上白沢慧音が死んだ。
その知らせを受けた時私は、藤原妹紅は、どんな顔をしていたのだろうか。
少なくとも私は酷く悲しくて、だけども涙を流す事は無かった。
何故だろう。
私はいつの間にか、最も親しい友人の死に涙すら流せぬほどに薄情になっていたのだろうか。
それとも私の中の上白沢慧音とは、その程度の存在だったのだろうか。
嗚呼、決してそんな事は無いはずだ。
だってそうでなければ、あの悲しみはどうして生まれたというのだろう。
あのとき、私は悲しかった。
だけど、涙は流れなかった。
思えば、私が涙を流した事はあっただろうか。
父が没落したと聞いた時。
悲しかったけれど、泣く事はなかった。
父ではあったけれど、遠い人だったから。
死ねぬ体になったと知った時。
辛かったけれど、泣く事はなかった。
泣くよりも先に、輝夜に対する恨み辛みが溢れてきたから。
何度も殺された時。
痛かったけど、泣く事はなかった。
泣くくらいなら、立ち上がる事を選んだから。
嗚呼、そうか。
私は、自分の事には余り関心がないのだから泣く事もないのだろう。
父は知らぬ人では無いが、涙を流すためには余りにも遠すぎた。
つまりは、父と認識はしていても結局は何処か他人であったのだ。
では、色々な人が死んだ時はどうだっただろう。
他人ではない、友人達が死んだ時は。
博麗の巫女が死んだ時。
悲しくも、辛くもなかった。
ただ少しだけ、残念だと思った。あの宴の日々は、もう来ないだろうから。
涙は、流さなかった。彼女は余りにも綺麗に逝ってしまったから。
黒と白の魔法使いが死んだ時。
悲しくも、辛くもなかった。
ただ少しだけ、残念だと思った。彼女のような変わり者は、もう現れないだろうから。
涙は、流さなかった。最後の最後まで派手に散ったから、流す暇なんて無かった。
完璧で瀟洒な従者が死んだ時。
悲しくも、辛くもなかった。
ただ少しだけ、残念だと思った。彼女の事は、余り教えて貰っていなかったから。
涙は、流さなかった。紅い主は涙を良しとせず、ただ強くある事を望んだから。
山の巫女が死んだ時。
悲しくも、辛くもなかった。
ただ少しだけ、残念だと思った。彼女を知るのがあまりにも遅すぎたから。
涙は、流さなかった。二柱の神の涙が多すぎて、私のを混ぜるべきではないと思ったから。
嗚呼、なんだ。
みろ、一度だって泣いてなんかいない。
やっぱり私はただの薄情者なんだ。こんな薄情者が、涙を流すわけがない。
多分私は、もう人間なんかじゃないんだ。
人間じゃないから、泣かないんだ。
けれど、と思う。
人間以外が泣いてはいけないのだろうか、と。そんな事を。
巫女が死んだ時、多くの人妖が涙を流した。鬼も、悪霊も、閻魔も、その他色々も、みんなが泣いた。
魔法使いが死んだ時、二人の魔法使いが涙を流した。悪魔の妹も、酷く傷ついているようだった。
従者が死んだ時、紅い館の住人は涙を流した。気高く振る舞う悪魔も、影でこっそり泣いていた。
もう一人の巫女が死んだ時、山の妖怪達は涙を流した。決して人間とは相容れない者達が、泣いた。
嗚呼、みんな泣いたんだ。
声を上げて、声を殺して、受け入れるために、受け入れないために、それぞれのやり方で。
それじゃあ、私はなんなんだろう。
慧音は死んでしまった。そんな事はわかっている。
彼女の寺子屋はもう開かれない。彼女はもう、私の家を尋ねてこない。
そんな事は、わかりきった事で。
私が泣こうが喚こうが、その事実は変わらない。
だからなのだろうか?
私が何をしたところでもうどうしようもないから何もしないのだろうか?
そんなのは私らしくないな、と笑う。
だってどうしようもないから何もしないなら、私は輝夜と戦ったりはしないから。
憎んで憎んで、殺すのも惜しいくらい憎んで、結局殺されてまた殺す。
何故って、それは私を動かす衝動があるからに決まっている。
あいつを殺したいと。あいつに殺されたいと。そういう強い気持ちがあるからに決まっている。
つまり私は、無駄だからしなかったわけでもない。じゃあ、何故だろう?
人でも妖怪でもなくなってしまった私は、泣き方さえも忘れてしまったのだろうか?
答えは出ない。堂々巡り。思考は加速し止まらない。
そうして夜も更け布団に潜り、そこで初めて一人の寂しさに気づいてしまった。
けれどそんな理由で輝夜の所に行くのも癪だから、孤独に耐えて夢を見る事を選んだ。
嗚呼、もう「お休み」と言うべき相手は、何処にも居ないんだ。
そんな事を、考えながら。
夢を見た。
そこは何処かの花畑で、私と慧音はその真ん中に座り込んでいた。
我が事ながら乙女な夢を見る物だと苦笑していたら、慧音から話しかけてきた。
「妹紅。私の事は、忘れても構わないんだぞ」
なんて、そんなとんでもない事を。
――嫌だ、絶対に忘れるもんか。
子供染みてはいるけれど、それが正直な答えだ。
慧音の事を忘れる?そんなの、出来るはずがない。
彼女は私の、何よりも大事な人なんだから。
慧音は「そうか」、と答えたきり黙ってしまって、夢もそこでお終いだった。
夢だった。
もしかしたら、慧音が夢枕に立ったのかもしれない。
でもそれなら、どうしてあんな事を言うんだろう?
私に忘れろだなんて、そんな事を。
私は忘れたくない。
慧音の事を、忘れたくない。
慧音はもういないから。
もう新しい思い出は、作れないから。
今ある思い出を忘れてしまったら、慧音は本当にいなくなってしまうから。
嗚呼、なんだ、そんな事か。
未練たらたらじゃないか、私は。
慧音が死んだと理解した気になって、何時までも引きずっているだけなんだ。
涙を流さないのは、きっと一緒に流してしまわないためだ。
思い出を。
記憶を。
色々な物を。
明日は、慧音の墓に花でも添えに行こう。
毎年、添えに行こう。
慧音の事を、忘れたくないから。
長い、とても長い、時間が経った。
色々な妖怪が死んで、私の知っている者はもう随分少なくなった。
今代の博麗の巫女はどうも人間寄りらしく、神社で宴会が開かれる事は少なくなった。
あったとしても、それは人間の宴。妖怪達は、踏み入る事は出来ない世界。
私は今も竹林で人助けをしていて、誘われる事もある。
だけど私も人間ではないから、行かない。
行っても、空しいだけだろうから。
魔法使い達は、相変わらずだ。
何も変わる様子がない。
強いて言うならば、二人ともますます引きこもりに磨きがかかったくらいだろうか。
紅いお嬢様達は、立派になった。
あの従者が見たら泣いて喜ぶのではないのだろうか。
ただ、あまり人間で遊ばないで欲しい。
何時だって、駆り出されるのは私なんだから。
半霊の庭師は、死んでしまった。
今は彼女の娘が継いでいるらしいが、会った事はない。
彼女も半分は人間だった。そういう事なんだろう。
幽霊のお嬢様は相変わらずだが、少しだけ丸くなった気がする。
輝夜とは、最近、とは言っても100年くらいだが、顔を合わせていない。
特に深い理由はない。会いたくなったら、また会いに行くだけだ。
どれだけ会わなくても何も変わらないというのは、何の気兼ねも無くて楽だ。
主な目的が殺し合いっていうのは、我ながらどうかと思うけど。
山の神社の事は、よくわからない。
あちらには特に用事も無いし、わざわざ妖怪達に喧嘩を売りに行く事もない。
ただ、風の噂ではあるけれど。
どうやらそれなりに賑やかではあると、そんな事を聞いた事がある。
そうして、ふと気が付いた。
何か忘れている。
私は毎年、何をしていた?
私は毎年、何をしなければならなかった?
誰のために?
何のために?
――思い出せない。
私はどれだけの間、忘れていたのだろう。
一体何を忘れているのだろう。
誰かのために、何かをしていたのに。
誰のために、何をしていたのか思い出せないなんて。
嗚呼、何故だろう。
思い出せない。
それだけなのに、ただそれだけの事なのに。
涙が、止まらない。
涙と一緒に、色々な物が流れてしまう。
きっと私は、もう二度と思い出す事が出来ないだろう。
藤原妹紅は、誰かを殺してしまった。
自分で忘れないようにと誓った誰かを、殺してしまった。
涙はきっと、止まらない。
その知らせを受けた時私は、藤原妹紅は、どんな顔をしていたのだろうか。
少なくとも私は酷く悲しくて、だけども涙を流す事は無かった。
何故だろう。
私はいつの間にか、最も親しい友人の死に涙すら流せぬほどに薄情になっていたのだろうか。
それとも私の中の上白沢慧音とは、その程度の存在だったのだろうか。
嗚呼、決してそんな事は無いはずだ。
だってそうでなければ、あの悲しみはどうして生まれたというのだろう。
あのとき、私は悲しかった。
だけど、涙は流れなかった。
思えば、私が涙を流した事はあっただろうか。
父が没落したと聞いた時。
悲しかったけれど、泣く事はなかった。
父ではあったけれど、遠い人だったから。
死ねぬ体になったと知った時。
辛かったけれど、泣く事はなかった。
泣くよりも先に、輝夜に対する恨み辛みが溢れてきたから。
何度も殺された時。
痛かったけど、泣く事はなかった。
泣くくらいなら、立ち上がる事を選んだから。
嗚呼、そうか。
私は、自分の事には余り関心がないのだから泣く事もないのだろう。
父は知らぬ人では無いが、涙を流すためには余りにも遠すぎた。
つまりは、父と認識はしていても結局は何処か他人であったのだ。
では、色々な人が死んだ時はどうだっただろう。
他人ではない、友人達が死んだ時は。
博麗の巫女が死んだ時。
悲しくも、辛くもなかった。
ただ少しだけ、残念だと思った。あの宴の日々は、もう来ないだろうから。
涙は、流さなかった。彼女は余りにも綺麗に逝ってしまったから。
黒と白の魔法使いが死んだ時。
悲しくも、辛くもなかった。
ただ少しだけ、残念だと思った。彼女のような変わり者は、もう現れないだろうから。
涙は、流さなかった。最後の最後まで派手に散ったから、流す暇なんて無かった。
完璧で瀟洒な従者が死んだ時。
悲しくも、辛くもなかった。
ただ少しだけ、残念だと思った。彼女の事は、余り教えて貰っていなかったから。
涙は、流さなかった。紅い主は涙を良しとせず、ただ強くある事を望んだから。
山の巫女が死んだ時。
悲しくも、辛くもなかった。
ただ少しだけ、残念だと思った。彼女を知るのがあまりにも遅すぎたから。
涙は、流さなかった。二柱の神の涙が多すぎて、私のを混ぜるべきではないと思ったから。
嗚呼、なんだ。
みろ、一度だって泣いてなんかいない。
やっぱり私はただの薄情者なんだ。こんな薄情者が、涙を流すわけがない。
多分私は、もう人間なんかじゃないんだ。
人間じゃないから、泣かないんだ。
けれど、と思う。
人間以外が泣いてはいけないのだろうか、と。そんな事を。
巫女が死んだ時、多くの人妖が涙を流した。鬼も、悪霊も、閻魔も、その他色々も、みんなが泣いた。
魔法使いが死んだ時、二人の魔法使いが涙を流した。悪魔の妹も、酷く傷ついているようだった。
従者が死んだ時、紅い館の住人は涙を流した。気高く振る舞う悪魔も、影でこっそり泣いていた。
もう一人の巫女が死んだ時、山の妖怪達は涙を流した。決して人間とは相容れない者達が、泣いた。
嗚呼、みんな泣いたんだ。
声を上げて、声を殺して、受け入れるために、受け入れないために、それぞれのやり方で。
それじゃあ、私はなんなんだろう。
慧音は死んでしまった。そんな事はわかっている。
彼女の寺子屋はもう開かれない。彼女はもう、私の家を尋ねてこない。
そんな事は、わかりきった事で。
私が泣こうが喚こうが、その事実は変わらない。
だからなのだろうか?
私が何をしたところでもうどうしようもないから何もしないのだろうか?
そんなのは私らしくないな、と笑う。
だってどうしようもないから何もしないなら、私は輝夜と戦ったりはしないから。
憎んで憎んで、殺すのも惜しいくらい憎んで、結局殺されてまた殺す。
何故って、それは私を動かす衝動があるからに決まっている。
あいつを殺したいと。あいつに殺されたいと。そういう強い気持ちがあるからに決まっている。
つまり私は、無駄だからしなかったわけでもない。じゃあ、何故だろう?
人でも妖怪でもなくなってしまった私は、泣き方さえも忘れてしまったのだろうか?
答えは出ない。堂々巡り。思考は加速し止まらない。
そうして夜も更け布団に潜り、そこで初めて一人の寂しさに気づいてしまった。
けれどそんな理由で輝夜の所に行くのも癪だから、孤独に耐えて夢を見る事を選んだ。
嗚呼、もう「お休み」と言うべき相手は、何処にも居ないんだ。
そんな事を、考えながら。
夢を見た。
そこは何処かの花畑で、私と慧音はその真ん中に座り込んでいた。
我が事ながら乙女な夢を見る物だと苦笑していたら、慧音から話しかけてきた。
「妹紅。私の事は、忘れても構わないんだぞ」
なんて、そんなとんでもない事を。
――嫌だ、絶対に忘れるもんか。
子供染みてはいるけれど、それが正直な答えだ。
慧音の事を忘れる?そんなの、出来るはずがない。
彼女は私の、何よりも大事な人なんだから。
慧音は「そうか」、と答えたきり黙ってしまって、夢もそこでお終いだった。
夢だった。
もしかしたら、慧音が夢枕に立ったのかもしれない。
でもそれなら、どうしてあんな事を言うんだろう?
私に忘れろだなんて、そんな事を。
私は忘れたくない。
慧音の事を、忘れたくない。
慧音はもういないから。
もう新しい思い出は、作れないから。
今ある思い出を忘れてしまったら、慧音は本当にいなくなってしまうから。
嗚呼、なんだ、そんな事か。
未練たらたらじゃないか、私は。
慧音が死んだと理解した気になって、何時までも引きずっているだけなんだ。
涙を流さないのは、きっと一緒に流してしまわないためだ。
思い出を。
記憶を。
色々な物を。
明日は、慧音の墓に花でも添えに行こう。
毎年、添えに行こう。
慧音の事を、忘れたくないから。
長い、とても長い、時間が経った。
色々な妖怪が死んで、私の知っている者はもう随分少なくなった。
今代の博麗の巫女はどうも人間寄りらしく、神社で宴会が開かれる事は少なくなった。
あったとしても、それは人間の宴。妖怪達は、踏み入る事は出来ない世界。
私は今も竹林で人助けをしていて、誘われる事もある。
だけど私も人間ではないから、行かない。
行っても、空しいだけだろうから。
魔法使い達は、相変わらずだ。
何も変わる様子がない。
強いて言うならば、二人ともますます引きこもりに磨きがかかったくらいだろうか。
紅いお嬢様達は、立派になった。
あの従者が見たら泣いて喜ぶのではないのだろうか。
ただ、あまり人間で遊ばないで欲しい。
何時だって、駆り出されるのは私なんだから。
半霊の庭師は、死んでしまった。
今は彼女の娘が継いでいるらしいが、会った事はない。
彼女も半分は人間だった。そういう事なんだろう。
幽霊のお嬢様は相変わらずだが、少しだけ丸くなった気がする。
輝夜とは、最近、とは言っても100年くらいだが、顔を合わせていない。
特に深い理由はない。会いたくなったら、また会いに行くだけだ。
どれだけ会わなくても何も変わらないというのは、何の気兼ねも無くて楽だ。
主な目的が殺し合いっていうのは、我ながらどうかと思うけど。
山の神社の事は、よくわからない。
あちらには特に用事も無いし、わざわざ妖怪達に喧嘩を売りに行く事もない。
ただ、風の噂ではあるけれど。
どうやらそれなりに賑やかではあると、そんな事を聞いた事がある。
そうして、ふと気が付いた。
何か忘れている。
私は毎年、何をしていた?
私は毎年、何をしなければならなかった?
誰のために?
何のために?
――思い出せない。
私はどれだけの間、忘れていたのだろう。
一体何を忘れているのだろう。
誰かのために、何かをしていたのに。
誰のために、何をしていたのか思い出せないなんて。
嗚呼、何故だろう。
思い出せない。
それだけなのに、ただそれだけの事なのに。
涙が、止まらない。
涙と一緒に、色々な物が流れてしまう。
きっと私は、もう二度と思い出す事が出来ないだろう。
藤原妹紅は、誰かを殺してしまった。
自分で忘れないようにと誓った誰かを、殺してしまった。
涙はきっと、止まらない。
人間,失ってしまったものは,期間はどうあれいつかは忘れてしまうんですよね。
その切なさがこの作品を読んですごくよく伝わってきました。
慧音はやったのは妹紅のためだと思うけど、悲しすぎる。
そこが理解できないのはただの人間と半人半獣と蓬莱人の違いなのだろうか。
妹紅というキャラクタに迫ろうとする姿勢に。
そしてタイトルと内容のギャップに。
タイトルに飛びついて読んだらすごくシリアスで焦った。
悲しいですね。
妹紅の思いと慧音の思いが最後に食い違ったことが。
よい物を読ませてもらいました…。
終盤のフレーズ、ぐさっと刺さりました…
永く生きる存在を上手く表現していて面白かった
かなり涙腺にきました。なんて哀しい話なんでしょう・・・
いいものを読ませていただいたのですが、これは面白かった、と言っていい作品なのか……。
兎も角、いい作品でした。
心の琴線に触れる作品でした。
慧音のやった事にやるせなさを感じます。妹紅に涙を流させたのは真の意味で慧音なのだから。
人は悲しみを乗り越える度に強く慣れるんだってどっかの誰かが言ってたよ……。
それなのに……
それはそれとして、幽々子様が少し丸くなった気がするの所で「あれだけ食べれば……」とか思ってしまった私は……(「紫(むらさき)の彼岸は遅れて輝く」
泣けますよ・・・話しそれますが、今代の博麗の巫女ってのは
霊夢の娘ってことになるのかなぁ・・・
・・・相手の男、許さん!
正直1000も行けば良い方だろうと思っていたので2300overでビビってます。今更どっきりとか言わないでください
どうにも蛇足気味ですが補足やらを
>慧音がやった事について
慧音としては妹紅に自分の事なんてさっさと忘れて未来を見て欲しい、とそんなつもりで書きました
過小評価してたんですね、妹紅の中の自分の事を
>今代の巫女
慧音が死んだ時点で霊夢は遠い昔の人なので、直系ではありますがあまり関係はなかったりします
長い幻想郷の歴史の中では色々な巫女がいただろうという事で、やや人間よりという事にしました
これは個人的な妄想になりますが、霊夢の時代というのは幻想郷の歴史の中でも特に賑やかな時代だったんじゃないかなと思います
とりあえずこんなところでしょうか
改めて、読んで頂きありがとうございました。ネタが浮かんだらまた書きに来ます
あと、こっそり誤字を修正しました
誰かに傷を負わせない為に、傷を負ってしまう要因を消し去ろうという、そんな自殺。
その傷自体が、失われたくない宝物だと言う事に気付けなかった、優しく歪で、そして愚かなそんな自殺。
慧音の為に流した涙は、最早『彼女』の為の物では無くなってしまっていたのですね。
また貴方の作品が読みたいです。
蓬莱人の妹紅にとって不可避である「親しい者の死」を乗り越える機会が奪われ、
二人で培った大切な物事を慧音の一存で無かった事に。付き合った時間が長ければ長い程、
歴史の消えた為に出来る空白もえらい大きさになるだろうし。
其だけの想いを無かった事にされたら、妹紅の性格とか変わってそう。
タイトルがネタっぽい(=駄作の予感)からそれだけで敬遠している人もいるんでないかな。もったいない。
永遠に生きる妹紅、その悲しみを拭い去ろうとした慧音。
慧音は自分で「自分の死が妹紅の悲しみになる」とは気付いておきながら、妹紅の真の思いに気付けなかったがためのすれ違い…。
最期まで妹紅の事を思っていたであろう慧音の、それ故の、最後の失敗…。
妹紅の涙を拭い去れる者は、慧音以外いなかったであろうのに…。
とても素晴らしい話をありがとうございました。
否、足りなすぎる。なぜにこれ以上がないのかと小一時間(ry。
それをあえて選ぶ…そんなことが出来るものはもはや生き物ではないと思う。
あぁ、死んでいるから「生き」物ではないではあろうけど、その意識が生きているのならそれは生き物であろうとおもう。
完全な、完璧な、これ以上無いほどの自殺。誰かのために自分が自分であると認識できる限り選ぶことは出来ないだろうなと思う反面選んじゃいけないだろとも思いつつ…
うん、やっぱこれ、慧音の最大最悪かつ最後の間違いだよなと思うわけですよ。馬鹿。胸が痛いなぁもぉ。
題名でネタかと思ってたら冗談抜きでシリアスな上に泣かせるんだもの!!
二人の心の中で、慧音がどれほどのウェイトを占めていたかの誤差が生んだ悲劇だと思いました。
現実から離反したから、幻想となった上で、さらに具体性から乖離し、強いて言うなら、幻想の中で幻想の存在となった慧音は、もはやいかなるものなんでしょうかね?
もう、水分が足りなくなってきました・・・
今日の教訓:題名だけで小説を読まずに済ますな。
また読みたくなる文章でした。次を書くなら、待ってますね。
妹紅の苦しみは減るかもしれないけど、でもそれは悲しいことだよ
相変わらず堅苦しいやつなんだから
最近けーねが死ぬ小説なかったね
ちょっぴり泣いちゃったぜ
心は残るだろう