「ねぇ、たまには緑茶とお饅頭が食べたいわ」
私の耳に聞こえたそのセリフ、いつもの我侭なのだが聞こえなかった事には出来ないのだろうか。
「ねぇ咲夜、聞いてるの? たまには紅茶とクッキーじゃなくて緑茶とお饅頭が食べたいのよ」
幻聴ではないらしい、めんどくさい。
その我侭はこれまたいつもの通り、お嬢様であるレミリア・スカーレットの戯言である。
「お嬢様、私にその言葉の後半はうまく聞こえないみたいなのですが」
「だって、いつもいつも同じおやつなんだもの。この館に緑茶とお饅頭はなかったかしら?」
「ありませんよ、っていうよりお嬢様は緑茶とお饅頭はお嫌いではなかったのですか?」
少し前、博麗神社で宴会をやった後お土産で持たされた(巫女の財布は大丈夫だろうか?)事があったのだ。
しかし、お嬢様は見向きもせずに「私それ嫌いだから」と一瞥して、結局私一人で食べたのだった。
それ以来この家に和の匂いのするお菓子は一切置いてないし、また必要とされていなかった。
「あぁ、あれはめんどくさかったし忙しかったから。実は食べた事ないのよ」
「とは言ったものの、無い物はどうしようもないのですが…」
「博麗神社にいけばあるんじゃないの? 咲夜、お使いね」
「まぁ命令とあらばそうしますが、あの巫女が簡単に分けてくれるものでしょうか」
「じゃあこっちはお土産として紅茶とクッキーを持っていけばいいじゃない」
「はぁ…、まぁそう言うのであればそうしますけど」
私としては結構紅茶とクッキーは好きなのであまり気は進まないけど、言いつけだし仕方がないか…。
きっと後でパチュリー様とお嬢様喧嘩するだろうなぁ。
そんな事を考えつつも神社に持っていく紅茶とクッキーの準備をする。
確か昨日作ったクッキーは…、アールグレイの収穫が出来たから茶葉クッキーにしたんだった。
一口食べてみるがやはり美味しい、巫女の所で私も少しお茶していこう。
「そういえばお嬢様、お使いと言っていましたがお嬢様はこられないのですか?
神社で一緒にお茶会でもすれば雰囲気も味わえて良いかと思うのですが」
「今忙しいのよ、コンテストに間に合うかわからないの」
見ると、お嬢様は一生懸命に箸を使い小豆を皿から皿へと移している。
また変な事を…、と思いつつも気になってしまったので聞いてみる。
「一体なんのコンテストなのですか?」
「もう1個の神社主催の、和が似合う人コンテストよ。お箸を使う競技とかお饅頭の早食いとかがあるの」
「箸はともかく早食いはどうなのでしょうか…。っていうよりもしかしてそれで緑茶とお饅頭なのですか?」
「まぁそれもあるわね、でも食べてみたいのは本当だし紅茶とクッキーに飽きたのも本当」
「…わかりました、頑張って下さいね」
返答するが既に聞いておらず、意識はまた小豆と皿に移っているようだ。
まぁ準備もできたし、神社に向かうとしよう。
そして博麗神社についたのだが、中はもぬけの殻だった。
こんな無防備な状態だと勝手にもってっちゃうよと思いつつも良識のあるメイド長として待つ事にする。
はー、やっぱこの神社は寛げるわねぇ。
お嬢様もくればよかったのに。
ここならきっと、緑茶もお饅頭も美味しく食べられる事だろう。
そんなこんなを考えていると、巫女である博麗霊夢が戻ってきたようだ。
「あら、今日は吸血鬼のお嬢様は一緒じゃないのね?」
「えぇ、なんでも和がどうとかのコンテストのために忙しいらしくて」
「何、あいつも参加するのかぁ…。少し準備が遅かったかもしれないわね」
巫女の手を見てみると買い物帰りだったようで、袋を提げている。
入っているのは小豆にお饅頭、流行っているのかそのコンテストは。
「それで、わざわざ待ってたって事は何か用事なのよね?」
「あ、ええ。お嬢様が緑茶とお饅頭を食べたいとの事で少し分けて貰おうかと」
「嫌よ。私のおやつだもの」
持っていた袋を自分の後ろに置き、見るからに嫌そうな顔をする。
緑茶とお饅頭は楽しみの少ない彼女にとって貴重な楽しみの一つなのだろう。
まぁ、無駄だとは思うがせっかく持ってきたので紅茶とクッキーを出してみる。
「そう言われると思って、代わりのおやつを用意してみたのですが(お嬢様の案ですけど)」
「あら、いい香りじゃない」
「今朝摘みたてのアールグレイと、その茶葉を使ったクッキーです」
「まぁ、たまにはおやつが洋菓子ってのもいいかもしれないわね。
いいわ、粗茶で良ければお茶とお饅頭を持って帰りなさい」
「え、いいのですか?」
てっきりもう少し粘られると思ったのだが、やけにあっさりと承諾してくれた。
少し待っててね、と言われ彼女は奥へと入っていく。
少しして、風呂敷に包まれたお茶とお饅頭と思われるものを抱えて出てくる。
「お待たせ、これでいいのよね」
「えぇ、きっとお嬢様もお喜びになると思います。ありがとうございました」
「いいのよ、たまには洋風なおやつの時間を過ごしてみるとするわ。
それでなんだけど、もし良かったら持ってきた紅茶を淹れてもらえるかしら?
せっかく人がいるならお茶会にしたいし、私紅茶って淹れた事ないのよ」
「えぇ、それくらいかまいませんよ」
どうせ持ってきた紅茶とクッキーで少しお茶する気はあったので渡りに船だった。
多少使い勝手は違うが出来るだけ早めにと紅茶を淹れ、クッキーを皿に乗せる。
縁側まで持っていき、彼女の隣に座った。
どうぞ、ありがとう。
普段この2人でお茶会をする事なんてないので少し新鮮ではあった。
でも、特に話すこと等もないのでぼーっとクッキーをつまみながらお茶を飲む。
時間だけがどんどん過ぎるような感覚、やっぱり神社って不思議な所だ。
さて、そろそろ帰ろうかなと腰を上げかけた所で不意に話しかけられる。
「ねぇ、あなたはどうしてあの吸血鬼に仕えてるのかしら」
「…はい?」
「いやね、こんな面倒くさいお使いとかさせられたり我侭聞いたり、どうして言う事聞いてるのかなと思ってね」
「はぁ…、確かに反論できないのですがどうしてと言われましても」
「それにお給料も出てるわけじゃないんでしょう?」
「それは確かにそうですけど、何が言いたいのですか?」
「私のところに来ない?」
「…は?」
今彼女は何て言ったのだろう。
私のところに来ないってそんな、え、それはえーと、んーと…。
それはそういう意味で彼女は巫女なわけだしそういう事はまずいようなって違う違う違う。
つまり消去法で私を紅魔館ではなく博麗神社で雇いたいって事なのだろうか…。
「顔、赤いみたいだけど大丈夫?」
「は、え、いえ、つまる所私にここのメイドになれと?」
「えぇ、少なくともあそこに居るよりかは面倒ごとも少ないと思うけど?
それに、私はあなたの事を気に入っているのよ」
とても優しい笑顔でそう言われ、私は顔が熱くなるのを感じた。
私も別に彼女の事が嫌いなわけではないが、でも私にはお嬢様がいるわけで。
あ、かといってそういう意味でもないわけで、でも、えーと、どうお答えしたら…。
あー、とかうー、とかうなってる内に彼女が口を開く。
「なーんて、冗談よ?」
「…へ?」
「慌てるメイド長ってのも悪くないわね、いいもの見させてもらったわ。
ほら、もう遅いしお嬢様の元へ帰った方がいいんじゃないかしら?」
確かに、いつの間にこんなに時間が過ぎたのかもう陽が真上まで登っていた。
練習に夢中だったお嬢様も流石に寝てしまったかもしれない。
慌てて帰る身支度をする私を見ながら、彼女は何かを呟いた気がした。
それはとても寂しそうな顔だったのだが、何を言ったのかまではわからなかった。
別れの挨拶とお茶とお饅頭のお礼を言い、私は急いで帰路についた。
「お嬢様、遅くなりました!」
館の寝室にそう言い放ち入る。
お嬢様の姿を探す。
まだ目が暗闇に慣れないのでなかなか姿が見つからない。
でも、ある音が聞こえてくる。
誰かがすすり泣いているような音、その音の持ち主はこの部屋に私以外には1人しかいないはずだ。
「うっ、ぐすっ、咲夜、遅い…」
「ごめんなさい、お嬢様…」
すっかり目を腫らして泣いていたらしい。
「ただのお使いだし、ぐずっ、すぐ帰ってくると思ってたのに…。
待ってたけど、眠くて、寝ちゃって、ひっく、夢、見てね。
咲夜、そのまま帰ってこない夢だった、う、うぇぇ…」
「そんな事、あるわけないじゃないですか」
泣きじゃくるお嬢様の頭を抱えながら、私はゆっくりと宥める。
暫くして、落ち着いたお嬢様がお腹がすいたというので早速持って帰ってきたお茶とお饅頭でおやつの用意をした。
「これは美味しいものね、少し甘すぎる気もするけど」
「お茶を一緒に飲むとちょうどいいですよ」
「あ、ほんとだー。咲夜、ありがとうね」
お嬢様は満面の笑みを浮かべている。
私は、さっき神社で言われた事を思い返していた。
確かに我侭だらけで面倒だらけな部分もあると思う。
でもきっと、この無邪気な笑顔が私がお嬢様に仕えている理由なのだと思う。
私はこの笑顔がある限り、お嬢様から離れられないだろう。
ただのお茶とお饅頭だけど、レミリアがそれで笑顔になるのには十分であった。
もちろんその笑顔には、持って来てくれた人物が咲夜だという事も含まれている。
お茶とお菓子が与えてくれる幸せな時間、それは誰にも邪魔はできない。
お茶とお菓子に感謝して、咲夜はこれからもレミリアに仕え続けるのだろう。
私の耳に聞こえたそのセリフ、いつもの我侭なのだが聞こえなかった事には出来ないのだろうか。
「ねぇ咲夜、聞いてるの? たまには紅茶とクッキーじゃなくて緑茶とお饅頭が食べたいのよ」
幻聴ではないらしい、めんどくさい。
その我侭はこれまたいつもの通り、お嬢様であるレミリア・スカーレットの戯言である。
「お嬢様、私にその言葉の後半はうまく聞こえないみたいなのですが」
「だって、いつもいつも同じおやつなんだもの。この館に緑茶とお饅頭はなかったかしら?」
「ありませんよ、っていうよりお嬢様は緑茶とお饅頭はお嫌いではなかったのですか?」
少し前、博麗神社で宴会をやった後お土産で持たされた(巫女の財布は大丈夫だろうか?)事があったのだ。
しかし、お嬢様は見向きもせずに「私それ嫌いだから」と一瞥して、結局私一人で食べたのだった。
それ以来この家に和の匂いのするお菓子は一切置いてないし、また必要とされていなかった。
「あぁ、あれはめんどくさかったし忙しかったから。実は食べた事ないのよ」
「とは言ったものの、無い物はどうしようもないのですが…」
「博麗神社にいけばあるんじゃないの? 咲夜、お使いね」
「まぁ命令とあらばそうしますが、あの巫女が簡単に分けてくれるものでしょうか」
「じゃあこっちはお土産として紅茶とクッキーを持っていけばいいじゃない」
「はぁ…、まぁそう言うのであればそうしますけど」
私としては結構紅茶とクッキーは好きなのであまり気は進まないけど、言いつけだし仕方がないか…。
きっと後でパチュリー様とお嬢様喧嘩するだろうなぁ。
そんな事を考えつつも神社に持っていく紅茶とクッキーの準備をする。
確か昨日作ったクッキーは…、アールグレイの収穫が出来たから茶葉クッキーにしたんだった。
一口食べてみるがやはり美味しい、巫女の所で私も少しお茶していこう。
「そういえばお嬢様、お使いと言っていましたがお嬢様はこられないのですか?
神社で一緒にお茶会でもすれば雰囲気も味わえて良いかと思うのですが」
「今忙しいのよ、コンテストに間に合うかわからないの」
見ると、お嬢様は一生懸命に箸を使い小豆を皿から皿へと移している。
また変な事を…、と思いつつも気になってしまったので聞いてみる。
「一体なんのコンテストなのですか?」
「もう1個の神社主催の、和が似合う人コンテストよ。お箸を使う競技とかお饅頭の早食いとかがあるの」
「箸はともかく早食いはどうなのでしょうか…。っていうよりもしかしてそれで緑茶とお饅頭なのですか?」
「まぁそれもあるわね、でも食べてみたいのは本当だし紅茶とクッキーに飽きたのも本当」
「…わかりました、頑張って下さいね」
返答するが既に聞いておらず、意識はまた小豆と皿に移っているようだ。
まぁ準備もできたし、神社に向かうとしよう。
そして博麗神社についたのだが、中はもぬけの殻だった。
こんな無防備な状態だと勝手にもってっちゃうよと思いつつも良識のあるメイド長として待つ事にする。
はー、やっぱこの神社は寛げるわねぇ。
お嬢様もくればよかったのに。
ここならきっと、緑茶もお饅頭も美味しく食べられる事だろう。
そんなこんなを考えていると、巫女である博麗霊夢が戻ってきたようだ。
「あら、今日は吸血鬼のお嬢様は一緒じゃないのね?」
「えぇ、なんでも和がどうとかのコンテストのために忙しいらしくて」
「何、あいつも参加するのかぁ…。少し準備が遅かったかもしれないわね」
巫女の手を見てみると買い物帰りだったようで、袋を提げている。
入っているのは小豆にお饅頭、流行っているのかそのコンテストは。
「それで、わざわざ待ってたって事は何か用事なのよね?」
「あ、ええ。お嬢様が緑茶とお饅頭を食べたいとの事で少し分けて貰おうかと」
「嫌よ。私のおやつだもの」
持っていた袋を自分の後ろに置き、見るからに嫌そうな顔をする。
緑茶とお饅頭は楽しみの少ない彼女にとって貴重な楽しみの一つなのだろう。
まぁ、無駄だとは思うがせっかく持ってきたので紅茶とクッキーを出してみる。
「そう言われると思って、代わりのおやつを用意してみたのですが(お嬢様の案ですけど)」
「あら、いい香りじゃない」
「今朝摘みたてのアールグレイと、その茶葉を使ったクッキーです」
「まぁ、たまにはおやつが洋菓子ってのもいいかもしれないわね。
いいわ、粗茶で良ければお茶とお饅頭を持って帰りなさい」
「え、いいのですか?」
てっきりもう少し粘られると思ったのだが、やけにあっさりと承諾してくれた。
少し待っててね、と言われ彼女は奥へと入っていく。
少しして、風呂敷に包まれたお茶とお饅頭と思われるものを抱えて出てくる。
「お待たせ、これでいいのよね」
「えぇ、きっとお嬢様もお喜びになると思います。ありがとうございました」
「いいのよ、たまには洋風なおやつの時間を過ごしてみるとするわ。
それでなんだけど、もし良かったら持ってきた紅茶を淹れてもらえるかしら?
せっかく人がいるならお茶会にしたいし、私紅茶って淹れた事ないのよ」
「えぇ、それくらいかまいませんよ」
どうせ持ってきた紅茶とクッキーで少しお茶する気はあったので渡りに船だった。
多少使い勝手は違うが出来るだけ早めにと紅茶を淹れ、クッキーを皿に乗せる。
縁側まで持っていき、彼女の隣に座った。
どうぞ、ありがとう。
普段この2人でお茶会をする事なんてないので少し新鮮ではあった。
でも、特に話すこと等もないのでぼーっとクッキーをつまみながらお茶を飲む。
時間だけがどんどん過ぎるような感覚、やっぱり神社って不思議な所だ。
さて、そろそろ帰ろうかなと腰を上げかけた所で不意に話しかけられる。
「ねぇ、あなたはどうしてあの吸血鬼に仕えてるのかしら」
「…はい?」
「いやね、こんな面倒くさいお使いとかさせられたり我侭聞いたり、どうして言う事聞いてるのかなと思ってね」
「はぁ…、確かに反論できないのですがどうしてと言われましても」
「それにお給料も出てるわけじゃないんでしょう?」
「それは確かにそうですけど、何が言いたいのですか?」
「私のところに来ない?」
「…は?」
今彼女は何て言ったのだろう。
私のところに来ないってそんな、え、それはえーと、んーと…。
それはそういう意味で彼女は巫女なわけだしそういう事はまずいようなって違う違う違う。
つまり消去法で私を紅魔館ではなく博麗神社で雇いたいって事なのだろうか…。
「顔、赤いみたいだけど大丈夫?」
「は、え、いえ、つまる所私にここのメイドになれと?」
「えぇ、少なくともあそこに居るよりかは面倒ごとも少ないと思うけど?
それに、私はあなたの事を気に入っているのよ」
とても優しい笑顔でそう言われ、私は顔が熱くなるのを感じた。
私も別に彼女の事が嫌いなわけではないが、でも私にはお嬢様がいるわけで。
あ、かといってそういう意味でもないわけで、でも、えーと、どうお答えしたら…。
あー、とかうー、とかうなってる内に彼女が口を開く。
「なーんて、冗談よ?」
「…へ?」
「慌てるメイド長ってのも悪くないわね、いいもの見させてもらったわ。
ほら、もう遅いしお嬢様の元へ帰った方がいいんじゃないかしら?」
確かに、いつの間にこんなに時間が過ぎたのかもう陽が真上まで登っていた。
練習に夢中だったお嬢様も流石に寝てしまったかもしれない。
慌てて帰る身支度をする私を見ながら、彼女は何かを呟いた気がした。
それはとても寂しそうな顔だったのだが、何を言ったのかまではわからなかった。
別れの挨拶とお茶とお饅頭のお礼を言い、私は急いで帰路についた。
「お嬢様、遅くなりました!」
館の寝室にそう言い放ち入る。
お嬢様の姿を探す。
まだ目が暗闇に慣れないのでなかなか姿が見つからない。
でも、ある音が聞こえてくる。
誰かがすすり泣いているような音、その音の持ち主はこの部屋に私以外には1人しかいないはずだ。
「うっ、ぐすっ、咲夜、遅い…」
「ごめんなさい、お嬢様…」
すっかり目を腫らして泣いていたらしい。
「ただのお使いだし、ぐずっ、すぐ帰ってくると思ってたのに…。
待ってたけど、眠くて、寝ちゃって、ひっく、夢、見てね。
咲夜、そのまま帰ってこない夢だった、う、うぇぇ…」
「そんな事、あるわけないじゃないですか」
泣きじゃくるお嬢様の頭を抱えながら、私はゆっくりと宥める。
暫くして、落ち着いたお嬢様がお腹がすいたというので早速持って帰ってきたお茶とお饅頭でおやつの用意をした。
「これは美味しいものね、少し甘すぎる気もするけど」
「お茶を一緒に飲むとちょうどいいですよ」
「あ、ほんとだー。咲夜、ありがとうね」
お嬢様は満面の笑みを浮かべている。
私は、さっき神社で言われた事を思い返していた。
確かに我侭だらけで面倒だらけな部分もあると思う。
でもきっと、この無邪気な笑顔が私がお嬢様に仕えている理由なのだと思う。
私はこの笑顔がある限り、お嬢様から離れられないだろう。
ただのお茶とお饅頭だけど、レミリアがそれで笑顔になるのには十分であった。
もちろんその笑顔には、持って来てくれた人物が咲夜だという事も含まれている。
お茶とお菓子が与えてくれる幸せな時間、それは誰にも邪魔はできない。
お茶とお菓子に感謝して、咲夜はこれからもレミリアに仕え続けるのだろう。
小豆と奮闘するおぜう様を想像してさらにときめきました。
とてものんびりさせていただきました。 面白かったです。
だが俺はれみりゃのほうが大好きだああああああああああああああああっっ!!!
…あぁ、そうかメイド長お得意の「即席熟成(時間加速)」ですね。
>見向きもせずに「私それ嫌いだから」と一瞥して
「一瞥する」は「ちらっと見る」というような意味なので、直前の台詞とつながりませんし、
「見向きもせずに」と矛盾します。興味を示さないという意味で使われたのだとしても、やはり違和感があります。
「一蹴して」のほうが良いと思われます。
すこし呑気な咲夜や霊夢が楽しかったです。
コンテストの話も楽しみです。
>紅魔郷ノーマル初クリア
おめでとうございます!
紅茶は茶葉を発酵させて作るから摘みたてじゃ飲めないですよー。
上の人みたいにこじ付けでもいいから文中でフォローしたほうがよかったかも。
それはそれとして、和みました。
なんか全体的にキャラがいじましくていいなぁ。
えぇ、イージーですら無理ですが、なにか?
Meが書く文とはれべーるが違います、尊敬いたしますとも
『いまこそ わがぶんさいに ちからを!!』
『い、いや。。ちょ。。む(ry』
イメージとしては2005~6年の作品っぽい気がした。
いい主従でした。