私がいつものように魔理沙に突破されそうになったとき小悪魔がきた
何事かと思い攻撃の手を止めた
魔理沙もなにかと思ったのか発射しようとしていた八卦炉をしまった
「咲夜さんがっ・・・
咲夜さんが倒れてしまいましたっ」
小悪魔の言葉で私は青ざめた
私だけではない隣にいた魔理沙も
私達はとっさに走り出していた
―――――――――――――――――――――――――――
「咲夜ぁぁぁあぁ!!!
目、覚ましてよ ! ねぇ、咲夜ぁ !!」
妹様の金切り声が聞こえる
まったく・・・抑えるほうも考えてほしいものだ
「大丈夫、咲夜は生きてるわ 倒れてるだけよ」
「ねぇ・・・本当 ? 本当の本当 ?
じゃあ今すぐ起こしてよぉ!! パチュリィィ!!!」
「貴女、咲夜を殺したいの ?
殺したくなければじっとすること、いいわね ?」
「うっ・・・」
”殺す“という言葉に過敏な反応を見せた
フランを黙らせるのにはこれで十分だ
「咲夜さんっ」
「咲夜っ」
門にいた二人も入ってきたようだ
「大丈夫、まだ大事じゃないわ
だけど2人とも・・・もう咲夜は助からないと見ていいわ」
「「そ・・・そんな」」
「よくてもあと1週間ってところかしら・・・
もう寿命がきてるわ」
「そ・・・そんな・・・
咲夜さんが抜けた穴はどうすればいいんですか・・・」
「それは美鈴に任せるわ・・・」
「咲夜!話したら余命が縮むわよ!」
「いいんです・・・長くないというのはわかってますから・・・」
「むきゅー・・・
とりあえず咲夜の言う通り美鈴に任せるわ」
「で・・・でも私メイドとかやったこと・・・」
「大丈夫よ、貴女には仁徳があるじゃない」
「そ・・・そうだぜ、きっと大丈夫なんだぜ
頑張るんだぜ、美鈴」
「私みたいな門番がいきなり昇格しちゃっていいのかなぁー・・・」
「大丈夫、メイド達に言っておいたから」
「んなアホなぁ ! もう確定ですかっ」
「貴女もまだまだね、咲夜は貴女を後継者にすると倒れる前から言ってたわよ
あと、レミリアお嬢様の付き人もやってもらうらしいわね」
「おろろー・・・」
「うふ、うふ、うふふふふふふふ」
「誰だ !?」
と魔理沙
黒歴史だからって過敏に反応しすg・・おっと誰かきたようだ
「あらあら・・・こんな重苦しい空気じゃ息もできやしない
みんなで”れみ・りあ・うー“でもやって落ち着きましょう ?」
「はい、れみ・りあ・うー」
温度がもっと下がった気がした
やってる者はシアワセそうな面だが
「あのなぁ・・・お前・・・」
と魔理沙が口を開く
「このレミリア様が空気を盛り上「何がうふふだ 誰に聞いた ? 吐かなきゃ今すぐここでマスパぶっ放すぜ !!」
お嬢様の話に割って入るとは・・・相当切れていたらしい
「え、あ、あの・・・霊夢に・・・」
「ぶっ殺す!」
箒にまたがったかと思ったら部屋の窓を割ってものすごい速さで出て行った
「霊夢も大変ねぇ・・・」
とパチュリー様
「お嬢様があんなこと言わなければ・・・」
と私
お嬢様はここに居辛くなったのかちくしょーと言いながらドアから出て行った
「「なんだかなー」」
パチュリー様とそろえて声を出した
とりあえず、解散することにした
―――――――――――――――――――――――――――
翌日、私は咲夜さんに呼び出され、銀時計を渡された
用途はなんだろうか?
「この銀時計に魔法を掛けといたわ
この空間を維持するには生きたものがそれをもってないといけないの
ていうか最後声が洩れてたわよ・・・」
「へ ? 本当ですか ?」
「本当」
「で、ちゃんと聞いてた?」
「あぁはい、それはもちろん」
「よろしい」
―――――――――――――――――――――――――――
仕事を始めて数日が経った
そろそろ咲夜さんが倒れてから1週間が経つのではないか
服のヒラヒラにも慣れたし・・・
咲夜さんの部屋へ行ってみるとお嬢様とパチュリー様がいた
「どうしたんですか ?」
「あぁ、美鈴ね
咲夜のことなんだけどもう限界みたい
みんなで見届けてあげたいから呼んできてくれない ?
できれば霊夢や魔理沙・アリスも」
「わかりました」
私は窓から飛翔した
「まずは霊夢のところかな・・・
距離的にあそこが近そうだし」
私は博麗神社に向かって加速した
カクカクシカジカ
「・・・わかったわ、必要なもの持ってすぐ行くわ」
「ありがとう
じゃ、私はこれで」
「迷わないようにね」
飛翔したときの反動で半分ぐらいしか聞こえなかったが平気だろう
魔法の森へと向かう
アリスと魔理沙どっちから行こうか
私は前者を選んだ
アリスの家は結構大きい、そして目立つ
アリスの家はすぐに見つかった
呼び鈴を鳴らす
・・・反応がない 留守なのだろうか?
「すいませーんアリスさんいますか ?」
「あら美鈴じゃない、どうしたの ?」
いた。
居留守でも使っていたのだろうか
カクカクシカジカ
「わかったすぐ行くわ」
「お願いします
っと魔理沙さんの家が分からないから一緒に来てくれるとうれしいのですが・・・」
「あーアイツん家は迷うところにあるからね・・・
わかった、ついてきて」
「ありがとうございます」
そういって2人とも飛翔した
「結構森が覆い茂ってますね」
「そうでしょう?だから迷うのよ
貴女も1人で来たら迷ってたでしょうね」
アリスが微笑する
「まったく、その通りです」
こちらも微笑み返す
「そろそろ着くわよ」といって高度を下げていった
無事着地
案外地味な家であった
「魔理沙さーん ? いますか ?」
「おぉ、紅魔館の門番だったやつじゃないか
今日は何か用か ?」
「実は・・・カクカクシカジカ」
「なるほどな よし、そうとなったらすぐ出発だぜ」
「あんた・・・何か準備はしなくていいのかしら ?」
「私は箒と魔法さえあればいいんだぜ」
私とアリスは苦笑した
「じゃ、いきましょうか」
―――――――――――――――――――――――――――
「連れてまいりました」
「「ごくろう」」
2人は声を揃えて言った
「それで・・・今はどうなってます ?」
「今はまだ大丈夫そうだけど・・・
今夜かしらね・・・」
外を見てみるともう陽が沈みかけていた
―――――――――――――――――――――――――――
陽が沈んでから数刻が経った
咲夜さんはみんなが集まっていると聞いて喜んでいた
そして1人1人に感謝の、そしてお別れの言葉を言ってった
言葉を聞いたものは皆涙し嘆いた
私も思わず泣いてしまった
皆お別れのときは笑顔でと思っていたのだろうがやはり長年付き合ってきた仲だ
涙が止まらない
そのあと咲夜さんは「紅魔館を皆で守っていってください」と言葉を残してこの世を去った
―――――――――――――――――――――――――――
翌日、葬式が行われた
葬式が終わる
中庭の近くに墓を作りそこに埋葬した
それから何年か時が止まってたような気がした
―――――――――――――――――――――――――――
――1XX年後
「空が気持ちいいなぁー」
私はノビをした
咲夜さんがよく座っていた中庭のベンチで
あれから何年が経つんだろうなぁ・・・
紅魔館が崩壊しそうなときもあったっけ・・・
パチュリー様が魔理沙と全面戦争したときも・・・
思い返すと思い出でいっぱいだ
今、私はレミリアお嬢様の付き人兼紅魔館のメイド長をさせてもらっている
「咲夜さん・・・」
十六夜咲夜はもうこの世にはいない
そして博麗の巫女、魔法の森の魔法使いも各々の寿命が来て死んでいった。
まだ生きている人間といえば白玉楼の半霊ぐらいだろうか
そんな事を考えているとふと上から声がかかる
「美鈴!」
「なんでしょうか?お嬢様」
「・・・おなかがへったわ」
「おっと・・・もうこんな時間でしたか すいません」
「は~や~く~・・・おなかすいた~」
「はいはい、わかりました
10分ほどで出来上がりますのでお待ちください」
「は~や~くぅ~」
それにしてもまったくカリスマがない・・・
どこかの亡霊みたいに丸くなってきたのだうか?
食事を召し上がる頻度も増えてきたし・・・
先々が心配である
そんなことを考えながら私は手を進めていく
・・・コソーリ・・・コソーリ・・・
「つまみ食いしようとするなんてはしたないですよ お嬢様」
「う゛っ」
「ほら、もうそろそろ出来上がります
お部屋で待っててください」
「はぁ~い」
やれやれ・・・と思いつつも可愛いと思えてしまう
う~ん、咲夜さんの気持ちがわかってきた気がする・・・
そんなことを思っているうち料理ができた
できた品をトレイに乗せはこぶ
―――――――――――――――――――――――――――
「あら、またステーキ?」
「はい、最近は濃いものばかりだったのでさっぱり目に仕上げてみたんですが」
「まぁいいわ
腹が満たせればそれでいいもの」
あはは・・・と苦笑した
ふと暗くなった外を見る
紅い月が出ていた
「今日の月は一段と紅いですね・・・」
(たしか咲夜さんが亡くなられた夜もこんな感じだったかな・・・)
「そういえば、明日は何の日かしらね?」
レミリアがふふ・・と微笑を浮かべながら問いかけてきた
「えーと・・・すいません、思い出せません」
「部下に命日を忘れられるなんてね・・・
冥界の咲夜が泣いてそうだわ」
「あ・・・」
(すっかり忘れていた
中庭の花でも摘んでおこうかな・・・)
「ふぁぁ・・・」
眠気が襲ってきた
「お嬢様、お先に失礼します」
「あら、わかったわ」
部屋に帰る途中ですれ違ったメイドに食器のあと後片付けを頼んでおいた
寝る前に銀時計を見る
(まだ午前の1時か・・・
お嬢様は散歩なり何なりするかな)
夜の魔王はこの時間が主な活動時間帯なのだ
ベッドに入るとすぐ眠気が襲ってきた・・・
―――――――――――――――――――――――――――
「ふぁー・・・」
ふとしたことで目が覚めた
手にした銀時計が指す時間はまだ午前の7時だ
最近は館内のメイドがよく働いてくれるので埃などはあまり見当たらない
これは自分の仁徳によるものなのかお嬢様のカリスマのものなのか・・・多分前者だろう
することもないので中庭に出て行く
いい花を探そうかと花壇を見てみる・・・と一際長い茎の花を見つけた
花びらはピンクの色でとても綺麗だった
「これにしようかな」
これを何本か摘んで束ねた
そして咲夜さんのお墓があるところへ向かった
お墓に花を添え、合掌した
(咲夜さん・・・)
―――――――――――――――――――――――――――
そのころ・・・彼岸では
「さて・・・次は貴女ですか 十六夜咲夜
冥界での暮らしはどうでしたか ?」
「はっきり言って疲れましたわ、閻魔様」
咲夜は苦笑した
「えーっとお前は転生希望だったな
転生先は・・・紅魔館でいいのだな ?」
「はい」
「ほかにも色々選択肢あるが・・・それでいいのだな ?」
「はい、私にはそこしか帰るところがないですから」
「わかった」
------------------------------------------------------
-1ヶ月後-
今日もまた中庭でいつものようにすごしていると森のほうで物音がした
なにかと思い森の中を見てみるとそこには赤ん坊がいた
捨て子・・・だろうか
「まるで咲夜さんのときみたいですね」
私はその子を抱きかかえお嬢様の部屋へと向かった
「お嬢様」
「んあ?」
「寝ぼけていらっしゃいますか?
それより近くの森でこんなものを見つけたのですが・・・」
「どれ?見せて」
「赤ん坊です」
「見ればわかるわよ
・・・ふむ、美鈴 この子の名前は咲夜にするわ、貴女が育てなさい」
「はい。・・・ってえぇ!?」
「いいじゃないの きっと面白い事が起こりそうよ」
「え・・・で、でも」
「捨て子なんだからいいじゃない
それとも命令に従えないのかしら?」
「・・・はぁ、わかりました」
「ふふ・・・」
お嬢様は笑っていた
「では、失礼します」
―――――――――――――――――――――――
その子を抱きかかえた瞬間その子の未来が見えた
それは美鈴と銀髪の女の子が手をつないで歩いてるところだった
「やはり貴女は忠実な部下だわ・・・
そしておかえり、咲夜」
何事かと思い攻撃の手を止めた
魔理沙もなにかと思ったのか発射しようとしていた八卦炉をしまった
「咲夜さんがっ・・・
咲夜さんが倒れてしまいましたっ」
小悪魔の言葉で私は青ざめた
私だけではない隣にいた魔理沙も
私達はとっさに走り出していた
―――――――――――――――――――――――――――
「咲夜ぁぁぁあぁ!!!
目、覚ましてよ ! ねぇ、咲夜ぁ !!」
妹様の金切り声が聞こえる
まったく・・・抑えるほうも考えてほしいものだ
「大丈夫、咲夜は生きてるわ 倒れてるだけよ」
「ねぇ・・・本当 ? 本当の本当 ?
じゃあ今すぐ起こしてよぉ!! パチュリィィ!!!」
「貴女、咲夜を殺したいの ?
殺したくなければじっとすること、いいわね ?」
「うっ・・・」
”殺す“という言葉に過敏な反応を見せた
フランを黙らせるのにはこれで十分だ
「咲夜さんっ」
「咲夜っ」
門にいた二人も入ってきたようだ
「大丈夫、まだ大事じゃないわ
だけど2人とも・・・もう咲夜は助からないと見ていいわ」
「「そ・・・そんな」」
「よくてもあと1週間ってところかしら・・・
もう寿命がきてるわ」
「そ・・・そんな・・・
咲夜さんが抜けた穴はどうすればいいんですか・・・」
「それは美鈴に任せるわ・・・」
「咲夜!話したら余命が縮むわよ!」
「いいんです・・・長くないというのはわかってますから・・・」
「むきゅー・・・
とりあえず咲夜の言う通り美鈴に任せるわ」
「で・・・でも私メイドとかやったこと・・・」
「大丈夫よ、貴女には仁徳があるじゃない」
「そ・・・そうだぜ、きっと大丈夫なんだぜ
頑張るんだぜ、美鈴」
「私みたいな門番がいきなり昇格しちゃっていいのかなぁー・・・」
「大丈夫、メイド達に言っておいたから」
「んなアホなぁ ! もう確定ですかっ」
「貴女もまだまだね、咲夜は貴女を後継者にすると倒れる前から言ってたわよ
あと、レミリアお嬢様の付き人もやってもらうらしいわね」
「おろろー・・・」
「うふ、うふ、うふふふふふふふ」
「誰だ !?」
と魔理沙
黒歴史だからって過敏に反応しすg・・おっと誰かきたようだ
「あらあら・・・こんな重苦しい空気じゃ息もできやしない
みんなで”れみ・りあ・うー“でもやって落ち着きましょう ?」
「はい、れみ・りあ・うー」
温度がもっと下がった気がした
やってる者はシアワセそうな面だが
「あのなぁ・・・お前・・・」
と魔理沙が口を開く
「このレミリア様が空気を盛り上「何がうふふだ 誰に聞いた ? 吐かなきゃ今すぐここでマスパぶっ放すぜ !!」
お嬢様の話に割って入るとは・・・相当切れていたらしい
「え、あ、あの・・・霊夢に・・・」
「ぶっ殺す!」
箒にまたがったかと思ったら部屋の窓を割ってものすごい速さで出て行った
「霊夢も大変ねぇ・・・」
とパチュリー様
「お嬢様があんなこと言わなければ・・・」
と私
お嬢様はここに居辛くなったのかちくしょーと言いながらドアから出て行った
「「なんだかなー」」
パチュリー様とそろえて声を出した
とりあえず、解散することにした
―――――――――――――――――――――――――――
翌日、私は咲夜さんに呼び出され、銀時計を渡された
用途はなんだろうか?
「この銀時計に魔法を掛けといたわ
この空間を維持するには生きたものがそれをもってないといけないの
ていうか最後声が洩れてたわよ・・・」
「へ ? 本当ですか ?」
「本当」
「で、ちゃんと聞いてた?」
「あぁはい、それはもちろん」
「よろしい」
―――――――――――――――――――――――――――
仕事を始めて数日が経った
そろそろ咲夜さんが倒れてから1週間が経つのではないか
服のヒラヒラにも慣れたし・・・
咲夜さんの部屋へ行ってみるとお嬢様とパチュリー様がいた
「どうしたんですか ?」
「あぁ、美鈴ね
咲夜のことなんだけどもう限界みたい
みんなで見届けてあげたいから呼んできてくれない ?
できれば霊夢や魔理沙・アリスも」
「わかりました」
私は窓から飛翔した
「まずは霊夢のところかな・・・
距離的にあそこが近そうだし」
私は博麗神社に向かって加速した
カクカクシカジカ
「・・・わかったわ、必要なもの持ってすぐ行くわ」
「ありがとう
じゃ、私はこれで」
「迷わないようにね」
飛翔したときの反動で半分ぐらいしか聞こえなかったが平気だろう
魔法の森へと向かう
アリスと魔理沙どっちから行こうか
私は前者を選んだ
アリスの家は結構大きい、そして目立つ
アリスの家はすぐに見つかった
呼び鈴を鳴らす
・・・反応がない 留守なのだろうか?
「すいませーんアリスさんいますか ?」
「あら美鈴じゃない、どうしたの ?」
いた。
居留守でも使っていたのだろうか
カクカクシカジカ
「わかったすぐ行くわ」
「お願いします
っと魔理沙さんの家が分からないから一緒に来てくれるとうれしいのですが・・・」
「あーアイツん家は迷うところにあるからね・・・
わかった、ついてきて」
「ありがとうございます」
そういって2人とも飛翔した
「結構森が覆い茂ってますね」
「そうでしょう?だから迷うのよ
貴女も1人で来たら迷ってたでしょうね」
アリスが微笑する
「まったく、その通りです」
こちらも微笑み返す
「そろそろ着くわよ」といって高度を下げていった
無事着地
案外地味な家であった
「魔理沙さーん ? いますか ?」
「おぉ、紅魔館の門番だったやつじゃないか
今日は何か用か ?」
「実は・・・カクカクシカジカ」
「なるほどな よし、そうとなったらすぐ出発だぜ」
「あんた・・・何か準備はしなくていいのかしら ?」
「私は箒と魔法さえあればいいんだぜ」
私とアリスは苦笑した
「じゃ、いきましょうか」
―――――――――――――――――――――――――――
「連れてまいりました」
「「ごくろう」」
2人は声を揃えて言った
「それで・・・今はどうなってます ?」
「今はまだ大丈夫そうだけど・・・
今夜かしらね・・・」
外を見てみるともう陽が沈みかけていた
―――――――――――――――――――――――――――
陽が沈んでから数刻が経った
咲夜さんはみんなが集まっていると聞いて喜んでいた
そして1人1人に感謝の、そしてお別れの言葉を言ってった
言葉を聞いたものは皆涙し嘆いた
私も思わず泣いてしまった
皆お別れのときは笑顔でと思っていたのだろうがやはり長年付き合ってきた仲だ
涙が止まらない
そのあと咲夜さんは「紅魔館を皆で守っていってください」と言葉を残してこの世を去った
―――――――――――――――――――――――――――
翌日、葬式が行われた
葬式が終わる
中庭の近くに墓を作りそこに埋葬した
それから何年か時が止まってたような気がした
―――――――――――――――――――――――――――
――1XX年後
「空が気持ちいいなぁー」
私はノビをした
咲夜さんがよく座っていた中庭のベンチで
あれから何年が経つんだろうなぁ・・・
紅魔館が崩壊しそうなときもあったっけ・・・
パチュリー様が魔理沙と全面戦争したときも・・・
思い返すと思い出でいっぱいだ
今、私はレミリアお嬢様の付き人兼紅魔館のメイド長をさせてもらっている
「咲夜さん・・・」
十六夜咲夜はもうこの世にはいない
そして博麗の巫女、魔法の森の魔法使いも各々の寿命が来て死んでいった。
まだ生きている人間といえば白玉楼の半霊ぐらいだろうか
そんな事を考えているとふと上から声がかかる
「美鈴!」
「なんでしょうか?お嬢様」
「・・・おなかがへったわ」
「おっと・・・もうこんな時間でしたか すいません」
「は~や~く~・・・おなかすいた~」
「はいはい、わかりました
10分ほどで出来上がりますのでお待ちください」
「は~や~くぅ~」
それにしてもまったくカリスマがない・・・
どこかの亡霊みたいに丸くなってきたのだうか?
食事を召し上がる頻度も増えてきたし・・・
先々が心配である
そんなことを考えながら私は手を進めていく
・・・コソーリ・・・コソーリ・・・
「つまみ食いしようとするなんてはしたないですよ お嬢様」
「う゛っ」
「ほら、もうそろそろ出来上がります
お部屋で待っててください」
「はぁ~い」
やれやれ・・・と思いつつも可愛いと思えてしまう
う~ん、咲夜さんの気持ちがわかってきた気がする・・・
そんなことを思っているうち料理ができた
できた品をトレイに乗せはこぶ
―――――――――――――――――――――――――――
「あら、またステーキ?」
「はい、最近は濃いものばかりだったのでさっぱり目に仕上げてみたんですが」
「まぁいいわ
腹が満たせればそれでいいもの」
あはは・・・と苦笑した
ふと暗くなった外を見る
紅い月が出ていた
「今日の月は一段と紅いですね・・・」
(たしか咲夜さんが亡くなられた夜もこんな感じだったかな・・・)
「そういえば、明日は何の日かしらね?」
レミリアがふふ・・と微笑を浮かべながら問いかけてきた
「えーと・・・すいません、思い出せません」
「部下に命日を忘れられるなんてね・・・
冥界の咲夜が泣いてそうだわ」
「あ・・・」
(すっかり忘れていた
中庭の花でも摘んでおこうかな・・・)
「ふぁぁ・・・」
眠気が襲ってきた
「お嬢様、お先に失礼します」
「あら、わかったわ」
部屋に帰る途中ですれ違ったメイドに食器のあと後片付けを頼んでおいた
寝る前に銀時計を見る
(まだ午前の1時か・・・
お嬢様は散歩なり何なりするかな)
夜の魔王はこの時間が主な活動時間帯なのだ
ベッドに入るとすぐ眠気が襲ってきた・・・
―――――――――――――――――――――――――――
「ふぁー・・・」
ふとしたことで目が覚めた
手にした銀時計が指す時間はまだ午前の7時だ
最近は館内のメイドがよく働いてくれるので埃などはあまり見当たらない
これは自分の仁徳によるものなのかお嬢様のカリスマのものなのか・・・多分前者だろう
することもないので中庭に出て行く
いい花を探そうかと花壇を見てみる・・・と一際長い茎の花を見つけた
花びらはピンクの色でとても綺麗だった
「これにしようかな」
これを何本か摘んで束ねた
そして咲夜さんのお墓があるところへ向かった
お墓に花を添え、合掌した
(咲夜さん・・・)
―――――――――――――――――――――――――――
そのころ・・・彼岸では
「さて・・・次は貴女ですか 十六夜咲夜
冥界での暮らしはどうでしたか ?」
「はっきり言って疲れましたわ、閻魔様」
咲夜は苦笑した
「えーっとお前は転生希望だったな
転生先は・・・紅魔館でいいのだな ?」
「はい」
「ほかにも色々選択肢あるが・・・それでいいのだな ?」
「はい、私にはそこしか帰るところがないですから」
「わかった」
------------------------------------------------------
-1ヶ月後-
今日もまた中庭でいつものようにすごしていると森のほうで物音がした
なにかと思い森の中を見てみるとそこには赤ん坊がいた
捨て子・・・だろうか
「まるで咲夜さんのときみたいですね」
私はその子を抱きかかえお嬢様の部屋へと向かった
「お嬢様」
「んあ?」
「寝ぼけていらっしゃいますか?
それより近くの森でこんなものを見つけたのですが・・・」
「どれ?見せて」
「赤ん坊です」
「見ればわかるわよ
・・・ふむ、美鈴 この子の名前は咲夜にするわ、貴女が育てなさい」
「はい。・・・ってえぇ!?」
「いいじゃないの きっと面白い事が起こりそうよ」
「え・・・で、でも」
「捨て子なんだからいいじゃない
それとも命令に従えないのかしら?」
「・・・はぁ、わかりました」
「ふふ・・・」
お嬢様は笑っていた
「では、失礼します」
―――――――――――――――――――――――
その子を抱きかかえた瞬間その子の未来が見えた
それは美鈴と銀髪の女の子が手をつないで歩いてるところだった
「やはり貴女は忠実な部下だわ・・・
そしておかえり、咲夜」
咲夜ってなんで死んだん?過労?
あと、閻魔様は四季映姫を出して欲しかったよん
咲夜さんの死ぬまでを美鈴との絡みだけでも良いのでもっと踏み込んで書けば
もっと深く面白い作品になったかなと.
後はうまく言えないですけど,輪廻転生を使った作品ならば始まりと終わりがリンクするよう
にすれば落ちもかなりつくかと思いました
ただ、シリアスな場所で辺にボケを持ってくるのは場違いかなぁ・・・と。
あともう少し構成を煮詰めて欲しかったかなと。
↑の方も言っているとおり、咲夜さんの死因もわかっていませんしね。
疲労・・・というよりも力の使いすぎが原因でしょうか?
悪くはありませんでした。
むしろ面白い部類だと思いますね。
次回に精進したものを読めることを楽しみにしています。
美鈴に自分の代わりを務めさせようと咲夜が思うまでの過程が無いからか
なんとなくご都合主義な展開に見えてしまうのが勿体無いと思います。
でも美鈴が好きなんだろうなというのは伝わりました。
咲夜がこの世を去ろうって時でも、軽すぎた感じがしましたが
サクサク読めたのは良かったです
中国が淡泊なのは彼女が妖怪だから…なのでしょうか。
他人に読ませる文章とは思えません。
内容は悪くないんですけどね・・・。