥界の姫もそうだ。
こんな状態は、霊夢が幼い頃には考えられなかった。
新たな博麗の元、霊夢の秩序は大切に維持され。幻想郷は今後も心地よい停滞が保証されていくのだろう。
それはきっと喜ばしい事、霊夢を知る誰もがそれを望んでいる。
でも、どうしてだろう?
先程から雪合戦を始めた鬼と少女の光景は間違い無く微笑ましいのに、それを見る私の心は、どうにも説明できないモヤモヤが一杯に満ちているのだ。
それは時を経るほどに体積を増して、今にも胸が張り裂けてしまうんじゃないかと思うほど。
多分それは、嵐をもたらす真っ黒い雲で、何と無く自分が場違いな気がした私は、ひっそりと神社を飛び立った。
巫女が死んだ。
だから私は追いかける。
粗末な泥道。まばらな草木が私の風に靡く。
時は宵闇。斜陽の残滓も間も無く消える。
たどたどしい草鞋の足跡。荒々しい息切れは生に縋る死力。でも耳障り。
ここ百年二百年で幻想郷は随分変わった。でも、妖怪が妖怪である事、私が天狗である本質は何ら変わっていないように思う。
生来安寧とは相容れぬ存在である筈の妖怪たちが、安寧であることに満足しているその理由。
結局、彼女の存在というのはとんでもなく大きかったのだろう。彼女の先代も先々代もまた偉大であったが、それでも彼女は群を抜いている。
霊夢は秩序その物で、恐ろしく強かった。それこそ彼女が人間であるなんて信じられない位に。
でも、私たちを平穏な世界に縛り付けたのは彼女への畏怖だけではない。それは断言できる。
博麗霊夢はからからの晴天。全ての人妖に分け隔て無く降り注ぐ夏色の射光。
必ずしも万人に優しくは無いけれど、私の様に体が丈夫な存在からすれば、傍らにいて何とも気持ちの良い人間だった。
それに何より眩しかったから私たちは惹かれ、自ら縛られる事を望んだのだと思う。
……ああ、なるほど。だからなんだ、私の心が黒雲に覆われているのは。
私はもっと冷血な妖怪だと自分でも思っていたから、そうと気付いた時には少し驚いたけれど、間違いない。
未だ彼女を引き摺り、気持ちの整理もできていないのは他ならぬ私だったのだ。
だから、私は決意を固めた。
鬼が聞いたら、きっと私らしくないと言うだろう。子供の論理だと一笑に付すかもしれない。でも構わない。
スキマ妖怪はどうだろうか? 少なくともいい顔はしないだろう。もしかしたら敵と見なされ消されてしまうかもしれない。でも構わない。
私は恥ずかしげも無く特別と呼べる存在を始めて知った。ならそれは、私の今までの千年と、この先の何千年かを賭けるに値するものだ。
夕闇が迫る頃、私は山より飛び立った。
巫女が死んだ。
だから私は追いかける。
里に通じる街道。並木林が私の風に騒ぐ。
時は暗闇。斜陽の残滓はもはや消え去った。
もつれにもつれた草鞋の足跡。限界を超えた息切れは生を嘲う絶望。でも同情しない。
だって私は風雨の鴉。弱者には優しくないのです。
里の灯火が小さく見えるこの場所は、人と妖怪を分かつ灰色の境界。
ひゅーひゅーと病的なまでの吐息を立てて必死に逃げる彼の頭をすっと飛び越え、私は彼の目の前に降り立った。
終結する鬼ごっこ。ただし遊びではない。
驚愕で目が大きく見開かれた彼の顔面は蒼白。多分一生懸命走ろうとしているのだと思う、でも腰が砕けているから足はバタバタと見苦しく地面を叩くだけ。
彼は愚かな人間。平穏の上に胡坐をかいて、力も持たない癖に妖怪の時間を愚弄した不躾な人間。
私は膝をつくとがたがた震える彼の顎を掴み、そっと呟いた。途端、彼の血の気の無い顔が更に白くなる。
それはそうだ。人間なら誰だって攫われたいなんて望まない。
ぶんぶんと手を振り回す彼、せめてもの抵抗のつもりなのだろう。時折その手が私の頬に触れる。痛くは無いけれど鬱陶しい。
その時だった。
私たちを照らす光。やっと来たかと呟き、振り返った私の眼に映ったのは不揃いな武具で身を包んだ里の人間達。その中心には見知った銀髪の女性。
里を守る半獣である彼女は謝罪の言葉を述べ、厳しく言い聞かすから命だけはと懇願してきた。
それを鼻で笑った私は、興味無さげに団扇を振る。突風に、びっくりしてしゃがみ込んだり、頭を手で覆ったりして右往左往する人間達。
気でも狂ったかと彼女が叫ぶ。失礼な、そう言葉を彼女に初めて発した私は、きっと悪人然とした薄笑いを浮かべているに違いない。
暴れる気満々の私に彼女がついにスペルを切った。
展開される煌びやかな弾幕。私はそれの隙間を縫いながら団扇を振るう。
彼女は所詮半分。流れる血の段階で、すでに力量差は決定的。
それは彼女も理解している様で、弾幕を放ちながらも何とか私を説得しようと言葉を投げかけてくる。
健気だと思う。でも安心して欲しい、とりあえず今日のところは貴女や、貴女を慕って集まった人間を酷く傷つけるつもりは無い。
ただ、貴女にはこの闇空を派手に彩る手伝いをしてもらわないといけない。
そうやって私と彼女は暫く弾幕を交わし、彼女の表情には疲労の色が強く滲んできた。
彼女は十分責務を果たしたと思う。私は彼女に時間稼ぎをして欲しかったのだから。
空を見上げた私の眉間に皺が寄る。
この僅かな私の変化に“貴女”は果たして気付いたかしら。……いや、気付いたと信じましょう。
正面に視線を戻した私は半獣に向かい思いっきり団扇を振り上げる。
突風という表現は生温い。これは触れれば肉を挽く風の鋸だ。
信じられないといった顔で、でもとっさの反応で彼女は結界を展開した。
それは里の人間を守る事を第一に考えた彼女らしい結界で、その分彼女自身の守りは十分と言えない。
このまま風が衝突すれば決して軽くない傷を負うだろう。手足の一本二本は駄目になるかも知れない。
でも、そんな事私は望んでいない。
……さあ。ここまでお膳立てしてあげたんだから出てきなさい。貴女の出番でしょ!
風が彼女に迫り、彼女は覚悟を決めた様に目を瞑った。しかし、正に直撃するその瞬間、私の風は突如出現した新たな結界に阻まれ消滅したのだ。
期待通りの結果に唇が釣り上がる。舞い降りたのは二色の蝶。幼い博麗。
その表情は困惑で、玉串を握る手もどこか心許無い。
まあしかし、それも無理ない。いつもニヤニヤしている新聞記者というのが彼女の私に対する印象のはずだ。
怪しい奴と思うことはあれ、まさかこんな暴挙をしでかす人物だなんて思ってもいなかっただろう。
でも今の私は妖怪そのもの。私は妖怪としての私で彼女と会わなければならなかったのだ。
出来る限りの冷笑を繕い、私は彼女と対峙する。
「ようこそ新たな博麗、歓迎するわ。
自己紹介はいいわね、知らない仲じゃないし。
怪訝な顔しているわね。そんなに私の行動が理解できない?
……きっとそうでしょうね。だって、理解するには今の幻想郷は余りにも平和だもの。
でも、勘違いしないで。平和に安んずる私たちは、しかし本当の私たちではない。
私たちは霊夢という鎖に恋焦がれ、縛られたくて、だから望んで縛られていただけ。
なのに、どうして? 彼女がいなくなったというのに何故か鎖は残ったまま。だって皆がそれを当然にしようとしているから。
でも、そんなのおかしい。その鎖は霊夢一人だけの物。博麗霊夢がその才覚で編み上げた唯一無二の秩序。
持ち主が変わった鎖なんか私は認めない。
貴女がさも当然のように甘受した秩序なんて私は許さない。
私たちを縛り付けるのは霊夢の遺物ではいけない。貴女が創る鎖でないと駄目なの。
だから、貴女は私を退治しなさい。私が膝を屈するに足る楽園の管理者であると証明して見せなさい。
……初めての戦闘だろうし、手加減はしてあげる。でも、容赦はしてあげない。
貴女が負ければそこの人間は攫っていく。だから全力で掛かってきなさい」
巫女が死んだ。
だから私は人を攫う。
里に通じる街道。並木林が私の嵐に軋む。
時は暗闇。妖怪の時間。
たどたどしく札を握る右手。不規則な吐息は緊張と初めて知った戦慄。でも同情しない。
だって私は風雨の鴉。弱者には優しくないのです。
鬼がそうする様にちやほやする気はないし、スキマ妖怪の様に育ててあげようなんて気もさらさら無い。
でも、この黒雲を彼女の晴天が取り払ってくれたなら、それは、どんなに素敵な事かしら。
だから、今は無慈悲に残酷に妖怪の本分を果たそうと思う。
特別な彼女が私を縛るその時を願って……。
もっとも、私は文章に起こせないけど!
毎回楽しみにしています。
文以外にも同じ結論に至る妖怪が出てきてもおかしくなさそうですね。
この作品はその枠を越えるものとは思えませんでした。
文が慧音を圧倒できる理由が「流れる血の段階で、すでに力量差は決定的」
というのも薄っぺらすぎます。
烏天狗だから半獣よりも強いんだということでしょうけど、血で勝負の大勢が
決まるのなら、弾幕ごっこの意味がないのでは?
どれだけ彼女の中で霊夢の存在が大きかったか分かります。
願わくば次の巫女も彼女の特別になれればと思います。
霊夢の死後も同じ秩序が当然のように維持されるとは思えません。
霊夢がいなかったら紅魔館も守矢神社もその他の妖怪もある程度博麗との関係を
かえてくるでしょうね。
面白いお話でした。次も期待しています。
この「秩序」があり、それを「博麗」が維持し続けるからこそ、幻想郷は平和に在れるのですね。
まあ、文も本気で人間獲って食おうってわけじゃないから、何日か後にはまた笑って神社に居るんでしょうな。
だけど自分はこの作品を『最高』としか言い表せません
血をダシに驕るのがいかにも天狗らしく思いました。
強者なんて理屈通ってない理由を押し通せるくらい圧倒的な方がやっぱカッコイイですねw
特に「チリ同然~、そんな連中も~」の部が、文面上矛盾した表現になっているとか(意味は分からないでもない)、強調せずとも通じるところを余計に強調してしまっているのが多いかな、と
そういった意味で、私としてはこのくらいです
素敵な作品有難うございました。やっぱ文霊は最高だぜ。
台詞回しといい、ふてぶてしい態度といい、思考の方向性といい、
”文らしさ”を強く感じました。面白かったです。
緋想天の二つ名と言えば、気質曇天な小夜嵐のメイドさんは一体何なんだろう。
こういうの好きだわー
実際、霊夢以外の博霊は納得できないみたいな感情はあってもおかしくないですしね。
筆致もすばらすぃ
その現実を知らしめるようなSSだと感じました。
綺麗なようで残酷でもある。でもそのぐらいが心地良いです。
素晴らしい。 この一言に尽きます