Coolier - 新生・東方創想話

大型ハリケーン博麗神社を急襲す ~中級編~

2008/06/17 04:29:17
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※仕様は上級編と変わりません ご注意ください

 今回は目薬があればいけると思います






















「ふぅ…  やっぱりお茶がおいしいわね…」







「私はお酒の方がいいけどね~」









ここは相も変わらず博麗神社






霊夢は夜雀の屋台から朝帰りした、泥酔状態の萃香と一緒に朝のひと時を楽しんでいた






今日も今日とていい天気






小鳥だって気持ち良くさえずることができるというものだ






なんということもない幻想郷の穏やかなワンシーン














だが、やっぱりそいつは突然やってくるのだった
















「…………ぉぉぉおおおはようございまああああああっすぅ!!皆さんお馴染みの射命丸 文ちゃんが今日も元気に朝刊を届けにきましたよーーー!!毎日届けに来てないだろなんて野暮なこと言っちゃ嫌ですよ、霊夢さんってば。そもそもあなたは購読していないのですから毎日届けに来るはずがないですよ。今日は特別なんです、と・く・べ・つ!えっ?何があったか知りたいんですか?いや~まいっちゃいますね~。そんなに私のことを知りたいんですか?もう、しょうがないですねぇ。今日は特別なので、教えてあげます!いや~今回の新聞はちょっとおもしろいネタが入ったもので張り切って印刷していたのですけど、どうも部数を間違えていたみたいで配り終わってもなぜか余っちゃったんですよ。てへっ!文ちゃん失敗しちゃった!とまぁそんなわけで、余らせとくのももったいなかったということもあって購読していない霊夢さんにお裾分けに来たんですよ。嬉しいでしょう!?嬉しくないはずがないですよね!?そうでしょうとも!なんたって天狗一番の情報屋であるこの私の新聞がタダで読めるんですから、こんな嬉しいことはないですよね!!でもいかに霊夢さんといえどもこれをタダで渡すわけにはいかないんですよ~。いえいえもちろん極貧の霊夢さんからお金を取るなんてしませんよ?ここは一つ霊夢さんのネタを頂戴したいな~なんて思って来たんですよ!というわけで、さぁさぁ霊夢さん!私の新聞をゲットしたければとっておきのネタをお願いしますよ!あれ、どうしたんですか?黙りこんじゃって?そして何ですかそのジト目は?もしかして交換条件ですか!?新聞一つで足りる程度のネタじゃないと、そう言うんですね!?あややや、これは予想外です!でもどうしましょう?今手元にはこの新聞しかないのですが。はっ!もしかして体ですか!?体を要求しているんですか!?だめですよ~霊夢さんってばぁ。いくら私とあなたの仲でもまだ体のお付き合いはできませんって。まずは健全なお付き合いから始めましょう!というわけで交換日記からですね!はいっ、どうぞ!とはいえ本当にどうしましょうか。新聞以外に交換できるものなんて今はないのですよ。そうだ!霊夢さんからネタを頂く代わりに私からも秘蔵のネタをお話ししましょう!どうです?これなら釣り合いがとれるでしょう?なんたってこの私の秘蔵のネタなんですから、必ず霊夢さんも満足していただけるはずです!そうと決まったら早速お話しいたしましょう!そうですねぇ、前の冬に起こったことなのですが、しばらく驚異的な吹雪があったのを覚えていますか?えっ、覚えてないんですか?でもまぁそんなことはどうでもいいんです。とりあえずすごい吹雪があったのです!しばらく外に出ることもかなわなかった私は、突然思い立ったのです。こんな時にこそスクープがあるはずだ!と。そして吹雪の中、私は当てもなく飛び回っていたのですが、その吹雪の中にな~んか見たことあるような妖怪がいたんですよ。私は直感しましたね。彼女こそスクープに違いないと!あっ、本人の名誉のため名前は伏せておきますが許してくださいね。まぁ言ってしまうとその吹雪の原因は彼女だったわけなんですが、その理由がこれまた凄いことだったんですよ!なんだと思います?いや~本当は話したくないのですがこれも霊夢さんのネタをゲットするため!文ちゃん断腸の思いでお話しいたします!なんでも彼女が言うには『みんなが私のことを太ましいって…』らしいです。凄くないですか?たったそれだけのことで皆さんが苦しんでたんですよ?特に私なんてずっと取材に行けなかったわけですから一番の被害者ですよ!憤慨した私はその思いの丈をぶつけてやったわけです!すると『それだけのこと…? ふ、ふふふ…』なんて笑いだすんですよ。言い方悪いですけどはっきり言って不気味でしたね。それでしばらく様子を見てると突然『そうね… 見たところあなたはスリムだものね… 私の気持ちを分かってもらえる方がおかしいというものね… 死になさい』って言って襲いかかって来たんですよ!酷くないですか!?それで今まで以上に凄い吹雪が私を襲ったもので、飛ぶこともかなわず雪山に落ちてしまったのですよ。落ちる間際に顔が見えましたがあれは修羅でした。それだけにとどまらず、なんと追撃までしてきたのですよ!『ふふふ… このまま遭難させてあげる』という声が聞こえて、あやうく雪中行軍を敢行するところでした。そこで焦った私はある提案をしました。要は痩せたかったみたいですので、ダイエット方法を教えると言ったのです。それでピタリと吹雪が止んで『…ホント?』なんて言ってまして、よほど必死だったんでしょうね。実はそんな方法知らなかったんですが、私はとりあえず助かりたい一心で『さ、サウナスーツなど着ておもいっきり暑くしてみてはいかがでしょう?』と言ったら思いのほか喰いつきまして、とりあえずあの香霖堂を紹介して事なきを得たのです。そういえばその後パッタリ吹雪が止みましたが、多分ダイエットに成功したんでしょう。いいことしました!彼女の姿をそれ以降見なかったのが少し気になりますが、まぁどうでもいいことですね。さぁ、今度は霊夢さんの番ですよ!あれ?相変わらずの視線ですね。もしかしてまだ不十分なのですか!?あややや~、これはまいりましたねぇ。わかりました!もうひとつのとっておきをお話ししましょう!もぅ、私にここまでさせるのはあなたくらいですよ。この商売上手!今度のお話はちょっと感動しますよ。それがですね、この前私たちの山にあの氷精がやってきたんですよ。用件を聞くと『ここの神社にさいきょーのカエルがいるって聞いてきたの!』だそうで、あの子ならまぁ害もないだろうということで素通りさせたのですが、私はどうにもネタの匂いがしましたのでこっそりついて行くことにしたんですよ。そしたら案の定でしたね!土着神話 vs ⑨勃発でした。あれはあれで一つの神話ですね。それが『あんたがさいきょーのカエルか!?』という言葉に『あんた誰?』と返す言葉、すでに一触即発でした。火蓋を切ったのは『あたいはチルノ! 人呼んでカエルキラーチルノとはあたいのことよ!』の言葉でしたね。するとあの神様が『なにー!? カエルをいじめる奴は許さないぞー!』といきなり精神年齢退行を起こしたのですよ。あれですかね?仲間のこととなると見境がなくなるとかそんな感じなんでしょう。そこから先が微笑ましいのなんのって、まんま子供の喧嘩でしたからね。内容は特筆すべきこともありませんので割愛しますが、結果だけ言いますとなんとあの氷精が勝利を収めたのですよ!決め手は『アイシクルフォール-easy-』でした。凄くないですか?でも二人とも満身創痍で倒れていましたからね、引き分けという表現が正しいのかもしれませんが、なんにせよあの氷精があそこまで食い下がるとはだれも予想できませんでした。私的にはそれだけでも十分特ダネだったのですが、その後二人が互いの健闘をたたえ合うかのように手を握り合ったのですよ。そして神奈子さんから『いい勝負だった! 感動した!』と締めのお言葉をいただきまして、神奈子さんを証人に立てました、かの有名な『ツンドラの契り』が結ばれることと相成ったのです。いや、夕日を背に手を取り合う二人のシルエットが実に感動的でした。あの巫女さんの涙が日に照らされて輝いたのも印象的でしたね。でもなんで泣いてたんでしょうね?感動的でしたが泣くほどではなかったような気がしますが、まぁ感性は人それぞれですしね。それはさておき!今度こそ霊夢さんの番ですよ!ってあれ~!?もしかしてまだ満足してないんですか!?困りましたねぇ、ネタはまだあるのですが実は天魔様に呼び出しをくらっているんですよ。仕方ないですがわかりました!今回は諦めることにして、次来たときに必ず霊夢さんからそのネタを引きずり出して見せます!最上級のネタを用意しますので、覚悟しといてくださいね!それでは私はこの辺で!あっ、新聞はここに置いていきます!それと日記忘れずに書いてくださいよおおおおぉぉぉぉぉぉ……………」


















「………ネタなんかないし、日記どうすればいいのこれ?」






「………………」






「…? どうしたの、萃香?」






「…酔いもさめてないのにあんなにガンガン話されると………」






「ちょ、おま、それだけはやめなさい!ほら厠はすぐそこだから!

だからもうちょっと頑張ってアッ――――――――――――!!」
ハリケーン中級編は『アヤヤ』でした 

風というからには彼女は外せないですね

ところで最悪なオチでした 本当に反省しております


あとがきは初級にまとめますね
頭が病気改めお腹が病気
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コメント



0.600簡易評価
4.70名前が無い程度の能力削除
とりあえず・・・萃香乙・・・と
7.80名前が無い程度の能力削除
>決め手は『アイシクルフォール-easy-』
www
けど、初見かつ事前に知らなければありえなくも無いか
11.70名前が無い程度の能力削除
レティさん大丈夫か…?w
初見で正面安置に気づかなかった俺はケロちゃんを馬鹿に出来ない。
16.80名前が無い程度の能力削除
なんと言いますか…早苗乙
19.20名前が無い程度の能力削除
 のどかなシーンに一人のキャラがやってきて「ハリケーン」とも比喩できるほど喋り捲る、という構造自体は、仕掛けとしては「アリ」だと思いますが、その点は上級編と発想が同じであり、同じである以上、2度目以降、新鮮さはありません。
 「ハリケーン」の内容部分には差異がありますが、内容で楽しませるつもりならば、「ハリケーン」の構造では、読みにくいことこの上なく、楽しむことは難しいと言わざるを得ませんでした